JPH068217B2 - 炭素繊維強化炭素焼結体 - Google Patents

炭素繊維強化炭素焼結体

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JPH068217B2
JPH068217B2 JP2189164A JP18916490A JPH068217B2 JP H068217 B2 JPH068217 B2 JP H068217B2 JP 2189164 A JP2189164 A JP 2189164A JP 18916490 A JP18916490 A JP 18916490A JP H068217 B2 JPH068217 B2 JP H068217B2
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fiber
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は強度が高く、耐熱性、耐摩耗性に優れ、航空
機、レース車両等のブレーキ材料、高温用軸受等の摺動
材料、高温下とか宇宙空間等の苛酷な条件下で使用され
る構造材料として利用できる炭素繊維強化炭素焼結体に
関する。
[従来の技術] 耐熱性が高くかつ摺動特性の優れた材料として炭素材料
が知られている。この炭素材料の構造特性を向上する目
的で、炭素マトリックス中に炭素繊維を一体的に埋設し
た炭素繊維強化炭素焼結体が研究され、一部実用化され
ている。
代表的な従来の炭素繊維強化炭素焼結体は、炭化または
黒鉛化されかつ酸化処理等の表面処理の施された強化材
としての炭素繊維に、タール、ピッチまたは熱硬化性樹
脂等の結合剤としての液状炭素質材料を含浸させて不活
性雰囲気下で焼成し、得られた焼成体の気泡を埋めるた
めに繰り返し液状炭素質材料の含浸、焼成を実施して製
造していた。
また、他の炭素繊維強化炭素焼結体の製造方法として
は、メソカーボンと炭素質繊維または黒鉛質繊維とを混
合し、成形し、加熱処理する方法が、特開昭60−20
0867号公報に、報告されている。また、特公昭57
−27057号公報には、所定温度で熱処理したフェノ
ール系繊維を強化繊維として使用したフェノール樹脂硬
化体を所定温度で熱処理して炭素−炭素複合体を得る方
法が報告されている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の炭素繊維に液状の炭素質材料を含浸して製造され
た炭素繊維強化炭素焼結体は、内部に多くの気泡が残る
とともにマトリックスを構成する炭素が流れ模様を呈す
るように焼成され、マトリックスの一体性が乏しい。ま
た、炭素繊維とマトリックスとの間の界面には多くの剥
離が見られる。
メソカーボンと炭素繊維とを混合し、成形し、加熱して
得られる炭素繊維強化炭素焼結体は、製造が比較的簡単
ではあるが炭素繊維とマトリックスとの間の界面には多
くの剥離が見られ、前記した液状炭素質を含浸して得ら
れたものと同じく繊維とマトリックスとの一体性が乏し
い。
フェノール系繊維強化フェノール樹脂硬化体を出発原料
とする方法で得られる炭素繊維強化炭素焼結体は、マト
リックスが光学異方性を示し、繊維とマトリックスとの
界面剥離もないとのことであるが密度が1.57程度と
低い。またこの方法は、フェノール樹脂を出発原料と
し、成形体の形態でフェノール樹脂の分解、炭化を進め
なければならないため、大きなバルク状の炭素繊維強化
炭素焼結体を製造するのが困難であるという問題があ
る。
本発明は、炭素繊維と炭素マトリックスとの一体性が高
くかつ緻密な炭素繊維強化炭素焼結体を提供することを
目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者は、未炭化の炭素質繊維と自己焼結性を有する
炭素質粉末との複合体を焼結することにより、炭素繊維
とマトリックスとの一体性が高く緻密な炭素繊維強化炭
素焼結体が得られることを発見し、本発明を完成したも
のである。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、自己焼結性を有す
るメソカーボンマイクロビーズ、バルクメソフェーズ粉
砕品、低温か焼コークス粉砕品のうちの少なくとも一種
の炭素質粉末を原料として形成された炭素マトリックス
中に炭素繊維が一体的に埋設された組織を有し、該炭素
マトリックスは偏光顕微鏡で見て光学的異方性の微粒子
が均一に密集したモザイク構造をもち、偏光顕微鏡によ
って観察した面積内で観察された気孔の面積の割合は1
0%以下であり、該炭素繊維と該炭素マトリックスとの
間の界面で剥離している界面の割合が全界面に対して1
0%以下であり、かつ密度が1.65g/cm以上で
あることを特徴とする。この炭素マトリックス中には炭
素繊維以外に、微細な粉末状、繊維状、箔状のの金属、
セラミックスの無機微小体が埋設されていてもよい。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、炭素マトリックス
中に炭素繊維あるいは炭素繊維と金属およびセラミック
スからなる無機微小体が一体的に埋設された組織を持
つ。
この炭素繊維強化炭素焼結体を構成する炭素繊維は、焼
結体の強度を確保するもので、偏光顕微鏡で見て、異方
性を示すものでも等方性を示すものでもよい。炭素繊維
は、切断された短繊維でも、長繊維でもよい。また、炭
素繊維はマトリックス中に一定方向に配向しているもの
でも逆にランダムに配向しているものでもよい。炭素繊
維強化炭素焼結体中に炭素繊維を配合すると、一般に、
配含量が増大すると密度が低下し、かつ曲げ強度も低下
する。しかし摺動時の特性、例えば耐摩耗性、焼付荷重
が向上する。炭素繊維の配合量が50重量%程度に増大
すると、耐摩耗性も低くなり、摩耗量も増大する。この
ため、炭素繊維の配合量は10〜40重量%程度が好ま
しい。
炭素繊維強化炭素焼結体の構成成分となりうる無機微小
体としては、微小な金属、セラミックスで構成できる。
これら無機微小体の形状は、粉末状、ウイスカ等の繊維
状、箔片等でもよい。炭素繊維強化炭素焼結体中の無機
微小体の割合は1〜50重量%程度が好ましい。
炭素繊維強化炭素焼結体の構成成分である炭素マトリッ
クスは偏光顕微鏡で見て光学的異方性の微粒子が均一に
密集したモザイク構造をもつ。偏光顕微鏡で見て光学的
異方性をもつとは、炭素が一定方向に規則的に配列した
組織をもつものと考えられる。即ち、この炭素マトリッ
クスは、光学的異方性をもつ炭素粒子が密集した状態で
押し固められた状態にある。均一に密集したとは、炭素
粒子が流動していない、流れ線等の模様が無いことを意
味する。偏光顕微鏡下でモザイク状に観察される炭素粒
子の大きさは30μm以下、より好ましくば0.5〜2
0μmが良い。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体を構成する炭素繊維と
炭素マトリックスとの間の界面で剥離している界面の割
合が全界面に対して10%以下である必要がある。炭素
マトリックスと炭素繊維とが剥離していると炭素繊維の
補強効果が充分でない。このため界面の剥離面積は全界
面の10%以下より好ましくは5%以下がよい。この炭
素繊維と炭素マトリックスとの剥離は走査型電子顕微鏡
(以下、SEMと称する。)で観察測定できる。
また、この炭素繊維強化炭素焼結体の気孔率は10%以
下である。この焼結体の気孔は偏光顕微鏡で観察すると
黒い点として観察される。従って観察している面積に占
める黒い点の面積より気孔率が計算できる。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体の密度が1.65以上
とは、炭素マトリックスの緻密性、気孔が少なくかつ炭
素繊維と炭素マトリックスとの界面が剥離していない等
が総合された特性である。従って、これらマトリックス
の緻密性が欠けたり、気孔率が高すぎたり、繊維とマト
リックスとの間の剥離が多いと、比重は1.65g/c
以下となる。
なお、炭素繊維強化炭素焼結体の密度は高温で長時間熱
処理することにより高くなる傾向にある。2000℃、
20分程度の熱処理を施したものであれば、密度は1.
75g/cm以上のものが好ましい。本発明の炭素繊
維強化炭素焼結体の強度は、曲げ強度で600kg/c
以上、より好ましくは750kg/cm以上であ
る。炭素繊維強化炭素焼結体を構成する炭素繊維の割
合、無機微小体の材質および割合、炭素繊維と炭素マト
リックスとの間の剥離面積の割合、気孔率そして焼結体
の密度は直接にこの炭素繊維強化炭素焼結体の機械的強
度、摺動特性に影響する。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体としては、未炭化炭素
質繊維あるいは未炭化炭素質繊維と金属およびセラミッ
クスからなる無機微小体とを埋設した自己焼結性を有す
るメソカーボンマイクロビーズ、バルクメソフェーズ粉
砕品、低温か焼コークス粉砕品のうちの少なくとも一種
の炭素質粉末とからなる複合体を焼結して得られる焼結
体を採用できる。
ここで、未炭化炭素質繊維とは、通常の炭化処理の施さ
れていない状態の炭素質繊維をいう。換言すれば、さら
に熱処理をすることにより、さらに炭化する余地を有す
る炭素質繊維をいう。具体的には、原料ピッチを使用し
た場合には、紡糸したままの繊維または紡糸した繊維を
550℃を越えない温度で不融化した繊維をいう。PA
N(ポリアクリロニトリル)系レーヨン系などの高分子
系の繊維は分解工程を終え、黒鉛化処理前の繊維をい
う。この種の炭素質繊維としては、例えば、石炭系また
は石油系の原料ピッチを紡糸して得たピッチ繊維または
これを不融化して得た不融化繊維などがある。この未炭
化繊維は、例えば、引張り強度が7〜13kg/cm
程度と低く、簡単に手で引張って切れる程度のものであ
る。
この原料ピッチの紡糸および不融化は常法に従って行え
ばよく、条件などは特に限定されない。通常、ピッチ繊
維は、原料ピッチを紡糸器に供給し、300〜400℃
程度に加熱した状態で不活性ガスによる加圧下にノズル
から押出して得ることができる。また、このようなピッ
チ繊維をさらに酸化性雰囲気中150〜500℃程度で
0.5〜5時間程度保持して不融化繊維とすることがで
きる。なお、この原料ピッチは、光学的等方性のもので
も、光学的異方性のものでもよい。
なお、未炭化繊維の炭化の程度を熱処理温度で規定でき
るものとすると、低い温度で熱処理された未炭化繊維を
使用して焼結して得られた炭素繊維強化炭素焼結体程、
炭素繊維と炭素マトリックスとの間の界面の剥離は少な
くなる傾向にある。なお、熱処理温度が余りに低いと、
未炭化繊維自体に含まれる蒸発および分解成分が多くな
り、炭素繊維としての機能が弱くなる。
未炭化炭素質繊維の繊維長さは、短繊維、長繊維に限ら
ない。しかし、短繊維の場合には0.01〜50mmの
ものを使用することができる。特に、0.03〜10m
mのものが混合のしやすさ、アスペクト比の関係から好
ましい。長すぎては繊維どうしが絡みあい分散性が低下
し、ひいては焼結体特性の等方性に劣り、また0.01
mmより短くては焼結体の強度が急激に低下して好まし
くない。また、繊維径としては、5〜25μm程度のも
のが好ましい。さらに、これらの繊維からなる不織布ま
たはコーティング布として使用することもできる。
未炭化炭素質繊維は、さらにタール、ピッチ、有機高分
子などの粘結成分を含有する材料で表面処理し、結合材
とのなじみ性を向上させることが好ましい。この表面処
理は、炭素質繊維100重量部に100〜1000重量
部程度の粘結成分含有材料を加えて攪拌し、有機溶媒に
より洗浄後、乾燥して行うことができる。
この表面処理に使用するタール、ピッチは、石炭系およ
び石油系のいずれであってもよい。ピッチを使用する場
合には、攪拌時に140〜170℃程度の加熱が必要と
なるので、処理材としては、タールの方がより好まし
く、また後続の炭化および黒鉛化工程での炭化歩溜りの
点からは、石炭系のものがより好ましい。
この表面処理に使用する有機高分子として、フェノール
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコールなどを挙
げることができる。
この表面処理の洗浄において使用する有機溶媒は、トル
エン、キシレンなどの芳香族系溶媒を使用することがで
きる。未炭化炭素質繊維と粘結成分含有材料との混合物
100重量部に対して100〜1000重量部程度を加
え、攪拌洗浄する。この洗浄により、揮発成分が多く含
まれる軽質油分が除去される。洗浄を終えた未炭化炭素
質繊維は、たとえば、窒素、アルゴンなどの非酸化性雰
囲気中で、加熱および/または減圧などの条件下に乾燥
処理される。乾燥処理は、洗浄に使用した有機溶媒が除
去される限り、これらの方法に限定されるものではな
い。
さらに、乾燥を終え表面処理された未炭化炭素質繊維
は、必要に応じて分散処理される。すなわち、乾燥させ
た繊維が、塊状化または凝集していることがあるので、
このような場合には、通常の粉体ミル、アトマイザー、
パルバライザーなどの任意の手段により分散を行う。
無機微小体は未炭化炭素質繊維とともに、本発明の炭素
繊維強化炭素焼結体の原料となる。この無機微小体は、
炭素繊維強化炭素焼結体の物性、例えば摩擦係数、摩耗
量、耐酸化性を変えるために配合される。この無機微小
体は、融点1000℃以上で炭素と反応しないもの、よ
り好ましくはさらにHv1000以上のものがよい。
かかる無機物として、無機酸化物、無機炭化物、無機窒
化物、無機硼化物などを挙げることができる。無機酸化
物として、たとえばAl、TiO、ZrO
MgOなどを挙げることができる。無機炭化物として、
たとえばBC、TiC、TaC、ZrCなどを挙げる
ことができる。無機窒化物として、たとえばBN、Ti
N、CrN、TaN、AlN、ZrNなどを挙げるこ
とができ。無機硼化物として、たとえばTiB、Zr
、BC、NiB、CoB、BN、TaBなどを
挙げることができる。さらに、Fe、Mn、Mo、N
i、Nb、Si、V、Ti、Wなどの無機物も使用する
ことができる。なお、これらの無機物は、金属の状態で
添加することも可能である。また、無機微小体として
は、微粒子状のもののほかウイスカ、セラミックス繊維
等の繊維、箔が含まれる。
前記したような無機微小体のうちから、適切なものを選
択することによって、炭素繊維強化炭素焼結体の用途に
応じて、その摩擦係数μ、耐摩耗特性などの物性を最適
な特性に管理することができる。特に、摩擦係数を高い
ものとするためには、TiO、Al、MgO等
の酸化物を採用するのが好ましい。また、0.2〜0.
3程度の摩擦係数が好ましい場合には、TiC、Ta
C、ZrCおよびTiN、AlN、TaN等の炭化物、
窒化物を採用するのが好ましい。また、逆に摩擦係数を
少し低くしたいような場合には、BC、TiB、B
N、ZrB等の硼化物を少し採用するのが好ましい。
無機微小体として無機粉末を使用した場合は、マトリッ
クス材とのなじみ性、分散性およびできあがった焼結体
の強度と耐摩耗性を考慮して、粒径0.1〜5μmのも
のが好ましく、より好ましくは0.2〜4μmである。
また、無機微小体として無機繊維を使用した場合は、マ
トリックス材とのなじみ性、分散性、でき上った焼結体
の強度と耐摩耗性および繊維の離脱を考慮して、直径
0.7〜40μm、長さ0.01〜8mmのものが好ま
しく、より好ましくは直径1〜15μm、長さ0.05
〜3mmである。
自己焼結性を有するメソカーボンマイクロビーズ、バル
クメソフェーズ粉砕品、低温か焼コークス粉砕品のうち
の少なくとも一種の炭素質粉末(以下、単に炭素質粉末
という)は、本発明の炭素繊維強化炭素焼結体の結合剤
を構成するものである。この炭素質粉末は自己焼結性を
有し、未炭化、または完全に炭化されていないものであ
る。この自己焼結性炭素質粉末としては、石油系および
石炭系のいずれであってもよい。メソカーボンマイクロ
ビーズ、バルクメソフェーズ粉砕品、低温か焼コークス
粉砕品のうちでは、粒径および組成の均一性、安定性な
どの観点から、石油系および石炭系のメソカーボンマイ
クロビーズが好ましく、炭化歩溜りの観点から石炭系の
ものがより好ましい。自己焼結性炭素質粉末としては、
粒径30μm以下、β−レジン量3〜50%程度のもの
が好ましい。なお、このβ−レジン量は、より好ましく
は6〜30%、さらに好ましくは8〜25%である。
本発明の焼結体は、たとえば第1図に示すような乾式混
合、乾式形成および焼成という簡単な工程で製造でき
る。
未炭化炭素質繊維と、無機粉末または無機繊維と、自己
焼結性炭素質粉末とは、混合成形されて複合体を構成す
る。このときの混合手段は特に限定されないが、強度お
よび耐摩耗性を等方的にするためには、前記した原料を
均一に混合することが好ましい。
本発明にかかる焼結体の成形は、常法によって行うこと
ができ、通常1〜10ton/cm程度の加圧下に所
定の形状に成形すればよい。または、CIP法、HIP
法、ホットプレス法などによって成形を行ってもよい。
成形は、常温でまたは不活性雰囲気下500℃程度まで
の加熱下に行うことができる。
複合体は、焼結されて本発明にかかる焼結体となる。な
お、ここで焼結とは、常圧で700〜1500℃程度に
焼成して未炭化炭素質繊維および自己焼結性炭素質粉末
を炭化固結させることをいう。なお、必要に応じてこの
炭化された複合体を黒鉛化炉で焼結温度以上に加熱して
黒鉛化させてもよい。炭化の条件は、特に限定されない
が、通常非酸化性雰囲気中0.1〜300℃/時間程度
の速度で常温から1500℃程度の温度まで昇温し、
0.5〜10時間程度保持して行えばよい。なお、焼結
時においてもより高温で焼結することにより複合体の一
部は炭化の後、黒鉛化する。
また、黒鉛化の条件も、特に限定されず、非酸化性雰囲
気中で焼結時の温度から0.1〜500℃/時間程度の
速度で1500〜3000℃程度の温度まで昇温し、
0.5〜10時間程度保持すればよい。黒鉛化を行った
場合には、黒鉛結晶が十分に成長するとともに秩序正し
く配向し、これにより製品の密度、耐摩耗性などがさら
に向上する。
なお、焼結体の強度の向上を主として求めるのであれば
1500〜2000℃程度で熱処理するのが好ましい。
また、グラファイト化による摺動特性の向上を主として
求めるのであれば2800℃あるいはそれ以上で熱処理
おするのが好ましい。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、焼結前の複合体を
未炭化炭素質繊維および無機粉末または無機繊維と、未
炭化炭素質繊維および無機粉末または無機繊維を埋設し
た自己焼結性を有する未炭化炭素質粉末とで構成したも
のである。したがって、複合体を焼結する場合、強化材
としての炭素質繊維が未炭化、または完全に炭化されて
いないものであるため、この未炭化炭素質繊維と自己焼
結性を有する未炭化炭素質粉末とは、炭化される際に同
程度の物理的性質(強度、収縮率など)をもつ。このた
め、これら炭素質繊維と炭素質粉末との界面密着性が向
上し、したがって、高強度および優れた耐摩耗性を得る
ことができる。要するに、複合体を焼結する場合、未炭
化同士の炭素質繊維と炭素質粉末とが同程度に収縮して
結合するので、これらの界面密着性が高まり、摺動部材
の強度および耐摩耗性が向上する。
また、無機粉末または無機繊維を添加した炭素繊維強化
炭素焼結体で作られた部品は、相手材との間に機械的な
抵抗力が働き、これにより摩擦係数μが高く、安定した
ものとなる。すなわち、添加された無機粉末または無機
繊維が、相手材に対して機械的な抵抗力を及ぼすので、
摺動部材の摩擦係数μが高く、安定したものとなる。
たとえば、無機粉末を添加した場合には、粉末状である
ため荷重の増加に伴い炭素マトリックス部から離脱しや
すくなり、この無機粉末の離脱と炭素マトリックス部の
凝着とがつり合うことにより、荷重の変動に対して摩擦
係数μが安定したものとなる。また、無機繊維を添加し
た場合には、荷重が増加しても繊維状であるため炭素マ
トリックス部から離脱しにくく、このため摩擦係数μが
高い値となる。
また、前記したように結合材としての自己焼結性炭素質
粉末は、液状炭素質材料からなる従来の結合材の使用を
不要とする。したがって、液状結合材の使用により発生
する気孔を充填するために、含浸、焼成を繰返す必要が
なく、本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、前記したよ
うに第1図に示す乾式混合、乾式成形、焼成という簡単
な工程などで、安価に製造することができる。
なお、添加する無機粉末または無機繊維によって摺動部
品の摩擦係数μが大きく変化するのは、摺動に伴う発熱
により、無機粉末または無機繊維の状態が変化するため
と考えれている。たとえば、酸化物は耐熱性が高いた
め、摺動時にもその粒子とが繊維の形状を残し、このた
め、高い摩擦係数μを示すものと考えられている。ま
た、硼化物は、酸化物とは逆に摺動時の熱により、分解
し液相を形成し、摩擦係数μを低下させていると考えら
れている。
さらに、未炭化炭素質繊維をタール、ピッチ、有機高分
子などの粘結成分を含有する材料により表面処理した場
合には、炭素質繊維の界面の濡れ性が高まり、これによ
り結合材としての炭素質粉末とのなじみ性が高まるの
で、これら炭素質繊維と炭素質粉末との界面密着性がさ
らに向上する。
本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、炭素で構成され、
緻密でかつ強度が高い。従って、従来より短素材で作ら
れていた摺動材料、炭素電極、ロケットのノズルコーン
等に使用できる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を説明する。
(実施例1) 石炭系の光学的等方性ピッチから常法により紡糸して得
られた、糸径15μm、糸長さが3mmの不融化繊維か
らなる未炭化炭素質繊維を準備した。この未炭化炭素質
繊維を強化材として、第1表に示す配合割合になるよう
に、この未炭化炭素質繊維と中心粒径7μmのコールタ
ール系メソカーボンマイクロビーズからなる自己焼結性
炭素質粉末とを配合した後均一に混合し、得られた混合
物を2ton/cmの成形圧力で成形して直径5cm
高さ1cmの円盤状の複合体とした。なお、比較の意味
で自己焼結性炭素質粉末100%の成形体も下記の同じ
条件で同時に作った。
次に、これらの成形体を非酸化性雰囲気中、150℃/
時間の速度で1000℃まで昇温し、同温度で1時間保
持して焼成して、未炭化炭素質繊維及び自己焼結性炭素
質粉末を炭化固結させた。そして、さらに非酸化性雰囲
気中、500℃/時間の速度で2000℃まで加熱し、
20分保持してさらに焼結を進めた。
このように本実施例1のNo.1からNo.5までの5
種類の炭素繊維強化炭素焼結体と比較例としてのNo.
101の炭素焼結体を得た。
これらの炭素繊維強化炭素焼結体および炭素焼結体さら
に市販のグラッシーカーボン(No.102として示
す)を用いて、偏光顕微鏡による表面観察、走査型電子
顕微鏡によるマトリックスと強化繊維の界面状態の観
察、密度、曲げ強度、焼き付き荷重、摩耗量を測定し
た。
偏光顕微鏡による観察では、第2図に代表として示すN
o.3の炭素繊維強化炭素焼結体の偏光顕微鏡写真に示
すように、マトリックスが焼結した炭素粒子が互いに密
着し個々の粒子が異なる色模様に輝くモザイク状に観察
され、繊維はこのマトリックス中に点在した一様の色を
もつ島状に観察された。また、気孔を示す黒い点が所々
に観察された、これら黒い点の面積%を、観察した全体
の面積を100面積%としたときに黒い点の占める面積
%を求めた。測定された面積%を第1表 にまとめて示した。
走査型電子顕微鏡による観察では、第3図に代表として
示すNo.2の炭素繊維強化炭素焼結体破面の走査型電
子顕微鏡写真に示すように、観察したマトリックスと強
化繊維の界面状態は両者が一体的に結合された状態が観
察され、No.1〜No.5までいずれの炭素繊維強化
炭素焼結体においてもマトリックスと強化繊維とが剥離
している状態は観察されなかった。
炭素繊維強化炭素焼結体の密度を嵩密度で測定した。得
られた結果を第1表にまとめて示す。密度は炭素繊維の
配合量が増加するにつれ低下するのがみられる。しかし
炭素繊維配合量50重量%でも、その密度は1.67g
/cmであり、比較的高い値である。特に炭素繊維配
合量40重量%以下では密度が1.75g/cm以上
と極めて高い。
曲げ強度は3点式曲げ試験で測定した。曲げ強度も第1
表にまとめて示す。曲げ強度も密度とほぼ同じ傾向を示
している。すなわち曲げ強度も炭素繊維の配合量が増加
するにつれ低下する。しかし炭素繊維配合量50重量%
でも、その曲げ強度は600kg/cm以上であり比
較的高い値である。また炭素繊維配合量40重量%以下
では曲げ強度が700kg/cm以上と極めて高い。
焼き付き荷重、摩耗量は、機械試験所式摩擦摩耗試験機
による無潤滑下の焼付荷重、そしてLFW摩擦摩耗試験
機による油潤滑下の摩耗量を測定した。機械試験所式摩
擦摩耗試験機による試験は、試験片として一辺が30m
m、厚さ5mmの正方形板状とし、この試験片の上面に
外径26mm、内径20mm、高さ15mmのSUJ2
製の円筒上加圧体の下面を押圧し、10kgfの押圧を
かけて試験片を無潤滑下で160回転/分で2分回転
し、焼付の有無を測定するものである。そして焼付が生
じない場合は次ぎ次ぎに10kgfを加え、同じ条件で
試験し、焼付の生じた荷重を測定したるものである。ま
た、LFW摩擦摩耗試験機による試験は、相手材として
外径35mm、内径30mm、軸方向の長さ10mmの
SUJ2製のリングを使用し潤滑油としてSAE規格の
5W−30基油を使用し、回転速度160回転/分で、
相手材の外周面に縦16mm、横6mm、高さ10mm
の試験片を荷重15kgfで加圧し15分摺動させ、そ
の時の摩耗量を測定した。得られた測定結果をまとめて
第1表に示す。
焼付荷重は炭素繊維の配合量が増加するにつれて低下
し、炭素繊維配合量30〜40重量%で最低となる。以
後炭素繊維配合量が増加するにつれ焼付荷重が高くなっ
ている。焼き付き荷重は、最低値でも65kgと極めて
高いため特に問題にすることはないと考えている。摩耗
量は、炭素繊維の配合量が増加するにつれ顕著に減少す
る。そして炭素繊維配合量30重量%で30μmという
低い値になっている。摩耗量は炭素繊維配合量が40重
量%を越えると再び増加する傾向にある。この試験で摩
耗量100μm以下の値は炭素材料の値として極めて優
れたものである。
参考までに、本実施例1で使用した未炭化炭素質繊維を
600℃および800℃で熱処理した繊維を使用し、N
o.3と同じ組成および方法で炭素繊維強化炭素焼結体
を調製した。600℃で熱処理した繊維を使用した炭素
繊維強化炭素焼結体の密度は1.34g/cm、曲げ
強度は90kg/cmであり、炭素繊維と炭素マトリ
ックスとの界面はほとんど100%剥離していた。ま
た、800℃で熱処理した機械を使用した炭素繊維強化
炭素焼結体の密度は1.52g/cm、曲げ強度は1
90kg/cmであり、炭素繊維と炭素マトリックス
との界面はほとんど100%剥離していた。
(実施例2) 本実施例2の炭素繊維強化炭素焼結体を製造するに当
り、まず、石炭系の光学的等方性ピッチを紡糸器に供給
し、340℃に加熱した状態で不活性ガスによる加圧下
にノズルから押出して得られたピッチ繊維を、さらに酸
化性雰囲気中350℃で2時間保持して不融化し、繊維
径15μm、繊維長さが0.5mmの不融化未炭化炭素
質繊維を準備した。この強化材としての不融化未炭化炭
素質繊維30重量部と、自己焼結性炭素質粉末としての
中心粒径7μmのコールタール系メソカーボンマイクロ
ビーズ70重量部とを混合したもの90重量%に対し、
粒径2.6μmの窒化アルミニウム(AlN)、粒径
4.0μmの硼化ジルコニウム(ZrB)、粒径4.
0μmの硼化チタニウム(TiB)および粒径0.6
μmの酸化マグネシウム(MgO)を各々10重量%配
合してそれぞれ均一に混合し、得られた各混合物を2t
on/cmの成形圧力で形成して4種類の複合体を得
た。
次に、これらの複合体を常圧で非酸化性雰囲気中、15
0℃/時間の速度で1000℃まで昇温し、同温度で1
時間保持して焼成して、未炭化炭素質繊維および自己焼
結性炭素質粉末を焼結固結させた。そして、さらに非酸
化性雰囲気中、500℃/時間の速度で2000℃まで
加熱し、20分保持してさらに焼結した。これにより本
実施例2の4種類の炭素繊維強化炭素焼結体No.21
〜No.24を得た。
これら4種類の炭素繊維強化炭素焼結体を用いて、実施
例1と同様に、偏光顕微鏡による表面観察、走査型電子
顕微鏡によるマトリックスと強化繊維の界面状態の観
察、密度、曲げ強度、焼き付き荷重、摩耗量を測定し
た。
偏光顕微鏡による観察では、実施例1の炭素繊維強化炭
素焼結体とほぼ同様のマトリックスが焼結した炭素粒子
が互いに密着し個々の粒子が異なる色模様に輝くモザイ
ク状に観察され、繊維はこのマトリックス中に点在した
一様の色をもつ島状に観察された。セラミックス粒子は
粒子の小さいものは炭素マトリックス内に埋設されて観
察できなかった。しかし比較的大きな粒子は白い島状に
観察された。また、気孔を示す黒い点が所々に観察され
た。これら黒い点の面積%を、観察した全体の面積を1
00%面積%としたときに黒い点の占める面積%を求め
た。測定された面積%を第2表にまとめて示した。
走査型電子顕微鏡で観察したマトリックスと強化繊維の
界面状態は両者が一体的に結合された状 態が観察され、NO.21〜No.24までいずれの炭
素繊維強化炭素焼結体においてもマトリックスと強化繊
維とが剥離している状態は観察されなかった。No.2
4のMgOを配合した炭素繊維強化炭素焼結体は、マト
リックスとの間の親和性に乏しいのか所々に小さな空隙
が見られた。
炭素繊維強化炭素焼結体の密度として嵩密度を測定し
た。得られた結果を第2表にまとめて示す。密度はいず
れも1.71g/cm以上と高密度であった。
曲げ強度は3点式曲げ試験で測定した。曲げ強度も第2
表にまとめて示す。曲げ強度はいずれも500kg/c
以上と高いものであった。しかし、配合したセラミ
ックスの種類により曲げ強度は大きく異なった。
焼き付き荷重、摩耗量についても実施例1と同様に測定
した。これらの結果も第2表にまとめて示す。
本実施例2の炭素繊維強化炭素焼結体の摩耗量は、第1
実施例の炭素繊維強化炭素焼結体に比較してさらに摩耗
量の少ない極めて優秀なものであった。参考のためにN
o.23のTiBを配合した炭素繊維強化炭素焼結体
の摩耗試験後の摺動面を走査型電子顕微鏡で観察した顕
微鏡写真を第4図に示す。第4図より炭素繊維が炭素マ
トリックス中に一体的に保持されているのが見られる。
また、一部のマトリックス炭素が摺動により炭素繊維の
摺動摩耗面を覆っている様子が観察される。この写真よ
り本実施例2の炭素繊維強化炭素焼結体の耐摩耗性が極
めて優れている理由が理解できる。
[発明の効果] 本発明の炭素繊維強化炭素焼結体は、炭素マトリックス
とこのマトリックス内に埋設されている炭素繊維との一
体性が高く、焼結体として極めて緻密である。このため
密度が高く、曲げ強度とも高い。特に摩耗量が極めて少
ないという特徴をもつ。特にセラミックス等の無機微小
体を配合した場合には、摩耗量はさらに低くなる。ま
た、配合する無機微小体の種類により炭素繊維強化炭素
焼結体の物性が大きく変化する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の炭素繊維強化炭素焼結体の製造工程を
示すブロック図、第2図は実施例1のNo.3の炭素繊
維強化炭素焼結体の組織を示す偏光顕微鏡写真、第3図
は実施例1のNo.2の炭素繊維強化炭素焼結体の破面
の組織を示す走査型電子顕微鏡写真、第4図は実施例2
のNo.23の炭素繊維強化炭素焼結体の摺動面の組織
を示す走査型電子顕微鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中谷 悟 大阪府大阪市中央区平野町4丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−239060(JP,A) 特開 平1−234367(JP,A) 特開 昭61−111963(JP,A) 特開 平1−145374(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自己焼結性を有するメソカーボンマイクロ
    ビーズ、バルクメソフェーズ粉砕品、低温か焼コークス
    粉砕品のうちの少なくとも一種の炭素質粉末を原料とし
    て形成された炭素マトリックス中に炭素繊維が一体的に
    埋設された組織を有し、 該炭素マトリックスは偏光顕微鏡で見て光学的異方性の
    微粒子が均一に密集したモザイク構造をもち、 偏光顕微鏡によって観察した面積内で観察された気孔の
    面積の割合は10%以下であり、該炭素繊維と該炭素マ
    トリックスとの間の界面で剥離している界面の割合が全
    界面に対して10%以下であり、かつ密度が1.65g
    /cm以上であることを特徴とする炭素繊維強化炭素
    焼結体。
  2. 【請求項2】曲げ強度が600kg/cm以上である
    特許請求の範囲第1項記載の炭素繊維強化炭素焼結体。
  3. 【請求項3】全体を100重量%とした場合炭素繊維の
    割合は10〜40%であり、密度が1.75g/cm
    以上、曲げ強度が700kg/cm以上である特許請
    求の範囲第1項記載の炭素繊維強化炭素焼結体。
  4. 【請求項4】自己焼結性を有するメソカーボンマイクロ
    ビーズ、バルクメソフェーズ粉砕品、低温か焼コークス
    粉砕品のうちの少なくとも一種の炭素質粉末を原料とし
    て形成された炭素マトリックス中に炭素繊維と無機微小
    体とが一体的に埋設された組織を有し、 該炭素マトリックスは偏光顕微鏡で見て光学的異方性の
    微粒子が均一に密集したモザイク構造をもち、 偏光顕微鏡によって観察した面積内で観察された気孔の
    面積の割合は10%以下であり、該炭素繊維と該炭素マ
    トリックスとの間の界面で剥離している界面の割合が全
    界面に対して10%以下であり、かつ密度が1.65g
    /cm以上であることを特徴とする炭素繊維強化炭素
    焼結体。
  5. 【請求項5】無機微小体は繊維状、粒子状、箔状の金属
    またはセラミックスである特許請求の範囲第4項記載の
    炭素繊維強化炭素焼結体。
  6. 【請求項6】セラミックスは酸化物、炭化物、硼化物あ
    るいは窒化物である特許請求の範囲第5項記載の炭素繊
    維強化炭素焼結体。
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