JPH0682046A - ビルトイン型高周波加熱装置 - Google Patents

ビルトイン型高周波加熱装置

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JPH0682046A
JPH0682046A JP23558592A JP23558592A JPH0682046A JP H0682046 A JPH0682046 A JP H0682046A JP 23558592 A JP23558592 A JP 23558592A JP 23558592 A JP23558592 A JP 23558592A JP H0682046 A JPH0682046 A JP H0682046A
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blower
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heating
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利夫 鱒渕
Yukio Abe
幸夫 阿部
Koji Furuichi
弘司 古市
Mitsuhiro Kakino
光弘 垣野
Kenzo Usui
研造 碓井
Naoto Naganuma
直人 永沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はビルトイン型高周波加熱装置に関す
るもので、小形で容易に吊り戸棚の下に設置できる構成
を提供することを目的とする。 【構成】 高周波加熱装置の加熱室11の後壁面11c
と上壁面11aとに連続している送風通路ガイド25を
設け、クロスフローファン22からの送風を前記加熱室
11の上壁面11aの先端に設けた排気口7より排出す
る構成とした。この構成により、高周波加熱装置のマグ
ネトロン12やインバーター電源21等の電源部および
機器の外壁面の温度上昇を抑えることができ、専用ボッ
クスや特殊な部材を用いることなく、キッチン壁28や
吊り戸棚1に密着して設置できるようになった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシステムキッチンの吊り
戸棚の下にビルトインする高周波加熱装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来よりシステムキッチンの吊り戸棚の
下に、吊り下げ固定してビルトインする高周波加熱装置
等の調理器は、吊り戸棚の下に予め取り付けた専用ボッ
クスに、機器の冷却等を配慮した複数の部材を用いて、
卓上タイプの高周波加熱装置をビルトインする方法が主
流である。卓上タイプの調理器は、使用中の外装の温度
が高いとか機器の吸排気をする為の空間が必要のため、
専用ボックスの横幅は60cmのモジュールしかできなか
った。従って、近年のように吊り戸棚の下に調理器や食
器乾燥庫等の機能ボックスを設けることが多くなってく
ると、ビルトインする調理器の横幅60cmはスペース的
に問題となる。又、システムキッチンの吊り戸棚の扉の
幅は45cmが主流であり、60cm幅の調理器はデザイン
的にも課題がある。尚、従来の方法では専用ボックスを
取り付けてから部材を用いてビルトインするため、施工
が複雑で時間が長くかかる等の課題があった。
【0003】又、従来よりシステムキッチンの吊り戸棚
の下に、調理器や食器乾燥庫等の機器を設置後に、設置
した壁のタイル仕上げ等をしているのが通例である。タ
イル仕上げの場合、周辺に貼り付けたタイルと設置した
機器の周辺を、セメント等で目地仕上げをされる為、機
器が壁に固定され、機器の修理時等に取り外すことが極
めて困難になる等の課題も多かった。
【0004】尚、別の従来例として卓上タイプの高周波
加熱装置を、固定金具を用いて単独で吊り戸棚の下に吊
り下げ固定する例がある。この従来例の場合は、高周波
加熱装置の左右及び後方は器体の発生熱の影響を避ける
ため、一定以上の離隔距離を設ける必要があり、壁面や
食器乾燥庫等の機器や収納キャビネットと隣接設置する
ことが出来ない等の課題がある。
【0005】以下図13とともに従来例について説明す
る。図13に示すように吊り戸棚1の下にキャビネット
2を固定し、キャビネット2内の底面に取付け金具3を
取付け、卓上タイプの高周波加熱装置本体4に排気通路
ガイド5を取付け、キャビネット2内に装着し、キャビ
ネット2前面に吸気口6排気口7を構成したフロントカ
バー8を取り付けて、構成している。高周波加熱装置本
体4の電源ケーブル9は、キャビネット2の底面に設け
た穴10を貫通させ、キャビネット2の下の壁に設けた
屋内配線のコンセントに接続する。
【0006】又、図14に示すように高周波加熱装置の
構成は、加熱室11に結合されたマグネトロン12とト
ランス13、コンデンサー14等の高周波発生装置をプ
ロペラファン15で空冷し、構成部品の保護をしてい
る。加熱室11の温度上昇による機器の外装の温度上昇
は、周囲に放散される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
成においては、卓上タイプの調理器は、使用中の外装の
温度が高いとか機器の吸排気をする為の空間が必要のた
め、専用ボックスの横幅は60cmのモジュールしかでき
なかった。従って、近年のように吊り戸棚の下に調理器
や食器乾燥庫等の機能ボックスを設けることが多くなっ
てくると、ビルトインする調理器の横幅60cmはスペー
ス的に問題となる。又、システムキッチンの吊り戸棚の
扉の幅は45cmが主流であり、60cm幅の調理器はデザ
イン的にも課題がある。尚、従来の方法では専用ボック
スを取り付けてから部材を用いてビルトインするため、
施工が複雑で時間が長くかかる等の課題があった。又、
従来よりシステムキッチンの吊り戸棚の下に、調理器や
食器乾燥庫等の機器を設置後に、設置した壁のタイル仕
上げ等をしているのが通例である。タイル仕上げの場
合、周辺に貼り付けたタイルと設置した機器の周辺を、
セメント等で目地仕上げをされる為、機器が壁に固定さ
れ、機器の修理時等に取り外すことが極めて困難になる
等の課題も多かった。
【0008】そこで、本発明は機器の横幅を45cm以下
にし、専用ボックス等の部材なしで吊り戸棚の下に設置
でき、又、壁や食器乾燥庫等の他の機器やキャビネット
を隣接して設置できる高周波加熱装置を提供すること
を、第1の目的としている。
【0009】又、第2の目的は吊り戸棚の下に機器を設
置するため機器の下は開放であり、流し台等の湯気や蒸
気の侵入に対して機器の故障を防止する、安全な高周波
加熱装置を提供することにある。
【0010】又、第3の目的は設置後の取り外しや再取
付けが容易な高周波加熱装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで前記第1の目的を
達成するために本発明は、加熱室の後壁面と上壁面に連
続してなる送風通路構成を設け、送風装置からの送風を
排気口へ流れる構成とし、送風装置にクロスフローファ
ンを用い、クロスフローファンの送風口を2分割するよ
うに一方に送風通路構成を設けて、マグネトロンに送風
し、他方をクロスフローファンの開放側送風口の近傍
に、インバーター電源部を配置し、機器の背面と壁面と
の間に、排気口と連通した通風路構成を設け、通風路構
成部内に屋内配線との電源の接続手段を収容する構成と
するものである。
【0012】又、第2の目的を達成するために、本発明
は送風装置の吸い込み口と吸気口との位置をずらし、吸
い込み口と吸気口との間に通風路構成を設け、吸気口及
び通風路構成内にラスメタル等の網状の通風抵抗体を設
け、クロスフローファンの送風口の上部面は下部面より
飛び出すように長くし、先端に送風の障害となる突出を
形成し、送風口に面したインバーター電源の一部を覆う
遮蔽板を設けた構成とするものである。
【0013】又、第3の目的を達成するために、本発明
は機器の背面部に、着脱自在な外装構成の一部を構成す
るスペーサーを設け、スペーサーに複数の突起部を形成
し、突起部が接合する貫通穴を外装構成の背面部に設
け、機器を下方にスライドした時に、接合が外れる形状
としたものである。
【0014】
【作用】本発明のビルトイン型高周波加熱装置は、加熱
室の後壁面と上壁面に連続してなる送風通路構成を設
け、送風装置からの送風を排気口へ流れる構成とするこ
とにより機器外郭の温度上昇を押さえ、壁や吊り戸棚に
密着して設置することができる。
【0015】又、送風装置にクロスフローファンを用
い、クロスフローファンの送風口を2分割するように、
一方に送風通路構成を設けてマグネトロンに送風し、他
方をクロスフローファンの開放側送風口の近傍に、イン
バーター電源部を配置することにより一つのモーターで
経済的に冷却できることと、機器の横幅を45cm以下に
することが容易にできる。
【0016】又、機器の背面と壁面との間に、排気口と
連通した通風路構成を設け、通風路構成部内に屋内配線
との電源の接続手段を収容する構成とすることにより、
電源接続部の雰囲気温度を上げることなく安全に、又機
器の設置後は電源ケーブル等を見えなくすることによ
り、システムキッチンの美観を達成することができる。
【0017】又、送風装置の吸い込み口と吸気口との位
置をずらし、吸い込み口と吸気口との間に通風路構成
と、吸気口にラスメタル等の網状の通風抵抗体を設け、
クロスフローファンの送風口の上部面は下部面より飛び
出すように長くし、先端に送風の障害となる突出を形成
し、送風口に面したインバーター電源の一部を覆う遮蔽
板を設けることにより、機器の下の流し台等からの湯気
や蒸気の侵入を抑制し、機器内の電気部品への侵入量を
減少させ、又ファンに結露した水滴がインバーター電源
に飛散して故障に至ることを防止することができる。
【0018】又、機器の背面部に、着脱自在な外装構成
の一部を構成するスペーサーを設け、スペーサーに複数
の突起部を形成し、突起部が接合する貫通穴を外装構成
の背面部に設け、機器を下方にスライドした時に、結合
が外れる形状としたことにより、設置後周辺に貼り付け
たタイルと機器の周辺を、セメント等で目地仕上げをさ
れて機器が壁に固定されても、機器の修理時等に取り外
す時はスペーサー部が壁側に残り、機器は容易に取り外
すことができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例におけるビルトイン型
高周波加熱装置について図面とともに説明する。
【0020】図1に示すように、加熱室11の天面11
aと底面11bにヒーター16a、16bが設けてい
る。モーター18は加熱室11底面11aやヒーター1
6bからの熱を遮断するように仕切られた仕切板20に
取り付けている。加熱室11下部には、高周波発生装置
のインバーター電源21とクロスフローファン22を設
けている。インバーター電源21やクロスフローファン
22を取り付けている部品取付底板23と本体の外装底
面24との間に空間を設け、前記外装底面24に吸気口
6を設けている。加熱室11の後壁面11cに沿って送
風通路ガイド25を設け、その先端の加熱室11の上方
に位置するところに排気口7を設けた構成となってい
る。これにより吸気口6からクロスフローファン22に
よって吸引された外気は、インバーター電源21に送風
された後、送風通路ガイド25に沿って排気口7より本
体外に排出される。
【0021】図2、図3に示すように、クロスフローフ
ァン22の送風を二分するようにインバーター電源21
とエアーガイド26を配置し、エアーガイド26はクロ
スフローファン22に直結して取り付けてある。クロス
フローファン22に接続して取り付けたエアーガイド2
6は、他方をマグネトロン12に接続してある。これに
よりクロスフローファン22の送風はマグネトロン12
の冷却も兼ねることとなり、構成部品の配置がコンパク
トにできる。
【0022】図4、図5に示すように、外装上部にシス
テムキッチンの吊り戸棚1の下方に密着固定する手段と
しての吊り下げホルダー27a、27bを設け、本体後
面とキッチン壁28との間に排気口7と連通した通風路
29を構成してある。通風路29の中に本体からの電源
ケーブル9を設け、通風路29内のキッチン壁28には
屋内配線ケーブル31を引き出し、中継接続器32を用
いて電源ケーブル9と接続している。これにより、本体
外から機器の電源接続部が隠ぺいされる為、見栄えがよ
くなることと通風路を構成した中に設けている為、電源
接続部の温度上昇を抑制することができ安全の確保が図
れる。
【0023】本実施例では、加熱室11の下部に吸気口
6、クロスフローファン22、インバーター電源21を
設け、クロスフローファン22の送風口22bを2分割
するように、インバーター電源21とマグネトロン12
の冷却用にエアーガイド26を配置し、インバーター電
源21に送風した風が、排気口7に連通した送風通路ガ
イド25を通じて排気口7に排出される構成により、底
面の吸気口6より吸引された外気が各部品の冷却と同時
に本体外装の温度上昇を抑えることができ、専用ボック
ス等の部材なしで単独で、吊り戸棚1の下に設置を可能
とすることができる。又、一つのモーターで経済的に冷
却できる。上記の構成により、機器本体の横幅を短縮す
ることができ、またキッチン壁28との間に排気口7と
連通した通風路29を構成し、通風路29内に屋内配線
との電源接続をする構成としたことにより、システムキ
ッチンに本体を設置した状態で電源接続部が隠され、美
観を良くすることと、電源接続部の温度上昇を抑制する
ことにより、安全面での信頼性が高まることとなる。
【0024】次に図6、図7、図8により、他の実施例
について説明する。図6に示すように、クロスフローフ
ァン22の送風口22b近傍に高周波発生装置のインバ
ーター電源21を配置し、クロスフローファン22の吸
い込み口22aと外装底面24に設けた吸気口6との位
置を対面させずにずらし、吸い込み口22aと吸気口6
との間に吸気通風路33を設けた構成としてある。これ
により吸気口6から吸い込んだ蒸気等の外気を、部品取
付底板23に沿って吸気通風路33を通り、クロスフロ
ーファン22の吸い込み口22aに達するまでに、一部
の蒸気を部品取付底板23や外装底面24で構成する吸
気通風路33壁面に結露させ、クロスフローファン22
への侵入量を減少させる効果がある。
【0025】図6、図7、図8に示すように、吸気口6
に面した吸気通風路33内には凹状に曲げたラスメタル
34を設けた構成としている。ラスメタル34により吸
気口6から吸い込んだ蒸気や埃等を付着させ、クロスフ
ローファン22への侵入量を減少させる。付着効果を上
げる為にラスメタル34を凹状にして、複数のフィルタ
ー効果としている。
【0026】図6に示すように、クロスフローファン2
2の送風口22cは下部面22dより飛び出すように長
くし、上部面22cの先端を下方に曲げ、先端部に多孔
質体35を設けている。これにより、クロスフローファ
ン22内に結露した水滴が、送風口22bの上部面22
cに沿ってインバーター電源21へ飛散されるのを防止
している。インバーター電源21のクロスフローファン
22の送風口22b近傍には、インバーター電源21の
一部を覆う遮蔽板36を設けてある。遮蔽板36の一方
は立ち壁36aを設け、遮蔽板36に滴下した水滴がイ
ンバーター電源21に滴下するのを防止している。
【0027】本実施例では、クロスフローファン22の
吸い込み口22aと吸気口6との位置を対面させずにず
らし、吸気通風路33を設け吸気口6に面した吸気通風
路33内に、凹状に曲げたラスメタル34を設けた構成
により、外部からの蒸気、埃等のクロスフローファン2
2への侵入を減少させる働きをしている。又クロスフロ
ーファン22の送風口22bの上部面22cを下部面2
2dより飛び出すように長くし、上部面22cの先端を
曲げ、多孔質体35を設けることにより、クロスフロー
ファン22内に結露した水滴が送風口22bの上部面2
2cに沿って、インバーター電源21へ飛散されるのを
防止している。インバーター電源21の一部を覆う遮蔽
板36を設けることにより、遮蔽板36に滴下した水滴
がインバーター電源21に滴下するのを防止している。
これらにより、機器に侵入してくる湯気や蒸気の侵入に
対して機器の故障を防止する効果がある。
【0028】次に図9、図10、図11により、他の実
施例について説明する。図9に示すように、外装上部に
システムキッチンの吊り戸棚1の下方に密着固定する手
段としての吊り下げホルダー27a、27bを設け、吊
り戸棚1の下面にレール37a、37bを上面に補強板
38a、38bを当て、ネジ39で吊り戸棚1に固定
し、本体の吊り下げホルダー27a、27bをレール3
7a、37bに引っかけてスライド挿入し本体を吊り戸
棚1に固定する構成としている。外装側板40の一部を
構成するように、背面部に着脱自在なスペーサー41を
設けた構成としている。スペーサー41は3分割の部品
41a、41b、41cとし、2本のネジで固定するこ
とによって凹状のスペーサー41を構成している。
【0029】図10に示すように、スペーサー41には
左右2ケ所づつの突起部42を設け、対面した外装側板
40には貫通穴43を設けてある。スペーサー41の背
面には両面粘着テープ44を設けた構成としている。ス
ペーサー41の突起部42を外装側板40の貫通穴43
に差し込み、スペーサー41を下方にスライドすると、
スペーサー41の突起部42が外装側板40に接合する
形状としており、スペーサー41の背面に設けた両面粘
着テープ44が吊り戸棚1の下に設置された時に、キッ
チン壁28面に接着される。これにより本体を吊り戸棚
1の下に設置後、本体を取り外す時はスペーサー41は
キッチン壁28に接着固定されており、レール37a、
37bを固定しているネジ39を緩めると、本体が下が
りスペーサー41の突起部42の外装側板40との接合
が外れる構成となっている。
【0030】本実施例では本体の背面部に、外装構成の
一部を構成する着脱自在なスペーサー41を設け、スペ
ーサー41に複数の突起部42を形成し、突起部42が
接合する貫通穴43を外装側板40の背面部に設け、本
体を下方にスライドした時に接合が外れる形状としたこ
とにより、次の効果がある。図11、図12に示すよう
に、本体を吊り戸棚1の下に設置した後、一般にキッチ
ン壁28のタイル45貼りが行われるが、この時タイル
45の端と吊り戸棚1や吊り戸棚1に固定された部材と
の間のスキマを埋める為に、目地46仕上げをする。目
地46仕上げはセメントやシリコンパテ等で行われる
が、目地46仕上げで接着される部分はスペーサー41
部となり、機器の取り外しは容易に行えると言うことに
なる。又スペーサー41の背面に両面粘着テープ44を
設けたことにより、スペーサー41自体がキッチン壁2
8に固定される為、機器本体に隣接して食器乾燥庫等が
設置され、片側が目地46仕上げによる接着がされなく
とも確実にキッチン壁28に固定され、取り外した機器
本体を再度取り付ける時にも、位置が変わることなく確
実に取り付けることができる。又スペーサー41を3分
割構成にしたことにより、機器の輸送上の包装形態が容
易になり、変形させることなく輸送できる効果を有す。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明のビルトイン型高周
波加熱装置においては、以下の効果が得られる。
【0032】(1)加熱室の後壁面と上壁面に連続して
なる送風通路構成を設け、送風装置からの送風を加熱室
上部に設けた排気口へ流れる構成とすることにより、機
器外郭の温度上昇を抑えることができ、専用ボックスや
その他の部材なしに単独で、キッチン壁や吊り戸棚に密
着して設置することができる。これにより、吊り戸棚の
下への施工が短時間に容易にできる。
【0033】(2)送風装置にクロスフローファンを用
い、クロスフローファンの送風口を2分割するように、
一方に送風通路構成を設けてマグネトロンに送風し、他
方をクロスフローファンの開放側送風口の近傍にインバ
ーター電源を配置することにより、機器の横幅を短縮し
横幅45cm以下を容易に実現できる。又一つのモーター
で経済的に冷却することができる。
【0034】(3)機器の背面と壁面との間に排気口と
連通した通風路構成を設け、通風路構成部内に屋内配線
との電源接続手段を収容する構成とすることにより、電
源接続部の雰囲気温度を上げることなく、安全面での信
頼性を確保できる。又機器の設置後は電源ケーブル等を
見えなくすることにより、システムキッチンの美観を達
成することができる。
【0035】(4)クロスフローファンの吸い込み口と
外装底面に設けた吸気口との位置を対面させずにずら
し、吸い込み口と吸気口との間に吸気通風路を設けた構
成としたことにより吸気口から吸い込んだ蒸気等の外気
が、吸気通風路を通りクロスフローファンの吸い込み口
に達するまでに、一部の蒸気を吸気通風路壁面に結露さ
せ、クロスフローファンへの侵入量を減少させる効果が
ある。
【0036】(5)吸気口に面した吸気通風路内に、凹
状に曲げた通風抵抗体を設けた構成としたことにより、
通風抵抗体に吸気口から吸い込んだ蒸気や埃等を付着さ
せ、クロスフローファンへの侵入量を減少させる。又付
着効果を上げる為に通風抵抗体を凹状にして、複数のフ
ィルター効果としている。
【0037】(6)クロスフローファンの送風口の上部
面を下部面より飛び出すように長くし、上部面の先端を
曲げ、多孔質体を設けることにより、クロスフローファ
ン内に結露した水滴が送風口の上部面に沿ってインバー
ター電源へ飛散されるのを防ぎ、機器の絶縁劣化等に至
るのを防止している。インバーター電源の一部を覆う遮
蔽板を設けることにより、遮蔽板に滴下した水滴がイン
バーター電源に滴下するのを防ぎ、機器の絶縁劣化等に
至るのを防止している。これらにより、機器に侵入して
くる湯気や蒸気の侵入に対して、機器の故障を防止し信
頼性を確保する効果がある。
【0038】(7)外装側板の一部を構成するように、
背面部に着脱自在なスペーサーを設けた構成とすること
により、本体を吊り戸棚の下に設置した後、一般にキッ
チン壁のタイル貼りが行われるが、この時タイルの端と
機器本体との間の隙間を埋める為の目地仕上げによって
接着される部分がスペーサー部となり、機器の取り外し
時は本体とスペーサー部が分離でき、容易に機器の取り
外しが行えると言う効果がある。
【0039】(8)スペーサーには左右2ケ所づつの突
起部を設け、対面した外装側板には貫通穴を設けること
により、本体へのスペーサーの取付及びキッチンから機
器を取り外し後の再取付時に、突起部がガイドとなり位
置合わせが容易になり、取付が確実にできる。
【0040】(9)スペーサーの突起部を外装側板の貫
通穴に差し込み、スペーサーを下方にスライドすると、
スペーサーの突起部が外装側板に接合する形状とするこ
とにより、本体にスペーサーを取付時にネジ等の部材な
しに容易に固定できる。
【0041】(10)本体を吊り戸棚の下に設置後、本
体を取り外す時はスペーサーがキッチン壁に接着固定さ
れていても、レールを固定しているネジを緩めると、本
体が下がりスペーサーの突起部の外装側板との接合が外
れる構成により、容易に機器本体の取り外しができる。
【0042】(11)スペーサーの背面には接着性ある
いは粘着性を有する処置を施したことにより、スペーサ
ー自体がキッチン壁に固定される為、機器本体に隣接し
て食器乾燥庫等が設置され、片側が目地仕上げによる接
着がされなくとも確実にキッチン壁に固定され、取り外
した機器本体を再度取り付ける時にも、位置が変わるこ
となく確実に取り付けることができる。
【0043】(12)スペーサーを3分割構成にしたこ
とにより、機器の輸送上の包装形態が容易になり、変形
させることなく輸送できる効果を有す。
【0044】(13)スペーサーを3分割構成にしたこ
とにより、製造時に扱い易くなり、変形等を防止できる
ことと、板厚も薄くでき経済的に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるビルトイン型高周波
加熱装置の側面断面図
【図2】同ビルトイン型高周波加熱装置の要部上面断面
【図3】同ビルトイン型高周波加熱装置の要部側面断面
【図4】同ビルトイン型高周波加熱装置の上面図
【図5】同ビルトイン型高周波加熱装置の側面要部断面
【図6】同ビルトイン型高周波加熱装置の要部側面断面
【図7】同ビルトイン型高周波加熱装置の底面図
【図8】同ビルトイン型高周波加熱装置の要部斜視図
【図9】同ビルトイン型高周波加熱装置の斜視図
【図10】同ビルトイン型高周波加熱装置の要部斜視図
と要部断面図
【図11】同ビルトイン型高周波加熱装置のシステムキ
ッチンへの設置斜視図
【図12】同ビルトイン型高周波加熱装置のシステムキ
ッチンへの設置要部断面図
【図13】従来のビルトイン型高周波加熱装置の斜視図
【図14】同ビルトイン型高周波加熱装置の斜視部分断
面図
【符号の説明】
1 吊り戸棚 6 吸気口 7 排気口 11 加熱室 11a 上壁面 11c 側壁面 12 マグネトロン(高周波発生手段) 16a、16b ヒータ(電熱加熱手段) 21 インバーター電源 22 クロスフローファン(送風装置) 22a 吸い込み口 22b 送風口 23 部品取付底板 25 送風通路ガイド(送風通路構成) 26 エアーガイド 29 通風路構成 32 中継接続器(接続手段) 33 吸気通風路 34 ラスメタル 36 遮蔽板 41 スペーサー 42 突起部 43 貫通穴
フロントページの続き (72)発明者 垣野 光弘 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 碓井 研造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 永沼 直人 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口と、電源
    の接続手段と、システムキッチンの吊り戸棚の下に固定
    する手段と、外装構成を有し、前記加熱室の後壁面と上
    壁面に連続してなる送風通路構成を設けると共に、前記
    送風装置からの送風を前記排気口へ流れる構成としたビ
    ルトイン型高周波加熱装置。
  2. 【請求項2】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口を有し、
    前記送風装置にクロスフローファンを用い、前記クロス
    フローファンの送風口を2分割するように一方に送風通
    路構成を設けて、高周波発生手段に送風し、他方を前記
    クロスフローファンの開放側送風口の近傍に前記高周波
    発生手段のインバーター電源部を配置した構成とした請
    求項1記載のビルトイン型高周波加熱装置。
  3. 【請求項3】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口と、電源
    の接続手段と、システムキッチンの吊り戸棚の下に固定
    する手段と、外装構成を有し、前記外装構成の背面と前
    記吊り戸棚の固定された前記システムキッチンの壁面と
    の間に、前記排気口と連通した通風路構成を設け、前記
    通風路構成部内に屋内配線との前記電源の接続手段を収
    容する構成とした請求項1記載のビルトイン型高周波加
    熱装置。
  4. 【請求項4】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口を有し、
    前記送風装置の吸い込み口と前記吸気口との位置をずら
    し、前記吸い込み口と前記吸気口との間に通風路構成を
    設けた構成としたビルトイン型高周波加熱装置。
  5. 【請求項5】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口を有し、
    前記吸気口にラスメタル等の網状の通風抵抗体を複数設
    けた構成とした請求項4記載のビルトイン型高周波加熱
    装置。
  6. 【請求項6】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に設けた吸気口と、上方に設けた排気口を有し、
    前記送風装置にクロスフローファンを用い、前記クロス
    フローファンの送風口の近傍に、前記高周波発生手段の
    インバーター電源部を配置し、前記クロスフローファン
    の送風口の上部面は下部面より飛び出すように長くし、
    先端に送風の障害となる突出を形成し、前記送風口に面
    した前記インバーター電源の一部を覆う遮蔽板を設けた
    請求項4記載のビルトイン型高周波加熱装置。
  7. 【請求項7】加熱室と、前記加熱室に結合された高周波
    発生手段と、電熱加熱手段と、送風装置と、前記加熱室
    の下方に吸気口と、上方に排気口と、電源の接続手段
    と、システムキッチンの吊り戸棚の下に固定する手段
    と、外装構成を有し、前記外装構成の背面部に、着脱自
    在な前記外装構成の一部を構成するスペーサーを設けた
    ビルトイン型高周波加熱装置。
  8. 【請求項8】スペーサーに複数の突起部を形成し、前記
    突起部が接合する貫通穴を外装構成の背面部に設けた構
    成とした請求項7記載のビルトイン型高周波加熱装置。
  9. 【請求項9】スペーサーの突起部と外装構成の貫通穴形
    状を、前記スペーサーを固定し前記外装構成部を下方に
    スライドした時に、接合が外れる形状とした請求項7記
    載のビルトイン型高周波加熱装置。
  10. 【請求項10】スペーサーの背面に、接着性あるいは粘
    着性の層を設けた請求項7記載のビルトイン型高周波加
    熱装置。
  11. 【請求項11】複数の部位に分割してなるスペーサー構
    成とした請求項7記載のビルトイン型高周波加熱装置。
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JP2001304580A (ja) * 2000-04-17 2001-10-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波加熱装置
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