JPH0681243A - 特にプレス−ブランケツトの製造用のエンドレスベルト状に成形されている機素 - Google Patents

特にプレス−ブランケツトの製造用のエンドレスベルト状に成形されている機素

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JPH0681243A
JPH0681243A JP10890993A JP10890993A JPH0681243A JP H0681243 A JPH0681243 A JP H0681243A JP 10890993 A JP10890993 A JP 10890993A JP 10890993 A JP10890993 A JP 10890993A JP H0681243 A JPH0681243 A JP H0681243A
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JP10890993A
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Helene Biava
エレーヌ・ビアバ
Denis Hertzog
デニ・エルトゾ
Christian Reinhart
クリスチヤン・ラインハルト
Gerard Rich
ジエラール・リシユ
Den Bogaert Jean-Francois Van
ジヤン・フランソワ・バン・デン・ボゲールト
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記入不正確性を改善する。 【構成】 エンドレスベルト状に成形されておりそして
特に織物捺染ブランケットの製造用の機素に関するもの
である。少なくとも１枚の作動層（８）と関連している
円筒層（４）を含んでいる型の機素は、円筒層（４）だ
けが１メートル当たり約１０6−１０7ニュートンの間に
ある高い縦方向の剛さ特性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】（産業上の利用分野）本発明は、特にプレ
ス−ブランケットの製造用のエンドレスベルト状に成形
されている機素に関するものである。
【０００２】（従来技術及びその課題）一般的には２個
の円筒を囲んでいるエンドレス布またはベルトを含んで
おり、それらの１個はエンドレスベルトを一定速度で駆
動させるために回転されており、そしてこのベルトの上
にはエンドレスベルトにより駆動されており且つこのベ
ルトと捺染手段の間にサンドイッチ状関係で保たれてい
る織物のウェブに対して異なる色の模様を捺染するよう
に適合されている連続的な捺染手段が配置されているよ
うな織物捺染機械は知られている。
【０００３】織物捺染布は異なる材料の数枚の厚さが多
少している層からなっているサンドイッチ状構造を有し
ていて、織物に対する捺染手段の押し付け中にベルト上
に停止している織物の捺染を可能にしている。
【０００４】しかしながら、今までに設計されている織
物捺染布の種々の複合構造は完全に満足を与えるもので
はない。これらの既知の構造は布に幾分可変性のある弾
性を与えるため、布の走行速度に対して不規則性を生じ
させる。すると、それによって捺染布の上に置かれる織
物に対する連続的捺染手段により重複関係で捺染される
着色模様の「食い違い(offset)」または「記入不正確性
(registering inaccuracy)」が生じる。
【０００５】そのような記入不正確性は、織物の品質に
とって好ましくない０.１ミリメートルの桁数の量とな
ることがある。実際問題として、±０.１ｍｍより大き
い記入不正確性（二色の取り替え）は非常に「記入性な
(registering)」捺染デザインでは可視的となり、そし
て極端な場合にはその機械上で行われる製造が不合格と
なるかもしれない。
【０００６】従って、本発明の目的は織物上での記入不
正確性をいずれの場合でも０.１ミリメートルを越えな
い程度のできるだけ低い値に減少させるような複合構造
を有するエンドレス織物捺染布またはベルトを提供する
ことである。
【０００７】（課題を解決するための手段）本発明は、
少なくとも１枚の作動層と関連しているされるように適
合されており且つ少なくとも１枚の作動層と関連してい
る円筒層を含んでいる型でありそして円筒層だけが高い
縦方向の剛さ特性を有していることにより特徴づけられ
ているエンドレスベルト状に成形されている駆動機素に
関するものである。
【０００８】上記の円筒層の縦方向の剛さは１メートル
当たり約１０6−１０7ニュートン（Ｎ／ｍ）の間、好適
には１.５−２.５×１０6Ｎ／ｍの間、にある値を有し
ている。
【０００９】好適には、上記の円筒層はポリエステル
−、ポリアミド−、ポリエチレン−、アラミド−、ガラ
ス−、カーボン−、金属−を基にした材料などから製造
されたモノフィラメントの糸および／または縦方向繊維
のシートからなっている。
【００１０】別の態様によると、上記の円筒層はそれぞ
れがポリエステル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、
アラミド−、ガラス−、カーボン−、金属−を基にした
材料などから製造されたマルチフィラメントからなる糸
および／または縦方向繊維のシートからなっている。
【００１１】さらに他の別態様によると、円筒層は同一
材料もしくは異なる材料とポリエステル−、ポリアミド
−、ポリエチレン−、アラミド−、ガラス−、カーボン
−、金属−ベースなどとのモノフィラメントおよびマル
チフィラメントの両者から製造された糸および／または
縦方向繊維のシートからなっている。
【００１２】円筒層の上記のそれぞれ縦方向の糸および
／または繊維のマルチフィラメントは同一材料または異
なる材料から製造されている。
【００１３】機素はさらに、作動層と円筒層の間にサン
ドイッチ状の様式で保たれておりそして機素の横方向の
引っ張りおよび曲げ剛さに寄与している１枚または数枚
の中間層も含んでいる。
【００１４】中間層（類）の横方向の引っ張り剛さは約
１０4−１０8Ｎ／ｍの間にあり、そしてこの層またはこ
れらの層の横方向の曲げは少なくとも０.０５Ｎ.ｍ／ラ
ジアンである。
【００１５】第一の態様に従うと、機素はモノフィラメ
ントの糸および／または横方向繊維のシートからなる２
枚の中間層並びに糸および／または横方向繊維のシート
と円筒層との間の連結用のエラストマー層を含んでい
る。
【００１６】第二の態様に従うと、機素はモノフィラメ
ントの糸および／または横方向繊維のシートからなる中
間層を含んでいる。
【００１７】第三の態様に従うと、機素は連続的に作動
層に対して、モノフィラメントの糸および／または横方
向繊維のシート、エラストマーの連結層、並びに縦方向
の小さいモジュラスの弾性を有しておりそして該繊維お
よび／または糸の上下で柔軟性の木綿もしくはポリエス
テル糸により互いに結合されているモノフィラメントの
糸および／または横方向繊維からなる布からなっている
３枚の中間シートを含んでいる。
【００１８】第四の態様に従うと、機素は連続的に作動
層に対して、それぞれがマルチフィラメントからなる糸
および／または横方向繊維のシート、エラストマーの連
結層、並びに縦方向の小さいモジュラスの弾性を有して
おりそして該繊維および／または糸の上下で柔軟性の木
綿もしくはポリエステル糸により互いに結合されている
モノフィラメントの糸および／または横方向繊維からな
る布からなっている３枚の中間層を含んでいる。
【００１９】第五の態様に従うと、機素は連続的に作動
層に対して、モノフィラメントの糸および／または横方
向繊維のシート、エラストマーの連結層、並びに木綿も
しくはポリエステルから製造された横および縦方向の両
方で降伏性糸を有する均衡のとれている布からなる３枚
の中間層を含んでいる。
【００２０】糸および／または上記の横方向繊維は、ポ
リエステル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、ガラス
−、カーボン−、金属を基にした材料などから製造され
る。円筒層の糸および／または縦方向繊維並びに上記の
中間層の糸および／または横方向繊維にはエラストマー
が含浸させてある。
【００２１】さらに中間層の少なくとも１枚は、同一材
料または異なる材料のモノフィラメントおよびマルチフ
ィラメントの両者とポリエステル、ポリアミド、ポリエ
チレン、ガラス、カーボン、金属ベースなどから製造さ
れた糸および／または横方向繊維のシートからなってい
てもよい。
【００２２】中間層のそれぞれの糸および／または横方
向繊維のマルチフィラメントは同一材料または異なる材
料から製造されている。
【００２３】円筒層は約０.２−１.５ミリメートルの
間、好適には約０.３−０.９ミリメートルの間、の厚さ
を有しており、作動層は約０.１−１.０ミリメートルの
間、好適には約０.５−０.７ミリメートルの間、であ
り、そして機素の合計厚さは約１.５−４ミリメートル
の間、好適には約１.９−２.８ミリメートルの間、であ
る。
【００２４】作動層は約１.０−５００メガパスカル
（ＭＰａ）の間、好適には５−１００ＭＰａの間、にあ
るヤングモジュラスを有するエラストマーから製造され
ている。
【００２５】機素の上記の異なる層は互いに自己−接着
によりまたは接着用結合剤により連結されている。
【００２６】
【実施例】例示用にのみ示されている本発明の数種の態
様を示している添付されている図式的な図面を参照しな
がらなされている以下の説明用の記載で、本発明はさら
に良く理解されそしてそれの他の目的、顕著な特徴、詳
細事項および利点がさらにはっきりとなるであろう。
【００２７】図１を参照すると、参照番号１は２個の円
筒２、３を取り巻いているエンドレスストリップ、特に
連続的捺染を受けるべき織物に沿って運ばれるように適
合されているベルト、を示しており、該円筒の１個、例
えば円筒２はベルト１が一定速度で矢印Ａにより示され
ている縦方向に駆動されるように回転されている。
【００２８】ベルト１または織物捺染布は、ベルト１に
沿って運ばれる織物のウェブに対して異なる色の模様を
捺染することができる連続的捺染手段を形成している円
筒または平らな枠を該ベルト１の上に配置させて含んで
いるそれ自体は既知である織物捺染期間の一部を形成し
ている。ベルトまたは布１は、性能の観点からいずれの
変性も引き起こさないような縮小部分上に備えられてい
る連結によりエンドレス構造で得られる。この連結はそ
れ自体は既知の手段であり、そして機械上への設置前に
機械の位置の上または布を製造する工場の作業所中のい
ずれかで行われる。
【００２９】ベルトまたは布１は捺染される織物の品質
に関する重要な成分であり、従って以上で論じられてい
る記入不正確性をできるだけ小さい値に減少させること
ができるように数枚の層からなるサンドイッチ状構造を
有している。
【００３０】この目的のためにそして本発明に従うと、
ベルトまたは布１のサンドイッチ状構造は一般的には下
記の異なる必須層により規定される： −方向Ａでの縦方向のまたは周囲方向の剛さに限定して
寄与する下方層すなわち円筒層であり、ここで限定的と
は技術的には別個にまたは全てまとめて一緒にみなされ
る他の層はこの剛さに否定的な方法で寄与するという事
実に相当している。
【００３１】−捺染しようとする織物がその下に配置さ
れており、そして織物捺染工程に適合する化学的および
機械的特性を有しており、すなわち捺染、表面柔軟性、
均質でない下方にある強化層による捺染織物の非製造
性、並びに小滴、引き裂きおよび摩耗に対する抵抗性と
いう製品に存在している化学的および／または機械的性
質を有する、外側層すなわち作動層。並びに −方向Ａに垂直な方向Ｂでのベルトまたは布１の横方向
の引っ張り剛さおよび円Ｃの弧により示されているよう
なベルト１の縦軸の周りの曲げ剛さすなわち回転自由度
を一緒になって供している１枚または数枚の中間層。
【００３２】方向ＡおよびＢでの剛さは、ベルトの引っ
張り（Ｎ／ｍで表示されている）を百分率で表示されて
いるそれの伸びにより割算した商であると定義されてい
る。方向Ａでの円筒層の剛さは１メートルの布幅当たり
約１０6−１０7ニュートン（Ｎ／ｍ）の間にある値を有
しており、この剛さは１センチメートルの布幅当たり１
００ニュートンの引っ張り下での０.１−１％の伸びに
相当している。円筒層は約０.２−１.５ミリメートルの
間、そして好適には０.３−０.９ミリメートルの間、に
ある厚さを有している。
【００３３】作動層は約１.０−５００メガパスカル
（ＭＰａ）の間、そして好適には５−１００ＭＰａの
間、にあるヤングモジュラスを有するエラストマーから
製造されている。作動層の厚さは約０.１−１.０ミリメ
ートルの間にありそして好適には０.５−０.７ミリメー
トルの間にある。
【００３４】方向ＢおよびＣでのベルト１の剛さ並びに
ベルト層の組み立て品の間の連結を集合的に供している
中間層（類）は、約１０4−１０8Ｎ／ｍの間にある方向
Ｂでの横方向の引っ張り剛さを有している。好適にはこ
の剛さは１０5−５×１０6Ｎ／ｍの間である。方向Ｃで
の中間層（類）の剛さは好適には１メートルの布長さ当
たり０.０５Ｎ.ｍ／ラジアンより高い。この布の剛さ
は、慣性Ｉによるヤングモジュラスと均質ビームの掛算
の積に相当する。２.５ｋｇ／ｍ3の布の自己重量のため
に、限界値は１０センチメートルの過剰懸垂に関して
６.２５ミリメートルの反射そり、そして２０センチメ
ートルの過剰懸垂に関して１０センチメートルの反射そ
りに相当する。
【００３５】ベルトまたは布１の集合的な厚さは１.５
−４ミリメートルの間にありそして好適には１.９−２.
８ミリメートルの間にある。
【００３６】ベルトまたは布１の異なる層が以上で参照
されている操作特性を有しているようなベルトまたは布
１の異なる態様をここで続いて記載しよう。
【００３７】図２に示されている好適態様に従うと、ベ
ルト１のサンドイッチ構造は、方向Ａに配向されており
(oriented)そしてそれぞれがポリエステル−、ポリアミ
ド−、ポリエチレン−、ガラス−、金属−を基にした材
料などから製造されている糸および／または縦方向繊維
のシート５、円筒層４の上に置かれている０.７ミリメ
ートルの厚さのエラストマーの連結層６、方向Ｂの０.
３５ミリメートルの厚さを有しておりそしてポリエステ
ル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、ガラス−、金属
−を基にした材料などから製造されている糸および／ま
たは横方向繊維のシートからなる層７、並びに０.６ミ
リメートルの厚さを有するエラストマーの作動層８から
なっている。層６および７はもちろん例えば以上で定義
されているような横方向の引っ張りおよび曲げ剛さを有
する性質の中間連結層を形成している。
【００３８】図３に示されている第二の態様に従うと、
ベルト１は３枚の層を含んでおり、そこでは円筒層９お
よび１枚の中間層１０が一緒に組み合わされて例えば格
子状のマリモ（登録商標）、ラシェル（登録商標）の如
き織り方の工業用織物を形成しており、該円筒層９は例
えば以上で示されているような縦方向の剛さを有するそ
れぞれがポリエステル−、ポリアミド−、ポリエチレン
−、ガラス−、金属−を基にした材料などから製造され
たマルチフィラメントから製造されている糸および／ま
たは縦方向繊維１１からなっている。例えば以上で規定
されているような横方向の引っ張りおよび曲げ剛さを有
する中間層１０は、横方向の方向Ｂに配向されている
０.３５ミリメートルの直径を有しておりそしてポリエ
ステル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、ガラス−、
金属−を基にした材料などから製造されたモノフィラメ
ントの糸および／または繊維のシートからなっている。
糸および／または縦方向繊維１１は層１０のモノフィラ
メントの１本とそれぞれのモノフィラメントの周りに巻
かれており且つ操作部分に関与していないポリエステル
１２などの微細糸の媒介により組み合わされている。エ
ラストマーの作動層１３は０.８５ミリメートルの厚さ
を有しているが円筒層９は０.８７ミリメートルの厚さ
を有しているため、ベルト１の集合的厚さは２.０７ミ
リメートルである。
【００３９】図４Ａに示されている本発明の第三の態様
を構成しているベルト１のサンドイッチ構造は５枚の層
を含んでおり、そこでは円筒層９および隣接中間層１０
は第二の態様の層９および１０と同一であるが、円筒層
９は０.８２ミリメートルの厚さを有しておりそして層
１０のモノフィラメントの糸および／または繊維は０.
３５ミリメートルの直径を有しているため、層９および
１０の格子構造は１.１７ミリメートルの合計厚さを有
している。このベルト構造は中間層１０および作動層１
３の間に配置されている２枚の他の中間層も含んでお
り、そしてそれらは０.１８ミリメートルの厚さを有す
るエラストマーの連結層１４および縦方向の小さい弾性
モジュラスを有する布からなる層１５を含んでおり、該
布はモノフィラメント１６の糸および／または横方向繊
維並びに繊維１５にそれの上下に伸びながら結合してい
る柔軟性の木綿またはポリエステル糸１７からなってい
る。糸および／または横方向繊維１６はポリエステル
−、ポリアミド−、ポリエチレン−、ガラス−、金属−
を基にした材料などから製造されている。３枚の中間層
１０、１４、１５はもちろん以上で挙げられている横方
向の引っ張りおよび曲げ剛さに寄与している。層１５の
モノフィラメントの糸および／または繊維は０.２５ミ
リメートルの直径を有しており、作動層１３は０.５５
ミリメートルの厚さを有しているため、ベルト１の厚さ
は２.１５ミリメートルでる。図４Ｂに示されている複
合構造は、モノフィラメント１１を有する糸および／ま
たは繊維から製造された層９のシート以外は、図４Ａの
ものと同様である。
【００４０】図５Ａは、図４Ａに示されている態様の５
枚の層のものと同じ操作特性を有する５枚の層を含んで
いるベルト１の第四の態様を示している。この第四の態
様は図４Ａのものとは、方向Ｂに配向されているマルチ
フィラメントの糸および／または横方向繊維のシートか
らなる層１０だけが異なっている。この態様に従うと、
層９は０.８２ミリメートルの厚さを有しており、層１
０は０.２２ミリメートルの厚さを有しており、エラス
トマーの層１４は０.１５ミリメートルの厚さを有して
おり、層１５は０.３９ミリメートルの厚さを有してお
り、そして作動層１３は０.６ミリメートルの厚さを有
しており、それにより２.１８ミリメートルのベルト１
の合計厚さが生じる。図５Ｂに示されている複合構造
は、モノフィラメント１１を有する糸および／または繊
維から製造されている層９のシート以外は、図５Ａのも
のと同様である。
【００４１】図６に示されている第五の態様は、１.１
ミリメートルの層９および１１の合計厚さ用にこの場合
には０.８ミリメートルの層９の厚さであること以外
は、図４の態様のそれぞれ円筒層９および作動層１３と
同一である円筒層９および作動層１３の間に挟まれてい
る３枚の中間層を含んでいるベルト１の５枚の層を有す
る構造を示している。３枚の中間層は連続的に、円筒層
９から作動層１３までに、図４の層１０のシートと同一
である方向Ｂでのモノフィラメントの糸および／または
繊維のシートから製造された層１０、０.２５ミリメー
トルの厚さを有するエラストマーの連結層１４、並びに
ベルト１の横および縦方向の両方に０.４０ミリメート
ルの厚さの均衡のとれた布と木綿、ポリエステルなどか
ら製造されている柔軟性糸１９、２０とから製造された
層１８を含んでいる。作動層１３は図４の態様中の如く
０.５５ミリメートルの厚さを有しており、それにより
２.３０ミリメートルのベルト１の合計厚さが生じる。
【００４２】布１の複合構造の別の態様も考えられる。
すなわち、円筒層および／または中間層の糸および／ま
たは繊維の各シートが同じ材料または異なる材料のモノ
フィラメントおよびマルチフィラメントの両者から製造
されていてもよい。さらに、以上で挙げられているそれ
ぞれの糸並びに／または縦および／もしくは横方向繊維
のマルチフィラメントは同じ材料または異なる材料から
製造されていてもよい。
【００４３】上記の異なる態様のマルチフィラメントま
たはモノフィラメントを有する糸並びに／または縦およ
び横方向繊維にはエラストマーが含浸させてある。ベル
ト１の態様の異なる層は互いに自己接着によりまたは接
着性結合剤により連結されている。
【００４４】さらに、以上で参照されている異なる態様
で規定されている円筒層および中間層の厚さ値はこれら
の層を形成している糸および／または繊維がポリエステ
ルから製造されている場合で示されているということも
指摘すべきであり、これらの糸および／または繊維が異
なる材料から製造される時には異なる厚さ値が採用され
るということは理解すべきである。
【００４５】例えば図２−６に示されている態様のそれ
ぞれに規定されているような織物捺染ブランケットを形
成しているベルト１の複合構造は記入不正確性を実質的
に減少させており、図９からわかるように布の進行に対
するそれの変動性は常に０.１ミリメートル以下であ
る。
【００４６】より特に、例としてベルト１の態様のうち
の２種、すなわち図４Ａおよび５Ａに示されているも
の、を従来の織物捺染ブランケットを形成している２種
のベルトと比べて試験し、それらの試験結果を図８に示
す。
【００４７】以上で参照されている異なる捺染ブランケ
ットを調節するために使用された機械は図７に図式的に
示されており、そしてそれは１９９１年２月２０日に本
出願人の名前で出願されたフランス特許出願番号９１
０２ ０４１中に詳細に記されている。
【００４８】この調節機械は２個の円筒２１、２２を含
んでおり、それの１個２１はモーター２３により回転さ
れていて、試験されるベルト１を矢印Ｆに従い駆動させ
ている。エンコーダー２４がモーター２３の軸と機械的
に連結されておりそしてワイヤー２５により例えばイン
キの如き着色剤の注入用の２個のシステム２６、２７並
びにビデオカメラ２８と電気的に連結されている。コン
ピューター２９がビデオカメラ２８と連結されており、
そしてベルト１により伴われる記入不正確性の計算を可
能にしている。
【００４９】この目的用には、注入システム２６、２７
から出てくるインキ滴用の捺染担体として作用させるた
めに、接着剤フィルムのストリップ（示されていない）
が試験しようとするエンドレスベルト１に付着されてい
る。エンコーダー２４は注入システム２６、２７に対す
るベルト１のそれぞれの変位ｐiを与えて滴ａ、ｂを布
１の上に同時に捺染させるということに注目すべきであ
り、その後にベルトの不規則性により生じた記入不正確
性はカメラ２８により注入システム２７の下方流で調節
されるであろう。
【００５０】より特に、２滴ａ、ｂの間の偏差Ｘiがカ
メラ２８により測定され、そして２滴間のそれぞれの偏
差値がコンピューター２９中に貯蔵される。
【００５１】コンピューター２９がカメラ２８により測
定された異なる偏差Ｘiの平均値、すなわち
【００５２】
【数１】
【００５３】を計算するであろう。
【００５４】コンピューター２９は次にカメラ２８によ
り瞬時に測定された偏差Ｘiと上記
【００５５】
【数２】
【００５６】を与える。
【００５７】コンピューター２９のスクリーンがこのよ
うにして試験しようとするベルト１の位置に従いｄiの
異なる値を曲線状で可視化するであろう。
【００５８】図９には２種の従来の織物捺染布の記入不
正確性の値がそれぞれのベルトまたを布１に沿っての距
離に対して示されている２本の曲線Ｃ１およびＣ２が見
られる。これらの曲線は下記の要素から得られた： −注入システム２６、２７の両者の間の距離Ｌ：３メー
トル、 −２個の測定点の間の、すなわち２個の連続的滴ａおよ
びｂの間の、距離：０.５メートル、並びに −ベルト１の引っ張り：３.５ｋｇ／ｃｍ。
【００５９】得られた曲線Ｃ１によると測定された記入
不正確性は約−０.１０ミリメートルの負の値と約０.２
０ミリメートルの正の値との間で変動するが、曲線Ｃ２
によると測定された記入不正確性は約−０.３０ｍｍか
ら＋０.６ｍｍの間で変動し、これらの値は捺染された
織物の外観にとって有害であることが見いだされた。そ
れとは対照的に、図９に示されている曲線Ｃ３およびＣ
４は図４Ａの態様の物体（５メートルの注入システム２
６、２７の間の距離Ｌ、０.５メートルの２測定点の間
の距離、および３.５ｋｇ／ｃｍのベルト引っ張り）を
形成しているベルト１に関しては±０.０８ミリメート
ル変動し（曲線Ｃ３）そして図５Ａの態様の物体（５メ
ートルの距離Ｌ、０.５メートルの２測定点の間の距
離、および３.５ｋｇ／ｃｍのベルト引っ張り）を形成
しているベルト１に関しては±０.０５ミリメートル変
動する（曲線Ｃ４）ということを示している。
【００６０】従って、本発明によると特に円筒層の相対
的に高い縦方向の剛さ性質のために極端に減じられた値
の記入不正確性が得られるような織物捺染ブランケット
の製造用のベルトが提供される。もちろん、本発明は織
物捺染ブランケットだけに限定されるものではなく、記
入不正確性なしに特定の備品または目的物に沿って正確
に移送または担持するためのいずれの型のエンドレスベ
ルトにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】織物捺染ブランケットを製造するように適合さ
れているエンドレスベルト状に成形されている機素を図
式的に示している。
【図２】本発明の好適態様に従う機素の複合構造を示し
ている図１の線II−IIに沿う断面図である。
【図３】図２のものと同様な断面図でありそして本発明
に従う機素の別の態様を示している。
【図４】図２と同様な断面図であり、本発明の他の態様
の機素を示している。
【図５】図２と同様な断面図であり、本発明の他の態様
の機素を示している。
【図６】図２と同様な断面図であり、本発明の他の態様
の機素を示している。
【図７】本発明に従う捺染ブランケットの使用から生じ
る記入不正確性の値を既知の捺染ブランケットと比較し
て大きな精度で測定できる機械を図式的に示している。
【図８】２枚の従来の織物捺染布の使用から生じた記入
不正確性変動の２本の曲線を示している。
【図９】それぞれが本発明に従う２枚の織物捺染布の使
用から生じた記入不正確性変動の２本の曲線を示してい
る。
【符号の説明】
１ ベルト ２ 円筒 ３ 円筒 ４ 円筒層 ５ シート ６ 連結層 ８ 作動層 ９ 円筒層 １０ 中間層 １１ 縦方向繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ２９Ｋ 21:00 105:14 (72)発明者 ジエラール・リシユ フランス68500オルシユウイール・リユデ プープリエ１ (72)発明者 ジヤン・フランソワ・バン・デン・ボゲー ルト フランス68700セルネイ・リユカミーユオ ベレネ19

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ２個の織物捺染機械円筒（２；３）を囲
    むように成形されているエンドレスベルト（１）を含ん
    でおり、該エンドレスベルト（１）は内側の円筒層
    （４；９）および少なくとも１枚の外側のエラストマー
    層（８；１３）を有しており、該内側の円筒層（４：
    ９）は縦方向に配向された繊維のシート（５）を含んで
    おりそして１メートル当たり１０6−１０7ニュートンの
    縦方向の剛さを有している、織物捺染用のエンドレスベ
    ルト状に成形されている機素。
  2. 【請求項２】 上記の縦方向の剛さ値が１.５−２.５×
    １０6Ｎ／ｍの間にあることを特徴とする、請求項１記
    載の機素。
  3. 【請求項３】 上記の円筒層（９）が、それぞれがポリ
    エステル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、アラミド
    −、ガラス−、カーボン−、金属−を基にした材料など
    から製造されたマルチフィラメントからなる糸および／
    または縦方向繊維のシートからなっていることを特徴と
    する、請求項１−２記載のいずれかの機素。
  4. 【請求項４】 上記の円筒層（９）が、同じ材料または
    異なる材料のモノフィラメントおよびマルチフィラメン
    トの両者から製造された糸および／または縦方向繊維の
    シートからなっていることを特徴とする、請求項１−２
    記載のいずれかの機素。
  5. 【請求項５】 円筒層（９）のそれぞれの糸および／ま
    たは縦方向繊維のマルチフィラメントが同じ材料または
    異なる材料から製造されていることを特徴とする、請求
    項３または４記載の機素。
  6. 【請求項６】 それが作動層（８；１３）および円筒層
    （４；９）の間でサンドイッチ状の様式で保たれており
    そして機素の横方向の引っ張りおよび曲げ剛さに寄与し
    ている１枚または数枚の中間層を含んでいることを特徴
    とする、請求項３−４記載のいずれかの機素。
  7. 【請求項７】 上記の作動層（８；１３）が約１.０−
    ５００メガパスカル（ＭＰａ）の間、そして好適には５
    −１００ＭＰａの間、にあるヤングモジュラスを有する
    エラストマーから製造されていることを特徴とする、上
    記請求項のいずれかの機素。
  8. 【請求項８】 それがモノフィラメントの糸および／ま
    たは横方向繊維のシート（７）並びにこの糸および／ま
    たは横方向繊維のシート（７）と円筒層（４）との間の
    エラストマーの連結層（６）からなる２枚の中間層
    （６、７）を含んでいることを特徴とする、請求項６記
    載の機素。
  9. 【請求項９】 それがモノフィラメントの糸および／ま
    たは横方向繊維のシートからなる１枚の中間層（１０）
    を含んでいることを特徴とする、請求項６記載の機素。
  10. 【請求項１０】 それが作動層（１３）に向かって連続
    して、モノフィラメントの糸および／または横方向繊維
    のシート（１０）、エラストマーの連結層（１４）、並
    びにモノフィラメントの糸および／または横方向繊維
    （１６）の上下に柔軟性の木綿またはポリエステル糸
    （１７）により互いに結合されているモノフィラメント
    の糸および／または横方向繊維からなる縦方向に小さい
    弾性モジュラスを有する布からなる３枚の中間層（１
    ０、１４、１５）を含んでいることを特徴とする、請求
    項６記載の機素。
  11. 【請求項１１】 それが作動層（１３）に向かって連続
    して、それぞれがマルチフィラメントからなる糸および
    ／または横方向繊維のシート（１０）、エラストマーの
    連結層（１４）、並びにモノフィラメントの糸および／
    または横方向繊維（１６）の上下に柔軟性の木綿または
    ポリエステル糸（１７）により互いに結合されているモ
    ノフィラメントの糸および／または横方向繊維からなる
    縦方向に小さい弾性モジュラスを有する布からなる３枚
    の中間層（１０、１４、１５）を含んでいることを特徴
    とする、請求項６記載の機素。
  12. 【請求項１２】 それが作動層（１３）に向かって連続
    して、モノフィラメントからなる糸および／または横方
    向繊維のシート（１０）、エラストマーの連結層（１
    ４）、並びに横および縦方向の両方に降伏性糸（２０）
    を有しておりそして木綿、ポリエステルなどから製造さ
    れた均衡のとれた布（１９）からなっている３枚の中間
    層（１０、１４、１８）を含んでいることを特徴とす
    る、請求項６記載の機素。
  13. 【請求項１３】 上記の中間層の少なくとも１枚が同じ
    材料または異なる材料のモノフィラメントおよびマルチ
    フィラメントの両者から製造された糸および／または横
    方向繊維のシートからなっていることを特徴とする、請
    求項６記載の機素。
  14. 【請求項１４】 中間層のそれぞれの糸および／または
    横方向繊維の上記のマルチフィラメントが同じ材料また
    は異なる材料から製造されていることを特徴とする、請
    求項８−１３記載のいずれかの機素。
  15. 【請求項１５】 上記の糸および／または横方向繊維が
    ポリエステル−、ポリアミド−、ポリエチレン−、アラ
    ミド−、ガラス−、カーボン−、金属−を基にした材料
    などから製造されていることを特徴とする、請求項１−
    １４記載のいずれかの機素。
  16. 【請求項１６】 上記の円筒層の糸および／または縦方
    向繊維並びに上記の中間層の糸および／または横方向繊
    維にエラストマーを含浸させてあることを特徴とする、
    請求項８−１５記載のいずれかの機素。
  17. 【請求項１７】 上記の円筒層が約０.２−１.５ミリメ
    ートルの間、好適には０.３−０.９ミリメートルの間、
    にある厚さを有しており、上記の作動層が約０.１−１.
    ０ミリメートルの間、好適には約０.５−０.７ミリメー
    トルの間、にある厚さを有しており、そして機素の合計
    厚さが約１.５−４ミリメートルの間、好適には１.９−
    ２.８ミリメートルの間、にあることを特徴とする、上
    記請求項のいずれかの機素。
  18. 【請求項１８】 上記の異なる層が互いに自己−接着に
    よりまたは接着性結合剤により連結されていることを特
    徴とする、上記請求項のいずれかの機素。
  19. 【請求項１９】 それが織物捺染ブランケットとして使
    用されることを特徴とする、上記請求項のいずれかの機
    素。
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