JPH0681359A - 地下階を備えた建物の防振空溝構造 - Google Patents

地下階を備えた建物の防振空溝構造

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Publication number
JPH0681359A
JPH0681359A JP23222092A JP23222092A JPH0681359A JP H0681359 A JPH0681359 A JP H0681359A JP 23222092 A JP23222092 A JP 23222092A JP 23222092 A JP23222092 A JP 23222092A JP H0681359 A JPH0681359 A JP H0681359A
Authority
JP
Japan
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building
vibration
retaining wall
basement
earth retaining
Prior art date
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Pending
Application number
JP23222092A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayoshi Hashizume
尚慶 橋詰
Jun Kawakami
純 川上
Tomotaka Hiramatsu
友孝 平松
Masami Takagi
政美 高木
Yoshiaki Nagataki
慶明 長瀧
Toru Kawarazuka
透 河原塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH0681359A publication Critical patent/JPH0681359A/ja
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】山留め壁の外周に支持構造物を設けることなく
山留め壁を支持することを目的としている。 【構成】所定の地盤が掘削されて形成された掘削側面に
沿って山留め壁1が構築され、その山留め壁1と所定間
隙をあけて建物2の地下壁3aが面している。その建物
2の地下階3には、一定の採光面積を確保するために、
左右の地下壁3aを連結するように空洞3bが所定深さ
単位に水平に貫通している。その空洞3bを遊嵌するよ
うに切梁4が横設され、その切梁4の両端部が腹起し5
を介して山留め壁1に当接して、該切梁4によって山留
め壁1が支持されている。なお、6は、建物2の地下階
3に隣接した振動発生源である地下鉄トンネルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地盤を介して建物に入
力される振動を低減する建物の防振空溝構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道軌道等に近接して構築された建物で
は、鉄道軌道等で発生した振動が、地盤を介して建物の
地下階外壁から建物内に入り込んで、その入力された振
動自体、あるいはその振動によって建物の内装材から放
射される固体伝搬音が、建物内の居住者に影響を及ぼす
ので、上記地盤を介して建物に伝達される振動を低減す
る必要がある。
【0003】特に、近年においては建物の地下階部分の
有効利用が求められていて、地下階においても居室とし
ての充分な静謐性能を確保することが要求されている。
そして、従来においては、上記地下階に入力される上記
振動を低減するために、例えば,地下階の外周に山留め
壁を設けることで、地盤と地下階の外壁との間に空間
(空溝)を形成し、該地盤を介して伝搬してきた振動
を、その空溝にて低減している。
【0004】このとき、上記山留め壁は、地盤からの土
圧によって建物側に倒れ込まないように独立支持させる
必要がある。このために従来においては、上記山留め壁
を、永久アンカー等によって周囲の地盤に水平支持させ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように山留め壁を永久アンカーで支持させようとする
と、山留め壁の外周に該永久アンカーを設置するだけの
場所が必要となるので、公道施設や鉄道軌道等の振動発
生源が山留め壁近傍に位置する場合には、上記永久アン
カーと振動発生源の構築物とが干渉してしまい、永久ア
ンカー等で山留め壁を支持することができない。
【0006】このとき、山留め壁を自立させようとする
と、建物の地下部分が深くなるほど、山留め壁をかなり
厚くする必要があって経済的でないと共に、該山留め壁
を厚くすると、敷地境界線から建物を離して設けざるを
得ず、建物の地下階の有効面積を減らす必要がでてく
る。このため、上記防振空溝構造を備えた建物は、従
来、建物の地下階部分が浅い場合に限定されていた。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされたもので、山留め壁の外周に支持構造物を設ける
ことなく山留め壁を支持することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の地下階を備えた建物の防振空溝構造は、地
下階の外周に所定の間隙を介して山留め壁が構築され、
その山留め壁と地下階の外壁との間の空溝によって,地
盤を介して伝達される振動を低減する建物の防振空溝構
造において、建物の地下階を水平に貫通する切梁の両端
部によって,相互に対向する山留め壁を支持させること
を特徴としている。
【0009】また、基礎構造が杭基礎の建物の場合に
は、建物を支持する杭における、杭頭から所定深さまで
の部分を、鋼管等の鞘管によって鞘管付き構造とすると
よい。
【0010】
【作用】地下階の外壁外周に形成された空溝によって、
地盤振動に対する防振空間が形成される。そして、地盤
を介して伝搬されてくる振動は、上記空溝に吸収されて
地下階を介して建物内に入力される振動が低減する。ま
た、山留め壁を設けて空溝を構成しても、切梁が山留め
壁を支持するので、山留め壁が土圧によって建物側に倒
れ込むことが防止されて、該山留め壁に永久アンカーを
設ける必要がなくなる。
【0011】そして、本発明の防振構造では、地下壁の
外周に山留め壁が形成できるだけの幅があれば構築可能
であるので、鉄道等の振動発生源に近接した建物の地下
壁等にも採用することができる。なお、該切梁による地
下階の貫通部分は、地下への採光用の貫通空洞を利用す
るとよい。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、図1及び図2に示すように、所
定の地盤が掘削されて形成された掘削側面に沿って矩形
状に山留め壁1が構築され、その山留め壁1と所定間隙
をあけて地下階3の地下壁3aが位置するように建物2
が構築されて、上記山留め壁1と地下壁3aとの間の空
間によって空溝7が形成されている。
【0013】そして、その建物2の地下階3には、一定
の採光面積を確保するために、左右の地下壁3aを貫通
するように複数の空洞3bが所定深さ単位に水平に開設
されている。そして、各空洞3bをそれぞれ遊嵌するよ
うに切梁4が横設され、その切梁4の両端部が腹起し5
を介して山留め壁1に当接して、該切梁4によって相対
的に対向する各山留め壁1が支持されている。その切梁
4は、2本一対となっていて相互に直交するように配置
されて、互いに面している山留め壁1同士をそれぞれ支
持するようになっている。
【0014】なお、図中,6は、建物2の地下階3に隣
接した振動発生源である地下鉄トンネルを示している。
上記のような防止空溝7構造では、山留め壁1の外周に
永久アンカー等を配設する必要がなくなるので、振動発
生源である地下鉄トンネル6に隣接して建物2を建てる
ことができる。
【0015】そして、その振動発生源である地下鉄トン
ネル6内を車両が通過する際に発生した振動が、地盤を
介して建物2の地下階3部分に伝達しようとしても、地
下階3の外壁の外周の空溝7が、該振動を吸収して、建
物2に伝達される振動を低減すして建物2の地下階3に
入力される振動が小さくすることができる。また、上記
実施例の建物2は、空溝7部分及び地下階3部分を貫通
する空洞3bによって、地下階3を事務室として利用し
ようとした場合に法規的に要求される、一定の採光面積
を確保していると共に、上記空洞3b部分を利用して山
留め壁1を支持する切梁4を配置するので、該切梁4設
置だけのために建物2に貫通孔を設ける必要はない。
【0016】さらに、建物2の基礎が杭基礎の場合に
は、図3に示すように、建物2を支持する杭9の外周に
建物2基礎から所定深さまでを鋼管等による鞘管9によ
って鞘管付き構造とするとよい。このような構造とする
と、地下鉄トンネル6から地盤を介して伝搬してくる振
動が、山留め壁1の下側を周り込んで建物2の下面から
建物2に入力しようとしても、杭8と鞘管9との間の空
間10が防振空間を形成して、上記振動を低減するの
で、建物2下部から入力する振動も低減することができ
て、地下階3部分の静謐性を更に向上させることができ
る。
【0017】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の地下
階を備えた建物の防振空溝構造では、地盤を介して伝搬
する振動を確実に低減する空溝を構成する山留め壁を内
側から支持するようにしたことで、鉄道軌道等の振動発
生源に近接して建物を構築可能となると共に、該振動発
生源から地盤を介して伝達される振動を確実に低減する
ことができる。
【0018】また、建物基礎が杭基礎の場合には、鞘管
付き構造とすることで建物下部から入力される地盤振動
も低減可能となるので、さらに地下階部分への静謐性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の建物の地下階の防振空溝
構造を示す側面図である。
【図2】本発明に係る実施例の建物の地下階の防振空溝
構造を示す平面図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の建物の地下階の防振
空溝構造を示す側面図である。
【符号の説明】
1 山留め壁 2 建物 3 地下階 4 切梁 6 地下鉄トンネル 7 空溝 8 杭 9 鞘管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 政美 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 長瀧 慶明 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 河原塚 透 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下階の外周に所定の間隙を介して山留
    め壁が構築され、その山留め壁と地下階の外壁との間の
    空溝によって,地盤を介して伝達される振動を低減する
    建物の防振空溝構造において、建物の地下階を水平に貫
    通する切梁の両端部によって,相互に対向する山留め壁
    をそれぞれ支持させることを特徴とする地下階を備えた
    建物の防振空溝構造。
  2. 【請求項2】 基礎構造が杭基礎の建物に対して、建物
    を支持する上記杭における,杭頭から所定深さまでの部
    分を、鞘管付き構造としたことを特徴とする請求項1記
    載の地下階を備えた建物の防振空溝構造。
JP23222092A 1992-08-31 1992-08-31 地下階を備えた建物の防振空溝構造 Pending JPH0681359A (ja)

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JP23222092A JPH0681359A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 地下階を備えた建物の防振空溝構造

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JP23222092A JPH0681359A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 地下階を備えた建物の防振空溝構造

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JPH0681359A true JPH0681359A (ja) 1994-03-22

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ID=16935871

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JP23222092A Pending JPH0681359A (ja) 1992-08-31 1992-08-31 地下階を備えた建物の防振空溝構造

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210152494A (ko) 2020-06-05 2021-12-15 가부시끼가이샤가이죠 상태 감시 기능 탑재 초음파 진동자 및 이를 이용한 초음파 세정 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210152494A (ko) 2020-06-05 2021-12-15 가부시끼가이샤가이죠 상태 감시 기능 탑재 초음파 진동자 및 이를 이용한 초음파 세정 장치

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