JPH0682173A - 発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット - Google Patents
発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニットInfo
- Publication number
- JPH0682173A JPH0682173A JP26331791A JP26331791A JPH0682173A JP H0682173 A JPH0682173 A JP H0682173A JP 26331791 A JP26331791 A JP 26331791A JP 26331791 A JP26331791 A JP 26331791A JP H0682173 A JPH0682173 A JP H0682173A
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- JP
- Japan
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- water
- gas
- sample
- condensate
- cooling water
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発電ボイラー復水器の冷却水の漏洩を正確に
検出するための検出ユニットを提供する。 【構成】 発電ボイラーの復水器から採取した復水を処
理するカチオン交換樹脂塔、予め炭酸ガスを除去した気
体を導入しカチオン交換樹脂処理後の復水と気液接触で
脱炭酸を行う疎水性膜モジュール、および脱炭酸後の復
水の電気伝導度を測定する導電率計を配設する。
検出するための検出ユニットを提供する。 【構成】 発電ボイラーの復水器から採取した復水を処
理するカチオン交換樹脂塔、予め炭酸ガスを除去した気
体を導入しカチオン交換樹脂処理後の復水と気液接触で
脱炭酸を行う疎水性膜モジュール、および脱炭酸後の復
水の電気伝導度を測定する導電率計を配設する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は発電ボイラー復水器の冷
却管等の欠損に起因し、冷却水である海水の缶体への漏
洩、特に発電停止時の冷却水の漏洩を正確に検出するた
めの検出ユニットに関するものである。
却管等の欠損に起因し、冷却水である海水の缶体への漏
洩、特に発電停止時の冷却水の漏洩を正確に検出するた
めの検出ユニットに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】火力発電所の復水器は通常冷却水として
海水（以下単に冷却水という）を用いて蒸気を冷却して
いるが、復水器系の配管各部の腐食に起因して冷却水の
復水器への漏洩が発生する。
海水（以下単に冷却水という）を用いて蒸気を冷却して
いるが、復水器系の配管各部の腐食に起因して冷却水の
復水器への漏洩が発生する。
【０００３】この冷却水の復水器への漏洩を監視、検出
するため、従来は主に、図１に示すように、復水器１か
ら適宜復水の一部をサンプル水としてポンプ２で抜き出
し、これをカチオン交換樹脂塔３の下部から導入してカ
チオン交換樹脂で処理している。復水はボイラーの防食
のためにヒドラジンなどのカチオン性の防食用薬品を含
有しており、これらのカチオンはカチオン交換樹脂でカ
チオン交換により除去される。次いでカチオン交換後の
サンプル水を導電率計５によってその電気伝導度（通常
は０．３〜０．５μｓ／ｃｍ程度である）を測定する。
この場合、冷却水の漏洩が発生すると海水のＣｌ−等の
陰イオンが増加することに起因して電気伝導度が急激に
増加するために冷却水の復水器への漏洩が検出できる。
するため、従来は主に、図１に示すように、復水器１か
ら適宜復水の一部をサンプル水としてポンプ２で抜き出
し、これをカチオン交換樹脂塔３の下部から導入してカ
チオン交換樹脂で処理している。復水はボイラーの防食
のためにヒドラジンなどのカチオン性の防食用薬品を含
有しており、これらのカチオンはカチオン交換樹脂でカ
チオン交換により除去される。次いでカチオン交換後の
サンプル水を導電率計５によってその電気伝導度（通常
は０．３〜０．５μｓ／ｃｍ程度である）を測定する。
この場合、冷却水の漏洩が発生すると海水のＣｌ−等の
陰イオンが増加することに起因して電気伝導度が急激に
増加するために冷却水の復水器への漏洩が検出できる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記の従来の検
出手段では、発電ボイラーの通常運転時では冷却水の復
水器への漏洩が有効に検出できるが発電ボイラーの停止
時には問題が生じる。
出手段では、発電ボイラーの通常運転時では冷却水の復
水器への漏洩が有効に検出できるが発電ボイラーの停止
時には問題が生じる。
【０００５】すなわち、発電停止時には復水器の真空を
破壊することに起因して復水器中に空気が漏れ込んで空
気中の炭酸ガスが復水中に溶解し、炭酸として存在する
ことになる。このため復水中の電気伝導度が上昇し、冷
却水の漏洩による電気伝導度の上昇との区別がつかなく
なるという欠点が生じる。
破壊することに起因して復水器中に空気が漏れ込んで空
気中の炭酸ガスが復水中に溶解し、炭酸として存在する
ことになる。このため復水中の電気伝導度が上昇し、冷
却水の漏洩による電気伝導度の上昇との区別がつかなく
なるという欠点が生じる。
【０００６】本発明の目的は、前記したような欠点に鑑
み発電停止時でも発電中と同様に、冷却水の復水器への
漏洩を確実に検出できる検出ユニットを提供することに
ある。本発明者等はかかる目的を達成すべく検討した結
果、カチオン交換樹脂塔と導電率計との間に特定の脱炭
酸手段を配設することが有効であることを見出したもの
である。
み発電停止時でも発電中と同様に、冷却水の復水器への
漏洩を確実に検出できる検出ユニットを提供することに
ある。本発明者等はかかる目的を達成すべく検討した結
果、カチオン交換樹脂塔と導電率計との間に特定の脱炭
酸手段を配設することが有効であることを見出したもの
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、復水器から採取した復水を処理するカチオン交換樹
脂塔、予め炭酸ガスを除去した気体を導入しカチオン交
換樹脂処理後の復水と気液接触で脱炭酸を行う疎水性膜
モジュール、および脱炭酸後の復水の電気伝導度を測定
する導電率計を配設したことを特徴とする発電ボイラー
の冷却水漏洩検出ユニットによって達成できる。
は、復水器から採取した復水を処理するカチオン交換樹
脂塔、予め炭酸ガスを除去した気体を導入しカチオン交
換樹脂処理後の復水と気液接触で脱炭酸を行う疎水性膜
モジュール、および脱炭酸後の復水の電気伝導度を測定
する導電率計を配設したことを特徴とする発電ボイラー
の冷却水漏洩検出ユニットによって達成できる。
【０００８】本発明になる発電ボイラーの冷却水漏洩検
出ユニットの構成と作用効果を図２にもとづいて説明す
る。復水器１から適宜復水の一部をサンプル水としてポ
ンプ２で抜き出し、これをカチオン交換樹脂塔３の下部
から導入してカチオン交換樹脂で処理してサンプル水中
のカチオンをカチオン交換により除去する。次いでカチ
オン交換後のサンプル水を通気性の疎水性膜モジュール
４の上部に導入し、疎水性膜モジュール４の下部から予
め炭酸ガスを除去した気体６を導入して、サンプル水と
気体とを向流で気液接触させサンプル水の炭酸（ＨＣＯ
− ３）を除去する。この脱炭酸後のサンプル水の電気伝
導度を測定し、その値から異常の有無を検出する。
出ユニットの構成と作用効果を図２にもとづいて説明す
る。復水器１から適宜復水の一部をサンプル水としてポ
ンプ２で抜き出し、これをカチオン交換樹脂塔３の下部
から導入してカチオン交換樹脂で処理してサンプル水中
のカチオンをカチオン交換により除去する。次いでカチ
オン交換後のサンプル水を通気性の疎水性膜モジュール
４の上部に導入し、疎水性膜モジュール４の下部から予
め炭酸ガスを除去した気体６を導入して、サンプル水と
気体とを向流で気液接触させサンプル水の炭酸（ＨＣＯ
− ３）を除去する。この脱炭酸後のサンプル水の電気伝
導度を測定し、その値から異常の有無を検出する。
【０００９】本発明の検出ユニットを適用した場合、発
電停止で復水器１の真空が破壊されて復水中に空気が漏
れ込んで復水中に炭酸ガスが溶解し、炭酸（ＨＣ
Ｏ− ３）が増加しても疎水性膜モジュール４で脱炭酸さ
れ、導電率計５で測定される電気伝導度の値は僅かしか
上昇しない。
電停止で復水器１の真空が破壊されて復水中に空気が漏
れ込んで復水中に炭酸ガスが溶解し、炭酸（ＨＣ
Ｏ− ３）が増加しても疎水性膜モジュール４で脱炭酸さ
れ、導電率計５で測定される電気伝導度の値は僅かしか
上昇しない。
【００１０】疎水性膜としてはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、シリコーン、弗素樹脂などの樹脂からなる膜が
用いられ、特に多孔性中空糸表面を樹脂の薄膜で処理し
たものがより好適に用いられる。
ピレン、シリコーン、弗素樹脂などの樹脂からなる膜が
用いられ、特に多孔性中空糸表面を樹脂の薄膜で処理し
たものがより好適に用いられる。
【００１１】また、予め炭酸ガスを除去した気体として
は、苛性ソーダなどの炭酸ガスを吸収または吸着する物
質を充填したカラムに空気を通過させて炭酸ガスを除去
した空気や、窒素ガス等がある。
は、苛性ソーダなどの炭酸ガスを吸収または吸着する物
質を充填したカラムに空気を通過させて炭酸ガスを除去
した空気や、窒素ガス等がある。
【００１２】
【効果】図１で示す従来の検出ユニットと疎水性膜モジ
ュールをさらに配設した図２で示す本発明の検出ユニッ
トとで、発電停止時の復水サンプルの導電率計測定時の
炭酸ガス濃度（ＨＣＯ− ３換算）および電気伝導度値を
測定した結果を表１に示す。
ュールをさらに配設した図２で示す本発明の検出ユニッ
トとで、発電停止時の復水サンプルの導電率計測定時の
炭酸ガス濃度（ＨＣＯ− ３換算）および電気伝導度値を
測定した結果を表１に示す。
【００１３】
【表１】 表１からわかるように、本発明の検出ユニットを採用す
ると発電停止時の復水サンプルの電気伝導度の値は通常
運転時の電気伝導度の値と実質的に同じレベルにあり、
冷却水の漏洩のないことが確実に判断できる。
ると発電停止時の復水サンプルの電気伝導度の値は通常
運転時の電気伝導度の値と実質的に同じレベルにあり、
冷却水の漏洩のないことが確実に判断できる。
【図１】従来の発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット
のフローを示す。
のフローを示す。
【図２】本発明になる発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユ
ニットのフローを示す。
ニットのフローを示す。
１：復水器 ２：採水ポンプ ３：カチオン交換樹脂塔 ４：疎水性膜モジュール ５：導電率計 ６：炭酸ガスを除去した気体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 穐本 信行 神奈川県三浦市初声町和田1666 (72)発明者 関山 真次 東京都大田区大森西５−22−12 (72)発明者 高木 宏幸 神奈川県横須賀市長瀬１−５−４ (72)発明者 筏 洋行 東京都中央区日本橋室町２丁目２番１号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 横山 文郎 東京都中央区日本橋室町２丁目２番１号 東レ株式会社東京事業場内 (72)発明者 豊田 征男 滋賀県大津市園山１丁目１番１号 東レ株 式会社滋賀事業場内
Claims (2)
- 【請求項１】 復水器から採取した復水を処理するカチ
オン交換樹脂塔、予め炭酸ガスを除去した気体を導入し
カチオン交換樹脂処理後の復水と気液接触で脱炭酸を行
う疎水性膜モジュール、および脱炭酸後の復水の電気伝
導度を測定する導電率計を配設したことを特徴とする発
電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット。 - 【請求項２】 疎水性膜モジュールが疎水性中空糸で構
成されたものである請求項１記載の発電ボイラーの冷却
水漏洩検出ユニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26331791A JPH0682173A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26331791A JPH0682173A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0682173A true JPH0682173A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17387805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26331791A Pending JPH0682173A (ja) | 1991-07-09 | 1991-07-09 | 発電ボイラーの冷却水漏洩検出ユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0682173A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5788828A (en) * | 1995-11-30 | 1998-08-04 | Ebara Corporation | Apparatus for detecting anions in water |
-
1991
- 1991-07-09 JP JP26331791A patent/JPH0682173A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5788828A (en) * | 1995-11-30 | 1998-08-04 | Ebara Corporation | Apparatus for detecting anions in water |
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