JPH06844B2 - ハロゲン含有不飽和ポリエステルの製造法 - Google Patents

ハロゲン含有不飽和ポリエステルの製造法

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JPH06844B2
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    • C08G63/68Polyesters containing atoms other than carbon, hydrogen and oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ハロゲン含有率が高く、かつ着色の少ない硬
化物を与える難燃性不飽和ポリエステルの製造法に関す
る。
不飽和ポリエステル樹脂は、電気製品,建築材料,自動
車,鉄道,飛行機等の素材として広く用いられている。
そして、これらの素材に対する難燃性の要求は、近年、
ますます厳しくなつてきている。不飽和ポリエステル樹
脂を難燃性とするのに、ハロゲン化されたジカルボン酸
と多価アルコールを重縮合する方法やα,β−エチレン
系以外の不飽和ギカルボン酸を組成中に含む不飽和ポリ
エステルを後ハロゲン化する方法が提案されており、特
に、後者は、前者に比較してコスト的に有利な方法であ
る。
しかしながら、後者の方法によれば、高い難燃性を得る
ためα,β−エチレン系以外の不飽和ジカルボン酸を多
量に用いてハロゲン含有量を上げようとすると、硬化時
に架橋点となるα,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸
の濃度が低下してしまい、低い熱変形温度の硬化物しか
得られない。また、不飽和ジカルボン酸としてテトラヒ
ドロフタル酸またはその無水物を用いて難燃性を付与す
る方法もあるが、テトラヒドロフタル酸またはその無水
物はかなり高価な原料である。そこで最近、不飽和原料
としてα,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸濃度を下
げず、しかも安価なジシクロペンタジエンが注目され、
これを使用した不飽和ポリエステルをハロゲン化した難
燃性ポリエステル樹脂が発表されている。これらの樹脂
は難燃性、熱変形温度などに関しては、期待した性能を
示しながら、濃褐色の色調を持つため、用途がきわめて
限定されているのが実情である。
本発明者らは、ジシクロペンタジエンを用いた難燃性不
飽和ポリエステルの色調改善について鋭意検討した結
果、不飽和ポリエステルのハロゲン化の条件を今までに
試みられたことがないような条件、すなわち該不飽和ポ
リエステル中のα,β−エチレン系以外の不飽和結合に
対して常に0.5当量以上のハロゲンの存在下でハロゲン
化すると不飽和ポリエステルの色調が大巾に改善される
ことを知見し、この知見にもとづき、本発明を完成する
に至つた。すなわち、本発明は、ジシクロペンタジエン
末端を有する不飽和ポリエステルをハロゲン化するに際
し、該不飽和ポリエステル中のα,β−エチレン系以外
の不飽和結合に対して常に0.5当量以上のハロゲンを存
在せしめるようにハロゲンの不活性溶媒溶液中に該不
飽和ポリエステルの不活性溶媒溶液を導入するかまたは
該ハロゲンの不活性溶媒溶液と該不飽和ポリエステル
の不活性溶媒溶液を同時に導入する手段によりハロゲン
化することを特徴とするハロゲン含有不飽和ポリエステ
ルの製造法である。
本発明でハロゲン化の対象となるジシクロペンタジエン
末端を有する不飽和ポリエステルはジシクロペンタジ
エン,α,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸または
その無水物および多価アルコール,必要によりテト
ラヒドロフタル酸またはその無水物を従来公知の方法で
反応させることにより得られる。前記不飽和ポリエステ
ルの製造に用いられるのジシクロペンタジエンはジカ
ルボン酸や多価アルコールとの反応性に富み、カルボキ
シル基やアルコール性水酸基をもつた生成物を与える。
この反応生成物は、後述するハロゲン化に際してハロゲ
ンが容易に付加する不飽和結合をジシクロペンタジエン
残基中に含んでいる。ジシクロペンタジエンの使用量が
多すぎると不飽和ポリエステルの分子量が低くなりすぎ
て、硬化物が脆くなり、実用にならないことがある。ま
た、ジシクロペンタジエンの使用量が少なすぎると本発
明で目的とするハロゲン含有量の高い樹脂が得られない
ことがある。ジシクロペンタジエンの量は全体の酸成分
に対して約20〜90モル%、好ましくは約40〜80
モル%程度である。
のα,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸またはその
無水物としては、たとえばマレイン酸,無水マレイン
酸,フマル酸,メサコン酸,シトラコン酸,無水シトラ
コン酸,イタコン酸,無水イタコン酸などをあげること
がでいるが、無水マレイン酸,フマル酸を使うのが一般
的である。該α,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸は
不飽和ポリエステル樹脂の硬化に際しては、架橋点とし
て働き、燃変形温度と密接に関係しているため、この量
が少ないと十分な熱変形温度が得られないことがある。
α,β−エチレン系ジカルボン酸の使用量は全体の酸成
分中、約40〜100モル%、好ましくは、約50〜1
00モル%程度である。
本発明では上記以外の酸成分としてのテトラヒドロフ
ラツ酸またはその無水物、従来公知の芳香族ジカルボン
酸、不飽和結合のない脂肪族ジカルボン酸などを併用し
てもよい。
本発明に用いられるの多価アルコールとしては、たと
えばエチレングリコール,ジエチレングリコール,プロ
ピレングリコール,ジプロピレングリコール,ネオペン
チルグリコール,1,3−ブタンジオール,水添ビスフ
エノールA,ビスフエノールAのプロピレンオキサイド
付加物や、エチレンオキサイド付加物などのジオール,
たとえばグリセリン,トリメチロールプロパンなどのト
リオールをあげることができるが、本発明における硬化
物の優れた難燃性と高い熱変形温度を目的とするにはエ
チレングリコールのような分子量の低いものが好まし
い。硬化物の耐衝撃性あるいは不飽和ポリエステルの架
橋性単量体や溶媒に対する溶解性等が要求される場合に
は、その他の多価アルコールを使用または併用すること
ほ何らさしつかえない。多価アルコールの使用量は全体
の酸成分中のカルボン酸基に対して当量で約120%以
下、好ましくは約100〜110%程度である。前述の
ジシクロペンタジエン,α,β−エチレン系不飽和
ジカルボン酸および多価アルコール,場合によつては
その他のジカルボン酸を反応させて不飽和ポリエステル
を製造する。
この反応は従来公知の方法にしたがつておこなわれる
が、反応温度は約100〜220℃程度で、反応時間は
約5〜15時間程度である。
前述の3ないし4成分は同時に反応させてもよい。この
場合はできるだけ反応初期の温度を低くしてジシクロペ
ンタジエンと不飽和ジカルボン酸とのデイールス・アル
ダー付加反応のような副反応を抑えることが好ましい。
ジシクロペンタジエンに対して約100〜150モル%
のジカルボン酸および/または多価アルコールを加えて
約160℃以下、好ましくは約80〜150℃でジシク
ロペンタジエンを予め、反応させてもよい。80〜12
0℃で反応させる場合は、ジカルボン酸の溶解を助ける
ため、適当量の水を加えると反応が円滑に進行する。後
者の場合、ジシクロペンタジエン残基中の不飽和結合
は、前記のような副反応で損なわれることなく、不飽和
ポリエステル中に残ることができるので好ましい。
α,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸または無水物と
してマレイン酸あるいは無水マレイン酸を用いた場合、
熱変形温度が特に高い硬化物を得るためには、不飽和ポ
リエステル中のマレイン酸ユニツトがフマル酸に転移す
る比率(フマル化率)を高くするとよい。フマル酸に転
移しやすい条件として、(1)反応温度が高いこと、(2)系
の酸性度高いこと、(3)不飽和ポリエステルの分子量が
低いことなどをあげることができるが、高いフマル化率
を得るには、酸価が高く、分子量の低い反応初期に約1
90℃〜210℃程度の高温にもついていくことが有効
である。
α,β−エチレン系不飽和ジカルボン酸として無水マレ
イン酸や無水イタコン酸などを用いる場合、多価アルコ
ールのかわりにアルキレンオキシド(例;エチレンオキ
シド,プロピレンオキシド,ブチレンオキシド,スチレ
ンオキシド,エピクロルヒドリンなど)を用いても同様
の構造を有する不飽和ポリエステルを得ることができ
る。
このようにして得られたジシクロペンタジエン末端を有
する不飽和ポリエステルはハロゲン化に付される。従来
のハロゲン化方法では、まず、不飽和ポリエステルをハ
ロゲンと容易に反応しない溶媒に溶解して冷却しながら
ハロゲンを導入する方法によりおこなわれていた。この
方法では、ハロゲン化される不飽和結合とハロゲンの化
学当量比は、反応の全期を通じて不飽和結合が過剰の状
態でおこなわれるが、この方法で得られる不飽和ポリエ
ステルは着色がはげしい。本発明では、該不飽和ポリエ
ステル中のα,β−エチレン系以外の不飽和結合に対し
て常に0.5当量以上,好ましくは0.7当量以上のハロゲ
ンの存在下でハロゲン化がおこなわれる。具体的には、
たとえばハロゲンの不活性溶媒溶液中に不飽和ポリエス
テルの不活性溶媒溶液を上記のような割合になるように
少量ずつ導入する方法によりおこなわれる。
また、ラインリアクターなどの反応系内にハロゲンが上
記のような割合となるようにハロゲン溶液と不飽和ポリ
エステル溶液を同時に導入し、最後に残りの不飽和ポリ
エステル溶液を加えるなどの方法も可能である。ハロゲ
ン化の反応温度は、約40℃以下、特に約30℃以下が
好ましい。
前述のハロゲン化の際に用いられる溶媒としては、たと
えばメチレンクロライド,クロロホルム,四塩化炭素,
クロロフルオロメタン,エチレンジクロライド,トリク
ロロエタンなどのハロゲン化炭化水素があげられる。
ハロゲン化反応は、発熱反応であり、温度制御ができず
に約40℃をこえてしまうと、α,β−エチレン系不飽
和結合へもハロエンが付加して硬化時の架橋点を減じ、
その結果、熱変形温度を下げることになるので注意を要
する。
ハロゲンとしては、塩素および/または臭素が用いられ
るが、すぐれた難燃性と高い熱変形温度を目的とするに
は臭素が好ましい。ハロゲン化は、α,β−エチレン系
以外の不飽和結合に対して、理論的に等モル量まで進行
させて難ら問題はない。
不飽和ポリエステル溶液を導入後、しばらく撹拌をつづ
けた後、遊離ハロゲンを捕捉する化合物、たとえばオキ
シラン環をもつた化合物をハロゲン化不飽和ポリエステ
ルに対して約2〜5重量%添加すると着色が消失し、後
述する架橋性単量体との置換の工程や製品の貯蔵中の着
色をおさえることができる。
オキシラン環をもつた化合物としては、たとえばエピク
ロルヒドリン,アリルグリシジルエーテル,ブチルグリ
シジルエーテル,グリシジルアクリレート,ビスフエノ
ールAジグリシジルエーテルに代表される各種エポキシ
樹脂をあげることができる。
このようにして得られたハロゲン含有不飽和ポリエステ
ル溶液を、たとえば減圧蒸留などの公知の手段で溶剤を
留去することにより不飽和ポリエステルが得られるが、
この不飽和ポリエステルに架橋性単量体を加えて不飽和
ポリエステル樹脂組成物としてもよい。
架橋性単量体としては、たとえばスチレン,α,β−メ
チルスチレン,クロルスチレン,ビニルトルエンなどの
芳香族ビニルモノマー,アクリル酸エチル,アクリル酸
ブチル,メタクリル酸メチル,エチレングリコールジメ
タクリレートなどのアクリル系単量体をあげることがで
きるが、スチレンが好ましい。特に難燃性が要求される
場合には、クロルスチレンを使用することが好ましい。
架橋性単量体は製品の用途に応じ、適度の粘度になるよ
うに加えられるが、多量の添加は不飽和ポリエステルの
もつ難燃性を低下させることがある。架橋性単量体の添
加量はハロゲン含有不飽和ポリエステルに対して約30
〜60重量%程度が適当である。
このようにして得られる本発明の不飽和ポリエステルま
たはそれを含有する樹脂組成物は、従来公知の不飽和ポ
リエステルと同様の手段で硬化することができ、たとえ
ば塗料,注型品,レジンコンクリート,パテ,繊維強化
不飽和ポリエステル樹脂等の各種用途に用いることがで
きる。
本発明の方法で得られる不飽和ポリエステルまたはそれ
を含有する樹脂組成物は、従来のものと比べて格段に色
調が改善されており、しかもハロゲン含有量が高く、か
つ高い熱変形温度を示すので電気製品,建築材料,自動
車,鉄道,飛行機などのあらゆる分野の素材として有利
に用いられる。
つぎに実施例ならびに比較例をあげ、本発明をより具体
的に説明する。
実施例1 (a) 不飽和ポリエステルの合成 撹拌機,温度計,窒素ガス吹込み管および一連の部分凝
縮器と全凝縮器をそなえた54径フラスコに無水マレ
イン酸981g(10モル),ジシクロペンタジエン1
320g(10モル),脱イオン水180g(10モ
ル),ハイドロキノン0.2gを仕込み、窒素ガスを導
入しながら、内温60℃まで加熱した。無水マレイン酸
が水と反応し、ついでジシクロペンタジエンと反応する
反応熱で内温は145℃まで上昇した。さらに140〜
150℃で1時間反応させたところ、酸価224の反応
生成物を得た。つづいて、無水マレイン酸490g(5
モル),エチレングリコール682g(11モル)を仕
込み、2時間で200℃まで昇温した。195〜200
℃で6時間反応をおこなつたところ、酸価18.6,フマ
ル化率82.5%の不飽和ポリエステルが得られた。この
不飽和ポリエステルを冷却し、メチレンクロライドに溶
解して50重量%溶液とした。
(b) 不飽和ポリエステルのハロゲン化と架橋性単量体
による置換 撹拌機、滴下ロート、温度計、空冷管をそなえた3の
4径フラスコに、メチレンクロライド225g、臭素2
25gを仕込み、氷冷下に滴下ロートから(a)の不飽和
ポリエステル溶液1000gを滴下した。内温20℃以
下に保つようにしたので全量滴下するのに1.5時間を要
した。滴下終了後30分間撹拌をつづけ、安定剤として
ビスフエノールAジグリシジルエーテル15gを加え
た。臭素化不飽和ポリエステルのメチレンクロライド溶
液はハイドロキノン50ppmを含むスチレン290g
を加え、60℃以下で減圧蒸留でメチレンクロライドを
除去し、スチレン含有率28%に調整した。得られた臭
素化不飽和ポリエステル樹脂スチレン溶液は、淡黄色で
波長450mμの吸光度は0.347であつた。
比較例1 撹拌機,滴下ロート,温度計,空冷管をそなえた3の
4径フラスコに実施例1(a)の不飽和ポリエステルメチ
レンクロライド溶液1000gを仕込み、氷冷下に臭素
225gを1時間かゝつて滴下ロートから液面下へ滴下
した。反応液の温度は13〜18℃であつた。滴下終了
後、30分間撹拌をつづけ、ビスフエノールAジグリシ
ジルエーテル15gを加え、ハイドロキノン50ppm
を含むスチレン290gを加えて60℃以下で減圧蒸留
でメチレンクロライドを除去してからスチレン含有率2
8%に調整した。得られた臭素化不飽和ポリエステルの
スチレン溶液は暗褐色で、450mμにおける吸光度は
0.84であつた。
実施例2 (a) 不飽和ポリエステルの合成 実施例1と同様のフラスコに、マレイン酸1740g
(15モル),脱イオン水600g,ジシクロペンタジ
エン1320g(10モル),ハイドロキノン0.2gを
加えて80°〜90℃で4時間保つた。つぎにエチレン
グリコール682g(11モル)を加えて、水を留去し
ながら昇温し、190〜195℃で7時間反応を続け、
酸価16.8,フマル率80.5%の不飽和ポリエステルを
得た。この不飽和ポリエステルを冷却し、メチレンクロ
ライドに溶解して、50重量%の溶液とした。
(b) 不飽和ポリエステルのハロゲン化と架橋性単量体
による置換 (a)で得られた不飽和ポリエステルのメチレンクロライ
ド溶液を実施例1と同じ方法で臭素化およびスチレン置
換をおこなつた。得られた臭素化不飽和ポリエステルの
スチレン溶液は微黄色で450mμの吸光度は0.120
であつた。
比較例2 実施例2(a)の不飽和ポリエステルメチレンクロライド
溶液を用い、比較例1と同じ方法で臭素化および溶媒置
換をおこなつて得られた臭素化不飽和ポリエステルのス
チレン溶液は淡黄色で450mμにおける吸光度0.37
8であつた。
実施例3 撹拌機,滴下ロート2個,温度計,空冷管をそなえた3
の5径フラスコにメチレンクロライド225gを仕込
み、氷冷下に1個の滴下ロートから実施例2(a)の不飽
和ポリエステルメチレンクロライド溶液1000gを約
13g/分の速度で滴下した。同時にもう1個の滴下ロ
ートより臭素225gを約3g/分の速度で滴下した。
滴下はほヾ同時に終了し、滴下の全期間を通じてフラス
コ内の反応温度は20℃以下に保たれた。滴下終了後直
ちにビスフエノールAジグリシジルエーテル15gを加
えて、減圧下60℃以下で溶媒置換をおこなつて、スチ
レン含有率28%の臭素化不飽和ポリエステルのスチレ
ン溶液を製造した。得られた臭素化不飽和ポリエセステ
ルのスチレン溶液は、淡黄色で、450mμにおける吸
光度は0.127であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ジシクロペンタジエン末端を有する不飽和
    ポリエステルをハロゲン化するに際し、該不飽和ポリエ
    ステル中のα,β−エチレン系以外の不飽和結合に対し
    て常に0.5当量以上のハロゲンを存在せしめるように
    ハロゲンの不活性溶媒溶液中に該不飽和ポリエステル
    の不活性溶媒溶液を導入するかまたは該ハロゲンの不
    活性溶媒溶液と該不飽和ポリエステルの不活性溶媒溶液
    を同時に導入する手段によりハロゲン化することを特徴
    とするハロゲン含有不飽和ポリエステルの製造法。
JP59039490A 1984-02-29 1984-02-29 ハロゲン含有不飽和ポリエステルの製造法 Expired - Lifetime JPH06844B2 (ja)

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