JPS6127821B2 - - Google Patents

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JPS6127821B2
JPS6127821B2 JP60112820A JP11282085A JPS6127821B2 JP S6127821 B2 JPS6127821 B2 JP S6127821B2 JP 60112820 A JP60112820 A JP 60112820A JP 11282085 A JP11282085 A JP 11282085A JP S6127821 B2 JPS6127821 B2 JP S6127821B2
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JP
Japan
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gear
tape
head
rotating body
state
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Application number
JP60112820A
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JPS6117250A (ja
Inventor
Kaoru Morinaga
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Toshiba Corp
Original Assignee
Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Shibaura Electric Co Ltd filed Critical Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Priority to JP60112820A priority Critical patent/JPS6117250A/ja
Publication of JPS6117250A publication Critical patent/JPS6117250A/ja
Publication of JPS6127821B2 publication Critical patent/JPS6127821B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は特にロジツク化志向のテープレコー
ダに好適するもので、その切換機構の改良に関す
る。
近時、テープレコーダにあつては、ロジツク化
志向の傾向にあり、その方面での開発が盛んに行
なわれている。このロジツク化テープレコーダと
は、テープレコーダを所定の動作状態または停止
状態となす複数の操作子をタツチスイツチ構造と
し、テープレコーダ制御専用のLSI等を用いて電
気−機械変換器として例えばソレノイドプランジ
ヤ等を制御して、テープレコーダ機構部の各種可
動部材を操作された操作子に対応した動作または
停止状態となす位置に移動させるようにしたもの
である。そして、このようなロジツク化テープレ
コーダによれば、操作子をタツチスイツチ構造に
できるので、必然的にテープレコーダ操作子のソ
フトタツチ操作化を実現することができるととも
に、操作子の操作に対応したソレノイドプランジ
ヤを駆動させるための制御手段が専用LSI1個で
済み、従来のフルメカニカルなテープレコーダに
比して構成が簡易で小形軽量かつ安価に製作し得
るという利点がある。
ところで、上記のようなロジツク化志向のテー
プレコーダは、まだまだ開発途上の段階にあり、
例えば操作上、構成上、保全上そしてソレノイド
プランジヤ等の電力消費上等種々の点で使用者の
ニーズに十分に答え得るように細部に渡つて開発
が強く要望されている。
この発明は上記事情に基づいてなされたもの
で、簡易な構成で電力消費量も少なく特に携帯用
小形テープレコーダに好適し得る極めて良好なテ
ープレコーダの切換機構を提供することを目的と
する。
以下、この発明の一実施例を説明するに先立
ち、この発明が適用されたカセツトテープレコー
ダの基本的な構成について説明する。すなわち、
第1図において、11は金属性材料で略長方形状
に形成されたメインシヤーシである。このメイン
シヤーシ11の略中央部には、一対のリール台1
2,13がそれぞれ回転自在に支持されている。
そして、この一対のリール台12,13には、そ
れぞれ径大な歯車14,15が、同軸一体に設け
られている。
また、上記リール台12,13の回転軸心を結
ぶ直線の略垂直二等分線上で、かつ第1図中上部
には、テープ走行用のモータ(第2図参照)16
が設けられている。このモータ16の回転軸16
1は、上記メインシヤーシ11の表面側に突出し
て、歯車17の回転中心部に嵌着されている。そ
して、上記メインシヤーシ11の表面側におい
て、歯車17の回りを囲む如きリング状で、第1
図中下部に突出部181を有する摩擦部材18が
設けられている。この摩擦部材18は、歯車17
と適度な摩擦力を持つて連動関係となされてお
り、歯車17の回転方向に応じて、図中矢印A,
B方向に付勢されるものである。そして、上記摩
擦部材18の突出部181には、回転軸182が
植設されており、該回転軸182は歯車17と常
時噛合する歯車19を回転自在に支持している。
ここで、歯車17がモータ16によつて図中反
時計方向に回転されると、摩擦部材18は矢印B
方向に付勢され、歯車19が歯車15に噛合し、
リール台13が図中反時計方向に回転される。ま
た、歯車17が図中時計方向に回転されると、同
様に歯車19が歯車14に噛合し、リール台12
が図中時計方向に回転され、ここに図示しないテ
ープの正及び逆方向走行をなし得るものである。
さらに、上記モータ16は図示しないテープ定速
走行用操作部材(録音、再生)及びテープ高速走
行用操作部材(早送り、巻戻し)の操作に応じ
て、回転速度及び回転方向が変わるように、図示
しない電子ガバナ回路等によつて制御されるもの
である。そして、上記テープ定速及び高速走行用
操作部材と、図示しないテープ走行停止用操作部
材(ポーズも含む)とは、いずれもタツチスイツ
チ構造となつており、これらが操作されると、図
示しないテープレコーダ制御専用のLSIによつ
て、上記電子ガバナ回路が制御され、操作に対応
したモータ16の回転及び停止状態が得られるも
のである。
次に、前記メインシヤーシ11の第1図中下側
中央部には、上面略L字状のヘツドシヤーシ20
が図中矢印C,D方向にスライド自在に並設され
ている。このヘツドシヤーシ20はL字状の一端
部201を前記歯車19方向に向け、他端部20
2を図中左方向に向けて、メインシヤーシ11に
並設されるものである。そして、上記ヘツドシヤ
ーシ20の一端部201は、先端が2つに截断さ
れており、その一方部203が、上記メインシヤ
ーシ11に合成樹脂材料をアウトサート形成して
なるスライド部111内に挿入されて、図中矢印
C,D方向にスライド自在に支持されている。
また、上記ヘツドシヤーシ20には、その角部
から他端部202にかけて、合成樹脂材料をモー
ルド成型してなるヘツド取付体(図中微小点群で
示す)21が取着されている。このヘツド取付体
21の図中左側には、消去ヘツド22が取着さ
れ、図中右側には録音再生ヘツド23が取着され
ている。また、上記ヘツド取付体21には、消去
ヘツド22及び録音再生ヘツド23から延出する
図示しないリード線等を束ねる束線部211,2
12,213が形成されている。
ここで、上記ヘツド取付体21の録音再生ヘツ
ド23と対応する部分には、一端部201方向に
沿つて長い略長方形状の凹部214が形成され、
該凹部214内には球体215が遊嵌されてい
る。また、上記ヘツドシヤーシ20の角部と対応
するメインシヤーシ11の部分には、前記スライ
ド部111と略同様な形状のスライド部112が
アウトサート形成されている。そして、略長方形
状の板ばね24の両端部を上記スライド部11
1,112内にそれぞれ挿入し該板ばね24の中
間部を上記球体215によつて若干盛り上げる如
く勝手違いに支持させることにより、ヘツドシヤ
ーシ20がメインシヤーシ11に支持されるもの
である。
また、上記ヘツドシヤーシ20とメインシヤー
シ11との間には、ヘツドスライダ25が図中矢
印C,D方向にスライド自在に並設されている。
このヘツドスライダ25はヘツドシヤーシ20の
一端部201から角部にかけて並設されるもの
で、その一端部251は前記スライド部112に
挿入されて支持されている。また、、上記ヘツド
スライダ25の他端部252は、該ヘツドスライ
ダ25面から略垂直に折曲形成され、メインシヤ
ーシ11に形成された透孔113を挿通して裏面
側に突出する折曲係合片253(第2図参照)の
幅が、上記透孔113を挿通した後該透孔の幅よ
りも広くなされていることにより、ヘツドスライ
ダ25がメインシヤーシ11にスライド自在に支
持されるものである。
そして、上記ヘツドスライダ25は、その一側
部に形成された折曲係止片254とメインシヤー
シ11にアウトサート形成された係合片114と
の間に、スプリング26が係着されることによ
り、図中矢印D方向に付勢されている。また、上
記ヘツドスライダ25の他端部に形成された折曲
係止片255と、ヘツドシヤーシ20の内側角部
に形成された透孔204との間に、スプリング2
7が係着されることにより、ヘツドシヤーシ20
はヘツドスライダ25と連動関係になされてい
る。さらに、上記ヘツドスライダ25の他端部に
形成された折曲係止片256が、ヘツドシヤーシ
20の上記透孔204に挿通されている。このた
め、今ヘツドスライダ25を外力によりスプリン
グ26の付勢力に抗して矢印C方向にスライドさ
せると、ヘツドシヤーシ20もスプリング27に
よつて引かれ同方向へ移動される。また、この状
態で上記外力を無くすると、ヘツドスライダ25
はスプリング26によつて矢印D方向にスライド
され、このときヘツドスライダ25の折曲係止片
256がヘツドシヤーシ20の透孔204縁部に
係合するので、ヘツドシヤーシ20も矢印D方向
へスライドされるものである。
ここで、上記メインシヤーシ11上におけるヘ
ツドシヤーシ20の図中右側には、ピンチローラ
28が設けられている。このピンチローラ28は
側面略コ字状に折曲形成されたピンチレバー29
の一端部に回転自在に支持されるもので、このピ
ンチレバー29の他端部は、メインシヤーシ11
に植設された回動軸115に回動自在に支持され
ている。また、上記ヘツド取付体21はピンチロ
ーラ28側にまで延設されており、その延設部分
には2つの係止部216,217が突設されてい
る。そして、ピンチレバー29は、上記係止部2
16に一端部が係止され回転軸115を巻回して
他端部がピンチレバー29の背面側に係合される
トーシヨンスプリング30によつて、図中時計方
向に付勢されている。このピンチレバー29の回
動は、ピンチレバー29の一端部に形成された係
止片291が、上記係止部217に当接するまで
となされる。そして、前述した如くしてヘツドシ
ヤーシ20が矢印C方向にスライドされると、こ
れに連動してピンチレバー29もトーシヨンスプ
リング30の付勢力により図中時計方向に回動し
キヤプスタン31にピンチローラ28が圧接され
るものである。このキヤプスタン31は第2図に
示すフライホイール32の回転軸となるもので、
メインシヤーシ11の裏面側から表面側へがたつ
きなくかつ回転自在に挿通されているものであ
る。
また、上記メインシヤーシ11のヘツドシヤー
シ20の図中左側には、イジエクト部材33が図
中矢印E,F方向にスライド自在に支持されてい
る。このイジエクト部材33はメインシヤーシ1
1の図中上端部から下端部にかけて配設される略
棒状に形成されている。そして、上記イジエクト
部材33は、その一端部に形成された略T字状の
透孔331を、メインシヤーシ11にアウトサー
ト形成され側面略T字状に突出するスライド部1
16に嵌合させるとともに、その他端部に形成さ
れた図示形状の透孔332に、メインシヤーシ1
1にアウトサート形成された軸117を遊挿した
後押えリング118で押えることによつて、スラ
イド自在に支持されるものである。また、上記イ
ジエクト部材33はその略中央部に形成された折
曲係止片333と、メインシヤーシ11にアウト
サート形成された係合軸119との間に、スプリ
ング34が係着されることにより、矢印F方向に
付勢されている。
ここで、上記イジエクト部材33の一端部に
は、メインシヤーシ11面に対して略垂直方向に
突出するロツク部334が形成されている。そし
て、通常開状態となる方向に付勢された図示しな
いカセツト蓋を閉じたとき、該カセツト蓋の一部
が上記ロツク部334にロツクされ、カセツト蓋
の閉状態が維持される。ここで、先に述べたよう
にこのカセツトテープレコーダを所定の動作状態
及び停止状態となす複数の操作子は、タツチスイ
ツチ構造となつているが、閉状態にある上記カセ
ツト蓋を開状態となすための図示しないイジエク
ト操作子は、例えばプツシユ式やピアノタツチ式
等の機械的な構成となされている。そして、上記
イジエクト操作子を操作すると、この操作に直接
または間接的に連動して、イジエクト部材33が
矢印E方向にスプリング34の付勢力に抗してス
ライドされる。すると、イジエクト部材83のロ
ツク部334が上記カセツト蓋から離脱し、カセ
ツト蓋は開状態となされるものである。
また、上記メインシヤーシ11上において、イ
ジエクト部材33の一端部近傍には、誤消去防止
スイツチ35及びカセツト検出スイツチ36が設
けられている。
次に、第2図においてメインシヤーシ11の裏
面側の構成について説明する。まず、メインシヤ
ーシ11裏面の前記一対のリール台12,13が
支持されている部分には、図中左右対称な形状を
有する制動部材37が、図中矢印G,H方向にス
ライド自在に支持されている。この制動部材37
は、その両端部に形成された係合片371,37
2がメインシヤーシ11に形成された長孔37
3,374を挿通してメインシヤーシ11の表面
側で該長孔373,374の側部に係合するとと
もに、その中央部が前記モータ16とメインシヤ
ーシ11との間に挾まれることにより、スライド
自在に支持されるものである。そして、上記制動
部材37は、その略中央部に形成された長孔37
5に遊嵌されるところの、メインシヤーシ11に
アウトサート形成された軸376に中央部が巻回
され、両端部が該制動部材37の両側部に形成さ
れた係合片377,378に係止されるトーシヨ
ンスプリング38によつて、通常矢印H方向に付
勢されている。
ここで、上記制動部材37の矢印H方向の付勢
による移動は、制動部材37の両端部に設けられ
前記長孔373,374を挿通してメインシヤー
シ11の表面側に突出する制動子391,392
が、前記リール台12,13と同軸一体に形成さ
れた被制動リング121,131(第1図参照)
と当接する位置までとなされる。このため、通常
状態において、両リール台12,13には、制動
がかけられて回転しないようになされているもの
である。また、上記制動部材37の略中央部に
は、第2図中下方に延出する突部379が形成さ
れている。この突部379の先端部は、前記ヘツ
ドスライド25の折曲係合片253と対向してい
る。
次に、前記フライホイール32には、同軸一体
に径小な歯車40が形成されている。このフライ
ホイール32は前記モータ16とは別個のモータ
41にベルト42を介して回転力伝達可能に連結
されており、キヤプスタン31を中心として図中
時計方向へ定速回転されるものである。そして、
メインシヤーシ11の上記歯車40の図中右側に
は、該歯車40と噛合可能な径大な歯車43が回
転自在に支持されている。この歯車43には所定
位置に上記歯車40と噛合しない2つの切欠部4
31,432が形成されている。また、上記歯車
43のメインシヤーシ11と対向する一方面に
は、一部に偏平部433を有し他の部分が図示形
状に湾曲したカム部434が形成されている。そ
して、上記カム部434と前記ヘツドスライダ2
5の折曲係合片253との間には、第3図にも示
すように駆動レバー44の一端部が介在されてい
る。この駆動レバー44は、その中間部をねじ4
41によつてメインシヤーシ11に回動自在に支
持されている。そして、上記駆動レバー44は、
その一側部に形成された透孔442と、メインシ
ヤーシ11にアウトサート形成された係合片44
3との間に、スプリング444が係着されること
により、図中反時計方向へ付勢されている。ま
た、上記駆動レバー44の他端部は、リーフスイ
ツチ45と係合可能になつている。このリーフス
イツチ45は、オンされるとモータ16をテープ
定速走行に対応した回転状態となすように、例え
ば前述したテープレコーダ制御専用LSIに制御信
号を発生するものである。
一方、前記歯車43の他方面には、略リング状
のガイド溝435が形成されている。このガイド
溝435の内周壁には、所定位置に2つの係止部
436,437が形成され、外周壁にも上記係止
部436,437と略対向する位置に2つの段部
438,439が形成されている。そして、上記
ガイド溝435に遊嵌されるロツク部461が一
端部に形成された略L字状のロツク部材46が、
その角部でメインシヤーシ11にアウトサート形
成された回動軸462に、回動自在に支持されて
いる。このロツク部材46の他端部には、メイン
シヤーシ11に形成された略円弧状の透孔463
を挿通してメインシヤーシ11表面側に突出する
ピン464が形成されている。そして、上記ロツ
ク部材46は、その他端部に突設されたピン46
5に一端部が係合され、上記回動軸462を巻回
して他端部がメインシヤーシ11にアウトサート
形成された係合部466に係止されるトーシヨン
スプリング467によつて、通常図中反時計方向
へ付勢されている。
ここで、第2図に示す如く、ロツク部材46の
ロツク部461が、上記ガイド溝435の係止部
436に係合している状態において、上記駆動レ
バー44の一端部は、カム部434の偏平部43
3に当接し、該駆動レバー44にスプリング44
4によつて与えられる付勢力により、結果的に歯
車43は図中反時計方向に付勢されることになる
が、ロツク部461が係止部436に係合してい
るため、歯車43の回転は阻止されている。
そして、上記ロツク部材46の一端部には、第
3図に示すように、ロツク解除レバー47の一端
部が回動自在に連結されている。このロツク解除
レバー47は、その中央部でメインシヤーシ11
にアウトサート形成された回動軸471によつて
回動自在に支持されている。また、上記ロツク解
除レバー47の他端部は、ソレノイドプランジヤ
48の駆動片481に連結されている。
ここにおいて、前記メインシヤーシ11のうち
前記フライホイール32の歯車40の第2図中左
側には、該歯車40と噛合可能な歯車49が回転
自在に支持されている。この歯車49には所定位
置に上記歯車40と噛合しない切欠部491が形
成されている。また、上記歯車49のメインシヤ
ーシ11と対向する一方面には、一部に偏平部4
92を有し他の部分が図示形状に湾曲したカム部
493が形成されている。そして、上記カム部4
93の近傍には、第4図にも示すように駆動レバ
ー50の一端部が位置している。この駆動レバー
50は、その中間部をねじ501によつてメイン
シヤーシ11に回動自在に支持されている。そし
て、上記駆動レバー50は、その他端部に形成さ
れた透孔502と、メインシヤーシ11にアウト
サート形成された係合片503との間に、スプリ
ング504が係着されることにより、図中反時計
方向へ付勢されている。また、上記駆動レバー5
0の他端部は、リーフスイツチ51と係合可能に
なつている。このリーフスイツチ51は、オンさ
れるとモータ16をテープ高速走行に対応した回
転状態となすように、前記テープレコーダ制御専
用LSIに制御信号を発生するものである。
ここで、第4図に示すように、上記駆動レバー
50には、ヘツド戻しレバー52が重なるように
取着されている。このヘツド戻しレバー52は、
駆動レバー50と同軸一体にねじ501を中心に
回動するもので、その一端部は駆動レバー50よ
り延出し、その延出先端部はメインシヤーシ11
に形成された長孔521を挿通してメインシヤー
シ11表面側に突出する折曲係合片522(第1
図及び第2図参照)となされている。そして、上
記折曲係合片522は、再び第1図に示すよう
に、ヘツドシヤーシ20の側部に突出形成された
係合片205と対向している。
また、上記駆動レバー50の他端部には、第2
図に示すように、ピン505が突設されている。
そして、一端部がこのピン505に係合し他端部
が前記制動部材37の底部中央部と係合し(第4
図参照)、その略中央部でメインシヤーシ11に
アウトサート形成された回動軸531によつて回
動自在に支持されるブレーキ解除レバー53が設
けられている。
一方、前記歯車49の他方面には、略円形で所
定位置に2つの係止部494,495が形成され
たカム部496が形成されている。また、上記歯
車49の他方面で上記係止部494,495と略
対向する位置に2つの図示形状のガイド壁49
7,498が形成されている。そして、上記カム
部496に係合し得るロツク部541が一端部に
形成された略L字状のロツク部材54が、その他
端部でメインシヤーシ11にアウトサート形成さ
れた回動軸542に、回動自在に支持されてい
る。このロツク部材54は、その角部でソレノイ
ドプランジヤ55の駆動片551に連結されると
ともに、該角部に形成された係止片543とメイ
ンシヤーシ11にアウトサート形成された係合片
544との間に、スプリング545が係着される
ことにより、第2図中反時計方向に付勢されてい
る。
ここで、第2図に示す如く、ロツク部材54の
ロツク部541が、上記カム部496の係止部4
94に係合している状態において、上記駆動レバ
ー50の一端部は、カム部493の偏平部492
に当接し、該駆動レバー50にスプリング504
によつて与えられる付勢力により、結果的に歯車
49は図中反時計方向に付勢されることになる
が、ロツク部541が係止部494に係合してい
るため、歯車49の回転は阻止されている。
上記のような構成となされたカセツトテープレ
コーダにおいて、まずテープ定速走行状態におけ
る動作について説明する。今、カセツトテープレ
コーダが動作停止状態にあるとすると、第5図に
示すように、歯車43はその切欠部431が歯車
40と対向する位置にあり、この位置で先に述べ
たように、駆動レバー44によつて第5図中反時
計方向に付勢されるもロツク部材46のロツク部
461に係止部436が係止されて歯車43の回
転が阻止される如き状態となつている。このよう
な状態で、カセツトテープレコーダの図示しない
電源スイツチをオンすると、前記モータ41に通
電がなされ、該モータ41は回転駆動される。こ
のため、前記フライホイール32及び歯車40
は、第5図中時計方向に回転駆動されるが、まだ
歯車43と噛合されない。
この状態で、テープ定速走行用操作部材として
例えば図示しない再生操作部材(タツチスイツチ
構造)を操作したとする。すると、この再生操作
部材が操作されたことを前記LSIが判別し、該
LSIはソレノイドプランジヤ48に駆動信号を出
力するとともに、図示しないテープレコーダ回路
部を再生状態に供するように切換える制御信号を
出力する。そして、上記ソレノイドプランジヤ4
8が駆動されると、第6図に示すように、その駆
動片481が引き込まれる。このため、ロツク解
除レバー47は図中反時計方向に回動され、該ロ
ツク解除レバー47に連結されたロツク部材46
が、トーシヨンスプリング467の付勢力に抗し
て図中時計方向に回動される。すると、ロツク部
材46のロツク部461が歯車43の係止部43
6から離脱し、歯車43は先に駆動レバー44か
ら付与された付勢力によつて若干図中反時計方向
に回転されここで歯車40と噛合される。
以下、歯車43は第7図に示すように歯車40
の回転力により、図中反時計方向へ回転される。
このため、カム部434の湾曲部分によつて、駆
動レバー44の一端部が押し上げられ、該駆動レ
バー44はスプリング444の付勢力に抗して図
中時計方向に回動される。すると、駆動レバー4
4の一端部は、前記ヘツドスライダ25の折曲係
合片253に当接し、該ヘツドスライダ25を図
中上方に移動させる。このため、先に述べたよう
に、ヘツドスライダ25と連動関係にあるヘツド
シヤーシ20も第1図中上方にスライドされる。
このとき、上記折曲係合片253は前記制動部材
37の突部379と当接し、該制動部材37を第
2図中上方へ押し上げる。
ここで、上記ソレノイドプランジヤ48は、ロ
ツク部材46のロツク部461が歯車43の係止
部436から離脱するのに要する時間だけ通電駆
動されるもので、離脱した後は、駆動片481は
外力によりソレノイドプランジヤ48に対して出
入自在になされるものである。よつて、ロツク部
461は係止部436から離脱した後、ロツク部
材46にトーシヨンスプリング467によつて付
与される付勢力により、ガイド溝435の内周壁
に押圧されることになる。
このため、歯車43の回転が進むと、第8図に
示すように、ロツク部材46のロツク部461
は、歯車43の係止部437に係止される。この
とき、歯車43の切欠部432が歯車40と対向
する位置となり、歯車43は歯車40と噛合しな
くなり、歯車43の回転が停止される。また、こ
のとき、駆動レバー44の一端部は、カム部43
4によつて最も図中上方に押し上げられた状態と
なつているとともに、駆動レバー44の一端部が
図示の如くカム部434の湾曲部分と偏平部43
3との接点に当接して、スプリング444の付勢
力により、結果的に歯車43を図中反時計方向へ
付勢しているが、ロツク部461が係止部437
に係止されているので歯車43の回転は阻止され
ている。
そして、この状態で、ヘツドスライダ25及び
制動部材37も最も図中上方に押し上げられてお
り、ヘツドシヤーシ20も最も第1図中上方にス
ライドされ、消去ヘツド22、録音再生ヘツド2
3が図示しないテープに接触されるとともに、ピ
ンチローラ28がテープを介してキヤプスタン3
1に圧接される。また、同時に、制動部材37の
制動子391,392がリール台12,13の被
制動リング121,131から完全に離れ、リー
ル台12,13にはブレーキがかからない状態と
なる。さらに、このとき駆動レバー44の他端部
によつてリーフスイツチ45(第2図参照)がオ
ンされるので、モータ16がテープ定速走行状態
に対応した回転速度及び回転方向で回転され、リ
ール台12,13が回転されて、ここに安定なテ
ープ再生が行なわれるものである。
ここで、テープ定速走行用操作部材として図示
しない録音操作部材(タツチスイツチ構造)を操
作した場合には、前記LSIがソレノイドプランジ
ヤ48に駆動信号を出力するとともに、前記テー
プレコーダ回路部を録音状態に供するように切換
える制御信号を出力する。そして、上記と同様に
してヘツドシヤーシ20が移動され、安全な録音
が行なわれるものである。
また、上記のようなテープ再生状態で、図示し
ない停止操作部材(タツチスイツチ構造)を操作
したとする。すると、前記LSIはテープ定速走行
状態で停止操作部材が操作されたことを判別し
て、ソレノイドプランジヤ48に再び駆動信号を
出力する。このソレノイドプランジヤ48が駆動
されると、第9図に示すように、その駆動片48
1が引き込まれ、ロツク部材46のロツク部46
1が歯車43の係止部437から離脱する。する
と、歯車43は先に駆動レバー44によつて付与
された付勢力により図中反時計方向に回転され、
再び第5図に示すようにロツク部461に係止部
436が係止された状態で歯車43の回転は阻止
される。このとき、駆動レバー44がスプリング
444の付勢力で図中反時計方向に回動されるの
で、ヘツドスライダ25もスプリング26(第1
図参照)の付勢力で後退されかつ制動部材37も
もとの位置にもどされ、ヘツドシヤーシ20及び
ピンチローラ28がもとの位置に復帰するととも
に、制動子391,392がリール台12,13
の被制動リング121,131に圧接されリーフ
スイツチ45がオフしモータ16及びリール台1
2,13の回転が停止され、ここにカセツトテー
プレコーダがもとの動作停止状態となるものであ
る。
ここで、第8図に示したテープ再生状態におい
て、ロツク部461が係止部437から離脱した
とき、第9図に示す如く歯車43の切欠部43
1,432との間に形成された歯車部分が歯車4
0と噛合して、フライホイール32の回転貫性に
よつて歯車43の駆動レバー44による図中反時
計方向の付勢力を抑制し、係止部431がロツク
部461に衝打されないようになされている。
また、テープ録音状態において、上記停止操作
部材を操作した場合にも、上記と同様に説明する
ことができる。
次に、テープ高速走行状態における動作につい
て説明する。今、カセツトテープレコーダが動作
停止状態にあるとすると、第10図に示すよう
に、歯車49はその切欠部491が歯車40と対
向する位置にあり、この位置で先に述べたよう
に、駆動レバー50によつて第10図中反時計方
向に付勢されるもロツク部材54のロツク部54
1に係止部494が係止されて歯車49の回転が
阻止される如き状態となつている。このような状
態で前記電源スイツチをオンすると、先に述べた
ようにモータ41が回転駆動され、歯車40が第
10図中時計方向に回転されるが、また、歯車4
9と噛合されない。
この状態で、テープ高速走行用操作部材として
例えば図示しない早送り操作部材(タツチスイツ
チ構造)を操作したとする。すると、この早送り
操作部材が操作されたことを前記LSIが判別し、
該LSIはソレノイドプランジヤ55に駆動信号を
出力する。そして、上記ソレノイドプランジヤ5
5が駆動されると、第11図に示すように、その
駆動片551が引き込まれる。このため、ロツク
部材54はスプリング545の付勢力に抗して、
図中時計方向に回動される。すると、ロツク部材
54のロツク部541が歯車49の係止部494
から離脱し、歯車49は先に駆動レバー50から
付与された付勢力によつて若干図中反時計方向に
回動され、ここで歯車40と噛合される。
以下、歯車49は第12図に示すように歯車4
0の回転力により、図中反時計方向へ回転され
る。このため、カム部493の湾曲部分によつ
て、駆動レバー50の一端部が押され、該駆動レ
バー50はスプリング504の付勢力に抗して図
中時計方向に回動される。すると、駆動レバー5
0のピン505がブレーキ解除レバー53の一端
部を押し、該ブレーキ解除レバー53は図中反時
計方向に回動される。このため、ブレーキ解除レ
バー53の他端部が制動部材37の底部中央部に
当接し、該制動部材37をトーシヨンスプリング
38の付勢力に抗して図中上方へ押し上げる。
ここで、上記ソレノイドプランジヤ55も、前
記ソレノイドプランジヤ48と同様に、ロツク部
材54のロツク部541がカム部496の係止部
494から離脱するのに要する時間だけ通電駆動
されるもので、離脱した後は、駆動片551は外
力によりソレノイドプランシジ48に対して出入
自在になされるものである。よつて、ロツク部5
41は係止部494から離脱した後、ロツク部材
54にスプリング545によつて付与される付勢
力により、カム部496の周壁に押圧されること
になる。
このため、歯車49の回転が進むと、第13図
に示すように、ロツク部材54のロツク部541
は、カム部496の係止部495に係止される。
このとき、歯車49の切吹部491が歯車40と
対向する位置となり、歯車49は歯車40と噛合
しなくなり、歯車49の回転が停止される。ま
た、このとき、駆動レバー50は最も図中時計方
向に回動された状態となつており、駆動レバー5
0の一端部が図示の如くカム部493の湾曲部分
と偏平部492との接点に当接して、スプリング
504の付勢力により、結果的に歯車49を図中
反時計方向へ付勢しているが、ロツク部541が
係止部495に係止されているので歯車49の回
転は阻止されている。
そして、この状態で、制動部材37は最も図中
上方に押し上げられており、制動子391,39
2がリール台12,13の被制動リング121,
131から完全に離れ、リール台12,13には
ブレーキがかからない状態となる。さらに、この
とき、駆動レバー50の他端部によつてリーフス
イツチ51(第2図参照)がオンされるというこ
とと、先にLSIが早送り操作部材が操作されたこ
とを判別しているということにより、モータ16
がテープ早送り状態に対応した回転速度及び回転
方向で回転され、リール台12,13が回転され
て、ここに安定なテープ早送り走行が行なわれる
ものである。
ここで、テープ高速走行用操作部材として図示
しない巻戻し操作部材(タツチスイツチ構造)を
操作した場合には、前記LSIがソレノイドプラン
ジヤ55に駆動信号を出力する。そして、上記と
同様にしてリーフスイツチ51がオンされると、
LSIが巻戻し操作部材が操作されたことを判別し
ているので、モータ16がテープ巻戻し状態に対
応した回転速度及び回転方向で回転され、安定な
テープ巻戻し走行が行なわれるものである。
また、上記のようなテープ早送り状態で、前記
停止操作部材を操作したとする。すると、前記
LSIは早送り状態で停止操作部材が操作されたこ
とを判別して、ソレノイドプランジヤ55に再び
駆動信号を出力する。このソレノイドプランジヤ
55が駆動されると、その駆動片551が引き込
まれ、ロツク部材54のロツク部541がカム部
496の係止部495から離脱される。すると、
歯車49は先に駆動レバー50によつて付与され
た付勢力により図中反時計方向に回転され、再び
第10図に示すようにロツク部541に係止部4
94が係止された状態で歯車49の回転は阻止さ
れる。このとき、駆動レバー50がスプリング5
04の付勢力で図中反時計方向に回動されるの
で、ブレーキ解除レバー53には図中時計方向の
力が加わらなくなり、制動部材37はトーシヨン
スプリング38の付勢力でもとの位置に復帰さ
れ、リール台12,13にブレーキがかかる。ま
た、このとき、リーフスイツチ51もオフしモー
タ16の回転が停止され、ここにカツトテープレ
コーダがもとの動作停止状態となるものである。
さらに、テープ巻戻し状態において、上記停止
操作部材を操作した場合にも、上記と同様に説明
することができる。
次に、図示しないポーズ(テープ走行一時停止
用)操作部材(タツチスイツチ構造)を操作した
場合の動作について説明する。すなわち、テープ
が定速走行状態にあると、先に第8図に示したよ
うに、ヘツドスライダ25が図中最も上方に位置
し、ヘツドシヤーシ20が第1図中上方に位置し
ている。このとき、ヘツドシヤーシ20の側部に
形成された係合片205は、前記駆動レバー50
に取着されたヘツド戻しレバー52の折曲係合片
522の第1図中下部近傍に位置する。
このような状態で、上記ポーズ操作部材を操作
すると、このポーズ操作部材が操作されたことを
前記LSIが判別し、ソレノイドプランジヤ55に
駆動信号を出力する。すると、前述の如く歯車4
9は第13図に示すような位置となる。このと
き、駆動レバー50及びヘツド戻しレバー52
は、共に最も第13図中時計方向に回動された位
置にあり、その折曲係合片522がヘツドシヤー
シ20の係合片205に係合し、該ヘツドシヤー
シ20を第1図中スプリング27の付勢力に抗し
て若干下方に押し下げる。このため、消去ヘツド
22及び録音再生ヘツド23は、テープに軽く接
触される位置まで下がり、ピンチローラ28はキ
ヤプスタン31から完全に離される。このとき、
同時に駆動レバー50の他端部によつてリーフス
イツチ51がオンされることと、LSIがポーズ操
作部材が操作されたことを判別しているというこ
とにより、モータ16の回転が停止される。そし
て、ピンチローラ28がキヤプスタン31から離
れてテープ定速走行が停止され、ここにポーズ状
態が実現されるものである。
ここで、上記ポーズ操作部材は、1度触れると
オンしその後手を離してもオン状態を保ち、再び
触れるとオフするいわゆる二重操作可能なタツチ
スイツチ構造となつている。そして、上記のよう
なポーズ状態で再びポーズ操作部材を操作する
と、LSIからソレノイドプランジヤ55に駆動信
号が出力される。すると、先に述べたように、歯
車49は第10図に示す位置に戻りヘツド戻しレ
バー52も元の位置に戻されるため、ヘツドシヤ
ーシ20は再び第1図上方に移動されて、テープ
再生が再開される。
また、ポーズ操作部材を予め操作した状態で後
からテープ定速走行用操作部材を操作してもポー
ズ状態を実現することができる。この場合には、
先にヘツド戻しレバー52が第13図に示す位置
にある状態で、ヘツドシヤーシ20が第1図中上
方に移動されることになるため、その移動が途中
で阻止されてポーズ状態となるものである。
ここで、テープ再生状態で前記早送りまたは巻
戻し操作部材を操作した場合の動作について説明
する。すなわち、先に第8図で説明したテープ再
生状態で早送り操作部材を操作したとする。する
と、先に述べたように、ソレノイドプランジヤ5
5が駆動されて、歯車49が第13図に示す位置
となり、ポーズ状態と同様にヘツド戻しレバー5
2によつてヘツドシヤーシ20が若干後退され
る。このとき、駆動レバー50の他端部によつて
前記リーフスイツチ51がオンされることと、再
生状態で早送り操作部材が操作されたことを前記
LSIが判別することにより、モータ16は早送り
状態に対応した回転速度及び回転方向となるよう
に制御され、テープは早送り走行される。そし
て、このとき、テープには録音再生ヘツド23が
軽く接しているため、結局カセツトテープレコー
ダは早送り再生(キユー)状態となる。
また、早送り操作部材の代わりにテープ再生状
態で巻戻し操作部材を操作すると、上述と同様の
動作で、かつモータ16が巻戻し状態に対応した
回転速度及び回転方向となるように制御され、結
局カセツトテープレコーダは巻戻し再生(レビユ
ー)状態となる。
そして、上記のようなキユーまたはレビユー状
態で、例えば図示しない曲間無録音部分検出回路
からの検出信号によつてソレノイドプランジヤ5
5を駆動させるようにすれば、前記ポーズ状態を
解除してテープ定速走行状態とする動作と同様に
して、カセツトテープレコーダは再生状態に戻
り、ここに自動頭出しが実現されるものである。
また、第13図に示す状態で、外部操作によりソ
レノイドプランジヤ55を駆動させるか、または
ロツク部材54を図中時計方向に回動させそのロ
ツク部541をカム部496の係止部495から
離脱させるような図示しない電気的または機械的
な操作子を別個に設けておけば、キユーまたはレ
ビユー状態の任意位置でテープ再生状態に切換え
るいわゆるマニユアル選曲を行なうことができ
る。
上記のような基本構成となされたカセツトテー
プレコーダにおいて、以下、この発明の一実施例
について図面を参照して設明する。
第14図において、第5図と同一部分について
は同一記号を符して示し、ここでは異なる部分に
ついてのみ説明する。すなわち、第14図におい
て、第5図に示す歯車43に代えて、歯車58が
回転自在に支持されている。この歯車58には前
記歯車40と噛合しない切欠部581,582が
所定位置に形成されている。また、上記歯車58
のメインシヤーシ11と対向する一方面には、一
部に偏平部583を有し他の部分が図示形状に湾
曲したカム部584が形成されている。そして、
上記カム部584と前記ヘツドスライダ25の折
曲係合片253との間には、前述した如く駆動レ
バー44の一端部が介在されている。
一方、前記歯車58の他方面には、略リング状
のガイド溝585が形成されている。このガイド
溝585の内周壁には、所定位置に2つの係止部
586,587が形成され、外周壁にも上記係止
部586,587と略対向する位置に2つの段部
588,589が形成されている。また、ガイド
溝585の内周壁と外周壁との間の所定位置に
は、分岐壁59が形成されている。そして、前記
ロツク部材46のロツク部461は、上記ガイド
溝585内に遊嵌されており、トーシヨンスプリ
ング467の付勢力で内周壁に押圧されている。
ここで、ロツク部材46のロツク部461がガ
イド溝585の係止部586に係合している状態
において、駆動レバー44の一端部がカム部58
4の偏平部583に当接していることにより、歯
車58は図中反時計方向に付勢されることになる
が、ロツク部461が係止部586に係合してい
るため、歯車58の回転は阻止されている。
また、上記駆動レバー46の回動軸462に
は、略L字状の可動部材60がその角部で回動自
在に支持されている。この可動部材60は、その
一端部に形成された透孔601とメインシヤーシ
11にアウトサート形成された係止片602との
間に、スプリング603が係着されることによ
り、図中時計方向に付勢されているが、その図中
時計方向の回動は、該可動部材60の他端部に形
成された突部604がメインシヤーシ11にアウ
トサート形成されたピン605に当接するまでと
なされている。また、上記可動部材60の他端部
には、メインシヤーシ11に形成された前記透孔
521を挿通してメインシヤーシ11表面側に突
出し、ヘツドシヤーシ20に形成された係合片2
05と対向する折曲係合片606が形成されてい
る。さらに、上記可動部材60の一側部は、ロツ
ク部材46のピン464と対向している。
上記のような構成において、その動作を説明す
る。まず、第14図に示す動作停止状態から前記
電源スイツチをオンし、続いて前記再生操作部材
を操作したとする。すると、ソレノイドプランジ
ヤ48が通電駆動され、その駆動片481が引き
込まれて、先に述べたようにロツク部材46のロ
ツク部461が歯車58の係止部586から離脱
される。そして、歯車58は駆動レバー44を介
して与えられる付勢力によつて、図中反時計方向
に回転され、歯車40と噛合する。
すると、第15図に示すように、歯車58が図
中反時計方向に回転される。このとき、ソレノイ
ドプランジヤ48には、ロツク部461が係止部
586から離脱するのに要する時間だけ、通電さ
れるので、ロツク部材46に与えられるトーシヨ
ンスプリング467の付勢力により、ロツク部4
61は離脱後直ちにガイド溝585の内周壁に押
圧される。このため、ロツク部461はガイド溝
585の内周壁と今岐壁59との間に介在される
ので、ロツク部材46はトーシヨンスプリング4
67の付勢力に抗して図中反時計方向に回動され
る。すると、可動部材60はロツク部材46のピ
ン464に押されて、スプリング603の付勢力
に抗して図中反時計方向に回動され、その折曲係
合片606がヘツドシヤーシ20の係合片205
と対向しない位置に移動されてゆく。
また、このとき駆動レバー44はカム部584
の湾曲部分によつて、スプリング404の付勢力
に抗して図中時計方向に回動され、これに伴つて
先に述べたようにヘツドスライダ25及びヘツド
シヤーシ20が図中上方へスライドされる。
そして、歯車58の回転が進み、第16図に示
すように、ガイド溝585の係止部587がロツ
ク部材46のロツク部461に係止された状態
で、ヘツドシヤーシ20がテープ定速走行状態に
対応した位置まで移動され、ここにテープ定速走
行が行なわれる。このとき、歯車58には、駆動
レバー44を介して該歯車58を図中反時計方向
に回転させる付勢力が付与されるが、ロツク部4
61が係止部587に係止していることにより、
歯車58の回転は阻止されている。また、ロツク
部材46はそのロツク部461がガイド溝585
の外周壁によつて、先に述べたようにもとの位置
に戻されるが、可動部材60はその折曲係合片6
06がヘツドシヤーシ20の係合片205と係合
して、図中反時計方向に回動されたままの位置に
保持されている。
ここで、前記第5図から第13図までの説明で
は、再生操作部材と早送りまたは巻戻し操作部材
とを操作することにより、カセツトテープレコー
ダがキユーまたはレビユー状態になる如く説明し
たが、第14図に示す機構では例えば図示しない
キユー操作部材及びレビユー操作部材(いずれも
タツチスイツチ構造)が別個に設けられていると
して説明する。すなわち、第14図に示す状態か
ら、カセツトテープレコーダをキユー状態にせん
として、上記キユー操作部材を操作したとする。
すると、ソレノイドプラジヤ48が通電駆動され
て、ロツク部材46のロツク部461が歯車58
の係止部586から離脱される。ここで、上記キ
ユー操作部材が操作されたときのソレノイドプラ
ンジヤ48への通電時間は、テープ定速走行用操
作部材が操作されたときのように単にロツク部4
61を係止部586から離脱させるのに要する時
間だけでなく、第17図に示すように、ロツク部
461が係止部586から離脱して歯車58が回
転を開始し、該ロツク部461がガイド溝585
の外周壁と分岐壁59との間に介在されるまでの
時間となつている。そして、ロツク部461がガ
イド溝585の外周壁と分岐壁59との間に介在
されると、ロツク部材46は図中時計方向に回動
されるので、可動部材60はその突部604がピ
ン605に当接した位置、つまり折曲係合片60
6がヘツドシヤーシ20の係合片205と対向す
る位置となつたままである。
このとき、先に述べたように、カム部584の
湾曲部分によつて駆動レバー44が図中時計方向
に回動されるので、ヘツドスライダ25を介して
ヘツドシヤーシ20が前進される。
そして、歯車58の回転が進み、第18図に示
すように、ガイド溝585の係止部587がロツ
ク部材46のロツク部461に係止された状態
で、ヘツドスライダ25は十分に図中上方にスラ
イドされるが、ヘツドシヤーシ20の前進は、そ
の係合片205が可動部材60の折曲係合片60
6と当接する位置までとなされる。この位置で
は、前記消去ヘツド22及び録音再生ヘツド23
がテープに軽く接触し、かつピンチローラ28が
テープを介してキヤプスタン31に押圧されない
状態となり、前記モータ16を制御してテープを
早送り走行さることによつて、ここにカセツトテ
ープレコーダがキユー状態になれるものである。
また、レビユー操作部材を操作した場合にも上
記と同様に説明することができ、この場合テープ
が巻戻し走行されて、レビユー状態になるもので
ある。
したがつて、第14図に示すような構成によれ
ば、歯車58に形成された分岐壁59の内外によ
つてロツク部461を案内して可動部材60の位
置制御を行ない、ヘツドシヤーシ20をテープ定
速走行状態及びキユー、レビユー状態に対応した
位置に規制するようにしたので、1個の歯車58
でテープ定速走行及びキユー、レビユー状態を制
御でき、極めて構成を簡易化することができるも
のである。また、第16図に示すテープ定速走行
状態で図示しないポーズ操作部材を操作した場
合、ソレノイドプラジヤ48への通電時間を、ロ
ツク部461が係止部587から離脱し歯車58
が回転してガイド溝585の外周壁と分岐壁59
との間に介在されるまでの時間としておけば、途
中の停止状態をとばして第18図に示す状態とな
すことができ、このときモータ16の回転を停止
させるようにすれば、同じ構成でポーズ状態を実
現させることができる。
さらに、上記ではキユー及びレビユー操作部材
を別個に設けるようにしたが、これは例えば再生
操作部材と早送り及び巻戻し操作部材とが共に操
作されたことを検出して、ソレノイドプランジヤ
48への通電時間を上記キユー及びレビユー状態
となす時間に規制するように回路部を構成する如
くしてもよいものである。
なお、この発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
したがつて、以上詳述したようにこの発明によ
れば、簡易な構成で電力消費量も少なく特に携帯
用小形テープレコーダに好適し得る極めて良好な
テープレコーダの切換機構を提共することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はこの発明の適用されたカセ
ツトテープレコーダの全体的な構成を示す表面図
及び裏面図、第3図は同カセツトテープレコーダ
をテープ定速走行状態となす機構を示す斜視図、
第4図は同カセツトテープレコーダをテープ高速
走行状態となす機構を示す斜視図、第5図乃至第
9図はそれぞれ第3図に示す機構の動作説明図、
第10図乃至第13図はそれぞれ第4図に示す機
構の動作説明図、第14図はこの発明に係るテー
プレコーダの切換機構の一実施例を示す構成図、
第15図乃至第18図はそれぞれ同実施例の動作
説明図である。 11……メインシヤーシ、12,13……リー
ル台、14,15……歯車、16……モータ、1
7……歯車、18……摩擦部材、19……歯車、
20……ヘツドシヤーシ、21……ヘツド取付
体、22……消去ヘツド、23……録音再生ヘツ
ド、24……板ばね、25……ヘツドスライダ、
26,27……スプリング、28……ピンチロー
ラ、29……ピンチレバー、30……トーシヨン
スプリング、31……キヤプスタン、32……フ
ライホイール、33……インジエクト部材、34
……スプリング、35……誤消去防止スイツチ、
36……カセツト検出スイツチ、37……制動部
材、38……トーシヨンスプリング、391,3
92……制動子、40……歯車、41……モー
タ、42……ベルト、43……歯車、44……駆
動レバー、45……リーフスイツチ、46……ロ
ツク部材、47……ロツク解除レバー、48……
ソレノイドプラジヤ、49……歯車、50……駆
動レバー、51……リーフスイツチ、52……ヘ
ツド戻しレバー、53……ブレーキ解除レバー、
54……ロツク部材、55……ソレノイドプラン
ジヤ、58……歯車、59……分岐壁、60……
可動部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 テープ走行に無関係に回転する第1の回転体
    と、この第1の回転体と回転力伝達可能に係合さ
    れるとともに該第1の回転体と係合されない非係
    合部が所定位置に形成された第2の回転体と、こ
    の第2の回転体に形成されロツク部が係合される
    ことにより前記第2の回転体の非係合部を前記第
    1の回転体と対向位置となす第1及び第2の係止
    部と、外部からの駆動信号に応じて駆動され前記
    ロツク部を前記第1及び第2の係止部に対して非
    係合状態となす電気−機械変換器と、前記第2の
    回転体に形成されるガイド部と、このガイド部に
    形成され案内路を前記第2の回転体の半径方向に
    複数に区分けする分岐部と、前記ガイド部に案内
    され前記電気−機械変換器の駆動時間に応じて前
    記複数の案内路の一方側及び他方側の軌道に選択
    的に導かれる作動部材と、この作動部材が前記複
    数の案内路の一方側及び他方側の軌道を選択的に
    とることに対応して第1及び第2の位置に制御さ
    れる制御部材とを具備し、前記制御部材が第1及
    び第2の位置にあることに応じてテープレコーダ
    を異なるモードに設定するようにしてなることを
    特徴とするテープレコーダの切換機構。
JP60112820A 1985-05-25 1985-05-25 テ−プレコ−ダの切換機構 Granted JPS6117250A (ja)

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JP60112820A JPS6117250A (ja) 1985-05-25 1985-05-25 テ−プレコ−ダの切換機構

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Publication Number Publication Date
JPS6117250A JPS6117250A (ja) 1986-01-25
JPS6127821B2 true JPS6127821B2 (ja) 1986-06-27

Family

ID=14596349

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JP60112820A Granted JPS6117250A (ja) 1985-05-25 1985-05-25 テ−プレコ−ダの切換機構

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DE19818755A1 (de) * 1998-04-27 1999-11-04 Honsel M H Beteiligungs Gmbh Nietsetzgerät
DE19903020A1 (de) 1999-01-26 2000-08-03 Honsel M H Beteiligungs Gmbh Nietsetzgerät

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