JPH0683261A - 電子学習機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の出題目的で教材データを共有し、教材
の作成作業の効率化と利用者の管理作業を軽減すること
が可能な電子学習機を提供する。 【構成】 起動プログラムを記憶させたＲＯＭ１、中央
処理装置（ＣＰＵ）２、制御プログラムと検索情報の種
類を指定する出題モードと教材データと教材データに対
応する検索情報からなる外部記憶装置３、ロードされた
プログラムとプログラム実行時に作業領域として使う主
記憶装置４、教材データを印刷する印刷装置５、教材デ
ータを表示し出題モードと選択可能な操作を表示する表
示装置６、出題モードと操作を選択する入力装置７を備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電子学習機に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子学習機では、コースウエアと
称し、個々の学習目的や利用方法毎に、問題や解答等の
教材データとそれを利用するプログラムを作成してい
た。たとえば、受験対策用コースウエアでは、過去の出
題問題からなる受験教材データを専用のプログラムで学
習者に操作および提示していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電子学習機では学習目的や利用方法が若干違うコースウ
エアを作成する場合でも、別々の教材データとそれを利
用するプログラムを作成しなければならず、コースウエ
アの開発時間と費用が多くかかっていた。また、オーサ
リングシステムと称するコースウエア作成支援プログラ
ムを利用してコースウエアを開発する場合であっても、
作成された学習目的や利用方法の異なる複数のプログラ
ムを利用者が管理しなければならないという問題点があ
った。

【０００４】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、複数の出題目的で教材データを
共有し、教材の作成作業の効率化と利用者の管理作業を
軽減することが可能な電子学習機を提供することを目的
とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の電子学習機では、図１に示すように複数の問
題及びその解答等よりなる教材情報と、出題目的情報
と、前記各教材情報に付されると共に前記出題目的情報
に対応づけられた検索情報とを記憶する記憶手段と、前
記出題目的情報から所望の出題目的情報を選択する選択
手段と、前記選択された出題目的情報に対応する検索情
報の一覧を前記記憶手段から読みだし、出力手段に出力
する第１の制御手段と、前記出力された検索情報に、各
検索情報の検索値を入力する入力手段と、前記検索情報
と前記検索値に対応する教材情報を前記記憶手段から読
みだし、前記出力手段に出力する第２の制御手段とを備
えた。

【０００６】

【作用】上記の構成を有する本発明の電子学習機におい
て、利用者が出題目的情報から所望の出題目的情報を選
択手段により選択し、選択された出題目的情報に対応す
る検索情報の一覧を第１の制御手段が記憶手段から読み
だし、出力手段に出力する。さらに出力された検索情報
に、各検索情報の検索値を入力手段より入力し、前記検
索情報と前記検索値に対応する教材情報を第２の制御手
段が記憶手段から読みだし、出力手段に出力する。

【０００７】

【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。

【０００８】図２は本実施例の電子学習機の構成を示す
ブロック図である。

【０００９】本電子学習機は、起動プログラムを記憶さ
せたＲＯＭ１、中央処理装置（ＣＰＵ）２、外部記憶装
置３、主記憶装置４、印刷装置５、表示装置６、入力装
置７を備えている。

【００１０】外部記憶装置３は制御プログラムを記憶さ
せたプログラム領域３１と、出題目的に合わせて制御プ
ログラムの動作を規定した名称である出題モードに関す
る情報を記憶させた出題モード領域３２と、教材データ
を記憶させた教材データ領域３３と、検索情報を記憶さ
せた検索情報領域３４とから構成される。更に出題モー
ド領域３２は出題モードの名称を記憶させた出題モード
名称領域３２ａと、各出題モード毎に検索情報の種類を
記憶させた検索情報種類領域３２ｂとから構成される。
教材データ領域３３は、問題文と解答文と説明文から構
成される複数の問題から構成される。検索情報領域３４
は複数の問題に対する検索情報により構成される。個々
の問題に対する検索情報は複数の検索情報の種類に対す
る値から構成される。

【００１１】主記憶装置４は外部記憶装置のプログラム
領域３１が複写されるプログラム領域４１と作業領域４
２とから構成される。作業領域４２は選択された出題モ
ードが記憶される出題モード領域４１ａと、選択された
出題モードの検索情報の種類が記憶される検索情報種類
領域４２ｂと、検索値が記憶される検索値領域４２ｃ
と、検索結果のデータ番号が記憶される検索教材データ
インデクス領域４２ｄと、文選択領域４２ｅとから構成
される。

【００１２】尚、ＣＰＵ２と主記憶装置４のプログラム
領域４１は第１と第２の制御手段を構成し、外部記憶装
置３は記憶手段を構成し、入力装置７は入力手段と選択
手段を構成し、表示装置６は出力手段を構成している。

【００１３】次に図３のフローチャートを参照して作用
を説明する。

【００１４】本電子学習機を起動すると、ＲＯＭ１の起
動プログラムにより、外部記憶装置３のプログラム領域
３１から制御プログラムが主記憶装置４のプログラム領
域４１にロードされ、実行される。制御プログラムによ
り外部記憶装置３の出題モード名称領域３２ａからすべ
ての出題モードの名称一覧が表示装置６に表示される
（ステップＳ１、以下単にＳ１と称し、その他のステッ
プについても同様とする）。図８は出題モードの名称と
それに対応する検索情報の種類を示す表である。図４は
Ｓ１における表示装置６の表示例である。本表示例では
出題モードを入力要求する表示と兼ねている。

【００１５】学習者が入力装置７により出題モードを選
択すると（Ｓ２）、選択された出題モードが主記憶装置
４の出題モード領域４２ａに記憶され、対応する検索情
報の種類が外部記憶装置３の検索情報種類領域３２ｂか
ら主記憶装置４の検索情報種類領域４２ｂに記憶され、
表示装置６に表示される（Ｓ３）。図５はＳ２で「１受
験教材」を選択した場合のＳ３における表示装置６の表
示例である。本表示例では検索値入力要求の表示を兼ね
ている。図８では、受験教材の検索情報の種類は試験回
数、受験校、類題、要点の４種であるが、類題および要
点の２種は本フローチャートで示すプログラムでは参照
されない。但し、類題は問題の類似問題を示し、要点は
問題の要点となる問題を示す検索情報であり、予め選択
された問題の類題および要点を検索する場合においては
使用される。

【００１６】学習者が検索値を入力すると（Ｓ４）、主
記憶装置４の検索値領域４２ｃに記憶され、その検索値
により外部記憶装置３の検索情報領域３４が検索され、
合致する検索値を持つ問題が教材データ領域３３から選
択され、その問題番号が主記憶領域４の検索教材データ
インデクス領域４２ｄに記憶される（Ｓ５）。例えば、
検索情報領域３ｄに図９に示す検索情報の値が記憶され
ていて、学習者がＳ４において、図５に示す表示例で、
検索値を試験回数１、受験校Ａ校と入力したとすると、
Ｓ５で、検索情報の合致する問題１、問題４が選択さ
れ、作業領域４２の検索教材データインデクス領域４２
ｄに問題１、問題４の問題番号が記憶される。

【００１７】次に、教材データの文の種類が教材データ
領域３３に記憶された教材データから表示装置６に表示
され、例えば、本実施例では教材データが問題文、解答
文、説明文を含んでいるとする場合、文学習者が問題
文、解答文、説明文の何れかを選択すると（Ｓ６）、作
業領域４２の文選択領域４２ｅに選択された文が記憶さ
れる。図６は文を選択するときの表示例である。

【００１８】次に、学習者が検索された教材データを表
示するか、印刷するか、学習を終了するか選択する（Ｓ
７）。図７は操作選択時表示例を示す。ここで、表示が
選択されると（Ｓ８）、主記憶装置４の検索教材データ
インデクス４２ｄに記憶された問題番号と文選択領域４
２ｅに記憶された文選択により、外部記憶装置３の教材
データ領域３３の対応する問題の問題文、解答文、説明
文の何れかが表示装置５に表示される（Ｓ９）。例え
ば、検索教材データインデクス４２ｄに問題１と問題３
の問題番号が記憶され、文選択を記憶する領域４２ｅに
問題文選択が記憶されているとすると、教材データ領域
３３の問題１と問題４の問題文が表示装置６に表示され
る。

【００１９】印刷が選択されると（Ｓ１０）、表示が選
択された場合と同様に文が印刷装置５により印刷される
（Ｓ１１）。

【００２０】終了が選択されると（Ｓ１１）と、学習が
終了される。

【００２１】Ｓ７で表示または印刷が選択された場合、
文の表示、印刷の終了後、文選択のステップ（Ｓ６）に
戻る。

【００２２】以上、詳述したように、教材データの個々
の問題に複数の検索情報の種類とその値を持たせ、その
教材データの利用方法である出題モードと検索情報の種
類の１つまたは複数を対応させることにより、複数の出
題モードで共通の教材データの問題を利用することがで
きる。これにより、効率的な教材データ作成と管理が可
能になる。

【００２３】尚、本発明は以上詳述した実施例に限定さ
れるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲の変更は
可能である。

【００２４】例えば、上記実施例では教材データが問題
文と解答文と説明文から構成される複数の問題から構成
されたが、その他複数の検索情報の種類とその値を持つ
すべての教材データを対象とする。また、出題モードの
選択方法は表示装置６に表示された出題モード一覧から
入力装置７で１つを指定しているが、その他の方法でも
良い。

【００２５】

【発明の効果】以上、詳述したことから明かなように、
本発明の電子学習機では、複数の出題目的で教材情報を
共有し、教材の作成作業の効率化と利用者の管理作業を
軽減することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子学習機の構成を示すクレーム対応
図である。

【図２】本実施例の電子学習機の構成を示すブロック図
である。

【図３】作用の説明に供するフローチャートである。

【図４】表示装置の表示例を示す説明図である。

【図５】表示装置の表示例を示す説明図である。

【図６】表示装置の表示例を示す説明図である。

【図７】表示装置の表示例を示す説明図である。

【図８】出題モード名称と検索情報の種類の対応を示す
表である。

【図９】問題番号と検索情報の対応を示す表である。

【符号の説明】

２ 中央処理装置（ＣＰＵ） ３ 外部記憶装置 ４ 主記憶装置 ６ 表示装置 ７ 入力装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の問題及びその解答等よりなる教材
   情報と、出題目的情報と、前記各教材情報に付されると
   共に前記出題目的情報に対応づけられた検索情報とを記
   憶する記憶手段と、 前記出題目的情報から所望の出題目的情報を選択する選
   択手段と、 前記選択された出題目的情報に対応する検索情報の一覧
   を前記記憶手段から読みだし、出力手段に出力する第１
   の制御手段と、 前記出力された検索情報に、各検索情報の検索値を入力
   する入力手段と、 前記検索情報と前記検索値に対応する教材情報を前記記
   憶手段から読みだし、前記出力手段に出力する第２の制
   御手段とを備えたことを特徴とする電子学習機。