JPH068388B2 - 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素 - Google Patents

非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素

Info

Publication number
JPH068388B2
JPH068388B2 JP9597586A JP9597586A JPH068388B2 JP H068388 B2 JPH068388 B2 JP H068388B2 JP 9597586 A JP9597586 A JP 9597586A JP 9597586 A JP9597586 A JP 9597586A JP H068388 B2 JPH068388 B2 JP H068388B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
compound
alkyl group
halogen
alkoxyalkyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9597586A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62252461A (ja
Inventor
茂男 安井
正志 小野
重雄 千歳
龍男 内田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kanko Shikiso Kenkyusho KK
Original Assignee
Nippon Kanko Shikiso Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Kanko Shikiso Kenkyusho KK filed Critical Nippon Kanko Shikiso Kenkyusho KK
Priority to JP9597586A priority Critical patent/JPH068388B2/ja
Publication of JPS62252461A publication Critical patent/JPS62252461A/ja
Publication of JPH068388B2 publication Critical patent/JPH068388B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は非イオン型のトリスアゾ化合物およびこれらの
化合物からなる液晶用二色性色素に関する。
ゲスト・ホスト効果を利用するカラー液晶表示素子にお
いて、ゲストである二色性色素として非イオン型のトリ
スアゾ化合物が有用であることは特開昭56-57850号、同
58-84858号等で公知である。これらのトリスアゾ化合物
の中で特にアゾ骨格にナフタレン環を有し、かつ末端の
ベンゼン環においてアゾ基のパラ位に第3級窒素が結合
した構造(以下基本骨格構造という)を有する化合物は
同じ置換基を有するジスアゾ化合物と比較してより長波
長域に吸収を有し、かつ二色性も大巾に向上し、溶解
性、耐光性も実用レベルにあるので二色性色素として有
望であり、その一部は既に実用されている。しかしこれ
らのトリスアゾ化合物は紫色から青色に至る色調を有す
るものであり、橙赤色から赤紫色に至る色調を有する赤
色系トリスアゾ化合物はまだ提案されていない。また赤
色は人の視感度のもっとも大きい領域の色調であるため
に赤色系色素は青色系色素と同程度の二色性能を有する
場合には見かけ上色抜けが悪く映り、それだけコントラ
ストが悪く感じられ、素子の表示品位を落とす傾向があ
る。従って赤色系色素では青色系色素より大きな二色性
能を有することが必要とされ、その二色性の改良が急が
れている。ジスアゾ色素は容易に赤色を与えるために、
その構造改変により二色性の改良が企てられている。
本発明者らはこの改良方向とは違って、上述の基本骨格
構造を有するトリスアゾ化合物に着目し、かかる構造を
有する赤色系アゾ化合物の開発を目的として種々検討し
た結果、かかる構造においてナフタレン環と第3級窒素
との位置を特定化することにより好ましい短波長シフト
が起こり目的とするアゾ化合物群が得られ、しかも分子
構造全体を特定化することにより非常に優れた二色性を
有する色素となることを見い出し本発明を完成したもの
である。
すなわち本発明は一般式(I) で表されるトリスアゾ化合物およびこれらの化合物から
なる液晶用二色性色素に関する。上式においてφはアリ
ール基またはシクロヘキシル基を表し、ここでアリール
基は メチル基、エチル基、イソアミル基、ペンチル基、オク
チル基、ドデシル基などのアルキル基;メトキシ基、エ
トキシ基、ブトキシ基、オクトキシ基などのアルコキシ
基を有するアルコキシアルキル基;フッソもしくはクロ
ル原子を有するハロゲンまたはシアノ置換アルキル基;
上述のアルコキシ基を有するアルコキシカルボニルオキ
シアルキル基;上述のアルキル基をゆうするアルキルカ
ルボニルオキシアルキル基を表し、R2はR1で定義された
アルキル基;アルコキシアルキル基; されるフェニルアルキル基またはシクロヘキシルアルキ
ル基;ハロゲン置換アルキル基;または水素、低級アル
キル基,低級アルキルオキシ基で置換されたフェニル基
を表す。R3、R4、R5およびR6はそれぞれ独立に水素原
子、フッソ原子、クロル原子、メチル基、メトキシ基を
表す。R7はアルキル基;アルコキシ基;アルコキシアル
キル基;アルキルカルボニルオキシ基;アルキルオキシ
カルボニルオキシ基;トリフルオロメチル基,ペンタフ
ルオロエチル基などのハロゲン置換アルキル基;シアノ
基;またはフッソ,クロル,ブロムなどのハロゲンを表
し,R8はアルキル基,アルコキシ基,またはアルコキシ
アルキル基を残し,R9はアルキル基,アルコキシ基,ア
ルコキシアルキル基またはハロゲンを表し,R10はアル
キル基またはアルコキシ基を表す。またnは0,1〜4
の正数を表す。
本発明になるトリスアゾ化合物は常法により、例えば次
のような段階を経て合成される。
ここではカップリング反応,はジアゾ化反応,は
エステル化反応,は還元反応を意味する。このような
工程を経て得られた粗製アゾ化合物はカラムクロマトグ
ラフ法、再結晶法などで実用レベルまで精製され使用に
供される。
次に実施例を挙げて本発明を更に詳述する。
実施例1(本発明化合物NO.1の合成) 5.8gを乾燥ピリジン110mlにとかし、5℃で4−ペンチ
ル−トランスシクロヘキシルカルボニルクロライド2.6g
を滴下し、引き続き同温で2時間撹拌後反応液を水中に
注ぎ析出する結晶を濾取し乾燥する。この粗製物をクロ
ロホルムに溶かし、シリカゲルカラムで精製し、TLC
で単一スポットの目的化合物を1.8g得る。このものは
λmax(クロロホルム)535nm,λmax(GR-41)550nm,λmax
(ZL1-1957/5)541nm,をしめし、ZLI-1957/5(E.MERK社製
フェニルシクロヘキサン混合液晶)中室温(20℃)で溶
解度4,49wt%を示し、またm.p.158〜9℃を示す。尚GR-4
1はチッソ株式会社製のビフェニル混合液晶である。
実施例2(本発明化合物NO.2の合成) 実施例1の の代りに4−エチルベンゾイルクロライドを用いて同様
に反応、処理することにより、目的化合物NO.2を得
る。このものはλmax(CHCl3)535nm,λmax(GR-41)550nm,
λmax(ZLI-1957/5)542nm,を示し、ZLI-1957/5中での溶
解度2.54wt%(20℃)を示し、m.p.172℃を示す。
実施例3(本発明化合物NO.3の合成) ことにより、目的化合物NO.3を得る。このものはλmax
(CHCl3)535nm,λmax(ZLI-1957/5)542nmを示し、ZLI-195
7/5中での溶解度1.05wt%(20℃)を示し、またm.p.は194
〜5℃を示す。
実施例4(本発明化合物NO.4の合成) 色素前駆体として エステル化剤として4-n-ペンチルベンゾイルクロライド
を選び実施例1と同様反応、処理することにより目的化
合物NO.4を得る。このものはλmax(CHCl3)500nm,λmax
(GR-41)528nmを示し、GR-41中での溶解度3.12wt%(20℃)
を示し、m.p.165〜5℃を示す。
実施例5(本発明化合物NO.5の合成) 色素前駆体として 施例4と同様にして目的化合物NO.5を得る。このもの
はλmax(CHCl3)521nm,λmax(GR-41)544nmを示し、GR-41
中での溶解度0.56wt%(20℃)を示し、m.p.184〜5℃を示
す。
第1表に代表的な本発明化合物を挙げる。
本発明になる化合物で第1表に記載されていないものも
色素前駆体とφCOClとを選択することにより実施例1〜
5の方法に準じて合成される。本発明化合物の吸収極大
波長(λmax)はφの種類の相違によってはそれおほど
大きな差は認められないが、カップラーの相違によって
は大きな差が認められる。φCOCLの有利な調達は液晶材
料の変換であり、φ-CN→φ-COOH→φCOCLより得られ
る。また市販のφCOClを使用することは勿論である。
本発明化合物の吸収極大波長はU-3400型分光光度計
((株)日立製作所製)により、融点はMP-21型(ヤマ
ト科学株式会社製)により測定され、溶解度は20℃で4
時間攪拌した後過剰の色素を濾別した溶液を一定量秤量
し、クロロホルムの一定量に溶かして前記分光光度計を
用いて吸光度を求め、対照(標準)との比較において求
められた。また液晶中における二色性色素の配向秩序度
(Sで表される)は次式より算出された。
S=D−1/D+2 ここでDは色素の二色性値であ
り、D=A‖/A⊥として定義され、A‖、A⊥はホモ
ジニアス配向処理を施したギャップ8μmのセルを用い
て次のようにして測定された。すなわちこのセルに色素
を溶解したホスト液晶(GR-41)を封入し、この配向方向
に平行な直線偏光を入射した時および垂直な直線偏光を
入射した時の最大吸収波長における色素の吸光度をそれ
ぞれA‖、A⊥とした。これらの値はガラス基盤及び液
晶の吸収を考慮して補正されたものである。
第1表からも判るように本発明になる化合物群は特定の
構造を有する為にその吸収は公知の基本骨格構造を有す
るトリスアゾ化合物と比較して短波長シフトし、目的と
する赤色系アゾ化合物となる。この事実は次の比較例に
おいて一層明瞭となるであろう。
公知化合物1 公知化合物2 本発明化合物NO.6 赤色は人の視感度の最も大きな領域の色であり、従って
同じS値を有する赤色二色性色素と青色色素とをゲスト
・ホスト型表示素子において比較すると赤色色素の残色
が気になり、見かけ上コントラストが悪く映り、赤色色
素を用いた素子は表示品質が劣る欠点を有する。これを
改良する為には赤色系色素のS値を大きくすることであ
り、本発明になる二色性色素は非常に大きなS値を有す
るもので従来の色素の有する欠点を改良、解決すること
が出来る。本発明になる二色性色素は単独で、若しくは
他の色素と共に混合され、赤色、黒色、茶色等のカラー
表示素子に使用される場合にはネガが表示にあっては電
圧オン時に、ポジ表示にあっては電圧オフ時の色抜けが
良く、従って残色が目立たず、コントラストも良くな
り、表示品質の優れたゲスト・ホスト型カラー表示素子
を提供することが可能となる。
本発明になる液晶用二色性色素は広温度域、低粘性液
晶、粘性の大きな液晶など種々の液晶に対し、ca.0.01
〜10重量%、好ましくは0.1〜5%の濃度で使用され
る。また液晶はネマチックでも、スメクチック、コレス
テリック−ネマチック相転移型等いずれのものでも良
く、さらには誘電異方性が正負いずれでも、また強誘電
性を示すものでも良い。
以上本発明になるアゾ化合物については液晶用二色性色
素として説明したが、これらの化合物は緑色光吸収剤、
偏光板用色素剤、光変調用材料等にも有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) アルキル基;シアノ基またはハロゲン置換アルキル基;
    アルコキシカルボニルオキシアルキル基;またはアルキ
    ルカルボニルオキシアルキル基を表し、R2はアルキル
    基、アルコキシアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、
    フェニルアルキル基、シクロヘキシルアルキル基または
    フェニル基を表し、R3、R4、R5およびR6は水
    素、フッソ、クロル原子、メチル基またはメトキシ基を
    表し、R7はアルキル基;アルコキシ基;アルコキシア
    ルキル基;アルキルカルボニルオキシ基;アルキルオキ
    シカルボニルオキシ基;ハロゲン置換アルキル基;シア
    ノ基またはハロゲンを表し、R8はアルキル基、アルコ
    キシ基またはアルコキシアルキル基を表す。)で表され
    るトリスアゾ化合物。
  2. 【請求項2】一般式(I) アルキル基;シアノ基またはハロゲン置換アルキル基;
    アルコキシカルボニルオキシアルキル基;またはアルキ
    ルカルボニルオキシアルキル基を表し、R2はアルキル
    基、アルコキシアルキル基、ハロゲン置換アルキル基、
    フェニルアルキル基、シクロヘキシルアルキル基または
    フェニル基を表し、R3、R4、R5およびR6は水
    素、フッソ、クロル原子、メチル基またはメトキシ基を
    表し、R7はアルキル基;アルコキシ基;アルコキシア
    ルキル基;アルキルカルボニルオキシ基;アルキルオキ
    シカルボニルオキシ基;ハロゲン置換アルキル基;シア
    ノ基またはハロゲンを表し、R8はアルキル基、アルコ
    キシ基またはアルコキシアルキル基を表す。)で表され
    るトリスアゾ化合物からなる液晶用二色性色素。
JP9597586A 1986-04-24 1986-04-24 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素 Expired - Lifetime JPH068388B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9597586A JPH068388B2 (ja) 1986-04-24 1986-04-24 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9597586A JPH068388B2 (ja) 1986-04-24 1986-04-24 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62252461A JPS62252461A (ja) 1987-11-04
JPH068388B2 true JPH068388B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=14152168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9597586A Expired - Lifetime JPH068388B2 (ja) 1986-04-24 1986-04-24 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068388B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0517776A (ja) * 1991-06-18 1993-01-26 Mitsubishi Kasei Corp 調光材料およびそれを含む調光素子
KR102660148B1 (ko) * 2015-10-29 2024-04-23 스미또모 가가꾸 가부시끼가이샤 조성물 및 편광막

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62252461A (ja) 1987-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4565424A (en) Asymmetric dichroic dye molecules having poly(arylazo) linking groups, a bis-substituted aryl thiazyl end group, and another end group
JPS59109576A (ja) アゾ染料及びアゾ染料含有液晶材料
US4288147A (en) Electro-optical composition of the guest-host type
EP0202341B1 (en) Dichroic azo dyes
JPH068388B2 (ja) 非イオン型トリスアゾ化合物および該化合物からなる液晶用二色性色素
US4676923A (en) Dichroic dyestuffs for liquid crystal and liquid crystal composition
KR850001703B1 (ko) 헬리크롬 액정 표시소자
JPH0558621B2 (ja)
US4411812A (en) Dichroic liquid crystal compositions made with asymmetric tris-azo dyes
JPS62555A (ja) 非イオン性アゾ化合物およびこれからなる液晶用二色性色素
JPS60262858A (ja) 液晶に使用するアゾ系二色性染料、該染料を含む液晶組成物及び表示装置
US4952678A (en) Trisazo dyes
JP3081024B2 (ja) 光学活性アゾ化合物及びそれを含む液晶組成物
JPS63120761A (ja) 非イオン型トリスアゾ化合物からなる着色材料
JPS61166859A (ja) シアノビフエニル系液晶表示用二色性アゾ色素
JP2567075B2 (ja) 液晶表示用二色性色素
JPS60184564A (ja) 液晶に使用するジスアゾ系二色性染料、該染料を含む液晶組成物及び表示装置
JPH0579116B2 (ja)
JPH086047B2 (ja) 液晶表示用二色性トリスアゾ色素
JPS6121163A (ja) 二色性ジスアゾ染料
KR900007769B1 (ko) 이색성 아조 색소의 제조방법
JPH0653854B2 (ja) 液晶表示用ポリアゾ系二色性色素
JPS6134069A (ja) 液晶に使用するアゾ系二色性染料
JPS61126174A (ja) 二色性ジスアゾ色素
JPS6151062A (ja) アントラキノン化合物及びそれを含有する液晶組成物