JP3231216B2 - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP3231216B2
JP3231216B2 JP10968995A JP10968995A JP3231216B2 JP 3231216 B2 JP3231216 B2 JP 3231216B2 JP 10968995 A JP10968995 A JP 10968995A JP 10968995 A JP10968995 A JP 10968995A JP 3231216 B2 JP3231216 B2 JP 3231216B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機
(以下、TV受像機という)やコンピュータの端末機器
などとしてのディスプレイ装置に係り、特に、表示手段
として、水平偏向コイルを駆動する水平偏向回路と垂直
偏向コイルを駆動する垂直偏向回路とカソード電極を駆
動するビデオ回路とを備えた陰極線管を用いたディスプ
レイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のテレビジョン受像機における画面
のアスペクト比(縦横比)は、通常、4:3に設定され
ている。これに対して、近年、より臨場感のある映像を
提供する目的から、画面のアスペクト比を16:9にし
たハイビジョンTV受像機やワイドTV受像機テレビが
登場している。また、コンピュータの端末用ディスプレ
イ装置としても、複数の映像を同時に表示する、いわゆ
るウィンドウ表示に対応させるため、ハイビジョンTV
受像機やワイドTV受像機のように、画面のアスペクト
比を横長に設定することが有効になると考えられる。
【0003】このように、画面のアスペクト比を横長に
したディスプレイ装置は、従来のアスペクト比の映像も
表示できるようにするために、アスペクト比16:9の
映像を表示するモードと、従来のアスペクト比4:3の
映像を表示するモードとを切換え可能にすることが考え
られる。また、かかる表示モードの切換え手法として
は、水平偏向コイルに流す水平偏向電流の振幅を夫々の
表示モードに応じて切り換えることが考えられる。
【0004】ところで、水平偏向コイルに流れる水平偏
向電流の振幅を制御する具体的な方法として、特開昭5
2−89024号公報にその一例が記載されている。こ
の方法は、ダイオード変調回路と称される水平偏向出力
回路中の水平サイズ制御電圧(水平偏向出力回路中の第
2のS字コンデンサの両端にかかる電圧)を変化させる
ことにより、水平偏向電流の振幅を制御する方法であ
る。
【0005】さらに、この従来例では、上記の水平サイ
ズ制御電圧をスイッチングを用いたパルス幅制御回路で
制御することにより、回路の消費電力の低減を図ってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、水
平偏向電流の振幅が制御されることにより、画面の水平
サイズの制御が可能となるが、かかる技術は水平偏向電
流の振幅をフィールド周波数のパラボラ波形で変調する
ことにより、画面上での水平走査線の長さを変化させて
糸巻歪による映像の水平方向の歪を補正するものであ
り、水平走査線の長さの変化量はわずかなものである。
【0007】このため、かかる従来技術をそのまま用い
ても、上記のようなアスペクト比16:9から4:3
に、あるいはその逆に映像の切換えが安定に行なえるほ
ど、水平サイズの可変範囲を大きく取ることは非常に難
しい。
【0008】また、上記表示モード毎に水平偏向回路を
設け、これらを切り換えることにより、広範囲な水平サ
イズの可変範囲を確保して、アスペクト比16:9と
4:3の画面を選択的に得られるようにすることが考え
られるが、水平偏向系の規模が大型化するという問題が
ある。
【0009】本発明の目的は、かかる問題を解消し、回
路規模を増大化することなく、アスペクト比が16:9
と4:3との映像のように、アスペクト比が大きく異な
る映像の切換えが可能となるように、画面の水平サイズ
の可変範囲を拡大することができるようにしたディスプ
レイ装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、水平偏向回路が、ダイオード変調形の水
平偏向出力回路と、該ダイオード変調形の水平偏向出力
回路に流れる水平偏向電流の振幅を制御するための水平
サイズ制御電圧を出力するパルス幅制御回路とを備えて
おり、該パルス幅制御回路は、表示画面での水平サイズ
を決める基準電圧と帰還電圧とを入力とする誤差増幅回
路と、該誤差増幅回路の出力電圧と水平走査周期の鋸歯
状波電圧とを入力とする比較回路と、該比較回路の出力
から該帰還電圧を形成する帰還電圧形成回路と、該比較
回路の出力から該水平サイズ制御電圧を形成するパルス
幅制御出力回路とから構成され、該水平サイズ制御電圧
を該パルス幅制御出力回路からチョークコイルを介して
該ダイオード変調形の水平偏向出力回路に供給し、該チ
ョークコイルに流れる水平サイズ制御電流が、水平走査
周期内の所定期間においてほぼ0となるように、周期的
に変化させるものである。
【0011】
【作用】誤差増幅回路に入力された水平サイズ基準電圧
に基づいて、比較回路から出力する矩形波のパルス幅を
制御している。パルス幅制御出力回路では、この矩形波
に基づいてスイッチングを行ない、ダイオード変調形の
水平偏向出力回路の変調電圧を制御している。従って、
水平サイズ基準電圧に応じて水平偏向コイルに流れる水
平偏向電流の振幅が変化することになり、水平サイズを
制御することができる。
【0012】ここで、帰還電圧形成回路で比較回路の出
力電圧から帰還電圧を形成し、誤差増幅回路に供給して
いる。このため、パルス幅制御出力回路に発生するパル
ス幅制御出力電圧の波形の乱れに左右されることなく、
上記比較回路の出力電圧のパルス幅が所定の値になるよ
うに制御できる。従って、広範囲な水平サイズの可変範
囲に対しても、安定に動作させることができる。
【0013】このように、パルス幅制御回路により、画
面水平サイズの可変範囲が拡大でき、アスペクト比1
6:9と4:3とのように、アスペクト比が大きく異な
る映像の切換えを安定に行なうことができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0015】図1は本発明によるディスプレイ装置の第
1の実施例を示す回路図であって、1は入力端子、2は
水平出力トランジスタ、3はダンパーダイオード、4は
変調ダイオード、5,6は共振コンデンサ、7は水平偏
向コイル、8はS字補正コンデンサ、9は変調コイル、
10はS字補正コンデンサ、11は水平出力トランス
(または、フライバックトランス)の1次巻線、12は
電源端子、13,14は入力端子、15は誤差増幅回
路、16は比較回路、17,18は抵抗、19はトラン
ジスタ、20はダイオード、21はチョークコイル、2
2は電源端子、23は積分回路、24は反転回路、65
は水平偏向出力回路、67はパルス幅制御回路、80は
帰還電圧形成回路、81はパルス幅制御出力回路であ
る。
【0016】また、図2は1水平走査期間での図1の各
部の信号を示す波形図、図3はアスペクト比16:9の
場合の1垂直走査期間での図1の各部の信号を示す波形
図、図4はアスペクト比4:3の場合の1垂直走査期間
での図1の各部の信号を示す波形図である。
【0017】図1において、この実施例は、水平偏向コ
イル7に水平偏向電流IDYを流すダイオード変調形の水
平偏向出力回路65と、この水平偏向電流IDYを制御す
るパルス幅制御回路67とからなっている。
【0018】ダイオード変調形の水平偏向出力回路65
は、水平出力トランジスタ2、ダンパーダイオード3、
変調ダイオード4、共振コンデンサ5,6、S字補正コ
ンデンサ8,10及び変調コイル9により構成され、パ
ルス幅制御回路67は、誤差増幅回路15、比較回路1
6、帰還電圧形成回路80及びパルス幅制御出力回路8
1によって構成されている。また、帰還電圧形成回路8
0は積分回路23と反転回路24によって構成され、パ
ルス幅制御出力回路81は抵抗17,18、トランジス
タ19及びダイオード20によって構成されている。
【0019】パルス幅制御回路67の出力端子となるパ
ルス幅制御出力回路81におけるトランジスタ19のコ
レクタ側が、チョークコイル21を介して、水平偏向出
力回路65における変調コイル9とS字補正コンデンサ
10の間に接続されている。
【0020】次に、図1〜図4を用いてこの動作を説明
する。
【0021】ダイオード変調形の水平偏向出力回路65
では、入力端子1から入力される水平ドライブパルスに
同期して水平偏向コイル7に水平偏向電流IDYが流れ、
この水平偏向電流IDYが急激に減少するときに、水平出
力トランス(または、フライバックトランス)の1次巻
線11にフライバックパルスVCPが発生する。
【0022】パルス幅制御回路67では、比較回路16
により、誤差増幅回路15からの誤差出力電圧VVPと入
力端子14から入力される水平のこぎり波電圧VSAW
がレベル比較され、矩形波の比較出力電圧VCOが形成さ
れる。この比較出力電圧VCOは帰還電圧形成回路80と
パルス幅制御出力回路81とに供給される。
【0023】パルス幅制御出力回路81では、この比較
出力電圧VCOが抵抗17,18によって分圧されてトラ
ンジスタ19のベースに供給され、比較出力電圧VCO
レベルに応じてトランジスタ19がスイッチング動作を
行なう。このスイッチング動作により、チョークコイル
21を介して流れる水平サイズ制御電流IOが制御さ
れ、ダイオード変調形の水平偏向出力回路65でのS字
補正コンデンサ10にかかる水平サイズ制御電圧VCS
制御される。
【0024】また、ダイオード変調形の水平偏向出力回
路65では、この水平サイズ制御電圧VCSによって水平
偏向コイル7の両端にかかる電圧が制御され、この結
果、水平偏向電流IDYが制御される。
【0025】一方、パルス幅制御回路67での帰還電圧
形成回路80では、比較回路16からの比較出力電圧V
COが反転回路24によって反転されて反転出力電圧VCN
が形成され、反転出力電圧VCNが積分回路23で積分さ
れて帰還電圧VFBが形成される。この帰還電圧VFBは誤
差増幅回路15に入力端子13からの水平サイズ基準電
圧Vrefとともに供給している。これらにレベル差があ
ると、誤差増幅回路15からの誤差出力電圧VVPのレベ
ルが変動し、帰還電圧VFBが水平サイズ基準電圧Vref
と一定のレベル関係となるように(例えば、両者が等し
くなるように)、帰還がかけられる。この結果、比較回
路16からの比較出力電圧VCOのパルス幅は、誤差増幅
回路15に入力される水平サイズ基準電圧Vrefに基づ
いて制御できる。
【0026】以上の動作により、水平サイズ基準電圧V
refによって水平偏向電流IDYを制御することができる
ことになり、この結果、水平サイズ基準電圧Vrefの直
流電圧を変化させることにより、アスペクト比16:9
とアスペクト比4:3との映像を切り換えることができ
る。また、水平サイズ基準電圧Vref を垂直走査周期の
パラボラ状に変調させることにより、サイドピン補正を
行なうことができる。
【0027】この実施例は、先の特開昭52−8902
4号公報記載の技術に比べ、誤差増幅回路15と帰還電
圧形成回路80とからなる負帰還回路を設けた点が異な
っており、この結果、水平サイズの広範囲な変化に対し
ても安定に動作させることができる。以下、この特徴に
ついてさらに詳しく説明する。
【0028】パルス幅制御回路67で水平サイズの制御
範囲を大きくするためには、パルス幅制御出力回路81
の電源電圧VCCを高くし、かつ、比較回路16からの比
較出力電圧VCOのパルス幅の変化に対する水平サイズ制
御電圧VCSの変化量を大きくする必要がある。
【0029】この際、仮に、誤差増幅回路15と帰還電
圧形成回路80とからなる上記負帰還回路がない場合に
は(即ち、水平サイズ基準電圧Vrefを直接比較回路1
6に供給する上記特開昭52−89024号公報に記載
された方法では)、水平鋸歯状波電圧VSAWの振幅や直
流バイアスの変動の影響をより受けやすくなる。この水
平鋸歯状波電圧VSAW の振幅や直流バイアスは周囲温度
や使用部品のバラツキによって変化するため、これらに
よる水平サイズの変動がより大きくなる。
【0030】これに対して、この実施例では、誤差増幅
回路15と帰還電圧形成回路80とからなる上記の負帰
還回路の作用により、周囲温度の変化や部品バラツキに
よる水平鋸歯状波電圧VSAWの振幅や直流バイアスの変
動による影響を小さくすることができ、比較回路16か
らの比較出力電圧VCOのパルス幅の変動を少なくするこ
とができる。従って、水平サイズの制御範囲を大きくす
るために、パルス幅制御出力回路81の電源電圧VCC
高くしても、水平サイズ制御電圧VCSを安定に制御する
ことができる。
【0031】さらに、この実施例のもう1つの特徴は、
誤差増幅回路15への帰還電圧VFBを比較回路16から
の比較出力電圧VCOを利用して形成している点である。
具体的には、帰還電圧形成回路80において、比較回路
16からの比較出力電圧VCOを反転して積分し、誤差増
幅回路15への帰還電圧VFBを形成している。この帰還
電圧VFBを形成するためには、パルス幅制御出力回路8
1からのパルス幅制御電圧VOを用いる方法も考えられ
る。しかしながら、このパルス幅制御電圧VOを用いた
場合には、このパルス幅制御電圧VO の波形の乱れによ
る誤動作が問題となる。以下、この誤動作について、図
2により、さらに詳しく説明する。
【0032】前記したように、アスペクト比16:9と
アスペクト比4:3との映像を切り換えるために、水平
サイズの制御範囲を拡大するためには、図1において、
パルス幅制御出力回路81の電源電圧VCCを高くする必
要がある。しかし、このように、電源電圧VCCを高くし
ていくと、チョークコイル21を介して流れる水平サイ
ズ制御電流IO が水平走査周期内の一定期間にほぼ0と
なる期間が生じる。このような動作モードを、一般的に
は、不連続モードと称している。
【0033】図2(e)の実線と図2(h)の実線とは
夫々、この不連続モードにおけるパルス幅制御電圧VO
と水平サイズ制御電流IOの動作波形を示している。そ
して、図2(e)より、パルス幅制御電圧VOは不連続
モード特有の波形の乱れがあって、矩形波とはならない
ことがわかる。
【0034】これに対し、水平サイズ制御電流IOが常
に0より大きい通常の動作モードを連続モードと称し、
仮に、連続モードであったと仮定した場合のパルス幅制
御電圧VOと水平サイズ制御電流IOの動作波形を夫々、
図2(e)の点線VO’、図2(h)の点線IO’で示
す。この場合、パルス幅制御電圧VO’の波形は矩形波
となる。
【0035】図2(e)において、実線で示す不連続モ
ードでのパルス幅制御電圧VOと点線で示す連続モード
でのパルス幅制御電圧VO’との波形とを比較すると、
不連続モードにおけるパルス幅制御電圧VOの波形の方
が水平走査周期にわたる積分量が少ない。このため、不
連続モードにおけるパルス幅制御電圧VOを用いて帰還
電圧VFBを形成する場合には、本来必要とされる電圧よ
り小さい電圧を、帰還電圧VFBとして、誤差増幅回路1
5に供給することになる。この結果、誤差増幅回路15
は、比較回路16からの比較出力電圧VCOのパルス幅T
w1(図2(d))が小さくなるように動作する。従っ
て、パルス幅制御電圧VOのパルス幅Tw0(図2
(e))が拡がって水平サイズ制御電圧VCSが高くな
り、水平偏向電流IDYの振幅が小さくなる。この結果、
水平偏向電流IDYの振幅は水平サイズ基準電圧Vref
基づいて設定される値より小さくなり、水平サイズの不
足が生じることになる。
【0036】これに対して、この第1の実施例では、比
較回路16からの比較出力電圧VCOを帰還電圧形成回路
80で処理することにより、帰還電圧VFBを形成してい
る。即ち、この帰還電圧形成回路80では、比較回路1
6からの比較出力電圧VCOを反転回路24で反転して反
転出力電圧VCN(図2(f))を形成し、この反転出力
電圧VCNを積分して帰還電圧VFBを形成している。反転
出力電圧VCNは、上記の不連続モードによってパルス幅
制御電圧VOに乱れが生じた場合でも、その影響を受け
ず、常に安定な矩形波形となる。従って、水平サイズの
可変範囲を拡大したときに、不連続モードが生じた場合
でも、帰還電圧VFBが所定通り確保できて、水平サイズ
を水平サイズ基準電圧Vref に基づいて設定された値に
制御することができ、上記のような水平サイズ不足が生
ずることがない。
【0037】以上のように、この第1の実施例では、水
平サイズ制御範囲の拡大を安定に行なうことができる。
【0038】図5は図1で積分回路23と反転回路24
との一具体的の回路構成を示す回路図であって、25は
コンデンサ、26は抵抗、27は比較回路、28,29
は抵抗、90は電源端子であり、図1に対応する部分に
は同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0039】同図において、積分回路23はコンデンサ
25と抵抗26とで構成され、反転回路24は比較回路
27と抵抗28,29で構成されている。
【0040】反転回路24では、電源端子90からの電
源電圧VC1が抵抗28,29で分圧されて所定の基準電
圧が形成され、この基準電圧が比較回路27の非反転入
力となる。また、比較回路27の反転入力は比較回路1
6からの比較出力電圧VCOである。これにより、比較回
路27からは、この比較出力電圧VCOが反転されてなる
反転出力電圧VCNが得られる。この反転出力電圧VCN
抵抗26とコンデンサ25とからなる積分回路23で積
分されて、帰還電圧VFBが得られる。
【0041】図6は図1で積分回路23と反転回路24
との他の具体的の回路構成を示す回路図であって、30
はトランジスタ、31〜33は抵抗であり、図5に対応
する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略す
る。
【0042】同図において、反転回路24は抵抗31〜
33とトランジスタ30とで構成される反転増幅回路で
あり、比較回路16からの比較出力電圧VCOが抵抗3
2,33で分圧されてトランジスタ30のベースに供給
される。比較出力電圧VCOが高レベルのときには、トラ
ンジスタ30のコレクタが低レベルとなり、比較出力電
圧VCOが低レベルのときには、トランジスタ30のコレ
クタが高レベルとなる。従って、トランジスタ30のコ
レクタには、比較出力電圧VCOが反転した電圧が得ら
れ、これが反転出力電圧VCNとして積分回路23に供給
される。この積分回路23は、図5における積分回路2
3と同じ回路構成をなしている。
【0043】図7は本発明によるディスプレイ装置の第
2の実施例を示す回路構成図であって、40は水平サイ
ズ変動補正回路、41は抵抗、43はコンデンサ、91
はフライバックトランス、92はダイオード、93は陰
極線管(CRT:図示せず)のアノード端子であり、図
1に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を
省略する。
【0044】この第2の実施例は、図7に示すように、
S字補正コンデンサ10,チョークコイル21の接続点
と誤差増幅器15の反転入力端子との間に水平サイズ変
動補正回路40を設けた点が、図1に示した第1の実施
例と異なる。この水平サイズ変動補正回路40は抵抗4
1とコンデンサ42との直列回路からなっている。
【0045】以下、この水平サイズ変動補正回路40の
動作,作用について説明する。
【0046】図7に示す構成の回路は、一般に、水平偏
向高圧一体形回路と呼ばれ、水平偏向出力回路65中の
水平出力トランジスタ2一石でもって、水平偏向コイル
7とフライバックトランス91を駆動している。かかる
回路において、フライバックトランス91からビーム電
流Ibが流れた場合、陰極線管のアノード端子93に発
生する高圧電圧EHVが低下し、その結果、ビーム電流I
bが流れている期間、水平サイズが大きくなる。
【0047】一方、このビーム電流Ibが流れるのと同
時に、フライバックトランス91で失われたエネルギー
を補充するために、電源電圧EBが印加されている電源
端子12からフライバックトランス91の一次巻線11
に流れる電源電流IEBが増加する。ダイオード変調形の
水平偏向出力回路65では、この電源電流IEBの変化が
水平サイズ制御電流IOへも影響している。つまり、電
源電流IEBの増加とともに水平サイズ制御電流IOも増
加する。このため、チョークコイル21の両端にかかる
電圧も大きくなり、水平サイズ制御電圧VCSは増加す
る。この結果、水平偏向電流IDYが小さくなり、画面の
水平サイズが小さくなる。この変化量はチョークコイル
21のインダクタンスLに依存し、このインダクタンス
Lが大きいほど水平サイズがより小さくなる。
【0048】以上のように、ビーム電流Ibが流れた場
合には、水平サイズが大きくなる要因と水平サイズが小
さくなる要因とが混在する状態となる。これら2つの要
因が互いに打ち消し合うように、チョークコイル21の
インダクタンスLを調整することにより、水平サイズの
変動を最小限に抑えることが可能となる。
【0049】しかしながら、チョークコイル21のイン
ダクタンスLの値は、回路の消費電力や部品のコストな
どを優先して設定するのが一般的であり、上記のように
チョークコイル21のインダクタンスLを調整するのは
非常に難しい。従って、ビーム電流Ib の変化にともな
って水平サイズの変動が生じることになる。
【0050】そこで、この第2の実施例では、図7に示
すように、水平サイズ変動補正回路40を設け、これに
より、水平サイズの補正を行なってビーム電流Ibの変
化に対する水平サイズの変動を低減する。
【0051】即ち、水平サイズ変動補正回路40がビー
ム電流Ibの変化による水平サイズ制御電圧VCSの変動
を検出し、この水平サイズ制御電圧VCSの変動分を誤差
増幅回路15へ帰還する。この結果、水平サイズ制御電
圧VCSの変動が少なくなるように、誤差増幅回路15か
らの比較回路16に供給される誤差出力電圧VVPが制御
される。
【0052】また、入力端子13から入力される水平サ
イズ基準電圧Vrefにビーム電流Ibの変化に対応した電
圧を重畳することにより、水平サイズ制御電圧VCSを微
調整し、水平サイズの変動をより少なくすることができ
る。
【0053】以上のように、この第4の実施例では、先
の第1の実施例の効果に加え、ビーム電流Ibの変化に
伴う水平サイズの変動をより少なくできるという効果を
奏する。
【0054】なお、この第2の実施例においても、反転
回路24,積分回路23の構成を、図1に示した第1の
実施例と同様、図5,図6に示したような回路構成とす
ることができることはいうまでもない。
【0055】図8は本発明によるディスプレイ装置の第
3の実施例を示す構成図であって、50は入力端子、5
1は水平AFC回路、52は水平発振回路、53は水平
ドライブ回路、54,55はコンデンサであり、図7に
対応する部分には同一符号を付けて重複する説明は省略
する。
【0056】同図において、入力端子50から入力され
た水平同期信号HDはAFC回路51で帰還電圧VAFC
と比較され、その誤差電圧に応じて水平発振回路52の
発振周波数が制御される。この水平発振回路52の出力
は水平ドライブ回路53に供給されて水平ドライブパル
スが形成され、入力端子1から水平偏向出力回路65に
おける水平出力トランジスタ2のベースに供給される。
【0057】この第3の実施例が図7に示した本発明の
第2の実施例と異なる点は、水平AFC回路51へ帰還
する帰還電圧VAFCとして、水平偏向出力回路65での
水平出力トランジスタ2の出力端子に発生するフライバ
ックパルスVCPを用いる点である。
【0058】一般的には、フライバックトランス91に
3次巻線を設け、この3次巻線の出力電圧を帰還電圧V
AFCとして用いている。この場合、帰還電圧VAFCはビー
ム電流Ibによる波形歪の影響を受けやすく、ビーム電
流Ibの変化に対応して帰還電圧VAFCが変化すると、水
平AFC回路51の動作が乱れて画面上に左右非対称な
歪が生じる。特に、アスペクト比16:9の陰極線管に
アスペクト比4:3の映像を表示する場合には、映像の
左右両端が画面内に表示されるため、この左右非対称な
歪がより目につきやすくなる。但し、アスペクト比4:
3の陰極線管にアスペクト比4:3の映像を表示する場
合には、オーバースキャンをすることにより、左右非対
称の歪を目だたなくすることができる。
【0059】これに対して、この第3の実施例では、図
8に示すように、水平出力トランジスタ2の出力端子に
発生するフライバックパルスVCPをコンデンサ54,5
5で分圧し、これをAFC回路51の帰還電圧VAFC
して用いる。これによると、上記のフライバックトラン
ス91の3次巻線から帰還電圧VAFCを形成する場合に
比べ、ビーム電流Ibの変化に対する帰還電圧VAFC
変動を少なくすることができ、ビーム電流Ibの変化に
対する左右非対称な歪が低減する。
【0060】このようにして、この第3の実施例では、
先に説明した第1,第2の実施例で得られる効果に加
え、ビーム電流Ibの変化に伴う左右非対称な歪を低減
できるという効果も得られる。
【0061】なお、この第3の実施例では、フライバッ
クパルスVCPを分圧するために、コンデンサ54,55
を用いているが、他のインピーダンス部品(例えば、コ
イルや抵抗など)を用いてもよく、同様の効果が得られ
る。
【0062】また、反転回路24,積分回路23の構成
も、図1に示した第1の実施例と同様、図5,図6に示
したような回路構成とすることができることはいうまで
もない。
【0063】図9は本発明によるディスプレイ装置の全
体構成を示すブロック図であって、60は入力端子、6
1は信号処理回路、62は水平偏向回路、68はビデオ
回路、69は垂直偏向回路、70は偏向ヨーク、71は
陰極線管であり、前出図面に対応する部分には同一符号
を付けている。
【0064】同図において、水平偏向回路62が図1,
図5〜図8に示した構成をなすものである。入力端子6
0から入力された複合映像信号は、信号処理回路61に
供給されて所定の処理がなされるとともに、映像信号V
Sと水平同期信号HDと垂直同期信号VDとに分離され
る。映像信号VSはビデオ回路68で処理されて陰極線
管71のカソード電極を駆動する。水平同期信号HDは
水平偏向回路62に供給されて水平偏向出力回路65で
水平偏向電流が形成され、これによって陰極線管71の
偏向ヨーク70が駆動される。また、この水平偏向出力
回路65では、水平出力トランス(または、フライバッ
クトランス)の出力から高圧電圧が形成され、陰極線管
71の陽極に供給される。垂直同期信号VDは垂直偏向
回路69に供給されて垂直偏向電流が形成され、これに
よって陰極線管70の偏向ヨーク70が駆動される。
【0065】また、信号処理回路61では、入力された
複合映像信号のアスペクト比を検出し、この検出された
アスペクト比に応じたさきの水平サイズ基準電圧Vref
が形成されるとともに、分離した水平同期信号HDから
水平のこぎり波電圧VSAWも形成され、夫々パルス幅制
御回路67に供給される。
【0066】さらに、先に説明したようにこの水平サイ
ズ基準電圧Vrefを垂直走査周期でパラボラ状に変調
し、サイドピン補正を行なう場合には、垂直偏向回路6
9で垂直走査周期のパラボラ状電圧を形成し、パルス幅
制御回路67において、このパラボラ状電圧でもって水
平サイズ基準電圧Vref を振幅変調すればよい。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ダイオード変調形の水平偏向出力回路へ供給する水平サ
イズ制御電圧を形成するため、誤差増幅回路と、該誤差
増幅回路に接続された比較回路と、該比較回路及びダイ
オード変調形の水平偏向出力回路に接続されたパルス幅
制御出力回路と、該比較回路及び該誤差増幅回路に接続
された帰還電圧形成回路から構成されたパルス幅制御回
路を用いている。
【0068】このような構成のパルス幅制御回路を用い
ることにより、水平サイズ可変範囲の拡大を安定に行な
うことができ、アスペクト比16:9とアスペクト比
4:3の映像の切り換えも安定に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイ装置の第1の実施例
を示す回路構成図である。
【図2】1水平走査期間でみた図1の各部の信号を示す
波形図である。
【図3】アスペクト比16:9の場合の1垂直走査期間
でみた図1の各部の信号を示す波形図である。
【図4】アスペクト比4:3の場合の1垂直走査期間で
みた図1の各部の信号を示す波形図である。
【図5】図1での反転回路と積分回路の一具体例を示す
図である。
【図6】図1での反転回路の他の具体例を示す図であ
る。
【図7】本発明によるディスプレイ装置の第2の実施例
を示す回路構成図である。
【図8】本発明によるディスプレイ装置の第3の実施例
を示す回路構成図である。
【図9】本発明によるディスプレイ装置の全体構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
2 水平出力トランジスタ 7 水平偏向コイル 15 誤差増幅回路 16 比較回路 21 チョークコイル 23 積分回路 24 反転回路 40 水平サイズ変動補正回路 65 水平偏向出力回路 67 パルス幅制御回路 80 帰還電圧形成回路 81 パルス幅制御出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 3/223 H04N 3/27

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水
    平偏向回路と、該陰極線管の垂直偏向コイルを駆動する
    垂直偏向回路と、該陰極線管のカソード電極を駆動する
    ビデオ回路とを備えたディスプレイ装置において、 該水平偏向回路は、ダイオード変調形の水平偏向出力回
    路と、該ダイオード変調形の水平偏向出力回路に流れる
    水平偏向電流の振幅を制御する水平サイズ制御電圧を出
    力するパルス幅制御回路とを備え、 該パルス幅制御回路は、表示画面での水平サイズを決め
    る基準電圧と帰還電圧とを入力とする誤差増幅回路と、
    該誤差増幅回路の出力電圧と水平走査周期の鋸歯状波電
    圧とを入力とする比較回路と、該比較回路の出力から該
    帰還電圧を形成する帰還電圧形成回路と、該比較回路の
    出力から該水平サイズ制御電圧を形成するパルス幅制御
    出力回路とから構成され 該水平サイズ制御電圧を該パルス幅制御出力回路からチ
    ョークコイルを介して該ダイオード変調形の水平偏向出
    力回路に供給し、該チョークコイルに流れる水平サイズ
    制御電流が、水平走査周期内の所定期間においてほぼ0
    となるように、周期的に変化させる ことを特徴とするデ
    ィスプレイ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記帰還電圧形成回路は、前記比較回路の出力を反転す
    る反転回路と、該反転回路の出力を積分し帰還電圧とし
    て前記誤差増幅回路に供給する積分回路とからなる こと
    を特徴とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記パルス幅制御回路から出力される前記水平サイズ制
    御電圧の変動分を検出し、検出した該変動分を前記誤差
    増幅回路での前記帰還電圧の入力端子に供給する水平サ
    イズ変動補正回路を設けた ことを特徴とするディスプレ
    イ装置。
  4. 【請求項4】 請求項において、前記水平サイズ変動補正回路は、コンデンサと抵抗との
    直列回路である ことを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、前記水平偏向回路内の水平AFC回路への帰還電圧とし
    て、前記水平偏向出力 回路内の水平出力素子の出力端子
    に発生するフライバックパルスを分圧して得られた電圧
    を用いた ことを特徴とするディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、前記フライバックパルスの分圧手段として、コンデンサ
    を用いた ことを特徴とするディスプレイ装置。
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