JPS6224867B2 - - Google Patents

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JPS6224867B2
JPS6224867B2 JP56188894A JP18889481A JPS6224867B2 JP S6224867 B2 JPS6224867 B2 JP S6224867B2 JP 56188894 A JP56188894 A JP 56188894A JP 18889481 A JP18889481 A JP 18889481A JP S6224867 B2 JPS6224867 B2 JP S6224867B2
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JP
Japan
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tape
head
gear
lever
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP56188894A
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English (en)
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JPS5891556A (ja
Inventor
Seiji Tomita
Kaoru Morinaga
Yoshihiro Kotoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP56188894A priority Critical patent/JPS5891556A/ja
Priority to US06/419,603 priority patent/US4625251A/en
Priority to GB08226874A priority patent/GB2109982B/en
Priority to DE19823235415 priority patent/DE3235415A1/de
Publication of JPS5891556A publication Critical patent/JPS5891556A/ja
Priority to US06/731,000 priority patent/US4646187A/en
Publication of JPS6224867B2 publication Critical patent/JPS6224867B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/44Speed-changing arrangements; Reversing arrangements; Drive transfer means therefor
    • G11B15/442Control thereof
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/26Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon
    • G11B15/28Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon through rollers driving by frictional contact with the record carrier, e.g. capstan; Multiple arrangements of capstans or drums coupled to means for controlling the speed of the drive; Multiple capstan systems alternately engageable with record carrier to provide reversal
    • G11B15/29Driving record carriers by members acting directly or indirectly thereon through rollers driving by frictional contact with the record carrier, e.g. capstan; Multiple arrangements of capstans or drums coupled to means for controlling the speed of the drive; Multiple capstan systems alternately engageable with record carrier to provide reversal through pinch-rollers or tape rolls
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/60Guiding record carrier
    • G11B15/602Guiding record carrier for track selection, acquisition or following
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5513Specially adapted for transducing in both travelling directions of tape
    • G11B5/5517Controlled by automatic tape drive reversing arrangement

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 この発明はテープレコーダのオートリバース装
置に係り、特に正及び逆方向走行時にテープを安
定に走行させるようにしたものに関する。
発明の技術的背景 周知のように、テープレコーダにおいて、往復
録音または再生を可能とするものは、オートリバ
ース装置と称されている。すなわち、このオート
リバース装置は、往動作におけるテープ終端でテ
ープ装填状態及び操作部設定状態を何ら変えるこ
となく、復動作においても録音または再生を自動
的になし得るものであるから、長時間の録音また
は再生を必要とする場合において、特に便利なも
のである。
一方、近時のテープレコーダにあつては、ロジ
ツク化志向の傾向にあり、その方面での開発が盛
んに行なわれている。このロジツク化テープレコ
ーダとは、テープレコーダを所定の動作状態また
は停止状態となす複数の操作子をタツチスイツチ
構造とし、テープレコーダ制御専用のLSI等を用
いて電気―機械変換器として例えばソレノイドプ
ランジヤ等を制御して、テープレコーダ機構部の
各種可動部材を操作された操作子に対応した動作
または停止状態となす位置に移動させるようにし
たものである。そして、このようなロジツク化テ
ープレコーダによれば、操作子をタツチスイツチ
構造にできるので、必然的にテープレコーダ操作
子のソフトタツチ操作化を実現することができる
とともに、操作子の操作に対応したソレノイドプ
ランジヤを駆動させるための制御手段が専用
LSI1個で済み、従来のフルメカニカルなテープ
レコーダに比して構成が簡易で小形軽量かつ安価
に製作し得るという利点がある。
背景技術の問題点 しかしながら、上記のような従来のオートリバ
ース機能を備えたロジツク化テープレコーダで
は、まだまだ構成が複雑でロジツク化の利点が十
分に発揮されていないとともに、動作が不確実で
あり、かつ大電力を要するため電池使用の小形テ
ープレコーダには不向きである等、種々の問題が
あるものである。
発明の目的 この発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、ヘツドの両側に設けられたテープガイドのう
ちヘツドからみてテープ走行の下流側にあたるテ
ープガイドをテープから離すことにより、テープ
走行を無理なく安定に行なわせ得る極めて良好な
テープレコーダのオートリバース装置を提供する
ことを目的とする。
発明の概要 すなわち、この発明は、ヘツドの両側にテープ
ガイドとピンチローラ及びキヤプスタンをそれぞ
れするオートリバース装置を備えてなるテープレ
コーダにおいて、テープの正及び逆方向定速走行
状態に応じて、前記ピンチローラを回転自在に支
持するピンチレバーに連動させて、前記ヘツドか
らみてテープ下流側にあたる前記テープガイドを
前記テープから離間させるようにしたものであ
る。
発明の実施例 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して詳細に説明する。すなわち、第1図及び第2
図において、1はコンパクトカセツトテープレコ
ーダの略箱状のメインシヤーシで、その前後部、
上下部及び左右側部に後述する種々の機構が装置
されてなる。そして、第1図中メインシヤーシ1
の下端部から前方に突出して装置されるのが、タ
ツチスイツチ構造となされた操作部2であつて、
第1図中左端から停止用のSTOP操作子2a、巻
戻し用のREW操作子2b、逆方向(復動作)再
生用のPLAY(R)操作子2c、録音用のREC操
作子2d、正方向(往動作)再生用のPLAY(F)操
作子2e、早送り用のFF操作子2f、一時停止
(ポーズ)用のPAUSE操作子2gの順に配置され
ている。これらの各操作子2a乃至2gは、それ
ぞれタツチ操作された状態で、図示しない公知の
テープレコーダ制御専用のLSIに操作信号を供給
するもので、該LSIはその操作信号に応じて後述
するテープレコーダ機構系の各種可動部材を駆動
するソレノイドプランジヤへの通電を制御し、テ
ープレコーダ機構系をタツチ操作された操作子2
a乃至2gに対応した状態とし得るようにするも
のである。この場合、上記各操作信号は一旦発生
されると電気的にロツクされ、以後操作を止めて
も発生を継続するようになされている。ただし、
上記STOP操作子2aからの操作信号はロツクさ
れることなく、電気的ロツク状態にある他の操作
子2b乃至2gからの操作信流の発生を停止させ
るように機能する。また、上記PAUSE操作子2
gは図示しないラツチ回路と関連して、1度目の
タツチ操作で上記LSIに操作信号を出力し例えば
再生状態を一時的に停止せしめるとともに、2度
目のタツチ操作で上記LSIへの操作信号の発生を
停止して例えば再生状態に復帰せしめる如く機能
させる。
そして、上記LSIはREW及びFF操作子2b,
2fからの各操作信号が供給されることにより、
上記テープレコーダ機構系中の高速送り系の正逆
切換機構を選択的に駆動するソレノイドプランジ
ヤに通電して、テープを正または逆方向に高速走
行せしめる如く機能する。また、上記LSIは
PLAY(R)及びPLAY(F)操作子2c,2eから
の各操作信号が供給されることにより、上記テー
プレコーダ機構系中の定速送り系の正逆切換機構
を選択的に駆動するソレノイドプランジヤに通電
して、テープを正または逆方向に定速走行せしめ
るとともに、第1図中矢印A,B方向に往復摺動
自在のヘツドシヤーシ3を駆動して該ヘツドシヤ
ーシ3上に搭載される録再ヘツド4等をテープの
所定面に当接せしめ、かつ同一対のピンチローラ
5,6を選択的に一対のキヤプスタン7,8に当
接せしめる如く駆動するソレノイドプランジヤに
通電することにより、正または逆方向で再生状態
とする如く機能する。
ここで、上記録再ヘツド4は、テープ走行の正
逆すなわち往動作及び復動作で再生(録音)を可
能とするために、当然アジマス角を正確にしてテ
ープ走行方向に応じてテープの対応するトラツク
に当接し得るように移動されるものであり、この
ヘツド移動機構9の構成及びその動作の詳細につ
いては後述する。
ところで、通常のテープレコーダであれば、正
方向の再生(録音)がなせればよいので、当然1
つのPLAY操作子でよいが、ここで対象としてい
るオートリバースを可能とするテープレコーダで
は、正及び逆方向で再生(録音)をなす必要があ
るので、正及び逆方向用の互いに独立した2つの
PLAY操作子を備えているものである。ここで、
2つのPLAY操作子のうち一方のみを操作した場
合には、その方向のみの再生(録音)が可能とな
り、両方を同時に操作した場合に、いわゆるオー
トリバースがなせるものであり、通常の再生(録
音)の場合には正方向のPLAY操作子のみをタツ
チ操作してやればよいものである。
また、図示中央のREC操作子2dは、前述の
PLAY操作子と組合せてタツチ操作した場合に、
正または逆方向の一方向のみで、あるいはオート
リバースによる往復録音が可能となる如く、上記
LSIを介して録音系を駆動せしめるものである。
さらに、第1図中メインシヤーシ1の中央部に
突出しているのは、左リール台10と右リール台
11であつて、それぞれ自動停止機構や往復動作
切換機構等に連結されている。なお、メインシヤ
ーシ1の第1図中上方には、右リール台11に連
結されるテープカウンタ12や、各駆動系の動力
源となるモータ13及びオートリバース回数制限
機構やマニユアルリバース機構の操作レバー1
4,15が装置されている。
ここで、第3図は上記第1図及び第2図からテ
ープ定速送り系の正逆切換機構を取り出して示す
ものである。すなわち、図中点線で示すものは前
記ヘツドシヤーシ3であり、第1図に示したもの
とは簡単のために便宜上簡略化して示してある。
このヘツドシヤーシ3には、その両側部所定位置
に一対の突部3a,3bが形成されている。そし
て、上記ヘツドシヤーシ3の各突部3a,3b
は、該ヘツドシヤーシ3の下面に並設される図中
二点鎖線で示す左及び右再生スライダ16,17
の各中央部に形成された透孔161,171の図
中下部に形成された係合片162,172と係合
し得るものである。ここで、上記左及び右再生ス
ライダ16,17は、それぞれに形成された一対
の長孔163,164及び173,174に、前
記メインシヤーシ1に形成されたガイドピン16
5,166及び175,176がそれぞれ挿通さ
れることにより、ヘツドシヤーシ3と同様に図中
矢印A,B方向に往復摺動自在に支持されてい
る。
そして、上記左及び右再生スライダ16,17
は、図示しないスプリングによつて、それぞれ図
中矢印A方向に付勢されている。また、上記ヘツ
ドシヤーシ3は、左及び右再生スライダ16,1
7を図中矢印A方向に付勢するスプリングの付勢
力よりも強い付勢力を有する図示しないスプリン
グによつて、図中矢印B方向に付勢されている。
このため、停止状態においては、ヘツドシヤーシ
3が矢印B方向に移動されているため、左及び右
再生スライダ16,17は、その各係合片16
2,172がヘツドシヤーシ3の突部3a,3b
によつて押圧されることにより、図中矢印B方向
に移動されていることになる。そして、上記ヘツ
ドシヤーシ3は、前記PLAY(R)及びPLAY(F)
操作子2c,2eのいずれか一方または両方をタ
ツチ操作したときに、前記LSIから後述するヘツ
ドシヤーシ移動機構を駆動させる信号が出力され
ることによつて、上記スプリングの付勢力に抗し
て図中矢印A方向に移動されるようになされてい
る。また、上記左及び右再生スライダ16,17
は、それぞれ前記モータ13の回転を前記左及び
右リール台10,11にそれぞれ伝達するための
面示しないアイドラや歯車等を制御するものであ
る。すなわち、左再生スライダ16は、図中矢印
A方向にスライドされたとき、前記左リール台1
0を回転駆動させてテープ巻取りを行なわせ、テ
ープ逆方向走行の再生が行なわれるものである。
また、右再生スライダ17は、図中矢印A方向に
スライドされたとき、前記右リール台11を回転
駆動させてテープ巻取りを行なわせ、テープ正方
向走行の再生が行なわれるものである。つまり、
テープが正方向に走行するか逆方向に走行するか
は、右及び左再生スライダ16,17のどちらが
第3図中矢印A方向に移動されるかで決まるもの
である。
ここで、上記左再生スライダ16の図中上端右
側部には、テーパを有する係止部167が形成さ
れている。また、上記右再生スライダ17の図中
上端略中央部には、略凹状に切欠かれてなる係止
部177が形成されている。そして、上記左及び
右再生スライダ16,17の下面には、前記メイ
ンシヤーシ1に突設された軸181に回転自在に
支持されたリバース駆動レバー18が設けられて
いる。このリバース駆動レバー18の基部182
の図中左側には、上記左再生スライダ16の係止
部167と係合する折曲係合片183が形成され
ている。また、リバース駆動レバー18の基部1
82の図中右側には、上記右再生スライダ17の
係止部177と係合する折曲係合片184が形成
されている。さらに、上記リバース駆動レバー1
8の基部182の図中左側には、略クランク状の
長孔185が形成されている。
そして、上記リバース駆動レバー18の長孔1
85内には、メインシヤーシ1に突設された軸1
91に回転自在に支持された歯車19の一側面に
突設された突部192が、嵌着されている。この
ため、上記歯車19が回転すると、その回転に応
じてリバース駆動レバー18は軸181を中心に
して揺動運動を行ない得るようになされている。
ここで、上記歯車19の突部192が設けられて
いる側と反対側の他側面には、該歯車19の図中
時計方向への回転に対して、後述するロツクレバ
ー20に喰い込みとなる一対の係止部193,1
94が形成されている。この係止部193,19
4は、軸191を中心として対向する位置となる
ように形成されている。また、上記ロツクレバー
20は、前記メインシヤーシ1に突設された軸2
01に回動自在に支持されているもので、上記歯
車19の係止部193,194と選択的に係脱可
能な係合部202が形成されている。そして、こ
のロツクレバー20は図示しないスプリングの作
用によつて、通常その係合部202が歯車19の
係止部193,194に係合する方向、つまり図
中反時計方向に付勢されている。また、このロツ
クレバー20は前述した往復動作切換時における
テープ終端検出状態(自動停止機構におけるテー
プ終端検出と同じでよい)や前記マニユアルリバ
ース機構の操作レバー15(第1図参照)の操作
時等に、上記スプリングの付勢力に抗して第3図
中時計方向に回動されて、その係合部202が歯
車19の係止部193,194から離脱されるよ
うになつている。
一方、前記歯車19には常時図示しない第1の
歯車が噛合されている。この第1の歯車と歯車1
9との歯車比は1:2となされており、第1の歯
車が1回転すると歯車19は半回転される。そし
て、上記第1の歯車には所定位置に一ケ所だけ歯
車のない切欠き部が形成されており、この切欠き
部と対向する位置には、前記モータ13からの回
転力が伝達されテープ走行に無関係に一方向に回
転する第2の歯車が設けられている。この第2の
歯車は第1の歯車と噛合されたとき、歯車19を
図中時計方向に回転させるように回転されてい
る。
上記のような構成において、今オートリバース
をなさんとして、前記PLAY(R)及びPLAY(F)
操作子2c,2eを共にタツチ操作したとする。
すると、前記ヘツドシヤーシ移動機構が駆動さ
れ、ヘツドシヤーシ3が図中矢印A方向にスライ
ドされる。このため、左及び右再生スライダ1
6,17はその係合片162,172からヘツド
シヤーシ3の突部3a,3bが離脱されるので、
前記スプリングの付勢力により、共に第3図中矢
印A方向にスライドされる。ここで、今第3図に
示すように、ロツクレバー20の係合部202
が、歯車19の係止部194と係合しているとす
ると、突部192の位置によつてリバース駆動レ
バー18は図示の位置に規制されることになる。
このため、右再生スライダ17は十分に矢印A方
向に移動されるが、左再生スライダ16はその係
止部167がリバース駆動レバー18の折曲係合
片183に当接して、十分に矢印A方向に移動さ
れない。したがつて、右再生スライダ17によつ
て制御されるアイドラ等が、右リール台11を回
転させる所定の位置に移動されて、ここに正方向
の再生が行なわれるものである。このため、ヘツ
ドシヤーシ3に設けられた詳細を後述する録再ヘ
ツド4(第1図参照)がテープに当接されるもの
である。また、このとき、左再生スライダ16が
矢印A方向に付勢されているのをリバース駆動レ
バー18が押えていることにより、該リバース駆
動レバー18には図中時計方向の回動付勢力が加
えられていることになる。このため、リバース駆
動レバー18の長孔185内に嵌合される突部1
92を有する歯車19も図中時計方向への回転付
勢力が付与されることになるが、その係止部19
4がロツクレバー20の係合部202に係合され
ているので、歯車19は回転せずリバース駆動レ
バー18は第3図に示す位置で安定している。
上記のような正方向の再生状態において、テー
プが終端に到達したとする。すると、前述したテ
ープ終端検出機構により、第4図に示すように、
ロツクレバー20が図中時計方向に回動され、そ
の係合部202が歯車19の係止部194から離
脱される。このとき、先に述べたように第3図に
示す状態で歯車19には、図中時計方向の回転付
勢力が付与されているので、歯車19は第4図中
時計方向に若干回転される。すると、この歯車1
9に噛合された前記第1の歯車が、歯車19と逆
方向に若干回転される。このため、第1の歯車と
前記第2の歯車とが噛合状態となり、この第2の
歯車の回転力によつて歯車19は図中時計方向に
回転される。
そして、この第1の歯車が1回転して、その切
欠き部が再び第2の歯車と対向したとき、第5図
に示すように、歯車19は丁度半回転して、その
係止部193がロツクレバー20の係合部202
に係止される。このとき、歯車19が半回転する
のに伴なう突部192に追従して、リバース駆動
レバー18は第5図中時計方向に回動される。こ
のため、リバース駆動レバー18の折曲係合片1
84が右再生スライダ17の係止部177に当接
し、右再生スライダ17は図中矢印B方向に後退
させられる。これに対し、左再生スライダ16は
その係止部167に対するリバース駆動レバー1
8の折曲係合片183の係止が解除されるため、
矢印A方向へ十分に移動される。したがつて、左
再生スライダ16によつて制御されるアイドラ等
が、左リール台10を回転させる所定の位置に移
動されて、ここに逆方向の再生が行なわれるもの
である。このため、ヘツドシヤーシ3に設けられ
た録再ヘツド4がテープに当接されるものであ
る。
ここで、上記ヘツドシヤーシ3は、前記ヘツド
シヤーシ移動機構によつて、テープが正方向の再
生状態から逆方向の再生状態へ切換わる過程(そ
の逆の過程についても同様)において、一旦矢印
B方向へ後退されるもので、その後左または右再
生スライダ16または17が矢印A方向へ移動さ
れるのに伴ない、同方向に移動されるようになさ
れている。
また、第5図に示す状態において、右再生スラ
イダ17が矢印A方向に付勢されているのをリバ
ース駆動レバー18が押えていることにより、該
リバース駆動レバー18には図中反時計方向の回
転付勢力が加えられていることになる。このた
め、歯車19は図中時計方向への回転付勢力が付
与されることになるが、その係止部193がロツ
クレバー20の係合部202に係合されているの
で、歯車19は回転せずリバース駆動レバー18
は第5図に示す位置で安定している。
そして、上記のような逆方向の再生状態におい
て、テープが終端に到達すると、先に述べたよう
にテープ終端検出機構により、ロツクレバー20
が図中時計方向に回動され、上述したのと略同様
にして歯車19が図中時計方向に半回転され、再
び第3図に示すテープの正方向の再生状態となさ
れるものである。また、上記したテープの正逆切
換機構は、テープ終端で作動するだけに限らず、
前記マニユアルリバース機構の操作レバー15の
操作時にも作動することは容易に上述の説明から
窺い知れることであり、テープ走行の任意の時点
でテープ走行方向の正逆切換をなし得るものであ
る。
以上に、テープ定速送り系の正逆切換機構につ
いて説明したが、次に前記ヘツドシヤーシ移動機
構について説明する。すなわち、第6図に示すよ
うに、メインシヤーシ1とヘツドシヤーシ3との
間には、ヘツドスライダ21が介在されている。
このヘツドスライダ21は、その一側部に形成さ
れた折曲係合片211とヘツドシヤーシ3の端部
に形成された透孔3cとの間に、コイル状のスプ
リング212が係着されることにより、ヘツドシ
ヤーシ3と連動関係になされている。そして、こ
のヘツドシヤーシ移動機構は、上記ヘツドスライ
ダ21を第6図中矢印A方向に移動させるもの
で、このときスプリング212を介してヘツドシ
ヤーシ3が同方向にスライドされるものである。
ここで、上記ヘツドスライダ21は第7図に示
す機構によつて、スライドされるものである。す
なわち、メインシヤーシ1の所定位置には、前記
キヤプスタン8が挿通され回転自在に支持される
軸受部22が取着されている。そして、このキヤ
プスタン8には、フライホイール23及び径小な
歯車24が同軸的に嵌着されている。このフライ
ホイール23は前記モータ13からの回転力が図
示しないベルトを介して伝達されることにより、
定速回転されるものである。そして、上記メイン
シヤーシ1には上記歯車24と噛合可能な径大な
歯車25が回転自在に支持されている。この歯車
25には、第8図に示すように、その回転中心か
ら略90゜の開角に対応する2位置に、上記歯車2
4と噛合したい2つの切欠部251,252がそ
れぞれ形成されている。
また、上記歯車25のメインシヤーシ1と対向
しない一方面には、略リング状の案内壁253が
形成されている。この案内壁253は、その大部
分が歯車25の回転中心から同一半径に形成され
ているが、その途中に該回転中心から略90゜の開
角に渡つて半径の小さい湾曲した凹部254が形
成されている。また、上記歯車25の一方面に
は、上記凹部254と対向する部分に径大な湾曲
した制御壁255が形成されている。
そして、上記歯車25の一方面上には、ロツク
部材26の一端部が位置されている。このロツク
部材26は、その略中央部でメインシヤーシ1に
形成された軸261に回動自在に支持されてい
る。そして、このロツク部材26の一端部には上
記歯車25の案内壁253と係合されるローラ2
62が回転自在に支持されている。また、上記ロ
ツク部材26の他端部は、ソレノイドプランジヤ
27の駆動片271に連結されている。そして、
上記ロツク部材26は、一端部が上記軸261と
他端部との間に形成された段部(第7図参照)2
63に係止され、他端部が該軸261を巻回して
メインシヤーシ1に突設されたピン264に係止
されたトーシヨンスプリング265によつて、上
記ローラ262を歯車25の案内壁252外周に
押圧する方向、つまり第8図中、時計方向に回動
付勢されている。
一方、上記歯車25のメインシヤーシ1と対向
する他方面には、一部に偏平部256を有し、他
の部分が図示形状に湾曲したカム部257が形成
されている。そして、このカム部257の第8図
中上方には、図中二点鎖線で示すように前記ヘツ
ドスライダ21の一部を折曲してなる係合片21
3が対向するように位置している。ここで、上記
歯車25のカム部257とヘツドスライダ21の
係合片213との間には、駆動レバー28の一端
部が介在されている。この駆動レバー28は、そ
の他端部でメインシヤーシ1に突設された軸28
1によつて回動自在に支持されている。また、上
記駆動レバー28は、その他端部に形成された透
孔282と、メインシヤーシ1に突設された係合
片283との間に、コイル状のスプリング284
が係着されることにより、第8図中反時計方向へ
回動付勢されている。
このため、駆動レバー28の一端部が歯車25
の偏平部256一端部を押圧することになり、歯
車25が図中反時計方向に回転されようとする
が、その回転は、歯車25の案内壁253と凹部
254との間の一方の段部258にロツク部材2
6のローラ262が当接することにより阻止され
ている。このとき、歯車25は、その切欠部25
1が歯車24と対向しており、フライホイール2
3が回転していても歯車25に回転力が伝達され
ないようになされている。
このような状態で、前記PLAY(R)及び
PLAY(F)操作子2c,2eのいずれか一方をタツ
チ操作すると、前記LSIはソレノイドプランジヤ
27を通電駆動させる信号を出力する。すると、
ソレノイドプランジヤ27の駆動片271が第8
図中矢印方向に引き込まれ、ロツク部材26がト
ーシヨンスプリング265の付勢力に抗して図中
反時計方向に回動される。このため、ロツク部材
26のローラ262が歯車25の段部258から
回転して円滑に離脱する。すると、歯車25は上
記駆動レバー28による付勢力により、第8図中
反時計方向に回転される。このため、歯車25は
図中時計方向に定速回転されている歯車24に噛
合し、図中反時計方向に回転される。すると、駆
動レバー28は、その一端部がカム部257の湾
曲部分によつて押し上げられるので、スプリング
284の付勢力に抗して図中時計方向に回動され
る。このため、駆動レバー28の一端部は、前記
ヘツドスライダ21の係合片213に当接し、該
ヘツドスライダ21を図中上方に移動させる。し
たがつて、先に述べたように、ヘツドスライダ2
1と連動関係にあるヘツドシヤーシ3も第6図中
上方にスライドされ、前記録再ヘツド4がテープ
に当接されるようになるものである。
ここで、上記ソレノイドプランジヤ27は、上
記の如きテープ定速送り状態の期間中通電駆動さ
れているもので、歯車25が第8図に示す状態か
ら図中反時計方向に約3/4回転されて第9図に示
すようにその切欠部252が歯車24と対向する
位置に到達したとき、歯車25の回転が停止さ
れ、ロツク部材26のローラ262が歯車25の
制御壁255の一端部に当接するようになされて
いる。このとき、駆動レバー28の一端部は、カ
ム部257によつて最も図中上方に押し上げられ
た状態となつているとともに、駆動レバー28の
一端部が図示の如くカム部257の湾曲部分と偏
平部256との接点に当接して、スプリング28
4の付勢力により、結果的に歯車25を図中反時
計方向へ付勢しているが、ロツク部材26のロー
ラ262が歯車25の制御壁255の一端部に当
接しているので、歯車25の回転は阻止され、こ
の状態で安定なテープ定速送りがなされている。
また、第9図に示すテープ定速送り状態で停止操
作子2aをタツチ操作したとする。すると、前記
LSIはソレノイドプランジヤ27への通電を停止
させる信号を出力する。このため、ロツク部材2
6はトーシヨンスプリング265の付勢力によつ
て、第9図中時計方向に回動され、そのローラ2
62が回転しながらすみやかに歯車25の制御壁
255の一端部から離脱されて、凹部254に押
圧される。すると、歯車25には第9図に示す状
態で駆動レバー28を介して図中反時計方向に回
転させる付勢力が付与されているので、歯車25
が図中反時計方向に回転され、再び歯車24と噛
合される。そして、歯車25が図中反時計方向に
回転駆動され、ロツク部材26のローラ262が
再び第8図に示すように、歯車25の段部258
に係止された状態で歯車25の回転は阻止され
る。
このとき、駆動レバー28がスプリング284
の付勢力で第8図中反時計方向に回動されるの
で、ヘツドスライダ21及びヘツドシヤーシ3が
もとの位置に復帰し、ここに動作停止状態となる
ものである。また、このような停止動作は前記テ
ープ終端検出機構からの検出信号によつてもソレ
ノイドプランジヤ27への通電が停止され動作停
止状態となるように前記LSIが動作するものであ
る。ここで、第9図に示したテープ定速送り状態
において、ローラ262が制御壁255の一端部
から離脱したとき、歯車25の切欠部252と2
51との間に形成された歯車部分が歯車24と噛
合して、フライホイール23の回転貫性によつて
歯車25の駆動レバー28による図中反時計方向
の付勢力を抑制し、段部258がローラ262に
衝打されないようになされている。
また、前記PLAY(R)及びPLAY(F)操作子2
c,2eのいずれか一方と前記REC操作子2d
とを共にタツチ操作してなる録音状態では、機構
的に第9図に示す状態で安定するとともに回路的
に録音状態となされ、テープに録音が行なわれる
ものである。
一方、前記PLAY(R)及びPLAY(F)操作子2
c,2eを共に操作してなるオートリバース状態
では、まず前記LSIは第8図に示す状態でソレノ
イドプランジヤ27を通電させ、第9図に示すよ
うに正または逆方向の再生状態となす。そして、
このLSIは前記テープ終端検出機構から検出信号
が出力されたことを確認すると、ソレノイドプラ
ンジヤ27への通電を一旦停止させ、第8図に示
す動作停止状態としてヘツドシヤーシ3を一旦図
中下方へ移動させる。その後、上記LSIは再びソ
レノイドプランジヤ27へ通電を行なうように自
動的に信号を発生し、再び第9図に示す状態とし
てヘツドシヤーシ3を図中上方へ押上げ、以下第
3図乃至第5図で説明したようにして正逆反転が
行なわれるものである。すなわち、LSIはオート
リバースの正逆反転時には、ソレノイドプランジ
ヤ27への通電を一旦停止させ、その後再び通電
開始を行なうように制御するものである。
また、上記PLAY(R)及びPLAY(F)操作子2
c,2eと前記REC操作子2dとを共に操作し
た往復録音状態では、回路的に録音状態となるだ
けで、、機構的に上記と同様に説明することがで
きる。
次に、前記ヘツド移動機構9について説明す
る。すなわち、第10図に示すように、録音ヘツ
ド4は後述するヘツド回転機構9aを介してヘツ
ドシヤーシ3に取付けられている。一方、前記メ
インシヤーシ1の前端部には、図中矢印C,D方
向にスライド自在に駆動スライダ29が支持され
ている。この駆動スライダ29の一側略中央部に
は、一対の挾持片291,292が突設されてい
る。そして、上記駆動スライダ29の挾持片29
1,292間には、詳細を後述するが上記ヘツド
回転機構9aに設けられる扇状歯車35の被駆動
部351が介在されている。
ここでまず、上記ヘツド回転機構9aについて
説明する。第11図aは、ここで説明するヘツド
回転機構9aの外観を示すものである。まず、概
略的な構成と動作について簡単に説明すると、前
記録再ヘツド4はマイクロカセツトテープレコー
ダ用のもので、その信号記録再生用のヘツド部4
aは、テープ当接面4bの一方側にかたよせて設
けられている。そして、この録再ヘツド4は、同
じくマイクロカセツトテープレコーダ用の消去ヘ
ツド30と並設されて、略円筒形状のヘツド支持
体31内に嵌着されている。
また、図中32はヘツド取付構体で、図示の如
くヘツド台板33及び歯車34を一体的に回転自
在に支持している。さらに、このヘツド取付構体
32には、歯車34と噛合する略扇形状の扇状歯
車35がその基部で回転自在に支持されている。
また、上記ヘツド台板33にはヘツド支持体31
が取着されている。
ここで、上記ヘツド取付構体32は、その取付
部321がヘツドシヤーシ3に接触されて例えば
図示しないねじ等によつて螺着されるもので、該
ヘツド取付構体32がヘツドシヤーシ3に取付け
られた状態で録再ヘツド4のテープ当接面4bが
第3図中上方を向くようになるものである。ま
た、上記扇状歯車35の基部からは被駆動部35
1が延設されており、ヘツド取付構体32をヘツ
ドシヤーシ3に取着した状態で、該被駆動部35
1が前記駆動スライダ29の挾持片291,29
2間に介在されるものである。なお、ヘツドシヤ
ーシ3が第3図中矢印A,B方向に移動されて
も、上記被駆動部351は挾持片291,292
間から離脱することなく、常時挾持片291,2
92間に介在されるものである。このため、先に
述べたようにテープを正方向から逆方向及び逆方
向から正方向へ切換える際、駆動スライダ29が
矢印C及びD方向へ移動されるのに伴ない、扇状
歯車35も基部を中心として回動されるようにな
る。
そして、例えば扇状歯車35が第11図a中矢
印E方向に回動されたとすると、該扇状歯車35
と噛合する歯車34が図中矢印F方向に回転さ
れ、ヘツド台板33及びヘツド支持体31が同方
向に回転されて、結局第11図bに示すように録
再ヘツド4及び消去ヘツド30が丁度180゜回転
されるようになる。すると、先に第11図aでは
図中二点鎖線で示すテープ36に対してヘツド部
4aが図中下側のトラツクに対向していたのに対
し、回転後は第11図bに示すようにヘツド部4
aがテープ36の図中上側のトラツクに対向する
ようになり、ここに正逆切換時にテープ36のト
ラツク変更(ヘツド移動)がなされるものであ
る。また、第11図b中矢印G方向に扇状歯車3
5が回転されると、歯車34、ヘツド台板33及
びヘツド支持体31は、図中矢印H方向に回転さ
れて、録再ヘツド4及び消去ヘツド30がもとの
位置に戻されることはもちろんである。
ここで、上記録再ヘツド4及び消去ヘツド30
は、テープ36(コンパクトテープカセツトのテ
ープ)に当接する際、カセツトハーフに形成され
た通常のヘツド挿入孔に共に挿入されてテープに
当接されるものである。
ここにおいて、上記ヘツド台板33には、その
一部に一対の係止部331,332が突設されて
いる。また、ヘツド取付構体32の一側部には、
一対のねじ322,323が螺着されている。そ
して、ヘツド台板33の回転は、第11図a,b
から明らかなように、その係止部331,332
がねじ322,323とそれぞれ当接するまでと
なされている。このため、ねじ322,323の
螺合深度を調整することにより、第11図a及び
bに示す状態での録再ヘツド4及び消去ヘツド3
0のアジマス調整を行ない得るものである。ま
た、上記録再ヘツド4及び消去ヘツド30は、ヘ
ツド支持体31、ヘツド台板33、ヘツド取付構
体32を後述する如く挿通した後、歯車34の回
転中心部を挿通する接続線37を介して、図示し
ない録音再生系の電気回路部に接続されている。
さらに、上記ヘツド支持体31の周側部には、
該ヘツド支持体31が第11図a及びbに示す位
置になされた状態でのテープ走行方向を示すため
の矢印38,38が設けられている。
なお、上記ヘツド支持体31の一側部には、テ
ープ36の幅方向の両端部を支持するテープガイ
ド部311が形成されている。また、第11図b
で見えるトーシヨンスプリング39は、ヘツド支
持体31が第11図a及びbに示す2位置にある
状態で安定に保持するための2安定作用を行なう
ものであつて、その詳細については後述する。
ここで、第12図は上記ヘツド支持体31とヘ
ツド台板33との取付けの詳細を示すものであ
る。すなわち、ヘツド支持体31には、録再ヘツ
ド4及び消去ヘツド30が取着される中央部の両
側に、該ヘツド支持体31を縦方向に貫通する透
孔312,313が形成されている。また、上記
ヘツド台板33はヘツド取付構体32に回転自在
に支持されており、その回転中心部には前記接続
線37が挿通される透孔333が形成されてい
る。そして、この透孔333の両側でヘツド支持
体31の各透孔312,313と対向する部分に
は、ねじ孔334,335が形成されている。
このような構成で、ねじ40,40をヘツド支
持体31の録再ヘツド4のテープ当接面4b側か
ら透孔312,313に挿通させ、ヘツド台板3
3のねじ孔334,335に螺着させることによ
り、ヘツド支持体31とヘツド台板33とが取着
されるものである。
また、第13図は上記したヘツド回転機構の詳
細な構成を示す分解斜視図である。まず、前記ヘ
ツド支持体31は略円筒形状でその一部から略中
央部にかけて略凹状の切欠き部314が形成され
ている。そして、この切欠き部314の略中央部
には、録再ヘツド4がそのテープ当接面4bを若
干突出させるようにして嵌着される。また、上記
ヘツド支持体31の切欠き部314の端部には、
消去ヘツド30が嵌着される。
一方、前記ヘツド取付構体32にはその略中央
部に該ヘツド取付構体32を貫通する透孔325
が形成されている。そして、このヘツド取付構体
32には、その透孔325を回転中心とするよう
にしてヘツド台板33及び歯車34が回転自在に
支持される。また、上記歯車34の回転中心部に
は、該歯車34を貫通する透孔341が形成され
ている。そして、前記接続線37はヘツド台板3
3、ヘツド取付構体32及び歯車34の各透孔3
33,325,341を挿通するもので、該各透
孔333,325,341を挿通する際、略円筒
形状の束線部材41によつて束ねられる。
また、ヘツド取付構体32に螺着されるねじ3
22,323は、共に平板ワツシヤ42,42及
びコイル状のスプリング43,43を挿通して、
ヘツド取付構体32に形成されたねじ孔326,
327に螺着される。このため、各ねじ322,
323はねじ孔326,327に螺着された状態
で、ぐらつきのないように安定に保持されるもの
である。
ここで、前記扇状歯車35は、その基部352
に透孔353が形成されており、その透孔353
内に略円筒形状のスペーサ354を介して挿通さ
れるねじ355が、第14図aに示すように、ヘ
ツド取付構体32の一側部に螺着されることによ
つて、ヘツド取付構体に回動自在に支持される。
また、前記トーシヨンスプリング39の一端部
は、歯車34の一部に突設された係合片342に
係着され、該トーシヨンスプリング39の他端部
は、扇状歯車35の基部352近傍に形成された
透孔356に係着されている。
そして、上記トーシヨンスプリング39の前述
した2安定作用について説明すると、まず扇状歯
車35が第14図aに示す位置にあるとすると、
トーシヨンスプリング39の付勢力は同図bに矢
印で示すように、扇状歯車35を図中反時計方向
に回動させ、かつ歯車34を図中時計方向に回転
させるように作用する。ところが、この状態では
歯車34と一体的に回転する前記ヘツド台板33
の係止部331がねじ322と当接して、歯車3
4の図中時計方向の回転は阻止される。このた
め、ヘツド支持体31が第11図aに示す状態で
ぐらつきなく保持され、1つの安定状態を得るこ
とができる。
上記第14図bに示すような安定状態で、扇状
歯車35をその被駆動部351を持つてトーシヨ
ンスプリング39の付勢力に抗して、図中時計方
向に回動させたとする。すると、トーシヨンスプ
リング39の両端部は、一旦近接した後、扇状歯
車35が第14図cに示す位置まで回動される
と、今度は図中矢印で示すように、扇状歯車35
を図中時計方向に回動させ、かつ歯車34を図中
反時計方向へ回動させるように付勢力を作用させ
る。ところが、この状態では歯車34と一体的に
回転するヘツド台板33の係止部332がねじ3
23と当接して、歯車34の図中反時計方向の回
転は阻止される。このため、ヘツド支持体31が
第11図bに示す状態でぐらつきなく保持され、
他の1つの安定状態を得ることができるものであ
る。
次に、上記ヘツド回転機構9aの扇状歯車35
を回動させるために、前記駆動スライダ29を第
10図中矢印C,D方向にスライドさせる機構に
ついて説明する。すなわち、第15図は前記歯車
25を第8図及び第9図とは逆方向から見た状態
を示すものであり、歯車25に形成されたカム部
257の湾曲部分には、制御レバー44の一端部
が当接されている。この制御レバー44は、その
略中央部で前記メインシヤーシ1に突設された軸
441によつて回動自在に支持されている。そし
て、この制御レバー44の他端部には、上記軸4
41からの距離を異ならせて図中上方に向けて一
対の係合突部442,443が形成されている。
これら各係合突部442,443間には凹状の湾
曲部444が形成されている。また、上記制御レ
バー44の軸441近傍には、折曲係合片445
が形成されており、該折曲係合片445とメイン
シヤーシ1に形成された係合部446との間にコ
イル状のスプリング447が係着されることによ
り、制御レバー44は図中時計方向に付勢されて
いる。このため、制御レバー44の一端部は歯車
25のカム部257に圧接されている。
ここで、上記制御レバー44の湾曲部444の
図中上方には、該制御レバー44に略直交するよ
うに略円筒形状の駆動軸45が設けられている。
この駆動軸45の側部からは、上記制御レバー4
4の係合突部442,443にそれぞれ対向し得
る一対の突出部451,452がそれぞれ反対方
向に突設されている。また、上記駆動軸45の側
部からは、図中下方に延出する駆動部453が突
設されている。この駆動部453の延出方向先端
部は、上記駆動スライダ29の一端部に形成され
た一対の突出片293,294間に介在されてい
る。
そして、上記駆動軸45の突出部451,45
2は、第16図に示すように、該駆動軸45の長
手方向に勝手違いに形成されている。さらに、こ
の駆動軸45は、その第16図中右端部から突出
する該駆動軸45よりも径小な軸部454が、コ
イル状のスプリング455を挿通して第16図で
は図示しないメインシヤーシ1に長手方向つまり
図中矢印I,J方向にスライド自在かつ軸心の回
りを回動自在に支持されている。そして、この駆
動軸45はスプリング455によつて図中矢印I
方向に付勢されており、この付勢状態で、その突
出部452が制御レバー44の係合突部443と
対向されている。
また、上記駆動軸45の駆動部453には、略
直交するように略L字状の切換レバー46の一端
部が係合されている。この切換レバー46は、そ
の角部でメインシヤーシ1に回動自在に支持され
ており、その他端部は、ソレノイドプランジヤ4
7の駆動片471に連結されている。
そして、今、オートリバースをなさんとして前
記PLAY(R)及びPLAY(F)操作子2c,2eを
共にタツチ操作したとする。すると、先に述べた
ように歯車25が回転し、そのカム部257によ
つて駆動レバー28及びヘツドスライダ21を介
してヘツドシヤーシ3が第3図中上方にスライド
され録再ヘツド4がテープに当接される。このと
き、同時に、上記歯車25のカム部257によつ
て、第17図に示すように制御レバー44がスプ
リング447(第15図参照)の付勢力に抗して
第17図中反時計方向に回動される。すると、制
御レバー44の係合突部443が駆動軸45の突
出部452に対向しているため、該係合突部44
3が突出部452を押圧し、該駆動軸45を第1
7図中反時計方向に回動させる。このため、駆動
軸45の駆動部453が第16図に示す駆動スラ
イダ29の突出片294を押圧し、該駆動スライ
ダ29を図中矢印D方向にスライドさせる。そし
て、駆動スライダ29の挾持片291,292間
に介在されたヘツド回転機構9aの扇状歯車35
が先に第14図b,cで示したように回動され、
ここに録再ヘツド4が回転されるようになるもの
である。
上記のようなテープ定速走行状態で、例えばテ
ープが正方向に走行しているとする。この状態で
テープが終端に到達し、前記テープ終端検出機構
から検出信号が出力されると、前記LSIは次のよ
うな制御信号を出力する。まず、テプ終端の検出
信号が出力されると、直ちにLSIは前記ソレノイ
ドプランジヤ27への通電を停止させる。そし
て、第8図に示すようにヘツドシヤーシ3が再生
位置から停止位置まで後退されるまでの時間を予
めLSIに設定しておき、その時間が経過すると
LSIはソレノイドプランジヤ27,47を共に通
電駆動させる信号を出力する。すると、ソレノイ
ドプランジヤ47の駆動片471が引き込まれ切
換レバー46はその一端部で駆動軸45の駆動部
453をスプリング455の付勢力に抗して第1
6図中矢印J方向に押圧する。このとき、駆動軸
45の突出部451が制御レバー44の係合突部
442に対向するようになる。
そして、歯車25が回転されると、そのカム部
257によつて第18図に示すように、駆動レバ
ー28及び制御レバー44がそれぞれ図中反時計
方向に回動される。すると、制御レバー44の係
合突部442が駆動軸45の突出部451を押圧
し、該駆動軸45を第18図中時計方向に回動さ
せる。このため、駆動軸45の駆動部453が駆
動スライダ29の突出片293を押圧し、該駆動
スライダ29を第18図中矢印C方向にスライド
させる。かくして、ヘツド回転機構9aの扇状歯
車35が回動され、ここに録再ヘツド4の回転切
換が行なわれるものである。
また、上記のようなテープ逆方向再生状態でテ
ープが終端に到達すると、前記LSIは先にテープ
逆方向再生状態であることを記憶しており、この
ときにテープ終端検出信号が供給されると、ソレ
ノイドプランジヤ27に対しては一旦通電停止さ
せ再び通電駆動させることは上記と同じである
が、ソレノイドプランジヤ47に対しては通電を
行なわないように制御する。このため、制御レバ
ー44がカム部257によつて回動されると、そ
の係合突部443が駆動軸45の突出部452と
当接し、先に述べたように駆動スライダ29が第
16図中矢印D方向にスライドし、録再ヘツド4
がテープ正方向再生に対向したトラツク上に位置
するようになる。すなわち。上記LSIはテープ正
方向及び逆方向定速送り状態でテープ終端検出信
号が供給されたとき、ソレノイドプランジヤ47
に非通電及び通電を行なうように制御するもので
ある。
ここにおいて、歯車25が回転した場合、ヘツ
ドシヤーシ3の再生位置への移動と、録再ヘツド
4の回転切換とが同時に行なわれることになる
が、両者は若干の時間的ずれをもつて行なわれる
ようになされている。すなわち、歯車25が回転
駆動され始めた状態では、第18図から明らかな
ようにカム部257の径大な部分が制御レバー4
4を押圧し、径小な部分が駆動レバー28を押圧
するようにカム形状が設定されている。このた
め、制御レバー44は最初に急速に第18図中反
時計方向に回動され、録再ヘツド4の回転切換が
行なわれる。そして、歯車25がさらに回転され
てカム部257の径大な部分が駆動レバー28を
押圧してヘツドシヤーシ3が再生位置に移動され
るようになされる。このため、先に録再ヘツド4
の回転切換が行なわれた後に、ヘツドシヤーシ3
が再生位置に移動されるようになるものである。
また、テープ逆方向から正方向への切換時にも上
記と同様な動作で説明することができる。
したがつて、上記のようなオートリバース機構
によれば、まず第8図及び第9図に示す停止及び
テープ定速送り位置で歯車25をロツクするため
のロツク部材26にローラ262を用いるように
したので、ローラ262を歯車25の段部258
及び制御壁255の一端部から、円滑にかつすみ
やかに離脱させることができ、動作を確実なもの
とすることができる。また、ローラ262を段部
258及び制御壁255の一端部から離脱させる
動力源となるソレノイドプランジヤ27も大電力
を要しない小形のもので済み、電池使用の小形テ
ープレコーダに使用して好適するものである。
さらに、ヘツドシヤーシ3を停止位置から再生
位置まで移動させるための駆動レバー28と、ヘ
ツド回転機構9aを切換えるための制御レバー4
4とを同じ歯車25のカム部257によつて駆動
させるようにしているので、録再ヘツド4をカセ
ツトハーフのヘツド挿入孔内に挿入させる時期
と、録再ヘツド4を回転させる時期とのタイミン
グ、つまり、先に録再ヘツド4を回転させてから
後に録再ヘツド4をカセツトハーフ内に進入させ
るというタイミング関係が1つのカム部257の
形状によつて一義的に決まり、上記タイミング関
係を容易に実現することができ、確実な反転動作
を行なわせることができるものである。この点に
関し、上記タイミング関係がくずれ、例えばカセ
ツトハーフ内で録再ヘツド4が回転したり、録再
ヘツド4が回転しながらカセツトハーフ内に進入
したりすると、録再ヘツド4がカセツトハーフの
ヘツド挿入孔に当たり、テープ、録再ヘツド自体
またはヘツド回転機構9a等を損傷する等の問題
が生じるものである。
ところが、上記のように1つのカム部257で
タイミング関係をとるようにすれば、上記タイミ
ング関係を容易にかつ確実にとることができ、か
つ製作も簡単であり、量産化に特に有効なものと
なる。また、第15図に示すように、駆動レバー
28と制御レバー44とをカム部257を挾んで
対向するように配置することにより、各駆動レバ
ー28及び制御レバー44にそれぞれ加わる側圧
を互いに打ち消し合うので、歯車25の回転力損
失が減り、該歯車25を軽負荷として回転させら
れるので、ひいてはモータ13を小形化し得、小
電力動作を実現することができ、電池使用の小形
テープレコーダに使用して好適するものである。
さらに、ヘツド回転機構9aを切換えるための
駆動スライダ29を第10図中矢印C,D方向に
スライドさせるために、駆動軸45を長手方向に
スライドさせ、その長手方向に勝手違いに突設さ
れた突出部451,452を制御レバー44の係
合突部442,443に選択出に係合させるよう
にしたので、同一回動方向に駆動力の与えられる
制御レバー44によつて駆動スライダ29を異な
る2方向へスライドさせることができ、構成が極
めて有機的で簡易になり、テープレコーダの小形
化を促進し得るものである。
ここで、第16図に示すように、制御レバー4
4の湾曲部444の図中下部には、突部448が
形成されている。この突部448は歯車25の切
欠部251が第15図に示すように歯車24と対
向している状態つまりテープレコーダが停止状態
にあるとき、再び第16図に示すように、駆動ス
ライダ29の両端部に形成された後述するピンチ
レバー制御片295,296(第16図ではピン
チレバー制御片296のみ図示)の一方の制御片
296と係合し、駆動スライダ29が図中矢印C
方向にスライドされないようになされている。こ
れは、例えばテープレコーダの持ち運び時の振動
や落下衝撃等によつて駆動スライダ29が不用意
にスライドされ録再ヘツド4が急速に回転切換さ
れることによるヘツド回転機構9aの破損等を防
止するためになされているものである。また、オ
ートリバースにおける録再ヘツド4の回転切換時
には、第18図に示すように、制御レバー44が
図中反時計方向に回動することにより、その突部
448が駆動スライダ29のピンチレバー制御片
296から離脱するため、駆動スライダ29はス
ライド自在となされるものである。
したがつて、ヘツド回転機構9aを駆動させる
ために必要な制御レバー44に突部448を形成
し、この突部448を駆動スライダ29のピンチ
レバー制御片296に当接させるようにしたの
で、停止状態で駆動スライダ29を固定しておく
ための別機構が不要で、無駄なく有機的な構成で
簡易にヘツド回転機構9aの保護を行なうことが
できるものである。
次に、前記ピンチローラ5,6をキヤプスタン
7,8に選択的に圧接させる機構について説明す
る。すなわち、第19図に示すように、メインシ
ヤーシ1上のヘツドシヤーシ3の両側部には、前
記ピンチローラ5,6をそれぞれ一端部に回転自
在に支持してなるピンチレバー48,49が設け
られている。これらピンチレバー48,49は、
その他端部でメインシヤーシ1に突設された軸4
81,491に回動自在に支持されている。そし
て、上記ピンチレバー48,49は、その一側部
482,492に一端部が係止され、他端部が上
記軸481,491を巻回して前記ヘツドスライ
ダ21の両側部に形成された折曲係合片214,
215にそれぞれ係止されるトーシヨンスプリン
グ483,493によつて、それぞれピンチロー
ラ5,6をキヤプスタン7,8に圧接させる方向
に回動付勢されている。また、上記ヘツドシヤー
シ3の両側部には、上記ピンチローラ5,6の回
転軸5a,6aに図中上方から係合する折曲片4
84,494が形成されている。さらに、上記各
ピンチレバー48,49の一側部482,492
からは、前記駆動スライダ29のピンチレバー制
御片295,296とそれぞれ係合し得る係合部
485,495が形成されている。
そして、今、テープ逆方向再生状態でテープ終
端検出信号がLSIに供給された場合について説明
すると、先に述べたように、第20図に示す如
く、録再ヘツド4はテープ逆方向再生に対応した
状態のままで、ヘツドシヤーシ3が一旦後端され
て停止と同じ状態となる。この状態では、第20
図では図示していないが、ヘツドシヤーシ3の折
曲片484,494がピンチローラ5,6の回転
軸5a,6aを図中下方に押圧し、各ピンチレバ
ー48,49をそれぞれトーシヨンスプリング4
83,493の付勢力に抗して図中時計及び反時
計方向に回動させている。
このような状態で、前記LSIからソレノイドプ
ランジヤ27(第8図参照)に通電が開始される
と、まず、駆動スライダ29が図中矢印D方向に
スライドされ、図中二点鎖線で示す位置となされ
る。このとき、ヘツド回転機構9aの切換えが行
なわれ、録再ヘツド4がテープ正方向再生に対応
した状態となる。その後、ヘツドスライダ21
(第20図では図示せず)が図中上方に移動さ
れ、これに連動してヘツドシヤーシ3が同方向へ
移動される。このとき、ヘツドスライダ21の移
動に連動して、トーシヨンスプリング483,4
93を介してピンチレバー48,49が図中反時
計及び時計方向にそれぞれ回動される。すると、
第21図に示すように、ピンチレバー48は、そ
の係合部485が駆動スライダ29のピンチレバ
ー制御片295に当接し、ピンチローラ5がキヤ
プスタン7に当接したい位置までに規制される。
一方、ピンチレバー49はその係合部495が駆
動スライダ29のピンチレバー制御片296に当
接せず、ピンチローラ6がキヤプスタン8にテー
プを介して圧接される。そして、ヘツドシヤーシ
3が図中上方に十分に移動されると、録再ヘツド
4は図中二点鎖線で示すカセツトハーフ50内に
進入され、テープに当接し、ここに正方向の再生
が行なわれるものである。
また、テープ正方向再生状態から逆方向再生状
態に切換わる場合の動作についても、上記と逆に
して説明することができる。この場合、ピンチレ
バー49の係合部495が駆動スライダ29のピ
ンチレバー制御片296に当接してピンチローラ
6がキヤプスタン8に圧接されないようになされ
るものである。
ここで、上記のような正逆切換時において、例
えば逆方向から正方向への切換え時に、ヘツドシ
ヤーシ3が何らかの要因によつて十分に下降され
ず、録再ヘツド4がカセツトハーフ50内から完
全に抜け出ていない状態で、駆動スライダ29が
第19図中矢印D方向に移動されたとする。する
と、録再ヘツド4がカセツトハーフ50から完全
に抜け出ていないヘツドシヤーシ3の位置では、
駆動スライダ29が図中矢印D方向にスライドさ
れると、そのピンチレバー制御片296がピンチ
レバー49の係合部495に当接し、該ピンチレ
バー49を図中反時計方向に回動させる。このた
め、トーシヨンスプリング493及びヘツドスラ
イダ21を介してヘツドシヤーシ3が強制的に図
中下方に押下げられ、該ヘツドシヤーシ3の折曲
片484に押圧されて、ピンチレバー48が図中
時計方向に回動され、結局第20図に示す状態に
強制的に移行される。そして、以下は先に述べた
ようにして、第21図に示す正方向再生状態とな
されるものである。
また、正方向再生状態から逆方向再生状態への
切換時に、ヘツドシヤーシ3が十分に降下されな
い場合にも、ピンチレバー48に対して上記と同
様の動作が行なわれ、ヘツドシヤーシ3が強制的
に下降されるようになるものである。
したがつて、上記のようにヘツドシヤーシ3が
何んらかの要因によつて十分降下せず録再ヘツド
4がカセツトハーフ50から完全に抜け出してい
ない状態となつた場合に、駆動スライダ29の移
動力を利用してピンチレバー48または49を介
してヘツドシヤーシ3を強制的に下降させ、録再
ヘツド4をカセツトハーフ50内から完全に抜き
出して回転させるようにしたので、録再ヘツド4
がカセツトハーフ50内にある状態で回転するこ
とによるテープ、録再ヘツド4自体及びヘツド回
転機構9aの損傷を防止することができるもので
ある。ここで、上記のようにヘツド回転機構9a
を備えたオートリバース装置では、録再ヘツド4
がカセツトハーフ50内にある状態で回転がなさ
れることを絶対に防止する必要があり、このよう
な録再ヘツド4の保護対策を施こすことは先に第
18図で説明した録再ヘツド4の回転とカセツト
ハーフ内への進入とのタイミング関係を確実にと
るようにしたこととも関連して極めて重要なこと
である。
また、テープ正方向再生状態では、第21図に
示すようにピンチローラ5がキヤプスタン7に当
接しないように、ピンチレバー48の係合部48
5を駆動スライダ29のピンチレバー制御片29
5によつてささえている。これは逆に言えばトー
シヨンスプリング483の付勢力によつてピンチ
レバー48を介して駆動スライダ29を図中矢印
D方向に押圧していることになる。このため、駆
動スライダ29は図中矢印D方向に移動された位
置つまりテープ正方向再生に対応した位置で安定
にロツクされることになる。また、このことはテ
ープ逆方向再生状態でも同様で、この場合にはト
ーシヨンスプリング493の付勢力によつてピン
チレバー49を介して駆動スライダ29を第21
図中矢印C方向に押圧し、この位置で駆動スライ
ダ29が安定にロツクされるものである。
ここで、再び第20図に示すように、ヘツドシ
ヤーシ3のヘツド回転機構9aの両側には、テー
プガイド51,52が設けられている。このテー
プガイド51,52には、そのヘツドシヤーシ3
と対向する面に図中縦方向に溝部511,521
が形成されている。そして、この溝部511,5
21内には、ヘツドシヤーシ3に植設されたピン
512,522がそれぞれ遊嵌されている。ま
た、上記各テープガイド51,52の図中下端部
は、ガイドレバー513,523の一端部にそれ
ぞれ回動自在に支持されている。そして、上記ガ
イドレバー513,523は、その他端部でヘツ
ドシヤーシ3に植設された軸514,524によ
つてそれぞれ回動自在に支持されている。また、
上記ガイドレバー513,523の他端部には、
略L字状に突出し、その先端部がピンチローラ
5,6の回転軸5a,6aと係合する腕部51
5,525が形成されている。ここで、上記ガイ
ドレバー513,523は、例えば図示しないト
ーシヨンスプリング等により、軸514,524
を中心としてそれぞれ図中反時計及び時計方向に
回動付勢されている。そして、上記ガイドレバー
513,523の図中反時計及び時計方向の回動
は、その腕部515,525の先端部が、ピンチ
ローラ5,6の回転軸5a,6aとそれぞれ当接
するまでとなされている。
ここにおいて、第21図に示すように、テープ
を正方向再生状態となすと、ヘツドシヤーシ3が
図中上方にスライドされるのに連動して両テープ
ガイド51,52も図中上方に移動される。この
とき、ピンチレバー48の回動は、図示の位置で
規制されるため、ガイドレバー513はその腕部
515が図示の如くピンチローラ5の回転軸5a
を内方に喰わえ込むように回動される。このた
め、テープガイド51はその溝部511に沿つて
図中上方に押上げられ、テープ53に接触され
る。一方、ピンチレバー49は、ピンチローラ6
がキヤプスタン8に圧接される位置まで移動され
るので、ガイドレバー523の腕部525の先端
部がピンチローラ6の回転軸6aに係合されたま
まで、テープ53にテープガイド52は当接され
ないようになされている。
また、テープを逆方向再生状態とした場合に
は、上記と逆に、テープガイド52がテープ53
に接触され、テープガイド51がテープ53から
離れるようになるものである。
すなわち、テープ正方向再生状態では、テープ
53は第21図中右方向に走行することになる。
このとき、テープガイド51,52は録再ヘツド
4から見ると、テープ上流側及び下流側に位置し
ていることになる。また、テープ逆方向再生状態
では、テープ53は第21図中左方向に走行する
ことになる。このとき、テープガイド51,52
は録再ヘツド4から見ると、テープ下流側及び上
流側に位置していることになる。そして、テープ
正方向及び逆方向再生状態でテープガイド52,
51をテープ53からそれぞれ離すということ
は、取りも直さずテープ定速送り状態で録再ヘツ
ド4から見て下流側にあたるテープガイドを抜く
ということである。
上記のように、テープ定速送り状態で録再ヘツ
ド4から見てテープ下流側にあたるテープガイド
51,52を抜くようにすることにより、テープ
を無理なく安定に走行させることができるもので
ある。すなわち、テープ定速送り状態で、録再ヘ
ツド4から見て上流側のテープ53にテープガイ
ドを設けることには意味があるものであるが、下
流側のテープ53にもテープガイドを設けること
には何ら意味がなく、むしろ下流側のテープガイ
ドがテープ53に接触することによつてテープ5
3の円滑で安定な走行を防げるという問題が生じ
る。また、テープ53に2つのテープガイド5
1,52と前記ヘツド支持体31のテープガイド
部311との3つのガイドが当接することは、こ
れらの相互間の誤差によつてテープ53の走行に
無理がかかることにもなる。
ところが、上記のように、テープ下流側にあた
るテープガイド51,52を抜くことにより、テ
ープ53を円滑で安定に走行させ得るとともに、
テープ53にはテープガイド51または52とヘ
ツド支持体31のテープガイド部311との2つ
のガイドのみが当接することになり、テープ53
の走行に無理がかかることを防止できるものであ
る。
ここで、第22図乃至第24図はそれぞれテー
プ下流側にあたるテープガイドを抜くための機構
の変形例を示すものである。まず、第22図にお
いて、54,55はテープガイドで、図中縦方向
に長孔541,542及び551,552がそれ
ぞれ形成されている。そして、この長孔541,
542及び551,552内に図示しないヘツド
シヤーシ3に植設されたピン543,544及び
553,554がそれぞれ遊嵌されることによ
り、テープガイド54,55は図中上下方向にス
ライド自在に支持されている。また、上記テープ
ガイド54,55は、その図中下端部に突設され
た係止片545,555と前記ヘツドシヤーシ3
に突設されたピン546,556との間にコイル
状のスプリング547,557が係着されること
により、図中下方に付勢されている。
さらに、上記テープガイド54,55の図中下
端部は、ガイドレバー548,558の一端部に
当接されている。このガイドレバー548,55
8は、その略中央部で前記ヘツドシヤーシ3に突
設された軸549,559によつて回動自在に支
持されており、その他端部が前記ピンチレバー4
8,49の一側部482,492に対向してい
る。
そして、第22図に示すテープ正方向再生状態
では、ピンチレバー49はピンチローラ6をキヤ
プスタン8にテープ53を介して圧接させる位置
まで回動されるので、テープガイド55はスプリ
ング557の付勢力で図中下方に下げられ、テー
プ53に当接されない。一方、ピンチレバー48
はピンチローラ5をキヤプスタン7に圧接させな
い位置までに規制されているので、ヘツドシヤー
シ3の図中上方への移動に伴なつて、ガイドレバ
ー548の他端部がピンチレバー48の一側部4
82に当接される。このため、ガイドレバー54
8は図中反時計方向に回動され、その一端部でテ
ープガイド54をスプリング547の付勢力に抗
して図中上方に押出し、テープガイ端54がテー
プ53に当接される。また、テープ逆方向再生状
態のときには、上記と逆に、テープガイド55が
テープ53に接触され、テープガイド54がテー
プ53から離れるようになるものである。
次に、第23図において、テープガイド56,
57には、図中縦方向に溝部561,571が形
成されている。そして、この溝部561,571
内には、図示しない前記ヘツドシヤーシ3に植設
されたピン562,572がそれぞれ遊嵌されて
いる。また、上記テープガイド56,57の図中
下端部は、ガイドレバー563,573の一端部
にそれぞれ回動自在に支持されている。そして、
上記ガイドレバー563,573は、その他端部
でヘツドシヤーシ3に植設された軸564,57
4によつてそれぞれ回動自在に支持されている。
また、上記ガイドレバー563,573の他端部
には、略L字状に突出し、その先端部がピンチロ
ーラ5,6の回転軸5a,6aと係合する腕部5
65,575が形成されている。ここで、上記ガ
イドレバー56,57は、その他端部に突設され
た係止部566,576と、ヘツドシヤーシ3に
形成された係止部567,577との間にコイル
状のスプリング568,578が係着されること
により、軸564,574を中心としてそれぞれ
図中反時計方向及び時計方向に回動付勢されてい
る。そして、上記ガイドレバー56,57の図中
反時計及び時計方向の回動は、その腕部565,
575の先端部が、ピンチローラ5,6の回転軸
5a,6aとそれぞれ当接するまでとなされてい
る。
ここにおいて、第23図に示すように、テープ
53を正方向再生状態となすと、ヘツドシヤーシ
3が図中上方にスライドされるのに連動して両テ
ープガイド56,57も図中上方に移動される。
このとき、ピンチレバー48の回動は図示の位置
で規制されるため、ガイドレバー563はその腕
部565が図示の如くピンチローラ5の回転軸5
aを内方に喰わえ込むように回動される。このた
め、テープガイド56はその溝部561に沿つて
図中上方に押上げられ、テープ53に接触され
る。一方、ピンチレバー49は、ピンチローラ6
がキヤプスタン8に圧接される位置まで移動され
るので、ガイドレバー573の腕部575の先端
部がピンチローラ6の回転軸6aに係合されたま
まで、テープ53にテープガイド57は当接され
ないようになされている。
また、テープ53を逆方向再生状態とした場合
には、上記と逆にテープガイド57がテープ53
に接触され、テープガイド56がテープ53から
離れるようになるものである。
さらに、第24図において、テープガイド5
8,59には、図中縦方向に溝部581,591
が形成されている。そして、この溝部581,5
91内には、図示しない前記ヘツドシヤーシ3に
植設されたピン582,592がそれぞれ遊嵌さ
れている。また、上記テープガイド58,59の
図中下端部は、ピンチレバー48,49の先端部
に回動自在に支持されている。
そして、テープ53を逆方向再生状態となす
と、ピンチレバー49はピンチローラ6をキヤプ
スタン8に圧接させる位置まで回動されるので、
これに連動してテープガイド59も図中上方に押
上げられ、テープガイド59がテープ53に接触
される。一方、ピンチレバー48は図示の位置ま
でに規制されるため、テープガイド58は図中上
方に押上げられず、テープ53に当接されないよ
うになされている。
また、テープ53を正方向再生状態とした場合
には、上記と逆に、テープガイド58がテープ5
3に接触され、テープガイド59がテープ53か
ら離れるようになるものである。
したがつて、上記第22図乃至第24図に示し
たような構成によつてもテープ下流側のテープガ
イドを抜く機構を実現することができるものであ
る。
そして、上記のように、録再ヘツド4からみて
テープ下流側にあたるテープガイドをテープ53
から離間させるようにしたことが、この発明の特
徴となる部分である。
ここで、再び第20図に示すように、ヘツド回
転機構9aのヘツド取付構体32には、録再ヘツ
ド4から延出される接続線37を保持するための
束線用のトーシヨンスプリング60が設けられて
いる。このトーシヨンスプリング60は第25図
に示すように、その中央部が略リング状に巻回さ
れた基部601となされている。そして、ねじ6
02が該トーシヨンスプリング60の基部601
を挿通して、ヘツド取付構体32の前記ヘツド支
持体31が取着される側と反対側に形成されたね
じ孔603に螺着されることにより、トーシヨン
スプリング60はねじ602を中心として回動自
在に支持されている。すなわち、ねじ602は基
部601に遊嵌されるもので、ねじ孔603に螺
着された状態で基部601を締め付けないように
設定されているものである。そして、上記トーシ
ヨンスプリング60の一端部には、上記ヘツド取
付構体32のねじ孔603と対応する位置に形成
された凹部604内に遊嵌される折曲部605が
形成されている。このため、上記トーシヨンスプ
リング60は折曲部605が凹部604内を動き
得る範囲で回動自在となされているものである。
また、上記トーシヨンスプリング60の他端部に
は、接続線37が挿通される略リング状のフツク
部606が形成されている。
そして、上記接続線37はトーシヨンスプリン
グ60のフツク部606を挿通した後、メインシ
ヤーシ1に固着された印刷配線板61に接続され
ている。この印刷配線板61は上記接続線37よ
りも太い接続線62を介して、図示しないテープ
レコーダ回路部に接続されているものである。そ
して、上記接続線37は、ヘツドシヤーシ3が図
中矢印A,B方向にスライドされても問題のない
程度の十分な長さを有しているものである。
ここで、上記トーシヨンスプリング60はその
折曲部605がヘツド取付構体32の凹部604
内を動き得る範囲で回動自在なされているもので
あるが、このトーシヨンスプリング60の回動範
囲は、前記ヘツドシヤーシ3が第20図から第2
1図に示す位置に移動されたときに、接続線37
に引つ張られてトーシヨンスプリング60が第2
1図中時計方向に回動されても、トーシヨンスプ
リング60の開角が変化しない程度の範囲となる
ように設定されている。このため、ヘツドシヤー
シ3が停止位置から再生位置または再生位置から
停止位置に移動されたとき、トーシヨンスプリン
グ60は単に上記回動範囲内でねじ602を中心
に回動するだけで、その開角はあまり変化されな
いようになされている。
したがつて、第20図及び第21図に示すよう
に、ヘツドシヤーシ3が移動しても接続線37は
略同じ位置で保持されるようになり、不所望な断
線等を極力防止することができるものである。ま
た、逆に言えば、接続線37がヘツドシヤーシ3
の移動に不所望な側圧等を加えることもないもの
である。さらに、上記接続線37が外力によつて
引つ張られた場合に、トーシヨンスプリング60
の開角が変化し、接続線37を保護し得るもので
ある。
また、接続線37は可撓性を持たせるために、
細い単線を用いているが、これを一旦印刷配線板
61を介して太い接続線62(複線)でテープレ
コーダ回路部に接続するようにしたので、ノイズ
等の影響を受けにくいという利点もある。
ここで、上記トーシヨンスプリング60として
は、第26図に示すように、合成樹脂材料をモー
ルド成型して弾性を持たせたものでもよい。ま
た、トーシヨンスプリング60に限らず、第27
図に示すように、コイル状のスプリング63の両
端部にリング部631,632を形成し、一方の
リング部631にねじ602を挿通してヘツド取
付構体32に回動自在に支持させ、他方のリング
部632に接続線37を挿通させるようにしても
よいものである。
次に、テープ定速送り状態及びテープ高速送り
状態におけるテープ供給側リール台へのバツクテ
ンシヨンの与え方について説明する。すなわち、
第28図及び第29図において、メインシヤーシ
1の裏面側(第28図中上面側)のうち、前記左
及び右リール台10,11(左リール台10は第
28図では図示せず)が支持されている部分に
は、第29図中左右対称な形状を有する制動部材
64が、図中矢印K,L方向にスライド自在に支
持されている。この制動部材64は、その略中央
部に形成された長孔641にメインシヤーシ1に
突設された軸642が遊挿されるとともに、その
両端部に形成された係合片643,644がメイ
ンシヤーシ1に形成された長孔645,646を
挿通してメインシヤーシ1の表面側で該長孔64
5,646の側部に係合されることにより、矢印
K,L方向にスライド自在に支持されるものであ
る。
また、上記制動部材64は、上記軸642に中
央部が巻回され、両端部が該制動部材64の両側
部に形成された係合片647,648に係止され
るトーシヨンスプリング65によつて、通常矢印
L方向に付勢されている。ここで、上記制動部材
64の矢印L方向の付勢による移動は、制動部材
64の両端部に設けられ前記長孔645,646
を遊挿してメインシヤーシ1の表面側に突出する
制動子661,662が、左及び右リール台1
0,11と同軸一体に形成された被制動リング1
0a,11aに当接する位置までとなされる。こ
のため、停止状態において、左及び右リール台1
0,11には、制動がかけられて回転しないよう
になされている。また、上記制動部材64の略中
央部には、第29図中下方に延出する突部649
が形成されている。この突部649の延出方向先
端部は、前記ヘツドスライダ21の係合片213
と対向している。
このような状態で、テープ定速送り状態となす
と、ヘツドスライダ21は前述したように第29
図中上方に駆動される。このため、ヘツドスライ
ダ21の係合片213が制動部材64の突部64
9に当接し、制動部材64を第30図に示すよう
に、トーシヨンスプリング65の付勢力に抗して
矢印K方向にスライドさせる。すると、制動子6
61,662が左及び右リール台10,11の被
制動リング10a,11aから離れ、安定なテー
プ定速送りがなされるものである。このとき、テ
ープ供給側となる左または右リール台10,11
はメインシヤーシ1に回転自在に支持される際
に、軽い摩擦力を持つて支持されており、この摩
擦力によつてバツクテンシヨンが与えられるよう
になされいる。
一方、テープ高速送り時には、ヘツドスライダ
21は移動されず、第29図に示す状態で前記モ
ータ13の回転力が左または右リール台10,1
1に伝達されてテープ高速送りがなされるように
なつている。このため、テープ高速送り時には、
両リール台10,11はその被制動リング10
a,11aに制動子661,662が圧接された
まま回転駆動されるものである。すなわち、テー
プ高速送り時には上記したテープ定速送り時に比
して大きなバツクテンシヨンが加わるようにな
り、例えばテープ走行を停止させたときリール台
10,11の回転貫性によるテープたるみが生じ
ることを防止することができるものである。ま
た、テープ高速送り時には、リール台10,11
を回転させる駆動トルクが大きいため、制動子6
61,662を被制動リング10a,11aに圧
接させていても何らテープ走行に支障をきたすこ
とはないものである。
したがつて、テープ定速送り時とテープ高速送
り時とで、簡易な構成でバツクテンシヨンを切換
えることができる。
なお、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
発明の効果 したがつて、以上詳述したようにこの発明によ
れば、ヘツドの両側に設けられたテープガイドの
うちヘツドからみてテープ走行の下流側にあたる
テープガイドをテープから離すようにしたので、
テープ走行を無理なく安定に行なわせ得る極めて
良好なテープレコーダのオートリバース装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はそれぞれこの発明が適用さ
れたカセツトテープレコーダを示す正面側斜視図
及び裏面側斜視図、第3図は同カセツトテープレ
コーダにおけるテープ走行の正逆切換機構を示す
構成図、第4図及び第5図はそれぞれ同正逆切換
機構の動作説明図、第6図及び第7図はそれぞれ
同正逆切換機構のうちヘツドシヤーシ移動機構を
示す平面図及び斜視図、第8図及び第9図はそれ
ぞれ同ヘツドシヤーシ移動機構の動作説明図、第
10図及び第11図a,bはそれぞれ同正逆切換
機構のうちヘツド回転機構を示す斜視図、第12
図及び第13図はそれぞれ同ヘツド回転機構の詳
細な構成を示す分解斜視図、第14図a乃至cは
それぞれ同ヘツド回転機構に用いられるトーシヨ
ンスプリングの構成及び動作を示す構成図及び動
作説明図、第15図及び第16図はそれぞれ同ヘ
ツド回転機構を駆動する駆動機構を示す平面図及
び斜視図、第17図及び第18図はそれぞれ同駆
動機構の動作説明図、第19図はピンチレバーの
制御機構を示す平面図、第20図は同ピンチレバ
ーの制御機構の動作を説明するとともにこの発明
に係るテープレコーダのオートリバース装置の一
実施例であるテープガイドの制御機構及び接続線
の束線機構の構成を示す平面図、第21図は同ピ
ンチレバー及びテープガイドの各制御機構と同束
線機構の動作説明図、第22図乃至第24図はそ
れぞれ同テープガイドの制御機構の変形例を示す
平面図、第25図は同束線機構を詳細に示す斜視
図、第26図及び第27図はそれぞれ同束線機構
の変形例を示す斜視図、第28図及び第29図は
それぞれバツクテンシヨン機構を示す斜視図及び
平面図、第30図は同バツクテンシヨン機構の動
作説明図である。 1……メインシヤーシ、2……操作部、3……
ヘツドシヤーシ、4……録再ヘツド、5,6……
ピンチローラ、7,8……キヤプスタン、9……
ヘツド移動機構、10……左リール台、11……
右リール台、12……テープカウンタ、13……
モータ、14,15……操作レバー、16……左
再生スライダ、17……右再生スライダ、18…
…リバース駆動レバー、19……歯車、20……
ロツクレバー、21……ヘツドスライダ、22…
…軸受部、23……フライホイール、24,25
……歯車、26……ロツク部材、27……ソレノ
イドプランジヤ、28……駆動レバー、29……
駆動スライダ、30……消去ヘツド、31……ヘ
ツド支持体、32……ヘツド取付構体、33……
ヘツド台板、34……歯車、35……扇状歯車、
36……テープ、37……接続線、38……矢
印、39……トーシヨンスプリング、40……ね
じ、41……束線部材、42……平板ワツシヤ、
43……スプリング、44……制御レバー、45
……駆動軸、46……切換レバー、47……ソレ
ノイドプランジヤ、48,49……ピンチレバ
ー、50……カセツトハーフ、51,52……テ
ープガイド、53……テープ、54乃至59……
テープガイド、60……トーシヨンスプリング、
61……印刷配線板、62……接続線、63……
スプリング、64……制動部材、65……トーシ
ヨンスプリング、661,662……制動子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヘツドの一方側に配置される第1のピンチロ
    ーラ及び第1のキヤプスタンと、前記ヘツドの他
    方側に配置される第2のピンチローラ及び第2の
    キヤプスタンと、前記ヘツドと前記第1のピンチ
    ローラ及び第1のキヤプスタンとの間に配置され
    テープに接触されて該テープの幅方向の位置規制
    を行なう第1のテープガイドと、前記ヘツドと前
    記第2のピンチローラ及び第2のキヤプスタンと
    の間に配置され前記テープに接触されて該テープ
    の幅方向の位置規制を行なう第2のテープガイド
    と、前記テープを正方向定速走行状態と逆方向定
    速走行状態とに切換える正逆切換機構と、この正
    逆切換機構による前記テープの定速走行方向に応
    じて、前記ヘツドからみて前記テープの下流側に
    あたる前記第1または第2のピンチローラを前記
    第1または第2のキヤプスタンに圧接させるとと
    もに、前記ヘツドからみて前記テープの上流側に
    あたる前記第2または第1のピンチローラを前記
    第2または第1のキヤプスタンから離間させるピ
    ンチローラ制御機構と、前記正逆切換機構による
    前記テープの定速走行方向に応じて、前記第1及
    び第2のピンチローラを回転自在に支持する第1
    及び第2のピンチレバーにより作動されるリンク
    を介して、前記ヘツドからみて前記テープの下流
    側にあたる前記第1または第2のテープガイドを
    前記テープから離間させるとともに、前記ヘツド
    からみて前記テープの上流側にあたる前記第2ま
    たは第1のテープガイドを前記テープに接触させ
    るテープガイド制御機構とを具備してなることを
    特徴とするテープレコーダのオートリバース装
    置。
JP56188894A 1981-11-25 1981-11-25 テ−プレコ−ダのオ−トリバ−ス装置 Granted JPS5891556A (ja)

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US06/419,603 US4625251A (en) 1981-11-25 1982-09-17 Tape recorder
GB08226874A GB2109982B (en) 1981-11-25 1982-09-21 Tape recorder
DE19823235415 DE3235415A1 (de) 1981-11-25 1982-09-24 Bandgeraet
US06/731,000 US4646187A (en) 1981-11-25 1985-05-06 Cassette tape recorder

Applications Claiming Priority (1)

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JPS5891556A JPS5891556A (ja) 1983-05-31
JPS6224867B2 true JPS6224867B2 (ja) 1987-05-30

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ID=16231738

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DE (1) DE3235415A1 (ja)
GB (1) GB2109982B (ja)

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JPS5891556A (ja) 1983-05-31
US4646187A (en) 1987-02-24
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