JPH0682404U - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JPH0682404U
JPH0682404U JP2989093U JP2989093U JPH0682404U JP H0682404 U JPH0682404 U JP H0682404U JP 2989093 U JP2989093 U JP 2989093U JP 2989093 U JP2989093 U JP 2989093U JP H0682404 U JPH0682404 U JP H0682404U
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JP
Japan
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pressure side
positive pressure
piston
accumulator
side spring
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Application number
JP2989093U
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English (en)
Inventor
孝之 中村
武臣 山本
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Otics Corp
Original Assignee
Otics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程数、加工設備、部品点数及びコスト
を低減でき、正圧側スプリングを傾けないでピストンに
固定でき、さらには、軽量化ができるアキュムレータを
提供する。 【構成】 シリンダ4と、シリンダ4内に摺動可能に配
された筒部12及び仕切部13からなるピストン5と、
仕切部13の正圧側に固定された正圧側スプリング18
とを備えたアキュムレータ1において、仕切部13の正
圧側にアンダーカット溝17が形成され、アンダーカッ
ト溝17に正圧側スプリング18の一端が圧入固定され
ている。ピストン5は合成樹脂で成形されたものであ
り、アンダーカット溝17はピストン5とともに成形さ
れたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧回路に設けられて、脈動や衝撃圧力を吸収したり、油圧エネル ギを蓄積したりするために使用されるアキュムレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6又は図7に示すように、自動車の自動変速機の油圧回路に設けられる従来 のアキュムレータのピストン51,61は、正圧側がやや拡径した円筒状の筒部 52と、筒部52内を正圧側と背圧側とに仕切る仕切部53とからなり、両部5 2,53はアルミニウムで一体的にダイカスト成形されている。筒部52の外周 の上端部及び下端部には取付溝58が切削加工され、該取付溝58にはゴム製の Oリング59が嵌着されている。仕切部53の正圧側には、正圧側スプリング5 4が支持シート55を介して固定されている。この支持シート55は、鋼製の穴 あき円板をプレス成形し、その内周部にスプリングかしめ部56を折曲形成して なるものである。まず、スプリングかしめ部56を正圧側スプリング54の一端 に挿入してから外側へ湾曲変形させることにより、該一端をかしめ固定する。
【0003】 そして、図6のピストン51においては、仕切部53の正圧側における筒部5 2の内周面にシートかしめ部57が切削加工されており、この正圧側面に前記支 持シート55を当てて、シートかしめ部57を支持シート55の外周縁に被せる ように湾曲変形させることにより、該支持シート55をかしめ固定する。
【0004】 また、図7のピストン61においては、仕切部53の正圧側における筒部52 の内周面にCリング嵌着溝62が切削加工されており、この正圧側面に前記支持 シート55を当てて、Cリング63を支持シート55の外周縁に重ねてCリング 嵌着溝62に嵌着することにより、該支持シート55をかしめ固定する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 ところが、上記アキュムレータには次のような問題があった。 図8は上記正圧側スプリング付ピストンの製造工程を示し、ピストン51, 61のダイカスト成形、シートかしめ部57又はCリング嵌着溝62の切削加工 、支持シートのプレス成形、支持シート55への正圧側スプリング54のかしめ 固定、そしてピストン51への支持シート55の固定という多く工程を必要とし ていたため、手間も時間もかかっていた。 切削加工機械、プレス成形機、かしめ加工機械等の多くの加工設備を必要と していた。 ピストン51,61、正圧側スプリング54の他に、支持シート55、Cリ ング63という部品を必要としていた。
【0006】 上記のため、コスト高になっていた。 正圧側スプリング54単体では高い直角度が出ていても、それを支持シート 55にかしめ固定すると、形状が歪んで直角度が失われ、傾いた状態でピストン 51,61に固定されることがあった。 瞬間的な油圧の変化に即応するために、さらなる軽量化が要求されるように なった。
【0007】 本考案の目的は、上記課題を解決し、製造工程数、加工設備、部品点数及びコ ストを低減でき、正圧側スプリングを傾けないでピストンに固定でき、さらに、 軽量化ができるアキュムレータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、シリンダと、シリンダ内に摺動可能 に配された筒部及び該筒部内を正圧側と背圧側とに仕切る仕切部からなるピスト ンと、仕切部の正圧側に固定された正圧側スプリングとを備えたアキュムレータ において、仕切部の正圧側にアンダーカット溝を形成し、アンダーカット溝に正 圧側スプリングの一端を圧入固定するという手段を採った。
【0009】 ここで、例えば、ピストンはアルミニウムでダイカスト成形されたものであり 、アンダーカット溝は切削加工により形成されたものである。また、例えば、ピ ストンは合成樹脂で成形されたものであり、アンダーカット溝は前記ピストンの 成形時に形成されたものである。この合成樹脂としては、耐熱性、耐油性、低収 縮性、シリンダと同程度の線膨脹率等を備えたものが好ましく、ポリフェニレン サルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ふっ素樹脂 (PTFE)、フェノール、ポリアミド(PA66)等の各種樹脂、又はこれら にガラス繊維、炭素繊維等を添加して強化した樹脂を例示できる。
【0010】
【作用】
本考案のアキュムレータによれば、ピストンのアンダーカット溝に正圧側スプ リングを圧入するだけで容易に固定できるので、従来の支持シートが不要になり 、従って、少なくともその支持シートのプレス成形工程と、その支持シートへの 正圧側スプリングのかしめ固定工程とが不要になり、そのためのプレス成形機や かしめ加工機械も不要になる。また、圧入固定した正圧側スプリングは、従来の かしめ固定した正圧側スプリングと比べ、傾かないで固定される。
【0011】 また、ピストンを合成樹脂で成形されたものにすれば、大幅な軽量化ができ、 アンダーカット溝を前記ピストンの成形時に形成されたものにすれば、アンダー カット溝の切削加工工程が不要になる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案を、自動車の自動変速機の油圧回路に設けられて変速ショックを 軽減するように機能するアキュムレータに具体化した実施例について、図1〜図 3を参照して説明する。本実施例のアキュムレータ1は上段の大径部2と下段の 小径部3との二段に形成されたシリンダ4と、該シリンダ4内に摺動可能に配さ れたピストン5とを備えている。
【0013】 シリンダ4は、蓋体6により密閉されている。この蓋体6にはシリンダ4内に 開口する正圧側通路7が設けられ、該正圧側通路7にはシフトバルブ8やクラッ チ9からの油10が流入するようになっている。シフトバルブ8とアキュムレー タ1との間の油圧回路には、クラッチ9側へ必要以上の油10を流さないように するオリフィス20や、クラッチ9側が解放された時に供給された油10を迅速 に逃がすチェックバルブ21が配設されている。大径部2の下端部と小径部3の 下端部には、ピストン5が背圧側に摺動したときにシリンダ4内の油10を逃が す背圧側通路11が開口している。
【0014】 ピストン5は、正圧側(図1において上部)が拡径し背圧側(図1において下 部)が均一径となった略円筒状の筒部12と、筒部12内を正圧側と背圧側とに 仕切る仕切部13とからなり、両部12,13は合成樹脂で一体成形されている 。筒部12の外周の上端部及び下端部には、取付溝14がピストン5の成形とと もに成形されており、該取付溝14にはゴム製のOリング15が嵌着されている 。上端部のOリング15は大径部2の内壁に、下端部のOリング15は小径部3 の内壁に、それぞれ摺動シール可能に当接している。
【0015】 仕切部13の正圧側面にはスプリング固定用突起16が合成樹脂で一体成形さ れ、該固定用突起16の基端部には周状のアンダーカット溝17が前記ピストン 5の成形時に形成されている(成形後は無理抜きする)。本実施例の正圧側スプ リング18は一端部がテーパ状に縮径するように巻回され、その一端がアンダー カット溝17に圧入固定されている。この圧入固定部を除き、正圧側スプリング 18と固定用突起16とは干渉せず、スプリングのばね定数が変化しないように なっている。正圧側スプリング18の上端は蓋体6の内壁に当接し、該正圧側ス プリング18はピストン5を背圧側に付勢している。一方、仕切部13の背圧側 には背圧側スプリング19が配され、該背圧側スプリング19はピストン5を正 圧側に付勢している。
【0016】 以上の通り構成されたアキュムレータ1の機能を、変速時にシフトバルブ8が 作動し、クラッチ9に向かう供給油圧が瞬間的に増加する場合について説明する 。シフトバルブ8からクラッチ9へ向かう油圧回路の途中にアキュムレータ1が 設けてあるので、一旦、前記正圧側通路7を通じてアキュムレータ1の正圧側に 油圧増加分の油10の一部が流れ込み、ピストン5を背圧側に摺動させる。この ピストン5は合成樹脂製で軽量なので、油圧の瞬間的な変化に即応することがで きる。また、クラッチ9には、アキュムレータ1の正圧側と同じ油圧が作用し、 正圧側スプリング18、背圧側スプリング19、アキュムレータ1の正圧側に作 用する油圧等のバランスにより、アキュムレータ1の正圧側の油圧を滑らかに変 化させる。すなわち、クラッチ9側の油圧を滑らかに変化・供給させることにな り、クラッチ9の係合が緩やかに行われ、変速ショックを車体に生じさせない。
【0017】 本実施例のアキュムレータ1は、次のような作用及び効果を奏する。 図3は正圧側スプリング付ピストンの製造工程を示し、ピストン5及びアン ダーカット溝17の成形と、アンダーカット溝17への正圧側スプリング18の 圧入、という少ない工程で製造できるため、手間も時間もあまりかからない。従 来との比較でいえば、少なくとも、従来における支持シートのプレス成形工程と 、支持シートへの正圧側スプリングのかしめ固定工程とが不要になる。 従って、プレス成形機とかしめ加工機械とが不要になる。また、本実施例で は、取付溝14とアンダーカット溝17とがピストン5の成形とともに成形され るので、切削加工を全廃でき、切削加工機械が不要になる。 ピストン5と正圧側スプリング18の他には、支持シートもCリングも不要 なので、部品点数を低減できる。
【0018】 上記のため、コストを低減できる。 上記のように圧入固定した正圧側スプリング18は、従来のかしめ固定した 正圧側スプリングと比べて、傾かないで固定される。 上記の通り、ピストン5は合成樹脂製で軽量なので、瞬間的な油圧の変化に 即応できる。
【0019】 なお、本考案は前記実施例の構成に限定されず、例えば以下のように考案の趣 旨から逸脱しない範囲で任意に変更して具体化することもできる。 (1)アンダーカット溝17はピストン5の成形後に切削加工してもよい。この 場合、切削加工の全廃はできなくなるが、それ以外は前記実施例と同様の効果が 得られる。 (2)ピストン5はアルミニウムでダイカスト成形されたものでもよい。この場 合、アンダーカット溝17はピストン5の成形後に切削加工することになり、ま た軽量化は難しくなるが、それ以外は前記実施例と同様の効果が得られる。
【0020】 (3)図4に示すように、正圧側スプリング18はストレートタイプでもよい。 この場合、正圧側スプリング18と固定用突起16とが干渉し合わないよう、固 定用突起16の形状を考慮する必要があるが、正圧側スプリング18に方向性が 無いので、圧入固定時の作業性が良くなる。 (4)さらに、図5に示すように、正圧側スプリング18は両端部がテーパ状に 縮径するように巻回された太鼓状でもよい。この場合、正圧側スプリング18と 固定用突起16とが干渉するおそれがなく、また、正圧側スプリング18に方向 性が無いので、圧入固定時の作業性が良くなる。
【0021】
【考案の効果】
以上詳述した通り、請求項1又は2記載の考案に係るアキュムレータによれば 、製造工程数、加工設備、部品点数及びコストを低減でき、また、正圧側スプリ ングを傾けないでピストンに固定できる。
【0022】 さらに、請求項3記載の考案に係るアキュムレータによれば、軽量化ができ、 瞬間的な油圧の変化に即応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を具体化した実施例のアキュムレータの
断面図である。
【図2】同アキュムレータの要部拡大断面図である。
【図3】同アキュムレータの正圧側スプリング付ピスト
ンの製造工程を示すフローチャート図である。
【図4】同正圧側スプリングの変更例を示す断面図であ
る。
【図5】同正圧側スプリングの別の変更例を示す断面図
である。
【図6】従来のアキュムレータの正圧側スプリング付ピ
ストンの断面図である。
【図7】従来の別の正圧側スプリング付ピストンの断面
図である。
【図8】図6又は図7の正圧側スプリング付ピストンの
製造工程を示すフローチャート図である。
【符号の説明】
1 アキュムレータ 4 シリンダ 5 ピストン 12 筒部 13 仕切部 16 固定用突
起 17 アンダーカット溝 18 正圧側ス
プリング

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、該シリンダ内に摺動可能に
    配された筒部及び該筒部内を正圧側と背圧側とに仕切る
    仕切部からなるピストンと、該仕切部の正圧側に固定さ
    れた正圧側スプリングとを備えたアキュムレータにおい
    て、前記仕切部の正圧側にアンダーカット溝が形成さ
    れ、前記アンダーカット溝に前記正圧側スプリングの一
    端が圧入固定されたことを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 前記ピストンはアルミニウムで成形され
    たものであり、前記アンダーカット溝は切削加工により
    形成されたものである請求項1記載のアキュムレータ。
  3. 【請求項3】 前記ピストンは合成樹脂で成形されたも
    のであり、前記アンダーカット溝は前記ピストンの成形
    時に形成されたものである請求項1記載のアキュムレー
    タ。
JP2989093U 1993-05-11 1993-05-11 アキュムレータ Pending JPH0682404U (ja)

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JP (1) JPH0682404U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011174443A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Zama Japan Co Ltd 回転絞り弁式気化器における弁軸の防塵シール構造
WO2020084947A1 (ja) * 2018-10-24 2020-04-30 ジヤトコ株式会社 アキュムレータ構造

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