JPH0680610A - Z−シクロヘキシリデン酢酸誘導体の製造方法 - Google Patents

Z−シクロヘキシリデン酢酸誘導体の製造方法

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JPH0680610A
JPH0680610A JP4236177A JP23617792A JPH0680610A JP H0680610 A JPH0680610 A JP H0680610A JP 4236177 A JP4236177 A JP 4236177A JP 23617792 A JP23617792 A JP 23617792A JP H0680610 A JPH0680610 A JP H0680610A
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butyldiphenylsilyloxy
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式 【化1】 (式中、R↑1 、R↑2 およびR↑3 はそれぞれ水素原
子または水酸基の保護基を表し、Aは水素原子、水酸基
または保護された水酸基を表す。)で示されるシクロヘ
キサノン誘導体と、一般式 【化2】 (式中、R↑4 は低級アルキル基を表し、R↑5 、R↑
6 およびR↑7 はそれぞれ低級アルキル基またはアリー
ル基を表す。)で示されるシリル酢酸エステル誘導体を
塩基の存在下に反応させることを特徴とする一般式 【化3】 (式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4 およびAは前
記定義のとおりである。)で示されるZ−シクロヘキシ
リデン酢酸誘導体の製造方法。 【効果】 1α−ヒドロキシビタミンD誘導体の合成中
間体として有用なZ−シクロヘキシリデン酢酸誘導体を
安価な出発原料から比較的短工程で高選択的に製造する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なZ−シクロヘキシ
リデン酢酸誘導体の製造方法に関する。本発明により製
造されるZ−シクロヘキシリデン酢酸誘導体は、慢性腎
不全、副甲状腺機能低下症、骨軟化症、骨粗鬆症などの
カルシウム代謝の欠陥症の治療に有効とされている1α
−ヒドロキシビタミンD↓3 、1α,25−ジヒドロキ
シビタミンD↓3 、1α−ヒドロキシビタミンD↓2 、
24−エピ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓2
、2β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1α,25
−ジヒドロキシビタミンD↓3 などの1α−ヒドロキシ
ビタミンD誘導体、および乾癬等の皮膚疾患、骨髄性白
血病などの細胞分化機能に異常をきたした疾患の治療に
効果が期待されている1α,24−ジヒドロキシビタミ
ンD↓3 、22−オキサ−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD↓3 、22−デヒドロ−26,27−シクロ−
1α,24−ジヒドロキシビタミンD↓3 などの1α−
ヒドロキシビタミンD誘導体の合成中間体として有用で
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ビタミンD研究の進展に伴い、上
記の1α−ヒドロキシビタミンD誘導体をはじめ、数多
くの1α−ヒドロキシビタミンD誘導体が医薬品として
開発されてきているが、これら1α−ヒドロキシビタミ
ンD誘導体の製造だけでなく、それらを医薬品として開
発する上で必要となる代謝物、分解物または標識化合物
を合成するためにはコンバージェントな合成法が有用で
ある。
【0003】1α−ヒドロキシビタミンD誘導体のA環
相当化合物を合成し、CD環相当化合物と結合させるコ
ンバージェントな1α−ヒドロキシビタミンD誘導体の
合成法において、そのA環相当化合物として、Z−シク
ロヘキシリデン酢酸誘導体より得られるZ−シクロヘキ
シリデンエチルジフェニルホスフィンオキシドを用いる
方法が知られている。例えば、ジャーナル・オブ・オー
ガニック・ケミストリー(Journal of Organic Chemist
ry)、第51巻、第3098頁(1986年)には、
(S)−(+)−カルボンを原料として使用し、E−お
よびZ−(2−メチレン−3,5−ジヒドロキシシクロ
ヘキシリデン)酢酸エチルを経てZ−(2−メチレン−
3,5−ジ(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)シク
ロヘキシリデン)エチルジフェニルホスフィンオキシド
を合成する方法(以下、これを従来法(1)と称す。)
が報告されており、またテトラヘドロン・レターズ(Te
trahedron Letters)、第31巻、第1577頁(19
90年)には、シクロヘキセンジカルボン酸エステルを
原料として使用し、6,8−ジ(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)−3,4,4a,5,6,7,8,8a
−オクタヒドロベンゾ−2−ピラン−1H−3−オンを
経てZ−(2−メチレン−3,5−ジ(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)シクロヘキシリデン)酢酸メチル
を合成する方法(以下、これを従来法(2)と称す。)
が報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来法(2)
は、Z−(2−メチレン−3,5−ジ(tert−ブチルジ
メチルシリルオキシ)シクロヘキシリデン)酢酸メチル
に至る反応工程が長いこと、反応剤が高価であることな
どの欠点を有している。また従来法(1)は、シクロヘ
キシリデン部分の立体配置を制御できないため、Z−
(2−メチレン−3,5−ジヒドロキシシクロヘキシリ
デン)酢酸エチルを選択的に合成するためには、E−
(2−メチレン−3,5−ジヒドロキシシクロヘキシリ
デン)酢酸エチルを光反応によりZ体へ異性化する必要
があり、大量合成が困難であることから、工業的にZ−
シクロヘキシリデン酢酸誘導体を製造する際には採用し
難い。
【0005】さらに、2β−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−1α,25−ジヒドロキシビタミンD↓3 のよう
に2β−位に置換基を有する1α−ヒドロキシビタミン
D誘導体に適応可能な中間体の製造方法は従来知られて
いない。
【0006】しかして、本発明の目的は、入手容易で安
価な原料を用い、比較的短工程で1α−ヒドロキシビタ
ミンD誘導体の合成中間体として有用なZ−シクロヘキ
シリデン酢酸誘導体を高選択的に与える製造方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、一般式(I)
【0008】
【化4】
【0009】(式中、R↑1 、R↑2 およびR↑3 はそ
れぞれ水素原子または水酸基の保護基を表し、Aは水素
原子、水酸基または保護された水酸基を表す。)で示さ
れるシクロヘキサノン誘導体(以下、これをシクロヘキ
サノン誘導体(I)と略称する。)と、一般式(II)
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R↑4 は低級アルキル基を表し、
R↑5 、R↑6 およびR↑7 はそれぞれ低級アルキル基
またはアリール基を表す。)で示されるシリル酢酸エス
テル誘導体(以下、これをシリル酢酸エステル誘導体
(II)と略称する。)を塩基の存在下に反応させるこ
とを特徴とする一般式(III)
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4
およびAは前記定義のとおりである。)で示されるZ−
シクロヘキシリデン酢酸誘導体(以下、これをZ−シク
ロヘキシリデン酢酸誘導体(III)と略称する。)の
製造方法を提供することにより達成される。
【0014】上記一般式(I)〜(III)においてR
↑1 、R↑2 およびR↑3 が表す水酸基の保護基、およ
びAが保護された水酸基を表す場合の該水酸基の保護基
としては、水酸基の保護を果たす置換基であればどのよ
うなものであってもよいが、例えば、トリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、
tert−ブチルジメチルシリル基、tert−ブチルジフェニ
ルシリル基などの三置換シリル基;メトキシメチル基、
メトキシエトキシメチル基、1−エトキシエチル基、1
−メトキシ−1−メチルエチル基などの1−アルコキシ
アルキル基;テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピ
ラニル基などの2−オキサシクロアルキル基;ベンジル
基、p−メトキシベンジル基、ジフェニルメチル基など
のアリールメチル基などを挙げることができる。水酸基
の保護基としては、tert−ブチルジメチルシリル基、te
rt−ブチルジフェニルシリル基などの三置換シリル基が
好ましい。また、Aが保護された水酸基を表す場合、該
水酸基の保護基とR↑1 とが一緒になってエチリデン
基、イソプロピリデン基、ベンジリデン基などの置換し
ていてもよいメチレン基により環状アセタールを形成し
てもよい。さらにAが保護された水酸基を表す場合、該
水酸基の保護基としては、アセチル基、プロパノイル
基、ブチリル基、ベンゾイル基などのアシル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、ベンジルオキ
シカルボニル基、アリルオキシカルボニル基などのアル
コキシカルボニル基などが例示される。
【0015】R↑4 、R↑5 、R↑6 およびR↑7 が表
す低級アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが
挙げられ、R↑5 、R↑6 およびR↑7 が表すアリール
基としては、例えば、フェニル基、トリル基、ペンタフ
ルオロフェニル基などが挙げられる。
【0016】本発明において使用される塩基としては、
リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチル
ジシラジド、リチウムジシクロヘキシルアミドなどの強
塩基を例示することができるが、その中でもリチウムヘ
キサメチルジシラジド、リチウムジシクロヘキシルアミ
ドが特に好ましい。塩基の使用量は、原料であるシリル
酢酸エステル誘導体(II)に対して0.8〜2.0当
量の範囲であることが好ましく、0.9〜1.2当量の
範囲であることがより好ましい。
【0017】上記の塩基は、常法に従って、対応するア
ミンとブチルリチウム、メチルリチウム、tert−ブチル
リチウムなどの有機リチウム化合物とを、テトラヒドロ
フラン、ジエチルエーテルなどの不活性溶媒中で反応さ
せることにより調製することができる。有機リチウム化
合物は、アミンに対して0.5〜1.2当量の範囲で使
用することが好ましく、0.8〜1.0当量の範囲で使
用することがより好ましい。調製温度としては0〜−1
00℃の範囲の温度を採用することが好ましく、−20
〜−78℃の範囲の温度を採用することがより好まし
い。
【0018】シリル酢酸エステル誘導体(II)は原料
であるシクロヘキサノン誘導体(I)に対して0.5〜
2.0当量の範囲で使用することが好ましく、0.9〜
1.2当量の範囲で使用することがより好ましい。
【0019】反応は30〜−100℃の範囲の温度で行
うことができるが、0〜−78℃の範囲の温度で行うこ
とがより好ましい。また、反応を完結させるために室温
まで昇温してもよい。
【0020】このようにして得られるZ−シクロヘキシ
リデン酢酸誘導体(III)の反応混合物からの単離・
精製は、一般に有機化合物を反応混合物から単離・精製
するに際して用いられている方法と同様の方法により行
われる。例えば、反応混合物を希塩酸、塩化アンモニウ
ム水溶液などで処理し、ジエチルエーテル、酢酸エチル
などの有機溶媒で抽出し、抽出液を重曹水、食塩水など
で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム、無水硫酸ナトリ
ウムなどで乾燥後、濃縮して粗生成物を得、該粗生成物
を必要に応じて再結晶、クロマトグラフィ−などにより
精製し、Z−シクロヘキシリデン酢酸誘導体(III)
を得る。
【0021】原料となるシクロヘキサノン誘導体(I)
は、安価なマンニトールまたは酒石酸を原料として「日
本化学会第61春季年会講演予稿集1D227(199
0年、社団法人日本化学会発行)」および「ジャーナル
・オブ・アメリカン・ケミカル・ソサエティ(J. Am. C
hem. Soc.)、第113巻、第2789頁(1991
年)」に記載された方法により得られる、下記の一般式
(VIII)で示される1,2−エポキシ−5−ヘキセ
ン−3,4−ジオール誘導体または1,2−エポキシ−
5−ヘキセン−4−オール誘導体を用いて、下記の反応
工程Aに従って製造することができる。
【0022】
【化7】
【0023】上記の式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 およ
びAは前記定義のとおりである。
【0024】一般式(VIII)で示される1,2−エ
ポキシ−5−ヘキセン−3,4−ジオール誘導体または
1,2−エポキシ−5−ヘキセン−4−オール誘導体
を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジ
メチルホルムアミドなどの不活性溶媒中で、シアン化カ
リウム、シアン化ナトリウム、シアン化マグネシウムな
どのシアノ化剤と反応させることにより、対応する一般
式(VII)で示されるニトリル誘導体を得る。
【0025】一般式(VII)で示されるニトリル誘導
体を、その水酸基を必要に応じて保護したのち、常法に
従い、水素化ジイソプロピルアルミニウム、水素化ジイ
ソブチルアルミニウムなどで還元することにより、一般
式(VI)で示されるアルデヒド誘導体を得る。
【0026】一般式(VI)で示されるアルデヒド誘導
体を、必要に応じてその水酸基を保護したのち、常法に
従い、ヒドロキシルアミンと反応させることにより、一
般式(V)で示されるオキシム誘導体を得る。
【0027】一般式(V)で示されるオキシム誘導体
を、塩化メチレン、クロロホルム、ジクロロエタン、ト
ルエン、ジオキサンなどの不活性溶媒中で、トリエチル
アミン、ピリジンなどの触媒の存在下または不存在下
に、該オキシム誘導体に対して1〜20当量の次亜塩素
酸ナトリウム水溶液、次亜塩素酸tert−ブチルなどの酸
化剤を−20〜30℃で反応させることにより、生成し
たニトリルオキシドが1,3−双極子付加し環化した一
般式(IV)で示されるイソオキサゾール誘導体を得
る。
【0028】一般式(IV)で示されるイソオキサゾー
ル誘導体を、メタノール、エタノール、テトラヒドロフ
ランなどの不活性溶媒中または該不活性溶媒と水との混
合溶媒中、必要に応じてホウ酸、酢酸などの酸の存在下
に、ラネーニッケル、パラジウム−炭素、酸化白金など
の触媒を用いて加水素分解し、必要に応じて水酸基の保
護または脱保護を行うことにより、シクロヘキサノン誘
導体(I)を得ることができる。
【0029】本発明により得られたシクロヘキシリデン
酢酸誘導体(III)は1α−ヒドロキシビタミンD誘
導体の合成中間体として有用である。例えば、本発明に
より得られる2−ヒドロキシメチル−3,5−ジ(tert
−ブチルジメチルシリルオキシ)シクロヘキシリデン酢
酸メチルは、「テトラヘドロン・レターズ、第31巻、
第1577頁(1990年)」に記載された方法によ
り、2−メチレン−3,5−ジ(tert−ブチルジメチル
シリルオキシ)シクロヘキシリデンエタノールへと導く
ことができる。
【0030】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、本発明はこれらの実施例により限定されるも
のではない。
【0031】参考例1 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−ヒドロ
キシ−6−ヘプテンニトリルの合成]飽和硫酸マグネシ
ウム水溶液50mlを10℃に冷却し、該水溶液にシア
ン化ナトリウム10.23gを発熱させないように少し
ずつ加えた。得られた溶液を10℃で45分間攪拌した
のち、1,2−エポキシ−3,4−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−5−ヘキセン7.61gをメタノール30
mlに溶解して得られた溶液を、発熱しない程度に少し
ずつ加えた。反応液を室温で2時間攪拌したのち、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製するこ
とにより、下記の物性を有する4,5−(ジメチルメチ
レンジオキシ)−3−ヒドロキシ−6−ヘプテンニトリ
ルを2.11g得た。 NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 )δ:5.
94(ddd,1H,J=7.6Hz,10.7Hzお
よび18.3Hz),5.25〜5.55(m,2
H),4.40(dd,1H,J=7.6Hzおよび
8.0Hz),4.08(m,1H),3.76(d
d,1H,J=5.8Hzおよび7.7Hz),2.6
4(d,1H,J=5.9Hz),2.63(d,1
H,6.4Hz),2.46(brs,1H),1.4
2(s,6H) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 3446,3086,2986,2934,2892,
2250,1645,1456,1411,1372,
1215,1168,1121,1066,991,9
33,873,810,511
【0032】参考例2 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−メトキ
シメトキシ−6−ヘプテンニトリルの合成]参考例1で
得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−
ヒドロキシ−6−ヘプテンニトリル2.11gにジイソ
プロピルエチルアミン9mlを加え、得られた溶液に0
℃でメトキシメトキシクロリド2mlを少しずつ加え
た。反応液を0℃で16時間攪拌し、ジエチルエーテル
300mlで希釈し、次いで1N塩酸、飽和重曹水、食
塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したの
ち、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製することにより、下記の物
性を有する4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3
−メトキシメトキシ−6−ヘプテンニトリルを2.28
g得た(収率88%)。 NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 )δ:5.
93(ddd,1H,J=6.3Hz,10.2Hzお
よび17.3Hz),5.16〜5.52(m,2
H),4.74(s,2H),4.35(dd,1H,
J=6.6Hzおよび7.3Hz),3.78〜4.0
0(m,2H),3.45(s,3H),2.60〜
2.80(m,2H),1.42(s,6H) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 2986,2934,2896,2826,2248,
1644,1455,1414,1380,1372,
1245,1216,1154,1106,1062,
1039,992,920,875,809,512
【0033】参考例3 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−メトキ
シメトキシ−6−ヘプテナールオキシムの合成]参考例
2で得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−
3−メトキシメトキシ−6−ヘプテンニトリル159.
8mgを乾燥したトルエン20mlに溶解し、得られた
溶液に−78℃にて0.5N−水素化ジイソプロピルア
ルミニウムのトルエン溶液1.6mlを加えた。反応液
を−78℃で2時間攪拌し、次いで−40℃で30分間
攪拌したのち、該反応液に0℃にて5%希硫酸を少しず
つ加えた。反応液をジエチルエーテルで希釈し、食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧
下に濃縮することにより、4,5−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−3−メトキシメトキシ−6−ヘプテナール
を91.9mg得た。上記で得られた4,5−(ジメチ
ルメチレンジオキシ)−3−メトキシメトキシ−6−ヘ
プテナール91.9mgをピリジン1mlに溶解し、得
られた溶液に室温でヒドキシルアミン塩酸塩45mgを
加えた。反応液を室温で8時間攪拌し、ジエチルエーテ
ルで希釈し、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥したのち、減圧下に濃縮した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することに
より、下記の物性を有する4,5−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−3−メトキシメトキシ−6−ヘプテナール
オキシムを89.5mg得た(収率52%)。 NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 )δ:8.
02(br.s,1H),7.62(br.s,1
H),7.49(t,1H,J=6.4Hz),6.9
3(t,1H,J=5.4Hz),5.64〜6.10
(m,2H),5.16〜5.00(m,4H),4.
56〜4.90(m,4H),4.24〜4.48
(m,2H),3.72〜4.10(m,4H),3.
39(s,6H),2.67(t,2H,J=5.7H
z),2.50(t,2H,J=5.9Hz),1.4
2(s,12H) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 3379,3088,2984,2892,2826,
1727,1647,1453,1427,1380,
1371,1244,1214,1152,1100,
1032,991,920,876,813,705,
665,512,453
【0034】参考例4 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−6−(メト
キシメトキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒ
ドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールの合成]参考例
3で得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−
3−メトキシメトキシ−6−ヘプテナールオキシム8
9.5mgを塩化メチレン4mlに溶解し、得られた溶
液に0℃でトリエチルアミン0.035mlを加えた。
得られた溶液に0℃で10%次亜塩素酸ナトリウム水溶
液2.6mlを加え、次いで0℃で57時間攪拌した。
反応液をジエチルエーテルで希釈し、次いで飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、下記の物性を有する4,5−(ジメチルメチレンジ
オキシ)−6−(メトキシメトキシ)−3,3a,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサ
ゾールを50.5mg得た(収率56%)。 ↑1 H−NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,
TMS) 4.76(d,1H,J=4.1Hz),4.66
(d,1H,J=4.1Hz),4.63(ABX,1
H,J=8.5Hzおよび10.0Hz),4.41
(ddd,1H,J=2.3Hz,2.4Hzおよび
3.3Hz),4.13(ABX,1H,J=8.5H
zおよび10.0Hz),3.98(dd,1H,J=
9.5Hzおよび10.0Hz),3.63(dd,1
H,J=2.3Hzおよび9.5Hz),3.56(d
dd,1H,J=1.3Hz,8.5Hzおよび10.
0Hz),3.39(s,3H),3.05(ABX,
1H,J=2.4Hzおよび15.7Hz),2.41
(ABXY,1H,J=1.3Hz,3.3Hzおよび
15.7Hz),1.45(s,3H),1.44
(s,3H) ↑13C−NMRスペクトル(22.5MHz,CCl↓
4 ) 154.7,111.4,96.1,80.6,76.
2,68.8,55.6,53.5,29.6,27.
0,26.6 IRスペクトル(neat,cm↑-1) 3522,2982,2932,2892,2824,
1720,1632,1455,1381,1371,
1333,1306,1266,1231,1151,
1089,1038,988,918,870,83
2,794,780,672,590,518
【0035】参考例5 [2−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノ
ンの合成]反応容器内にラネーニッケルW−2(川研フ
ァインケミカル株式会社製、NDHF−90)550m
gを入れ、水、メタノールで1回ずつ洗浄した。次いで
ホウ酸48mgを加え、該反応容器内をアルゴンで置換
し、次いで水素で置換した。メタノール1.5mlおよ
び水0.3mlを加えてホウ酸を溶解させたのち、参考
例4で得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)
−6−(メトキシメトキシ)−3,3a,4,5,6,
7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾール8
0mgをメタノール3.5mlに溶解して得られた溶液
を室温にて加え、次いで5時間攪拌した。反応液をジエ
チルエーテルで希釈し、フロリジルを通して濾過した。
濾液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥したのち、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−で精製することにより、
下記の物性を有する2−ヒドロキシメチル−3,4−
(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メトキシメトキ
シ)シクロヘキサノン49mgを得た(収率61%)。 ↑1 H−NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,
TMS) 4.52〜4.88(m,2H),4.38〜4.50
(m,1H),3.80〜4.30m,4H),3.3
6(s,3H),2.32〜2.88(m,4H),
1.50(s,3H),1.46(s,3H) ↑13C−NMRスペクトル(22.5MHz,CCl↓
4 ) 207.8,112.3,96.2,80.4,72.
8,68.7,59.5,56.6,55.6,46.
0,27.2,26.6,14.7 IRスペクトル(neat,cm↑-1) 3494,2982,2930,2892,1713,
1644,1455,1383,1371,1325,
1228,1169,1150,1100,1038,
999,918,851,803,787,693,5
27,506,439 旋光度 [α]↓D =−7.35°(c=0.14,CHCl↓
3 )
【0036】参考例6 [2−(1−エトキシエトキシ)メチル−3,4−(ジ
メチルメチレンジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)
シクロヘキサノンの合成]参考例5で得られた2−ヒド
ロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)
−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノン1.35
3gを乾燥した塩化メチレン20mlに溶解し、得られ
た溶液に0℃で触媒量のピリジニウム p−トルエンス
ルホナートを加え、次いでエチルビニルエーテル0.5
5mlを少しずつ加えた。反応液を0℃で8時間攪拌
し、氷冷した重曹水で中和したのち、ジエチルエーテル
200mlで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−で精製することにより、下記の物性を有する2−(1
−エトキシエトキシ)メチル−3,4−(ジメチルメチ
レンジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキ
サノンを1.468g得た。 ↑1 H−NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,
TMS) 4.5〜4.9(m,3Hz),4.3〜4.5(m,
1H),4.1〜4.3(m,1H),3.2〜4.1
(m,5H),3.36(s,3H),2.3〜2.9
(m,3H),1.50(s,3H),1.45(s,
3H),1.31(d,J=5.3Hz,3H),1.
30(d,J=5.3Hz,3H),1.21(t,J
=7.1Hz,3H) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 2980,2930,2892,1720,1453,
1381,1340,1226,1149,1098,
1038,992,952,919,852,803,
788,680,525,42
【0037】参考例7 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−(tert
−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテンニト
リルの合成]参考例1で得られた4,5−(ジメチルメ
チレンジオキシ)−3−ヒドロキシ−6−ヘプテンニト
リル2.11gおよびイミダゾール2.0gを塩化メチ
レン30mlに溶解して得られた溶液に0℃でtert−ブ
チルジフェニルシリルクロリド3.65gを少しずつ加
えた。反応液を室温で16時間攪拌し、ジエチルエーテ
ル300mlで希釈し、次いで1N塩酸、飽和重曹水、
食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
のち、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−で精製することにより、下記の
物性を有する4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−
3−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘ
プテンニトリルを4.0g得た(収率86%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 435
【0038】参考例8 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−(tert
−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテナール
オキシムの合成]参考例3において、4,5−(ジメチ
ルメチレンジオキシ)−3−メトキシメトキシ−6−ヘ
プテンニトリル159.8mgの代りに参考例7で得ら
れた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−(te
rt−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテンニ
トリル288.4mgを用いた以外は同様に反応および
分離精製を行うことにより、下記の物性を有する4,5
−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−(tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテナールオキシム
を225mg得た(収率75%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 453
【0039】参考例9 [4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−6−(tert
−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3,3a,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサ
ゾールの合成]参考例4において、4,5−(ジメチル
メチレンジオキシ)−3−メトキシメトキシ−6−ヘプ
テナールオキシム89.5mgの代りに参考例8で得ら
れた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−(te
rt−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテナー
ルオキシム157mgを用いた以外は同様に反応および
分離精製を行うことにより、下記の物性を有する4,5
−(ジメチルメチレンジオキシ)−6−(tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)−3,3a,4,5,6,7
−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールを9
1.5mg得た(収率59%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 451
【0040】参考例10 [2−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−5−(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)シクロヘキサノンの合成]参考例5において、4,
5−(ジメチルメチレンジオキシ)−6−(メトキシメ
トキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
2,1−ベンゾイソオキサゾール80mgの代りに参考
例9で得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)
−6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3,
3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロベンゾイソオキサ
ゾール141mgを用いた以外は同様に反応および分離
精製を行うことにより、下記の物性を有する2−ヒドロ
キシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−
5−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)シクロヘ
キサノン103mgを得た(収率73%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 454
【0041】参考例11 [2−(1−エトキシエトキシ)メチル−3,4−(ジ
メチルメチレンジオキシ)−5−(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)シクロヘキサノンの合成]参考例6
において、2−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチル
メチレンジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロ
ヘキサノン1.353gの代りに参考例10で得られた
2−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジ
オキシ)−5−(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)シクロヘキサノン2.36gを用いた以外は同様に
反応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有
する2−(1−エトキシエトキシ)メチル−3,4−
(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(tert−ブチルジ
フェニルシリルオキシ)シクロヘキサノンを2.63g
得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 526
【0042】参考例12 [4,5−ジヒドロキシ−6−(tert−ブチルジフェニ
ルシリルオキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキサ
ヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールの合成]参考
例9で得られた4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)
−6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3,
3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾ
イソオキサゾール451mgをテトヒドロフラン10m
lに溶解し、得られた溶液に1N−塩酸1mlを加え、
次いで室温で4時間攪拌した。反応液をジエチルエーテ
ルで希釈し、重曹水で中和し、食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−で精製
することにより、下記の物性を有する4,5−ジヒドロ
キシ−6−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−
3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベ
ンゾイソオキサゾールを341mg得た(収率83
%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 411
【0043】参考例13 [4,6−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−5−ヒドロキシ−3,3a,4,5,6,7−ヘ
キサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールの合成]
参考例12で得られた4,5−ジヒドロキシ−6−(te
rt−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3,3a,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサ
ゾール411mgを塩化メチレン10mlに溶解し、得
られた溶液に、氷冷下にイミダゾール200mgおよび
tert−ブチルジフェニルシリルクロリド357mgを加
えた。反応液を室温で一夜攪拌し、ジエチルエーテルで
希釈し、次いで希塩酸、重曹水、食塩水で順次洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、減圧下に濃縮し
た。得られる残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
−で精製することにより、下記の物性を有する4,6−
ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−5−ヒ
ドロキシ−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−
2,1−ベンゾイソオキサゾールを422mg得た(収
率65%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 649
【0044】参考例14 [5−アセトキシ−4,6−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキ
サヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールの合成]参
考例13で得られた4,6−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−5−ヒドロキシ−3,3a,4,
5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサ
ゾール649mgを塩化メチレン20mlに溶解し、得
られた溶液にトリエチルアミン5mlおよび4−ジメチ
ルアミノピリジン0.5gを加え、次いで塩化アセチル
100mgを加えた。反応液を室温で一夜攪拌し、ジエ
チルエーテルで希釈し、次いで希塩酸、重曹水、食塩水
で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥したのち、減
圧下に濃縮した。得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィ−で精製することにより、下記の物性を有
する5−アセトキシ−4,6−ビス(tert−ブチルジフ
ェニルシリルオキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘ
キサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾールを671
mg得た(収率97%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 691
【0045】参考例15 [4−アセトキシ−3,5−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−2−ヒドロキシメチルシクロヘキ
サノンの合成]参考例5において、4,5−(ジメチル
メチレンジオキシ)−6−(メトキシメトキシ)−3,
3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾ
イソオキサゾール80mgの代りに参考例14で得られ
た5−アセトキシ−4,6−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキ
サヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾール215mg
を用いた以外は同様に反応および分離精製を行うことに
より、下記の物性を有する4−アセトキシ−3,5−ビ
ス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−ヒド
ロキシメチルシクロヘキサノンを156mg得た(収率
72%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 694
【0046】参考例16 [4−アセトキシ−3,5−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−2−(1−エトキシエトキシ)メ
チル−シクロヘキサノンの合成]参考例6において、2
−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジオ
キシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノン
1.353gの代りに参考例15で得られた4−アセト
キシ−3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)−2−ヒドロキシメチルシクロヘキサノン3.6
1mgを用いた以外は同様に反応および分離精製を行う
ことにより、下記の物性を有する4−アセトキシ−3,
5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2
−(1−エトキシエトキシ)メチル−シクロヘキサノン
を3.74g得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 766
【0047】参考例17 [3−ヒドロキシ−5−(tert−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−6−ヘプテンニトリルの合成]参考例1に
おいて、1,2−エポキシ−3,4−(ジメチルメチレ
ンジオキシ)−5−ヘキセン7.61gの代りに5,6
−エポキシ−3−(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−1−ヘキセン15.8gを用いた以外は同様に反
応および分離精製を行うことにより、下記の物性を有す
る3−ヒドロキシ−5−(tert−ブチルジフェニルシリ
ルオキシ)−6−ヘプテンニトリル14.6gを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 379
【0048】参考例18 [3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−6−ヘプテンニトリルの合成]参考例7におい
て、4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−ヒド
ロキシ−6−ヘプテンニトリル2.11gの代りに参考
例17で得られた3−ヒドロキシ−5−(tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテンニトリル4.
06gを用いた以外は同様に反応および分離精製を行う
ことにより、下記の物性を有する3,5−ビス(tert−
ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテンニトリ
ル5.95gを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 617
【0049】参考例19 [3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−6−ヘプテン−1−アールオキシムの合成]参考
例3において、4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)
−3−メトキシメトキシ−6−ヘプテンニトリル15
9.8mgの代りに参考例18で得られた3,5−ビス
(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテ
ンニトリル405mgを用いた以外は同様に反応および
分離精製を行うことにより、下記の物性を有する3,5
−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−6−
ヘプテン−1−アールオキシム320mgを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 635
【0050】参考例20 [4,6−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,
1−ベンゾイソオキサゾールの合成]参考例4におい
て、4,5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−メト
キシメトキシ−6−ヘプテナールオキシム89.5mg
の代りに参考例19で得られた3,5−ビス(tert−ブ
チルジフェニルシリルオキシ)−6−ヘプテン−1−ア
ールオキシム219mgを用いた以外は同様に反応およ
び分離精製を行うことにより、下記の物性を有する4,
6−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−
3,3a,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベ
ンゾイソオキサゾール168mgを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 633
【0051】参考例21 [3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−2−ヒドロキシメチルシクロヘキサノンの合成]
参考例5において、4,5−(ジメチルメチレンジオキ
シ)−6−(メトキシメトキシ)−3,3a,4,5,
6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオキサゾー
ル80mgの代りに参考例20で得られた4,6−ビス
(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−3,3a,
4,5,6,7−ヘキサヒドロ−2,1−ベンゾイソオ
キサゾール197mgを用いた以外は同様に反応および
分離精製を行うことにより、下記の物性を有する3,5
−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−
ヒドロキシメチルシクロヘキサノン180mgを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 636
【0052】参考例22 [3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−2−エトキシエトキシメチルシクロヘキサノンの
合成]参考例6において、2−ヒドロキシメチル−3,
4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メトキシメ
トキシ)シクロヘキサノン1.353gの代りに参考例
21で得られた3,5−ビス(tert−ブチルジフェニル
シリルオキシ)−2−ヒドロキシメチルシクロヘキサノ
ン3.31gを用いた以外は同様に反応および分離精製
を行うことにより、下記の物性を有する3,5−ビス
(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−エトキ
シエトキシメチルシクロヘキサノン3.50gを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 708
【0053】参考例23 [3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)−2−(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)メ
チルシクロヘキサノンの合成]参考例7において、4,
5−(ジメチルメチレンジオキシ)−3−ヒドロキシ−
6−ヘプテンニトリル2.11gの代りに参考例21で
得られた3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリル
オキシ)−2−ヒドロキシメチルシクロヘキサノン5.
16gを用いた以外は同様に反応および分離精製を行う
ことにより、下記の物性を有する3,5−ビス(tert−
ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−(tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ)メチルシクロヘキサノン6.
10gを得た。 FD質量スペクトル [M]↑+ 874
【0054】参考例24 [2−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3,
4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メトキシメ
トキシ)シクロヘキサノンの合成]参考例5で得られた
2−ヒドロキシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジ
オキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノン
659mgおよびトリエチルアミン1.13mlを塩化
メチレン15mlに溶解し、得られた溶液に0℃でtert
−ブチルジメチルシリルクロライド566mgを加え、
5時間撹拌した。得られた溶液をジエチルエーテルで希
釈し、氷冷した1N塩酸で洗浄した。有機相を飽和重曹
水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮した。得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、下記の物性を有する2−tert−ブチルジメチルシリ
ルオキシメチル−3,4−(ジメチルメチレンジオキ
シ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノンを7
14mg得た(収率75%)。 ↑1 H−NMRスペクトル(90MHz) 4.76(AB,1H,J=6.81Hz),4.63
(AB,1H,J=6.81Hz),4.40(dd,
1H,J=9.77Hzおよび11.57Hz),4.
37(ddd,1H,J=2.06Hz,2.83Hz
および4.63Hz),4.10(dd,1H,J=
2.57Hzおよび10.18Hz),3.89(d
d,1H,J=2.06Hzおよび11.57Hz),
3.79(dd,1H,J=4.11Hzおよび10.
18Hz),3.33(s,3H),2.67(dd,
1H,J=2.83Hzおよび16.97Hz),2.
52(dd,1H,J=4.63Hzおよび16.97
Hz),2.50(ddd,1H,J=2.57Hz,
4.11Hzおよび9.77Hz),1.48(s,3
H),1.44(s,3H),0.85(s,9H),
0.05(s,6H) ↑13C−NMRスペクトル(22.5MHz) 205.0,111.7,96.3,80.4,71.
7,68.7,58.1,56.8,55.4,46.
0,27.3,26.6,25.9(3),18.3,
−5.5(2) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 3424,2982,2928,2888,2854,
1722,1462,1382,1370,1224,
1150,1100,1040,952,919,83
9,779,732,680 旋光度 [α]↓D↑25=−7.60°(c=0.992,CH
Cl↓3)
【0055】実施例1 窒素雰囲気下、ジシクロヘキシルアミン0.46mlを
テトラヒドロフラン7mlに溶解して得られた溶液に−
20℃でブチルリチウムのヘキサン溶液1.35ml
(1.70N、2.30mmol)を滴下し、次いで3
0分間攪拌した。得られた溶液を−78℃に冷却したの
ち、該溶液にトリメチルシリル酢酸エチル0.43ml
(2.35mmol)を加え、次いで−78℃で1時間
攪拌した。得られた反応液に参考例6で得られた2−
(1−エトキシエトキシ)メチル−3,4−(ジメチル
メチレンジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロ
ヘキサノン736mg(2.21mmol)をテトラヒ
ドロフラン12mlに溶解して得られた溶液を−78℃
で10分間かけて滴下した。反応液を同温度で2時間攪
拌し、次いで0℃で5分間攪拌したのち、氷の入った1
N塩酸に注ぎ、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を
重曹水、食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥したのち、減圧下に濃縮して得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィ−で精製することにより、
下記の物性を有する2−(1−エトキシエトキシ)メチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキシリデン酢酸エチル492
mg(収率50%)を得た。また、原料の2−(1−エ
トキシエトキシ)メチル−3,4−(ジメチルメチレン
ジオキシ)−5−(メトキシメトキシ)シクロヘキサノ
ン418mgを回収した。 ↑1 H−NMRスペクトル(90MHz,CCl↓4 ,
TMS)δ:5.75(br.s,1H),4.82
(d,J=6.8Hz,1H),4.69(m,1
H),4.65(d,J=6.8Hz,1H),3.3
7−4.45(m,9H),3.37(s,3H),
2.72(bd,J=7.0Hz,2H),1.70
(br.s,1H),1.43(s,6H),1.08
−1.43(m,9H) IRスペクトル(neat,cm↑-1) 2980,2930,2892,1713,1644,
1444,1377,1271,1209,1150,
1098,1045,959,920,857,78
2,686,508
【0056】実施例2 実施例1において、2−(1−エトキシエトキシ)メチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキサノン736mg(2.2
1mmol)の代りに参考例11で得られた2−(1−
エトキシエトキシ)メチル−3,4−(ジメチルメチレ
ンジオキシ)−5−(tert−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)シクロヘキサノン1.16g(2.21mmo
l)を用いた以外は同様に反応および分離精製を行うこ
とにより、下記の物性を有する(Z)−2−(1−エト
キシエトキシ)メチル−3,4−(ジメチルメチレンジ
オキシ)−5−(tert−ブチルジフェニルシリルオキ
シ)シクロヘキシリデン酢酸エチルを803mg得た
(収率61%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 596
【0057】実施例3 実施例1において、2−(1−エトキシエトキシ)メチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキサノン736mg(2.2
1mmol)の代りに参考例16で得られた4−アセト
キシ−3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリルオ
キシ)−2−(1−エトキシエトキシ)メチル−シクロ
ヘキサノン1.69g(2.21mmol)を用いた以
外は同様に反応および分離精製を行うことにより、下記
の物性を有する(Z)−4−アセトキシ−3,5−ビス
(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−(1−
エトキシエトキシ)メチルシクロヘキシリデン酢酸エチ
ルを1.07g得た(収率58%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 836
【0058】実施例4 実施例1において、2−(1−エトキシエトキシ)メチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキサノン736mg(2.2
1mmol)の代りに参考例22で得られた3,5−ビ
ス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−(1
−エトキシエトキシ)メチルシクロヘキサノン1.56
g(2.21mmol)を用いた以外は同様に反応およ
び分離精製を行うことにより、下記の物性を有する
(Z)−3,5−ビス(tert−ブチルジフェニルシリル
オキシ)−2−(1−エトキシエトキシ)メチルシクロ
ヘキシリデン酢酸エチルを1.22g得た(収率71
%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 778
【0059】実施例5 実施例1において、2−(1−エトキシエトキシ)メチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキサノン736mg(2.2
1mmol)の代りに参考例23で得られた3,5−ビ
ス(tert−ブチルジフェニルシリルオキシ)−2−(te
rt−ブチルジフェニルシリルオキシ)メチルシクロヘキ
サノン1.93g(2.21mmol)を用いた以外は
同様に反応および分離精製を行うことにより、下記の物
性を有する(Z)−3,5−ビス(tert−ブチルジフェ
ニルシリルオキシ)−2−(tert−ブチルジフェニルシ
リルオキシ)メチルシクロヘキシリデン酢酸エチルを
1.42g得た(収率68%)。 FD質量スペクトル [M]↑+ 944
【0060】実施例6 アルゴン雰囲気下、N,N−ジシクロヘキシルアミン
0.77mlをテトラヒドロフラン4mlに溶解して得
られた溶液に−20℃でn−ブチルリチウムのヘキサン
溶液2.27ml(1.70N、3.86mmol)を
滴下し、次いで30分撹拌した。得られた溶液を−78
℃に冷却したのち、該溶液にトリメチルシリル酢酸エチ
ル0.71ml(3.88mmol)を加え、1.5時
間撹拌した。得られた反応液に参考例24で得られた2
−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチル−3,4−
(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メトキシメトキ
シ)シクロヘキサノン364mg(0.97mmol)
をテトラヒドロフラン6mlに溶解して得られた溶液を
ゆっくり加え、−78℃で4時間放置した。反応液を氷
冷した飽和塩化アンモニウム水に注ぎ、ジエチルエーテ
ルで抽出した。抽出液を飽和重曹水、飽和食塩水で順次
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち、減圧下
に濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーで精製することにより、下記の物性を有する
(Z)−(2−tert−ブチルジメチルシリルオキシメチ
ル−3,4−(ジメチルメチレンジオキシ)−5−(メ
トキシメトキシ)シクロヘキシリデン)酢酸エチルを3
65mg得た(収率85%)。 ↑1 H−NMRスペクトル(300MHz) 5.74(bs,1H),4.79(AB,1H,J=
6.86Hz),4.65(AB,1H,J=6.86
Hz),4.54(dd,1H,J=9.15Hzおよ
び10.68Hz),4.20(ddd,1H,J=
4.58Hz,6.10Hzおよび7.63Hz),
4.14(q,2H,J=6.10Hz),3.97
(ddd,1H,J=3.05Hz,9.15Hzおよ
び19.83Hz),3.60(dddd,1H,J=
1.53Hz,1.53Hz,4.58Hzおよび9.
15Hz),3.44(1H,J=4.58Hzおよび
10.68Hz),3.36(s,3H),2.75
(ddd,1H,J=1.52Hz,6.10Hzおよ
び13.73Hz),2.71(dd,1H,J=7.
63Hzおよび13.73Hz),1.44(s,3
H),1.43(s,3H),0.88(s,9H),
0.05(s,3H),0.00(s,3H) ↑13C−NMRスペクトル(75MHz) 165.48,158.84,117.97,112.
07,96.60,79.50,71.90,69.1
3,64.12,59.95,55.54,46.4
4,42.44,27.61,26.78,26.03
(3),18.45,14.42,−5.35,−5.
40 IRスペクトル(neat,cm↑-1) 2924,2856,1715,1639,1465,
1442,1378,1350,1249,1207,
1149,1096,1045,961,920,83
6,778,679,650,507 旋光度 [α]↓D↑25=−100.5°(c=0.38,CH
Cl↓3)
【0061】
【発明の効果】1α−ヒドロキシビタミンD誘導体の合
成中間体として有用なZ−シクロヘキシリデン酢酸誘導
体を、安価な出発原料から比較的短工程で高選択的に製
造することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R↑1 、R↑2 およびR↑3 はそれぞれ水素原
    子または水酸基の保護基を表し、Aは水素原子、水酸基
    または保護された水酸基を表す。)で示されるシクロヘ
    キサノン誘導体と、一般式(II) 【化2】 (式中、R↑4 は低級アルキル基を表し、R↑5 、R↑
    6 およびR↑7 はそれぞれ低級アルキル基またはアリー
    ル基を表す。)で示されるシリル酢酸エステル誘導体を
    塩基の存在下に反応させることを特徴とする一般式(I
    II) 【化3】 (式中、R↑1 、R↑2 、R↑3 、R↑4 およびAは前
    記定義のとおりである。)で示されるZ−シクロヘキシ
    リデン酢酸誘導体の製造方法。
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