JPH0683887A - 図面管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 図面管理を容易にするとともに、ＣＡＤ装置
と図面管理装置との間をつなくごとにより両者の整合性
を保証する図面管理システムを提供する。 【構成】 ＣＡＤ装置１は、作成された図面データファ
イルを格納する外部記憶装置１３を備えている。データ
変換装置２は、ＣＡＤ装置１と図面管理装置３とで相互
に情報を利用するための変換装置で、変換のルールを保
持する変換ルール記憶部２３を備えている。図面管理装
置３は、図面データファイル及び図面管理情報を格納す
るデータベース部３３を備えており、データベース部３
３に対するデータの追加／変更／削除／出力等の操作を
管理するデータベース操作装置である。通信制御装置４
はＣＡＤ装置１、データ変換装置２及び図面管理装置３
を結合しており、これら装置間のファイルやデータの転
送を制御管理している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【従来の技術】従来、ＣＡＤシステム等を利用して作成
された図面データファイルを管理するには、その図面デ
ータファイルを管理するための図面管理情報（以下キー
ワードと呼ぶ）や図面データファイル間の関係情報を表
す図面管理情報（以下リンクデータと呼ぶ）を必要と
し、これらをＣＡＤシステムとは独立に図面管理システ
ムのデータベース部に格納していた。このために、図面
管理システムへの登録者は、図面データファイルの内容
に応じたキーワードを決定して入力する必要がある。同
様に、部品構成に基づいて図面を管理しようとすれば、
多数の図面相互間に階層関係を見いだし、これをリンク
データとして定義する必要もある。

【０００２】また、図面管理システムから必要とする図
面データファイルを検索して取りだした後、これをＣＡ
Ｄシステムで編集、更新して、再度図面管理システムに
再登録する時には、該キーワードの内容を登録者が編集
内容に応じて更新する必要がある。

【０００３】ところで、これらの図面データファイルを
特定するためのキーワードは、それ自体が図面データフ
ァイルのデータでもあり、設計者によりすでに図面デー
タファイルに入力されているものである。また、リンク
データは部品の構成情報に基づいているが、この部品構
成情報も図面データファイルに入力されているものであ
る。このように、従来の技術では同じ情報をＣＡＤシス
テム及び図面管理システムの両システムで二重に入力し
ていることになる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように従来の技術
には、キーワードやリンクデータを２度入力するという
無駄がある。また、２度入力するために図面データファ
イル中のデータと図面管理システムでのキーワードやリ
ンクデータが一致しないこともあり得る。特に、ＣＡＤ
システムを利用して図面データファイルを作成する設計
者と、図面管理システムに図面データファイルを登録す
るデータベース管理者とが異なる場合には、不一致とな
る可能性が高い。さらに、一度登録したＣＡＤ図面デー
タファイルを編集した場合に、ＣＡＤ図面データファイ
ルのみを更新して、図面管理情報の更新を失念する可能
性もある。

【０００５】従って、本発明は、上記の問題点を考慮し
たものであり、図面管理を容易にするとともに、ＣＡＤ
装置と図面管理装置との間をつなくごとにより両者の整
合性を保証する図面管理システムを提供するものであ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
ルールに従って、図面データから図面管理に必要な情報
を抽出しデータベースとして格納する手段と、図面デー
タを検索又は更新する際に格納する手段によってデータ
ベースとして格納された情報を参照する手段とを備えた
図面管理システムが提供される。

【０００７】

【作用】図面管理情報は、情報コードとして図面データ
中に記憶されている。また、その情報コードの記述位
置、記述書式等のルールが予め記憶されている。ルール
としては、具体的には、図面管理情報として必要なキー
ワードのＣＡＤ図面データファイルにおける記述位置、
記述書式とキーワードへの変換方法を表す図面コード／
キーワード変換ルールと、図面の関係を決定するために
必要な部品構成データのＣＡＤ図面データファイルにお
ける記述位置、記述書式とリンクデータへの変換方法を
表す図面コード／リンクデータ変換ルールとがあり、こ
れらのルールは特定の識別子が付加されて記憶される。

【０００８】ＣＡＤにおいては、図形や文字情報はコー
ド化されて図面データファイルとして保存される。この
図面データファイルから上記のルールを照合して、キー
ワードのデータ及びリンクデータの図面管理情報を抽出
して、これらを利用可能なデータ形式に変換する。そし
て、図面管理情報をデータベースとして格納する。

【０００９】以後、図面管理システムは図面管理情報を
参照して検索や更新を要求された図面データファイル中
の図面を特定する。尚、本システムにより更新済みの図
面ファイルを再登録する時にも同様の処理を行うことが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。

【００１１】図１は本発明に係わる図面管理装置の一実
施例の構成を示すブロック図である。

【００１２】本実施例による図面管理装置は、図面の作
成／変更／表示／保存等を実行するＣＡＤ装置１と、Ｃ
ＡＤ装置１により作成された図面データファイルとその
キーワード及びリンクデータとを保持し管理する図面管
理装置３と、ＣＡＤ装置１により処理される図面データ
ファイルと図面管理装置３で処理される図面管理データ
３３との相互変換を支援するデータ変換装置２とを備え
ている。

【００１３】ＣＡＤ装置１は、図面作成のための図形や
文字情報を入力するためのキーボード１１及び座標入力
装置１２、図面の図形情報や作図命令やメッセージ等の
文字情報を表示するディスプレイ装置１０、ＣＡＤ装置
１を用いて作成された図面データファイルを格納する外
部記憶装置１３、並びに、ディスプレイ装置１０、キー
ボード１１、座標入力装置１２及び外部記憶装置１３を
制御する図面処理制御部１４を備えている。また、ＣＡ
Ｄ装置１は、その制御部１４と通信回線１５とを介して
通信制御装置４と接続されている。

【００１４】データ変換装置２は、ＣＡＤ装置１と図面
管理装置３とで相互に情報を利用するための変換装置で
あり、変換のルールを保持する変換ルール記憶部２３、
ディスプレイ装置２０、並びに、図形や文字情報を入力
するためのキーボード２１及び座標入力装置２２を備え
ており、変換ルールの対話的な定義に用いられる。デー
タ変換装置２は、さらにこれらの装置を制御している変
換処理制御部２４を備えている。また、データ変換装置
２は、その制御部２４と通信回線２５とを介して通信制
御装置４と接続されている。

【００１５】図面管理装置３は、図面データファイル及
び図面管理情報を格納するデータベース部３３を備えて
おり、データベース部３３に対するデータの追加／変更
／削除／出力等の操作を管理するデータベース操作装置
である。図面データファイルの登録や検索、取りだしや
再登録などの図面管理の作業で図形や文字情報を入力す
るためのキーボード３１及び座標入力装置３２、並びに
ディスプレイ装置３０が具備されている。また、図面管
理装置３は、その制御部３４と通信回線１５とを介して
通信制御装置４と接続されている。

【００１６】以上示した３つの装置、ＣＡＤ装置１、デ
ータ変換装置２及び図面管理装置３を結合しているのが
通信制御装置４であり、ＣＡＤ装置１内、データ変換処
理装置２、図面管理装置３の間のファイルやデータの転
送を制御し管理する装置である。通信制御装置４には複
数のＣＡＤ装置や図面管理装置を接続することができ
る。

【００１７】尚、所定のルールに従って、図面データか
ら図面管理に必要な情報を抽出しデータベースとして格
納する手段及び図面データを検索又は更新する際に該格
納する手段によってデータベースとして格納された前記
情報を参照する手段は、データ変換装置２及び図面管理
装置３の一機能に対応している。

【００１８】図２は、本発明による図面管理装置におけ
る、設計、図面登録、図面検索、設計変更、図面再登録
の処理の流れの一例を示す図である。

【００１９】設計においては、まず、ＣＡＤ装置を用い
て設計作業を行ない、その図形情報や文字情報を図面デ
ータファイル１００に格納する。

【００２０】次の図面登録においては、図面管理装置の
登録機能を用いて、上記図面データファイルを図面管理
データベース１０１に登録する。図面管理装置は図面デ
ータファイル１００をデータベース１０１に写移すのみ
でなく図面データファイル１００から自動的にキーワー
ドやリンクデータを抽出してデータベース１０１に書き
込む。

【００２１】次に、図面検索においては、上記でデータ
ベース化されたキーワードやリンクデータを用いて図面
を検索し図面データファイル１０２を取り出す。

【００２２】次に、設計変更においては、図面検索で得
られた図面データファイル１０２をＣＡＤ装置を用いて
変更し、図面データファイル１０３を更新する。

【００２３】次に図面管理システムの再登録機能を用い
て上記変更後の図面データファイル１０３を図面管理デ
ータベース１０４に登録する。図面管理装置は図面デー
タファイル１０３をデータベース１０４に写移すのみで
なく変更後の図面データファイル１０３から自動的にキ
ーワードやリンクデータを抽出してデータベースを更新
する。

【００２４】必要であれば、再度検索を行ない設計変更
をした後、再登録を繰り返す。

【００２５】図３は本発明の実行例を図式化したもので
ある。２００はＣＡＤ装置で作成された図面例の一部を
示しており、図面上には部品番号や設計日など図面を特
徴づける図面インデックスと本図面該の部品構成表がＣ
ＡＤを用いて描かれている。２０１は上記作成された図
面２００をコード化した図面データファイルの例であ
る。図面データファイル内では図面インデックスや部品
構成表は定められた規則に従いコード化されており、こ
れは変換ルールにより抽出可能になっている。２０２及
び２０３は上記の図面データファイル２０１を図面管理
装置に登録したデータベースの例である。データベース
２０２は、図面データファイル２０１内の図面インデッ
クスの情報をキーワードとして管理している。データベ
ース２０３は、部品構成表の情報をリンクデータとして
管理している。データベース２０２及び２０３のデータ
は変換ルールに従って図面データファイル２０１より抽
出しデータベースで利用可能なデータ型に変換されたも
のである。

【００２６】次に、本発明に係わる図面管理システムの
第２の実施例について説明する。

【００２７】図４は、本発明に係わる図面管理システム
の第２の実施例の構成を示すブロック図である。ＣＡＤ
装置５は、第１の実施例と同様に、図面作成のための図
形や文字情報を入力するためのキーボード５１及び座標
入力装置５２、図面の図形情報や作図命令やメッセージ
等の文字情報を表示するディスプレイ装置５０、ＣＡＤ
装置５を用いて作成された図面データファイルを格納す
る外部記憶装置５３、キーボード５１、座標入力装置５
２及び外部記憶装置５３を制御する図面処理制御部５４
を備えている。また、ＣＡＤ装置５は、その制御部５４
と通信回線５５とを介して通信制御装置７と接続されて
いる。

【００２８】図面管理装置６は、データベース操作装置
と変換処理装置とを含んでいる。図面データファイル及
び図面管理情報を格納するデータベース部６６は、デー
タベース部に対するデータの追加／変更／削除／出力等
の操作を管理するデータベース操作装置６５によってア
クセスされ、これを介して制御部６７に接続されてい
る。図面データファイルの登録や検索、取りだしや再登
録などの図面管理の作業で図形や文字情報を入力するた
めのキーボード６１及び座標入力装置６２、ディスプレ
イ装置６０が具備されており、これらは共に制御部６７
に接続されている。変換処理装置６３は、同様に制御部
６７に接続されており、ＣＡＤ装置５と図面管理装置６
とで相互に情報を利用するためのデータ変換を行う装置
であり、変換のルールを保持する変換ルール記憶部６４
が接続される。また、図面管理装置６は、その制御部６
７と通信回線６８とを介して通信制御装置７と接続され
ている。

【００２９】これら２つの装置を結合しているのが通信
制御装置７であり、ＣＡＤ装置５と図面管理装置６との
間のファイルやデータの転送を制御し管理する装置であ
る。通信制御装置７には複数のＣＡＤ装置や図面管理装
置を接続することができる。

【００３０】次に、本発明に係わる図面管理システムの
第３の実施例について説明する。

【００３１】図５は、本発明に係わる図面管理システム
の第３の実施例の構成を示すブロック図である。図５に
おいて、８はＣＡＤモジュールと図面管理モジュールと
を有する装置である。図面作成や図面データファイルの
登録や検索、取りだしや再登録などの図面管理の作業や
変換ルール定義のための図形や文字情報を入力するため
のキーボード８１及び座標入力装置８２、図面の図形情
報やメッセージ等の文字情報を表示するディスプレイ装
置８０が具備され、これらは共に制御部８９に接続され
る。図面作成のためのＣＡＤモジュール８３は制御部８
９に接続されており、ＣＡＤモジュール８３を用いて作
成された図面データファイルを格納するための外部記憶
装置８４がＣＡＤモジュール８３に接続されている。

【００３２】また、制御部８９には、データベース部に
対するデータの追加／変更／削除／出力等の操作を管理
する図面管理モジュール８７が接続されており、図面管
理モジュール８７には図面データファイル及び図面管理
情報を格納する図面管理データベース部８８が接続され
ている。

【００３３】変換モジュール８５は、同様に制御部８９
に接続されており、上記のＣＡＤモジュール８３と図面
管理モジュール８７とで相互に情報を利用するための変
換装置である。これには、変換のルールを保持する変換
ルール記憶部８６が接続されている。

【００３４】このＣＡＤ／図面管理装置８は通信制御装
置９を介して複数のＣＡＤ装置や図面管理装置に接続す
ることができる。

【００３５】図６は、本発明の一実施例における図面デ
ータファイルの登録処理の流れを示した動作フロー図で
ある。

【００３６】まず、図面管理システムに対して図面デー
タファイル名を入力して、その図面データファイルの登
録を行うことを指示する（ステップＳ１）。次に、ステ
ップＳ１で指示された図面データファイルを読み込み
（ステップＳ２）、参照すべき変換ルールの識別子を得
る（ステップＳ３）。

【００３７】次に、ステップＳ３で得られた変換ルール
識別子をデータ変換装置に送り、該当するキーワード／
図面変換ルールを得る（ステップＳ５）。もし、該当す
るルールが登録済みか否かが判定され（ステップＳ
５）、ルールがなければ処理を中止する。

【００３８】ステップＳ５において、該当するキーワー
ド／図面変換ルールが登録済みであるならば、図面デー
タファイルのデータを読みだす（ステップＳ６）。図面
データファイルを全て読み終ったらステップＳ１１へ進
む。

【００３９】図面データファイルが全て読み終わってい
ないならば、次にステップＳ８において、キーワード／
図面変換ルールを照合し（ステップＳ８）、キーワード
部分のみを抽出して（ステップＳ９）、図面管理データ
ベースでのデータ形式に変換する（ステップＳ１０）。
そして、図面データファイルのデータが読み終わらない
限り、ステップＳ８からステップＳ１０の処理を繰り返
す。

【００４０】図面データファイルが全て読み終わったな
らば、ステップＳ１１において、図面データファイルを
一意に識別するＩＤを生成し、これをキーワードに加え
る（ステップＳ１１）。そして最後に、図面ＩＤ及びキ
ーワードをデータベースに登録する（ステップＳ１
２）。同時に図面データファイルそのものもデータベー
ス領域に登録する。

【００４１】上記のような機能を有する本発明の図面管
理システムは、設計者が作成した図面データファイルか
ら図面管理に必要な情報を直接取り出しているので、図
面管理システムへの登録者が図面の内容を知らなくて
も、その図面を特定するのに必要とされるキーワードを
取り出すことが可能である。

【００４２】また、図面データファイル中の部品構成情
報を基にリンクデータを抽出して、同様にして取り出さ
れた他の図面データファイルのリンクデータとともに複
数図面間の階層構造を自動的に決定するので、全図面デ
ータファイルの構成を知らなくてもよい。

【００４３】さらに、キーワードやリンクデータと図面
データファイル中の対応するデータとが同じ値になるの
でＣＡＤ利用者と図面管理システム利用者の間でのギャ
ップが少なくなる。

【００４４】また、図面データファイルと同時にキーワ
ードやリンクデータが登録されることになるので時間的
なずれがなくなるとともに、いずれかの登録漏れがなく
なる。

【００４５】さらに、キーワードの抽出並びに変換のル
ールもデータベース化されているので、これを変更又は
追加することにより容易に複数のＣＡＤシステムで作成
された図面データファイルを処理することができる。

【００４６】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る図面管理システムは、所定のルールに従って、図面デ
ータから図面管理に必要な情報を抽出しデータベースと
して格納する手段と、図面データを検索又は更新する際
に格納する手段によってデータベースとして格納された
情報を参照する手段とを備えたので、図面管理に必要な
情報は図面データから自動的に抽出されかつ変換され
て、データベースとして格納されるので登録時の操作が
大幅に短縮されるとともに、図面管理のための図面管理
情報と図面データ内の情報との整合性が保たれる。した
がって、検索時の合致率が向上し、目的とする図面の検
査が容易かつ迅速になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係わる図面管理システムの第１の実施
例の構成を概略的に示すブロック図である。

【図２】本発明に係わる図面管理システムの図面管理処
理の流れを示す説明図である。

【図３】本発明に係わる図面管理システムの図面管理処
理の実行例を示す説明図である。

【図４】本発明に係わる図面管理システムの第２の実施
例の構成を概略的に示すブロック図である。

【図５】本発明に係わる図面管理システムの第３の実施
例の構成を概略的に示すブロック図である。

【図６】図１に示す本発明の一実施例における図面デー
タファイルの登録処理の流れを示すフローチャート図で
ある。

【符号の説明】

１ ＣＡＤ装置 ２ データ変換装置 ３ 図面管理装置 ４ 通信制御装置 １０、２０、３０ ディスプレイ １１、２１、３１ キーボード １２、２２、３２ 座標入力装置 １３ 外部記憶装置 １４ 制御部 １５、２５、３５ 通信回線 ２３ 変換ルール記憶部 ２４ 変換処理制御部 ３３ 図面管理データベース部 ３４ データベース操作制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定のルールに従って、図面データから
   図面管理に必要な情報を抽出しデータベースとして格納
   する手段と、前記図面データを検索又は更新する際に該
   格納する手段によってデータベースとして格納された前
   記情報を参照する手段とを備えたことを特徴とする図面
   管理システム。 【産業上の利用分野】計算機支援設計（ＣＡＤ）により
   作成されたＣＡＤデータの図面管理システムに関する。