JPS6320933B2 - - Google Patents
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- JPS6320933B2 JPS6320933B2 JP54078497A JP7849779A JPS6320933B2 JP S6320933 B2 JPS6320933 B2 JP S6320933B2 JP 54078497 A JP54078497 A JP 54078497A JP 7849779 A JP7849779 A JP 7849779A JP S6320933 B2 JPS6320933 B2 JP S6320933B2
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03C—SHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
- D03C9/00—Healds; Heald frames
- D03C9/02—Healds
- D03C9/024—Eyelets
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03C—SHEDDING MECHANISMS; PATTERN CARDS OR CHAINS; PUNCHING OF CARDS; DESIGNING PATTERNS
- D03C9/00—Healds; Heald frames
- D03C9/02—Healds
- D03C9/04—Metal healds
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D03—WEAVING
- D03D—WOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
- D03D37/00—Circular looms
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Looms (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は円形織機において種々の組織で袋織物
を製織する方法およびこの方法を実施するための
円形織機に関するものである。 最近ポリプロピレンやポリエチレン樹脂等の合
成樹脂テープやマルチフイラメント糸や紐等の合
成樹脂ストランドを経緯糸とした袋織物を用いて
作られた袋が堅牢にして軽量であるため、穀物、
砂糖、肥料や合成樹脂ペレツト等の粒状体の輸送
又は格納に広く使用されるようになつた。この袋
織物は通常の力織機を用いても製織することが出
来るが、製織能率の高い円形織機が益々利用され
る傾向にある。そのため実用的な円形織機として
我国を始め工業先進国に於て種々の開発が行われ
て来た。たとえば本発明者が開発した円形織機
(米国特許第3871413号、米国特許第3961648号)
や英国フエアバーン・ローソン・マシーナリー・
リミテツド(Fairbairn−Lawson Machinery
Ltd)の円形織機等が代表的なものである。 周知のように、この種の円形織機では、環状の
シヤツトル案内部材上に偶数のシヤツトルが走行
可能に支持され、各シヤツトルに夫々係合された
押圧ローラ等の係合手段がシヤツトル案内部材に
沿つて移動する。各シヤツトルは各係合手段によ
つて押圧され、シヤツトル案内部材に沿つて推進
される。各シヤツトルから引き出される緯糸は、
ヘルドによつて各シヤツトルの上下両側に順次交
互に開口される経糸と交織され、筒状の織物が製
織される。この場合、数本のヘルドが1つのヘル
ド枠に支持され、そして多数のヘルド枠が2列に
円形に配列される。円形配列における内側ヘルド
枠と外側ヘルド枠とが一組となつて、シヤツトル
の前進に同期して回転する円筒状カム機構により
上下動され、順次開口していく。開口装置におい
て杼口を形成する一組のヘルド枠は内側ヘルド枠
と外側ヘルド枠の2枚だけであるので、従来の円
形織機では平織組織の織物が製織できるだけであ
り、他の織物組織は製織できない。 然るに、円形織機で織つた袋織物を用いて作つ
た袋に穀物等の粒状体を封入し、これを輸送又は
格納するに際し、袋全体が平織組織であるため袋
の表面が比較的平滑であり、そのため袋を積み重
ねた場合に荷崩れするおそれがあつた。このよう
な荷崩れを防ぐには袋表面に滑りを防止するに足
る凹凸を構成させればよい。例えば袋を構成する
織物において部分的に経糸又は緯糸が2本以上の
緯糸又は経糸を飛び越えて浮いていれば、これら
の浮いた経糸又は緯糸によつて滑り抵抗が生じ
て、袋同志の滑りを防止できるものと考えられ
る。 平織組織(又は平織の変化組織)以外の組織を
製織するには、円形織機においても普通織機にお
けると同様に、1組をなすヘルド枠の枚数(普通
織機における綜絖の枚数に相当)を少くとも3枚
以上としなければならない。しかるに、前述した
ような従来の円形織機の開口装置では円筒状カム
機構でヘルド枠を上下動させるため、1組をなす
ヘルド枠の枚数を3枚以上とすることはできな
い。もし3枚以上のヘルド枠を上下動させること
のできる開口装置を製作するならば、その開口装
置はきわめて複雑な構造となり、製織速度も遅く
なり、実用的でないであろう。 本発明の目的は、従来と同様に2列に円形に配
列した多数のヘルド枠とこれらのヘルド枠を上下
動させる円筒状カム機構とから成る開口装置を用
いて、平織以外の種々の織物組織を製織する方法
およびその方法を実施する円形織機を提供するこ
とである。 本発明の別の目的は前記の方法によつて防滑袋
用袋織物を得ることである。 本発明は上記目的を達成するために次のような
構成としている。 本発明の方法は、2枚で1組となつている多数
のヘルド枠が2列に円形に配列され、そして2個
以上のシヤツトルおよび前記2枚のヘルド枠の上
下位置を交換する開口装置を有する円形織機にお
いて、シヤツトルの本体先端がその中心線から上
方又は下方に偏倚しているようなシヤツトルを少
くとも1個使用し、前記偏倚した先端を有するシ
ヤツトルによつて緯入れが行われるに際して、開
口時一部の経糸は経糸線上に留め、一部の経糸は
上方に移動させ、残りの経糸は下方に移動させ、
前記先端の偏倚したシヤツトルが前進してその偏
倚した先端が前記経糸線上に留まる経糸に係合
し、前記先端の偏倚したシヤツトルの前進に従つ
て、その偏倚した先端により、前記経糸線上に留
まる経糸を上方又は下方に移動させることにより
浮き上つた糸のある織物をつくることを特徴とす
る。 また、本発明の円形織機は2枚で1組となつて
いる多数のヘルド枠が2列に円形に配列され、そ
して2個以上のシヤツトルおよび前記2枚のヘル
ド枠の上下位置を交換する開口装置を有する円形
織機において、前記シヤツトルのうち少くとも1
個のシヤツトルはそのシヤツトル本体の先端がそ
の中心線から上方又は下方に偏倚したシヤツトル
であり、前記ヘルド枠には通常のメールを有する
ヘルドおよび長穴のメールを有するヘルドを設
け、前記長穴のメールの寸法はヘルドがその上下
開口運動のうちの少くとも一方向に運動するに際
して前記長穴のメールに糸通しされた経糸が経糸
線上に留まることができるような大きさを少くと
も有していることを特徴とする。前記長穴のメー
ルの寸法は、好ましくは、杼口の大きさと同程度
又は杼口の大きさの2倍である。 シヤツトル本体の先端がその中心線から上方又
は下方に偏倚したようなシヤツトルを少くとも1
個具備し且つ通常のメールを有するヘルドおよび
長穴のメールを有するヘルドを具備し、前記長穴
のメールの寸法はヘルドがその上下開口運動のう
ちの少くとも一方向に運動するに際して前記長穴
のメールに糸通しされた経糸が経糸線上に留まる
ことができるような大きさを少くとも有している
ことを特徴とする円形織機である。前記長穴のメ
ールの寸法は好ましくは杼口の大きさと同程度又
は杼口の大きさの2倍である。 以下添付図面に示した実施例に基いて本発明を
詳細に説明する。 第1図は本発明の円形織機の一実施例の斜視図
であり、第2図は第1図に示した円形織機の主要
部の一部省略平面図であり、第3図は第2図にお
ける−線に沿つた円形織機主要部の一部省略
断面図である。 第1図に示す円形織機1に於て開口手段、緯入
手段を有する主要部4はフレーム9内に設けら
れ、開口手段と緯入手段はフレーム9の下部に設
けた電動機5から第1の動力伝達機構(図示せ
ず)を介して駆動され、一方前記主要部4の上方
に於てフレーム9上に設けられ袋織物引取手段8
がそれに連結された第2動力伝達機構(図示せ
ず)により駆動される。この第2動力伝達機構は
駆動伝達杆11を介して第1動力伝達機構により
駆動されるので引取手段8は主要部4と同期状態
を保持して駆動される。一方所望の袋織物2を製
織するのに必要な数の経糸3は主要部4に対しそ
の両側対象的位置に設けられた1対のクリール6
(第1図では右側に設けられた片方のクリールだ
けが示されている)に、送出しのため回転自在に
保持された複数の糸巻パツケージ6aから供給さ
れ、経糸送出手段7を介して主要部4に供給され
る。又この円形織機1の主要部4で製織された袋
織物2は前述の引取手段8によつて上方に引取ら
れた後、図示しない巻取手段に向つて矢印のよう
に導かれる。 第2,3図に示すように、円形織機の主要部4
はフレーム9の基台9aに固定された円板状フレ
ーム16の中心開口部に固定された軸受15に1
対の転り軸受17を介して回転自在に支持された
垂直軸14、垂直軸14の下端部に固定された溝
プーリー18、円板状フレーム16の上方で軸1
4に固定された円筒状カム機構19、円筒状カム
機構19の環状カム19aによつて作動される後
述の開口機構、円筒状カム機構19の上方で軸1
4に固定された支持部材22に固定された複数
組、例えば4組のシヤツトル推進機構23シヤツ
トル26の本体26aの両側で前後にそれぞれ設
けた1対の車26b,26cを案内する上下環状
案内部材25a,25bよりなる環状案内手段2
5及びシヤツトル26の他の車26dを案内する
ため軸14の頂部に回転可能に支持された水平状
円板案内部材27、前記の袋織物2を案内出来る
ように、水平状円板案内部材27の環状縁部先端
と僅かな隙間をもつて支持アーム24cにより中
間部材28を介して静止的に保持された環状案内
29、円板状フレーム16に固定された8個のフ
レーム部材24a、1つおきのフレーム部材24
aに固定された腕24b、フレーム部材24aに
固定された複数の糸案内39、同様にフレーム部
材24aに回動自在に取着された経糸張力を調整
するための複数のダンシング・レバー40、ダン
シング・レバー40の回動が所定範囲を超えたと
きに作動する制御装置41を含んで構成されてい
る。経糸3は図示するようにクリール6からフレ
ーム9bに回転自在に保持された案内ロール7
a、糸案内39を経てダンシング・レバー40に
導かれ、第4図に詳細構造を示した開口機構によ
つて杼口が形成されこの杼口にシヤツトル推進機
構23(特願昭53−148529号参照)によつて推進
されるシヤツトル26を挿入させて袋織物2を織
成させ、水平状円板案内部材27の円形縁と環状
案内29の間に形成させた環状隙間から織物案内
部材31に案内させてこの袋織物2を上方(第3
図に於て矢印方向)に引出し、前記引取手段8を
経て図示しない巻取装置によりロールに巻取られ
る。 前述の円形織機1に於て、第4図に示すように
開口手段は円板状フレーム16の外周フランジ部
に固定された複数の垂直案内棒20、案内棒20
に滑動自在に設けられたカム・フオロアー保持部
材37、円筒状カム機構19の外周に突出して設
けられた環状カム19a、このカム19aを上下
からはさんで転がり接触するように保持部材37
に回転自在に設けられた1対のカム・フオロア3
7a,37b、1対のヘルド枠、すなわち内側ヘ
ルド枠45aおよび外側ヘルド枠45bを案内す
るため上方の環状案内部材25aに設けられたヘ
ルド枠案内46(下方の環状案内部材25bにも
同様にヘルド枠案内を設けているが第4図では省
略して示した)、ヘルド枠45a,45bに互に
相反する上下運動させて杼口を形成させるために
両ヘルド枠45a,45bを接続するベルト47
a,47b、ベルト47a,47bを案内支持す
るため円板状フレーム16の外周フランジ部に設
けられたベルト案内34を含んで構成されてい
る。カム・フオロア37a,37bが取つけられ
た保持部材37はベルト47bにピン部材37c
によつて連結されているので、保持部材37の上
下運動によつてヘルド枠45aは上下運動が与え
られ、この上下運動はベルト47a,47bを介
して他のヘルド枠45bに伝達され、従つて外側
ヘルド枠45bは内側ヘルド枠45aと可逆的な
上下運動をする。これらヘルド枠45a,45b
にそれぞれ同数本のヘルド48(各ヘルドについ
ては後で詳述する)を設け、環状案内手段25を
構成し且相対する上下案内部材25a,25b間
にヘルド48に相当する本数の垂直ロツド50が
縦格子状に固設されている。突出した環状カム1
9aのカム面形状をヘルド枠45a,45bに対
し例えば全開口杼口を形成するように設計する。
これらヘルド48のメールに交互に相隣る経糸3
を通すことによつて、平織組織を構成する杼口を
円筒状カム機構19の回転によつて形成すること
が出来る。前述の1対のヘルド枠45a,45b
は円筒状カム機構19の外周に沿つて環状的に複
数組相接近して設けられているので、これら対を
なすヘルド枠45a,45bは水平円筒状カム機
構19の回転によつて順次同一杼口を形成するの
で、この杼口形成に対応して複数たとえばこの実
施例に示すように4個のシヤツトル26を支持部
材22に保持されたシヤツトル推進機構23によ
つて推進させることによつて平織組織の袋織物2
を製織することが出来る。 既に述べたようにシヤツトル26は環状案内手
段25の上下1対の案内部材25a,25bと、
これと同心の水平状円板案内部材27の間に車2
6b,26c及び26dを介して走行可能に支持
されている。この実施例では、4つのシヤツトル
26が用いられているが、2つ又は3つ又は5つ
以上のシヤツトルを用いてもよい。各シヤツトル
26は第5図に示すようにその本体26a(各本
体の形状については後で詳述する)の後端部に、
シヤツトル推進機構の推進部材と転り接触可能の
ローラ26eが、回転自在に設けられている。又
本体26aに設けた1対のブラケツト26fは緯
糸ボビン69をその軸心のまわりに回転可能に保
持する。緯糸ボビン69の着脱のためブラケツト
26fの1方は本体26aから突出した支持部材
26iに枢着されている。又本体26a先端部に
枢着した杆26hの先端部に先に述べた車26d
が回転自在に設けられ、この車26dにはその円
周に沿つて溝を切つて緯糸を案内させる機能も与
えている。杆26hは、1方のブラケツト26f
の先端部に枢着された連結部材26gの先端とピ
ン26lにより相互に回動自在に連結されてい
る。このシヤツトル26のブラケツト26fに保
持された緯糸ボビン69から引取られる糸70は
連結部材26gに設けられた糸案内26j、連結
部材26gに設けられた糸案内26kを経て車2
6dの案内溝に導かれ、シヤツトル26の推進と
共にボビン69から引出される。 シヤツトル推進機構23は第2および3図に示
すように環状案内手段25の垂直軸14のまわり
に回転自在に設けられた支持部材22、支持部材
22の周縁部に垂直軸14に関し対象的位置に固
定された4本の水平軸23a、軸23aに保持さ
れたレバーに回転自在に支持され且環状案内手段
25の環状案内部材25b上を転るローラ(図示
せず)、水平軸23aの先端に回転自在に保持さ
れたプツシユ・ローラ23bを含んで構成され
る。このプツシユ・ローラ23bはシヤツトル2
6のローラ26eにその後方から転がり接触す
る。水平軸23aは円筒状カム機構19の上面に
取着したプツシユレバー19bに当接し、該プツ
シユレバーに押されて垂直軸14のまわりを回転
させられる。 以上の様な構造の円形織機において、電動機5
からの駆動力により垂直軸14が回転すると、垂
直軸14に固定した円筒状カム機構19が回転
し、環状カム19aによつて多数のヘルド枠対4
5a,45bが順次上下動して環状カム19aの
回転と共に移動する杼口を形成してゆく。他方プ
ツシユレバー19aは円筒状カム機構19と共に
一体的に回転して、シヤツトル推進機構の水平軸
23aを押してこれを垂直軸14のまわりに回転
させる。水平軸23aが回転することによつて水
平軸23aの先端に設けたプツシユ・ローラ23
bがシヤツトルの後端のローラ26eに当接して
シヤツトル26を推進する。従つてシヤツトル2
6は順次形成される杼口と同期して前進してゆ
く。 ヘルド枠45a,45bの上下運動を制御する
環状カム19aは対の内側ヘルド枠45aと外側
ヘルド枠45bを各シヤツトル毎に、すなわち各
緯入れ毎に、逆の方向に上下動させるように設計
されている。従つて通常のヘルドおよび従来のシ
ヤツトルを使用して製織すると平織の織物が製織
される。 本発明によれば、平織以外の織物組織を得るた
めに開口時任意の経糸を経糸線上に、すなわち杼
口を閉じた時に経糸のなす線上に留め、そして前
記経糸を通したヘルドの属するヘルド枠の運動
(上昇又は下降運動)と反対の方向へ前記経糸を
下降又は上昇させる。それによつて前記経糸は平
織組織とは異つた状態で緯糸と交錯することにな
る。 本発明によれば、開口時に任意の経糸を経糸線
上に留めるために特殊な形状のヘルドを使用し、
また経糸線上にある経糸を上昇又は下降させるた
めに本体26aが特殊な形状をしているシヤツト
ルを使用する。 第6図には本発明において使用する種々の形状
のヘルドが図示されている。ヘルドHaは通常の
メールを有する通常のヘルドである。このヘルド
Haに糸通しされた経糸はこのヘルドHaを支承す
るヘルド枠の開口運動に従つて上下動する。第2
番目のタイプのヘルドHbはヘルドの中心から下
方に延びる細長いメールを有し、経糸下降用のヘ
ルドである。メールの寸法は少くとも杼口の大き
さの半分より長く、好ましくは杼口の大きさより
やや長くする。このヘルドHbに糸通しされた経
糸は該ヘルドHbを支承するヘルド枠が下降する
際には、通常のヘルドHaに通されている経糸と
同様に下降するが、ヘルド枠が上昇する際にはメ
ールが長穴であるために経糸線上に留まる。第4
図を参照すると、外側ヘルド枠45bが上昇した
開口位置にあり、このヘルド枠45bには6本の
ヘルド48が支承されており、そのうちの左から
2本目のヘルドが前述した長穴メールを有する経
糸下降用ヘルドHbであり、このヘルドHbに通さ
れた経糸3bは他の経糸3aとは異つて上昇せず
に経糸線上に留まつている。 第3番目のタイプのヘルドHcはヘルドの中心
から上方に延びる細長いメールを有する経糸上昇
用ヘルドである。メールの寸法は少くとも杼口の
大きさの半分よりは長く、好ましくは杼口の大き
さよりやや長くなる。このヘルドHcに糸通しさ
れた経糸は、該ヘルドHeを支承するヘルド枠が
下降する際には経糸線上に留まり、ヘルド枠が上
昇する際には、通常のヘルドHaに通糸された糸
と同様に、ヘルド枠と共に上昇する。 第4番目のタイプのヘルドHdはヘルドの中心
から上下方向に延びる細長いメールを有する経糸
案内ヘルドである。このメールの寸法は少くとも
杼口の大きさより長く、好ましくは杼口の大きさ
の2倍よりやや長い。このヘルドHdに糸通しさ
れた経糸は、該ヘルドHdを支承するヘルド枠の
開口運動にかかわらず、常に経糸線上に留まる。 第7図は本発明において使用する種々の形状の
シヤツトル本体26aの正面図である。第7図の
上段に図示したAタイプのシヤツトルSAは通常
の従来使用されているものであり、中心線に関し
て上下対称である。第7図の中段に図示したBタ
イプのシヤツトルSBは本体26aの先端が中心
線よりも上方へ或る距離hだけ偏倚している。こ
のシヤツトルSBは開口時に経糸線上に留まつて
いる経糸を下降させる機能を有している。第7図
の下段に図示したCタイプのシヤツトルSBは本
体26aの先端が中心線よりも下方へ或る距離h
だけ偏倚しており、開口時に経糸線上に留まつて
いる経糸を上昇させる機能を有する。 第8図および第9図に基いて前記経糸下降用シ
ヤツトルSBの作用および経糸の状態を説明する。
第8図においてシヤツトルSBは矢印方向に前進
する。第8図における経糸はそれぞれ第9図に示
すような対をなすヘルド枠(以下ヘルド枠対と称
する)のヘルドに糸通しされているとする。この
ようなヘルド枠対が多数配列され、第8図におい
ては7つのヘルド枠対のヘルドに糸通しされた糸
が図示されている。第9図に示す第1ヘルド枠
F1(内側又は外側のヘルド枠)は3本のヘルドを
支持し、真中のヘルドが経糸下降用ヘルドHbで
他の2本のヘルドは通常のヘルドHaである。ま
た第2ヘルド枠F2(外側又は内側のヘルド枠)は
3本のヘルドを支持し、これらのヘルドは全て通
常のヘルドHaである。第8図においては多数配
列されたヘルド枠対の第1のヘルド枠F1が順次
上昇し、第2のヘルド枠F2が順次下降して杼口
を形成していくところであり、第8図においてシ
ヤツトルSBの前進方向の先方にある経糸は第1
ヘルド枠F1の経糸3a,3b,3aと第2ヘル
ド枠F2の経糸3a′,3b′,3a′とが経糸線上に一
線に並んでいる。なお経糸3a,3a′は通常のヘ
ルドHaに通糸されている経糸であり、経糸3b
は下降用ヘルドHbに通糸されている経糸をあら
わす。そしてシヤツトルSBに近づくにつれ経糸
は順次上下に分かれて開口してゆくが、下降用ヘ
ルドHbに通糸された経糸3bは経糸線上に留ま
つたままである。シヤツトルSBの先端は或る距
離hだけ上方に偏倚しているが、シヤツトルの先
端に達する迄に第1および第2ヘルド枠の通常の
ヘルドに通糸された経糸3a,3a′はそれぞれ上
方又は下方に前記距離よりも大きく移動して開口
し、シヤツトルの先端に引掛らないようにされ
る。他方下降用ヘルドHbに通された経糸3bは
経糸線上においてシヤツトルSBの偏倚した先端
部に係合するので、シヤツトルSBの前進に従つ
て前記経糸3bはシヤツトルの先端部に沿つて下
降させられる。このように前記経糸3bは、第1
ヘルド枠F1が、ひいては前記経糸3bを通した
ヘルドHbが、上昇したにもかかわらず、緯糸の
下に沈んで緯糸と交錯することになる。このこと
は、通常の平織において経糸が緯糸の上に浮いて
交錯するはずの箇所が、前述のように経糸下降用
ヘルドHbと経糸下降用シヤツトルSBとによつて
通常とは逆の効果をもたらすことを意味する。 経糸と緯糸との交錯の状態(すなわち経糸が緯
糸の上になる場合と下になる場合の2通り)が通
常のヘルドHaおよび通常のシヤツトルHAを使
用した場合の交錯状態と逆になるのは次の様な場
合である。 第一には、第8図に示したように経糸下降用ヘ
ルドHbが上昇する際に(経糸は経糸線上に位置
する)、経糸下降用シヤツトルSBにより緯入れす
る場合、経糸が緯糸の下に沈んで交錯する。 第二には、経糸上昇用ヘルドHcが下降する時
に経糸上昇用シヤツトルSCにより緯入れする場
合、経糸が緯糸の上に浮いて交錯する。 第三に、経糸案内用ヘルドHdを使用した場合、
ヘルドの上下運動にかかわりなく経糸は常に経糸
線上に位置し、経糸下降用シヤツトルSBにより
緯入れされる際には経糸が緯糸の下に沈んで交錯
し、或は経糸上昇用シヤツトルSCにより緯入れ
される際には経糸が緯糸の上に浮いて交錯する。
従つて通常のヘルドとシヤツトルを使用した場合
と必ずしも逆の交錯になるとは限らないが、逆に
なることも当然ある。 その他の場合は通常のヘルドとシヤツトルを使
用した時と同じ交錯状態となる。例えば経糸下降
用ヘルドが下降する時にはどのタイプのシヤツト
ルSA,SB,SCで緯入れを行なつても、経糸は
緯糸の下に沈んで交錯する。 前述した点を考慮すれば種々の織物組織を得る
ことができる。この場合、一完全組織における緯
糸数は円形織機に使用されるシヤツトルの数によ
つて決まる。例えば第1乃至5図に示した実施例
ではシヤツトルの数は4個であるので一完全組織
における緯糸数は2本又は4本であり、もし円形
織機に6個のシヤツトルがあれば緯糸数が2本又
は3本又は6本の一完全組織を得られる。このよ
うに一完全組織における緯糸数の最大はその円形
織機が有するシヤツトルの個数と同じである。他
方、一完全組織における経糸の本数は2本以上、
任意の本数であり、最大は円形織機に仕掛けた経
糸の総本数に等しい。 以下本発明の方法および円形織機によつて得ら
れる織物について、幾つかの実施例に基いて織物
組織とヘルドの型およびシヤツトルの型との関係
を説明する。 第10図には4つのシヤツトルを用いて得られ
る織物組織を示した。この組織では4本の緯糸と
6本の経糸によつて一完全組織が構成される。図
面において□×印は経糸が緯糸の上に浮いているこ
とを意味し、また□印は緯糸が経糸の上に浮いて
いることを意味する。符号S1,S2,S3およびS4は
それぞれ第1番目のシヤツトル、第2番目のシヤ
ツトル、第3番目のシヤツトルおよび第4番目の
シヤツトルを意味し、符号A,B,Cは第7図に
示したようなシヤツトルの種類をそれぞれ表わ
す。符号F1,F2はそれぞれ第1ヘルド枠および
第2ヘルド枠を意味し、符号Ha,HbおよびHc
は各ヘルド枠F1,F2に支承されるヘルドの種類
(第6図参照)を示す。そして各緯糸は組織図の
左側に記載した符号によつて指定されたタイプの
シヤツトルによつて緯入れされる。また各経糸は
組織図の上方に記載した符号によつて指定される
ヘルド枠のヘルドに糸通しされ、開口運動を行
う。 第10図に示した組織を有する織物を得るには
第1番目と第3番目のシヤツトルを通常のシヤツ
トルSAとし、第2番目のシヤツトルを経糸上昇
用シヤツトルSCとし、第4番目のシヤツトルを
経糸下降用シヤツトルSBとする。一方、第1ヘ
ルド枠F1に支承されるヘルドは3本毎に経糸上
昇用ヘルドHcとし、他は通常のヘルドHaとす
る。第2ヘルド枠F2に支承されるヘルドは3本
毎に経糸下降用ヘルドHbとし、残りのヘルドは
通常のヘルドHaする。第10図に示した組織に
よると、一完全組織において1本の経糸が3本の
緯糸の上に浮いており、そして1本の緯糸が3本
の経糸の上に浮いている。 第10図に示したような組織を袋織物の一部に
取り入れ、そのような袋織物でもつて粒状体を封
入する袋を製作すると防滑袋が得られる。すなわ
ち第10図に示した組織の部分では経糸および緯
糸が基布面から浮き出ているので、袋を積み重ね
た時に互に接触する上下の袋表面における浮き出
た緯糸と緯糸又は経糸と経糸が互に引掛かり摩擦
抵抗を与える。好ましくは、袋の状態において第
10図に示した組織が袋の中央部に位置するよう
に製織および製作する。 防滑袋に適した織物組織は第10図に示したも
のに限らず第11乃至14図に示した組織或はそ
の他にも経糸又は緯糸が基布面から浮き上がるよ
うなものであれば任意の組織でよい。 第11図に示した織物組織は第10図のものと
同様に4つのシヤツトルを使用して製織される。
シヤツトルはA、B、Cの3つのタイプを使用す
る。一完全組織における経糸の本数は4本であ
り、ヘルドはHa,Ha,Hb,Hcのタイプの順番
に配列される。 第12図には4つのシヤツトルを使用して得ら
れる袋織物の他の組織を示した。この場合シヤツ
トルは経糸下降用シヤツトルSBと経糸上昇用シ
ヤツトルSCのみを用いる。ヘルドは通常のヘル
ドHaと経糸案内用ヘルドHd(第6図参照)とを
使用している。 第13図は3つのシヤツトルを使用して得られ
る袋織物の組織の一例である。シヤツトルSB,
SA,SCの順に配列され、一方ヘルドは第1ヘル
ド枠F1にはHa,Hb,Haの順に配列され、第2
ヘルド枠F2にはHa,Ha,Hcの順に配列される。 第13図の場合は環状カムはヘルドF1に関し
て言えばシヤツトルSBとSCが通る時に上昇し、
シヤツトルSAが通るときに下降するような形状
とする。 第14図には2つのシヤツトル(又は偶数個4
つ、6つ等)を使用して得られる袋織物の組織の
一例を示した。経糸下降用シヤツトルSBと経糸
上昇用シヤツトルSCを用い、そしてヘルドは通
常のヘルドHaと経糸案内用ヘルドHdを用いて製
織すればよい。 以上図示した組織は本発明の方法および円形織
機によつて得られる組織のうちの一部を例示した
にすぎない。シヤツトルとヘルドの組合せおよび
開口時におけるヘルドの運動方向(上昇又は下
降)とシヤツトルとの組合せを適宜選定すること
によつて非常に多数の織物組織を得られることは
明白である。なお、通常のシヤツトルSAを使用
する場合は、そのシヤツトルSAが通過する開口
時には経糸線上に留まつている経糸が存在しない
ようにするために、全ての経糸を上方または下方
へ移動させるように、ヘルドの種類およびヘルド
の運動方向を適宜選定する。更に、第10図乃至
12図および第14図に示した組織は、ヘルドの
開口運動を制御する環状カム19aとして平織用
のカム(すなわち各シヤツトル毎に2つの経糸群
を上下に交互させることができるような形状をし
ているカム)を使用している場合における、平織
組織以外の変化組織を例示したものである。従つ
て環状カム19aが異つた形状のカムである場合
は(例えば2個のシヤツトル毎に対の経糸群が上
下に交互するような形状である場合等)もつと別
の組織が得られることは明白であろう。 本発明によれば、特殊なシヤツトルと特殊なヘ
ルドとの協働作用によつて、従来の円形織機では
得られなかつた種々の織物組織を得ることができ
る。すなわち、円形織機における開口装置を複雑
化することなく、従来の円形織機と同様に1組の
ヘルド枠の枚数が2枚のままで(多数のヘルド枠
が2列に円形に配列された構造のままで)、少く
とも一部のシヤツトルおよびヘルドを本発明に係
る特殊なシヤツトルおよびヘルドを使用すれば平
織組織以外の種々の織組織を製織できる。またシ
ヤツトルとヘルドとを部分的に変更するだけであ
るので、既存の円形織機にも適用することができ
る。 また本発明によれば防滑袋を製作するための袋
織物を製織することができる。 また変形ヘルドの長穴のメールの寸法を杼口の
大きさよりやや長く或は杼口の大きさの倍よりも
やや長くすれば、経糸を上昇および下降させた際
にも余分な張力がかからない。
を製織する方法およびこの方法を実施するための
円形織機に関するものである。 最近ポリプロピレンやポリエチレン樹脂等の合
成樹脂テープやマルチフイラメント糸や紐等の合
成樹脂ストランドを経緯糸とした袋織物を用いて
作られた袋が堅牢にして軽量であるため、穀物、
砂糖、肥料や合成樹脂ペレツト等の粒状体の輸送
又は格納に広く使用されるようになつた。この袋
織物は通常の力織機を用いても製織することが出
来るが、製織能率の高い円形織機が益々利用され
る傾向にある。そのため実用的な円形織機として
我国を始め工業先進国に於て種々の開発が行われ
て来た。たとえば本発明者が開発した円形織機
(米国特許第3871413号、米国特許第3961648号)
や英国フエアバーン・ローソン・マシーナリー・
リミテツド(Fairbairn−Lawson Machinery
Ltd)の円形織機等が代表的なものである。 周知のように、この種の円形織機では、環状の
シヤツトル案内部材上に偶数のシヤツトルが走行
可能に支持され、各シヤツトルに夫々係合された
押圧ローラ等の係合手段がシヤツトル案内部材に
沿つて移動する。各シヤツトルは各係合手段によ
つて押圧され、シヤツトル案内部材に沿つて推進
される。各シヤツトルから引き出される緯糸は、
ヘルドによつて各シヤツトルの上下両側に順次交
互に開口される経糸と交織され、筒状の織物が製
織される。この場合、数本のヘルドが1つのヘル
ド枠に支持され、そして多数のヘルド枠が2列に
円形に配列される。円形配列における内側ヘルド
枠と外側ヘルド枠とが一組となつて、シヤツトル
の前進に同期して回転する円筒状カム機構により
上下動され、順次開口していく。開口装置におい
て杼口を形成する一組のヘルド枠は内側ヘルド枠
と外側ヘルド枠の2枚だけであるので、従来の円
形織機では平織組織の織物が製織できるだけであ
り、他の織物組織は製織できない。 然るに、円形織機で織つた袋織物を用いて作つ
た袋に穀物等の粒状体を封入し、これを輸送又は
格納するに際し、袋全体が平織組織であるため袋
の表面が比較的平滑であり、そのため袋を積み重
ねた場合に荷崩れするおそれがあつた。このよう
な荷崩れを防ぐには袋表面に滑りを防止するに足
る凹凸を構成させればよい。例えば袋を構成する
織物において部分的に経糸又は緯糸が2本以上の
緯糸又は経糸を飛び越えて浮いていれば、これら
の浮いた経糸又は緯糸によつて滑り抵抗が生じ
て、袋同志の滑りを防止できるものと考えられ
る。 平織組織(又は平織の変化組織)以外の組織を
製織するには、円形織機においても普通織機にお
けると同様に、1組をなすヘルド枠の枚数(普通
織機における綜絖の枚数に相当)を少くとも3枚
以上としなければならない。しかるに、前述した
ような従来の円形織機の開口装置では円筒状カム
機構でヘルド枠を上下動させるため、1組をなす
ヘルド枠の枚数を3枚以上とすることはできな
い。もし3枚以上のヘルド枠を上下動させること
のできる開口装置を製作するならば、その開口装
置はきわめて複雑な構造となり、製織速度も遅く
なり、実用的でないであろう。 本発明の目的は、従来と同様に2列に円形に配
列した多数のヘルド枠とこれらのヘルド枠を上下
動させる円筒状カム機構とから成る開口装置を用
いて、平織以外の種々の織物組織を製織する方法
およびその方法を実施する円形織機を提供するこ
とである。 本発明の別の目的は前記の方法によつて防滑袋
用袋織物を得ることである。 本発明は上記目的を達成するために次のような
構成としている。 本発明の方法は、2枚で1組となつている多数
のヘルド枠が2列に円形に配列され、そして2個
以上のシヤツトルおよび前記2枚のヘルド枠の上
下位置を交換する開口装置を有する円形織機にお
いて、シヤツトルの本体先端がその中心線から上
方又は下方に偏倚しているようなシヤツトルを少
くとも1個使用し、前記偏倚した先端を有するシ
ヤツトルによつて緯入れが行われるに際して、開
口時一部の経糸は経糸線上に留め、一部の経糸は
上方に移動させ、残りの経糸は下方に移動させ、
前記先端の偏倚したシヤツトルが前進してその偏
倚した先端が前記経糸線上に留まる経糸に係合
し、前記先端の偏倚したシヤツトルの前進に従つ
て、その偏倚した先端により、前記経糸線上に留
まる経糸を上方又は下方に移動させることにより
浮き上つた糸のある織物をつくることを特徴とす
る。 また、本発明の円形織機は2枚で1組となつて
いる多数のヘルド枠が2列に円形に配列され、そ
して2個以上のシヤツトルおよび前記2枚のヘル
ド枠の上下位置を交換する開口装置を有する円形
織機において、前記シヤツトルのうち少くとも1
個のシヤツトルはそのシヤツトル本体の先端がそ
の中心線から上方又は下方に偏倚したシヤツトル
であり、前記ヘルド枠には通常のメールを有する
ヘルドおよび長穴のメールを有するヘルドを設
け、前記長穴のメールの寸法はヘルドがその上下
開口運動のうちの少くとも一方向に運動するに際
して前記長穴のメールに糸通しされた経糸が経糸
線上に留まることができるような大きさを少くと
も有していることを特徴とする。前記長穴のメー
ルの寸法は、好ましくは、杼口の大きさと同程度
又は杼口の大きさの2倍である。 シヤツトル本体の先端がその中心線から上方又
は下方に偏倚したようなシヤツトルを少くとも1
個具備し且つ通常のメールを有するヘルドおよび
長穴のメールを有するヘルドを具備し、前記長穴
のメールの寸法はヘルドがその上下開口運動のう
ちの少くとも一方向に運動するに際して前記長穴
のメールに糸通しされた経糸が経糸線上に留まる
ことができるような大きさを少くとも有している
ことを特徴とする円形織機である。前記長穴のメ
ールの寸法は好ましくは杼口の大きさと同程度又
は杼口の大きさの2倍である。 以下添付図面に示した実施例に基いて本発明を
詳細に説明する。 第1図は本発明の円形織機の一実施例の斜視図
であり、第2図は第1図に示した円形織機の主要
部の一部省略平面図であり、第3図は第2図にお
ける−線に沿つた円形織機主要部の一部省略
断面図である。 第1図に示す円形織機1に於て開口手段、緯入
手段を有する主要部4はフレーム9内に設けら
れ、開口手段と緯入手段はフレーム9の下部に設
けた電動機5から第1の動力伝達機構(図示せ
ず)を介して駆動され、一方前記主要部4の上方
に於てフレーム9上に設けられ袋織物引取手段8
がそれに連結された第2動力伝達機構(図示せ
ず)により駆動される。この第2動力伝達機構は
駆動伝達杆11を介して第1動力伝達機構により
駆動されるので引取手段8は主要部4と同期状態
を保持して駆動される。一方所望の袋織物2を製
織するのに必要な数の経糸3は主要部4に対しそ
の両側対象的位置に設けられた1対のクリール6
(第1図では右側に設けられた片方のクリールだ
けが示されている)に、送出しのため回転自在に
保持された複数の糸巻パツケージ6aから供給さ
れ、経糸送出手段7を介して主要部4に供給され
る。又この円形織機1の主要部4で製織された袋
織物2は前述の引取手段8によつて上方に引取ら
れた後、図示しない巻取手段に向つて矢印のよう
に導かれる。 第2,3図に示すように、円形織機の主要部4
はフレーム9の基台9aに固定された円板状フレ
ーム16の中心開口部に固定された軸受15に1
対の転り軸受17を介して回転自在に支持された
垂直軸14、垂直軸14の下端部に固定された溝
プーリー18、円板状フレーム16の上方で軸1
4に固定された円筒状カム機構19、円筒状カム
機構19の環状カム19aによつて作動される後
述の開口機構、円筒状カム機構19の上方で軸1
4に固定された支持部材22に固定された複数
組、例えば4組のシヤツトル推進機構23シヤツ
トル26の本体26aの両側で前後にそれぞれ設
けた1対の車26b,26cを案内する上下環状
案内部材25a,25bよりなる環状案内手段2
5及びシヤツトル26の他の車26dを案内する
ため軸14の頂部に回転可能に支持された水平状
円板案内部材27、前記の袋織物2を案内出来る
ように、水平状円板案内部材27の環状縁部先端
と僅かな隙間をもつて支持アーム24cにより中
間部材28を介して静止的に保持された環状案内
29、円板状フレーム16に固定された8個のフ
レーム部材24a、1つおきのフレーム部材24
aに固定された腕24b、フレーム部材24aに
固定された複数の糸案内39、同様にフレーム部
材24aに回動自在に取着された経糸張力を調整
するための複数のダンシング・レバー40、ダン
シング・レバー40の回動が所定範囲を超えたと
きに作動する制御装置41を含んで構成されてい
る。経糸3は図示するようにクリール6からフレ
ーム9bに回転自在に保持された案内ロール7
a、糸案内39を経てダンシング・レバー40に
導かれ、第4図に詳細構造を示した開口機構によ
つて杼口が形成されこの杼口にシヤツトル推進機
構23(特願昭53−148529号参照)によつて推進
されるシヤツトル26を挿入させて袋織物2を織
成させ、水平状円板案内部材27の円形縁と環状
案内29の間に形成させた環状隙間から織物案内
部材31に案内させてこの袋織物2を上方(第3
図に於て矢印方向)に引出し、前記引取手段8を
経て図示しない巻取装置によりロールに巻取られ
る。 前述の円形織機1に於て、第4図に示すように
開口手段は円板状フレーム16の外周フランジ部
に固定された複数の垂直案内棒20、案内棒20
に滑動自在に設けられたカム・フオロアー保持部
材37、円筒状カム機構19の外周に突出して設
けられた環状カム19a、このカム19aを上下
からはさんで転がり接触するように保持部材37
に回転自在に設けられた1対のカム・フオロア3
7a,37b、1対のヘルド枠、すなわち内側ヘ
ルド枠45aおよび外側ヘルド枠45bを案内す
るため上方の環状案内部材25aに設けられたヘ
ルド枠案内46(下方の環状案内部材25bにも
同様にヘルド枠案内を設けているが第4図では省
略して示した)、ヘルド枠45a,45bに互に
相反する上下運動させて杼口を形成させるために
両ヘルド枠45a,45bを接続するベルト47
a,47b、ベルト47a,47bを案内支持す
るため円板状フレーム16の外周フランジ部に設
けられたベルト案内34を含んで構成されてい
る。カム・フオロア37a,37bが取つけられ
た保持部材37はベルト47bにピン部材37c
によつて連結されているので、保持部材37の上
下運動によつてヘルド枠45aは上下運動が与え
られ、この上下運動はベルト47a,47bを介
して他のヘルド枠45bに伝達され、従つて外側
ヘルド枠45bは内側ヘルド枠45aと可逆的な
上下運動をする。これらヘルド枠45a,45b
にそれぞれ同数本のヘルド48(各ヘルドについ
ては後で詳述する)を設け、環状案内手段25を
構成し且相対する上下案内部材25a,25b間
にヘルド48に相当する本数の垂直ロツド50が
縦格子状に固設されている。突出した環状カム1
9aのカム面形状をヘルド枠45a,45bに対
し例えば全開口杼口を形成するように設計する。
これらヘルド48のメールに交互に相隣る経糸3
を通すことによつて、平織組織を構成する杼口を
円筒状カム機構19の回転によつて形成すること
が出来る。前述の1対のヘルド枠45a,45b
は円筒状カム機構19の外周に沿つて環状的に複
数組相接近して設けられているので、これら対を
なすヘルド枠45a,45bは水平円筒状カム機
構19の回転によつて順次同一杼口を形成するの
で、この杼口形成に対応して複数たとえばこの実
施例に示すように4個のシヤツトル26を支持部
材22に保持されたシヤツトル推進機構23によ
つて推進させることによつて平織組織の袋織物2
を製織することが出来る。 既に述べたようにシヤツトル26は環状案内手
段25の上下1対の案内部材25a,25bと、
これと同心の水平状円板案内部材27の間に車2
6b,26c及び26dを介して走行可能に支持
されている。この実施例では、4つのシヤツトル
26が用いられているが、2つ又は3つ又は5つ
以上のシヤツトルを用いてもよい。各シヤツトル
26は第5図に示すようにその本体26a(各本
体の形状については後で詳述する)の後端部に、
シヤツトル推進機構の推進部材と転り接触可能の
ローラ26eが、回転自在に設けられている。又
本体26aに設けた1対のブラケツト26fは緯
糸ボビン69をその軸心のまわりに回転可能に保
持する。緯糸ボビン69の着脱のためブラケツト
26fの1方は本体26aから突出した支持部材
26iに枢着されている。又本体26a先端部に
枢着した杆26hの先端部に先に述べた車26d
が回転自在に設けられ、この車26dにはその円
周に沿つて溝を切つて緯糸を案内させる機能も与
えている。杆26hは、1方のブラケツト26f
の先端部に枢着された連結部材26gの先端とピ
ン26lにより相互に回動自在に連結されてい
る。このシヤツトル26のブラケツト26fに保
持された緯糸ボビン69から引取られる糸70は
連結部材26gに設けられた糸案内26j、連結
部材26gに設けられた糸案内26kを経て車2
6dの案内溝に導かれ、シヤツトル26の推進と
共にボビン69から引出される。 シヤツトル推進機構23は第2および3図に示
すように環状案内手段25の垂直軸14のまわり
に回転自在に設けられた支持部材22、支持部材
22の周縁部に垂直軸14に関し対象的位置に固
定された4本の水平軸23a、軸23aに保持さ
れたレバーに回転自在に支持され且環状案内手段
25の環状案内部材25b上を転るローラ(図示
せず)、水平軸23aの先端に回転自在に保持さ
れたプツシユ・ローラ23bを含んで構成され
る。このプツシユ・ローラ23bはシヤツトル2
6のローラ26eにその後方から転がり接触す
る。水平軸23aは円筒状カム機構19の上面に
取着したプツシユレバー19bに当接し、該プツ
シユレバーに押されて垂直軸14のまわりを回転
させられる。 以上の様な構造の円形織機において、電動機5
からの駆動力により垂直軸14が回転すると、垂
直軸14に固定した円筒状カム機構19が回転
し、環状カム19aによつて多数のヘルド枠対4
5a,45bが順次上下動して環状カム19aの
回転と共に移動する杼口を形成してゆく。他方プ
ツシユレバー19aは円筒状カム機構19と共に
一体的に回転して、シヤツトル推進機構の水平軸
23aを押してこれを垂直軸14のまわりに回転
させる。水平軸23aが回転することによつて水
平軸23aの先端に設けたプツシユ・ローラ23
bがシヤツトルの後端のローラ26eに当接して
シヤツトル26を推進する。従つてシヤツトル2
6は順次形成される杼口と同期して前進してゆ
く。 ヘルド枠45a,45bの上下運動を制御する
環状カム19aは対の内側ヘルド枠45aと外側
ヘルド枠45bを各シヤツトル毎に、すなわち各
緯入れ毎に、逆の方向に上下動させるように設計
されている。従つて通常のヘルドおよび従来のシ
ヤツトルを使用して製織すると平織の織物が製織
される。 本発明によれば、平織以外の織物組織を得るた
めに開口時任意の経糸を経糸線上に、すなわち杼
口を閉じた時に経糸のなす線上に留め、そして前
記経糸を通したヘルドの属するヘルド枠の運動
(上昇又は下降運動)と反対の方向へ前記経糸を
下降又は上昇させる。それによつて前記経糸は平
織組織とは異つた状態で緯糸と交錯することにな
る。 本発明によれば、開口時に任意の経糸を経糸線
上に留めるために特殊な形状のヘルドを使用し、
また経糸線上にある経糸を上昇又は下降させるた
めに本体26aが特殊な形状をしているシヤツト
ルを使用する。 第6図には本発明において使用する種々の形状
のヘルドが図示されている。ヘルドHaは通常の
メールを有する通常のヘルドである。このヘルド
Haに糸通しされた経糸はこのヘルドHaを支承す
るヘルド枠の開口運動に従つて上下動する。第2
番目のタイプのヘルドHbはヘルドの中心から下
方に延びる細長いメールを有し、経糸下降用のヘ
ルドである。メールの寸法は少くとも杼口の大き
さの半分より長く、好ましくは杼口の大きさより
やや長くする。このヘルドHbに糸通しされた経
糸は該ヘルドHbを支承するヘルド枠が下降する
際には、通常のヘルドHaに通されている経糸と
同様に下降するが、ヘルド枠が上昇する際にはメ
ールが長穴であるために経糸線上に留まる。第4
図を参照すると、外側ヘルド枠45bが上昇した
開口位置にあり、このヘルド枠45bには6本の
ヘルド48が支承されており、そのうちの左から
2本目のヘルドが前述した長穴メールを有する経
糸下降用ヘルドHbであり、このヘルドHbに通さ
れた経糸3bは他の経糸3aとは異つて上昇せず
に経糸線上に留まつている。 第3番目のタイプのヘルドHcはヘルドの中心
から上方に延びる細長いメールを有する経糸上昇
用ヘルドである。メールの寸法は少くとも杼口の
大きさの半分よりは長く、好ましくは杼口の大き
さよりやや長くなる。このヘルドHcに糸通しさ
れた経糸は、該ヘルドHeを支承するヘルド枠が
下降する際には経糸線上に留まり、ヘルド枠が上
昇する際には、通常のヘルドHaに通糸された糸
と同様に、ヘルド枠と共に上昇する。 第4番目のタイプのヘルドHdはヘルドの中心
から上下方向に延びる細長いメールを有する経糸
案内ヘルドである。このメールの寸法は少くとも
杼口の大きさより長く、好ましくは杼口の大きさ
の2倍よりやや長い。このヘルドHdに糸通しさ
れた経糸は、該ヘルドHdを支承するヘルド枠の
開口運動にかかわらず、常に経糸線上に留まる。 第7図は本発明において使用する種々の形状の
シヤツトル本体26aの正面図である。第7図の
上段に図示したAタイプのシヤツトルSAは通常
の従来使用されているものであり、中心線に関し
て上下対称である。第7図の中段に図示したBタ
イプのシヤツトルSBは本体26aの先端が中心
線よりも上方へ或る距離hだけ偏倚している。こ
のシヤツトルSBは開口時に経糸線上に留まつて
いる経糸を下降させる機能を有している。第7図
の下段に図示したCタイプのシヤツトルSBは本
体26aの先端が中心線よりも下方へ或る距離h
だけ偏倚しており、開口時に経糸線上に留まつて
いる経糸を上昇させる機能を有する。 第8図および第9図に基いて前記経糸下降用シ
ヤツトルSBの作用および経糸の状態を説明する。
第8図においてシヤツトルSBは矢印方向に前進
する。第8図における経糸はそれぞれ第9図に示
すような対をなすヘルド枠(以下ヘルド枠対と称
する)のヘルドに糸通しされているとする。この
ようなヘルド枠対が多数配列され、第8図におい
ては7つのヘルド枠対のヘルドに糸通しされた糸
が図示されている。第9図に示す第1ヘルド枠
F1(内側又は外側のヘルド枠)は3本のヘルドを
支持し、真中のヘルドが経糸下降用ヘルドHbで
他の2本のヘルドは通常のヘルドHaである。ま
た第2ヘルド枠F2(外側又は内側のヘルド枠)は
3本のヘルドを支持し、これらのヘルドは全て通
常のヘルドHaである。第8図においては多数配
列されたヘルド枠対の第1のヘルド枠F1が順次
上昇し、第2のヘルド枠F2が順次下降して杼口
を形成していくところであり、第8図においてシ
ヤツトルSBの前進方向の先方にある経糸は第1
ヘルド枠F1の経糸3a,3b,3aと第2ヘル
ド枠F2の経糸3a′,3b′,3a′とが経糸線上に一
線に並んでいる。なお経糸3a,3a′は通常のヘ
ルドHaに通糸されている経糸であり、経糸3b
は下降用ヘルドHbに通糸されている経糸をあら
わす。そしてシヤツトルSBに近づくにつれ経糸
は順次上下に分かれて開口してゆくが、下降用ヘ
ルドHbに通糸された経糸3bは経糸線上に留ま
つたままである。シヤツトルSBの先端は或る距
離hだけ上方に偏倚しているが、シヤツトルの先
端に達する迄に第1および第2ヘルド枠の通常の
ヘルドに通糸された経糸3a,3a′はそれぞれ上
方又は下方に前記距離よりも大きく移動して開口
し、シヤツトルの先端に引掛らないようにされ
る。他方下降用ヘルドHbに通された経糸3bは
経糸線上においてシヤツトルSBの偏倚した先端
部に係合するので、シヤツトルSBの前進に従つ
て前記経糸3bはシヤツトルの先端部に沿つて下
降させられる。このように前記経糸3bは、第1
ヘルド枠F1が、ひいては前記経糸3bを通した
ヘルドHbが、上昇したにもかかわらず、緯糸の
下に沈んで緯糸と交錯することになる。このこと
は、通常の平織において経糸が緯糸の上に浮いて
交錯するはずの箇所が、前述のように経糸下降用
ヘルドHbと経糸下降用シヤツトルSBとによつて
通常とは逆の効果をもたらすことを意味する。 経糸と緯糸との交錯の状態(すなわち経糸が緯
糸の上になる場合と下になる場合の2通り)が通
常のヘルドHaおよび通常のシヤツトルHAを使
用した場合の交錯状態と逆になるのは次の様な場
合である。 第一には、第8図に示したように経糸下降用ヘ
ルドHbが上昇する際に(経糸は経糸線上に位置
する)、経糸下降用シヤツトルSBにより緯入れす
る場合、経糸が緯糸の下に沈んで交錯する。 第二には、経糸上昇用ヘルドHcが下降する時
に経糸上昇用シヤツトルSCにより緯入れする場
合、経糸が緯糸の上に浮いて交錯する。 第三に、経糸案内用ヘルドHdを使用した場合、
ヘルドの上下運動にかかわりなく経糸は常に経糸
線上に位置し、経糸下降用シヤツトルSBにより
緯入れされる際には経糸が緯糸の下に沈んで交錯
し、或は経糸上昇用シヤツトルSCにより緯入れ
される際には経糸が緯糸の上に浮いて交錯する。
従つて通常のヘルドとシヤツトルを使用した場合
と必ずしも逆の交錯になるとは限らないが、逆に
なることも当然ある。 その他の場合は通常のヘルドとシヤツトルを使
用した時と同じ交錯状態となる。例えば経糸下降
用ヘルドが下降する時にはどのタイプのシヤツト
ルSA,SB,SCで緯入れを行なつても、経糸は
緯糸の下に沈んで交錯する。 前述した点を考慮すれば種々の織物組織を得る
ことができる。この場合、一完全組織における緯
糸数は円形織機に使用されるシヤツトルの数によ
つて決まる。例えば第1乃至5図に示した実施例
ではシヤツトルの数は4個であるので一完全組織
における緯糸数は2本又は4本であり、もし円形
織機に6個のシヤツトルがあれば緯糸数が2本又
は3本又は6本の一完全組織を得られる。このよ
うに一完全組織における緯糸数の最大はその円形
織機が有するシヤツトルの個数と同じである。他
方、一完全組織における経糸の本数は2本以上、
任意の本数であり、最大は円形織機に仕掛けた経
糸の総本数に等しい。 以下本発明の方法および円形織機によつて得ら
れる織物について、幾つかの実施例に基いて織物
組織とヘルドの型およびシヤツトルの型との関係
を説明する。 第10図には4つのシヤツトルを用いて得られ
る織物組織を示した。この組織では4本の緯糸と
6本の経糸によつて一完全組織が構成される。図
面において□×印は経糸が緯糸の上に浮いているこ
とを意味し、また□印は緯糸が経糸の上に浮いて
いることを意味する。符号S1,S2,S3およびS4は
それぞれ第1番目のシヤツトル、第2番目のシヤ
ツトル、第3番目のシヤツトルおよび第4番目の
シヤツトルを意味し、符号A,B,Cは第7図に
示したようなシヤツトルの種類をそれぞれ表わ
す。符号F1,F2はそれぞれ第1ヘルド枠および
第2ヘルド枠を意味し、符号Ha,HbおよびHc
は各ヘルド枠F1,F2に支承されるヘルドの種類
(第6図参照)を示す。そして各緯糸は組織図の
左側に記載した符号によつて指定されたタイプの
シヤツトルによつて緯入れされる。また各経糸は
組織図の上方に記載した符号によつて指定される
ヘルド枠のヘルドに糸通しされ、開口運動を行
う。 第10図に示した組織を有する織物を得るには
第1番目と第3番目のシヤツトルを通常のシヤツ
トルSAとし、第2番目のシヤツトルを経糸上昇
用シヤツトルSCとし、第4番目のシヤツトルを
経糸下降用シヤツトルSBとする。一方、第1ヘ
ルド枠F1に支承されるヘルドは3本毎に経糸上
昇用ヘルドHcとし、他は通常のヘルドHaとす
る。第2ヘルド枠F2に支承されるヘルドは3本
毎に経糸下降用ヘルドHbとし、残りのヘルドは
通常のヘルドHaする。第10図に示した組織に
よると、一完全組織において1本の経糸が3本の
緯糸の上に浮いており、そして1本の緯糸が3本
の経糸の上に浮いている。 第10図に示したような組織を袋織物の一部に
取り入れ、そのような袋織物でもつて粒状体を封
入する袋を製作すると防滑袋が得られる。すなわ
ち第10図に示した組織の部分では経糸および緯
糸が基布面から浮き出ているので、袋を積み重ね
た時に互に接触する上下の袋表面における浮き出
た緯糸と緯糸又は経糸と経糸が互に引掛かり摩擦
抵抗を与える。好ましくは、袋の状態において第
10図に示した組織が袋の中央部に位置するよう
に製織および製作する。 防滑袋に適した織物組織は第10図に示したも
のに限らず第11乃至14図に示した組織或はそ
の他にも経糸又は緯糸が基布面から浮き上がるよ
うなものであれば任意の組織でよい。 第11図に示した織物組織は第10図のものと
同様に4つのシヤツトルを使用して製織される。
シヤツトルはA、B、Cの3つのタイプを使用す
る。一完全組織における経糸の本数は4本であ
り、ヘルドはHa,Ha,Hb,Hcのタイプの順番
に配列される。 第12図には4つのシヤツトルを使用して得ら
れる袋織物の他の組織を示した。この場合シヤツ
トルは経糸下降用シヤツトルSBと経糸上昇用シ
ヤツトルSCのみを用いる。ヘルドは通常のヘル
ドHaと経糸案内用ヘルドHd(第6図参照)とを
使用している。 第13図は3つのシヤツトルを使用して得られ
る袋織物の組織の一例である。シヤツトルSB,
SA,SCの順に配列され、一方ヘルドは第1ヘル
ド枠F1にはHa,Hb,Haの順に配列され、第2
ヘルド枠F2にはHa,Ha,Hcの順に配列される。 第13図の場合は環状カムはヘルドF1に関し
て言えばシヤツトルSBとSCが通る時に上昇し、
シヤツトルSAが通るときに下降するような形状
とする。 第14図には2つのシヤツトル(又は偶数個4
つ、6つ等)を使用して得られる袋織物の組織の
一例を示した。経糸下降用シヤツトルSBと経糸
上昇用シヤツトルSCを用い、そしてヘルドは通
常のヘルドHaと経糸案内用ヘルドHdを用いて製
織すればよい。 以上図示した組織は本発明の方法および円形織
機によつて得られる組織のうちの一部を例示した
にすぎない。シヤツトルとヘルドの組合せおよび
開口時におけるヘルドの運動方向(上昇又は下
降)とシヤツトルとの組合せを適宜選定すること
によつて非常に多数の織物組織を得られることは
明白である。なお、通常のシヤツトルSAを使用
する場合は、そのシヤツトルSAが通過する開口
時には経糸線上に留まつている経糸が存在しない
ようにするために、全ての経糸を上方または下方
へ移動させるように、ヘルドの種類およびヘルド
の運動方向を適宜選定する。更に、第10図乃至
12図および第14図に示した組織は、ヘルドの
開口運動を制御する環状カム19aとして平織用
のカム(すなわち各シヤツトル毎に2つの経糸群
を上下に交互させることができるような形状をし
ているカム)を使用している場合における、平織
組織以外の変化組織を例示したものである。従つ
て環状カム19aが異つた形状のカムである場合
は(例えば2個のシヤツトル毎に対の経糸群が上
下に交互するような形状である場合等)もつと別
の組織が得られることは明白であろう。 本発明によれば、特殊なシヤツトルと特殊なヘ
ルドとの協働作用によつて、従来の円形織機では
得られなかつた種々の織物組織を得ることができ
る。すなわち、円形織機における開口装置を複雑
化することなく、従来の円形織機と同様に1組の
ヘルド枠の枚数が2枚のままで(多数のヘルド枠
が2列に円形に配列された構造のままで)、少く
とも一部のシヤツトルおよびヘルドを本発明に係
る特殊なシヤツトルおよびヘルドを使用すれば平
織組織以外の種々の織組織を製織できる。またシ
ヤツトルとヘルドとを部分的に変更するだけであ
るので、既存の円形織機にも適用することができ
る。 また本発明によれば防滑袋を製作するための袋
織物を製織することができる。 また変形ヘルドの長穴のメールの寸法を杼口の
大きさよりやや長く或は杼口の大きさの倍よりも
やや長くすれば、経糸を上昇および下降させた際
にも余分な張力がかからない。
第1図は本発明に係る円形織機の1実施例の斜
視図、第2図は第1図に示した本発明の円形織機
の主要部の1部省略平面図、第3図は第1図に示
した円形織機の主要部について第2図線−に
沿つた1部省略断面図、第4図は第1図に示した
円形織機の杼口形成機構の略示斜視図、第5図は
第1図に示した円形織機に使用されるシヤツトル
の略示平面図、第6図は本発明の円形織機に使用
される種々のタイプのヘルドの平面図、第7図は
本発明の円形織機に使用される種々のタイプのシ
ヤツトルの略示正面図、第8図は本発明によるシ
ヤツトルと経糸との関係を示す説明図、第9図は
第8図に示した経糸を糸通しするためのヘルド枠
の略示正面図、第10図乃至第14図は本発明の
方法および円形織機によつて得られる織物組織と
シヤツトルおよびヘルドとの関係を示す組織図で
ある。 1……円形織機、2……袋織物、3……経糸、
4……主要部、5……電動機、6……クリール、
6a……パツケージ、7……経糸送出手段、7a
……案内ロール、8……袋織物引取手段、9……
フレーム、11……駆動伝達杆、14……垂直
軸、15……軸受、16……円板状フレーム、1
7……転り軸受、18……溝プーリー、19……
円筒状カム機構、19a……環状カム、20……
垂直案内棒、22……支持部材、23……シヤツ
トル推進機構、23a……水平軸、23b……プ
ツシユローラ、26……シヤツトル、26a……
シヤツトル本体、45a……内側ヘルド枠、45
b……外側ヘルド枠、48……ヘルド、SA……
通常のシヤツトル、SB……経糸下降用シヤツト
ル、SC……経糸上昇用シヤツトル、Ha……通常
のヘルド、Hb……経糸下降用ヘルド、Hc……経
糸上昇用ヘルド、Hd……経糸案内用ヘルド、F1
……第1ヘルド枠、F2……第2ヘルド枠。
視図、第2図は第1図に示した本発明の円形織機
の主要部の1部省略平面図、第3図は第1図に示
した円形織機の主要部について第2図線−に
沿つた1部省略断面図、第4図は第1図に示した
円形織機の杼口形成機構の略示斜視図、第5図は
第1図に示した円形織機に使用されるシヤツトル
の略示平面図、第6図は本発明の円形織機に使用
される種々のタイプのヘルドの平面図、第7図は
本発明の円形織機に使用される種々のタイプのシ
ヤツトルの略示正面図、第8図は本発明によるシ
ヤツトルと経糸との関係を示す説明図、第9図は
第8図に示した経糸を糸通しするためのヘルド枠
の略示正面図、第10図乃至第14図は本発明の
方法および円形織機によつて得られる織物組織と
シヤツトルおよびヘルドとの関係を示す組織図で
ある。 1……円形織機、2……袋織物、3……経糸、
4……主要部、5……電動機、6……クリール、
6a……パツケージ、7……経糸送出手段、7a
……案内ロール、8……袋織物引取手段、9……
フレーム、11……駆動伝達杆、14……垂直
軸、15……軸受、16……円板状フレーム、1
7……転り軸受、18……溝プーリー、19……
円筒状カム機構、19a……環状カム、20……
垂直案内棒、22……支持部材、23……シヤツ
トル推進機構、23a……水平軸、23b……プ
ツシユローラ、26……シヤツトル、26a……
シヤツトル本体、45a……内側ヘルド枠、45
b……外側ヘルド枠、48……ヘルド、SA……
通常のシヤツトル、SB……経糸下降用シヤツト
ル、SC……経糸上昇用シヤツトル、Ha……通常
のヘルド、Hb……経糸下降用ヘルド、Hc……経
糸上昇用ヘルド、Hd……経糸案内用ヘルド、F1
……第1ヘルド枠、F2……第2ヘルド枠。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2枚で1組となつている多数のヘルド枠が2
列に円形に配列され、そして2個以上のシヤツト
ルおよび前記2枚のヘルド枠の上下位置を交換す
る開口装置を有する円形織機において、シヤツト
ルの本体先端がその中心線から上方又は下方に偏
倚しているようなシヤツトルを少くとも1個使用
し、前記偏倚した先端を有するシヤツトルによつ
て緯入れが行われるに際して、開口時一部の経糸
は経糸線上に留め、一部の経糸は上方に移動さ
せ、残りの経糸は下方に移動させ、前記先端の偏
倚したシヤツトルが前進してその偏倚した先端が
前記経糸線上に留まる経糸に係合し、前記先端の
偏倚したシヤツトルの前進に従つて、その偏倚し
た先端により、前記経糸線上に留まる経糸を上方
又は下方に移動させることにより浮き上つた糸の
ある織物をつくることを特徴とする袋織物の製織
方法。 2 2枚で1組となつている多数のヘルド枠が2
列に円形に配列され、そして2個以上のシヤツト
ルおよび前記2枚のヘルド枠の上下位置を交換す
る開口装置を有する円形織機において、前記シヤ
ツトルのうち少くとも1個のシヤツトルはそのシ
ヤツトル本体の先端がその中心線から上方又は下
方に偏倚したシヤツトルであり、前記ヘルド枠に
は通常のメールを有するヘルドおよび長穴のメー
ルを有するヘルドを設け、前記長穴のメールの寸
法はヘルドがその上下開口運動のうちの少くとも
一方向に運動するに際して前記長穴のメールに糸
通しされた経糸が経糸線上に留まることができる
ような大きさを少くとも有していることを特徴と
する円形織機。
Priority Applications (9)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7849779A JPS564740A (en) | 1979-06-21 | 1979-06-21 | Weaving method and circular weaving machine for bag fabric in circular weaving machine |
PH23448A PH20519A (en) | 1979-06-21 | 1979-12-21 | Method of weaving tubular fabrics and a circular loom for carrying out the method |
GB8000651A GB2051149B (en) | 1979-06-21 | 1980-01-09 | Weaving tubular fabrics |
ZA00800161A ZA80161B (en) | 1979-06-21 | 1980-01-10 | Method of weaving tubular fabrics and a circular loom for carrying out the method |
FR8000592A FR2459307A1 (fr) | 1979-06-21 | 1980-01-11 | Procede de tissage d'etoffe tubulaire, metier circulaire a tisser a navette asymetrique et tissu tubulaire |
PT70708A PT70708A (en) | 1979-06-21 | 1980-01-17 | Method of weaving tubular fabrics and a circular loom for carrying out the method |
AT0027080A AT368199B (de) | 1979-06-21 | 1980-01-18 | Rundwebmaschine |
MY394/84A MY8400394A (en) | 1979-06-21 | 1984-12-30 | Weaving tubular fabrics |
SG376/85A SG37685G (en) | 1979-06-21 | 1985-05-20 | Weaving tubular fabrics |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7849779A JPS564740A (en) | 1979-06-21 | 1979-06-21 | Weaving method and circular weaving machine for bag fabric in circular weaving machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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ID=13663595
Family Applications (1)
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---|---|
JP (1) | JPS564740A (ja) |
AT (1) | AT368199B (ja) |
FR (1) | FR2459307A1 (ja) |
GB (1) | GB2051149B (ja) |
MY (1) | MY8400394A (ja) |
PH (1) | PH20519A (ja) |
PT (1) | PT70708A (ja) |
SG (1) | SG37685G (ja) |
ZA (1) | ZA80161B (ja) |
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JPS6035791B2 (ja) * | 1982-12-10 | 1985-08-16 | モレツクス・インコ−ポレ−テツド | 電気接続端子 |
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AT383834B (de) * | 1985-10-10 | 1987-08-25 | Chemiefaser Lenzing Ag | Verfahren zum herstellen eines schlauchgewebes sowie rundwebmaschine zur durchfuehrung des verfahrens |
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BE1008183A3 (nl) * | 1994-03-18 | 1996-02-06 | Picanol Nv | Werkwijze en inrichting voor het vormen van een weefsel. |
DE10309260A1 (de) * | 2003-03-03 | 2004-09-16 | Berger Gmbh | Verfahren zur Herstellung eines Gewebes und Weblitze, insbesondere zur Verwendung hierbei |
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- 1979-06-21 JP JP7849779A patent/JPS564740A/ja active Granted
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- 1980-01-09 GB GB8000651A patent/GB2051149B/en not_active Expired
- 1980-01-10 ZA ZA00800161A patent/ZA80161B/xx unknown
- 1980-01-11 FR FR8000592A patent/FR2459307A1/fr active Granted
- 1980-01-17 PT PT70708A patent/PT70708A/pt unknown
- 1980-01-18 AT AT0027080A patent/AT368199B/de not_active IP Right Cessation
-
1984
- 1984-12-30 MY MY394/84A patent/MY8400394A/xx unknown
-
1985
- 1985-05-20 SG SG376/85A patent/SG37685G/en unknown
Patent Citations (2)
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JPS4956671A (ja) * | 1972-09-29 | 1974-06-01 | ||
JPS50155769A (ja) * | 1974-06-10 | 1975-12-16 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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GB2051149B (en) | 1983-01-26 |
AT368199B (de) | 1982-09-27 |
FR2459307A1 (fr) | 1981-01-09 |
FR2459307B1 (ja) | 1984-01-27 |
MY8400394A (en) | 1984-12-31 |
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