JPH0682836U - インバータ用トランスおよびインバータ回路 - Google Patents

インバータ用トランスおよびインバータ回路

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JPH0682836U
JPH0682836U JP2228493U JP2228493U JPH0682836U JP H0682836 U JPH0682836 U JP H0682836U JP 2228493 U JP2228493 U JP 2228493U JP 2228493 U JP2228493 U JP 2228493U JP H0682836 U JPH0682836 U JP H0682836U
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JP
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transformer
inverter
duty ratio
leg
primary winding
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JP2228493U
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隆博 黒石
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YAHATA ELECTRIC WORKS Ltd
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YAHATA ELECTRIC WORKS Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】出力電流の制御を、スイッチング用のPWM信
号のデューティ比制御で行うインバータで、デューティ
比の変化と出力電流の変化をリニアにする。 【構成】内鉄型鉄心3の一方の脚3aに一次巻線の一部
1aと二次巻線2とを同心円状に巻回し、鉄心3の他方
の脚3bに一次巻線の他の一部1bを巻回した。これに
より、一次巻線1bの磁束の一部は、二次巻線2(脚3
a)に対して漏れ磁束となるため、二次巻線2のインダ
クタンスが大きくなる。したがって、PWM信号のデュ
ーティ比が大きくなっても脚3aで磁束が飽和せずデュ
ーティ比と出力電流とがリニアな相関関係となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、出力制御をPWM信号のデューティ比で制御するインバータ用ト ランスおよびインバータ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機やレーザプリンタの帯電器に電圧を印加する高圧電源(出力3〜10k v)や中低圧電源(出力0〜3kv)にインバータ回路が多く用いられている。
【0003】 これらの用途に用いられる電源は、負荷の状態変動に応じてその出力電流または 出力電圧をフィードバック制御する機能が求められる。
【0004】 一般的な制御方式としては、直流入力をスイッチングするゲート信号(PWM 信号)の(オン/オフ)デューティ比を変えることによって、出力電圧や出力電 流を制御するPWM方式がある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のインバータ回路では、PWM信号のデューティ比と出力(出力 電流)が一次関数的(リニア)な関係になっておらず、図4の曲線Aに示すよう な不規則な関係(蛇行した曲線)となる。このため、フィードバックされた信号 と目標値とのずれに応じて単純にデューティ比を増減するのみでは出力を精度よ く調整することができない欠点があった。
【0006】 この考案は、PWM信号のデューティ比と出力とがリニアに対応するインバー タ用トランスおよびインバータ回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案のインバータ用トランスは、内鉄型鉄心を用い、この鉄心の一方の脚 に一次巻線の一部または全部を巻回し、さらに、前記鉄心の他方の脚に二次巻線 および前記一次巻線の残部を同軸に巻回したことを特徴とする。
【0008】 この考案のインバータ回路は、直流入力をPWM信号でスイッチングして高周 波に変換し、これをトランスの一次巻線に入力し、このトランスの二次巻線から 取り出された高圧を整流して出力するインバータ回路において、 前記直流入力と前記トランスの一次巻線との間にインダクタンス素子を直列に 接続したことを特徴とする。
【0009】
【作用】
請求項1に係るインバータ用トランス、すなわち、内鉄型鉄心の一方の脚に一 次巻線の一部または全部を巻回し、他方の脚に二次巻線および一次巻線の残部を 同軸に巻回したインバータ用トランスを用いてインバータ回路を製作し、PWM 信号のデューティ比を変化させて出力電流を計測した結果、図4の曲線Bのよう な結果を得た。また、このインバータ回路の一次電流波形を観測した結果図5の 曲線Bのようであった。一方、従来のインバータ回路の一次電流は図5曲線Aの ような形状であった。これらの一次電流波形はデューティ比50%のものである が、デューティ比がこれより低い場合には、PWM波形がオンしている間は同形 状で、PWM波形のオフタイミングで切り落としたような波形となった。
【0010】 このような測定結果から、従来のインバータ用トランスの場合、入力電圧を高 周波でスイッチングすると、巻線のインダクタンスと線間に存在するキャパシタ ンス成分とによって共振し、いわゆるリンギングが発生しているものと考えられ る(図5A参照)。したがって、波形が落ち込んでいる部分では、デューティ比 を大きくしても出力電流は全く増加しないことになる(却って減少することもあ る。)。これに対して、本願のインバータ用トランスでは、大きな落ち込みは見 られない。これにより、デューティ比にほぼ比例した出力電流を得ることができ る。因みに、この計測は、スイッチング周波数30kHz,一次巻線の巻数12 T(二次巻線側),43T(反対側)とした場合の計測結果であるが、本考案は この条件に限定されるものではない。
【0011】 すなわち、このような巻き方によって他の一部の一次巻線によって生じた磁束 のうち一部は二次巻線の脚を通過せず、もれ磁束となることにより、二次巻線の インダクタンスが増大して共振現象を防止しているものと考えられる。これによ り、一次側に印加される電圧(PWM信号)のデューティ比が大きくなっても、 デューティ比と出力との相関をリニアに保つことができる。
【0012】 また、トランスの一次側に直列にインダクタンス素子を接続したインバータ回 路では、PWM信号オン時の電流増加が妨げられる。したがって、PWM信号の デューティ比を大きくしていってもトランスに流れる電流が飽和しない。さらに 、インダクタンス分が大きくなるため、共振周波数が著しく低下し、上述のリン ギングも抑制される(図5D参照)。これによって、PWM信号のデューティ比 とトランスの二次側の出力との関係をリニアにすることができる(図4C,D参 照)。なお、図4,図5はスイッチング周波数30kHzで、図4Cはインダク タンス素子として120μHのチョークコイルを挿入した場合のデューティ比− 出力電流曲線、図4D,図5Dは420μHのチョークコイルを挿入した場合の デューティ比−出力電流曲線および一次電流波形であるが、本考案はこの条件に 限定されるものではない。
【0013】
【実施例】
図1はこの考案の実施例であるインバータ用トランスの構造を示す図である。
【0014】 このトランスはロ字形の内鉄型鉄心3を備えている。このロ字形の内鉄型鉄心3 の一方の脚3aに一次巻線の主要部1aと二次巻線2とが同心円に巻回されてお り、他方の脚3bに一次巻線の一部1bが巻回されている。一次巻線1aおよび 1bは磁路(鉄心3)内において直列に接続されている。
【0015】 このように、一次巻線1を脚1aと脚1bに分割して巻回したことにより、一 次巻線1bによって生じる磁束の一部は二次巻線2に対して漏れ磁束となり、鉄 心3の一次巻線1a側の脚3aを通過する磁束が少なくなる。したがって、イン ピーダンスが高くなりリンギングが発生しにくくなる。これにより、一次巻線1 に流れる電流が多くなっても電流(磁界)と磁束密度の比例関係を保つことがで きる。これをインバータ回路に用いることにより、図4の曲線Bのような特性を 得ることができる。
【0016】 図2はこのインバータ用トランスを用いたインバータ回路の回路図である。
【0017】 前記インバータ用トランス(以下、単に「トランス」という。)Tの一次巻線 t1の一方の端子にはDC入力端子が接続されている。また、t1の他方の端子 には、スイッチングトランジスタSWのドレイン端子が接続されている。このス イッチングトランジスタSWはNチャンネルのMOS−FETである。このスイ ッチングトランジスタSWのソース端子はGNDに接続されており、ゲート端子 は抵抗R2を介してゲート回路Gに接続されている。ゲート回路GはOR回路か らなるバッファであり、30kHzのPWM信号が入力される。このPWM信号 は図示しない発振回路によって形成されるものであり、制御部(図示せず)の指 示に基づいてそのデューティ比が設定される。また、スイッチングトランジスタ SWのゲート端子とGNDとの間にはゲート電荷放電用の抵抗R1が接続されて いる。
【0018】 一方、トランスTの二次巻線t2側には、ダイオードD1,D2およびコンデ ンサC1,C2により両波倍電圧整流回路が構成されている。この整流電圧は抵 抗R5を介して出力端子から出力される。また、この倍電圧整流回路の高電位側 と低電位側の間には放電用の抵抗R4が接続されている。
【0019】 また、この両波倍電圧整流回路の低電位側は、電流検出用の抵抗R3を介して GNDに接続されている。この抵抗R3には、出力端子−GND間に接続される 負荷に流れる二次側電流が流れる。これによって、抵抗R3には二次側電流に比 例した電圧が生じることになる。この電圧が前記制御部に出力電流検出値として 入力されている。制御部はこの出力電流検出値に応じて発振回路が形成するPW M信号のデューティ比を決定する。
【0020】 この場合において、PWM信号のデューティ比−出力電流の関係は図4の曲線 Bのような直線的なものであるため、制御部は、出力電流検出値と目標値との差 に基づいてリニアにデューティ比変化量を算出すればよい。
【0021】 図3は請求項2に係る電圧制御回路の回路図である。この回路において、図2 の回路と同一構成の部分は同一番号を付して説明を省略する。
【0022】 このインバータ回路では、トランスT′は、図1のように一次巻線が2つに分 割されたものではなく、二次巻線と同心円状に巻回されたものである。また、こ のトランスT′の一次巻線とDC入力端子との間にチョークコイルLが挿入され ている。このインバータ回路は、図2の回路と同様に発振回路からPWM信号が 入力されることによって動作するが、チョークコイルLのインダクタンスにより 一次側の共振周波数が低下し、リンギングを生じない。また、チョークコイルL のインダクタンスにより、スイッチオン時の電流の増加が阻止される。したがっ て、PWM信号のデューティ比が高くなってもトランスT′の一次電流が飽和せ ず、デューティ比と出力電流とをリニアな関係に保つことができる。
【0023】 たとえば、図4の曲線CはチョークコイルLを120μHにした場合のデュー ティ比−出力電流曲線である。また、同図の曲線DはチョークコイルLを420 μHにした場合のデューティ比−出力電流曲線である。このように直線に近い相 関関係を得ることができる。
【0024】 なお、図1に示したインバータ用トランスでは、一次巻線の一部を脚3aに巻 回し、他の一部を脚3bに巻回しているが、一次巻線の全てを脚3bに巻回する ようにしてもよい。
【0025】 また、図1に示したインバータ用トランスを図3に示すインバータ回路に用い ることも可能である。この場合には、インバータ用トランスの一次巻線1bの巻 数を少なくする。
【0026】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によれば、スイッチング用のPWM信号のデューティ比 が大きくなっても、デューティ比とインバータ出力とを一次関数的な関係にする ことができるため、簡略な演算処理で精度のよい出力制御が可能になる。また、 この考案のインバータ用トランスでは、通常は未使用の脚を用いたことにより他 の部品を使用する必要がなくなり、省スペース,コストダウンにつながる利点が ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例であるインバータ用トランス
の構成を示す図
【図2】同インバータ用トランスを用いたインバータ回
路を示す図
【図3】この考案の他の実施例であるインバータ回路を
示す図
【図4】各種のインバータ回路のPWMデューティ比−
出力電流の関係を示す図
【図5】各種のインバータ回路の一次側電流波形を示す
【符号の説明】
1−一次巻線 1a−一次巻線の主要部 1b−一次巻線の一部(他の脚に巻回している) 2−二次巻線 L−チョークコイル

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鉄型鉄心を用い、この鉄心の一方の脚
    に一次巻線の一部または全部を巻回し、さらに、前記鉄
    心の他方の脚に二次巻線および前記一次巻線の残部を同
    軸に巻回したことを特徴とするインバータ用トランス。
  2. 【請求項2】 直流入力をPWM信号でスイッチングし
    て高周波に変換し、これをトランスの一次巻線に入力
    し、このトランスの二次巻線から取り出された高圧を整
    流して出力するインバータ回路において、前記直流入力
    と前記トランスの一次巻線との間にインダクタンス素子
    を直列に接続したことを特徴とするインバータ回路。
JP2228493U 1993-04-27 1993-04-27 インバータ用トランスおよびインバータ回路 Pending JPH0682836U (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274815A (ja) * 1985-09-26 1987-04-06 ジテグ ジ−ブテヒニク ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ピントルワイヤのまわりに巻き付けられた充填ヘリツクスを有するスパイラルリンクベルト
JPH04206495A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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