JPH0668550A - 磁気記録再生装置用ブレーキ機構 - Google Patents

磁気記録再生装置用ブレーキ機構

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JPH0668550A
JPH0668550A JP4247264A JP24726492A JPH0668550A JP H0668550 A JPH0668550 A JP H0668550A JP 4247264 A JP4247264 A JP 4247264A JP 24726492 A JP24726492 A JP 24726492A JP H0668550 A JPH0668550 A JP H0668550A
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JP
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brake
plate
spring
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guide
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JP4247264A
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Inventor
Kaoru Suzuki
薫 鈴木
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Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Tohoku Pioneer Corp
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 磁気記録再生装置の小型化,高性能化に適し
た簡単な構造のブレーキ機構を得る。 【構成】 モード切換えプレート910のスライド方向
に延びるガイド溝931とガイド突起914との嵌め合
いにより、モード切換えプレート910にブレーキプレ
ート930を装着する。ブレーキプレート930は、リ
ールギヤ930,940のドラム931,941に対向
するブレーキシュー940,945を備えている。ブレ
ーキレバー950は、従動ピン952がモード切換えプ
レート910のカム溝917に挿入され、シャーシベー
ス260に回転軸951が取り付けられる。ブレーキプ
レート930とシャーシベースとの間にソフトブレーキ
バネ970が張設され、ブレーキプレート930とブレ
ーキレバー950との間にメインブレーキバネ960が
張設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、単一のブレーキシュー
でソフトブレーキ及びメインブレーキ2様の制動力をリ
ールギヤのドラムに加える磁気記録再生装置用ブレーキ
機構に関する。
【0002】
【従来の技術】オーディオ信号をデジタル化して録音再
生するDATは、媒体の非直線性等の影響がないことか
ら性能に優れており、カセットも小型で、迅速な頭出し
が可能等の長所をもっている。DATの記録再生には、
VTRと同様な回転ヘッド方式が採用されている。
【0003】記録再生に際し、たとえば図1に示す機構
で、カセットハーフから磁気テープが送り出される。す
なわち、カセットハーフ1は、カセットデッキの突起を
ハーフ側の基準孔2,3に差し込むことによってカセッ
トデッキの定位置に維持される。カセットハーフ1から
引出された磁気テープ4は、デッキ側の固定ガイド5に
接触する。固定ガイド5は、両端にフランジをもってお
り、カセットハーフ1出側における磁気テープ4の高さ
変動を規制する。
【0004】固定ガイド5を経た磁気テープ4は、テン
ション制御ピン6で所定のテンションが付与された後、
次の固定ガイド7に接触する。次いで、磁気テープ4
は、最もラップ角が大きなローラガイド8に接触し、傾
斜ガイド9を経てドラム10に巻き付けられる。磁気テ
ープ4は、ドラム10のリードに沿って走行し所定の記
録再生を行った後、傾斜ガイド11を経てローラガイド
12,固定ガイド13からキャプスタン14とピンチロ
ーラ15との間に送り込まれる。次いで、ローラガイド
16及び固定ガイド17を経て、カセットハーフ1内の
リールに巻き取られる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カセットハーフ1から
磁気テープ4を送り出すリールギヤ17,18には、モ
ードに応じて2種類の制動力が加えられる。すなわち、
早送り,巻き戻し等のモードにあっては、磁気テープ4
に所定のバックテンションを加えるソフトブレーキが必
要とされ、各動作時に磁気テープ4を瞬間的に停止させ
るときにあってはメインブレーキが必要とされる。これ
ら制動力は、ブレーキシューをリールギヤ17,18の
ドラムに押し付けることによって発生させている。従来
のブレーキ機構では、ソフトブレーキ及びメインブレー
キそれぞれに独立したブレーキシューが使用されてい
る。また、個々のブレーキシューを作動させる上で必要
な駆動系も、ソフトブレーキ及びメインブレーキで別系
統になっていた。そのため、ブレーキ機構が複雑なもの
となり、小型化に対する要求が強い磁気記録再生装置で
は問題となっていた。
【0006】本発明は、このような問題を解消すべく案
出されたものであり、単一のブレーキシューをソフトブ
レーキ及びメインブレーキの両方に兼用することによ
り、ブレーキ系統の機構的な簡略化,小型化を図り、小
型化,薄肉化に適した磁気記録再生装置を得ることを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気記録再生装
置用ブレーキ機構は、その目的を達成するため、モード
切換えプレートのスライド方向に延びるガイド溝とガイ
ド突起との嵌め合いにより前記モード切換えプレートに
装着されたブレーキプレートと、該ブレーキプレートに
設けられ、リールギヤのドラムに対向するブレーキシュ
ーと、前記モード切換えプレートに形成されたカム溝に
従動ピンが挿入され、シャーシベースに回転軸が取り付
けられたブレーキレバーと、前記ブレーキプレートとシ
ャーシベースとの間に張設され、前記ブレーキプレート
を前記ドラムに向けて付勢するソフトブレーキバネと、
前記ブレーキプレートと前記ブレーキレバーとの間に張
設され、前記ブレーキプレートを前記ドラムに向けて付
勢するメインブレーキバネとを備え、制動時、前記ソフ
トブレーキバネ又は前記メインブレーキバネの弾撥力で
前記ブレーキシューが前記リールギヤのドラムの押しつ
けられることを特徴とする。
【0008】
【実施例】図2の構造をもつカセットデッキに本発明を
適用した実施例を説明する。このカセットデッキは、カ
セットハーフ装填機構100をデッキ本体200に揺動
自在に設けている。ハーフ装填機構100は、カセット
ハーフ180が挿入されるハーフ挿入空間101を区画
する主フレーム110を備えている。主フレーム110
から奥行方向に延びた一対のアーム111,112の先
端は、デッキ本体200の角部に形成したアーム係止部
201,202にそれぞれ回転可能に支持されている。
【0009】一方のアーム111とアーム係止部201
との間には、ハーフ装填機構100を開方向に付勢する
バネ120が介装されている。バネ120は、アーム1
11に形成した段部113に一端121が掛け止めさ
れ、アーム係止部201に形成したバネ掛け突起203
に他端122が掛け止めされる。そして、アーム係止部
201に形成した取付け孔204からバネ120の胴部
123に差し通したピン124の先端をアーム111側
で固定する。
【0010】主フレーム110は、アーム111,11
2から延びた側壁131,132を上壁133で連結
し、底壁134と共にハーフ挿入空間101を形成す
る。これら側壁131,132、上壁133及び底壁1
34は、カセットハーフ180の挿入を容易にするた
め、図示するようにハーフ挿入空間101を大きくする
方向に反った前方端部を備えている。上壁133に、ハ
ーフ挿入空間101に挿入されたカセットハーフ180
を下向きに押圧するスプリング135,136が固定さ
れている。ハーフ挿入空間101に臨む底壁134の内
面には、挿入されたカセットハーフ180の底面側に設
けられている突起(図示せず)を押し込んでカセットハ
ーフ180を開く左右一対の突条137が形成されてい
る。
【0011】主フレーム110に対し、副フレーム14
0が回転軸141を中心として旋回可能に取り付けられ
ている。副フレーム140の側壁部143は、下方に延
びた脚部145を備えている。脚部145には、バネ掛
け爪146が切り起こされ、係合突起147が立設され
ている。回転軸141に胴部が挿入されたバネ150
は、一端がバネ掛け爪146に掛け止めされる。バネ1
50の他端は、主フレーム110の側壁131に形成し
たバネ掛け爪138に掛け止めされる。副フレーム14
0は、バネ150によって主フレーム110から離れる
方向に付勢される。
【0012】バネ150の弾撥力は、主フレーム110
とデッキ本体200との間に設けたバネ120の弾撥力
よりも大きく設定されている。これにより、デッキが開
放されている状態では、図3(a)に示すように主フレ
ーム110及び副フレーム140共に開いた姿勢を取
る。ハーフ挿入空間101にカセットハーフ180が挿
入されたハーフ装填機構100を押し下げるとき、先ず
主フレーム110がピン124を中心として旋回し、主
フレーム110がデッキ本体200の上面に接した時点
で回転軸141を中心とする副フレーム140の旋回が
開始する。そして、図3(b)に示すように、主フレー
ム110及び副フレーム140共に閉じた状態になる。
【0013】デッキ本体200は、斜めに傾斜した回転
ドラム210,モードを切り換える駆動モータ220,
装填されたカセットハーフ180のリール孔に噛み合う
駆動軸230,235,カセットハーフ180の蓋18
1を開放状態に維持する左右一対の爪240,245,
カセットハーフ180から引き出された磁気テープ18
2に走行力を与えるキャプスタン250等を備えてい
る。これら駆動部は、シャーシベース260の裏面側に
設けられている駆動機構によって駆動される。また、装
填された磁気テープ182に所定の張力を付与するた
め、テンションローラ270がシャーシベース260に
回転可能に設けられている。
【0014】ハーフ装填機構100を図3の(a)に示
す状態から(b)の状態に閉じるとき、係合突起147
は、副フレーム140の旋回によって回転軸141を中
心とする円軌道を描く。円運動する係合突起147は、
係止爪313の側面を下降し、図3において反時計方向
に回転する過程で係止凹部314に入り込み、係止積め
313で拘束される。係止爪313による係合突起14
7の係止状態は、モード切り換えプレート910の動き
によって解除される。モード切り換えプレート910の
動きをロックアーム310に伝えるため、ロック解除レ
バー320がシャーシベース260に旋回可能に設けら
れている。ロック解除レバー320は、ロックアーム3
10の下面側に押しつけられる解除突起322をL型本
体の一端に備えている。他端には、モード切り換えプレ
ート910の端部が押し付けられる受圧突起(図示せ
ず)が形成されている。
【0015】シャーシベース260の側面には、テープ
繰出し用動力伝達機構400のスライダ片410の突起
411が臨んでいる。スライダ片410は、揺動片42
0を介して、旋回可能にシャーシベース260に設けら
れたL型レバー430に連接されている。L型レバー4
30は、バネ等の弾撥力で反時計方向に付勢されてい
る。L型レバー430は、更に連結片440を介してテ
ープ繰出し機構のスライドプレート510に連接されて
いる。
【0016】以上のテープ繰出し用動力伝達機構400
において、ハーフ挿入空間101にカセットハーフ18
0が挿入されたハーフ装填機構100を図3(b)に示
す姿勢に押し下げたとき、副フレーム140の脚部14
5で突起411が押され、スライダ片410が右方向に
スライドする。スライダ片410の移動は、揺動片42
0を介しL型レバー430に伝えられ、L型レバー43
0を時計方向に旋回させる。その結果、L型レバー43
0に連接されているスライドプレート510がカセット
ハーフ180挿入方向に移動する。このとき、ガイド片
450の突起がシャーシベース260に形成されている
ガイド孔264(図3参照)で案内されるため、スライ
ドプレート510の移動軌跡が定まる。
【0017】スライドプレート510は、回転ドラム2
10との位置の取合いから二股状に形成されており、二
股状の先端部それぞれに、装填されたカセットハーフ1
80から磁気テープ182を繰り出す左右一対のガイド
ローラ520,525及び回転ドラム210に対して設
定角度で磁気テープ182を送り込む左右一対の傾斜ポ
スト521,526を立設している。スライドプレート
510は、更に左右のプルローラ601,701を連動
させる機構を備えている。カセットハーフ180が装填
されていない状態では、ハーフ装填機構100が開放さ
れている。このとき、L型レバー430は、弾撥力によ
って図2に示す姿勢を取る。スライドプレート510
は、L型レバー430の反時計方向の旋回により、連結
片440を介して手前側に引かれる。また、スライダ片
410も、揺動片420を介して手前側に引かれてい
る。
【0018】ハーフ挿入空間101にカセットハーフ1
80を挿入し、主フレーム110及び副フレーム140
を図3(b)に示すように閉じる。主フレーム110の
閉動作に応じて、カセットハーフ180の蓋181が爪
240,245で開かれる。また、カセットハーフ18
0の底面にある孔にシャーシベース260側の位置決め
突起が嵌り込むことにより、デッキ内の所定位置にカセ
ットハーフ180が維持される。この状態では、磁気テ
ープ182は、ガイドローラ520,525の外側に位
置する。
【0019】バネ120よりもバネ150の弾撥力を大
きく設定しているので、主フレーム110が完全に閉じ
られた後で副フレーム140の閉動作が開始する。副フ
レーム140の閉動作によって、スライダ片410の突
起411が脚部145で押され、係合突起147が係止
爪313で係合される。脚部145で押されたスライダ
片410は、揺動片420を介しL型レバー430を時
計方向に旋回させる。L型アーム430の旋回運動は、
連結片440を介してスライドプレート510に伝えら
れ、スライドプレート510をカセット挿入方向に押し
進める。
【0020】スライドプレート510は、カセット挿入
方向に沿って奥行側に移動し、傾斜ポスト521,52
6を回転ドラム210の側方に位置させ、その外側にガ
イドローラ520,525に位置させる。また、スライ
ドプレート510の移動は、適宜に連動機構を介しプル
ローラ601,701を作動位置に移動させる。すなわ
ち、副フレーム140の閉動作によりガイドローラ52
0,525,傾斜ポスト521,526及びプルローラ
601,701が移動し、所定のテープパスが形成され
る。
【0021】テープ駆動系800の送りモータ810に
は、キャプスタン250と同軸に設けられた平面モータ
を使用している。磁気テープ182は、ピンチローラ6
41でキャプスタン250に押し付けられ、キャプスタ
ン642から伝達された動力で、所定のテープパスを経
て左側リール183から右側リール184、又は右側リ
ールギヤ184から左側リール183に巻き取られる。
磁気テープ182が回転ドラム210を通過する際、磁
気テープ182に記録されている情報が再生され或いは
新たな情報が記録される。
【0022】送りモータ810の出力軸に、図4に示す
ように駆動ギヤ812が取り付けられている。送りモー
タ810の出力は、駆動ギヤ812,中間ギヤ813及
び駆動ベルト814を経てアイドラー820に伝達され
る。アイドラー820は、駆動ベルト814が周回する
円周溝が形成され、円周溝形成部と同軸状にアイドラー
ギヤ821が設けられている。アイドラー820の回転
軸822に、切換えギヤ823のアーム824が揺動可
能に取り付けられている。
【0023】送りモータ810からの動力でアイドラー
820が矢印方向に回転するとき、アーム824が反時
計方向に旋回し、切換えギヤ823が右側リールギヤ8
30に噛み合う。その結果、左側リールギヤ830が矢
印方向に回転し、右側リールギヤ840がフリーにな
る。この状態では、右側リール184から送り出された
磁気テープ182は、回転ドラム210を経て左側リー
ル183に巻き取られる。
【0024】駆動ギヤ812の逆方向回転は、同様に中
間ギヤ813及び駆動ベルト814を経てアイドラー8
20に伝達され、アイドラー820を逆方向に回転させ
る。このとき、アーム824が時計方向に旋回するの
で、切換えギヤ823が右側リールギヤ840に噛み合
い、左側リールギヤ830がフリーになる。したがっ
て、磁気テープ182は、左側リール183から引出さ
れ、回転ドラム21を経て右側リール184に巻き取ら
れる。
【0025】モード切換え機構900は、再生,記録,
早送り,巻き戻し等のモードを切り換えるモード切換え
プレート910を備えている。モード切換えプレート9
10の一側には、前掲したロック解除レバー320に押
し当てられる突起911が形成されている。モード切換
えプレート910の他側には、印刷された配線パターン
(図示せず)等に摺擦するモード検出部912が設けら
れている。配線パターンに対するモード検出部912の
接触状態によって、操作パネルで指定されたモードが検
出される。
【0026】モード切換えプレート910の辺部に形成
されているギヤ913は、モード切換えギヤ920に噛
み合っている。モード切換えギヤ920は、駆動ギヤ9
21を介して駆動モータ220の出力軸に連接されてい
る。操作パネルでモードが指定されると、そのモードに
応じ駆動モータ220が駆動し、モード切換えプレート
910を図4で右方向又は左方向に平行移動させる。モ
ード切換えプレート910に形成された突起914は、
ブレーキプレート930のガイド溝931に嵌め合わさ
れる。ガイド溝931は、中央部がやや窪んだ形状に形
成されている。また、モード切換えプレート910の平
行移動を円滑に行わせるため、図6に示すように、モー
ド切換えプレート910に形成したガイド溝915,9
15にシャーシベース260裏面側のガイド突起91
6,916を嵌め合わせている。
【0027】ブレーキプレート930には、左側リール
ギヤ830のドラム831及び右側リールギヤ840の
ドラム841にそれぞれ押し付けられるブレーキシュー
940,945が設けられている。ドラム831,84
1に接触する側のブレーキシュー940,945の表面
に、フェルト941,946が貼り合わされている。
【0028】シャーシベース260には、ブレーキレバ
ー950が回転軸951を中心として旋回可能に取り付
けられている。ブレーキレバー950の一端に設けた従
動ピン952は、ブレーキプレート930の移動方向に
沿って延びるカム溝917に嵌め合わされている。カム
溝917は、ブレーキプレート930の移動方向に関し
て幅広部及び幅狭部が形成されている。ブレーキレバー
950の他端には、バネ掛け突起953,954が切り
起こされている。
【0029】メインブレーキバネ960は、回転軸95
1に胴部が装着されており、一端961及び他端962
がそれぞれバネ掛け突起953,954に掛け止めされ
ている。メインブレーキバネ960の他端962は、バ
ネ掛け突起954を超えて延び、ブレーキプレート93
0から切り起こされているバネ掛け突起934にも掛け
られるようになっている。
【0030】ソフトブレーキバネ970は、シャーシベ
ース260の裏面に設けたバネ掛け突起971とバネ掛
け突起934との間に張設される。ソフトブレーキバネ
970と反対側のブレーキプレート930の辺に切込み
932が形成されており、シャーシベース260の裏面
に設けたガイドピン933が切込み932に嵌め合わさ
れる。
【0031】ソフトブレーキバネ970は、メインブレ
ーキバネ960よりも小さなバネ係数をもっており、ブ
レーキプレート930をリールギヤ830,840側に
付勢する。メインブレーキバネ960は、図示するよう
に大きな弾撥力を呈する棒バネを作用部としている。
【0032】記録・再生モードで磁気テープ182が通
常走行しているとき、モード切換えプレート910は、
ブレーキプレート930に対し図6(a)の位置関係を
取る。この状態では、モード切換えプレート910のガ
イド突起914がガイド溝931の中央窪み部分に位置
する。したがって、ブレーキプレート930が図6
(a)で上方に移動し、リールギヤ830,840のド
ラム831,841からブレーキシュー940,945
が離間する。また、ブレーキレバー950の従動ピン9
52は、カム溝917の広幅部でフリーな状態に維持さ
れる。したがって、ドラム831,841に制動力が加
わることなく、リールギヤ830,840が回転し磁気
テープ182を設定速度で走行させる。
【0033】早送り・巻き戻しモードでは、磁気テープ
182にバックテンションを加えることが必要になる。
このとき、モード切換えプレート910は、操作パネル
で指定されたモードに基づく駆動モータ220からの動
力によって、ブレーキプレート930に対し図6(b)
の位置関係を取る。すなわち、モード切換えプレート9
10のガイド突起914は、ガイド溝931の中央窪み
部分から外れ、一段高くなっている右方向に移動する。
また、ブレーキレバー950は、従動ピン952がカム
溝917の広幅部に維持されたフリーな状態になる。し
たがって、ブレーキプレート930が図6(b)で下方
向に移動し、ソフトブレーキバネ970の弾撥力によっ
てブレーキシュー940,945がそれぞれリールギヤ
830,840のドラム831,841に押し付けられ
る。その結果、バックテンションに必要な制動力がリー
ルギヤ830,840に発生する。なお、切込み932
とガイドピン933との嵌り合いによって、ブレーキプ
レート930は、図6の(a)から(b)に又は(b)
から(a)に平行移動する。
【0034】記録,再生,早送り,巻き戻し等の各動作
を行わせる場合、走行している磁気テープ182を瞬間
的に停止させる必要も生じる。瞬間停止時、モード切換
えプレート910を図6(c)で左側に移動させるよう
に駆動モータ220を駆動させる。この状態では、ガイ
ド溝931の左側にガイド突起914が位置し、ブレー
キプレート930が下げられている。ブレーキレバー9
50は、従動ピン952がカム溝917の幅狭部に入り
込むため、回転軸951を中心として時計方向に旋回す
る。そのため、リールギヤ830,840のドラム83
1,841に、メインブレーキバネ960の弾撥力でブ
レーキシュー940,945が押し付けられる。したが
って、メインブレーキバネ960に由来する大きな制動
力がリールギヤ830,840に加えられる。
【0035】このように、メインブレーキバネ960及
びソフトブレーキバネ970をブレーキプレート930
に掛けているので、一対のブレーキシュー940,94
5によってリールギヤ830,840に2種類の制動力
を加えることができる。この点、従来の制動機構では、
ソフトブレーキ及びメインブレーキをそれぞれ別系統に
設けていたため、部品点数が多く複雑な機構になる欠点
があった。これに対し、本実施例の制動機構では、リー
ルギヤ830,840に対するブレーキプレート930
及びブレーキレバー950の位置関係を変えることによ
って、同じブレーキシュー940,945にメインブレ
ーキバネ960又はソフトブレーキバネ970の弾撥力
を作用させる方式であるため、部品点数を少なくし構造
の複雑化が避けられる。
【0036】再生,録音等が終了したカセットハーフ1
80をイジェクトする際、モード切換えプレート910
を図5で右方向に移動させ、端部にある突起911をロ
ック解除レバー320に押し当てる。これにより、ロッ
ク解除レバー320が旋回し、解除突起322でロック
アーム310を押し上げる。その結果、係合突起147
と係止爪313との係合状態が解除され、弾撥力の大き
なバネ150によって副フレーム140が開方向に旋回
する。
【0037】副フレーム140の旋回によって、脚部1
45がスライダ片410の突起411から離間する。そ
の結果、L型レバー430は、拘束状態から開放され、
弾撥力により図2に示す方向に旋回する。旋回するL型
レバー430は、連結片440及びガイド片450を介
しスライドプレート510を手前側に引っ張る。スライ
ドプレート510の移動に伴って、一体的に設けられて
いるガイドローラ520,525が手前側に移動する。
左右のプルローラ601,701も、スライドプレート
510に連動する機構により、カセットハーフ180側
に移動する。
【0038】スライドプレート510が手前側に移動し
たとき、左右のガイドローラ520,525,傾斜ポス
ト521,526及びプルローラ601,701は、カ
セットハーフ180の蓋181より内側に移動し、同時
に左側リール235を高速で反時計方向に回転させるこ
とにより、磁気テープ182が蓋181よりもハーフ本
体側に引き込まれる。ハーフ装填機構100の主フレー
ム110を開放すると、蓋181が爪140,245に
よる係合状態から開放され、カセットハーフ180に磁
気テープ182を収納した状態で蓋181が閉じられ
る。次いで、ハーフ挿入空間101からカセットハーフ
180を引き出すと、ハーフ底面にある突起が突条13
6,137で押し込まれ、ハーフのスライドプレートが
摺動してカセットハーフ180を閉じる。このようにし
て、カセットハーフ180は、装填前の初期状態にな
る。
【0039】なお、以上の実施例においては、DATを
例にとって説明した。しかし、本発明はこれに拘束され
るものではなく、DATと同様なテープパスをとるVT
Rは勿論、従来の磁気記録再生装置に対しても同様に適
用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のブレー
キ機構においては、同一のブレーキシューによってソフ
トブレーキ,メインブレーキ2様の制動力をリールギヤ
のドラムに加えることができる。そのため、従来ではソ
フトブレーキ,メインブレーキのそれぞれに必要とされ
ていた制動機構が大幅に簡略化され、占有スペースの少
ないブレーキ機構が得られる。また、部品点数を少なく
し、小型化,高性能化に伴って各種部品が高密度で組み
込まれる磁気記録再生装置に適したブレーキ機構とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のDATにおけるテープ走行系
【図2】 本発明実施例のカセットデッキ
【図3】 開状態及び閉状態にあるハーフ装填機構
【図4】 テープ駆動機構及びモード切換え機構
【図5】 作動状態におけるテープパス
【図6】 ブレーキ機構の動作説明
【符号の説明】
260 シャーシベース 830,840
リールギヤ 831,841 ドラム 910 モード切
換えプレート 914 ガイド突起 917 カム溝 930 ブレーキプレート 931 ガイド溝 940,945 ブレーキシュー 950 ブレーキ
レバー 951 回転軸 952 従動ピン 960 メインブレーキバネ 970 ソフトブ
レーキバネ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モード切換えプレートのスライド方向に
    延びるガイド溝とガイド突起との嵌め合いにより前記モ
    ード切換えプレートに装着されたブレーキプレートと、
    該ブレーキプレートに設けられ、リールギヤのドラムに
    対向するブレーキシューと、前記モード切換えプレート
    に形成されたカム溝に従動ピンが挿入され、シャーシベ
    ースに回転軸が取り付けられたブレーキレバーと、前記
    ブレーキプレートと前記シャーシベースとの間に張設さ
    れ、前記ブレーキプレートを前記ドラムに向けて付勢す
    るソフトブレーキバネと、前記ブレーキプレートと前記
    ブレーキレバーとの間に張設され、前記ブレーキプレー
    トを前記ドラムに向けて付勢するメインブレーキバネと
    を備え、制動時、前記ソフトブレーキバネ又は前記メイ
    ンブレーキバネの弾撥力で前記ブレーキシューが前記リ
    ールギヤのドラムの押し付けられることを特徴とする磁
    気記録再生装置用ブレーキ機構。
JP4247264A 1992-08-24 1992-08-24 磁気記録再生装置用ブレーキ機構 Pending JPH0668550A (ja)

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