JPH0683653U - 搬送ローラ - Google Patents
搬送ローラInfo
- Publication number
- JPH0683653U JPH0683653U JP2664993U JP2664993U JPH0683653U JP H0683653 U JPH0683653 U JP H0683653U JP 2664993 U JP2664993 U JP 2664993U JP 2664993 U JP2664993 U JP 2664993U JP H0683653 U JPH0683653 U JP H0683653U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- roller
- shaft
- force
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 比較的高硬度の安価なゴム材料を用いても低
硬度ゴムローラと等価な搬送性能を有する搬送ローラを
実現する。 【構成】 本考案による搬送ローラ(1)は、シャフト
(2)と、このシャフトに設けた1個又は複数個のゴム
ロール(3)を具える。各ゴムロールは2個のサイドウ
ォール(12,13)と、ローラ面を構成する周壁(1
1)と、シャフト(2)とによって画成される内部空間
(14)を有する。本考案によれば、比較的高硬度のゴ
ム材料を用いても低硬度のゴムローラと同等の弾性力を
有する搬送ローラを実現することができる。
硬度ゴムローラと等価な搬送性能を有する搬送ローラを
実現する。 【構成】 本考案による搬送ローラ(1)は、シャフト
(2)と、このシャフトに設けた1個又は複数個のゴム
ロール(3)を具える。各ゴムロールは2個のサイドウ
ォール(12,13)と、ローラ面を構成する周壁(1
1)と、シャフト(2)とによって画成される内部空間
(14)を有する。本考案によれば、比較的高硬度のゴ
ム材料を用いても低硬度のゴムローラと同等の弾性力を
有する搬送ローラを実現することができる。
Description
【0001】
本考案は、記録紙のようなシート状記録媒体を搬送するのに好適な搬送ローラ に関するものである。
【0002】
複写機やプリンタ装置においては記録紙のようなシート状記録媒体を搬送する ため多くの搬送ローラが用いられている。記録紙を搬送ローラで移送する場合、 記録紙を互いに圧接した一対の搬送ローラで把持し、搬送ローラの回転力により 記録紙を移送している。従って、適正な搬送性能を達成するためには搬送ローラ と記録紙との間に強い摩擦力を発生させることが重要である。搬送ローラと記録 紙との間に生ずる摩擦力は、搬送ローラの摩擦係数と共に搬送ローラの弾性力及 び移送時に形成されるニップ幅により支配される。特に、ニップ幅は重要であり 、ミスフィードやしわ寄りが生ずることなく記録紙を搬送させるためには、適切 な圧着力のもとで適切なニップ幅を形成する必要がある。適正な摩擦係数を有し 適正なニップ幅を形成できる搬送ローラ用のゴム材料として、ノーソレックスゴ ムが用いられ、多くの搬送ローラではノーソレックスゴムが用いられている。
【0003】
上述したノーソレックスゴムは搬送ローラ用のゴム材料として好適な材料であ るが、価格が高価であるため搬送ローラの製造コストが高価になる欠点がある。 一方、ローラ用ゴム材料として一般的に流通している材料としてはCRゴム、E PTゴム、SBRゴム、E−SBRゴム等があるが、これらのゴム材料は価格は 安価であるが、ゴム硬度が比較的高いため適正なニップ幅が得られにくく記録紙 の搬送性能に難点がある。
【0004】 一方、CRゴムやEPTゴムの硬度を下げる方法として、オイルのような可塑 剤を混入する方法がある。しかしながら、可塑剤を混入すると経時変化が大きく 、混入した可塑剤が徐々にしみ出してしまい、ローラのゴム硬度が徐々に高くな る欠点がある。従って、現在の状況では、入手し易く安価なゴム材料を搬送ロー ラ用のゴム材料としてそのまま用いることができないのが実情である。
【0005】 従って、本考案の目的は、比較的高い硬度のゴム材料を用いても適正な弾性力 およびニップ幅を形成でき、シート状記録媒体の搬送性に優れた搬送ローラを提 供することにある。
【0006】
本考案による搬送ローラは、シャフトと、このシャフトに設けた1個又は複数 のゴムロールとを具え、各ゴムローラが、2個のサイドウォール、及びこれら2 個のサイドウォール間に形成され、ローラ面を構成する周壁を有し、各ゴムロー ルが、前記2個のサイドウォールと、周壁とシャフトとによって画成される内部 空間を有することを特徴とするものである。
【0007】
本考案では、物理的な見地より、低硬度のゴムローラと等価な搬送ローラを実 現する。このため、本考案では、1本のシャフトに1個又は複数個のゴムロール を設ける。各ゴムロールは2個のサイドウォールとローラ面を構成する周壁とを 有するので、各ゴムロールの内部には中空部分が形成される。この搬送ロールを 対応するローラに圧着した際、搬送ローラに作用する圧着力は各ゴムロールの2 個のサイドウォールに作用するから、各ゴムロールの弾性反発力は2個のサイド ウォールの厚みと角度のファクタで規制される。従って、搬送ローラの単位面積 当りの弾性力は大幅に減少し、低硬度ゴムローラと等価の作用が達成されること になる。この結果、適切な圧着力のもとで適正なニップ幅が形成され、適切な搬 送力を得ることができる。このように構成することにより、比較的高硬度の安価 なゴム材料を用いても適正な弾性力の搬送ローラを形成することができ、搬送ロ ーラの製造コストを大幅に低減することができる。
【0008】
図1は本考案による搬送ローラの一例の構成を示すものであり、図1(a)は 斜視図並びに同図(b)は中心軸線を含む面で切った断面図である。搬送ローラ 1は金属製のシャフト2を有し、このシャフト2にゴムロール3を配置し、これ らゴムロールを接着剤によりシャフト2に固定する。ゴムロール3は比較的硬度 の高いCRゴム、EPPゴム、SBRゴム、E−SBRゴム等で構成することが できる。ゴムロール3は周壁11と2個のサイドウォール12および13から成 り、従って、シャフト2、周壁11、2個のサイドウォール12及び13によっ て画成される内部空間14を有する。一方のサイドウォール12には貫通孔15 を形成し、内部空間14内の圧力を大気圧に維持する。サイドウォール12及び 13はローラの中心軸線と直交する面に対して傾斜するように角度を設け、ロー ラの全長に亘ってほぼ均一な弾性反発力が生ずるように形成する。
【0009】 図2は、図1に示す搬送ローラを対応する搬送ローラに圧着した時に生ずる押 圧力を示す模式図である。本考案による搬送ローラ1を対応する搬送ローラ20 に圧着スプリング21及び22を介して互いに圧着する。この際、ゴムローラ3 にはその内部に中空の中空空間14が形成されているから、圧着力は2個のサイ ドウォール12及び13に作用し、ゴムローラ3に生ずる弾性反発力は2個のサ イドウォール12及び13の厚みと角度のファクタで定まる。一方、図2に示す ように、ゴムロール3からの弾性反発力は対応する搬送ローラ20と接触する全 表面領域から発生する。この結果、搬送ローラ1の単位表面積当りの弾性力は大 幅に減少し、比較的硬度の高いゴム材料を用いても低硬度のゴムローラと等価な 作用が達成され、強い圧着力を作用させることなく適正なニップ幅を形成するこ とができる。
【0010】 図3は本考案による搬送ローラの変形例を示す断面図である。本例では、シャ フト2に3個のゴムロール30,31及び32を設ける。これら3個のゴムロー ルのうち中央のゴムロール31は、そのサイドウォール31a及び31bの厚さ を相対的に薄くして弾性反発力を相対的に弱く設定し、両端側のゴムロール30 及び32はそのサイドウォール30a及び30b,32a及び32bを厚くして ゴムロールの弾性反発力を強くする。本考案による搬送ローラは、ゴムローラの サイドウォールの厚さを変えることにより弾性反発力を容易に変更することがで きるので、搬送ローラの中心軸線方向の中央部と両端部においてそれぞれ弾性反 発力が相違する搬送ローラを構成することができる。特に、一対の搬送ローラを 圧着して使用する場合、ローラにたわみが生じて均一なニップ幅が得られない場 合がある。このような場合、中央部と両端部とで弾性反発力を相異させることに よりローラ全長に亘って均一なニップ幅を形成することができる。
【0011】 本考案は上述した実施例だけに限定されるものではなく、種々の変形が可能で ある。例えば、ゴムロールの外周のローラ面には象皮研磨或いはシボを施したり 、ギヤ地形に形成して摩擦力を一層増大させることもできる。 また、本考案による搬送ローラは、シート状部材の移送だけでなく、積層され た記録紙を1枚づつ取り出すピックアップローラとして用いることもできる。
【0012】
以上説明したように本考案によれば、中空状のゴムローラを1個又は複数個用 いて搬送ローラを構成しているので、高硬度のゴム材料を用いても低硬度のゴム 材料を用いる場合と等価な作用を果たすことができ、強い圧着力を作用させるこ となく適正なニップ幅を形成することができる。この結果、安価なゴム材料を用 いることができ、搬送ローラの製造コストを大幅に低減することができる。
【図1】本考案による搬送ローラの一例の構成を示す斜
視図及び断面図である。
視図及び断面図である。
【図2】本考案による搬送ローラの弾性力の発生状態を
示す模式図である。
示す模式図である。
【図3】本考案による搬送ローラの変形例を示す断面図
である。
である。
1 搬送ローラ 2 シャフト 3 ゴムロール 11 周壁 12,13 サイドウォール 14 貫通孔 15 内部空間
Claims (1)
- 【請求項1】 シャフトと、このシャフトに設けた1個
又は複数のゴムロールとを具え、各ゴムローラが、2個
のサイドウォール、及びこれら2個のサイドウォール間
に形成され、ローラ面を構成する周壁を有し、各ゴムロ
ールが、前記2個のサイドウォールと、周壁とシャフト
とによって画成される内部空間を有することを特徴とす
る搬送ローラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2664993U JPH0683653U (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 搬送ローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2664993U JPH0683653U (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 搬送ローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0683653U true JPH0683653U (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=12199292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2664993U Pending JPH0683653U (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | 搬送ローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0683653U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11217134A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Takumi Seiko:Kk | 紙送り装置 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP2664993U patent/JPH0683653U/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11217134A (ja) * | 1998-02-03 | 1999-08-10 | Takumi Seiko:Kk | 紙送り装置 |
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