JPH0683383B2 - 水平偏向・高圧回路 - Google Patents

水平偏向・高圧回路

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JPH0683383B2
JPH0683383B2 JP62143109A JP14310987A JPH0683383B2 JP H0683383 B2 JPH0683383 B2 JP H0683383B2 JP 62143109 A JP62143109 A JP 62143109A JP 14310987 A JP14310987 A JP 14310987A JP H0683383 B2 JPH0683383 B2 JP H0683383B2
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    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/16Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by deflecting electron beam in cathode-ray tube, e.g. scanning corrections
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、陰極線管(CRT)を用いたディスプレイ装置
などに用いて好適な水平偏向・高圧回路に関する。
〔従来の技術〕
従来、コンピュータ用ディスプレイ等の高画質が要求さ
れるディスプレイ装置では、水平偏向・高圧回路として
水平偏向回路と高圧回路を分離する方式が用いられてき
た。しかし、この分離方式は回路規模が増大し高価にな
るという欠点があるので、近年では水平偏向・高圧一体
方式によって、分離方式と同等の性能を得る検討が行わ
れてきた。
さて、この様な水平偏向・高圧一体方式において問題と
なるのは、負荷変動に対し、高圧、即ち、フライバック
トランスの出力電圧をいかにして安定にしていくかであ
る。その方策のひとつとして考えられるのが、電源電圧
制御形の高圧安定化回路を水平偏向・高圧回路内に設け
ることである。即ち、この高圧安定化回路によって、フ
ライバックトランスの出力電圧(高圧)の変動分を検出
し、その変動分が常にゼロとなる(即ち、高圧が安定に
なる)ように、フライバックトランスに供給する電源電
圧を変えてやるのである。こうすることにより、フライ
バックトランスの出力電圧、即ち、高圧は安定化させる
ことができる。
しかしながら、この様に、フライバックトランスに供給
する電源電圧を変化させると、それに伴って、水平偏向
・高圧回路内の水平偏向コイルに流れる電流、即ち、水
平偏向電流が変化してしまうため、問題があった。
そこで、この問題を解決した水平偏向・高圧回路の公知
例として、例えば、特開昭58-138179号公報に記載のも
のがある。
この公知例について、第9図を用いて説明する。
第9図は従来の水平偏向・高圧回路を示すブロック図で
ある。
第9図において、1は水平ドライブパルス入力端子、2
は水平出力トランジスタ、3は第1のダンパダイオー
ド、4は第2のダンパダイオード、5は第1の共振コン
デンサ、6は第2の共振コンデンサ、7は水平偏向コイ
ル、8は第1の走査コンデンサ、9は変調コイル、10は
第2の走査コンデンサ、12はフライバックトランス、13
は高圧整流ダイオード、14,15は高圧分割抵抗、16は高
圧出力端子、200は高圧安定化回路、201は高圧変動検出
部、202は電源電圧制御部、203は水平偏向電流制御回
路、である。また、Eは直流電圧、Eは高圧制御電
圧であり、フライバックトランス12の1次側に加える水
平偏向・高圧回路の電源電圧を表している。
第9図において、水平偏向コイル7と共振コンデンサ5
の共振周波数と、変調コイル9と共振コンデンサ6の共
振周波数は、ほぼ等しく設定されており、この2つの共
振回路は直列接続されている。以下、このような構成の
水平偏向出力回路をダイオード変調形出力段と称する。
このダイオード変調形出力段の動作は、次のとうりであ
る。第9図中、水平偏向コイル7を流れる電流のPeak-t
o-Peak値をIDY,変調コイル9を流れる電流のPeak-to-
Peak値をIm,第1のダンパダイオード3と第2のダンパ
ダイオード4の接続点より第1の走査コンデンサ8と変
調コイル9の接続点へ流れる電流のPeak-to-Peak値をIm
odとすると、これらの電流値は第2の走査コンデンサ10
の両端間電圧Vmの関数として、第10図に示すようにな
る。
但し、第10図中、Eは高圧安定化回路200の出力電圧
(高圧制御電圧)、LDYは水平偏向コイル7のインダク
タンス、Lmは変調コイル9のインダクタンス、THDは水
平走査期間、Vcpは水平出力トランジスタ2の最大コレ
クタ電圧を示している。
第10図から、変調電圧Vmにより、水平偏向電流LDYを変
化させることができるが、この際、高圧制御電圧E
一定ならば最大コレクタ電圧Vcpは変化しないことがわ
かる。
一方、第9図中の高圧安定化回路200は電源電圧制御方
式の高圧安定化回路であり、高圧分割抵抗15の両端電圧
を入力し、高圧変動検出部201によって高圧の変動分
(誤差分)が検出される。その検出出力に基づいて、電
源電圧制御部202が直流電圧E0から得られる電源電圧
(高圧制御電圧)Eを可変して、高圧が常に一定とな
るようにしている。このため、このような電源電圧制御
方式の高圧安定化回路200では、ビーム電流Ibの違いに
よる高圧制御電圧Eの変動に伴い、水平偏向電流IDY
が変化してしまう。
このことを、第11図を用いて説明する。第11図におい
て、ビーム電流IbがIb1からIb2へ増加すると、高圧を一
定にするために高圧制御電圧EはEB1からEB2へと上
昇する。この時、第1の走査コンデンサ8の両端間電圧
をVDY,第2の走査コンデンサ10の両端間電圧をVmとす
ると、電圧VDYはVDY1からVDY2へ、VmはVm1からVm2
と変化する。これは、次の式(1)〜(3)が成立する
ためである。
水平偏向電流IDYは、電圧VDYに比例するため、水平偏
向電流IDYは変化してしまう。そこで、第9図に示す公
知例では、高圧変動検出部201からの検出出力(高圧の
変化分)を水平偏向電流制御回路203に入力し、その検
出出力を調整した後、変調電圧Vmに重畳させ、第1の走
査コンデンサ8の両端間電圧VDYを常に一定にしてい
る。この時、変調電圧Vmは第11図中のVm′のようにな
る。この結果、第11図において、VDY2′=VDY1とな
り、高圧制御電圧Eの変化にかかわらず、水平偏向電
流IDYを一定にすることができる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上の様に、上記した公知例では、高圧変動検出部201
からの検出出力(即ち、高圧の変動分)から、変調電圧
(第2の走査コンデンサ10の両端間電圧)Vmに重畳すべ
き電圧(即ち、Vm′‐Vm)を得ており、その電圧を得る
ために、水平偏向電流制御回路203内においてボリュー
ムなどによって高圧変動検出部201からの検出出力を調
整する必要があるが、この公知例では、それに伴う調整
時間の増加、調整ばらつきや経年変化による性能劣化に
ついては配慮がされていなかった。
本発明の目的は、上記従来技術の問題点を除去し、調整
ばらつき及び経年変化による性能劣化がなく、無調整化
が可能な水平偏向・高圧一体形の水平偏向・高圧回路を
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記した目的を達成するために、本発明では、水平出力
トランジスタの出力端子に、第1のダンパダイオードの
一端と、第1の共振コンデンサの一端と、直列接続され
た水平偏向コイル及び第1の走査コンデンサから成る第
1の共振回路の一端と、フライバックトランスの入力側
の一端と、を接続し、前記第1のダンパダイオードの他
端と、前記第1の共振コンデンサの他端と、前記第1の
共振回路の他端と、を各々共通に接続して、該共通接続
点に、第2のダンパダイオードの一端と、第2の共振コ
ンデンサの一端と、直列接続された変調コイル及び第2
の走査コンデンサから成る第2の共振回路の一端と、を
接続し、前記第2のダンパダイオードの他端と、前記第
2の共振コンデンサの他端と、前記第2の共振回路の他
端と、を各々接地して成り、前記フライバックトランス
の入力側の他端に供給される電源電圧を、該フライバッ
クトランスの出力側より出力される高圧が一定となるよ
うに制御する電源電圧制御手段を具備した水平偏向・高
圧回路において、前記電源電圧の変動分を検出する変動
分検出手段を設け、検出された該変動分を前記変調コイ
ルの両端の接続点のうち、一方の接続点に印加するよう
にした。
〔作用〕
本発明では、高圧の変動に伴い変化する前記フライバッ
クトランスの入力側に供給される電源電圧の、その変動
分を前記変動分検出手段によって利得1のままで検出す
る。そして、検出された該変動分を前記変調コイルの両
端の接続点のうち、一方の接続点に印加して、前記水平
偏向コイルと直列に接続された前記第1の走査コンデン
サの両端間の電圧が一定となるようにしている。こうす
ることにより、前記電源電圧の変動にかかわらず、前記
水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を安定に保つこと
ができる。また、従来の如く、ポリュームなどによって
調整を行う必要がないので、調整時間の増加や、調整ば
らつき、経年変化による性能劣化をなくすことができ
る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図を用いて説明する。なお、各
図共同じ働きをするものには同じ番号を付けて表わす。
第1図は本発明の第1の実施例を示す回路図である。
第1図中、1は水平ドライブパルス入力端子、2は水平
出力トランジスタ、3は第1のダンパダイオード、4は
第2のダンパダイオード、5は第1の共振コンデンサ、
6は第2の共振コンデンサ、7は水平偏向コイル、8は
第1の走査コンデンサ、9は変調コイル、10は第2の走
査コンデンサ、11はコイル、12はフライバックトラン
ス、13は高圧整流ダイオード、14,15は高圧分割抵抗、1
6は高圧出力端子、18は直流電圧Vcc入力端子、40は垂直
パラボラ波電圧入力端子、43は直流電圧E0入力端子、44
は高圧制御電圧E出力端子、45は高圧検出電圧入力端
子、37は高圧制御電圧E入力端子、38は変調電圧出力
端子、41は水平偏向電流制御回路、57は高圧安定化回
路、59は高圧変動検出部、60は電源電圧制御部、19,21,
23,25,28,30,32,36,46,48,54は抵抗、20,33,55は可変抵
抗、26,29,51はコンデンサ、22,24,31,35,49,52,53,56
はトランジスタ、27,58,50はダイオード、34は演算増幅
器(以下、オペアンプと称す)、47はツェナダイオード
である。
第1図中、水平偏向電流制御回路41は、直流電圧Vcc入
力端子18、垂直パラボラ波電圧入力端子40、高圧制御電
圧E入力端子37、変調電圧出力端子38、抵抗19,21,2
3,25,28,30,32,36、可変抵抗20,33、トランジスタ22,2
4,31,35、コンデンサ26,29、ダイオード27,58、オペア
ンプ34によって構成されている。また、高圧安定化回路
57は、直流電圧E0入力端子43、高圧制御電圧E出力端
子44、高圧検出電圧入力端子45、抵抗46,48,54、可変抵
抗55、トランジスタ49,52,53,56、ダイオード50、ツェ
ナダイオード47、コンデンサ51によって構成されてお
り、高圧変動検出部59と電源電圧制御部60とに分けられ
る。なお、上記高圧制御電圧Eとは、フライバックト
ランスの1次側に加える水平偏向・高圧回路の電源電圧
を表わしている。
以下、第1図に示す本発明の第1の実施例の動作につい
て説明する。
第1図において、水平偏向コイル7と共振コンデンサ5
の共振周波数と、変調コイル9と共振コンデンサ6の共
振周波数は、ほぼ等しく設定され、この2つの共振回路
は直列接続されており、第9図の公知例において述べた
如く、ダイオード変調形出力段となっている。従って、
このダイオード変調形出力段の動作は、前述したとうり
である。
一方、第1図中の高圧安定化回路57は電源電圧制御方式
の高圧安定化回路であり、トランジスタ52,53によって
構成される差動増幅器の働きにより、高圧検出電圧入力
端子45から入力され、トランジスタ56,可変抵抗55を介
して得られる検出電圧と、ツェナダイオード47によって
得られる基準電圧Vrefとを比較し、高圧が常に一定にな
るように、高圧制御電圧出力端子44より出力される高圧
制御電圧Eを制御している。
従って、前述した公知例と同様に、本実施例において
も、ビーム電流Ibの違いによる高圧制御電圧Eの変動
に伴い、水平偏向電流IDYが変化してしまう。
そこで、第1図に示す本発明の実施例では、高圧制御電
圧Eの変化分を検出し、この変化分を変調電圧Vmに重
畳させ、第1の走査コンデンサ8の両端間電圧VDYを常
に一定している。即ち、本実施例では、従来の如く、高
圧の変動分を検出し、その検出出力を調整して変調電圧
Vmに重畳するのではなく、高圧安定化回路57の出力であ
る高圧制御電圧(電源電圧)Eの変化分を検出し、そ
の検出出力をそのまま変調電圧Vmに重畳して、第11図に
示した電圧V′mを得、VDY′2DY1として、高圧
制御電圧Eの変化にかかわらず、水平偏向電流IDY
一定となるようにしている。従って、本実施例では、従
来の様に調整を行う必要がないので、調整時間の増加
や、調整ばらつき、経年変化による性能劣化がない。
では、このような水平偏向電流IDYの安定化を行ってい
る水平偏向電流制御回路41の動作について説明をする。
第1図中の水平偏向電流制御回路41では、トランジスタ
22,24、抵抗19,21,23,25、可変抵抗20によりレベルシフ
ト回路を構成している。このレベルシフト回路では、高
圧制御電圧E入力端子37から入力される高圧制御電圧
の変動分を利得1のままレベルシフトしてトランジ
スタ24のコレクタより出力している。例えば、高圧制御
電圧Eが120±α(V)で変動している(即ち、変動
分は2α(V))しているとすると、このレベルシフト
回路によって、例えば100(V)レベルシフトされるこ
とにより20±α(V)となって出力される。次に、この
レベルシフト回路の出力電圧をオペアンプ34,トランジ
スタ35によって電流増幅し、変調電圧出力端子38から出
力している。この結果、高圧制御電圧Eの変動と一対
一に対応して第2の走査コンデンサ10の両端にかかる変
調電圧Vmが変化し、第1の走査コンデンサの両端間電圧
DYは常に一定に保たれる。従って、水平偏向電流IDY
も一定に保たれる。
なお、前記レベルシフト回路では、トランジスタ22,24
によるカレントミラー回路を用いており、可変抵抗20に
よってトランジスタ22に流す電流を変化させて、レベル
シフト量を調整することができる。従って、水平偏向電
流IDYの調整(サイズ調整)が容易に行える。
また、第1図中、コンデンサ29、抵抗28,30,32、可変抵
抗33、トランジスタ31は、垂直パラボラ波電圧入力端子
40から入力される垂直パラボラ波電圧を前記レベルシフ
ト回路の出力電圧(トランジスタ24のコレクタ出力)に
重畳する働きをしており、この働きによりサイドピン補
正(左右糸巻補正)を可能にしている。なお、可変抵抗
33によって垂直パラボラ波電圧の増幅率を変化させ、サ
イドピン補正量を調整することができる。
また、第1図中のコンデンサ26は、前記レベルシフト回
路の出力電圧(トランジスタ24のコレクタ出力)に含ま
れる高周波成分を除去する雑音防止の働きをしており、
ダイオード27はオペアンプ34の入力保護用に、ダイオー
ド58は変調電圧出力端子38より出力される変調電圧の制
限のために用いている。
以上説明したように、本実施例によれば、電源電圧制御
方式高圧安定化回路の出力電圧の変動に対し、水平偏向
電流を安定に保つことができるため、画面サイズの変動
をなくすことができる。また、前述した様に、本実施例
では、高圧制御に伴う高圧制御電圧Eの変化と水平偏
向電流IDYの補正量とを無調整で一致させており、調整
ばらつきや経年変化による性能劣化をなくすことができ
る。よって、高性能水平偏向・高圧回路を価格的に有利
な水平偏向・高圧一体形で実現できる。
次に、第2図を用いて本発明の第2の実施例について説
明する。第2図中、72はMOSFET、73,74,75,76は抵抗
(抵抗値は各々Rである。)である。
第2図に示す本発明の第2の実施例は、第1図に示す実
施例と比較して、レベルシフト回路の出力電圧、即ち、
トランジスタ24のコレクタ電圧を、MOSFET72、抵抗73,7
4により一旦1/2に落して、その後、オペアンプ34、抵抗
75,76により再び2倍にして出力している点が異なる。
この様に、レベルシフト回路からの出力電圧と同じ値の
電圧が、最終的に得られるようになっていさえすれば、
途中の段階で1/n(nは自然数)に減衰されようと、n
倍に増幅されようと構わず、それによって本発明の効果
が損われるものではない。
次に、第3図を用いて本発明の第3の実施例について説
明する。第3図中、68は水平ノコギリ波電圧入力端子、
61は比較器(以下、コンパレータと称す)、62,65は抵
抗、63はトランジスタ、66はコンデンサである。
第3図に示す本発明の第3の実施例は、第1図に示す本
発明の第1の実施例と比較して、回路構成上、変調電圧
の出力回路である水平偏向電流制御回路41として、パル
ス幅変調方式を用いている点が異なる。
この第3図に示す回路では、コンパレータ61の働きによ
って、オペアンプ34から出力される電圧と水平ノコギリ
波電圧入力端子68から入力される水平ノコギリ波電圧と
を比較して、パルス幅の変えられる矩形波を形成し、ト
ランジスタ63のコレクタから変調電圧として出力してい
る。そして、この変調電圧の平均値は抵抗65、コンデン
サ66から成る積分回路を介してオペアンプ34のマイナス
端子に負帰還され、変調電圧の安定化を行っている。こ
の結果、第1図中のトランジスタ35で生じる損失を低減
することができ、第1の実施例で述べた効果を低損失で
実現できる。
次に、第4図を用いて、本発明の第4の実施例について
説明する。
第4図に示す本発明の第4の実施例では、第1図に示す
本発明の第1の実施例と比較して、可変抵抗20,33を除
去し、抵抗21の代わりに可変抵抗71を用いている点が異
なる。第4図に示す第4の実施例の特徴は、サイズ調整
とサイドピン補正量の調整を1つの可変抵抗71で行って
いる点にある。
以下、この原理について説明する。もともと、サイドピ
ン補正量は偏向ヨークの磁界分布によって決定され、同
じ巻線仕様の偏向ヨークでは、サイドピン補正量はほぼ
一意に定まる(但し、巻線分布の誤差等により、数%の
ばらつきは生じる。)。つまり、第4図中の第1の走査
コンデンサ8の両端間電圧VDYは、水平偏向電流IDY
比例しているため、サイドピン補正に必要な垂直パラボ
ラ波電圧のPeak−to−Peak値Vp1は、 Vp1=kVDY ……(4) (kは定数) と表わすことができる。
一方、第4図中の可変抵抗71による電圧降下をV71とす
ると、電圧VDYは電圧V71の値によって設定され、 V71=VDY ……(5) が成立する。従って、可変抵抗71、抵抗32の抵抗値をR
71,R32とし、可変抵抗71に流れる電流をI71、垂直パラ
ボラ波電圧入力端子40から入力される垂直パラボラ波電
圧のPeak−to−Peak値をVpoとすると、 が成立する。よって、(6)式,(7)式より、 となる。ゆえに、(4)式,(8)式より、 が成立するように、電圧Vpo,抵抗R32,電流I71を定めれ
ば、抵抗R71を変化させてディスプレイの水平表示サイ
ズを変えた場合でも、サイドピン補正量を追従させるこ
とができる。また、異った水平周波数の仕様に対応させ
るために、電圧VDYの値を変化させた場合でも、可変抵
抗71の抵抗値R71の調整に伴い、サイドピン補正量を追
従させることができる。
次に、第5図を用いて、本発明の第5の実施例について
説明する。第5図中、82はサイドピン制御電圧入力端
子、84はサイズ制御電圧入力端子、85,86はトランジス
タ、87は定電圧源である。
第5図に示す本発明の第5の実施例では、第1図に示す
本発明の第1の実施例と比較して、サイドピン補正とサ
イズ調整を水平周波数の違いに対応して自動追従させて
いる点が異なる。
以下、第5図に示す回路の動作を説明する。第5図中、
高圧安定化回路57では、水平周波数が違ってもフライバ
ックトランス12で発生する高圧値が常に一定になるよう
に高圧制御電圧Eを変化させている。例えば、水平周
波数が低い場合は高圧制御電圧Eも低く、水平周波数
が高い場合は高圧制御電圧Eも高くしている。これに
対し、抵抗21によるレベルシフト量が一定であれば、第
1の走査コンデンサ8の両端間電圧VDYも一定となるた
め、水平偏向電流IDYは変化してしまう。これを式で表
わすと次のようになる。
(10)式中、THDは水平走査期間を示しており、第5図
に示すような水平帰線期間一定の回路では、水平周波数
が高いほど短く水平偏向電流IDYは小さい。
そこで、第5図に示す本発明の第5の実施例では、サイ
ズ制御電圧入力端子84から、水平周波数に対しリニアに
変化するサイズ制御電圧を入力し、このサイズ制御電圧
の変化に対応して、トランジスタ24に流す電流を変え、
抵抗21による電圧シフト量を水平周波数の変化に対応し
て補正している。
また、第5図中、トランジスタ31,85,86は乗算回路を構
成しており、この乗算回路の働きにより、垂直パラボラ
波電圧入力端子40及びサイドピン制御電圧入力端子82か
らそれぞれ入力される垂直パラボラ波電圧とサイドピン
制御電圧(水平周波数に対しリニアに変化する)との乗
算を行っている。従って、オペアンプ34,トランジスタ3
5を介して出力回路に加えられる垂直パラボラ波電圧の
振幅は、水平周波数の違いに対応して自動的に追従させ
ることができる。
なお、前記サイズ制御電圧及び前記サイドピン制御電圧
は、水平同期信号の周波数−電圧変換等によって容易に
形成できる。以上説明したように、本発明の第5の実施
例を用いれば、第1の実施例を用いた際の効果に加え
て、サイズ調整とサイドピン補正を、水平周波数の違い
に対応して自動追従させることができる。
次に、第6図を用いて本発明の第6の実施例について説
明する。第6図中、92は垂直ブランキングパルス入力端
子、93,94はトランジスタ、95,96は抵抗、96,97はコン
デンサである。
第6図に示す本発明の第6の実施例は、第5図に示した
本発明の第5の実施例と比較して、サイドピン補正用垂
直パラボラ波電圧の形成方法に特徴がある。このサイド
ピン補正用垂直パラボラ波電圧の形成方法を第7図を用
いて説明する。
第6図に示す回路では、垂直ブランキングパルス入力端
子92から入力される垂直ブランキングパルスvBLK(第
7図(a))から、トランジスタ94,抵抗95より成る定
電流回路及びコンデンサ96によって、垂直ノコギリ波電
圧vSW(第7図(b))を形成している。そして、この
垂直ノコギリ波電圧vSWは抵抗98,コンデンサ97より成
る積分回路によって積分され、垂直パラボラ波電圧vPL
(第7図(c))を形成している。
なお、このようにして得られる垂直パラボラ波電圧vPL
の振幅は、トランジスタ94,抵抗95より成る定電流回路
に流れる電流I94によって決定され、この電流I94の値
は、サイドピン制御電圧入力端子82から入力されるサイ
ドピン制御電圧により決定される。
例えば、サイドピン制御電圧が低い場合には、電流I96
は小さく、垂直ノコギリ波電圧vSWは第7図(b)のv
SW1のようになり、垂直パラボラ波電圧vPLは第7図
(c)のvPL1のようになる。逆に、サイドピン制御電
圧が高い場合には、電流I94は大きく、垂直ノコギリ波
電圧vSWは第7図(b)のvSW2のようになり、垂直パ
ラボラ波電圧vPLは第7図(c)のvPL2のようにな
る。
従って、前記サイドピン制御電圧を変化させることによ
り、サイドピン補正量を変化させることができる。そこ
で、水平周波数の関数として表わされるサイドピン制御
電圧をサイドピン制御電圧入力端子82から入力すること
により、水平周波数の違いに対応して、サイドピン補正
量を自動追従させることができる。
また、サイドピン補正量の制御を行う際、第5図に示し
た本発明の第5の実施例の場合は、トランジスタ85,86
から成る差動対を利用した乗算回路を用いているため、
サイドピン制御電圧入力端子82から入力されるサイドピ
ン制御電圧のダイナミックレンジが狭い(リニアリティ
が良いのは振幅±100mV程度)が、第6図に示す本発明
の第6の実施例を用いた場合には、サイドピン制御電圧
のダイナミックレンジを比較的大きくとることができ
る。
次に、第8図を用いて本発明の第7の実施例について説
明する。第8図中、101は直流電圧Vcc入力端子、102は
水平ノコギリ波電圧入力端子、105はオペアンプ、106は
コンパレータ、107,111は抵抗、109,112,114はダイオー
ド、108,113はトランジスタ、110はトランス、115コイ
ル、116はコンデンサである。
第8図に示す本発明の第7の実施例は、第6図に示した
第6の実施例と比較して、高圧安定化回路57として、チ
ョッパ方式の電源制御回路を用いている点が異なる。
この第8図に示す高圧安定化回路57では、ツェナダイオ
ード47によって得られる基準電圧と、高圧検出電圧入力
端子45から入力される高圧検出電圧とを、オペアンプ10
5に入力し、コンパレータ106の出力電圧のパルス幅を制
御している。そして、フライバックトランス12から出力
される高圧が常に一定になるように、トランジスタ113
の導通時間を制御している。この結果、高圧制御用出力
トランジスタ113で生じる損失は、第6図中の高圧制御
用出力トランジスタ49で生じる損失より小さくすること
ができる。このチョッパ方式の高圧安定化回路は、特に
水平周波数の違いに対して、水平偏向出力回路の電源電
圧を変化させなければならない多周波対応システムにと
って有効である。
〔発明の効果〕
本発明によれば、水平偏向・高圧一体形の水平偏向・高
圧回路において、レギュレーション特性が良好な電源電
圧制御方式の高圧安定化回路を用いた場合でも、高圧安
定化回路の出力電圧の変動にかかわらず、水平偏向電流
を安定に保つことができる。また、本発明の水平偏向・
高圧回路では高圧安定化回路の出力電圧の変化分をその
まま変調電圧に重畳することにより、水平偏向電流の安
定化を図っているので、従来の様にポリュームなどによ
って調整を行う必要がなく、調整時間の増加や、調整ば
らつき,経年変化による性能劣化をなくすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例を示す回路図、第2図は
本発明の第2の実施例を示す回路図、第3図は本発明の
第3の実施例を示す回路図、第4図は本発明の第4の実
施例を示す回路図、第5図は本発明の第5の実施例を示
す回路図、第6図は本発明の第6の実施例を示す回路
図、第7図は第6図の要部信号波形を示す波形図、第8
図は本発明の第7の実施例を示す回路図、第9図は従来
の水平偏向・高圧回路を示すブロック図、第10図は第9
図におけるダイオード変調形出力段の動作を説明するた
めの説明図、第11図は第9図における高圧制御電圧E
の変動に伴い水平偏向電流IDYが変化する仕組を説明す
るための説明図、である。 2……水平出力トランジスタ 7……水平偏向コイル 8……第1の走査コンデンサ 9……変調コイル 10……第2の走査コンデンサ 12……フライバックトランス 37……高圧制御電圧入力端子 38……変調電圧出力端子 40……垂直パラボラ波電圧入力端子 41……水平偏向電流制御回路 57……高圧安定化回路 68,102……水平ノコギリ波電圧入力端子 82……サイドピン制御電圧入力端子 84……サイズ制御電圧入力端子 92……垂直ブランキングパルス入力端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水平出力トランジスタの出力端子に、第1
    のダンパダイオードの一端と、第1の共振コンデンサの
    一端と、直列接続された水平偏向コイル及び第1の走査
    コンデンサから成る第1の共振回路の一端と、フライバ
    ックトランスの入力側の一端と、を接続し、前記第1の
    ダンパダイオードの他端と、前記第1の共振コンデンサ
    の他端と、前記第1の共振回路の他端と、を各々共通に
    接続して、該共通接続点に、第2のダンパダイオードの
    一端と、第2の共振コンデンサの一端と、直列接続され
    た変調コイル及び第2の走査コンデンサから成る第2の
    共振回路の一端と、を接続し、前記第2のダンパダイオ
    ードの他端と、前記第2の共振コンデンサの他端と、前
    記第2の共振回路の他端と、を各々接地して成り、前記
    フライバックトランスの入力側の他端に供給される電源
    電圧を、該フライバックトランスの出力側より出力され
    る高圧が一定となるように制御する電源電圧制御手段を
    具備した水平偏向・高圧回路において、 前記電源電圧の変動分を検出する変動分検出手段を設
    け、検出された該変動分を前記変調コイルの両端の接続
    点のうち、一方の接続点に印加することを特徴とする水
    平偏向・高圧回路。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の水平偏向・
    高圧回路において、前記変動分検出手段はレベルシフト
    回路を含み、検出した変動分を該レベルシフト回路によ
    りレベルシフトして、前記変調コイルの両端の接続点の
    うちの、一方の接続点に印加するようにしたことを特徴
    とする水平偏向・高圧回路。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の水平偏向・
    高圧回路において、前記変動分検出手段はパルス幅変調
    回路を含み、検出した変動分を該パルス幅変調回路によ
    りパルス幅変調して、前記変調コイルの両端の接続点の
    うちの、一方の接続点に印加するようにしたことを特徴
    とする水平偏向・高圧回路。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項に記載の水平偏向・
    高圧回路において、前記変動分検出手段は合成手段を含
    み、検出した変動分を、該合成手段により垂直周期のパ
    ラボラ波信号に重畳し合成して、前記変調コイルの両端
    の接続点のうちの、一方の接続点に印加するようにした
    ことを特徴とする水平偏向・高圧回路。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項に記載の水平偏向・
    高圧回路において、前記レベルシフト回路は、そのレベ
    ルシフト量が水平周波数の違い応じて変化することを特
    徴とする水平偏向・高圧回路。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4項に記載の水平偏向・
    高圧回路において、垂直周期の前記パラボラ波信号の振
    幅は、水平周波数の違い応じて変化することを特徴とす
    る水平偏向・高圧回路。
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