JPH0684235A - 磁気記録再生装置用テンションレギュレータ - Google Patents

磁気記録再生装置用テンションレギュレータ

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Publication number
JPH0684235A
JPH0684235A JP4263098A JP26309892A JPH0684235A JP H0684235 A JPH0684235 A JP H0684235A JP 4263098 A JP4263098 A JP 4263098A JP 26309892 A JP26309892 A JP 26309892A JP H0684235 A JPH0684235 A JP H0684235A
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JP
Japan
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roller
pull
tension
magnetic tape
tape
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Application number
JP4263098A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kaneko
典章 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構により、カセットハーフから引出
される磁気テープに一定したバックテンションを与え
る。 【構成】 シャーシベース260にテンションローラ2
70を回転可能に設け、装填されたカセットハーフ18
0から磁気テープ182を引き出すプルローラ701を
プルアーム710に立設させる。プルアーム710は、
スライドプレート510の動きに連動して、テープ収納
位置とテープ引出し位置との間でプルローラ701を移
動させる。プルローラ701は、テープ引き出し位置で
テンションローラ270に押し付けられる。 【効果】 走行中の磁気テープ182は、テンションロ
ーラ270と左側プルローラ701の間を通過すると
き、テンションローラ270の回転負荷トルクによって
一定したバックテンションが与えられる。そのため、磁
気テープ182の走行状態が安定し、弛み等に起因した
トラブルが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DAT等のカセットハ
ーフから引き出されたテープを一定のテンションで走行
させるテンションレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号をデジタル化して録音再
生するDATは、媒体の非直線性等の影響がないことか
ら性能に優れており、カセットも小型で、迅速な頭出し
が可能等の長所をもっている。DATの記録再生には、
VTRと同様な回転ヘッド方式が採用されている。
【0003】記録再生に際し、たとえば図1に示す機構
で、カセットハーフから磁気テープが送り出される。す
なわち、カセットハーフ1は、カセットデッキの突起を
ハーフ側の基準孔2,3に差し込むことによってカセッ
トデッキの定位置に維持される。カセットハーフ1から
引出された磁気テープ4は、デッキ側の固定ガイド5に
接触する。固定ガイド5は、両端にフランジをもってお
り、カセットハーフ1出側における磁気テープ4の高さ
変動を規制する。
【0004】固定ガイド5を経た磁気テープ4は、テン
ション制御ピン6で所定のテンションが付与された後、
次の固定ガイド7に接触する。次いで、磁気テープ4
は、最もラップ角が大きなローラガイド8に接触し、傾
斜ガイド9を経てドラム10に巻き付けられる。磁気テ
ープ4は、ドラム10のリードに沿って走行し所定の記
録再生を行った後、傾斜ガイド11を経てローラガイド
12,固定ガイド13からキャプスタン14とピンチロ
ーラ15との間に送り込まれる。次いで、ローラガイド
16及び固定ガイド17を経て、カセットハーフ1内の
リールに巻き取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カセットハーフ1から
引き出された磁気テープ4は、安定した条件下で再生,
録音等を行い、且つた弛んだままの状態でカセットハー
フ1に巻き込まれることがないように、弛みがないよう
にして走行させる必要がある。磁気テープ4の弛みを取
るため、カセットハーフ1から引き出された磁気テープ
4に一定のバックテンションを付与する方式が一般的で
ある。
【0006】たとえば、図2に示すようにリール台17
から送り出された磁気テープ4のテープパスにテンショ
ンアーム18を配置させる。テンションアーム18は、
スキューコントローラ19との間に張設されたテンショ
ンバネ20の弾撥力で、回転軸21を中心として反時計
方向に付勢されている。テンションアーム18には、走
行している磁気テープ4に接触するテンションポスト2
2が一端に、リールドラムに巻き付けたフェルト等のブ
レーキバンド23に接続されたテンションバンド24が
他端に設けられている。
【0007】走行中の磁気テープ4の張力が小さいと
き、テンションアーム18は、テンションバネ20の弾
撥力で反時計方向に旋回し、テープパスを大きく屈曲さ
せる。テンションアーム18の旋回によってリール台1
7にブレーキバンド23が締め付けられ、大きくな制動
力が得られる。その結果、磁気テープ4に加えられる張
力が大きくなる。走行中の磁気テープ4の張力が大きい
とき、テンションアーム18は、テンションバネ20の
弾撥力に抗して時計方向に旋回する。そのため、テープ
パスの屈曲度が小さくなると共に、リール台17に対す
るブレーキバンド23の締め付け力が小さくなり、磁気
テープ4に加えられる張力が減少する。また、テンショ
ンバネ20の弾撥力は、スキューコントローラ19を矢
印で示すように回転することにより張設される。これに
よって、所定の張力が磁気テープ4に付与される。
【0008】しかし、図2の方式では、リール台17に
おける磁気テープ4の巻き数による影響が避けられな
い。すなわち、磁気テープ4を一定速度で走行させるた
め、巻き数が少なくなるに伴ってリール台17の回転速
度を早くする。この回転速度の変動により、磁気テープ
4に加えられるバックテンションも変動する。また、フ
ェルト等のブレーキバンド23でリール台17に制動力
を加えているので、温度変化に応じてリール台17とブ
レーキバンド23との摩擦係数が変わり、一定したバッ
クテンションが得られない傾向にある。
【0009】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、カセットハーフから送り出された
磁気テープのテープパスに沿ってテンションレギュレー
タを配置することにより、テープの巻き数や温度変化に
影響されることなく一定したバックテンションを加え、
しかも簡単な構造をもつテンションレギュレータを提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のテンションレギ
ュレータは、その目的を達成するため、シャーシベース
に回転可能に設けられたテンションローラと、装填され
たカセットハーフから磁気テープを引き出すプルローラ
と、テープ収納位置とテープ引出し位置との間で前記プ
ルローラ移動させるプルアームとを備え、前記プルロー
ラは、前記テープ引き出し位置で前記テンションローラ
に押し付けられることを特徴とする。
【0011】
【実施例】図3の構造をもつカセットデッキに本発明を
適用した実施例を説明する。このカセットデッキは、カ
セットハーフ装填機構100をデッキ本体200に揺動
自在に設けている。ハーフ装填機構100は、カセット
ハーフ180が挿入されるハーフ挿入空間101を区画
する主フレーム110を備えている。主フレーム110
から奥行方向に延びた一対のアーム111,112の先
端は、デッキ本体200の角部に形成したアーム係止部
201,202にそれぞれ回転可能に支持されている。
【0012】一方のアーム111とアーム係止部201
との間には、ハーフ装填機構100を開方向に付勢する
バネ120が介装されている。バネ120は、アーム1
11に形成した段部113に一端121が掛け止めさ
れ、アーム係止部201に形成したバネ掛け突起203
に他端122が掛け止めされる。そして、アーム係止部
201に形成した取付け孔204からバネ120の胴部
123に差し通したビス124の先端をアーム111側
で固定する。
【0013】主フレーム110は、アーム111,11
2から延びた側壁131,132を上壁133で連結
し、底壁134と共にハーフ挿入空間101を形成す
る。これら側壁131,132、上壁133及び底壁1
34は、カセットハーフ180の挿入を容易にするた
め、図示するようにハーフ挿入空間101を大きくする
方向に反った前方端部を備えている。上壁133に、ハ
ーフ挿入空間101に挿入されたカセットハーフ180
を下向きに押圧するスプリング135,136が固定さ
れている。ハーフ挿入空間101に臨む底壁134の内
面には、挿入されたカセットハーフ180の底面側に設
けられている突起(図示せず)を押し込んでカセットハ
ーフ180を開く突条137が形成されている。
【0014】主フレーム110に対し、副フレーム14
0が回転軸141を中心として旋回可能に取り付けられ
ている。副フレーム140は、主フレーム110に上側
から覆い被さる鞍型形状をもっており、天板部142,
側壁部143,144がそれぞれ主フレーム110の上
壁133,側壁131,132に対向する。一方の側壁
部143は、下方に延びた脚部145を備えている。脚
部145には、バネ掛け爪146が切り起こされ、係合
突起147が立設されている。回転軸141に胴部が挿
入されたバネ150は、一端がバネ掛け爪146に掛け
止めされる。バネ150の他端は、主フレーム110の
側壁131に形成したバネ掛け爪138に掛け止めされ
る。副フレーム140は、バネ150によって主フレー
ム110から離れる方向に付勢される。
【0015】バネ150の弾撥力は、主フレーム110
とデッキ本体200との間に設けたバネ120の弾撥力
よりも大きく設定されている。これにより、デッキが開
放されている状態では、主フレーム110及び副フレー
ム140共に開いた姿勢を取る。ハーフ挿入空間101
にカセットハーフ180が挿入されたハーフ装填機構1
00を押し下げるとき、先ず主フレーム110がビス1
24を中心として旋回し、主フレーム110がデッキ本
体200の上面に接した時点で回転軸141を中心とす
る副フレーム140の旋回が開始する。そして、主フレ
ーム110及び副フレーム140共に閉じた状態にな
る。
【0016】デッキ本体200は、斜めに傾斜した回転
ドラム210,モードを切り換える駆動モータ220,
装填されたカセットハーフ180のリール孔に噛み合う
駆動軸230,235,カセットハーフ180の蓋18
1を開放状態に維持する左右一対の爪240,245,
カセットハーフ181から引き出された磁気テープ18
2に走行力を与えるキャプスタン250等を備えてい
る。これら駆動部は、シャーシベース260の裏面側に
設けられている駆動機構によって駆動される。また、装
填された磁気テープ182に所定のバックテンションを
付与するため、テンションローラ270、及び磁気テー
プ182をキャプスタン250とピンチローラ641と
の間に案内するガイドローラ280がシャーシベース2
60に回転可能に設けられている。
【0017】シャーシベース260の側面には、カセッ
トハーフ180を装填姿勢に維持するロックアーム31
0が設けられている。ロックアーム310は、シャーシ
ベース260側の壁部との間に掛けられたバネ312の
弾撥力によって閉方向に付勢された状態で、回転軸31
1を中心として旋回可能にシャーシベース260の側面
に取り付けられている。ロックアーム310の先端部に
は、副フレーム140の係合突起147を係止する係止
爪313が形成されている。ハーフ装填機構100を図
4の(a)に示す状態から(b)の状態に閉じるとき、
係合突起147は、副フレーム140の旋回によって回
転軸141を中心とする円軌道を描く。円運動する係合
突起147は、係止爪313の側面を下降し、図4にお
いて反時計方向に回転する過程で係止凹部314に入り
込み、係止爪313で拘束される。係止爪313による
係合突起147の係止状態は、モード切り換えプレート
(図示せず)に連動するロック解除レバー320の解除
突起322でロックアーム310を押しあげることによ
り解除される。
【0018】シャーシベース260の側面には、スライ
ダ片410の突起411が臨んでいる。スライダ片41
0は、揺動片420を介してL型レバー430に連接さ
れている。L型レバー430は、更に連結片440を経
てスライドプレート510に連接されている。ハーフ挿
入空間101にカセットハーフ180が挿入されたハー
フ装填機構100を図4(b)に示す姿勢に押し下げた
とき、副フレーム140の脚部145で突起411が押
され、スライダ片410及び揺動片420を介してL型
レバー430を時計方向に旋回させる。その結果、L型
レバー430に連結片440及びガイド片450を介し
て連接されているスライドプレート510がカセットハ
ーフ挿入方向に移動する。このとき、ガイド片450の
突起がシャーシベース260に形成されているガイド孔
264(図3参照)で案内されるため、スライドプレー
ト510の移動軌跡が定まる。
【0019】スライドプレート510は、図5に示すよ
うに回転ドラム210との位置の取合いから二股状に形
成されている。二股状の先端部530,540それぞれ
には、装填されたカセットハーフ180から磁気テープ
182を繰り出す左右一対のガイドローラ520,52
5及び回転ドラム210に対して設定角度で磁気テープ
182を送り込む左右一対の傾斜ポスト521,526
を立設している。スライドプレート510は、更に右側
プルローラ連動機構600に連接され、左側プルローラ
701を左側プルローラ連動機構700(図9参照)に
受け渡す機構を備えている。
【0020】なお、図示の例では、カセットデッキに組
み込まれている各種部品との位置の取合いから、左右の
プルローラ連動機構600,700を別構成としてい
る。しかし、本発明はこれに拘束されるものではなく、
右側プルローラ連動機構600と同じ構造の連動機構で
左側プルローラ701を移動させ、或いは左側プルロー
ラ連動機構700と同じ構造の連動機構で右側プルロー
ラ601を移動させる方式を採用することも可能であ
る。スライドプレート510の右側先端部530には、
図5に示すように右側プルローラ連動機構600のリン
ク610の端部が回転可能に取り付けられている。ま
た、右側先端部530の中間部には、揺動片620に形
成した長孔621に嵌り込む突起532が形成されてい
る。他方、左側先端部540には、ハーフ装填機構10
0が開きスライドプレート510が待機状態にあると
き、左側プルローラ701が嵌り込む切込み541が形
成されている。左側先端部540の裏面に、ガイドロー
ラ525と同軸状にプッシャーローラ527(図7参
照)が設けられており、プッシャーローラ527の軸部
が嵌り合うガイド溝720がシャーシベース260のカ
セット挿入方向に延びている。
【0021】右側プルローラ連動機構600のリンク6
10は、他端がピン611でプルアーム630に接続さ
れている。プルアーム630は、ほぼコ字状に形成され
ており、他端にプルローラ601が回転可能に設けられ
ている。プルアーム630の下面には、シャーシベース
260に形成したガイド孔631,632にそれぞれ嵌
り込むガイド突起が形成されている。揺動片620は、
カセットハーフ180に設けられている孔部に嵌り込む
円錐状の位置決め突起622と同軸にシャーシベース2
60に取り付けられている。揺動片620の中間部に
は、別の揺動片640に設けたピンチローラ641の軸
部を挿通した孔部423が形成されている。揺動片62
0の側面は、プルアーム630が移動するときのカム面
としても働く。揺動片640に形成されている爪部64
4は、シャーシベース260に形成された孔部645の
側面に当接し、揺動片640の動きを規制する。
【0022】左側連動機構700は、図7に示すよう
に、左側プルローラ701を一端に備えたプルアーム7
10を裏面側からシャーシベース260に旋回可能に取
り付けている。プルアーム710の回転軸711には、
シャーシベース260の上面側に位置する円錐状の位置
決め突起712が同軸状に設けられている。位置決め突
起712は、右側の位置決め突起622と共同して装填
されたカセットハーフ180を正規の姿勢に維持する。
左側プルローラ701の軸部は、シャーシベース260
に形成されたガイド孔720を貫通してシャーシベース
260の裏面側から上面側に臨んでいる。ガイド孔72
0は、図5に示すようにカセット挿入方向に延びる直線
部721と、直線部721から分岐した円弧部722と
を備えている。円弧部722は、位置決め突起712を
中心とする円周の一部で形成される。
【0023】円弧部722の分岐点近傍に、受渡しアー
ム730の二股状先端部731が臨んでいる。受渡しア
ーム730は、回転軸732で裏面側からシャーシベー
ス260に旋回可能に取り付けられ、回動アーム740
が連接されている。回動アーム740は、回転軸742
を中心としてシャーシベース260に旋回可能に取り付
けられている。回動アーム740の側面には、スライド
プレート510の左側先端部540にガイドローラ52
5と同軸に取り付けたプッシャーローラ527(図7参
照)が押し当てられるカム面743が形成されている。
また、回転軸742に挿入されたバネ744は、一端が
バネ掛け爪744に掛け止めされ、他端がシャーシベー
ス260に設けた突起746で受け止められる。回動ア
ーム740は、バネ744の弾撥力によって図7で時計
方向に付勢されている。カセットハーフ180が装填さ
れていない状態では、ハーフ装填機構100が開放され
ている。このとき、L型レバー430は、バネ432の
弾撥力によって図5に示す姿勢を取る。スライドプレー
ト510は、L型レバー430の反時計方向の旋回によ
り、連結片440及びガイド片450を介して手前側に
引かれる。また、スライダ片410も、揺動片420を
介して手前側に引かれている。
【0024】図5の待機状態では、左右のガイドローラ
520,525は、ほぼ位置決め突起622,712を
結ぶ直線上に位置する。右側プルローラ601は、プル
アーム630がスライドプレート510で引っ張られて
いるため、手前側に位置している。左側プルローラ70
1も、左側先端部540の切込み541に嵌り込み、ガ
イド孔720の直線部721に沿って手前側に移動して
いる。ハーフ挿入空間101にカセットハーフ180を
挿入し、主フレーム110及び副フレーム140を図4
(b)に示すように閉じる。主フレーム110の閉動作
に応じて、カセットハーフ180の蓋181が爪24
0,245で開かれる。また、カセットハーフ180の
底面にある孔に位置決め突起622,712が嵌り込む
ことにより、デッキ内の所定位置にカセットハーフ18
0が維持される。この状態では、磁気テープ182は、
蓋181の内壁とガイドローラ520,525との間に
位置する。
【0025】バネ120よりもバネ150の弾撥力を大
きく設定しているので、主フレーム110が完全に閉じ
られた後で副フレーム140の閉動作が開始する。副フ
レーム140の閉動作によって、スライダ片410の突
起411が脚部145で押され、係合突起147が係止
爪313で係合される。脚部145で押されたスライダ
片410は、カセット挿入方向にスライドし、揺動片4
20を図6に示すように反時計方向に旋回させる。L型
レバー430は、揺動片420の旋回によって引っ張ら
れ、バネ432の弾撥力に抗して時計方向に旋回する。
L型アーム430の旋回運動は、連結片440及びガイ
ド片450を介してスライドプレート510に伝えら
れ、スライドプレート510をカセット挿入方向に押し
進める。
【0026】スライドプレート510は、ガイド孔26
4,ガイド溝522及びガイド孔720の直線部721
に案内されながら、カセット挿入方向に沿って奥行側に
平行移動する。スライドプレート510が最も奥行側に
移動したとき、図6に示すように右側先端部530に設
けられている傾斜ポスト521は回転ドラム210の側
方に位置し、その外側にガイドローラ520が位置す
る。スライドプレート510の移動は、リンク610を
介してプルアーム630に伝達され、プルアーム630
を図5の位置から図6の位置に移動させる。このとき、
ガイド突起633,634がそれぞれガイド孔631,
632に沿って移動するので、プルアーム630は、所
定の姿勢を維持したままで平行移動する。その結果、プ
ルアーム630の一端に設けられている右側プルローラ
601が、図6に示す所定位置に維持される。
【0027】スライドプレート510の移動は、突起5
32と長孔621との係合によって揺動片620をも時
計方向に旋回させる。揺動片620の長孔621に軸部
が挿通されているピンチローラ641は、揺動片620
の旋回に伴って時計方向に旋回し、キャプスタン250
に押し付けられる。なお、孔部645の側壁に爪部64
4が当接することにより、揺動片640が過度に旋回す
ることが防止される。他方、左側プルローラ連動機構7
00は、図7に示す連係動作によって左側プルローラ7
01を図5の位置から図6の位置に移動させる。ハーフ
挿入機構100が開放されているとき、スライドプレー
ト510が手前側に位置する。左側プルローラ701
は、図7(a)に示すようにスライドプレート510の
左側先端部540に形成されている切込み541に嵌り
込み、ガイド孔720の最も手前側の位置にある。
【0028】副フレーム140を閉じる動きでスライド
プレート510がカセット挿入方向に移動すると、左側
プルローラ701は、スライドプレート510によって
押され、ガイド孔720の直線部710をカセット挿入
方向に進む。直線部721と円弧部722との分岐点に
左側プルローラ701が達したとき、左側プルローラ7
01は、図7(b)に示すように分岐点に臨んでいる受
渡しアーム730の二股状先端部731に切込み541
から受け渡される。スライドプレート510が更にカセ
ット挿入方向に進行すると、ガイドローラ525と同軸
状に取り付けられているプッシャーローラ527で回動
アーム740のカム面743が押される。回動アーム7
40は、バネ744の弾撥力に抗して反時計方向に旋回
し、長孔734及び係合突起741で連係されているプ
ルアーム710を反時計方向に旋回させる。
【0029】スライドプレート510が最も押し込まれ
たとき、左側プルローラ701は、ガイド孔720の円
弧部722に沿って移動し、図7(c)に示すようにテ
ンションローラ270に対向する位置に維持される。こ
のとき、左側先端部540に設けられている傾斜ポスト
526が回転ドラム210の側方に位置し、その外側に
ガイドローラ525が位置する。すなわち、副フレーム
140の閉動作でスライドプレート510がカセット挿
入方向に移動し、ガイドローラ520,525及び傾斜
ポスト521,526が一体的に移動して回転ドラム2
10の周囲に配置される。左右のプルローラ601,7
01は、スライドプレート510の移動に連動したプル
アーム630,710の動きによって左右に開かれる。
そして、ガイドローラ520,525等でカセットハー
フ180から引き出された磁気テープ182は、図8に
示すテープパスをとる。
【0030】テープ駆動系の送りモータ810には、キ
ャプスタン250と同軸に設けられた平面モータを使用
している。磁気テープ182は、ピンチローラ641で
キャプスタン250に押し付けられ、キャプスタン64
2から伝達された動力で、図8に示すテープパスを経て
左側リール183から右側リール184、又は右側リー
ルギヤ184から左側リール183に巻き取られる。磁
気テープ182が回転ドラム210を通過する際、磁気
テープ182に記録されている情報が再生され或いは新
たな情報が記録される。送りモータ810の出力は、適
宜の動力伝達機構を介してリールギヤ830又は840
に伝えられる。そして、磁気テープ182が左側リール
から回転ドラム210を経て右側リールに、又は右側リ
ールから回転ドラム210を経て左側リールに巻き取ら
れる。走行中の磁気テープ182は、テンションローラ
270と左側プルローラ701の間を通過するとき、テ
ンションローラ270の回転負荷トルクによってバック
テンションが与えられる。
【0031】このバックテンションは、カセットハーフ
180から完全に引き出されてテープパスを走行してい
る磁気テープに加えられるため、カセットハーフ180
内のリールに対する磁気テープ182の巻付け数及びリ
ールの回転数に影響されることなく、一定条件下で磁気
テープ182に付与される。また、温度変動による影響
を受け易いフェルト等の制動部材を使用していないこと
から、環境変化に拘らず一定したバックテンションが磁
気テープ182に加えられる。磁気テープ182の走行
方向は、モード切換え機構900で逆方向になる。モー
ド切換え機構900は、再生,記録,早送り,巻き戻し
等のモードを切り換えるモード切換えプレート910を
備えている。モード切換えプレート910の一側には、
前掲したロック解除レバー320に押し当てられる突起
が形成されている。モード切換えプレート910の他側
には、印刷された配線パターン(図示せず)等に摺擦す
るモード検出部が設けられており、配線パターンに対す
るモード検出部の接触状態によって操作パネルで指定さ
れたモードが検出される。
【0032】モード切換えプレート910の辺部に形成
されているギヤ913は、モード切換えギヤ920に噛
み合っている。モード切換えギヤ920は、駆動ギヤ9
21を介して駆動モータ220の出力軸に連接されてい
る。操作パネルでモードが指定されると、そのモードに
応じ駆動モータ220が駆動し、モード切換えプレート
910を図8で右方向又は左方向に平行移動させる。モ
ード切換えプレート910に形成された突起914は、
図8に示すようにブレーキプレート930のガイド溝9
31に嵌め合わされる。ガイド溝931は、中央部がや
や窪んだ形状に形成されている。また、モード切換えプ
レート910の平行移動を円滑に行わせるため、図15
に示すように、モード切換えプレート910に形成した
ガイド溝915,915にシャーシベース260裏面側
のガイド突起を嵌め合わせている。
【0033】ブレーキプレート930には、左側リール
ギヤ830のドラム831及び右側リールギヤ840の
ドラム841にそれぞれ押し付けられるブレーキシュー
940,945が設けられている。ブレーキプレート9
30には、ブレーキレバー950が回転軸951を中心
として旋回可能に取り付けられている。ブレーキレバー
950の一端に設けた従動ピン952は、ブレーキプレ
ート930の移動方向に沿って延びるカム溝917に嵌
め合わされている。カム溝917は、ブレーキプレート
930の移動方向に関して幅広部及び幅狭部が形成され
ている。シャーシベース260とブレーキプレート93
0との間にソフトブレーキバネが張設され、ブレーキプ
レート930とブレーキレバー950との間にメインブ
レーキバネが張設される。
【0034】突起914がガイド溝931の左側に位置
する図8の状態では、ブレーキプレート930が若干下
がり、ブレーキレバー950が傾斜している。この状態
では、メインブレーキバネの弾撥力でリールギヤ83
0,840のドラム831,841にブレーキシュー9
40,945が押し付けられ、走行している磁気テープ
182を瞬間停止させるために必要な制動力が得られ
る。また、モード切換えプレート910が右側に移動し
てガイド溝931の中央窪み部分に突起914が位置す
るとき、ブレーキプレート930が若干加工する持ち上
げられる。この状態では、リールギヤ830,840の
ドラム831,841からブレーキシュー940,94
5が離間し、リールギヤ830,840が自由に回転す
る。
【0035】更にモード切換えプレート910が右側に
移動してガイド溝931の右側に突起914が位置する
とき、ブレーキレバー950が傾くことなくブレーキプ
レート930が若干下降する。この状態では、ソフトブ
レーキバネの弾撥力でリールギヤ830,840のドラ
ム831,841にブレーキシュー940,945が押
し付けられ、早送り,巻き戻しモード等で走行している
磁気テープ182に必要なバックテンションが与えられ
る。再生,録音等が終了したカセットハーフ180をイ
ジェクトする際、モード切換えプレート910を図8で
右方向に移動させ、端部をロック解除レバー320に押
し当てる。これにより、ロック解除レバー320が旋回
し、解除突起322でロックアーム310を押し上げ
る。その結果、係合突起147と係止爪313との係合
状態が解除され、弾撥力の大きなバネ150によって副
フレーム140が開方向に旋回する(図4参照)。
【0036】副フレーム140の旋回によって、脚部1
45がスライダ片410の突起411から離間する。そ
の結果、L型レバー430は、拘束状態から開放され、
バネ432の弾撥力により反時計方向に旋回する。旋回
するL型レバー430は、連結片440及びガイド片4
50を介してスライドプレート510を手前側に引っ張
る。スライドプレート510の移動に伴って、一体的に
設けられているガイドローラ520,525が手前側に
移動する。プルアーム630は、ガイド孔631,63
2に沿って移動し、右側プルローラ601を手前側に移
動させる。プルアーム710は、バネ744の弾撥力で
連動する回動アーム740及び受渡しアーム730によ
って図7で時計方向に旋回し、左側プルローラ701を
ガイド孔720の円弧部722から直線部721に移動
させる。移動した左側プルローラ701は、受渡しアー
ム710でスライドプレート510の切込み541に差
し込まれた後、直線部721に沿って手前側に移動す
る。
【0037】スライドプレート510が手前側に旋回し
たとき、左右のガイドローラ520,525,傾斜ポス
ト521,526及びプルローラ601,701は、図
5に示すようにカセットハーフ180の蓋181より内
側に移動する。これにより、磁気テープ182は、蓋1
81よりもハーフ本体側に引き込まれる。ハーフ装填機
構100の主フレーム110を開放すると、蓋181が
爪140,245による係合状態から開放され、カセッ
トハーフ180に磁気テープ182を収納した状態で蓋
181が閉じられる。次いで、ハーフ挿入空間101か
らカセットハーフ180を引き出すと、ハーフ底面にあ
る突起が突条136,137で押し込まれ、ハーフのス
ライドプレートが摺動してカセットハーフ180を閉じ
る。このようにして、カセットハーフ180は、装填前
の初期状態になる。なお、以上の実施例においては、D
ATを例にとって説明した。しかし、本発明はこれに拘
束されるものではなく、DATと同様なテープパスをと
るVTRは勿論、従来の磁気記録再生装置に対しても同
様に適用することができる。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のテンシ
ョンレギュレータにおいては、カセットハーフから磁気
テープを引き出すプルローラの引出し位置に臨むテンシ
ョンローラを配置している。引き出された磁気テープ
は、プルローラとテンションローラとの間を通過する
際、テンションローラの回転負荷トルクによってバック
テンションが与えられる。このバックテンションは、リ
ールの回転数に影響されることなく、また温度変動に伴
った摩擦係数の変化による影響を受けることなく、一定
した値として磁気テープに加えられる。そのため、安定
した状態で磁気テープが走行し、良質の再生,録音等が
行われる。しかも、シャーシベース側にテンションロー
ラを設けるだけの簡単な構造であるため、小型化,軽量
化等の要求が強いDAT等の磁気記録再生装置に適して
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のDATにおけるテープ走行系
【図2】 従来のテンションレギュレータ
【図3】 本発明実施例のカセットデッキ
【図4】 開状態及び閉状態にあるハーフ装填機構
【図5】 待機状態にあるテープ繰出し機構及びプルロ
ーラ連動機構
【図6】 作動状態にあるテープ繰出し機構及びプルロ
ーラ連動機構
【図7】 左側プルローラ連動機構の動作
【図8】 作動状態におけるテープパス
【符号の説明】
260 シャーシベース 270 テンションロー
ラ 180 カセットハーフ 182 磁気テープ 701 プルローラ 710 プルアーム

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシベースに回転可能に設けられた
    テンションローラと、装填されたカセットハーフから磁
    気テープを引き出すプルローラと、テープ収納位置とテ
    ープ引出し位置との間で前記プルローラ移動させるプル
    アームとを備え、前記プルローラは、前記テープ引き出
    し位置で前記テンションローラに押し付けられることを
    特徴とする磁気記録再生装置用テンションレギュレー
    タ。
JP4263098A 1992-09-04 1992-09-04 磁気記録再生装置用テンションレギュレータ Pending JPH0684235A (ja)

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