JPH0680290A - ローラ及びローラ装置 - Google Patents

ローラ及びローラ装置

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JPH0680290A
JPH0680290A JP23442292A JP23442292A JPH0680290A JP H0680290 A JPH0680290 A JP H0680290A JP 23442292 A JP23442292 A JP 23442292A JP 23442292 A JP23442292 A JP 23442292A JP H0680290 A JPH0680290 A JP H0680290A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の帯状体の特性に対応して安定に給送で
きる比較的廉価なローラ及びローラ装置を提供する。 【構成】 紙,合成樹脂フィルム,金属箔等の帯状体を
給送するローラ及びそのローラを用いたローラ装置であ
って、軸方向に延長して帯状体と接触する山部1と、帯
状体に接触しない谷部2とを円周方向に沿って交互に配
置し、複数の山部1の中の少なくとも一つの山部を、帯
状体との接触長が軸方向に沿って変化するように、断面
形状が円弧の場合に半径を軸方向に沿って変化させた形
状とし、帯状体の巻掛長を軸方向に沿って変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、連続して給送される
紙,合成樹脂フィルム,金属箔等の帯状体を給送するロ
ーラ及びローラ装置に関する。長尺の紙,合成樹脂フィ
ルム,アルミニウム等の金属箔等の帯状体を連続的に給
送して、所定の幅に切断したり、又は所定の直径に巻回
する装置に於いては、ローラを用いて帯状体を給送する
構成が採用されている。又例えば、アルミニウム電解コ
ンデンサ用のアルミニウム箔の粗面化処理装置や化成処
理装置等に於いては、アルミニウム箔を単一又は複数の
ローラからなるローラ装置により給送する構成が採用さ
れている。このような帯状体を給送する単一又は複数の
ローラからなるローラ装置に於いては、帯状体の特性に
対応して安定に給送できることが必要である。
【0002】
【従来の技術】帯状体を給送するローラは、金属或いは
合成樹脂による円筒形のものが一般的である。このよう
な軸方向に沿って帯状体に対する巻掛長が一定の円筒形
のローラにより帯状体を給送する場合、蛇行やしわが生
じないように、帯状体に大きな張力をかけるものであっ
た。又ローラの外周面にゴムやスポンジ等の弾性体を貼
着して、帯状体に過大な応力が加わらないようにした構
成も知られている。又ローラの外周面に直線状の凹凸を
形成して、帯状体との接触面積を小さくし、しわが発生
する機会を少なくしようとした構成も知られている。
【0003】又ローラの外周部に、複数個の凸状部を、
円周方向に沿って所定間隔で且つ軸方向中心に対して左
右対称形の曲線又は直線或いはそれらの組合せ形状と
し、給送される帯状体に大きな張力を与えることなく、
蛇行を防止すると共に、しわの発生を防止したローラ装
置を先に提案した(特願昭62−201826号公報を
参照)。更に、帯状体に対して曲率の小さい曲げを生じ
させることなく給送できるように、断面が円弧形状の凸
状部を形成したローラ装置も先に提案した(実願平1−
8902号を参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】ローラ装置によって
給送される帯状体を例えばアルミニウム電解コンデンサ
用のアルミニウム箔とした場合、このアルミニウム箔の
結晶粒子が大きく、脆性の大きいものが使用されること
がある。又粗面化処理されたアルミニウム箔は金属とし
ての特性が非常に小さくなることがある。このようなア
ルミニウム箔に対しては、小さい曲率の曲げを与えると
破断発生の原因となり、又塑性変形が生じて、製品の特
性を低下させる原因となる。又アルミニウム箔の厚さを
薄くする傾向にあるから、薄くするに伴って引張強度が
小さくなると共に塑性変形を生じ易くなる。
【0005】このようなアルミニウム箔に対して蛇行及
びしわの発生を防止して給送できるように、複数の凸状
部を形成した前述の先に提案したローラ装置は、給送さ
れるアルミニウム箔に対し、このアルミニウム箔の幅中
心から両端にいくに従って長手方向に伸長する作用が生
じる。この伸長の状態がアルミニウム箔に塑性変形を生
じさせる程度となると、アルミニウム箔の幅中心部分に
対して両端部分に弛みが生じることになり、次の処理工
程に於いて問題となる。例えば、大きな外径に巻上げる
と、両端部がだぶつく状態となり、又細幅に裁断した場
合にも、裁断されたそれぞれの長さが異なる状態となる
ことから、巻取りが困難となる問題があった。
【0006】このような点を改善する為に、ローラの軸
方向中心の半径を大きくして、アルミニウム箔に対する
巻掛長を、アルミニウム箔の幅方向中心から幅方向端部
に向かって小さくするようにしたクラウン形状のローラ
が知られている。即ち、アルミニウム箔の幅方向中心に
対して両端部分が伸長されるから、その幅方向中心部分
をクラウン形状のローラにより伸長して、アルミニウム
箔に与えられる伸長を平衡させようとするものである。
しかし、このクラウン形状のローラは、軸方向に沿って
外径変化を与えるものであるから、高精度の工作機械に
より製作する必要があり、従って、単一又は複数のロー
ラからなるローラ装置が高価となる欠点がある。本発明
は、各種の帯状体の特性に対応して安定に給送できる比
較的廉価なローラ及びローラ装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のローラ及びロー
ラ装置は、図1を参照して説明すると、軸方向に延長し
て帯状体と接触する山部1と、帯状体と接触しない谷部
2とを円周方向に沿って交互に配置し、複数の山部1の
中の少なくとも一つの山部を、帯状体との接触長が軸方
向に沿って、軸方向の一部又は全長にわたって変化する
形状とした。
【0008】又山部1の断面形状を矩形又は台形とし、
同一円周上の山部1の頂部に於ける弧の長さを軸方向に
沿って、軸方向の一部又は全長にわたって変化する形状
とした。
【0009】又山部1の断面形状を円弧とし、その円弧
の半径を軸方向に沿って、軸方向の一部又は全長にわた
って変化する形状とした。
【0010】又山部1の断面形状を円弧と楕円弧とを含
み、軸方向にそって、軸方向の一部又は全長にわたって
円弧から楕円弧に連続的に変化する形状とした。
【0011】又山部1の個数,断面形状,帯状体との接
触長の軸方向に沿った変化パターンの少なくとも何れか
一つが異なる複数のローラを組合せて構成した。
【0012】
【作用】軸3を回転して帯状体(図示せず)を給送する
時、帯状体は山部1と接触して給送される。その時、山
部1の頂部の弧の長さ,曲率等を軸方向に沿って、軸方
向の一部又は全長にわたって変化する形状としたことに
より、帯状体の巻掛長が軸方向に沿って一部又は全長に
わたって変化する。その変化パターンに対応して、帯状
体に与える長手方向の伸長作用が帯状体の幅方向に沿っ
て変化する。それにより、幅方向に沿って不均一伸長作
用を受けた帯状体に対して、幅方向に均一な伸長作用が
及ぼされるような構成のローラを容易に実現できる。例
えば、ローラの軸方向中心に於ける接触長を長くし、両
端部分の接触長を短くすると、帯状体に対する巻掛長
が、帯状体の幅方向中心部分は長く、帯状体の幅方向端
部は短くなり、帯状体の幅方向両端部分に伸長作用を与
えることがなくなる。従って、給送される帯状体の特性
に対応して山部1の形状を選定することにより、安定な
帯状体の給送が可能となる。
【0013】又山部1の個数,断面形状,接触長の変化
パターンの何れか一つ又は複数が異なるローラを組合せ
たローラ装置により、各ローラに於ける巻掛長の軸方向
の変化パターンを異ならせて、各種の帯状体の給送過程
に於ける塑性変形等の発生を回避し、或いは塑性変形を
受けた帯状体に対して補正を行いながら、次の処理工程
へ蛇行やしわの発生を防止して給送することができる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の一実施例の概略斜視図であ
り、山部1の断面形状を円弧とした場合を示し、この山
部1の円弧の半径を軸方向に沿って変化させるものであ
る。又2は谷部、3は軸である。又山部1の中心線を軸
方向中心から両端方向に向かって傾斜させた場合を示す
が、軸方向と一致させることもできる。山部1の曲率が
軸方向に沿って変化することにより、給送される帯状体
との接触長が軸方向に沿って変化し、それによって、帯
状体の巻掛長が軸方向に沿って変化するから、帯状体の
特性に対応して山部1の形状を選定することにより、塑
性変形を発生させることなく、安定に帯状体を給送する
ことができる。
【0015】図2は本発明の一実施例の側面図であり、
ローラの軸方向中心に於ける山部1−1の半径をr1と
し、ローラの両端部に於ける山部1−2の半径をr2と
した場合を示し、2−1はローラの軸方向中心部の谷
部、2−2はローラの両端部の谷部を示す。又R1は軸
3を中心とした山部1−1の半径r1の中心位置を示す
半径、R2は軸3を中心とした山部1−2の半径r2の
中心位置を示す半径であり、R1<R2,r1>r2の
関係を有し、且つR1+r1=R2+r2の関係を有す
る場合を示す。
【0016】前述の関係を維持して半径R1,R2,r
1,r2を軸方向に沿って連続的に変化させることによ
り、図示を省略した帯状体と山部との接触長を軸方向に
沿って連続的に変化させることができる。即ち、ローラ
の軸方向中心部に於ける接触長が最も大きく、ローラの
両端部に向かって連続的に接触長が小さくなる。この場
合の半径R1,R2,r1,r2の軸方向に沿った変化
を直線的とすれば、軸方向に沿った接触長の変化は直線
的に変化することになり、それに対応して、帯状体の巻
掛長が軸方向に沿って直線的に変化することになる。又
半径R1,R2,r1,r2の軸方向に沿った変化を不
連続的或いは所定の関数に従ったものとすると、軸方向
に沿った接触長は不連続的或いは所定の関数に従って変
化することになる。又前述の軸方向中心部をローラの一
方の端部の形状とし、前述の両端部を他方の端部の形状
とすることもできる。即ち、一方の端部の接触長が大き
く、他方の端部に向かって接触長が小さくなるように構
成することもできる。
【0017】図3は本発明の一実施例の山部の説明図で
あり、山部1−1,1−2の頂部は、軸中心の半径Rと
し、谷部2−1,2−2は軸中心の半径R3とし、山部
1−1の半径をr1,山部1−2の半径をr2として、
この半径r1,r2をローラの軸方向に沿って変化させ
るものである。従って、半径r1の山部1−1により給
送される帯状体4との接触長はL1、半径r2の山部1
−2により給送される帯状体4との接触長はL2とな
り、L1>L2の関係となる。即ち、軸方向に沿った接
触長を変化することができる。
【0018】図4は巻掛長の説明図であり、山部1の数
をNとし、Oをローラの中心、Rをローラの半径、rを
山部1の半径、O’を山部1の半径rの中心、A,P,
Q,P’を帯状体の給送経路、CをP’,Q,Pの直線
を延長して、中心O,O’を通る直線との交点とする
と、山部1の頂部間の角度θは、θ=360°/Nとな
る。又P’点とC点とを結ぶ直線に対して、中心Oから
Q点を通る直線と、中心O’からP点を通る直線とはそ
れぞれ直角となるから、β=θ/2となる。又線P,B
は、r sinβ=線OP×sin α=r sinθ/2となる。
【0019】又線PQの長さは、(R−r)sin (36
0°/2N)となり、又弧A,Pの長さは、2πrβ/
360°=πr/Nとなる。即ち、弧A,Pの長さが山
部1の接触長の1/2を示し、線PQの長さが、山部1
間の帯状体の長さの1/2を示すことになる。従って、
帯状体をローラに180°の範囲に巻回した時の巻掛長
Lは、 L=πr+N(R−r)sin (360°/2N) で表される。
【0020】例えば、N=11,R=60mm,r1=
25mm,r2=20mmとすると、半径r1,r2に
対応して巻掛長L1,L2は、L1=187.110m
m、L2=186.912mmとなる。そして、軸方向
に沿って連続的に山部1の半径rを変化すると、帯状部
に対する巻掛長は、L1−L2=0.198mmの範囲
で連続的に変化することになる。このような巻掛長の軸
方向に沿った変化を、従来例のクラウン形状のローラに
より与える為には、クラウン形状のローラの軸方向中心
の半径を59.589mmとし、両端部の半径を59.
526mmとする必要がある。その場合の半径の差は
0.063mmとなるから、相当な高精度で製作する必
要がある。これに対して、本発明によれば、前述のよう
にmm単位の精度で製作すれば良いことになり、帯状体
に対する巻掛長の軸方向に沿った変化を所望の値とする
ことができると共に、更に少量の変化値とすることも容
易である。複数のローラからなるローラ装置を、本発明
のローラにより構成することにより、幅方向に沿って不
均一な伸長作用を発生させないローラ装置を実現するこ
とができる。
【0021】前述の実施例の山部1は、断面形状を円弧
とした場合を示すが、楕円弧や他の曲面により形成する
こともできる。その場合、ローラの軸方向に沿って曲率
を変化することにより、例えば、軸方向に沿って円弧か
ら楕円弧に連続的に変化する形状とすることにより、前
述と同様な接触長の軸方向に沿った変化を与えることが
できる。又谷部2は、帯状体と接触しないから、任意の
形状とすることができるものである。
【0022】図5は本発明の他の実施例の山部のパター
ン説明図であり、ローラを展開して示す。山部11と谷
部12とを円周方向に沿って所定間隔で配置し、ローラ
の軸方向中心13に於ける幅W1を広くし、端部14,
15に於ける幅W2を狭くして、その幅を連続的に変化
した場合を示す。その軸方向中心13の山部の断面を1
1−1、又端部14,15の山部の断面を11−2とし
て示している。即ち、山部11の断面形状を矩形とし、
その幅を軸方向に沿って変化させ、帯状体との接触長
は、山部11の幅に対応して軸方向に沿って変化するこ
とになる。なお、山部11の角を丸くして、帯状体に対
して曲率の小さい曲げを与えないように構成するもので
ある。この山部11の断面形状を台形とすることも可能
である。
【0023】例えば、軸方向長さ600mm、外径12
0mmのローラに、軸方向に沿って幅が変化する溝(谷
部)を形成して、軸方向中心の山部11−1の幅W1を
24mm、端部14,15の山部11−2の幅W2を1
9mmとし、11個の山部11を形成した場合、山部の
弧の長さL11,L12は、山部11−1,11−2の
中心角θ1,θ2が、θ1=23.07°,θ2=1
8.22°となるから、L11=24.159mm,L
12=19.080mmとなる。
【0024】又谷部12に対応する弦の長さ、即ち、山
部11間に張渡された帯状体の長さS11,S12は、
谷部12の中心角α1,α2が、α1=9.66°,α
2=14.51°となるから、S11=10.104m
m,S12=15.151mmとなる。従って、ローラ
の180°の範囲に巻回された帯状体の山部11−1,
11−2に対応する巻掛長L1,L2は、L1=18
8.447mm、L2=188.271mmとなる。そ
の差L1−L2=0.176mmの範囲で巻掛長が軸方
向に沿って連続的に変化することになる。
【0025】又前述の山部11と谷部12とを、下方に
11a,12aとして示すようなパターンとすることも
できる。この場合の山部11aは、軸方向中心13から
端部14,15に向かって、軸方向に対して反時計方向
に傾斜する直線と、軸方向に平行な直線とからなるパタ
ーンを有し、山部11aの山型の稜線により、給送され
る帯状体に対して蛇行防止としわ発生防止とを図ること
ができる。
【0026】図6は本発明の更に他の実施例の山部のパ
ターン説明図であり、幅が軸方向に一定の山部21a
と、ローラの一端から他端に向かって幅が連続的に変化
する山部21bとを組合せたパターンの場合を示し、2
2は谷部を示す。幅が連続的に変化する山部21bの幅
の広い側の断面を右側に示すものである。又図示の山部
21bと、右端の幅を狭くし左端の幅を広くした山部と
を組合せることも可能である。その場合、軸方向に沿っ
た巻掛長の変化を、給送される帯状体の特性に対応して
種々の関数に従ったものを容易に実現することができ
る。又山部21bのように、軸方向の全長にわたって幅
を変化させることなく、軸方向の一部にわたって変化さ
せ、残りは山部21aのように幅が一定の形状とするこ
ともできる。この場合、例えば、全長の5%以上或いは
両端の10%程度の幅を変化させることもできる。
【0027】前述の山部11,11a,21bの稜線は
直線であるが、31,41,51,61に示すように円
弧等の曲線或いは曲線と直線とを組合せた形状とするこ
ともできる。その場合、山部31,41のように、軸方
向中心に対して対称形とすることもできるが、山部51
のように一端から他端に向かって幅が変化するパターン
とすることもできる。更に、山部61のように、山部の
軸方向に沿った一部に変化を加えたパターンとすること
もできる。この場合も、各種の曲線又は直線との組合せ
のパターンとして、軸方向に沿った巻掛長の変化を所望
のパターンとすることができる。
【0028】図7は本発明の実施例の山部形成工程説明
図であり、山部の断面形状を、軸方向中心に於いて半径
rの円弧とし、両端部に向かって長径2rの楕円弧とな
るように変化させた場合を示し、70はローラ、71は
山部の頂点の軌跡、72はローラの軸、73はカッタ
ー、74はカッターの軸を示す。
【0029】このカッター73をローラ70の軸方向に
沿って直線状に移動させて、軸方向に沿った直線状の山
部を形成した場合、断面形状が軸方向に沿って同一の半
径rの円弧となる。そこで、カッター73を軌跡71に
沿って移動させると、ローラ70の軸方向中心に於いて
形成された山部は、75で示すように半径rの円弧とな
り、両端部に向かって山部の軌跡71との角度αが大き
くなり、その角度αに従って、76で示すように、長径
2r,短径2r cosαの楕円弧となる。即ち、円弧から
楕円弧に連続的に変化する断面形状の山部を形成するこ
とができる。この場合、カッター73を軸方向に沿って
移動させ、連続的にその軸74の角度をローラ70の軸
72に対して傾斜させることによっても、断面形状が円
弧から楕円弧に連続的に変化する山部を形成することが
できる。従って、同一のカッター73を用いて、軸方向
に沿って断面形状が連続的に変化する山部を容易に形成
することができる。
【0030】前述の各実施例のローラは、給送する帯状
体の材料等に対応して金属製,各種のゴム製,或いは合
成樹脂製とすることができるものである。又図7に示す
ように機械加工或いは成形加工等によって製作すること
ができる。例えば、成形加工による場合、ガラス繊維強
化ビニールエステルを用いて、前述の各実施例について
説明したように、軸方向に沿って、軸方向の一部又は全
長にわたって断面形状が変化する山部を有するローラを
成形し、その外周を円筒研磨して仕上げることができ
る。
【0031】又アルミニウム箔等の帯状体を給送する場
合、複数のローラを組合せたローラ装置を用いるもので
あり、その場合に、前述の各実施例のローラを組合せて
ローラ装置を構成するものである。例えば、各実施例の
ローラについて、山部の個数のみが異なるローラを組合
せて構成した場合、帯状体に与える伸長作用を幅方向に
沿って均一化し、且つ振動の発生を防止することができ
る。なお、帯状体に既に塑性変形が与えられている場合
には、それを補正するようにローラを組合せたローラ装
置を構成することができる。又図5に示す実施例の断面
形状が矩形の山部を有するローラと、図2に示す実施例
の断面形状が円弧の山部を有するローラとを組合せるこ
ともできる。即ち、断面形状が異なる山部を有するロー
ラを組合せることができる。
【0032】又帯状体との接触長が軸方向に沿って変化
するパターンがそれぞれ異なる山部を有するローラを組
合せることもできる。例えば、幅広の帯状体を給送した
後、その幅方向の中心で裁断して、2本の帯状体とした
場合、最初の帯状体の幅方向中心部分が伸長作用を受け
て塑性変形されていると、裁断された帯状体の一方は右
側が伸長され、他方は左側が伸長されていることになる
から、それらに対応して補正する為のローラを組合せた
ローラ装置を用いることになる。又山部は円周方向に沿
って等間隔で配置する場合が一般的であるが、給送され
る帯状体の特性に対応して、又は他のローラとの関係に
より不等間隔で配置することも可能である。又合成樹脂
製フィルム等に対して、フィルムの延伸ローラとして利
用することもできる。即ち、軸方向に沿って軸方向の一
部又は全長にわたって帯状体との接触長が変化する山部
を変化パターンがそれぞれ相違するローラを組合せ、フ
ィルムの幅方向に沿って均等に伸長作用を及ぼすことに
より、フィルムを延伸することも可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のローラ
は、帯状体と接触する山部1と、帯状体と接触しない谷
部2とを円周方向に沿って交互に配置し、複数の山部1
の中の少なくとも一つは、帯状体との接触長が軸方向に
沿って変化する形状としたもので、それにより、帯状体
の巻掛長を軸方向に沿って変化し、例えば、幅方向に沿
って不均一な塑性変形を受けた帯状体の変形状態を補正
するローラとすることができる。その場合に軸方向に沿
った外径を同一として、所望の巻掛長の軸方向に沿った
変化を与えることができる。即ち、製作が容易で廉価な
各種特性のローラを実現することができる。
【0034】又山部1の個数,断面形状,軸方向に沿っ
た変化パターンの何れか一つ或いは複数が異なるローラ
を組合せてローラ装置を構成することにより、帯状体の
特性に対応して安定な給送が可能となり、又幅方向に沿
って不均一な塑性変形を受けた帯状体に対しては、それ
を補正するような伸長作用を与えるようにローラを組合
せたローラ装置を容易に実現できる利点がある。又積極
的に帯状体に、幅方向に沿って均一な伸長作用を与える
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施例の側面図である。
【図3】本発明の一実施例の山部の説明図である。
【図4】巻掛長の説明図である。
【図5】本発明の他の実施例の山部のパターン説明図で
ある。
【図6】本発明の更に他の実施例の山部のパターン説明
図である。
【図7】本発明の実施例の山部形成工程説明図である。
【符号の説明】
1 山部 2 谷部 3 軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状体を給送する為のローラに於いて、 軸方向に延長して前記帯状体と接触する山部(1)と、
    前記帯状体と接触しない谷部(2)とを円周方向に沿っ
    て交互に配置し、複数の前記山部(1)の少なくとも一
    つの山部を、前記帯状体との接触長が軸方向に沿って、
    該軸方向の一部又は全長にわたって変化する形状とした
    ことを特徴とするローラ。
  2. 【請求項2】 前記山部(1)の断面形状を矩形又は台
    形とし、同一円周上の該山部(1)の頂部に於ける弧の
    長さを軸方向に沿って、該軸方向の一部又は全長にわた
    って変化する形状としたことを特徴とする請求項1記載
    のローラ。
  3. 【請求項3】 前記山部(1)の断面形状を円弧とし、
    該円弧の半径を軸方向に沿って、該軸方向の一部又は全
    長にわたって変化する形状としたことを特徴とする請求
    項1記載のローラ。
  4. 【請求項4】 前記山部(1)の断面形状を円弧及び楕
    円弧を含み、軸方向に沿って、該軸方向の一部又は全長
    にわたって円弧から楕円弧に連続的に変化する形状とし
    たことを特徴とする請求項1記載のローラ。
  5. 【請求項5】 前記山部(1)の個数,断面形状,前記
    帯状体との接触長の軸方向に沿った変化パターンの少な
    くとも何れか一つが異なる複数の前記ローラを組合せて
    構成したことを特徴とするローラ装置。
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