JPH0680150U - タービンロータのバランス測定用治具 - Google Patents

タービンロータのバランス測定用治具

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JPH0680150U
JPH0680150U JP2147793U JP2147793U JPH0680150U JP H0680150 U JPH0680150 U JP H0680150U JP 2147793 U JP2147793 U JP 2147793U JP 2147793 U JP2147793 U JP 2147793U JP H0680150 U JPH0680150 U JP H0680150U
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JP
Japan
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turbine rotor
fitting
turbine
fitted
fitting portion
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Application number
JP2147793U
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English (en)
Inventor
勝 高野
淳 中川
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タービンロータをガスタービンエンジンに組
み付けられた状態のように確実に拘束する。 【構成】 中心から上方へ突出した支持部28を有しバ
ランス測定装置の回転テーブル20上に固定される基部
27と、タービンロータ1の一方の嵌合部17に嵌合可
能な嵌合部34を有し嵌合部34が上方に向けられて基
部27上に固定される下部タービンロータ嵌合体32
と、支持部28の上部に取り付けられるタービンロータ
拘束部材35と、タービンロータ1の他方の嵌合部16
に対して嵌合可能な嵌合部41を有し嵌合部41が下方
に向けられてタービンロータ拘束部材35の下面に固定
される上部タービンロータ嵌合体39とを備え、嵌合部
34,41がタービンロータ1両側の嵌合部17,16
に嵌合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タービンロータを組み立てた際に、タービンロータのバランスを測 定するのに使用するタービンロータのバランス測定用治具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2、図3に示すようにタービンロータ1は、複数の動翼本体2と、この動翼 本体2を支持するタービンディスク本体3とを有している。
【0003】 そしてタービンディスク本体3はほぼ円盤形状になっていて、その外周部には 、図4、図5にも示すように周方向にほぼ等間隔にファーツリー結合溝4が形成 されている。
【0004】 また動翼本体2は、ファーツリー結合溝4に嵌合するファーツリー結合部5と 、このファーツリー結合部5の端部に設けた板状のプラットホーム部6と、この プラットホーム部6のファーツリー結合部5とは反対の面に設けられた翼部7と から構成されている。
【0005】 動翼本体2のファーツリー結合部5は、タービンディスク本体3のファーツリ ー結合溝4に嵌合されており、このファーツリー結合部5とファーツリー結合溝 4との嵌合によって、動翼本体2はタービンディスク本体3の径方向へ変位しな いようになっている。
【0006】 また図4、図5に示すようにタービンディスク本体3の非ファーツリー結合溝 形成面8には、バッフル9が取り付けられている。
【0007】 このままでは、動翼本体2並びにバッフル9がタービンディスク本体3の回転 軸前後方向に対して拘束されていないので、図2、図3に示す環状の前部拘束部 材10、後部拘束部材11をボルト12及びナット13(図2参照)によってタ ービンディスク本体3の前後面に締結し、動翼本体2並びにバッフル9がタービ ンディスク本体3に対して前後へ変位しないように拘束する。
【0008】 タービンディスク本体3をガスタービンエンジンに組み付ける際には、このタ ービンディスク本体3を隣接する他のタービンディスク本体等の回転部材にボル ト締結するために、図2、図3に示すようにタービンディスク本体3の前端部に は前部フランジ14が形成されており、同様にタービンディスク本体3の後端部 には後部フランジ15(図2にのみ示す)が形成されている。
【0009】 そして前部フランジ14の端面には、周方向に規則的に連続する凹凸形状の嵌 合部16がカービック加工により形成され、同様に後部フランジ15の端面にも 嵌合部17がカービック加工により形成されている。
【0010】 従って、ガスタービンエンジンを組み付ける際には、タービンディスク本体3 の嵌合部16,17が、タービンディスク本体3に隣接する他の回転部材に同様 に形成した嵌合部と嵌合するようになっている。
【0011】 上述した構成のタービンロータ1は高回転数で運転されるので、可能なかぎり 周方向の重量配分を均一にして静バランスがとれている状態にする必要がある。
【0012】 そこでガスタービンエンジンの組み付けを行う際には、個々のタービンロータ 1に対してそれぞれスタティックバランスを計測した上、スタティックバランス がほぼ均一になるように調整を行っている。
【0013】 このようなタービンロータのスタティックバランスを計測するために従来から 使用されているタービンロータのバランス測定用治具を図6によって説明すると 、ほぼ円盤状の基部18の中心から上方には、円柱状の支持部19が突出してい る。
【0014】 この基部18は、バランス測定装置の回転テーブル20上に固定されるように なっている。
【0015】 基部18の上面外縁部には、周方向に規則的に連続し、タービンディスク本体 3の嵌合部16,17嵌合可能な凹凸状の上方に向けられた嵌合部23が、カー ビック加工により形成されている。
【0016】 支持部19の上端には、円盤状のタービンロータ拘束部材24の中心に形成し てある凹陥部25が嵌められ、タービンロータ拘束部材24の上面から凹陥部2 5を通して支持部19の上端にねじ込んだボルト26によって、タービンロータ 拘束部材24を下方へ向かって押圧可能に支持部19の上部に取り付けられるよ うになっている。
【0017】 ガスタービンエンジンの組み付けを行う際には、予め各動翼本体2の個々の重 量あるいはモーメントウエイトを計測記録しておく。
【0018】 そして動翼本体2を定められた配列法によりタービンディスク本体3に装着す る。
【0019】 図6に示すバランス測定用治具は、予めボルト26及びタービンロータ拘束部 材24を支持部19の上端から外しておいて、基部18をバランス測定装置の回 転テーブル20上に固定し、上述のように組み付けたタービンロータ1を水平の 姿勢にして、タービンロータ1(図6においては左半分のみを図示している)の 中心を支持部19の外側に嵌め、タービンディスク本体3の一方の嵌合部17を 基部18上面の嵌合部23に嵌合させる。
【0020】 次に支持部19の上端にタービンロータ拘束部材24の凹陥部25を嵌め、ボ ルト26を支持部19の上端にねじ込んでタービンロータ拘束部材24を下方へ 向かって押圧する。
【0021】 従来のタービンロータ拘束部材24においては、タービンロータ拘束部材24 がタービンディスク本体3の嵌合部16に当接する部分は平面に形成されている ため、タービンロータ拘束部材24はタービンディスク本体3の嵌合部16に嵌 合することなく、単にタービンディスク本体3の嵌合部16を押圧するだけであ る。
【0022】 この状態でアンバランスを計測し、バランスがとれていない場合には、動翼本 体2の配置をバランスがとれるように組み替える。
【0023】
【考案が解決しようとする課題】
タービンロータ1がガスタービンエンジンに組み付けられた状態では、タービ ンディスク本体3は両側の嵌合部16,17によって、隣接する他のタービンデ ィスク本体等の回転部材の嵌合部と嵌合するようになっているが、上述した従来 のバランス測定用治具においては、嵌合部16あるいは嵌合部17のいずれか一 方しか基部18の嵌合部23に嵌合していないので、タービンロータ1をガスタ ービンエンジンに組み付けられた状態のように、タービンロータ1が周方向に変 位しないように確実に拘束することができない欠点があった。
【0024】 また、嵌合部23が基部18に一体的に形成されているので、治具の製作に時 間がかかる欠点もあった。
【0025】 本考案はこのような従来の欠点を改善し、タービンロータをガスタービンエン ジンに組み付けられた状態のように確実に拘束することができ、また、製作が容 易なタービンロータのバランス測定用治具を提供することを目的とするものであ る。
【0026】
【課題を解決するための手段】 本考案のタービンロータのバランス測定用治具は、中心から上方へ突出した支 持部を有しバランス測定装置の回転テーブル上に固定される基部と、バランス測 定を実施すべきタービンロータの一方の嵌合部に対して嵌合可能な嵌合部を有し 且つ該嵌合部が上方に向けられて前記基部上に固定される環状の下部タービンロ ータ嵌合体と、前記支持部の上部に取り付けられるタービンロータ拘束部材と、 前記バランス測定を実施すべきタービンロータの他方の嵌合部に対して嵌合可能 な嵌合部を有し且つ該嵌合部が下方に向けられて前記タービンロータ拘束部材の 下面に固定される環状の上部タービンロータ嵌合体とを備えたことを特徴とする ものである。
【0027】
【作用】
タービンロータの中心を支持部の外側に嵌め、支持部の上部にタービンロータ 拘束部材を取り付けると、タービンロータ両側の嵌合部は、下部タービンロータ 嵌合体の嵌合部と上部タービンロータ嵌合体の嵌合部とに嵌合し、タービンロー タの両側がバランス測定用治具に確実に拘束されることになる。
【0028】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図に基づいて説明する。
【0029】 図1は本考案の一実施例の縦断面図であって、ほぼ円盤状の基部27の中心か ら上方には、円柱状の支持部28が突出している。
【0030】 この基部27は、バランス測定装置の回転テーブル20上に固定されるように なっている。
【0031】 基部27の上面外縁部には環状凹部31が形成してあって、この環状凹部31 には、環状の下部タービンロータ嵌合体32が予め嵌められ、ボルト33により 基部27に固定されている。
【0032】 下部タービンロータ嵌合体32には、周方向に規則的に連続し、タービンディ スク本体3の嵌合部17に嵌合可能な凹凸状の嵌合部34が、カービック加工に より形成されている。
【0033】 上述のように下部タービンロータ嵌合体32を基部27の環状凹部31に嵌合 する際には、嵌合部34を上方に向けた状態で焼きばめする。
【0034】 支持部28の上端には、円盤状のタービンロータ拘束部材35の中心に形成し てある凹陥部36が嵌められ、タービンロータ拘束部材35の上面から凹陥部3 6を通して支持部28の上端にねじ込んだボルト37によって、タービンロータ 拘束部材35を下方へ向かって押圧可能に支持部28の上部に取り付けられるよ うになっている。
【0035】 タービンロータ拘束部材35の下面外縁部には環状凹部38が形成してあって 、この環状凹部38には、環状の上部タービンロータ嵌合体39が予め嵌められ 、ボルト40によりタービンロータ拘束部材35の下面に固定されている。
【0036】 上部タービンロータ嵌合体39には、周方向に規則的に連続し、タービンディ スク本体3の嵌合部16に嵌合可能な凹凸状の嵌合部41が、カービック加工に より形成されている。
【0037】 上述のように上部タービンロータ嵌合体39をタービンロータ拘束部材35の 環状凹部38に嵌合する際には、嵌合部41を下方に向けた状態で焼きばめする 。
【0038】 上述した図1に示すタービンロータのバランス測定用治具は、予めボルト37 及びタービンロータ拘束部材35を支持部28の上端から外しておいて、基部2 7をバランス測定装置の回転テーブル20上に固定し、組み付けたタービンロー タ1を水平の姿勢にして、タービンロータ1(図1においては左半分のみを図示 している)の中心を支持部28の外側に嵌め、タービンディスク本体3の一方の 嵌合部17を、下部タービンロータ嵌合体32上面の嵌合部34に嵌合させる。
【0039】 次に支持部28の上端にタービンロータ拘束部材35の凹陥部36を嵌め、ボ ルト37を支持部28の上端にねじ込んでタービンロータ拘束部材35を下方へ 向かって押圧しながら上部タービンロータ嵌合体39の嵌合部41をタービンデ ィスク本体3の他方の嵌合部16に嵌合させ、ボルト37を更に締め付けて上部 タービンロータ嵌合体39の嵌合部41をタービンディスク本体3の他方の嵌合 部16に深く嵌合させた状態でタービンロータ拘束部材35を支持部28の上部 に固定する。
【0040】 この状態で静バランスを計測すると、タービンディスク本体3両側の嵌合部1 6,17はバランス測定用治具の嵌合部41,34に嵌合していて拘束されてお り、タービンロータ1がガスタービンエンジンに組み付けられた状態と同じ状態 でバランスを計測することができる。
【0041】 バランス測定用治具の嵌合部34,41が損傷または磨耗したり、あるいは他 の形状の嵌合部34,41と交換する時には、基部27を回転テーブル20から 外し、更にボルト37を抜いてタービンロータ拘束部材35を支持部28の上部 から外した後、ボルト33,40を弛めて下部タービンロータ嵌合体32、上部 タービンロータ嵌合体39を交換すればよい。
【0042】
【考案の効果】
本考案は、タービンロータをガスタービンエンジンに組み付けた時と同じよう に、両側の嵌合部を拘束した状態でバランスを計測するので、確実に拘束した状 態の正確なバランスを計測することができる効果がある。
【0043】 またバランス測定用治具の嵌合部は、別体として取り外せる下部タービンロー タ嵌合体、上部タービンロータ嵌合体に形成してあるので、製作が容易となる効 果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の縦断面図である。
【図2】タービンロータの部分的な縦断面図である。
【図3】タービンロータの分解斜視図である。
【図4】タービンロータの要部の拡大正面図である。
【図5】タービンロータの要部の分解斜視図である。
【図6】従来のタービンロータのバランス測定用治具の
縦断面図である。
【符号の説明】
20 回転テーブル 27 基部 28 支持部 32 下部タービンロータ嵌合体 34 嵌合部 35 タービンロータ拘束部材 39 上部タービンロータ嵌合体 41 嵌合部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心から上方へ突出した支持部を有しバ
    ランス測定装置の回転テーブル上に固定される基部と、
    バランス測定を実施すべきタービンロータの一方の嵌合
    部に対して嵌合可能な嵌合部を有し且つ該嵌合部が上方
    に向けられて前記基部上に固定される環状の下部タービ
    ンロータ嵌合体と、前記支持部の上部に取り付けられる
    タービンロータ拘束部材と、前記バランス測定を実施す
    べきタービンロータの他方の嵌合部に対して嵌合可能な
    嵌合部を有し且つ該嵌合部が下方に向けられて前記ター
    ビンロータ拘束部材の下面に固定される環状の上部ター
    ビンロータ嵌合体とを備えたことを特徴とするタービン
    ロータのバランス測定用治具。
JP2147793U 1993-04-23 1993-04-23 タービンロータのバランス測定用治具 Pending JPH0680150U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018092217A1 (ja) * 2016-11-16 2018-05-24 株式会社長浜製作所 動釣合い試験機
CN113567044A (zh) * 2021-06-23 2021-10-29 四川航天中天动力装备有限责任公司 一种涡喷发动机压气机转子动平衡夹具装置

Cited By (3)

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