JPH0682954A - ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料及びその処理方法

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JPH0682954A
JPH0682954A JP23460692A JP23460692A JPH0682954A JP H0682954 A JPH0682954 A JP H0682954A JP 23460692 A JP23460692 A JP 23460692A JP 23460692 A JP23460692 A JP 23460692A JP H0682954 A JPH0682954 A JP H0682954A
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JP
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light
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JP23460692A
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Inventor
Ichizo Totani
市三 戸谷
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】迅速処理で低補充液量処理での画像の仕上りの
良好なハロゲン化銀感材を提供する。 【構成】ハロゲン化銀乳剤上の表面保護層のゼラチン量
が0.9g/m2以下、メルティングタイムが33分以上
かつ自動現像機の水洗出口での含水量が10〜16g/
m2であるハロゲン化銀感材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明はハロゲン化銀感光材料に関し、特に迅速処理し
たときの画像の仕上がりを損なわないハロゲン化銀感光
材料に関する。 さらに処理液の補充量を減らしたり、処理液による硬膜
度が下がる処理でも画像の仕上がりを損なわない感光材
料に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年救急医療の点から迅速処理が望まれている。 また地球環境保護の点で処理廃液を減らすことが望まれ
ている。しかしながらどちらも画像の仕上がりを損なう
方向にあるので、診断のためにも損なわない技術が望ま
れることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は迅速処理したときでも、処理液の補充量を減ら
したときでも画像の仕上がりを損なわない感材及びその
処理法を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を
有する感光材料において該乳剤層より外側に(支持体よ
り遠い側)ある非感光性層のゼラチンが0.9g/m2
下であり、メルティングタイムが33分以上であり、自
動現像機処理での水洗出口での両面の全含水量が10g
/m2以上16g/m2以下であることを特徴とするハロゲ
ン化銀写真感光材料によって達せられた。 画像の仕上がりのうち急速に乾燥させるとき生じる乾燥
ムラ(反射光沢のムラ)は乳剤層の上の非感光性層のゼ
ラチンが少ない程大きく損なわれるようになる。あるゼ
ラチン量以上(例えば1g/m2以上)では非常に目立ち
にくい。 但し、迅速処理では他の問題例えば残色が問題になるた
め、乳剤層の上の非感光性層のゼラチンは極力少なくし
たいところである。 該非感光性層のゼラチンが0.9g/m2以下、さらに
0.75g/m2以下であるところではメルティングタイ
ム(MT)を変化させると乾燥ムラのレベルが変化し、
好ましくは35分以上、さらに好ましくは40分以上6
0分以下にするのが良い。また該乳剤層を含む側の全体
の膜厚も3.8μ以下でMTは大きな効果を生み、さら
に3.6μ以下では効果は顕著である。
【0005】 水洗出口での両面の全含水量は自動現像機の能力にもよ
るが好ましくは11g/m2〜15g/m2、さらに好まし
くは12g/m2〜14.5g/m2である。 本発明においてMTと水洗出口での両面の全含水量をで
きるだけ独立に制御できる技術を持つことが好ましい。
同じMT、同じ水洗出口での両面含水量の場合にはでき
るだけ塗布サンプルの水膨潤率が高いまたは現像液中の
膨潤率が高いことが好ましい。 MTと水洗出口での両面の全含水量を制御するには、硬
膜剤の種類と量を最適化することと、好ましくは乳剤層
と同じ側の少なくとも一層にカルボン酸類モノマー単位
を有する重合物を含有させて制御するのが良い。 具体的には特開昭61−255337、特願平3−32
4064、特願平3−305545に記載のあらゆるも
のが使用できる。
【0006】 ハロゲン化銀乳剤を作るときにはハロゲン化銀溶剤を用
いることができる。本発明で用いることができるハロゲ
ン化銀溶剤としては、米国特許第3,271,157
号、同第3,531,289号、同第3,574,62
8号、特開昭54−1019号、度54−158917
号等に記載された(a) 有機チオエーテル類、特開昭53
−82408号、同55−77737号、同55−29
82号等に記載された(b) チオ尿素誘導体、特開昭53
−144319号に記載された(c) 酸素または硫黄原子
と窒素原子とにはさまれたチオカルボニル基を有するハ
ロゲン化銀溶剤、特開昭54−100717号に記載さ
れた(d) イミダゾール類、(e) 亜硫酸塩、(f) チオシア
ネート等が挙げられる。
【0007】 本発明のハロゲン化銀写真乳剤は、あらゆる化学増感が
行なえるが、化学増感においてセレンまたはテルル増感
またはイオウ増感または金増感をそれぞれ単独または組
合せることができる。 イオウ増感は、通常、イオウ増感剤を添加して、高温、
好ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することに
より行なわれる。 また、金増感は、通常、金増感剤を添加して、高温、好
ましくは40℃以上で乳剤を一定時間攪拌することによ
り行なわれる。 上記のイオウ増感には硫黄増感剤として公知のものを用
いることができる。例えばチオ硫酸塩、チオ尿素類、ア
リルイソチアシアネート、シスチン、p−トルエンチオ
スルホン酸塩、ローダニンなどが挙げられる。その他米
国特許第1,574,944号、同第2,410,68
9号、同第2,278,947号、同第2,728,6
68号、同第3,501,313号、同第3,656,
955号各明細書、ドイツ特許1,422,869号、
特公昭56−24937号、特開昭55−45016号
公報等に記載されている硫黄増感剤も用いることができ
る。硫黄増感剤の添加量は、乳剤の感度を効果的に増大
させるのに十分な量でよい。この量は、pH、温度、ハ
ロゲン化銀粒子の大きななどの種々の条件の下で相当の
範囲にわたって変化するが、ハロゲン化銀1モル当り1
×10-7モル以上、5×10-4モル以下が好ましい。
【0008】 上記の金増感の金増感剤としては金の酸化数が+1価で
も+3価でもよく、金増感剤として通常用いられる金化
合物を用いることができる。代表的な例としては塩化金
酸塩、カリウムクロロオーレート、オーリックトリクロ
ライド、カリウムオーリックチオシアネート、カリウム
ヨードオーレート、テトラシアノオーリックアシド、ア
ンモニウムオーロチオシアネート、ピリジルトリクロロ
ゴールドなどが挙げられる。 金増感剤の添加量は種々の条件により異なるが、目安と
してはハロゲン化銀1モル当り1×10-7モル以上、5
×10-4モル以下が好ましい。 セレン増感としては特願平4−33965の一般式
(I)及び(II)の化合物、テルル増感としては同一般
式(III)及び(IV)で表わされる化合物を好ましく用いる
ことができる。 化学熟成に際して、ハロゲン化銀溶剤およびセレン増感
剤またはセレン増感剤と併用することができるイオウ増
感剤および/または金増感剤等の添加の時期および順位
については特に制限を設ける必要はなく、例えば化学熟
成の初期(好ましくは)または化学熟成進行中に上記化
合物を同時に、あるいは添加時点を異にして添加するこ
とができる。また添加に際しては、上記の化合物を水ま
たは水と混合し得る有機溶媒、例えばメタノール、エタ
ノール、アセトン等の単液あるいは混合液に溶解せしめ
て添加させればよい。
【0009】 本発明には特開昭64−0531号及び特開平02−0
00837号に記載のカブリ防止剤及び低照度不規良化
剤を用いることができる。
【0010】 本発明に用いられるハロゲン化銀粒子の形態はいかよう
でもよいが、平板状粒子が好ましい。 本発明に用いられる平板状粒子のアスペクト比は、平板
状粒子個々の粒子の投影面積と等しい面積を有する円の
直径の平均値と平板状粒子個々の粒子、厚みの平均値と
の比で与えられる。 好ましい粒子形態としてはアスペクト比3以上20未
満、より好ましくは5以上10未満である。さらに粒子
の厚みは0.3μm以下が好ましく、特に0.2μm以
下が好ましい。 平板状粒子は全粒子の好ましくは80重量%、より好ま
しくは90重量%以上存在することが好ましい。 ハロゲン化銀乳剤に用いることができるハロゲン化銀と
しては、臭化銀、沃臭化銀、沃塩臭化銀、塩臭化銀、塩
化銀などのいずれのものでもよい。好ましくは、沃臭化
銀(I=0〜10モル%)、臭化銀、塩臭化銀である。
AgI分布としては内部高濃度であっても外部高濃度で
あってもよい。 ハロゲン化銀粒子形成または物理熟成の過程において、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリウム塩、イリジウム
塩またはその錯塩、ロジウム塩またはその錯塩、鉄塩ま
たは鉄錯塩などを共存させてもよい。また、必要によ
り、化学増感することができる。 救急医療の観点から本発明における好ましい現像処理時
間はDry to Dryで35秒以下、さらに好ましくは30秒
以下である。
【0011】 地球環境の観点から本発明の好ましい現像処理工程にお
ける補充液の量は25cc/4切以下である。さらに好ま
しくは20cc/4切以下である。 例えば補充液量18cc/4切でDry to Dry30秒とか、
補充液量25cc/4切でDry to Dry24秒で処理する
と、画像の仕上がり(特に残留Ag量、乾燥レベル、乾
燥ムラ)が従来の感材では不満足なレベルであった。 本発明の技術的特徴を持った感光材料が得られるに致っ
て上記目的が達成され得ることとなった。 本発明に於てはマット剤として米国特許第299210
1号、同2701245号、同4142894号、同4
396706号に記載の如きポリメチルメタクリレート
のホモポリマー又はメチルメタクリレートとメタクリル
酸とのコポリマー、デンプンなどの有機化合物、シリ
カ、二酸化チタン、硫酸、ストロンチウムバリウム等の
無機化合物の微粒子を用いることができる。 粒子サイズとしては1.0〜10μm、特に2〜5μm
であることが好ましい。
【0012】 本発明に使用する現像液に用いる現像主薬には良好な性
能を得やすい点で、ジヒドロキシベンゼン類と1−フェ
ニル−3−ピラゾリドン類の組合せが最も好ましい。勿
論この他にp−アミノフェノール系現像主薬を含んでも
よい。 本発明に用いるジヒドロキシベンゼン現像主薬としては
特にハイドロキノンが好ましい。 本発明に用いるp−アミノフェノール系現像主薬として
はメチル−p−アミノフェノールが好ましい。 現像主薬は通常0.01モル/リットル〜1.2モル/
リットルの量で用いられるのが好ましい。 本発明に用いる亜硫酸塩の保恒剤としては亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸リチウム、亜硫酸アンモ
ニウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウムな
どがある。亜硫酸塩は0.2モル/リットル以上特に
0.4モル/リットル以上が好ましい。また、上限は
2.5モル/リットルまでとするのが好ましい。 本発明に用いる現像液のpHは9から13までの範囲の
ものが好ましい。更に好ましくはpH10から12まで
の範囲である。 pHの設定のために用いるアルカリ剤には水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、第三リン酸ナトリウム、第三リン酸カリウムの如き
pH調節剤を含む。 特開昭62−186259号(ホウ酸塩)、同60−9
3433号(例えば、サッカロース、アセトオキシム、
5−スルホサリチル酸)、リン酸塩、炭酸塩などの緩衝
剤を用いてもよい。
【0013】 上記成分以外に用いられる添加剤としては、臭化ナトリ
ウム、臭化カリウム、沃化カリウムの如き現像抑制剤:
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ジメチルホルムアミド、メチルセロソ
ルブ、ヘキシレングリコール、エタノール、メタノール
の如き有機溶剤:1−フェニル−5−メルカプトテトラ
ゾール、2−メルカプトベンツイミダゾール−5−スル
ホン酸ナトリウム塩等のメルカプト系化合物、5−ニト
ロインダゾール等のインダゾール系化合物、5−メチル
ベンツトリアゾール等のベンツトリアゾール系化合物な
どのカブリ防止剤を含んでもよく、更に必要に応じて色
調剤、界面活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、特開昭56−
106244号記載のアミノ化合物などを含んでもよ
い。 本発明においては現像液に銀汚れ防止剤、例えば特開昭
56−24347号、特公昭56−46585号、US
4254215号、特公昭62−4702号、特公昭6
2−4703号、特開昭58−203439号、特開昭
62−56959号、特開昭62−178247号、U
S3318701号に記載の化合物を用いることができ
る。
【0014】 処理温度としては25〜50℃、特に30〜40℃であ
ることが好ましい。 この内、現像時間としては4〜15秒であることが好ま
しい。
【0015】 本発明の感光材料に用いられるその他の各種添加剤及び
現像処理条件に関するその他の技術に関しては特に制限
はなく、例えば特開平2−68539号公報等の以下の
該当個所に記載のものを用いることができる。 項 目 該 当 個 所 1.ハロゲン化銀乳剤と 特開平2−68539号公報第8頁右下欄下から6 その製法 行目から同第10頁右上欄12行目 2.化学増感方法 同第10頁右上欄13行目から同左下欄16行目 3.カブリ防止剤・安定 同第10頁左下欄17行目から同第11頁左上欄7 剤 行目及び同第3頁左下欄2行目から同第4頁左下欄 4.分光増感色素 同第4頁右下欄4行目から同第8頁右下欄 5.界面活性剤・帯電防 同第11頁左上欄14行目から同第12頁左上欄9 止剤 行目 6.マット剤・滑り剤・ 同第12頁左上欄10行目から同右上欄10行目。 可塑剤 同第14頁左下欄10行目から同右下欄1行目 7.親水性コロイド 同第12頁右上欄11行目から同左下欄16行目 8.硬膜剤 同第12頁左下欄17行目から同第13頁右上欄6 行目 9.支持体 同第13頁右上欄7行目から20行目 10.染料・媒染剤 同第13頁左下欄1行目から同第14頁左下欄9行 目 11.現像処理方法 特開平2−103037号公報第16頁右上欄7行 目から同第19頁左下欄15行目。及び特開平2− 115837号公報第3頁右下欄5行目から同第6 頁右上欄10行目
【0016】
【実施例】
実施例1 平板状粒子の調製 水1リットル中に臭化カリウム6g、ゼラチン7gを添
加し55℃に保った容器中へ攪拌しながら硝酸銀水溶液
37cc(硝酸銀4.00g)と臭化カリウム5.9gを
含む水溶液38ccをダブルジェット法により37秒間で
添加した。つぎにゼラチン18.6gを添加した後70
℃に昇温して硝酸銀水溶液89cc(硝酸銀9.8g)を
22分間かけて添加した。ここで25%のアンモニア水
溶液7ccを添加し、そのままの温度で10分間物理熟成
したのち100%酢酸溶液を6.5cc添加した。引き続
いて硝酸銀153gの水溶液と臭化カリウムの水溶液を
pAg8.5に保ちながらコントロールダブルジェット
法で35分かけて添加した。次に硝酸銀水溶液を用いて
pBr2.8に調整した後2Nのチオシアン酸カリウム
溶液を添加した(但しイオンクロマトグラフィーで第1
表になるようコントロールした)。5分間そのままの温
度で物理熟成したのち35℃に温度を下げた。平均投影
面積直径1.10μm、厚み0.165μm、直径の変
動係数18.5%の単分散純臭化銀平板状粒子を得た。
この後、沈降剤−1を用いた沈降法により可溶性塩類を
除去した。再び40℃に昇温してゼラチン30gとフェ
ノキシエタノール2.35gおよび増粘剤としてポリス
チレンスルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソ
ーダと硝酸銀溶液でpH5.90、pAg8.25に調
整した。
【0017】
【化1】
【0018】この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状
態で化学増感を施した。但しAgI微粒子を化学増感前
と途中にそれぞれ0.05%分添加した。まず二酸化チ
オ尿素0.043mgを添加し22分間そのまま保持して
還元増感を施した。つぎに4−ヒドロキシ−6−メチル
−1,3,3a,7−テトラザインデン20mgと増感色
【0019】
【化2】
【0020】を400mgを添加した。さらに塩化カルシ
ウム0.83gを添加した。引き続き第4表に記載の増
感剤と塩化金酸2.6mgおよびチオシアン酸カリウム9
0mgを添加し40分後に35℃に冷却した。こうして平
板状粒子T−1を調製完了した。
【0021】塗布試料の調製 T−1のハロゲン化銀1モルあたり下記の薬品を添加し
て塗布液とした塗布試料を作成した。 ・ゼラチン(乳剤中のGelも含め) 65.6g ・トリメチロールプロパン 9g ・デキストラン(平均分子量3.9万) 18.5g ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム(平均分子量60万) 1.8g ・硬膜剤 1,2−ビス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタン
【0022】
【化3】
【0023】表面保護層は各成分が下記の塗布量となる
ように調製準備した。 表面保護層の内容 塗布量 ・ゼラチン 表2に記載g/m2 ・ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量3万) MTと含水量を 変えるため調節 ・4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザ インデン 0.015
【0024】
【化4】
【0025】 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.7μm) 0.087 ・プロキセル(NaOHでpH7.4に調整) 0.0005
【0026】支持体の調製 (1) 下塗層用染料D−1の調製 下記の染料を特開昭63−197943号に記載の方法
でボールミル処理した。
【0027】
【化5】
【0028】水434mlおよび Triton X−200界面
活性剤(TX−200)の6.7%水溶液791mlとを
2リットルのボールミルに入れた。染料20gをこの溶
液に添加した。酸化ジルコニウム(ZrO)のビーズ4
00ml(2mm径)を添加し内容物を4日間粉砕した。こ
の後、12.5%ゼラチン160gを添加した。脱泡し
たのち、濾過によりZrOビーズを除去した。得られた
染料分散物を観察したところ、粉砕された染料の粒径は
直径0.05〜1.15μmにかけての広い分野を有し
ていて、平均粒径は0.37μmであった。さらに、遠
心分離操作をおこなうことで0.9μm以上の大きさの
染料粒子を除去した。こうして染料分散物D−1を得
た。 (2) 支持体の調製 二軸延伸された厚さ183μmのポリスチレンテレフタ
レートフィルム上にコロナ放電処理をおこない、下記の
組成より成る第1下塗液を塗布量が5.1cc/m2となる
ようにワイヤーバーコーターにより塗布し、175℃に
て1分間乾燥した。次に反対面にも同様にして第1下塗
層を設けた。使用したポリスチレンテレフタレートには
下記構造の染料が0.04wt%含有されているものを
用いた。
【0029】
【化6】
【0030】 ブタジエン−スチレン共重合体ラテックス溶液 (固型分40%ブタジエン/スチレン重量比=31/69) 79cc
【0031】
【化7】
【0032】 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジンナトリウム塩 4%溶液 20.5cc 蒸留水 900.5cc 上記の両面の第1下塗層上に下記の組成からなる第2の
下塗層を塗布量が下記に記載の量となるように片側ず
つ、両面にワイヤー・バーコーター方式により150℃
で塗布・乾燥した。 ・ゼラチン 160g/m2 ・染料分散物D−1(染料固型分として26mg/m2
【0033】
【化8】
【0034】 ・マット剤 平均粒径2.5μmのポリメチルメタクリレート 2.5mg/m2 写真材料の調製 準備した支持体上に先の乳剤層と表面保護層を同時押し
出し法により両面に塗布した。片面当りの塗布銀量は
1.75g/m2とした。
【0035】MTの評価 1cm×2cmに切断した感材を50℃の水酸化ナトリウム
1.5重量%水溶液中に浸漬したとき、該感材を構成す
る少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層が融解しはじめ
るまでの時間をいう。 含水量の測定 4切サイズの感材を処理し水洗出口で取り出し重量を測
り、50℃で乾燥させた後の重量を測る。その差をとり
1m2当りに換算しg単位で表わす。
【0036】乾燥レベルの評価 乾燥ゾーン出口にでてきた感材を触り、官能評価する。 ○:良く乾いている。 ×:しめりけがあり問題である。 乾燥ムラ 乾燥ゾーン出口にでてきた感材の反射光沢ムラを評価す
る。 ○:良い。 ×:ムラがあり悪い。
【0037】(残色の評価)写真材料を30.5cm×2
5.4cmに裁断して水洗水5℃にして処理し、感材の残
色度合いを目視にて下記の基準で評価した。 ◎:ほとんど残色しない。 ○:微かに残色しているが気にならない。 △:残色しているが実用的に許容される。 ×:残色が多く不可。
【0038】(写真性能の評価)富士写真フイルム
(株)製のXレイオルソスクリーンHR−4を使用して
両側から0.05秒の露光を与え感度の評価を行なっ
た。この実験に用いた自現機は、富士写真フイルム社製
自現機FPM−9000型を改造したものであり、その
処理工程は下記表1の通りである。
【0039】
【表1】
【0040】処理液については次の通りである。 現像処理 濃縮液の調製 <現像液> パーツ剤A 水酸化カリウム 270g 亜硫酸カリウム 1125g 炭酸ナトリウム 450g ホウ酸 75g ジエチレングリコール 150g ジエチレントリアミン五酢酸 30g 1−(N,N−ジエチルアミノ)エチル−5−メルカプト テトラゾール 1.5g ハイドロキノン 405g 4−ヒドロキシメチル−4−メチル−1−フェニル−3− ピラゾリドン 30g 水を加えて 4500ml パーツ剤B テトラエチレングリコール 750g 3,3′−ジチオビスヒドロ桂皮酸 3g 氷酢酸 75g 5−ニトロインダゾール 4.5g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 67.5g 水を加えて 1000ml パーツ剤C グルタールアルデヒド(50wt/wt%) 150g 臭化カリウム 15g メタ重亜硫酸カリウム 120g 水を加えて 750ml
【0041】 <定着液> チオ硫酸アンモニウム(70wt/vol %) 3000ml エチレンジアミン四酢酸・二ナトリウム・二水塩 0.45g 亜硫酸ナトリウム 225g ホウ酸 60g 1−(N,N−ジメチルアミノ)−エチル−5−メルカプ トテトラゾール 15g 酒石酸 48g 氷酢酸 675g 水酸化ナトリウム 225g 硫酸(36N) 58.5g 硫酸アルミニウム 150g 水を加えて 6000ml pH 4.68
【0042】処理液の調製 上記現像液濃縮液を下記の容器に各パーツ剤毎に充填し
た。この容器はパーツ剤A、B、Cの各部分容器が容器
自身によって一つに連結されているものである。また、
上記定着液濃縮液も同種の容器に充填した。
【0043】まず、現像槽内にスターターとして、酢酸
54gと臭化カリウム55.5gを含む水溶液300ml
を添加した。上記処理剤入容器を逆さにして自現機の側
面に装着されている処理液ストックタンクの穿孔刃にさ
しこんで、キャップの封止膜を破り、容器内の各処理剤
をストックタンクに充填した。これらの各処理剤を下記
の割合で自現機の現像槽、定着槽に、それぞれ自現機に
設置されているポンプを作動して満たした。補充条件は
現像液、定着液とも18cc/4切である。
【0044】現像液 パーツ剤A 60ml パーツ剤B 13.4ml パーツ剤C 10ml 水 116.6ml pH 10.50
【0045】定着液 濃縮液 80ml 水 120ml pH 4.62 水洗槽には水道水を満たした。
【0046】
【表2】
【0047】本発明の試料が有効であることがわかる。
【0048】実施例2 水1リットル中に臭化カリウム6.0g、ゼラチン5.
0gを添加し55℃に保った容器中へ攪拌しながら硝酸
銀水溶液30cc(硝酸銀5.5g)と臭化カリウム9.
4gを含む水溶液33ccをダブルジェット法により45
秒間で添加した。つぎに62℃に昇温して硝酸銀水溶液
60cc(硝酸銀11.1g)を12分間かけて添加し
た。ここで25%のアンモニア水溶液6ccを添加、その
ままの温度で5分間物理熟成したのち100%酢酸溶液
を5.6cc添加した。引き続いて硝酸銀150.0gの
水溶液と臭化カリウムの水溶液をpAg8に保ちながら
コントロールダブルジェット法で25分かけて添加し
た。次に2Nのチオシアン酸カリウム溶液15ccと直径
0.07μmのAgI微粒子を全銀量にたいして0.1
モル%添加した。5分間そのままの温度で物理熟成した
のち35℃に温度を下げた。こうしてトータル沃化銀含
量0.1モル%、平均投影面積直径0.60μm、厚み
0.12μm、直径の変動係数16.8%の単分散平板
状粒子を得た。この後、沈降法により可溶性塩類を除去
した。再び40℃に昇温してゼラチン41gとフェノキ
シエタノール1.4gおよび増粘剤としてポリスチレン
スルホン酸ナトリウム0.8gを添加し、苛性ソーダと
硝酸銀溶液でpH5.90、pAg7.90に調整し
た。この乳剤を攪拌しながら56℃に保った状態で化学
増感を施した。まず二酸化チオ尿素0.1mgを添加し1
0分間そのまま保持して還元増感を施した。つぎに実施
例1と同じ増感色素、色素−(I)430mgを添加し
た。引き続き第5表に記載の増感剤を添加した。続いて
塩化金酸とチオシアン酸カリウムを添加して40分後に
35℃に冷却した。こうして平板状粒子を調製完了し
た。
【0049】以下に塗布試料の構成を示す。 乳剤面側の構成 A)乳剤層 塗布銀量 2.3g/m2 ゼラチン量 2.0g/m2 ・デキストラン(平均分子量3.9万) 0.4g/m2 ・2,6−ビス(ヒドロキシアミノ)−4−ジエチルアミノ −1,3,5−トリアジン 1.46g/m2
【0050】
【化9】
【0051】 ・エチルアクリレート/メタクリル酸共重合体ラテックス (97/3) 0.30g/m2 ・ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 0.037g/m2 ・スノーテックス(日産化学(株)) 0.35g/m2
【0052】 B)乳剤側の表面保護層 ゼラチン 表3に記載 デキストラン(平均分子量3.9万) 0.1g/m2 ポリアクリル酸ナトリウム(平均分子量3万) MTと含水量のための量調節 ポリメチルメタクリレート粒子(平均粒径2.5μm) 195mg/m2
【0053】
【化10】
【0054】 ポリポタシウム−p−ビニルベンゼンスルホネート 0.6mg/m2
【0055】バック面の構成 a)ハレーション防止層 ・ゼラチン 2.0g/m2 ・リン酸 5.2mg/m2 ・スノーテックスC(日産化学(株)) 固形分量として0.5g/m2 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 25mg/m2 ・ポリマーラテックス(ポリ(エチルアクリレート/メタクリル酸) =97/3) 0.53g/m2
【0056】
【化11】
【0057】
【化12】
【0058】 b)裏面の表面保護層 ・ゼラチン 1.0g/m2 ・ポリメチルメタクリレート(平均粒径3.5μm) 20mg/m2 (平均粒径0.7μm) 81mg/m2
【0059】
【化13】
【0060】 ・C8 17SO3 K 1.7mg/m2 ・ポリスチレンスルホン酸カリウム(平均分子量60万) 2mg/m2 ・NaOH 2.5mg/m2 ハレーション防止層と、その表面保護層は同時押し出し
法により、同時に塗布乾燥した。バック面および硬膜
は、それぞれハレーション防止層と乳剤層に1,2−ビ
ス(ビニルスルホニルアセトアミド)エタンを添加し、
25℃68%RHで10日間放置後の膨潤率が裏面は1
90%になるように調整した。乳剤面については含水
量、MTの調節のため量を調節した。
【0061】(感度の評価)塗布試料を医療用マルチカ
メラ用CRT(発光体P−45)に濃度傾斜を持つよう
に発行させ、乳剤面側から1秒露光を行なった。処理は
実施例1と同じ条件で行なった。(但し温風の温度を4
7℃にした)
【0062】
【表3】
【0063】本発明の試料が有効であることがわかる。
実施例3 実施例1、2の感材をそれぞれ実施例1、2と同様に但
し現像液のパーツ剤Cよりグルタールアルデヒドを除去
し、なおかつ現像液と定着液の補充を4切当り11ccと
し、処理時間を30秒として処理したところ同様の結果
が得られた。
【0064】実施例4 実施例1、2と同様に但し以下の現像液と定着液で補充
を4切当り20ccとし処理時間を45秒として処理した
ところ同様の結果が得られた。
【0065】 現像液 パート A 水酸化カリウム 28.0g 亜硫酸カリウム 75.0g ジエチレントリアミン五酢酸 2.0g 炭酸ナトリウム 30.0g ハイドロキノン 18.0g 1-( ジエチルアミノ)-エチル5−メルカプトテトラゾール 0.1g 臭化カリウム 1.0g 水を加えて 300ml パート B トリエチレングリコール 6.0g 5−ニトロインダゾール 0.3g 酢酸 40.0g 1−フェニル−3−ピラゾリドン 3.5g 3,3′−ジチオビスヒドロ桂皮酸 0.2g 水を加えて 50ml 水を加えて使用液1リットル(pH10.30に合せる) 補充の比率 パートA 300ml パートB 50ml 水 650ml この状態でCOD約50,000
【0066】 定着液 パート A チオ硫酸ナトリウム 96.4g エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム二水塩 0.025g メタ重亜硫酸ナトリウム 22.0g 水を加えて 500ml NaOHでpH=5.0に合せる 補充の比率 パートA 500ml 水 500ml この状態でCOD約40,000
【0067】実施例5 実施例1の本発明の態様で但し乳剤の作り方を工夫して
各種のサイズを作り、乳剤層を複数設けて、SHRS、
SHRL、SHRA、SHRC、SHRG、HRHA
(全て富士フイルム(株)社製)の感材と同じ階調を得
ている。実施例2の本発明の態様で但し乳剤の作り方を
工夫して各種のサイズを作り乳剤層を複数設けてMIN
P、MIMA、MINP(全て富士フイルム(株)社
製)の感材と同じ階調を得ている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 5/26 5/31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのハロゲン化銀乳剤層を
    有する感光材料において該乳剤層より外側に(支持体よ
    り遠い側に)ある非感光性層のゼラチンが0.9g/m2
    以下であり、メルティングタイムが33分以上であり、
    自動現像機処理における水洗出口での両面の全含水量が
    10g/m2以上16g/m2以下であることを特徴とする
    ハロゲン化銀写真感光材料。
  2. 【請求項2】 該乳剤層と同じ側の少なくとも一層にカ
    ルボン酸類モノマー単位を有する重合物を含有すること
    を特徴とする請求項1のハロゲン化銀感光材料。
  3. 【請求項3】 支持体の両側にハロゲン化銀乳剤層を有
    することを特徴とする請求項1のハロゲン化銀感光材
    料。
  4. 【請求項4】 処理液の補充量が4切あたり25cc以下
    であることを特徴とする請求項1の感材の処理方法。
  5. 【請求項5】 処理工程のうち現像液と定着液のうち少
    なくとも1つの液が硬膜剤を含まないことを特徴とする
    請求項1の感材の処理方法。
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