JPH0680719A - α−オレフィンの重合方法 - Google Patents
α−オレフィンの重合方法Info
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- JPH0680719A JPH0680719A JP23490692A JP23490692A JPH0680719A JP H0680719 A JPH0680719 A JP H0680719A JP 23490692 A JP23490692 A JP 23490692A JP 23490692 A JP23490692 A JP 23490692A JP H0680719 A JPH0680719 A JP H0680719A
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- Japan
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- compound
- catalyst component
- olefin
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- Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 (1)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよ
びアルコキシエステル化合物を必須成分として含有する
固体状チタン触媒成分、(2)有機アルミニウム化合
物、(3)電子供与性化合物から形成される重合触媒成
分を(4)炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触
させる工程を含むことを特徴とするα−オレフィンの重
合方法である。 【効果】 本発明を実施することにより、高立体規則性
のポリα−オレフィンを高収率で安価に製造することが
でき、工業的にも有用である。
びアルコキシエステル化合物を必須成分として含有する
固体状チタン触媒成分、(2)有機アルミニウム化合
物、(3)電子供与性化合物から形成される重合触媒成
分を(4)炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触
させる工程を含むことを特徴とするα−オレフィンの重
合方法である。 【効果】 本発明を実施することにより、高立体規則性
のポリα−オレフィンを高収率で安価に製造することが
でき、工業的にも有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α−オレフィンの重合
方法に関する。さらに詳しくは、立体規則性の高いポリ
α−オレフィンを高収率で得ることを可能とするもので
ある。
方法に関する。さらに詳しくは、立体規則性の高いポリ
α−オレフィンを高収率で得ることを可能とするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】これまで、マグネシウム、チタン、ハロ
ゲンおよび電子供与性化合物を必須成分として含有する
固体状チタン触媒成分の製造方法については数多くの提
案がある(特開昭57−63310、同58−3260
4、同58−83006、同60−130607、同6
2−11705各号公報)。これらの製造方法は、炭素
数3以上のα−オレフィンの重合体を高立体規則性でか
つ高活性で得ることを可能とした。さらに、従来の比較
的活性の低かった三塩化チタン系触媒で必要とされた触
媒の脱灰工程を省略し、製造プロセスの簡略化、合理化
を可能とした。
ゲンおよび電子供与性化合物を必須成分として含有する
固体状チタン触媒成分の製造方法については数多くの提
案がある(特開昭57−63310、同58−3260
4、同58−83006、同60−130607、同6
2−11705各号公報)。これらの製造方法は、炭素
数3以上のα−オレフィンの重合体を高立体規則性でか
つ高活性で得ることを可能とした。さらに、従来の比較
的活性の低かった三塩化チタン系触媒で必要とされた触
媒の脱灰工程を省略し、製造プロセスの簡略化、合理化
を可能とした。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法は生成重合体の立体規則性を十分に高い水準に保
持するために固体状チタン触媒成分調製時とは別途に、
重合時に電子供与性化合物を有機アルミニウム化合物と
併用する必要があった。重合時に用いる電子供与性化合
物は、有機アルミニウム化合物との反応により重合活性
を低下させたり、高立体規則性重合体を得るために、実
質上その使用量がかなりの量であることから、生成重合
体に臭気を発生させる問題点を起こしていた。したがっ
て、このような問題を解決し、高い重合活性を維持し、
かつ高い立体規則性を有するポリα−オレフィンを製造
する重合方法の開発が本発明の課題である。
の方法は生成重合体の立体規則性を十分に高い水準に保
持するために固体状チタン触媒成分調製時とは別途に、
重合時に電子供与性化合物を有機アルミニウム化合物と
併用する必要があった。重合時に用いる電子供与性化合
物は、有機アルミニウム化合物との反応により重合活性
を低下させたり、高立体規則性重合体を得るために、実
質上その使用量がかなりの量であることから、生成重合
体に臭気を発生させる問題点を起こしていた。したがっ
て、このような問題を解決し、高い重合活性を維持し、
かつ高い立体規則性を有するポリα−オレフィンを製造
する重合方法の開発が本発明の課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決した高い重合活性を維持しつつかつ高い立体規則
性を有するポリα−オレフィンを製造する重合方法につ
いて鋭意検討し、本発明を完成した。すなわち本発明
は、(1)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび下記
一般式(1); (R1 O)i (R2 O)j (R3 O)k −Z−COOR4 (1) (R1 、R2 、R3 およびR4 は炭化水素基、Zはその
水素原子が芳香族炭化水素で置換されていても良い脂肪
族炭化水素基、またi、j、kは0ないし3の整数であ
り、i、j、kの合計は1以上である)で表されるアル
コキシエステル化合物を必須成分として含有する固体状
チタン触媒成分、 (2)有機アルミニウム化合物、 (3)電子供与性化合物から形成される重合触媒成分を (4)炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触させ
る工程を含むことを特徴とするα−オレフィンの重合方
法である。 以下、本発明を具体的に説明する。
を解決した高い重合活性を維持しつつかつ高い立体規則
性を有するポリα−オレフィンを製造する重合方法につ
いて鋭意検討し、本発明を完成した。すなわち本発明
は、(1)マグネシウム、チタン、ハロゲンおよび下記
一般式(1); (R1 O)i (R2 O)j (R3 O)k −Z−COOR4 (1) (R1 、R2 、R3 およびR4 は炭化水素基、Zはその
水素原子が芳香族炭化水素で置換されていても良い脂肪
族炭化水素基、またi、j、kは0ないし3の整数であ
り、i、j、kの合計は1以上である)で表されるアル
コキシエステル化合物を必須成分として含有する固体状
チタン触媒成分、 (2)有機アルミニウム化合物、 (3)電子供与性化合物から形成される重合触媒成分を (4)炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触させ
る工程を含むことを特徴とするα−オレフィンの重合方
法である。 以下、本発明を具体的に説明する。
【0005】固体状チタン触媒成分 本発明において使用される固体状チタン触媒成分は、下
記のようなマグネシウム化合物、チタン化合物、ハロゲ
ン含有化合物、アルコキシエステル化合物を接触させる
ことにより調製される。本発明において、固体状チタン
触媒成分の調製で使用されるマグネシウム化合物として
は、特に制限はなく通常のオレフィン重合および共重合
用の高活性触媒の調製原料として用いられているものを
用いることができる。すなわち、塩化マグネシウム、臭
化マグネシウム、ヨウ化マグネシウムのようなハロゲン
化マグネシウム;ジメトキシマグネシウム、ジエトキシ
マグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、ジブトキシ
マグネシウム、ジフエノキシマグネシウムのようなアル
コキシマグネシウム;ラウリル酸マグネシウム、ステア
リン酸マグネシウム、酢酸マグネシウムのようなカルボ
ン酸塩;ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウ
ム、ブチルエチルマグネシウムのようなアルキルマグネ
シウム等を例示することができる。また、これらの各種
マグネシウム化合物は、1種単独で使用することもでき
るし、2種類以上併用して使用することもできる。好ま
しくは、ハロゲン化マグネシウム、アルコキシマグネシ
ウムを使用するもの、もしくは触媒形成時にハロゲン化
マグネシウムを形成するものである。特に好ましくは、
前記ハロゲンが塩素であるものである。
記のようなマグネシウム化合物、チタン化合物、ハロゲ
ン含有化合物、アルコキシエステル化合物を接触させる
ことにより調製される。本発明において、固体状チタン
触媒成分の調製で使用されるマグネシウム化合物として
は、特に制限はなく通常のオレフィン重合および共重合
用の高活性触媒の調製原料として用いられているものを
用いることができる。すなわち、塩化マグネシウム、臭
化マグネシウム、ヨウ化マグネシウムのようなハロゲン
化マグネシウム;ジメトキシマグネシウム、ジエトキシ
マグネシウム、ジプロポキシマグネシウム、ジブトキシ
マグネシウム、ジフエノキシマグネシウムのようなアル
コキシマグネシウム;ラウリル酸マグネシウム、ステア
リン酸マグネシウム、酢酸マグネシウムのようなカルボ
ン酸塩;ジメチルマグネシウム、ジエチルマグネシウ
ム、ブチルエチルマグネシウムのようなアルキルマグネ
シウム等を例示することができる。また、これらの各種
マグネシウム化合物は、1種単独で使用することもでき
るし、2種類以上併用して使用することもできる。好ま
しくは、ハロゲン化マグネシウム、アルコキシマグネシ
ウムを使用するもの、もしくは触媒形成時にハロゲン化
マグネシウムを形成するものである。特に好ましくは、
前記ハロゲンが塩素であるものである。
【0006】本発明で使用されるチタン化合物として
は、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン、四ヨ
ウ化チタンのようなハロゲン化チタン;テトラメトキシ
チタン、テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、テトラフエノキシチタンの
ようなアルコキシチタン;エトキシチタンクロリド、ブ
トキシチタンクロリド、フエノキシチタンクロリド、ジ
ブトキシチタンジクロリド、トリブトキシチタンクロリ
ドのようなアルコキシチタンハライド等を例示すること
ができる。また、これら各種チタン化合物は、1種単独
で使用することもできるし、2種類以上併用して使用す
ることもできる。好ましくは、ハロゲン化を含む四価の
チタン化合物であり、特に好ましくは四塩化チタンであ
る。本発明において使用されるハロゲン含有化合物は、
ハロゲンがフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、好まし
くは塩素であり、実際に例示される具体的化合物は、触
媒調製法に依存するが、四塩化チタン、四臭化チタンな
どのハロゲン化チタン、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素な
どのハロゲン化ケイ素、三塩化リン、五塩化リンのよう
なハロゲン化リンなどを例示できるが、触媒調製法によ
ってはハロゲン化炭化水素、ハロゲン分子、ハロゲン化
水素酸を用いても良い。
は、四塩化チタン、三塩化チタン、四臭化チタン、四ヨ
ウ化チタンのようなハロゲン化チタン;テトラメトキシ
チタン、テトラエトキシチタン、テトラプロポキシチタ
ン、テトラブトキシチタン、テトラフエノキシチタンの
ようなアルコキシチタン;エトキシチタンクロリド、ブ
トキシチタンクロリド、フエノキシチタンクロリド、ジ
ブトキシチタンジクロリド、トリブトキシチタンクロリ
ドのようなアルコキシチタンハライド等を例示すること
ができる。また、これら各種チタン化合物は、1種単独
で使用することもできるし、2種類以上併用して使用す
ることもできる。好ましくは、ハロゲン化を含む四価の
チタン化合物であり、特に好ましくは四塩化チタンであ
る。本発明において使用されるハロゲン含有化合物は、
ハロゲンがフッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、好まし
くは塩素であり、実際に例示される具体的化合物は、触
媒調製法に依存するが、四塩化チタン、四臭化チタンな
どのハロゲン化チタン、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素な
どのハロゲン化ケイ素、三塩化リン、五塩化リンのよう
なハロゲン化リンなどを例示できるが、触媒調製法によ
ってはハロゲン化炭化水素、ハロゲン分子、ハロゲン化
水素酸を用いても良い。
【0007】本発明で用いられるアルコキシエステル化
合物は一般式(1); (R1 O)i (R2 O)j (R3 O)k −Z−COOR4 (1) で表される(i、j、kは0ないし3の整数であり、
i、j、kの合計は1以上である)。ここでR1 、R
2 、R3 およびR4 は炭化水素基である。R1 、R2、
R3 およびR4 は同じであっても異なっていても良い。
R1 、R2 、R3 またはR4 のいずれかが、脂肪族また
は脂環式炭化水素基である場合、炭素数1〜12の脂肪
族または炭素数4〜12の脂環式炭化水素基が好まし
い。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、
tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、3−メチルペ
ンチル、tert−ペンチル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、2,3,5−トリメチルヘキシル、ウン
デニル、ドデシル、ビニル、アリル、2−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、イソプロペニル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラメチルシ
クロヘキシル、シクロヘキセニル、ノルボニルなどを例
示することができる。これらの水素原子がハロゲン原子
で置換されていても良い。R1 、R2 、R3 またはR4
のいずれかが、芳香族、または多環式炭化水素基である
場合、炭素数6〜18の芳香族または炭素数7〜18の
多環式炭化水素基またはそれらを含む脂肪族炭化水素基
が好ましい。具体的には、フェニル、トリル、エチルフ
ェニル、キシル、クミル、トリメチルフェニル、テトラ
メチルフェニル、ナフチル、メチルナフチル、アントラ
ニル、ベンジル、ジフェニルメチル、インデニル等を例
示することができる。これらの水素原子がハロゲン原子
で置換されていても良い。Zは、その水素原子が炭素数
6〜18の芳香族基または、炭素数7〜18の多環式炭
化水素基で置換されていても良い、炭素数1〜20の脂
肪族炭化水素基(脂環式炭化水素基を含む)が好まし
く、具体的には、メチレン、エチレン、エチリデン、ト
リメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサ
メチレン、プロペニレン等であり、置換された例として
は、メチルメチレン、n−ブチルメチレン、エチルエチ
レン、イソプロピルエチレン、tert−ブチルエチレ
ン、sec−ブチルエチレン、tert−アミルエチレ
ン、アダマンタンエチレン、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プチルエチレン、フェニルエチレン、トリルエチレン、
キシリルエチレン、ジフェニルトリメチレン、1,2−
シクロペンチレン、1、3−シクロペンチレン、3−シ
クロヘキセン−1,2−イレン、ジメチルエチレン、イ
ンデニル−1,2−イレンなどを例示することができ
る。水素原子がハロゲン原子で置換されていても良い。
合物は一般式(1); (R1 O)i (R2 O)j (R3 O)k −Z−COOR4 (1) で表される(i、j、kは0ないし3の整数であり、
i、j、kの合計は1以上である)。ここでR1 、R
2 、R3 およびR4 は炭化水素基である。R1 、R2、
R3 およびR4 は同じであっても異なっていても良い。
R1 、R2 、R3 またはR4 のいずれかが、脂肪族また
は脂環式炭化水素基である場合、炭素数1〜12の脂肪
族または炭素数4〜12の脂環式炭化水素基が好まし
い。具体的には、メチル、エチル、n−プロピル、i−
プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、
tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、3−メチルペ
ンチル、tert−ペンチル、ヘプチル、オクチル、ノ
ニル、デシル、2,3,5−トリメチルヘキシル、ウン
デニル、ドデシル、ビニル、アリル、2−ヘキセニル、
2,4−ヘキサジエニル、イソプロペニル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、テトラメチルシ
クロヘキシル、シクロヘキセニル、ノルボニルなどを例
示することができる。これらの水素原子がハロゲン原子
で置換されていても良い。R1 、R2 、R3 またはR4
のいずれかが、芳香族、または多環式炭化水素基である
場合、炭素数6〜18の芳香族または炭素数7〜18の
多環式炭化水素基またはそれらを含む脂肪族炭化水素基
が好ましい。具体的には、フェニル、トリル、エチルフ
ェニル、キシル、クミル、トリメチルフェニル、テトラ
メチルフェニル、ナフチル、メチルナフチル、アントラ
ニル、ベンジル、ジフェニルメチル、インデニル等を例
示することができる。これらの水素原子がハロゲン原子
で置換されていても良い。Zは、その水素原子が炭素数
6〜18の芳香族基または、炭素数7〜18の多環式炭
化水素基で置換されていても良い、炭素数1〜20の脂
肪族炭化水素基(脂環式炭化水素基を含む)が好まし
く、具体的には、メチレン、エチレン、エチリデン、ト
リメチレン、テトラメチレン、ペンタメチレン、ヘキサ
メチレン、プロペニレン等であり、置換された例として
は、メチルメチレン、n−ブチルメチレン、エチルエチ
レン、イソプロピルエチレン、tert−ブチルエチレ
ン、sec−ブチルエチレン、tert−アミルエチレ
ン、アダマンタンエチレン、ビシクロ[2,2,1]ヘ
プチルエチレン、フェニルエチレン、トリルエチレン、
キシリルエチレン、ジフェニルトリメチレン、1,2−
シクロペンチレン、1、3−シクロペンチレン、3−シ
クロヘキセン−1,2−イレン、ジメチルエチレン、イ
ンデニル−1,2−イレンなどを例示することができ
る。水素原子がハロゲン原子で置換されていても良い。
【0008】具体的には、メトキシ酢酸メチル、メトキ
シ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸フェ
ニル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、エト
キシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸フェニル、n−プロポキ
シ酢酸エチル、i−プロポキシ酢酸エチル、n−ブトキ
シ酢酸エチル、i−ブトキシ酢酸エチル、n−ヘキシル
オキシ酢酸エチル、sec−ヘキシルオキシ酢酸オクチ
ル、2−メチルシクロヘキシルオキシ酢酸メチル、3−
メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン
酸エチル、3−メトキシプロピオン酸ブチル、3−エト
キシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸ブ
チル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシ
プロピオン酸n−オクチル、3−エトキシプロピオン酸
ドデシル、3−エトキシプロピオン酸ペンタメチルフェ
ニル、3−(i−プロポキシ)プロピオン酸エチル、3
−(i−プロポキシ)プロピオン酸ブチル、3−(n−
プロポキシ)プロピオン酸アリル、3−(n−ブトキ
シ)プロピオン酸シクロヘキシル、3−ネオペンチルオ
キシプロピオン酸エチル、3−(n−オクチルオキシ)
プロピオン酸ブチル、3−(2,6−ジメチルヘキシル
オキシ)プロピオン酸メチル、3−(3,3−ジメチル
デシルオキシ)プロピオン酸オクチル、4−エトキシ酪
酸エチル、4−エトキシ酪酸シクロヘキシル、5−(n
−プロポキシ)吉草酸オクチル、12−エトキシラウリ
ン酸エチル、3−(1−インデノキシ)プロピオン酸エ
チル、3−メトキシアクリル酸メチル、2−メトキシア
クリル酸メチル、2−エトキシアクリル酸メチル、3−
フェノキシアクリル酸エチル、2−メトキシプロピオン
酸エチル、2−(i−プロポキシ)酪酸n−ブチル、2
−エトキシイソ酪酸メチル、2−シクロヘキシルオキシ
イソ吉草酸フェニル、2−エトキシ−2−フェニル酢酸
ブチル、3−ネオペンチルオキシ酪酸アリル、3−エト
キシ−3−(o−メチルフェニル)プロピオン酸メチ
ル、3−エトキシ−2−(o−メチルフェニル)プロピ
オン酸エチル、3−エトキシ−2−メシチルプロピオン
酸エチル、3−エトキシ−2−tert−ブチルプロピ
オン酸エチル、3−エトキシ−2−tert−アミルプ
ロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−アダマンタンプ
ロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−ビシクロ[2,
2,1]ヘプチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−
3−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3−
メシチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3−te
rt−ブチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−te
rt−アミルプロピオン酸エチル、4−エトキシ−2−
(tert−ブチル)酪酸プロピル、5−メトキシ−2
−メチル−1−ナフチルノナン酸エチル、2−メトキシ
−シクロペンタンカルボン酸エチルエステル、2−エト
キシシクロヘキサンカルボン酸ブチルエステル、3−
(エトキシメチル)テトラリン−2−酢酸イソプロピル
エステル、8−ブトキシ−デカリン−1−カルボン酸エ
チルエステル、3−エトキシノルボルナン−2−カルボ
ン酸メチルエステル、2−(フェノキシ)酢酸メチル、
3−(p−クレゾキシ)プロピオン酸エチル、4−(2
−ナフトキシ)酪酸メチル、5−カルバクロキシ吉草酸
ブチル、2−フェノキシプロピオン酸メチル、3−(4
−メチルフェノキシ)−2−フェニルプロピオン酸メチ
ル、3−(4−メチルフェノキシ)−2−フェニルプロ
ピオン酸エチル、2−フェノキシ−シクロヘキサンカル
ボン酸エチルエステル、チオフェン−3−オキシ酢酸エ
チル等を例示することができる。
シ酢酸エチル、メトキシ酢酸ブチル、メトキシ酢酸フェ
ニル、エトキシ酢酸メチル、エトキシ酢酸エチル、エト
キシ酢酸ブチル、エトキシ酢酸フェニル、n−プロポキ
シ酢酸エチル、i−プロポキシ酢酸エチル、n−ブトキ
シ酢酸エチル、i−ブトキシ酢酸エチル、n−ヘキシル
オキシ酢酸エチル、sec−ヘキシルオキシ酢酸オクチ
ル、2−メチルシクロヘキシルオキシ酢酸メチル、3−
メトキシプロピオン酸メチル、3−メトキシプロピオン
酸エチル、3−メトキシプロピオン酸ブチル、3−エト
キシプロピオン酸エチル、3−エトキシプロピオン酸ブ
チル、3−エトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシ
プロピオン酸n−オクチル、3−エトキシプロピオン酸
ドデシル、3−エトキシプロピオン酸ペンタメチルフェ
ニル、3−(i−プロポキシ)プロピオン酸エチル、3
−(i−プロポキシ)プロピオン酸ブチル、3−(n−
プロポキシ)プロピオン酸アリル、3−(n−ブトキ
シ)プロピオン酸シクロヘキシル、3−ネオペンチルオ
キシプロピオン酸エチル、3−(n−オクチルオキシ)
プロピオン酸ブチル、3−(2,6−ジメチルヘキシル
オキシ)プロピオン酸メチル、3−(3,3−ジメチル
デシルオキシ)プロピオン酸オクチル、4−エトキシ酪
酸エチル、4−エトキシ酪酸シクロヘキシル、5−(n
−プロポキシ)吉草酸オクチル、12−エトキシラウリ
ン酸エチル、3−(1−インデノキシ)プロピオン酸エ
チル、3−メトキシアクリル酸メチル、2−メトキシア
クリル酸メチル、2−エトキシアクリル酸メチル、3−
フェノキシアクリル酸エチル、2−メトキシプロピオン
酸エチル、2−(i−プロポキシ)酪酸n−ブチル、2
−エトキシイソ酪酸メチル、2−シクロヘキシルオキシ
イソ吉草酸フェニル、2−エトキシ−2−フェニル酢酸
ブチル、3−ネオペンチルオキシ酪酸アリル、3−エト
キシ−3−(o−メチルフェニル)プロピオン酸メチ
ル、3−エトキシ−2−(o−メチルフェニル)プロピ
オン酸エチル、3−エトキシ−2−メシチルプロピオン
酸エチル、3−エトキシ−2−tert−ブチルプロピ
オン酸エチル、3−エトキシ−2−tert−アミルプ
ロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−アダマンタンプ
ロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−ビシクロ[2,
2,1]ヘプチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−
3−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3−
メシチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3−te
rt−ブチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−te
rt−アミルプロピオン酸エチル、4−エトキシ−2−
(tert−ブチル)酪酸プロピル、5−メトキシ−2
−メチル−1−ナフチルノナン酸エチル、2−メトキシ
−シクロペンタンカルボン酸エチルエステル、2−エト
キシシクロヘキサンカルボン酸ブチルエステル、3−
(エトキシメチル)テトラリン−2−酢酸イソプロピル
エステル、8−ブトキシ−デカリン−1−カルボン酸エ
チルエステル、3−エトキシノルボルナン−2−カルボ
ン酸メチルエステル、2−(フェノキシ)酢酸メチル、
3−(p−クレゾキシ)プロピオン酸エチル、4−(2
−ナフトキシ)酪酸メチル、5−カルバクロキシ吉草酸
ブチル、2−フェノキシプロピオン酸メチル、3−(4
−メチルフェノキシ)−2−フェニルプロピオン酸メチ
ル、3−(4−メチルフェノキシ)−2−フェニルプロ
ピオン酸エチル、2−フェノキシ−シクロヘキサンカル
ボン酸エチルエステル、チオフェン−3−オキシ酢酸エ
チル等を例示することができる。
【0009】これらの中で、好ましくは下記一般式(I
I);
I);
【化1】 で表されるアルコキシエステル化合物である。ここでR
5 、R6 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素であり、R
7 、R8 は水素原子または炭素数1〜20の脂肪族炭化
水素であり、Yは炭素数1〜4の鎖状炭化水素に脂肪族
炭化水素、芳香族炭化水素または多環式炭化水素が置換
している基、または炭素数1〜12の脂環式炭化水素基
である。特に好ましくは、Yは鎖状炭化水素で、カルボ
キシル基から数えて2位または3位に炭素数4以上の嵩
高い置換基を有するアルコキシエステルが好ましい。ま
た、4員環から8員環のシクロアルカンを有するアルコ
キシエステル化合物も好ましい。具体的には、3−エト
キシ−2−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−2−トリルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−
メシチルプロピオン酸エチル、3−ブトキシ−2−(メ
トキシフェニル)プロピオン酸エチル、3−i−プロポ
キシ−3−フェニルプロピオン酸メチル、3−エトキシ
−3−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3
−tert−ブチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−3−アダマンチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−2−tert−ブチルプロピオン酸エチル、3−エト
キシ−2−tert−アミルプロピオン酸エチル、3−
エトキシ−2−アダマンチルプロピオン酸エチル、3−
エトキシ−2−ビシクロ[2,2,1]ヘプチルプロピ
オン酸エチル、2−エトキシ−シクロヘキサンカルボン
酸エチル、2(エトキシメチル)−シクロカルボン酸メ
チル、3−エトキシノルボルナン−2−カルボン酸メチ
ル等を例示することができる。また、これらのアルコキ
シエステル化合物は、1種単独で使用することもできる
が、2種類以上併用して使用することもできる。
5 、R6 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素であり、R
7 、R8 は水素原子または炭素数1〜20の脂肪族炭化
水素であり、Yは炭素数1〜4の鎖状炭化水素に脂肪族
炭化水素、芳香族炭化水素または多環式炭化水素が置換
している基、または炭素数1〜12の脂環式炭化水素基
である。特に好ましくは、Yは鎖状炭化水素で、カルボ
キシル基から数えて2位または3位に炭素数4以上の嵩
高い置換基を有するアルコキシエステルが好ましい。ま
た、4員環から8員環のシクロアルカンを有するアルコ
キシエステル化合物も好ましい。具体的には、3−エト
キシ−2−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−2−トリルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−2−
メシチルプロピオン酸エチル、3−ブトキシ−2−(メ
トキシフェニル)プロピオン酸エチル、3−i−プロポ
キシ−3−フェニルプロピオン酸メチル、3−エトキシ
−3−フェニルプロピオン酸エチル、3−エトキシ−3
−tert−ブチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−3−アダマンチルプロピオン酸エチル、3−エトキシ
−2−tert−ブチルプロピオン酸エチル、3−エト
キシ−2−tert−アミルプロピオン酸エチル、3−
エトキシ−2−アダマンチルプロピオン酸エチル、3−
エトキシ−2−ビシクロ[2,2,1]ヘプチルプロピ
オン酸エチル、2−エトキシ−シクロヘキサンカルボン
酸エチル、2(エトキシメチル)−シクロカルボン酸メ
チル、3−エトキシノルボルナン−2−カルボン酸メチ
ル等を例示することができる。また、これらのアルコキ
シエステル化合物は、1種単独で使用することもできる
が、2種類以上併用して使用することもできる。
【0010】前記各成分の使用量は、本発明において効
果が認められる限り任意のものであるが、一般的に次の
範囲が好ましい。チタン化合物の使用量は、使用するマ
グネシウム化合物の使用量に対してモル比で0.000
1〜1000の範囲内が良く、好ましくは0.01〜1
00の範囲内である。必要に応じてハロゲン化合物を使
用するわけであるが、使用する場合には、その使用量は
チタン化合物、マグネシウム化合物がハロゲンを含む、
含まないよらず、使用するマグネシウムの使用量に対し
てモル比で0.01〜1000の範囲内が良く、好まし
くは0.1〜100の範囲内である。アルコキシエステ
ル化合物の使用量は、前記マグネシウム化合物の使用量
に対してモル比で0.001〜10の範囲内が良く、好
ましくは0.01〜5の範囲内である。
果が認められる限り任意のものであるが、一般的に次の
範囲が好ましい。チタン化合物の使用量は、使用するマ
グネシウム化合物の使用量に対してモル比で0.000
1〜1000の範囲内が良く、好ましくは0.01〜1
00の範囲内である。必要に応じてハロゲン化合物を使
用するわけであるが、使用する場合には、その使用量は
チタン化合物、マグネシウム化合物がハロゲンを含む、
含まないよらず、使用するマグネシウムの使用量に対し
てモル比で0.01〜1000の範囲内が良く、好まし
くは0.1〜100の範囲内である。アルコキシエステ
ル化合物の使用量は、前記マグネシウム化合物の使用量
に対してモル比で0.001〜10の範囲内が良く、好
ましくは0.01〜5の範囲内である。
【0011】本発明において用いられる固体触媒成分の
調製方法は、マグネシウム化合物、チタン化合物および
アルコキシエステル化合物、さらに必要に応じてハロゲ
ン含有化合物等の助剤とを一時的、または段階的に接
触、反応させて得られる従来公知の固体触媒成分の調製
方法を応用することができる。公知方法の具体例とし
て、以下の製造方法がある。 (1)ハロゲン化マグネシウムと必要に応じてアルコキ
シエステル化合物とチタン化合物を接触させる方法。 (2)ハロゲン化マグネシウムとテトラアルコキシチタ
ンおよび特定のポリマ−ケイ素化合物を接触させて得ら
れる固体成分に、ハロゲン化チタン化合物およびまたは
ケイ素のハロゲン化合物を接触させる方法。 (3)マグネシウム化合物をテトラアルコキシチタンお
よびアルコキシエステル化合物で溶解させて、ハロゲン
化剤またはハロゲン化チタン化合物で析出させた固体成
分に、チタン化合物を接触させる方法。 (4)アルミナまたはマグネシアをハロゲン化リン化合
物で処理し、それにハロゲン化マグネシウム、アルコキ
シエステル化合物、ハロゲン化チタン化合物を接触させ
る方法。 (5)有機マグネシウム化合物に代表されるグリニャー
ル試薬を還元剤や、ハロゲン化剤等と作用させた後、ア
ルコキシエステル化合物とチタン化合物とを接触させる
方法。 (6)アルコキシマグネシウム化合物にハロゲン化剤お
よび、またはチタン化合物をアルコキシエステル化合物
の存在もしくは不存在下に接触させる方法。 (7)マグネシウム化合物をテトラアルコキシチタンで
溶解し、ポリマーケイ素化合物で処理した後、ケイ素の
ハロゲン化合物および有機金属化合物で処理する方法。
調製方法は、マグネシウム化合物、チタン化合物および
アルコキシエステル化合物、さらに必要に応じてハロゲ
ン含有化合物等の助剤とを一時的、または段階的に接
触、反応させて得られる従来公知の固体触媒成分の調製
方法を応用することができる。公知方法の具体例とし
て、以下の製造方法がある。 (1)ハロゲン化マグネシウムと必要に応じてアルコキ
シエステル化合物とチタン化合物を接触させる方法。 (2)ハロゲン化マグネシウムとテトラアルコキシチタ
ンおよび特定のポリマ−ケイ素化合物を接触させて得ら
れる固体成分に、ハロゲン化チタン化合物およびまたは
ケイ素のハロゲン化合物を接触させる方法。 (3)マグネシウム化合物をテトラアルコキシチタンお
よびアルコキシエステル化合物で溶解させて、ハロゲン
化剤またはハロゲン化チタン化合物で析出させた固体成
分に、チタン化合物を接触させる方法。 (4)アルミナまたはマグネシアをハロゲン化リン化合
物で処理し、それにハロゲン化マグネシウム、アルコキ
シエステル化合物、ハロゲン化チタン化合物を接触させ
る方法。 (5)有機マグネシウム化合物に代表されるグリニャー
ル試薬を還元剤や、ハロゲン化剤等と作用させた後、ア
ルコキシエステル化合物とチタン化合物とを接触させる
方法。 (6)アルコキシマグネシウム化合物にハロゲン化剤お
よび、またはチタン化合物をアルコキシエステル化合物
の存在もしくは不存在下に接触させる方法。 (7)マグネシウム化合物をテトラアルコキシチタンで
溶解し、ポリマーケイ素化合物で処理した後、ケイ素の
ハロゲン化合物および有機金属化合物で処理する方法。
【0012】有機アルミニウム化合物 本発明で使用される有機アルミニウム化合物は、代表的
なものとしてトリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルア
ルミニウムのようなトリアルキルアルミニウム;ジメチ
ルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハ
イドライド、ジブチルアルミニウムハイドライドのよう
なアルキルアルミニウムハイドライド;ジメチルアルミ
ニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジエチルアルミニウムブロマイド、エチルアルミニウム
セスキクロライドなどのアルキルアルミニウムハライ
ド;ジエチルアルミニウムエトキサイド、ジエチルアル
ミニウムフェノキサイドのようなアルキルアルミニウム
アルコキシド;メチルアルミノキサン、エチルアルミノ
キサン、プロピルアルミノキサンのようなアルミノキサ
ンを例示することができる。また、これらの有機アルミ
ニウム化合物は、1種単独で使用することもできるし、
2種類以上併用して使用することもできる。好ましく
は、トリアルキルアルミニウムである。
なものとしてトリメチルアルミニウム、トリエチルアル
ミニウム、トリプロピルアルミニウム、トリブチルアル
ミニウム、トリヘキシルアルミニウム、トリオクチルア
ルミニウムのようなトリアルキルアルミニウム;ジメチ
ルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミニウムハ
イドライド、ジブチルアルミニウムハイドライドのよう
なアルキルアルミニウムハイドライド;ジメチルアルミ
ニウムクロライド、ジエチルアルミニウムクロライド、
ジエチルアルミニウムブロマイド、エチルアルミニウム
セスキクロライドなどのアルキルアルミニウムハライ
ド;ジエチルアルミニウムエトキサイド、ジエチルアル
ミニウムフェノキサイドのようなアルキルアルミニウム
アルコキシド;メチルアルミノキサン、エチルアルミノ
キサン、プロピルアルミノキサンのようなアルミノキサ
ンを例示することができる。また、これらの有機アルミ
ニウム化合物は、1種単独で使用することもできるし、
2種類以上併用して使用することもできる。好ましく
は、トリアルキルアルミニウムである。
【0013】電子供与性化合物 本発明で使用される代表的な電子供与性化合物は、芳香
族カルボン酸エステル、Si−O−CまたはSi−N−
C結合を有するケイ素化合物、アセタ−ル化合物と、G
e−O−C結合を有するゲルマニウム化合物、アルキル
置換基を有する窒素または酸素の複素環化合物等が挙げ
られる。これらの化合物の具体例としては、安息香酸エ
チル、p−トルイル酸エチル、p−アニス酸エチルのよ
うな芳香族カルボン酸エステル;フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ−n−プロピ
ルジメトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラ
ン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジシクロヘキシ
ルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラ
ン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、t−ブチ
ルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシ
ラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランの
ようなケイ素化合物;ベンゾフェノンジメトキシアセタ
ール、ベンゾフェノンジエトキシアセタール、アセトフ
ェノンジメトキシアセタール、アセトフエノンジエトキ
シジエトキシアセタールのようなアセタール化合物;ジ
フェニルジメトキシゲルマン、フェニルトリエトキシゲ
ルマンのようなゲルマニウム化合物;2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、2,2,6,6−テトラメチ
ルピランのような複素環化合物を例示することができ
る。また、これらの電子供与性化合物は、1種単独で使
用することもできるし、2種類以上併用して使用するこ
ともできる。好ましくは、ケイ素化合物、アセタール化
合物であり、特に好ましくは、Si−O−C結合を有す
るケイ素化合物である。
族カルボン酸エステル、Si−O−CまたはSi−N−
C結合を有するケイ素化合物、アセタ−ル化合物と、G
e−O−C結合を有するゲルマニウム化合物、アルキル
置換基を有する窒素または酸素の複素環化合物等が挙げ
られる。これらの化合物の具体例としては、安息香酸エ
チル、p−トルイル酸エチル、p−アニス酸エチルのよ
うな芳香族カルボン酸エステル;フェニルトリメトキシ
シラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジ−n−プロピ
ルジメトキシシラン、ジ−i−プロピルジメトキシシラ
ン、ジ−t−ブチルジメトキシシラン、ジシクロヘキシ
ルジメトキシシラン、ジシクロペンチルジメトキシシラ
ン、シクロヘキシルメチルジメトキシシラン、t−ブチ
ルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリメトキシシ
ラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシランの
ようなケイ素化合物;ベンゾフェノンジメトキシアセタ
ール、ベンゾフェノンジエトキシアセタール、アセトフ
ェノンジメトキシアセタール、アセトフエノンジエトキ
シジエトキシアセタールのようなアセタール化合物;ジ
フェニルジメトキシゲルマン、フェニルトリエトキシゲ
ルマンのようなゲルマニウム化合物;2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン、2,2,6,6−テトラメチ
ルピランのような複素環化合物を例示することができ
る。また、これらの電子供与性化合物は、1種単独で使
用することもできるし、2種類以上併用して使用するこ
ともできる。好ましくは、ケイ素化合物、アセタール化
合物であり、特に好ましくは、Si−O−C結合を有す
るケイ素化合物である。
【0014】炭素数4以上のオレフィン単量体 本発明で使用される炭素数4以上のオレフィン単量体と
は、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等を
例示することができる。これらのオレフィン単量体の中
でも、単独で重合させた場合に結晶性の重合体を生成す
るものがより好ましく、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が好適に使用で
き、とりわけ4−メチル−1−ペンテンが好適である。
は、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メ
チル−1−ペンテン、1−ヘプテン、1−オクテン等を
例示することができる。これらのオレフィン単量体の中
でも、単独で重合させた場合に結晶性の重合体を生成す
るものがより好ましく、1−ブテン、3−メチル−1−
ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が好適に使用で
き、とりわけ4−メチル−1−ペンテンが好適である。
【0015】炭素数4以上のオレフィン単量体との予備
接触 マグネシウム、チタン、ハロゲンおよびアルコキシエス
テル化合物を必須成分として含有する固体状チタン触媒
成分、有機アルミニウム化合物触媒成分、電子供与性化
合物から形成される重合触媒成分を炭素数4以上のオレ
フィン単量体で予備接触させる場合、炭素数4以上のオ
レフィン単量体は、通常、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、トルエン等の飽和脂肪族または芳香族炭化水
素の単独あるいは混合物に溶解せしめることができる。
また、バッチ式のみならず、重合反応器に直結した連続
式の方法を用いることができる。予備接触の温度は、好
ましくは−70〜40℃、更に好ましくは−20〜20
℃である。予備接触の時間は、好ましくは0.001〜
10分、更に好ましくは0.01〜5分である。この予
備接触の工程で、温度が40℃を超えるか、時間が10
分を超えると、好ましくない重合が進みすぎ、本発明の
効果が小さくなる場合がある。固体状チタン触媒成分1
gに対して、炭素数4以上のオレフィン単量体の使用量
は好ましくは0.01〜10g、更に好ましくは0.1
〜5gである。固体状チタン触媒成分1gに対して、炭
素数4以上のオレフィン単量体の使用量が10gを超え
ると、好ましくない重合が進みすぎ、本発明の効果が小
さくなる場合がある。本発明の作用としては、触媒と炭
素数4以上のオレフィン単量体との予備接触による触媒
表面の改質にあると考えられ、従来公知の予備重合とは
異なり、重合が進みすぎると本発明の効果は小さくな
る。固体状チタン触媒成分1gに対して、炭素数4以上
のオレフィン単量体の重合量は、好ましくは100mg
以下であり、更に好ましくは50mg以下である。ま
た、予備接触時の炭素数4以上のオレフィン単量体に対
する固体状チタン触媒成分、有機アルミニウム化合物、
電子供与性化合物の濃度は、固体状チタン触媒成分中の
チタン成分に対しては通常、0.00005〜0.2m
ol/lの範囲内であり、好ましくは0.005〜0.
05mol/lの範囲内である。有機アルミニウム化合
物の使用量は、固体状チタン触媒成分のチタン成分に対
してモル比で0.1〜1000の範囲内が良く、好まし
くは1〜200の範囲内である。電子供与性化合物の使
用量は、有機アルミニウム化合物に対してモル比で0.
001〜10の範囲内が良く、好ましくは0.01〜2
の範囲内である。
接触 マグネシウム、チタン、ハロゲンおよびアルコキシエス
テル化合物を必須成分として含有する固体状チタン触媒
成分、有機アルミニウム化合物触媒成分、電子供与性化
合物から形成される重合触媒成分を炭素数4以上のオレ
フィン単量体で予備接触させる場合、炭素数4以上のオ
レフィン単量体は、通常、ヘキサン、ヘプタン、シクロ
ヘキサン、トルエン等の飽和脂肪族または芳香族炭化水
素の単独あるいは混合物に溶解せしめることができる。
また、バッチ式のみならず、重合反応器に直結した連続
式の方法を用いることができる。予備接触の温度は、好
ましくは−70〜40℃、更に好ましくは−20〜20
℃である。予備接触の時間は、好ましくは0.001〜
10分、更に好ましくは0.01〜5分である。この予
備接触の工程で、温度が40℃を超えるか、時間が10
分を超えると、好ましくない重合が進みすぎ、本発明の
効果が小さくなる場合がある。固体状チタン触媒成分1
gに対して、炭素数4以上のオレフィン単量体の使用量
は好ましくは0.01〜10g、更に好ましくは0.1
〜5gである。固体状チタン触媒成分1gに対して、炭
素数4以上のオレフィン単量体の使用量が10gを超え
ると、好ましくない重合が進みすぎ、本発明の効果が小
さくなる場合がある。本発明の作用としては、触媒と炭
素数4以上のオレフィン単量体との予備接触による触媒
表面の改質にあると考えられ、従来公知の予備重合とは
異なり、重合が進みすぎると本発明の効果は小さくな
る。固体状チタン触媒成分1gに対して、炭素数4以上
のオレフィン単量体の重合量は、好ましくは100mg
以下であり、更に好ましくは50mg以下である。ま
た、予備接触時の炭素数4以上のオレフィン単量体に対
する固体状チタン触媒成分、有機アルミニウム化合物、
電子供与性化合物の濃度は、固体状チタン触媒成分中の
チタン成分に対しては通常、0.00005〜0.2m
ol/lの範囲内であり、好ましくは0.005〜0.
05mol/lの範囲内である。有機アルミニウム化合
物の使用量は、固体状チタン触媒成分のチタン成分に対
してモル比で0.1〜1000の範囲内が良く、好まし
くは1〜200の範囲内である。電子供与性化合物の使
用量は、有機アルミニウム化合物に対してモル比で0.
001〜10の範囲内が良く、好ましくは0.01〜2
の範囲内である。
【0016】重合 本発明では、上述の固体状チタン触媒成分、有機アルミ
ニウム化合物、電子供与性化合物から形成される重合触
媒成分を炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触さ
せた接触混合物を用いて、α−オレフィンを重合するこ
とができる。接触混合物には、有機アルミニウム化合
物、電子供与性化合物が含有されているため、α−オレ
フィンを重合させる際、新めてこれら触媒成分を使用す
る必要はないが触媒性能に応じて使用しても良い。本発
明の製造方法における重合方法は特に限定されず公知の
方法を用いることができ、スラリー重合やバルク重合の
ような液相重合法のほか、気相重合法にも適用できる。
また、バッチ重合のみならず、連続重合、回分式重合を
行なう方法にも適用できる。スラリー重合の場合の重合
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
トルエン等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素の単独あ
るいは混合物が使用される。重合温度は、−20〜20
0℃程度、好ましくは40〜150℃であり、重合圧力
は、大気圧〜100Kg/cm2 G、好ましくは3〜5
0Kg/cm2 Gである。また、重合時には水素を適当
量添加することにより、分子量を調節することができ
る。本発明の製造方法で用いられるα−オレフィンは、
一般式R−CH=CH2 (Rは水素原子、または炭素数
1〜18の炭化水素残基であり、分岐基であっても良
い)で表されるものである。具体的には、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどである。
好ましくは、エチレン、プロピレン、1−ブテンであ
る。また、オレフィン間の共重合することもできる。さ
らに、その他の共重合性モノマー(たとえば、ジエン
等)との共重合を行うこともできる。
ニウム化合物、電子供与性化合物から形成される重合触
媒成分を炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触さ
せた接触混合物を用いて、α−オレフィンを重合するこ
とができる。接触混合物には、有機アルミニウム化合
物、電子供与性化合物が含有されているため、α−オレ
フィンを重合させる際、新めてこれら触媒成分を使用す
る必要はないが触媒性能に応じて使用しても良い。本発
明の製造方法における重合方法は特に限定されず公知の
方法を用いることができ、スラリー重合やバルク重合の
ような液相重合法のほか、気相重合法にも適用できる。
また、バッチ重合のみならず、連続重合、回分式重合を
行なう方法にも適用できる。スラリー重合の場合の重合
溶媒としては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、
トルエン等の飽和脂肪族または芳香族炭化水素の単独あ
るいは混合物が使用される。重合温度は、−20〜20
0℃程度、好ましくは40〜150℃であり、重合圧力
は、大気圧〜100Kg/cm2 G、好ましくは3〜5
0Kg/cm2 Gである。また、重合時には水素を適当
量添加することにより、分子量を調節することができ
る。本発明の製造方法で用いられるα−オレフィンは、
一般式R−CH=CH2 (Rは水素原子、または炭素数
1〜18の炭化水素残基であり、分岐基であっても良
い)で表されるものである。具体的には、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、
1−オクテン、4−メチル−1−ペンテンなどである。
好ましくは、エチレン、プロピレン、1−ブテンであ
る。また、オレフィン間の共重合することもできる。さ
らに、その他の共重合性モノマー(たとえば、ジエン
等)との共重合を行うこともできる。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。実施例1 固体状チタン触媒成分の調製 窒素雰囲気下、無水塩化マグネシウム4.76g(50
mmol)、デカン25mlおよび2−エチルヘキシル
アルコール23.4ml(150mmol)を130℃
で2時間加熱反応を行ない均一溶液とした後、この溶液
中に無水フタル酸1.11g(7.5mmol)を添加
し、130℃にてさらに1時間撹拌混合を行ない、無水
フタル酸を該均一溶液に溶解させた。得られた均一溶液
を室温に冷却した後、−20℃に保持された四塩化チタ
ン200ml(1.8mol)中に1時間にわたって全
量滴下した。滴下終了後、混合溶液の温度を4時間かけ
て110℃に昇温し、110℃に到達したところで3−
エトキシ−2−フェニルプロピオン酸エチル2.8g
(12.5mmol)を添加し、2時間110℃で撹拌
反応させた。反応終了後、熱時ろ過にて固体部分を採取
し、四塩化チタン200mlに再懸濁させた後、再度1
10℃で2時間反応させた。反応終了後、再度、熱時ろ
過にて固体部分を採取し、110℃のデカンおよび室温
のヘキサンで十分に洗浄した。得られた固体状チタン触
媒成分中のチタン含有率を測定したところ、2.2重量
%であった。4−メチル−1−ペンテンとの予備接触 窒素雰囲気下、ヘプタン35ml、上記の固体状チタン
触媒成分15mg、トリエチルアルミニウム0.86g
(7.5mmol)、シクロヘキシルメチルジメトキシ
シラン0.47g(2.5mmol)、4−メチル−1
−ペンテン60mgを10℃で5分間撹拌反応させた。プロピレンの重合 窒素雰囲気下、内容積6.0lの撹拌機付きオートクレ
ーブに上記予備接触させた触媒成分混合物全量を装入し
た。次いで、プロピレン1835g(43.6mo
l)、プロピレンに対して0.13mol%になるよう
に水素を装入し、70℃まで昇温させ1時間の重合を行
なった。1時間後、未反応のプロピレンを除去し重合を
終結させた。その結果、745gのポリプロピレンが得
られた。重合活性は49.7Kg/g−固体状チタン触
媒成分、生成したポリプロピレンのGPCによる分子量
分布MW /Mn は5.0、アイソタクチシチーを示す13
C−NMRによるアイソタクチックトリアド分率[m
m]は97.2%、MFRは11.5g/10分であっ
た。なお、分子量分布(Mw /Mn )において Mw は
重量平均分子量を、Mn は数平均分子量である。さら
に、アイソタクチックトリアド分率[mm]は、プロピ
レン単量体単位が3個連続してプロピレンのメチル基が
メソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン単量体単位の
分率である。NMRスペクトルの吸収帰属決定法は、M
acromolecules,8,687(1975)
に基づいた。
る。実施例1 固体状チタン触媒成分の調製 窒素雰囲気下、無水塩化マグネシウム4.76g(50
mmol)、デカン25mlおよび2−エチルヘキシル
アルコール23.4ml(150mmol)を130℃
で2時間加熱反応を行ない均一溶液とした後、この溶液
中に無水フタル酸1.11g(7.5mmol)を添加
し、130℃にてさらに1時間撹拌混合を行ない、無水
フタル酸を該均一溶液に溶解させた。得られた均一溶液
を室温に冷却した後、−20℃に保持された四塩化チタ
ン200ml(1.8mol)中に1時間にわたって全
量滴下した。滴下終了後、混合溶液の温度を4時間かけ
て110℃に昇温し、110℃に到達したところで3−
エトキシ−2−フェニルプロピオン酸エチル2.8g
(12.5mmol)を添加し、2時間110℃で撹拌
反応させた。反応終了後、熱時ろ過にて固体部分を採取
し、四塩化チタン200mlに再懸濁させた後、再度1
10℃で2時間反応させた。反応終了後、再度、熱時ろ
過にて固体部分を採取し、110℃のデカンおよび室温
のヘキサンで十分に洗浄した。得られた固体状チタン触
媒成分中のチタン含有率を測定したところ、2.2重量
%であった。4−メチル−1−ペンテンとの予備接触 窒素雰囲気下、ヘプタン35ml、上記の固体状チタン
触媒成分15mg、トリエチルアルミニウム0.86g
(7.5mmol)、シクロヘキシルメチルジメトキシ
シラン0.47g(2.5mmol)、4−メチル−1
−ペンテン60mgを10℃で5分間撹拌反応させた。プロピレンの重合 窒素雰囲気下、内容積6.0lの撹拌機付きオートクレ
ーブに上記予備接触させた触媒成分混合物全量を装入し
た。次いで、プロピレン1835g(43.6mo
l)、プロピレンに対して0.13mol%になるよう
に水素を装入し、70℃まで昇温させ1時間の重合を行
なった。1時間後、未反応のプロピレンを除去し重合を
終結させた。その結果、745gのポリプロピレンが得
られた。重合活性は49.7Kg/g−固体状チタン触
媒成分、生成したポリプロピレンのGPCによる分子量
分布MW /Mn は5.0、アイソタクチシチーを示す13
C−NMRによるアイソタクチックトリアド分率[m
m]は97.2%、MFRは11.5g/10分であっ
た。なお、分子量分布(Mw /Mn )において Mw は
重量平均分子量を、Mn は数平均分子量である。さら
に、アイソタクチックトリアド分率[mm]は、プロピ
レン単量体単位が3個連続してプロピレンのメチル基が
メソ結合した連鎖の中心にあるプロピレン単量体単位の
分率である。NMRスペクトルの吸収帰属決定法は、M
acromolecules,8,687(1975)
に基づいた。
【0018】実施例2 4−メチル−1−ペンテンとの予備接触時に、電子供与
性化合物として、シクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ンの代わりにジフェニルジメトキシシランを等モル使用
したこと以外は、すべて、実施例1と同一の条件ならび
に方法でプロピレン重合を行なった。その結果、777
gのポリプロピレンが得られた。重合活性は51.8K
g/g−固体状チタン触媒成分、生成したポリプロピレ
ンのMw/Mn は5.1、[mm]は97.5%、MF
Rは8.1g/10分であった。
性化合物として、シクロヘキシルメチルジメトキシシラ
ンの代わりにジフェニルジメトキシシランを等モル使用
したこと以外は、すべて、実施例1と同一の条件ならび
に方法でプロピレン重合を行なった。その結果、777
gのポリプロピレンが得られた。重合活性は51.8K
g/g−固体状チタン触媒成分、生成したポリプロピレ
ンのMw/Mn は5.1、[mm]は97.5%、MF
Rは8.1g/10分であった。
【0019】実施例3、4 4−メチル−1−ペンテンとの予備接触時間を2分、1
5分としたほかは全て実施例1と同様にポリプロピレン
を得た。結果を表1に示す。
5分としたほかは全て実施例1と同様にポリプロピレン
を得た。結果を表1に示す。
【0020】実施例5、6 4−メチル−1−ペンテンとの予備接触温度を−10
℃、50℃としたほかは全て実施例1と同様にポリプロ
ピレンを得た。結果を表1に示す。
℃、50℃としたほかは全て実施例1と同様にポリプロ
ピレンを得た。結果を表1に示す。
【0021】実施例7 4−メチル−1−ペンテンとの予備接触量を400mg
としたほかは全て実施例1と同様にポリプロピレンを得
た。結果を表1に示す。
としたほかは全て実施例1と同様にポリプロピレンを得
た。結果を表1に示す。
【0022】比較例1 実施例1においてヘキサン中での4−メチル−1−ペン
テンとの予備接触操作を行わなかったことの他は、すべ
て、実施例1と同一の条件ならびに方法でプロピレン重
合を行なった。その結果、332gのポリプロピレンが
得られた。重合活性は22.1Kg/g−固体状チタン
触媒成分、生成したポリプロピレンのM w /Mn は5.
0、[mm]は96.8%、MFRは11.8g/10
分であった。
テンとの予備接触操作を行わなかったことの他は、すべ
て、実施例1と同一の条件ならびに方法でプロピレン重
合を行なった。その結果、332gのポリプロピレンが
得られた。重合活性は22.1Kg/g−固体状チタン
触媒成分、生成したポリプロピレンのM w /Mn は5.
0、[mm]は96.8%、MFRは11.8g/10
分であった。
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明を実施することにより、高立体規
則性のポリα−オレフィンを高収率で安価で製造するこ
とができ、工業的にも有用である。
則性のポリα−オレフィンを高収率で安価で製造するこ
とができ、工業的にも有用である。
【図1】本発明のα−オレフィンの重合方法の概略を示
すフローチャート図である。
すフローチャート図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 (1)マグネシウム、チタン、ハロゲン
および下記一般式(1); (R1 O)i (R2 O)j (R3 O)k −Z−COOR4 (1) (R1 、R2 、R3 およびR4 は炭化水素基、Zはその
水素原子が芳香族炭化水素で置換されていても良い脂肪
族炭化水素基、またi、j、kは0ないし3の整数であ
り、i、j、kの合計は1以上である)で表されるアル
コキシエステル化合物を必須成分として含有する固体状
チタン触媒成分、 (2)有機アルミニウム化合物、 (3)電子供与性化合物から形成される重合触媒成分を (4)炭素数4以上のオレフィン単量体で予備接触させ
る工程を含むことを特徴とするα−オレフィンの重合方
法。 - 【請求項2】 炭素数4以上のオレフィン単量体で予備
接触させる工程において、固体状チタン触媒成分1gに
対して、炭素数4以上のオレフィン単量体が0.01〜
10gである請求項1記載のα−オレフィンの重合方
法。 - 【請求項3】 炭素数4以上のオレフィン単量体で予備
接触させる温度が−70〜40℃である請求項1記載の
α−オレフィンの重合方法。 - 【請求項4】 炭素数4以上のオレフィン単量体で予備
接触させる時間が0.001〜10分である請求項1記
載のα−オレフィンの重合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23490692A JP3279352B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | α−オレフィンの重合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23490692A JP3279352B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | α−オレフィンの重合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0680719A true JPH0680719A (ja) | 1994-03-22 |
JP3279352B2 JP3279352B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=16978154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23490692A Expired - Fee Related JP3279352B2 (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | α−オレフィンの重合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3279352B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105022A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Mitsui Chemicals Inc | α−オレフィン系重合体の製造方法 |
WO2017090377A1 (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 東邦チタニウム株式会社 | オレフィン類重合用触媒の製造方法 |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP23490692A patent/JP3279352B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105022A (ja) * | 2001-09-28 | 2003-04-09 | Mitsui Chemicals Inc | α−オレフィン系重合体の製造方法 |
WO2017090377A1 (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 東邦チタニウム株式会社 | オレフィン類重合用触媒の製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3279352B2 (ja) | 2002-04-30 |
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