JPH0680765U - 金属ワイヤ用リール - Google Patents
金属ワイヤ用リールInfo
- Publication number
- JPH0680765U JPH0680765U JP2618793U JP2618793U JPH0680765U JP H0680765 U JPH0680765 U JP H0680765U JP 2618793 U JP2618793 U JP 2618793U JP 2618793 U JP2618793 U JP 2618793U JP H0680765 U JPH0680765 U JP H0680765U
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- winding drum
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 金属ワイヤ用リールに巻回収容されたワイヤ
の終端をリールの一部に確実に係止させてワイヤの終端
部分が結束機等の内部に進入することのない金属ワイヤ
用のリールを提供するものである。 【構成】 合成樹脂で形成されるとともに円筒状の巻胴
部と該巻胴部の両端に形成した円盤状の鍔部3からなる
金属ワイヤ用リール1であって、少なくとも一方の鍔部
3には該鍔部の外周縁から巻胴外周面に至る径方向スリ
ット10を形成し、該スリットの内方端から巻胴外周面
に沿って金属ワイヤ径より細い幅の周方向スリット11
を連続して形成し、該周方向スリットの終端を金属ワイ
ヤ径より大径の貫通孔として形成したものである。
の終端をリールの一部に確実に係止させてワイヤの終端
部分が結束機等の内部に進入することのない金属ワイヤ
用のリールを提供するものである。 【構成】 合成樹脂で形成されるとともに円筒状の巻胴
部と該巻胴部の両端に形成した円盤状の鍔部3からなる
金属ワイヤ用リール1であって、少なくとも一方の鍔部
3には該鍔部の外周縁から巻胴外周面に至る径方向スリ
ット10を形成し、該スリットの内方端から巻胴外周面
に沿って金属ワイヤ径より細い幅の周方向スリット11
を連続して形成し、該周方向スリットの終端を金属ワイ
ヤ径より大径の貫通孔として形成したものである。
Description
【0001】
本考案は金属ワイヤを使用して鉄筋等の交差部を結束する結束機等に金属ワイ ヤを連続的に供給するために、長尺の金属ワイヤを巻回収容得るとともに結束機 等の保持部に装着される金属ワイヤ用リールに関するものである。
【0002】
鉄筋コンクリート構造物の建設現場に配設された鉄筋の交差部を金属ワイヤで 結束するための鉄筋結束機が例えば特公平3−60989号等により知られてい る。この種の結束機において、長尺の金属ワイヤを巻回収容した金属ワイヤ用リ ールを鉄筋結束機の例えば後端部に形成された保持部に回転自在に装着して結束 機に金属ワイヤを連続的に供給するようにしている。
【0003】 ところでこの種の結束機においては、金属ワイヤ用の供給機構が結束機内部に 配置されているため、金属ワイヤ用リールに巻回したワイヤの終端が結束機内に 送り込まれるとワイヤの終端部が結束機内に残ってしまい、新しく装填したワイ ヤの供給を阻害したりして正常な結束作業を継続して行うことができなくなると いう問題がある。またこのワイヤ終端部分を結束機から取り出すには結束機を分 解しなければ成らないという煩わしさがある。
【0004】
本考案は上記従来技術の問題点を解決して、リールに巻回収容されたワイヤの 終端をリールの一部に確実に係止させてワイヤの終端部分が結束機等の内部に進 入することのない金属ワイヤ用のリールを提供することを課題とする。
【0005】
合成樹脂で形成されるとともに円筒状の巻胴部と該巻胴部の両端に形成した円 盤状の鍔部からなる金属ワイヤ用リールであって、少なくとも一方の鍔部には該 鍔部の外周縁から巻胴外周面に至る径方向スリットを形成し、該スリットの内方 端から巻胴外周面に沿って金属ワイヤ径より細い幅の周方向スリットを連続して 形成し、該周方向スリットの終端を金属ワイヤ径より大径の貫通孔として形成し たことを特徴とするものである。
【0006】
金属ワイヤの巻始め端を径方向スリットと周方向スリットを経由させて貫通孔 から鍔部の外側に配置させて鍔部の外側面に沿わせて折曲げした後に金属ワイヤ を巻胴部へ巻回する。また、金属ワイヤの使用終端(巻始め端)は金属ワイヤの 径より幅の狭い周方向スリットを経由しているので結束機等の供給機構による引 っ張り力を受けても貫通孔部分から離脱することが確実に防止できる。
【0007】
金属ワイヤの使用終端が金属ワイヤ用リールの貫通孔部分に確実に保持できる ため、結束機の内部に金属ワイヤの終端部分が進入する事が確実に防止でき、更 に径方向スリットと周方向スリットを介して貫通孔が鍔部の外周端に開放されて いるため、金属ワイヤの巻回時の巻始め端を貫通孔部分へ装着することが容易に 行え金属ワイヤの巻回作業の効率を高めることができる。
【0008】
以下本考案の実施例を図面に従って説明する。図1、図2及び図3は本考案の 金属ワイヤ用リール1の全体をしめすもので、円筒状の巻胴部2とこの巻胴部2 の両端に一体に形成された円盤状の鍔部3,3で構成されている。巻胴部2の両 端面2’に形成されたボス部の端面には例えば鉄筋結束機等の工具に保持部によ って回転自在に支持されるための軸穴4,4’が形成されており、更に一方の端 面には金属ワイヤをリールに巻回する際にリールを回転駆動させるための駆動穴 5が形成されている。
【0009】 鍔部3の外側面には軸穴4からほぼ放射状に延びる補強リブ6,6と鍔部3の 外周縁に沿って形成されている補強リブ7が補強リブ6の外径側端と補強リブ7 の端が連なるように形成されている。図2に示すように鍔部3の外周縁に沿って 形成されている補強リブ7は円周上の一部において欠如された欠如部7’が形成 されており、ほぼ平行に配置されている補強リブ6,6に挟まれたこの部分の鍔 部3の外側面は外周縁から同一の高さの面で巻胴部2の外側端に延びている。な お実施例では上記欠如部7’が軸穴4を中心とする放射状に4箇所設けられてい るが少なくとも1箇所形成されていれば目的は達成できる。
【0010】 巻胴部2の外側端面2’は鍔部3の外側面よりやや外側に膨出されて形成され ており、外外側端面2’と鍔部3の外側面との間は緩やかな傾斜面8により連続 形成されている。更に鍔部3の外周縁に沿って形成されている補強リブ7の内周 側には鍔部3の外側面との間に緩やかな傾斜面9が形成され、補強リブ7の頂面 と鍔部3の外側面が傾斜面9により連続している。なお、図に示す実施例では円 周方向の補強リブの欠如部7’と傾斜面8及び傾斜面9は一方の鍔部3の外側面 にのみ形成しているが、両方の鍔部3の外側面に形成してもよい。
【0011】 つぎに図5及び図6により本考案のリール1を鉄筋結束機等の工具13に装着 する状態を説明する。工具13にはリール保持部として互いに対向して配置され たアーム14,14が形成され、各アーム14,14の先端にはリール1の軸穴 4,及び4’を回転自在に支持するための軸受け15及び16が設けられている 。一方の軸受け15はアーム14と一体に形成されているが、他方の軸受け16 は前記一方の軸受け15方向にばね付勢された軸杆17と該軸杆17を退避操作 するための摘み18で構成されている。
【0012】 上記リール1の円周方向の補強リブの欠如部7’を軸受け16と対応させて両 軸受け15,16の間に両鍔部3を挿入すると、軸杆17が鍔部3の該側面に当 接してやや退避させられて後退する。このまま更にリール1を押し込むと軸杆1 7は傾斜面8と係合して更に後退させられて軸杆17と軸穴4との係合が行われ る。このとき同時に軸受け15と軸穴4’とが係合してリール1が工具に支持さ れる。
【0013】 リール1を工具の支持部から離脱させるときには、軸杆17に連結された摘み 18を引っ張って軸杆17をばね力に抗して退避させ、軸杆16と軸穴4杆の係 合及び軸受け15と軸穴4’との係合を解離させ、リール1を両軸受け15,1 6間から任意の方向に移動させる。この移動のあと摘み18を開放しても軸杆1 7は鍔部3の外側面にばね付勢力で係合するが、例えば軸杆17が外周側の補強 リブの内側にあったとしてもリール1を引き出すことによって外周側の補強リブ 7の内側に形成した傾斜面9によって、軸杆17が外周側の補強リブ7を容易に 乗り越えさせることができる。
【0014】 図1、図3及び図4に示すように、一方の鍔部3には該鍔部3の外周縁から軸 穴4に向けて巻胴2の外周面に至る径方向スリット10が形成されており、該径 方向スリット10の内径側端から巻胴2の外周面に沿って周方向スリット11が 連続して形成されている。前記径方向スリット10の幅はリール1に巻回する金 属ワイヤの径と同等かやや広い幅に形成され、周方向スリット11の幅は金属ワ イヤの径よりも小さい幅で形成されている。更に周方向スリット11の端部には 金属ワイヤの径よりもやや大きい径の貫通孔12が周方向スリット11と連続さ れて形成されている。
【0015】 リールに金属ワイヤを巻回する際にワイヤの巻始め端(使用終端)を径方向ス リット10の外周側から挿入して径方向スリット10内を鍔部3の内径方向へ進 行させ、更に周方向スリット11に沿って巻胴の周方向に移動して貫通孔12へ 移動させる。このとき周方向スリット11の幅が金属ワイヤ径より小さく設定さ れているため抵抗が大きくなるが、リール1を形成している材料が合成樹脂であ るため材料の変形により周方向スリット11を通過させることができる。貫通孔 12まで移動させた後金属ワイヤの端部を鍔部3の外側面に沿わせて適当に折曲 げ処理した後に、長尺の金属ワイヤをリール1の巻胴2の外周に巻回収容させる 。
【図1】 本考案の金属ワイヤ用リールの側面図。
【図2】 図1のA−A線上の断面図。
【図3】 図1のB−B線上の断面図。
【図4】 図1の部分的拡大側面図。
【図5】 本考案の金属ワイヤ用リールを工具の保持部
に装着する過程の状態を示す断面図。
に装着する過程の状態を示す断面図。
【図6】 本考案の金属ワイヤ用リールを工具の保持部
に装着した状態を示す断面図。
に装着した状態を示す断面図。
1 金属ワイヤ用リール 2 巻胴 3 鍔部 4,4’軸穴 6,7 補強リブ 8,9 傾斜面 10 縦方向スリット 11 周方向スリット 12 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】合成樹脂で形成されるとともに円筒状の巻
胴部と該巻胴部の両端に形成した円盤状の鍔部からなる
金属ワイヤ用リールであって、少なくとも一方の鍔部に
は該鍔部の外周縁から巻胴外周面に至る径方向スリット
を形成し、該スリットの内方端から巻胴外周面に沿って
金属ワイヤ径より細い幅の周方向スリットを連続して形
成し、該周方向スリットの終端を金属ワイヤ径より大径
の貫通孔として形成したことを特徴とする金属ワイヤ用
リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618793U JP2555776Y2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 金属ワイヤ用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2618793U JP2555776Y2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 金属ワイヤ用リール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680765U true JPH0680765U (ja) | 1994-11-15 |
JP2555776Y2 JP2555776Y2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=12186508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2618793U Expired - Lifetime JP2555776Y2 (ja) | 1993-04-21 | 1993-04-21 | 金属ワイヤ用リール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2555776Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-21 JP JP2618793U patent/JP2555776Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2555776Y2 (ja) | 1997-11-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |