JPH0684076A - 光電式煙感知器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 前記受光手段と前記投光手段の掃除がし易い
光電式煙感知器を提供する。 【構成】 光を発する投光手段３と、感知室２に存在す
る煙による散乱光を検知する（プリズムレンズ４ａ及び
該プリズムレンズ４ａの集光した光を受光する受光半導
体４ｂとからなる）受光手段４とを、互いの光軸をずら
して配置し、前記投光手段３と前記受光手段３とを、前
記感知室２の内壁表面７に露呈させると共に、前記投光
手段４から発せられる前記受光手段４への直接光を遮断
する遮光プレート８を、前記投光手段３と前記受光手段
４との間に配した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、光電式煙感知器の構造
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図３は、光電式煙感知器の従来例を示す
図である。従来例の光電式煙感知器１は、図３に示すよ
うに、発光ダイオード等の投光手段３と、例えばプリズ
ムレンズ４ａ及び受光半導体４ｂから成る受光手段４
と、該受光手段４の受光データを処理する処理回路５と
を有する成形品のボディ部６ａに、煙を流通させる有低
円筒状成形品の煙流通体６ｂを嵌合して構成されている
と共に、前記ボディ部６ａと前記煙流入部６ｂとの嵌合
により、煙を感知するための感知室２が内部に形成され
ている。前記投光手段３と前記受光手段４とは、互いに
光軸をずらして前記ボディ部６ａに配置されている。前
記煙流通体６ｂは、光の通過を遮断すると共に外部の煙
を感知室２に流通させるようになっている。又、前記ボ
ディ部６ａに配された前記投光手段３は、前記感知室２
に光を投光するようになっており、前記受光手段４は、
そのプリズムレンズ４ａによって感知室２に存在する煙
による散乱光を集光すると共に、その集光した光を前記
受光半導体４ａにより受光するようになっている。その
受光量データは前記処理回路５により処理され、前記受
光手段４の受光量が所定値を越えた場合に、火災信号を
出力して火災発報するようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光電
式煙感知器１においては、前記投光手段３の投光指向性
及び前記受光手段４の受光指向性を向上させるために、
前記投光手段３と前記受光手段４とは、図３に示すよう
に、前記感知室２の内壁表面７に開口する孔９，１０の
内方の奥まったところに配置されている。然しながら、
従来の光電式煙感知器１においては、このように前記受
光手段４と前記受光手段４とが、夫々感知室２の内壁表
面７の奥まったところに配されているため、煙等により
汚れた前記受光手段４と前記受光手段４の掃除が非常に
やりにくかった。

【０００４】本発明は上記問題に鑑みて成されたもので
あり、その目的とするところは、前記受光手段と前記投
光手段の掃除がし易い光電式煙感知器を提供することに
ある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、光を発する投光手段と、感知室内に存在する
煙による散乱光を検知する受光手段とを有して成る光電
式煙感知器であって、前記投光手段と前記受光手段と
を、前記感知室の内壁表面より露呈させて成ることを特
徴とするものである。

【０００６】

【作用】本発明は、前記投光手段と前記受光手段とが、
前記感知室内の内壁表面に露呈しているため、該投光手
段と該受光手段の掃除が非常にやり易い。更に、前記遮
断プレートを、前記投光手段と前記受光手段との間に配
することにより、感知室に煙が無いときに該受光手段に
入射する光ノイズを低減させることが出来る。

【０００７】

【実施例】以下に本発明を、その実施例を示す図面を用
いて説明する。

【０００８】図１は、本発明実施例の光電式煙感知器１
を示す断面図である。本発明実施例の光電式煙感知器１
は、従来例と同様に、発光ダイオード等の投光手段３
と、例えばプリズムレンズ４ａ及び受光半導体４ｂから
成る受光手段４と、該受光手段４の受光データを処理す
る処理回路５とを配した成形品のボディ部６ａに、煙を
流通させる有低円筒状成形品の煙流通体６ｂを嵌合して
構成されていると共に、前記ボディ部６ａと前記煙流入
部６ｂとの嵌合により、煙を感知する感知室２が内部に
形成されている。前記投光手段３と前記受光手段４と
は、互いに光軸をずらして前記ボディ部６ａに配置され
ている。尚、前記受光手段４としてＳＰＤ等の受光素子
を使用してもよく、図１におけるプリズムレンズ４ａの
位置に、ＳＰＤ等の受光素子を直接配してもよい。

【０００９】本発明実施例の光電式煙感知器１は、前記
投光手段３の先端部及び前記受光手段４のプリズムレン
ズ４ａ表面が感知室２の内壁表面７より露呈している。
故に、該光電式煙感知器１においては、前記煙流入体６
ｂを前記ボディ部６ａから分離して、前記投光手段３の
表面と前記受光手段４の表面とを掃除するのが極めて容
易となる。

【００１０】ところで、前記投光手段３から発せられる
光のうち、感知室２に煙が存在しないときに前記受光手
段４に入射する光ノイズは、火災誤報を引き起こす原因
となる。前記投光手段３からの光が適度に弱ければ該光
ノイズは問題無いが、動作機構上前記投光手段３からの
光を強くする必要が有る場合、前記受光手段４が極めて
該光ノイズを受光し易いので、本発明実施例の光電式煙
感知器１においては、該ノイズの最大の要因となる前記
投光手段３からの直接光を遮断するための遮光ブレート
８が、前記投光手段３と前記受光手段４との間に設置さ
れている。該遮光ブレート８は、図２に示すように、前
記投光手段３からの直接光を遮断する遮光部８ｂと、前
記投光手段３からの光を通過させる孔部８ａとを有して
構成されており、前記遮光部８ｂが前記投光手段３と前
記受光手段４との間に配置されている。

【００１１】又、前記煙流入部６ｂは、前記ボディ部６
ａから分離することが出来ると共に、電子部品等の水に
弱いものが付属していないので、該煙流入部６ｂの煙等
による汚れは、丸ごと水洗いすることにより取り除くこ
とが出来る。

【００１２】

【発明の効果】以上の如く構成した本発明によれば、前
記投光手段の表面と前記受光手段の表面とを掃除するの
が極めて容易になる。又、それと同時に、感知室に煙が
無いときに該受光手段に入射する光ノイズを低減させる
ことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の光電式煙感知器１を示す断面
図。

【図２】本発明実施例の遮光プレート８を示す図。

【図３】従来例の光電式煙感知器１を示す断面図。

【符号の説明】

１ 光電式煙感知器 ２ 感知室 ３ 投光手段 ４ 受光手段 ７ 内壁表面 ８ 遮光プレート

【手続補正書】

【提出日】平成４年１０月２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 ところで、前記投光手段３から発せられ
る光のうち、感知室２に煙が存在しないときに前記受光
手段４に入射する光ノイズは、火災誤報を引き起こす原
因となる。前記投光手段３からの光が適度に弱ければ該
光ノイズは問題無いが、動作機構上前記投光手段３から
の光を強くする必要が有る場合、前記受光手段４が極め
て該光ノイズを受光し易いので、本発明実施例の光電式
煙感知器１においては、該ノイズの最大の要因となる前
記投光手段３からの直接光を遮断するための遮光プレー
ト８が、前記投光手段３と前記受光手段４との間に設置
されている。該遮光プレート８は、図２に示すように、
前記投光手段３からの直接光を遮断する遮光部８ｂと、
前記投光手段３からの光を通過させる孔部８ａとを有し
て構成されており、前記遮光部８ｂが前記投光手段３と
前記受光手段４との間に配置されている。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 光を発する投光手段と、感知室内に存在
   する煙による散乱光を検知する受光手段とを有して成る
   光電式煙感知器であって、 前記投光手段と前記受光手段とを、前記感知室の内壁表
   面より露呈させて成ることを特徴とする光電式煙感知
   器。
2. 【請求項２】 前記投光手段から発せられる前記受光手
   段への直接光を遮断する遮光プレートを、前記投光手段
   と前記受光手段との間に配して成ることを特徴とする請
   求項１に記載の光電式煙感知器。