JPH0684508B2 - 抗菌衛生ドライクリーニング洗浄剤組成物 - Google Patents

抗菌衛生ドライクリーニング洗浄剤組成物

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JPH0684508B2
JPH0684508B2 JP1001380A JP138089A JPH0684508B2 JP H0684508 B2 JPH0684508 B2 JP H0684508B2 JP 1001380 A JP1001380 A JP 1001380A JP 138089 A JP138089 A JP 138089A JP H0684508 B2 JPH0684508 B2 JP H0684508B2
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alkyl
cleaning
detergent composition
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照美 河合
英二郎 山崎
敏裕 西野
博 北村
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Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Nikka Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、洗浄、逆汚染防止、柔軟帯電防止等の性能
に加えて、抗菌、防臭等の衛生加工性を有するドライク
リーニング用洗浄剤に関する。
〔従来の技術〕
従来のこの用途における技術開発の動向は、当初は水を
可溶化させ、ドライクリーニングでは落ち難いシミの除
去性の改善を目指するものであった。その後、洗浄と同
時に、被洗物に柔軟性、帯電防止性等の仕上げ加工性を
付与する複合性能を持たせる方向で進展したが、現在に
おいてもこの段階の域を脱していない。
しかも、ドライクリーニングの品質面の問題を真剣に見
つめて見ると、細菌やカビ、臭気等の衛生面で必ずしも
完全とは言い難い面がある。この方面の技術的対応とし
ては、西独に於いて、イルガサンDP-300(チバガイギー
社製殺菌剤)を配合した商品が販売されていた実績があ
り、日本では特公昭54-7805にベンザルコニウム塩の利
用が報告されているが、種々の問題があり、ほとんど使
用実績がない。これは、コスト的な問題以外にも、皮膚
障害、変色、および蒸留で分解し、金属腐食、臭気が発
生することや公害を発生する等の問題が未解決のためで
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、以上のような状況に鑑み、コスト、皮膚障
害、変色、金属腐食、異臭発生等の問題がなく且つ、従
来から要求されている洗浄性、逆汚染防止、帯電防止、
柔軟性付与等の諸性能を併せ持った抗菌衛生ドライクリ
ーニング洗浄剤組成物を提供しようとするものである。
このような性能を持った組成物を作ろうとする場合に最
も容易に考えられることは、抗菌、消臭等の衛生加工に
使われる薬剤を、実績のある製品に配合することであ
る。しかしこの場合、その添加成分が必ずしも安価とは
言えず、コストアップとなる。また、通常、このような
成分を加えて、抗菌、消臭等の性能を付与することがで
きても、他の性能を全く低下させないことが可能である
とは限らない。例えば、フェノール化合物を用いた場合
には、製品のpHが低下する傾向があり、経日とともに着
色もおおきくなる。一方、ベンザルコニウム塩では、そ
の金属腐食性のために、機械の腐食が起こってサビを生
じ、また被洗物を変色させる等の欠点もある。また、ク
リーニングのような複雑な作業工程の中では、他の薬剤
の混入、ろ過、吸着の問題も考慮せざるを得ず、微量の
薬剤の添加で安定した性能を発揮させるには困難が伴
う。
本発明者らは、上記の如き従来技術における問題点を解
消することについて鋭意研究した結果、ドライクリーニ
ング洗浄剤として、従来から要求されている性能に加え
て、抗菌、消臭等の衛生加工性を有する洗浄剤を見出
し、本発明を完成するに到ったものである。
即ち、本発明は、ドライクリーニング溶剤に、下記一般
式を有するカチオン界面活性剤を含有せしめたことを特
徴とするドライクリーニング洗浄剤組成物を提供する。
上式中、R1は、炭素数8〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基を表し、R2およびR3は炭素数1〜5のアルキル基
を表し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは
1または2を表し、nは1〜5の整数を表し、Xは下記
式で示されるアルキルリン酸エステルイオン又はポリオ
キシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステルイオン
を表す。但し、mが2である場合、Xは下記一般式
(1)および(2)で示される残基のそれぞれ単独であ
ってもまたは混合物であってもよいものとする。
上式中、R5およびR6は、炭素数1〜18のアルキルまたは
アルケニル基、または炭素数1〜18の脂肪族アルコール
にアルキレンオキサイドを付加してえられるポリオキシ
アルキレンエーテルの残基を表す。
このカチオン界面活性剤を含有する洗浄剤組成物を使う
事で、この様な新しいドライクリーニングが容易に行え
る。現在の洗浄システムの中で、十分な衛生効果を得る
には、ドライクリーニング洗浄剤組成物(いわゆるソー
プ)への上記カチオン界面活性剤の配合割合としては10
%前後の濃度であるのが好ましい。
ドライクリーニング溶剤としては、通常の、パークロロ
エチレン、フロンR-113、石油溶剤および1,1,1−トリク
ロロエタンを用いることができる。
〔発明の効果〕
この発明のカチオン界面活性剤を含むドライクリーニン
グ洗浄組成物(ソープ)を、ドライクリーニング溶剤に
添加することにより、洗浄および逆汚染防止等の洗剤と
しての基本的な要求性能だけでなく、被洗物に、柔軟
性、帯電防止性並びに抗菌、消臭等の更に高度な仕上げ
効果を与えることができる。
〔実施例〕
この発明のドライクリーニング洗浄剤組成物(ソープ)
の有効性を実施例を以て示す。
配合割合等は重量に基づいて表示し、処理濃度等につい
ては、業界の慣例に従って、チャージ濃度(%、溶剤容
量に対する薬剤容量。即ち1%とは、100リットルに1
リットル添加を意味する)で示す。
(1)クリーニング試験 a)パークロロエチレンドライ ドライクリーニングに実際に使われている三菱パーマッ
クMC-18機に、下記の条件で使用した。
(洗浄法) ウォッシュタンクから溶剤を汲み上げ、2分程度ワッシ
ャーの溶剤をポンプ循環洗い後、脱液し、全量を蒸留す
る。更に続けて、再び溶剤を汲み上げ、ソープを追加
(200cc、ほぼ0.5%に相当)してフィルター循環洗い3
〜4分後、排液、脱水、乾燥および脱臭をする一般的な
洗浄方法を適用する。
(使用ソープ) 本発明ソープとしては、カチオン部分にヤシ油アルキル
基、アニオン部分にオクチル基を含む第4級アンモニウ
ム塩を10%含むものを使用した。
対照品として、ドライスタパーク(日華化学製…カチオ
ン界面活性剤と非イオン界面活性剤の配合)を使用し
た。
b)フッ素ドライ(フロンR-113) ドライクリーニングに実際に使われている東洗スペンサ
ーTFN-20機に適用した。
(洗浄法) ベースタンクから給液し、そのままで2〜3分洗い、全
量を蒸留する。更に給液し、ソープ300cc(ほぼ0.3%)
を追加してフィルター循環しながら3〜4分洗浄後脱液
および乾燥する一般に行われている洗浄方法を適用す
る。
(ソープ) 本発明のソープとしては、カチオン部分に牛脂アルキル
基、アニオン部分にブチル基を含む第4級アンモニウム
塩を10%含有するものを使用した。
対照品として、フローレンス120(日華化学製…カチオ
ン界面活性剤と非イオン界面活性剤の配合)を使用し
た。
c)石油ドライ(石油溶剤) ドライクリーニング用吸着剤を封入したカートリッジフ
ィルター(ニッカオートKP:日華化学製)を4本装填し
たフィルターとワッシャーからなる通常の石油ドライ機
(負荷量20kg)を使用した。
(洗浄法) 1%チャージした溶剤をフィルター循環しながら10分洗
浄し、脱液および乾燥する通常の石油ドライ法を用い
る。以後1%o.w.f.を追加する。
(ソープ) 本発明のソープとしては、カチオン部分にラウリル基、
アニオン部分にはオレイル基を有する第4級アンモニウ
ム塩を20%含むものを使用した。
対照品として、ハイアリンXO(日華化学製…アニオン界
面活性剤と非イオン界面活性剤の配合)を使用した。
また、この場合、カートリッジフィルターへの吸着も起
こるため、洗い回数500回の長期の試験も実施した。
以上の条件下に行ったドライクリーニング試験結果を下
記の表に示す。
(2)効果の確認法 a)抗菌性の測定 供試試料を、黄色ブドウ球菌を植種した寒天培地上に置
き、37℃で24時間培養する。周辺の菌の成育の有無によ
り効果を判定した。
○:試料周辺で細菌の成育が認められずハローが発生す
る。
△:試料周辺にはハローはないが、試料表面又は裏面に
菌の成育が認められない。
×:試料表面または裏面に菌の成育が認められる。
b)洗浄および逆汚染 被洗物とともに、ハンカチ大の布に、日本油化学協会法
に準じて汚染した綿、ウールの汚染布と、綿、ウール、
アクリルおよびポリエステルの白布をホッチキスで止め
て洗浄する。下記の通り、洗浄率、逆汚染率を測定し
た。
測定器:COLORIMETER CM-53D (村上色彩研究所製、550m) c)風合および帯電防止性 被洗物とともに、ハンカチ大のアクリル、ポリエステ
ル、綿およびウールのテスト布を洗浄する。
(風合) 前記テスト布、及び実際の被洗物を触感で判定した。
(帯電防止性) 100℃で30分乾燥後、漏洩抵抗を測定した。
測定器:SUPER MEGOHMMETER MODEL SM-5E (東亜電波製) 実際の被洗物についても、乾燥直後の取り扱い等によ
り、帯電の有無を判定した。
一部については、帯電測定器(ACL MODEL300:ACL INTER
NATIONAL,Inc)も使用した。
d)蛍光変色、汚染変色 綿、レーヨン、絹、ウール、アセテート、アクリルおよ
びポリエステルの蛍光染色品及び通常の染色品をテスト
布として洗浄し、その変色程度を肉眼判定した。
e)その他 汚色裏地に濃淡が表れる「地図書き」や水性の前処理に
よる「輪ドリ」もチェックした。
3)その他操作上の問題 実機試験を継続し、蒸留トラブルの有無、フィルター圧
等もチェックした。
表から判る様に、本発明品による洗浄物は、洗浄、逆汚
染防止、柔軟、帯電防止等の効果において、対照品と同
等ないしそれ以上の性能を有し、なおかつ対照品では認
められなかった抗菌性が発揮されている。更に、被洗物
に対する変色等や操作上の問題もなく、長期間の実機試
験によっても安定した性能を示しており、本発明品は十
分に実用性があることがわかる。
別途、金属腐食試験(ソープ、水および溶剤の比60/60/
180ccの混合物を45時間加熱環流し、金属の腐食減量を
測定)の結果、金属腐食性は、従来のソープの1/2〜2/3
と小さく、この発明の特長の1つとも言える。
更に、皮膚障害についても、専門の検査機関で調査した
結果、安全性が確認されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−31862(JP,A) 特開 昭57−53600(JP,A) 特開 昭58−10542(JP,A) 特開 昭52−5809(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライクリーニング溶剤に、下記一般式を
    有するカチオン界面活性剤を含有せしめたことを特徴と
    する抗菌衛生ドライクリーニング洗浄剤組成物。 上式中、R1は、炭素数8〜22のアルキル基またはアルケ
    ニル基を表し、R2およびR3は炭素数1〜5のアルキル基
    を表し、R4は炭素数2〜4のアルキレン基を表し、mは
    1または2を表し、nは1〜5の整数を表し、Xは下記
    式で示されるアルキルリン酸エステルイオン又はポリオ
    キシアルキレンアルキルエーテルリン酸エステルイオン
    を表す。但し、mが2である場合、Xは下記一般式
    (1)および(2)で示される残基のそれぞれ単独であ
    ってもまたは混合物であってもよいものとする。 上式中、R5およびR6は、炭素数1〜18のアルキルまたは
    アルケニル基、または炭素数1〜18の脂肪族アルコール
    にアルキレンオキサイドを付加してえられるポリオキシ
    アルキレンエーテルの残基を表す。
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