JPH0679786U - 速乾性編地 - Google Patents

速乾性編地

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JPH0679786U
JPH0679786U JP2107993U JP2107993U JPH0679786U JP H0679786 U JPH0679786 U JP H0679786U JP 2107993 U JP2107993 U JP 2107993U JP 2107993 U JP2107993 U JP 2107993U JP H0679786 U JPH0679786 U JP H0679786U
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Abstract

(57)【要約】 【構成】合成繊維マルチフィラメント糸条または合成繊
維マルチフィラメントとポリウレタン弾性糸の混繊糸条
よりなる編地の片面に面積比で40〜90%の撥水部分
を有し、目付が150〜350g/m2 、伸長率がタ
テ、ヨコとも70%以上であることを特徴とする速乾性
編地。 【効果】速乾性という着用快適感を有するとともに、動
き易さなどの実用性と審美性にも優れており、水着に最
適である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は速乾性編地に関し、さらに詳しくは、水着などに好適な編地に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
水着は、泳ぐ時の動き易さが最も重視されることから、伸びのよい編地を用い て身体にフィットするように縫製される。このため、泳いでプールなどから上が った後、身体と水着の間に水が滞留すると同時に、水着自体が多量の水を含むた め冷えによる不快感を感じる。真夏以外の季節には特にこの傾向が顕著である。 着用者に冷えによる不快感を与えない試みとして、特開昭55−26243号 公報には、ポリウレタン弾性糸を含んだ編物または織物の全面に撥水加工を施し た生地からなる水着が提案されている。これは、プール水に含まれている塩素に よりポリウレタン弾性糸が脆化することがなく、かつ、着用時に冷えによる不快 感を与えない効果を有するものである。
【0003】 しかし、この生地による水着を着用して泳いだ場合、生地が全面に撥水加工さ れているため、身体と水着の間に侵入した水が、水着の生地を通過して外側に抜 けにくく、水が内部に滞留することになる。この結果、泳ぎ難く、かつ、疲労感 を増大するという基本的な問題点を有するものである。
【0004】 一方、特開平3−51312号公報、実開平3−14178号公報では、太陽 光吸収剤などを含有する繊維、あるいは、それらからなる布帛が提案されている 。しかし、これらは太陽光の可視光線と近赤外線を吸収して熱に変換することに より保温性を得るものであり、屋内プールのように太陽光の届かないところでは 効果の無いものである。
【0005】 さらに、発泡ウレタンゴムシートの両面に編地をはり合わせた生地により縫製 された保温水着が市販されている。この水着は保温性は有るものの、生地が厚く 、重く、ストレッチ性に劣るため、運動性を妨げるものであり、かつ、コストも 高くなるという問題がある。
【0006】 これらの種々の問題点のため、水着として要求されるストレッチ性、目付、水 抜け性を持ちながら、着用者が快適と感じる速乾性に優れた編地よりなる水着が 得られていないのが実状であった。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
本考案の課題は、前述のような従来の技術からなる編地による水着の欠点を解 消し、プールなどより上がってから後の身体の冷感を軽減して、着用者の不快感 を取除くとともに、水着に必要とされる生地のストレッチ性、目付、厚さ、水抜 け性、さらには審美性をも満足する編地を低コストで提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本考案は次の構成を有する。すなわち、 合成繊維マルチフィラメント糸条または合成繊維マルチフィラメントとポリウ レタン弾性糸の混繊糸条よりなる編地の片面に面積比で40〜90%の撥水部分 を有し、目付が150〜350g/m2 、伸長率がタテ、ヨコとも70%以上で あることを特徴とする速乾性編地である。
【0009】 本考案の編地を構成する原糸としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリ プロピレン系などの合成繊維マルチフィラメント糸条、またはこれらの合成繊維 マルチフィラメントとポリウレタン弾性糸の混繊糸条を用いることができる。
【0010】 編地を構成する合成繊維の糸形態としてはモノフィラメントではなく、マルチ フィラメントを用いるものである。モノフィラメントの場合は肌触りが悪く、着 用感に劣るものとなる。
【0011】 マルチフィラメントのフィラメント数としては、5〜100フィラメントが好 ましく、単繊維繊度としては0.5〜10デニールが好ましい。また、単繊維の 断面形状は特に限定されず、丸断面、三角断面、その他異形断面などを用いるこ とができる。
【0012】 編地の種類としては、丸編地であるシングル丸編地、ダブル丸編地、経編地で あるトリコット地、ラッセル地のいずれも用いることができる。
【0013】 本考案の編地においては、片面に40〜90%の撥水部分を有するものである 。編地の両面に撥水部分を有した場合、水着が水に濡れると撥水部分と非撥水部 分とが明確になってしまい審美性に劣るものとなる。水着にして着用した場合、 この撥水部分を有する面が肌と接触することが好ましい。逆に、この撥水部分を 有する面を水着の外側にして使用した場合は狙いとする効果に劣るものとなり好 ましくないし、前述のように審美性に劣るものとなる。
【0014】 使用する撥水剤としては、シリコーン系撥水剤、フッ素系撥水剤など通常の撥 水剤を用いることができる。
【0015】 編地片面に上記撥水剤を部分的に付着させる方法としては、一般的に工業化さ れているプリント処方を用いればよく、そのための装置としてはローラー捺染機 、オートスクリーン捺染機、ハンドスクリーン捺染機などを用いることができる 。撥水剤を付着した後においては後処理を通常の撥水加工処理法に準じて行えば よい。
【0016】 撥水剤を付着させる編地片面の表面形状としては、平滑形状、梨地形状、凹凸 形状、起毛形状のいずれでもよい。
【0017】 編地片面の撥水部分の面積が40%に満たない場合は狙いとする速乾性に劣る ものとなる。逆に、90%を越えると速乾性には優れるものの、泳いでいる時に 身体と水着の間に侵入した水が抜けにくく滞留することになり、泳ぎ難く、かつ 、疲労感を増加させるものとなる。
【0018】 捺染機によるプリント形状はストライプ柄、円状柄、格子状柄など任意の形状 とすることができる。
【0019】 本考案の編地の目付は150〜350g/m2 とするものである。目付が15 0g/m2 未満の場合は、編地の片面にプリントした撥水剤が他面にまで浸透し やすく、片面のみに撥水部分を設けることが困難となる。一方、350g/m2 を越えると撥水剤の他面への浸透もしにくくプリント性は良好なるものの、衣料 用編地としては重くなり過ぎ、水着にした場合、重く感じたり、動きが妨げられ ることから身体の疲れを増し、かえって不快感を生じるなど着用性に劣るものと なる。
【0020】 また、本考案の編地の伸長率はタテ、ヨコとも70%以上とするものである。 伸長率が70%未満の場合は、身体にフィットした状態で着用される水着などで は、身体の動きが妨げられ着用性に劣るものとなる。この伸長率が高い程、着用 性に優れることになる。ポリウレタン弾性糸を混用することにより、より優れた 伸長率を有する編地を得ることができ好ましい。
【0021】 次に、本考案における伸長率、含水率、裏面保水率、着用状態想定乾燥速度、 水抜け性の評価方法について述べる。
【0022】 <伸長率> JIS L 1018法に準じて行い、定速伸長法のグラブ法で行った。測定 手順としては、10cm×15cmの評価サンプルをタテ方向、ヨコ方向にそれぞれ 3枚ずつ採取する。自記記録装置付定速伸長形引張試験機を用い、上下つかみと も表側は2.54cm×2.54cm、裏側は2.54cm×5.08cmのものを取付 け、つかみ間隔を7.6cmとして評価サンプルのたるみや、張力を除いて、つか みに固定する。引張り速度10cm/分で1.8kg加重時まで引伸し、その時のつ かみ間隔D1 を計り、次式により伸長率L(%)を求め、3枚の平均値で表す。 伸長率L(%)={(D1 −D)/D}×100 ここに、Dはつかみ間隔(mm)、D1 は1.8kg加重時まで引伸した時のつか み間隔(mm)を表す。この伸長率L(%)が大きいほど水着で着用した場合、身 体にフィットして泳ぎ易いことを意味する。
【0023】 <含水率> 10cm×10cmの評価サンプルの重量(E)を計量し、蒸溜水に浸漬した後、 サンプルを取出し、ガラス板上にサンプル裏面を下にして置く。サンプル表面の 上に10cm×10cmの吸取り紙1枚を置き、5g/cm2 の加重下で10秒間放置 した後、編地重量(E1 )を計量する。次式により含水率K(%)を求め、3枚 の平均値で表す。
【0024】 含水率K(%)={(E1 −E)/E}×100 これはプールなどから上がり、水着のシズクが取れた状態を想定した評価方法 であり、含水率K(%)が小さい程、身体の冷感が少なく、かつ、着用時とか、 洗濯後に乾き易いことを意味する。
【0025】 <裏面保水率> 上記含水率の評価に供した重量測定後の湿潤サンプルの両面を10cm×10cm の吸取り紙で挟み、5g/cm2 の加重下で60秒間放置した後、両面に置いたそ れぞれの吸取り紙の増加重量から、編地の表裏各々の面から検出された水分を計 量する。編地裏面の吸取り紙から検出された水分量をFとする。次式により裏面 保水率G(%)を求め、3枚の平均値で表す。
【0026】 裏面保水率G(%)={F/(E1 −E)}×100 この裏面保水率G(%)が小さい程、水着で着用した場合、身体の冷感が少なく 快適であることを意味する。
【0027】 <着用状態想定乾燥速度> 上記含水率の評価に供した重量測定後と同様の状態とした湿潤サンプルを、3 6℃に保持したプレートの上に、裏面を下にして置き、15分後の編地重量Mを 計量する。次式により15分後の編地含水率R(%)を求め、3枚の平均値で表 す。この15分後の編地含水率R(%)を着用状態想定乾燥速度とする。
【0028】 着用状態想定乾燥速度=含水率R(%)={(M−E)/M}×100 この着用状態想定乾燥速度が小さい程、水着で着用した場合、体温による乾燥 速度が速く、快適なことを意味する。
【0029】 <水抜け性> 直径20cmの円形サンプルを図1に示すように、直径22cmのガラス製ロート の内側にサンプル裏面が上になるように通常の濾紙のように一部折畳んで設置す る。次に蒸溜水300CCを入れ、蒸溜水が完全に流出するまでの時間T(秒)を 測定して3枚の平均値で表す。
【0030】 この水抜けまでに要する時間T(秒)が小さい程、水着にして泳いでいる時、 水着と身体の間に侵入した水が抜け易くなり、泳ぎ易いことを意味する。かつ、 疲労感の軽減にもつながる。
【0031】 以下、実施例により、本考案について具体的に説明する。
【0032】
【実施例】
実施例における着用乾燥性、動き易さ、審美性、総合評価の判定基準は次の通 りである。なお、着用乾燥性、動き易さは着用評価、審美性は視覚評価である。 <着用乾燥性> ◎:よく乾く、○:乾く、△:あまり乾かない、×:全く乾かない <動き易さ> ◎:よく動き易い、○:動き易い、△:やや動き難い、×:動き難い <審美性> ○:裏の撥水部分が表に透けない、×:裏の撥水部分が表に透ける <総合評価> ◎:速乾性編地として非常に優れている、○:速乾性編地として優れている、 ×:速乾性編地として不適当である。
【0033】 (実施例1) 東レ(株)製ポリエステルフィラメント“テトロン”(50デニール36フィ ラメント)と東レ・デュポン(株)製ポリウレタン弾性糸“オペロン”(登録商 標、40デニール)を使用し、28ゲージのシングルトリコット機で2枚筬にて 、フロント筬にテトロン糸、バック筬にオペロン糸を配してハーフ組織を編成し た。各糸条の混率はテトロン80%、オペロン20%にした。編成後通常のテト ロン染色法に基づき黒色に染色した編地を得、これを基布とした。このモデル図 を図2に示す。
【0034】 この基布の片面にハンドスクリーン捺染機によってフッ素系撥水剤を基布片面 の面積に対し、タテストライプ柄で40%付着するようにプリントした。このモ デル図を図4に示す。次に、通常の撥水加工編地の処理法に準じて乾燥処理をし て197g/m2 目付の編地を得た。編地の伸長率はタテ130%、ヨコ91% 、含水率56%、裏面保水率49%、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率) が13%、水抜け性14秒であった。
【0035】 この編地にて水着を試作し、女性7名による着用評価を行った結果、着用乾燥 性、泳ぎによる動き易さなどの着用性も満足するものであった。また、裏面撥水 部の表面への柄移りもなく審美性にも満足するものであった。評価結果を表1に 示す。
【0036】
【表1】 (実施例2) 実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤 を50%付着するようにプリントした。このモデル図を図5に示す。次に実施例 1と同一手法にて乾燥処理をして184g/m2 目付の編地を得た。編地のの伸 長率はタテ123%、ヨコ94%、含水率49%、裏面保水率46%、着用状態 想定乾燥速度(15分後含水率)が11%、水抜け性15秒であった。実施例1 と同様に着用評価結果は問題のないものであった。評価結果を表1に併せて示す 。
【0037】 (実施例3) 実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤 を70%付着するようにプリントした。このモデル図を図6に示す。得られた編 地は、目付190g/m2 、伸長率タテ125%、ヨコ93%、含水率28%、 裏面保水率33%、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が0%、水抜け性 21秒であった。実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。評 価結果を表1に併せて示す。
【0038】 (実施例4) 実施例1で得た同一の基布を用い、同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤 を90%付着するようにプリントした。このモデル図を図7に示す。得られた編 地は、目付182g/m2 、伸長率タテ124%、ヨコ95%、含水率25%、 裏面保水率22%、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が0%、水抜け性 33秒であった。実施例1と同様に着用評価結果は問題のないものであった。評 価結果を表1に併せて示す。
【0039】 (実施例5) 使用原糸に東レ(株)製ナイロンフィラメント(50デニール17フィラメン ト)とオペロン(40デニール)を用いたほかは実施例1と同一手法で基布片面 の面積に対し、撥水剤を70%付着するようにプリントした。このモデル図は図 6と同一である。得られた編地は、目付193g/m2 、伸長率タテ128%、 ヨコ90%、含水率31%、裏面保水率35%、着用状態想定乾燥速度(15分 後含水率)が0%、水抜け性19秒であった。実施例1と同様に着用評価結果は 問題のないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
【0040】 (実施例6) 実施例1で用いた同じテトロン糸100%を使い、両面丸編機32ゲージにて スムース組織を編成した。他は実施例1と同一手法で基布片面の面積に対し、撥 水剤を70%付着するようにプリントした。このモデル図は図6と同一である。 得られた編地は、目付156g/m2 、伸長率タテ73%、ヨコ82%、含水率 27%、裏面保水率31%、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が0%、 水抜け性22秒であった。伸長率が若干低く目であるものの、着用評価結果は特 に問題のないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
【0041】 (実施例7) 実施例1で用いた同じテトロン糸とオペロン糸を使い、28ゲージのシングル トリコット機で3枚筬にて、フロント筬とミドル筬にテトロン糸、バック筬にオ ペロン糸を配し、挿入三層組織を編成した。他は実施例1と同一手法で基布片面 の面積に対し、撥水剤を70%付着するようにプリントした。このモデル図は図 6と同一である。得られた編地は、目付342g/m2 、伸長率タテ96%、ヨ コ85%、含水率88%、裏面保水率42%、着用状態想定乾燥速度(15分後 含水率)が11%、水抜け性39秒であった。目付が若干重いものの、着用評価 結果は特に問題のないものであった。評価結果を表1に併せて示す。
【0042】 (比較例1) 実施例1で作成した基布である。撥水剤の付着が全く無いものであり、通常の 水着用の編地である。このモデル図を図2に示す。目付200g/m2 、伸長率 はタテ132%、ヨコ96%、含水率65%、裏面保水率57%、着用状態想定 乾燥速度(15分後含水率)が51%、水抜け性11秒であった。着用評価結果 は含水率、裏面保水率、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が高すぎるた め、プールなどから上がったあと身体の冷感が激しいものであった。評価結果を 表2に併せて示す。
【0043】
【表2】 (比較例2) 実施例1と同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を30%付着するように プリントした。このモデル図を図3に示す。得られた編地は、目付184g/m2 、伸長率はタテ127%、ヨコ92%、含水率62%、裏面保水率51%、着 用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が15%、水抜け性13秒であった。着 用評価結果は含水率、裏面保水率、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が 高いため、比較例1と同様プールなどから上がったあと身体の冷感を感じるもの であった。評価結果を表2に併せて示す。
【0044】 (比較例3) 実施例1と同一手法で基布片面全面に撥水剤を付着するようにプリントした。 このモデル図を図8に示す。得られた編地は、目付185g/m2 、伸長率はタ テ124%、ヨコ88%、含水率25%、裏面保水率20%、着用状態想定乾燥 速度(15分後含水率)が0%、水抜け性131秒であった。着用評価結果は水 抜け性が劣るため、泳いでいる時に身体と水着の間に侵入した水が抜け難く、泳 ぎずらいものであった。かつ、疲労感も増大した。評価結果を表2に併せて示す 。
【0045】 (比較例4) 実施例1と同一手法で基布片面の面積に対し、撥水剤を70%付着するように プリントした。このモデル図は図6と同一である。得られた編地は、目付141 g/m2 、伸長率はタテ138%、ヨコ97%、含水率34%、裏面保水率31 %、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が0%、水抜け性12秒であった 。着用評価結果は目付が低すぎるため、編地裏面にプリントした撥水部分が柄に なって表面に移り、審美性に劣るものであった。評価結果を表2に併せて示す。 (比較例5) 実施例7と同一手法にて作製した基布片面に、撥水剤が70%付着するように プリントした。このモデル図は図6と同一である。得られた編地は、目付383 g/m2 、伸長率はタテ67%、ヨコ62%、含水率93%、裏面保水率46% 、着用状態想定乾燥速度(15分後含水率)が32%、水抜け性44秒であった 。着用評価結果は目付が重すぎ、かつ、伸長率が低すぎるために、泳ぎ難く、疲 労感の増大するものであった。評価結果を表2に併せて示す。
【0046】
【考案の効果】
本考案は、衣料用編地として最適な生地目付、厚さ、ストレッチ性を保持した まま、水着として着用した時、泳いだ後の速乾性という着用快適感を有するとと もに、動き易さなどの実用性と審美性にも優れており、特に水着などに適してい るものである。また、洗濯後の乾燥性にも優れているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の水抜け性評価法を説明するための概念
図。
【図2】本考案の比較例1の編地片面の模式図。
【図3】本考案の比較例2の編地片面の模式図。
【図4】本考案の実施例1の編地片面の模式図。
【図5】本考案の実施例2の編地片面の模式図。
【図6】本考案の実施例3,5,6,7,比較例4,5
の編地片面の模式図。
【図7】本考案の実施例4の編地片面の模式図。
【図8】本考案の比較例3の編地片面の模式図。
【符号の説明】
A:ガラス製ロート B:評価用サンプル C:蒸溜水 D:非撥水部分 E:撥水部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04B 1/18 1/24 D06M 15/00 // D06M 23/16 D06M 101:16

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成繊維マルチフィラメント糸条または合
    成繊維マルチフィラメントとポリウレタン弾性糸の混繊
    糸条よりなる編地の片面に面積比で40〜90%の撥水
    部分を有し、目付が150〜350g/m2 、伸長率が
    タテ、ヨコとも70%以上であることを特徴とする速乾
    性編地。
JP1993021079U 1993-04-22 1993-04-22 速乾性水着 Expired - Lifetime JP2603234Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016108716A (ja) * 2014-11-28 2016-06-20 セーレン株式会社 編物、及び衣料製品

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