JPH0679765A - 射出加熱筒の温度制御装置 - Google Patents

射出加熱筒の温度制御装置

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JPH0679765A
JPH0679765A JP31340391A JP31340391A JPH0679765A JP H0679765 A JPH0679765 A JP H0679765A JP 31340391 A JP31340391 A JP 31340391A JP 31340391 A JP31340391 A JP 31340391A JP H0679765 A JPH0679765 A JP H0679765A
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oil
temperature
jacket
heating cylinder
injection heating
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Toshiaki Takesute
武捨俊昭
Makoto Akaha
誠 赤羽
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Nissei Plastic Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微量のオイルを常時ジャケットに流し続けて
射出加熱筒の温度を設定温度に制御する。 【構成】 射出加熱筒1のジャケット2と温度調整装置
4内のオイルタンク6とにわたり循環回路7を接続す
る。循環回路7の往路7aにポンプ8を設ける。ジャケ
ット2ごとの往路にポンプ8からのオイルのバイパス流
路11と微量のオイルの流通を常時許容する主流路12
とを備えた電磁切換弁10を配設する。電磁切換弁10
を主流路側とバイパス流路側とに切換える温度センサー
14を各ジャケット2に設ける。オイルタンク6に熱交
換回路5を内設する。熱交換回路5の流入側にポンプ吐
出側の温度センサー17と接続した油温設定器18によ
り作動する電磁開閉弁16を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱硬化樹脂やゴムな
どの可塑性材料を射出成形する場合に用いられる射出加
熱筒の温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実公昭46−13564号公報に記載さ
れた射出成形機の温度調節装置は、射出加熱筒の所要箇
所にジャケットを設けてその上にヒーターバンドを取付
け、ジャケットを流通する水により、射出加熱筒内の摩
擦熱、材料のせん断発熱等で射出加熱筒が設定温度以上
に過熱するのを制御している。
【0003】この温度調節装置では、各ジャケットと予
熱タンクとにわたり湯水の循環回路を設けており、往路
にポンプを、また各ジャケットの復路に電磁開閉弁と流
量調整弁とを設け、さらに復路に冷却器を設けている。
また冷却器の冷却回路の流入側には、タンク内の温度セ
ンサーにより作動する電磁開閉弁を設けている。
【0004】上記復路の電磁開閉弁とバンドヒーターの
電気回路は、射出加熱筒の温度を検出して交互に切換わ
るように設定され、射出加熱筒が設定温度を維持してい
る範囲においては、電磁開閉弁は開放の状態にあって、
ポンプにより予熱タンクからジャケットに給水が行われ
ているが、加熱筒温度が設定温度より低下して行くと上
記電気回路の切換わりにより、電磁開閉弁が復路を閉鎖
して水の循環を停止する一方、バンドヒータが加熱して
加熱筒温度を上昇するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の温度
調節装置の課題は、ジャケット内を流れる水は予熱され
たものであっても、射出加熱筒の温度より低いので、流
れを止めてヒーターバンドにより射出加熱筒を設定温度
まで上昇するには時間を要し、そのため切換による温度
制御にも自ずと制限を受けること、切換えを頻繁に行わ
なければ設定温度の維持が難しいこと、また開始時にお
いて予熱タンクの水を昇温しなければならないないこと
などにある。
【0006】この従来装置の温度制御に関する課題は、
バンドヒーターによる加熱をジャケット内の水を介して
射出加熱筒に伝えると共に、ジャケット温度を一定に維
持する水量の水をジャケットに流し続けることによって
解決することができる。
【0007】しかしながら、その水量は毎分0.1〜
0.5リットルと微量なものであり、また周知のよう
に、通常に用いられている水は水垢が発生し易く、この
水垢がジャケットや管路に付着して流路を狭く形成する
ことから、長期にわたり微細な流路を経てジャケットに
水を流し続けることは、極めて困難なことであって実際
には採用し難い。
【0008】そこで本発明者等は、ジャケットに微量を
流し続け得る媒体について研究を重ねた結果、一般に使
用されているサーモオイルなどで、その目的を十分に達
成できることを見出し、ヒーターバンドによる加熱の下
に、オイルを媒体とする射出加熱筒の温度制御装置を開
発したのである。
【0009】したがって、この発明の目的は、微量のオ
イルを常時ジャケットに流し続けることができ、また必
要時には切換によって大量のオイルをジャケットに供給
し、射出加熱筒の過熱あるいは材料交換による設定温度
の変更などを行うことができる新たな構成の射出加熱筒
の温度制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の特徴は、射出加熱筒の所要箇所にジャケットを設けて
その上にヒーターバンドを取付け、ヒーターバンドによ
る加熱をジャケット内のオイルを介して射出加熱筒に伝
熱するとともに加熱筒温度を制御し、そのジャケットと
温度調整装置内のオイルタンクとにわたり循環回路を接
続した射出加熱筒の温度制御装置において、上記循環回
路の往路にポンプを設ける一方、ジャケットごとの各往
路に上記ポンプからのオイルのバイパス流路と微量のオ
イルの流通を常時許容する主流路とを備えた電磁切換弁
を配設し、それら電磁切換弁を主流路側とバイパス流路
側とに切換える温度センサーを各ジャケットに設け、上
記オイルタンクに熱交換回路を内設し、その熱交換回路
の流入側にポンプ吐出側の温度センサーと接続した油温
設定器により作動する電磁開閉弁を設けてなることにあ
る。
【0011】
【作 用】上記構成では、ポンプによりオイルタンクか
ら循環回路の往路に吐出されたオイルは、各ジャケット
の往路に配設した電磁切換弁の流路を通過してジャケッ
トに流入する。ジャケット内のオイルはヒーターバンド
により加熱され、そのオイルによって射出加熱筒が設定
温度に保たれる。
【0012】ジャケットから復路に流出したオイルは、
上記オイルタンクへ還流しタンク内の熱交換回路によっ
て所定温度まで冷却される。そして再びポンプによりジ
ャケットへと流出する。また熱交換回路の冷媒の供給及
び停止は、ポンプから吐出されたオイルの油温設定器に
より電磁開閉弁を操作して行われ、オイルの温度が設定
以下の場合には、電磁開閉弁が閉作動して冷媒の供給を
停止する。
【0013】各ジャケットのオイルの流量は、往路中の
電磁切換弁の流路によつて異なり、主流路では毎分0.
1〜0.5リットルの微量に流量が制限されて射出加熱
筒の温度を設定温度に維持するが、バイパス流路では多
量のオイルがジャケットに流入して射出加熱筒の温度を
短時間にて降下する。この流量の切換はジャケットの温
度により電磁開閉弁が作動して行われる。
【0014】
【実施例】図中1は内部にスクリュを備えた射出加熱筒
で、その外周に所要数のジャケット2が前部と中間部及
び後部とに分けて設けてあり、さらに各ジャケット2の
外側にヒーターバンド3が取付けてある。
【0015】4は温度調整装置で、熱交換回路5を内装
したオイルタンク6を備え、そのオイルタンク6と各ジ
ャケット2とにわたってオイルの循環回路7が接続して
ある。この循環回路の往路7aにはオイル流出用のポン
プ8が設けてあり、ジャケット2ごとの各往路には流量
調節バルブ9、電磁開閉弁10、流量計13が順に設け
てある。
【0016】また電磁切換弁10は、多量のオイルが流
通するバイパス流路11と、可変自在な絞りによって、
微量のオイルの流通を常時許容する主流路12とを備え
ている。この電磁開閉弁10の電磁作動部はジャケット
2に設けた温度センサー14の温度計15と電気的に接
続され、温度計15からの電気信号によってバイパス流
路11と主流路12とを切換える。
【0017】16は上記熱交換回路5の流入側に設けた
電磁開閉弁で、その電磁作動部はポンプ吐出側の温度セ
ンサー17と接続した油温設定器18に電気的に接続さ
れ、ポンプ吐出側のオイルの温度が設定温度以下の場合
に閉作動して冷却媒体の供給を停止する。
【0018】なお、19は前部ジャケット2の往路と循
環回路7の復路7bとに接続して設けた補助タンク、2
0はポンプ吐出側の往路7aと復路7bとにわたり設け
た圧力調整器、21は補助タンク回路22のエア抜きコ
ック、23は熱交換回路5のストップバルブである。
【0019】熱硬化性樹脂を成形する場合の射出加熱筒
1の設定温度は、前部側を高温、後部側を低温に設定し
ている。したがって上記構成の温度制御装置では、上記
温度調節バルブ9により各往路におけるオイルの流量を
加減して、個々に温度を設定している。
【0020】また成形準備段階でのオイルの最初の流通
に際しては、電磁切換弁10をバイパス流路11側に設
定しておく、これによりポンプ8からのオイルは一定の
圧力(5/cm2)で短時間にてジャケット2を満たし、流
入分に見合うオイルの一部が復路7bからオイルタンク
へと還流する。
【0021】上記ジャケット2による加熱が開始された
のち、電磁切換弁10は主流路12側に切換えられ、各
ジャケット2へのオイルの流量はそこに設けた絞りによ
つて微量に制限される。
【0022】各ジャケット2に流入したオイルはヒータ
ーバンドにより加熱されたジャケット内のオイルの温度
上昇を抑え、また射出加熱筒内の摩擦熱及びせん断発熱
による加熱筒温度の上昇を抑えて、射出加熱筒1の温度
を設定温度に保つ。
【0023】オイルの流入によりジャケット2から復路
7bに流出したオイルは、流入時よりも油温が高くなっ
ており、そのまま上記オイルタンク6へ還流して、タン
ク内の熱交換回路5により所定温度(30°〜80℃)
まで冷却される。そして再びポンプ8により各ジャケッ
ト2へと流れる。
【0024】上記温度センサー17によって検出された
オイルの温度が設定温度より低いと、油温設定器18に
より電磁開閉弁16が閉作動し、熱交換回路5の流入側
が一時的に遮断されて冷却媒体の供給が停止する。そし
て還流したオイル自体の温度でタンク内温度が上昇し、
検出温度が設定温度になると、油温設定器18により電
磁開閉弁16は開作動して冷却媒体が供給される。
【0025】射出加熱筒1の温度が微量のオイルの流入
では制御できず、温度が上昇するときには、温度計15
からの指令によって電磁開閉弁10はバイパス流路11
に切換えられ、多量のオイルがジャケット2に流入す
る。これにより射出加熱筒1の温度は短時間にて降下す
る。この状態は加熱筒温度が設定温度になるまで維持さ
れ、そのごに再び電磁開閉弁10は主流路12に切換わ
って設定温度を保つ。このような切換操作はジャケット
ごとに行うことができ、射出加熱筒1の確部の温度をそ
れなりに制御する。
【0026】
【発明の効果】この発明は上述のように、ジャケットご
との各往路にポンプからのオイルのバイパス流路と微量
のオイルの流通を常時許容する主流路とを備えた電磁切
換弁を配設し、それら電磁切換弁を主流路側とバイパス
流路側とに切換える温度センサーを各ジャケットに設
け、オイルタンクに熱交換回路を内設し、その熱交換回
路の流入側にポンプ吐出側の温度センサーと接続した油
温設定器により作動する電磁開閉弁を設けてなることか
ら、下記のごとき効果を奏する。
【0027】 バンドヒーターにより加熱されている
ジャケットに、常時微量のオイルを流し続けて射出加熱
筒の温度制御が行えるので、加熱筒温度の上下動が極め
て小さく長時間にわたり温度をコンスタントに保つこと
ができる。
【0028】 主流路をバイパス流路に切換えて多量
のオイルを流入させることができるので、加熱筒温度が
設定温度以上に急変しても、それに対応してオイルの流
量を増し、加熱筒温度を設定温度まで下げることができ
る。
【0029】 ジャケット内にて加熱されたオイルを
冷却して循環使用するので、水を媒体とし場合に生ずる
水垢による障害はなく、また加熱による劣化も極めて少
ないので、一定量の微量のオイルの供給を長く継続で
き、長期にわたり使用しても殆ど媒体の交換を要しな
い。
【0030】 オイルの温度、圧力、流量等を一定に
維持し易いので、温度精度の向上を図ることができ、射
出加熱筒内の摩擦熱やせん断発熱による加熱筒温度の上
昇を抑制できるので、安定した射出成形を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る射出加熱筒の温度制御装置の説
明図である。
【符号の説明】
1 射出加熱筒 2 ジャケット 3 バンドヒーター 4 温度調整装置 5 熱交換回路 6 オイルタンク 7 循環回路 8 ポンプ 9 温度調節バルブ 10 電磁切換弁 11 バイパス流路 12 主流路 14 温度センサー 15 温度計 16 電磁開閉弁 17 温度センサー 18 油温設定器
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 射出加熱筒の温度制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱硬化樹脂やゴムな
どの可塑性材料を射出成形する場合に用いられる射出加
熱筒の温度制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実公昭46−13564号公報に記載さ
れた射出成形機の温度調節装置は、射出加熱筒の所要箇
所にジャケットを設けてその上にバンドヒーターを取付
け、ジャケットを流通する水により、射出加熱筒内の摩
擦熱、材料のせん断発熱等で射出加熱筒が設定温度以上
に過熱するのを制御している。
【0003】この温度調節装置では、各ジャケットと予
熱タンクとにわたり湯水の循環回路を設けており、往路
にポンプを、また各ジャケットの復路に電磁開閉弁と流
量調整弁とを設け、さらに復路に冷却器を設けている。
また冷却器の冷却回路の流入側には、タンク内の温度セ
ンサーにより作動する電磁開閉弁を設けている。
【0004】上記復路の電磁開閉弁とバンドヒーターの
電気回路は、射出加熱筒の温度を検出して交互に切換わ
るように設定され、射出加熱筒が設定温度を維持してい
る範囲においては、電磁開閉弁は開放の状態にあって、
ポンプにより予熱タンクからジャケットに給水が行われ
ているが、加熱筒温度が設定温度より低下して行くと上
記電気回路の切換わりにより、電磁開閉弁が復路を閉鎖
して水の循環を停止する一方、バンドヒータが加熱して
加熱筒温度を上昇するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の温度
調節装置の課題は、ジャケット内を流れる水は予熱され
たものであっても、射出加熱筒の温度より低いので、流
れを止めてバンドヒーターにより射出加熱筒を設定温度
まで上昇するには時間を要し、そのため切換による温度
制御にも自ずと制限を受けること、切換えを頻繁に行わ
なければ設定温度の維持が難しいこと、また開始時にお
いて予熱タンクの水を昇温しなければならないないこと
などにある。
【0006】この従来装置の温度制御に関する課題は、
バンドヒーターによる加熱をジャケット内の水を介して
射出加熱筒に伝えると共に、ジャケット温度を一定に維
持する水量の水をジャケットに流し続けることによって
解決することができる。
【0007】しかしながら、その水量は毎分0.1〜
0.5リットルと微量なものであり、また周知のよう
に、通常に用いられている水は水垢が発生し易く、この
水垢がジャケットや管路に付着して流路を狭く形成する
ことから、長期にわたり微細な流路を経てジャケットに
水を流し続けることは、極めて困難なことであって実際
には採用し難い。
【0008】そこで本発明者等は、ジャケットに微量を
流し続け得る媒体について研究を重ねた結果、一般に使
用されているサーモオイルなどで、その目的を十分に達
成できることを見出し、バンドヒーターによる加熱の下
に、オイルを媒体とする射出加熱筒の温度制御装置を開
発したのである。
【0009】したがって、この発明の目的は、微量のオ
イルを常時ジャケットに流し続けることができ、また必
要時には切換によって多量のオイルをジャケットに供給
し、射出加熱筒の過熱あるいは材料交換による設定温度
の変更などを行うことができる新たな構成の射出加熱筒
の温度制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
の特徴は、射出加熱筒の所要箇所にジャケットを設けて
その上にバンドヒーターを取付け、バンドヒーターによ
る加熱をジャケット内のオイルを介して射出加熱筒に伝
熱するとともに加熱筒温度を制御し、そのジャケットと
温度調整装置内のオイルタンクとにわたり循環回路を接
続した射出加熱筒の温度制御装置において、上記循環回
路の往路にポンプを設ける一方、ジャケットごとの各往
路に上記ポンプからのオイルのバイパス流路と微量のオ
イルの流通を常時許容する主流路とを備えた電磁切換弁
を配設し、それら電磁切換弁を主流路側とバイパス流路
側とに切換える温度センサーを各ジャケットに設け、上
記オイルタンクに熱交換回路を内設し、その熱交換回路
の流入側にポンプ吐出側の温度センサーと接続した油温
設定器により作動する電磁開閉弁を設けてなることにあ
る。
【0011】
【作 用】上記構成では、ポンプによりオイルタンクか
ら循環回路の往路に吐出されたオイルは、各ジャケット
の往路に配設した電磁切換弁の流路を通過してジャケッ
トに流入する。ジャケット内のオイルはバンドヒーター
により加熱され、そのオイルによって射出加熱筒が設定
温度に保たれる。
【0012】ジャケットから復路に流出したオイルは、
上記オイルタンクへ還流しタンク内の熱交換回路によっ
て所定温度まで冷却される。そして再びポンプによりジ
ャケットへと流出する。また熱交換回路の冷媒の供給及
び停止は、ポンプから吐出されたオイルの油温設定器に
より電磁開閉弁を操作して行われ、オイルの温度が設定
以下の場合には、電磁開閉弁が閉作動して冷媒の供給を
停止する。
【0013】各ジャケットのオイルの流量は、往路中の
電磁切換弁の流路によつて異なり、主流路では毎分0.
1〜0.5リットルの微量に流量が制限されて射出加熱
筒の温度を設定温度に維持するが、バイパス流路では多
量のオイルがジャケットに流入して射出加熱筒の温度を
短時間にて降下する。この流量の切換はジャケットの温
度により電磁開閉弁が作動して行われる。
【0014】
【実施例】図中1は内部にスクリュを備えた射出加熱筒
で、その外周に所要数のジャケット2が前部と中間部及
び後部とに分けて設けてあり、さらに各ジャケット2の
外側にバンドヒーター3が取付けてある。
【0015】4は温度調整装置で、熱交換回路5を内装
したオイルタンク6を備え、そのオイルタンク6と各ジ
ャケット2とにわたってオイルの循環回路7が接続して
ある。この循環回路の往路7aにはオイル吐出用のポン
プ8が設けてあり、ジャケット2ごとの各往路には流量
調節バルブ9、電磁開閉弁10、流量計13が順に設け
てある。
【0016】また電磁切換弁10は、多量のオイルが流
通するバイパス流路11と、可変自在な絞りによって、
微量のオイルの流通を常時許容する主流路12とを備え
ている。この電磁開閉弁10の電磁作動部はジャケット
2に設けた温度センサー14の温度計15と電気的に接
続され、温度計15からの電気信号によってバイパス流
路11と主流路12とを切換える。
【0017】16は上記熱交換回路5の流入側に設けた
電磁開閉弁で、その電磁作動部はポンプ吐出側の温度セ
ンサー17と接続した油温設定器18に電気的に接続さ
れ、ポンプ吐出側のオイルの温度が設定温度以下の場合
に閉作動して冷却媒体の供給を停止する。
【0018】なお、19は前部ジャケット2の往路と循
環回路7の復路7bとに接続して設けた補助タンク、2
0はポンプ吐出側の往路7aと復路7bとにわたり設け
た圧力調整弁、21は補助タンク回路22に設けた回路
全体のエア抜きコック、23は熱交換回路5のストップ
バルブである。
【0019】熱硬化性樹脂を成形する場合の射出加熱筒
1の設定温度は、前部側を高温、後部側を低温に設定し
ている。したがって上記構成の温度制御装置では、上記
流量調節バルブ9により各往路におけるオイルの流量を
加減して、個々にジャケットの温度を設定している。
【0020】また成形準備段階でのオイルの最初の流通
に際しては、電磁切換弁10をバイパス流路11側に設
定しておく、これによりポンプ8からのオイルは一定の
圧力(5/cm)で短時間にてジャケット2を満た
し、流入分に見合うオイルの一部が復路7bからオイル
タンクへと還流する。
【0021】上記ジャケット2による加熱が開始された
のち、電磁切換弁10は主流路12側に切換えられ、各
ジャケット2へのオイルの流量はそこに設けた絞りによ
つて微量に制限される。
【0022】各ジャケット2に流入したオイルはバンド
ヒーターにより加熱されたジャケット内のオイルの温度
上昇を抑え、また射出加熱筒内の摩擦熱及びせん断発熱
による加熱筒温度の上昇を抑えて、射出加熱筒1の温度
を設定温度に保つ。
【0023】オイルの流入によりジャケット2から復路
7bに流出したオイルは、流入時よりも油温が高くなっ
ており、そのまま上記オイルタンク6へ還流して、タン
ク内の熱交換回路5により所定温度(30°〜80℃)
まで冷却される。そして再びポンプ8により各ジャケッ
ト2へと流れる。
【0024】上記温度センサー17によって検出された
オイルの温度が設定温度より低いと、油温設定器18に
より電磁開閉弁16が閉作動し、熱交換回路5の流入側
が一時的に遮断されて冷却媒体の供給が停止する。そし
て還流したオイル自体の温度でタンク内温度が上昇し、
検出温度が設定温度になると、油温設定器18により電
磁開閉弁16は開作動して冷却媒体が供給される。
【0025】射出加熱筒1の温度が微量のオイルの流入
では制御できず、温度が上昇するときには、温度計15
からの指令によって電磁開閉弁10はバイパス流路11
に切換えられ、多量のオイルがジャケット2に流入す
る。これにより射出加熱筒1の温度は短時間にて降下す
る。この状態は加熱筒温度が設定温度になるまで維持さ
れ、そのごに再び電磁開閉弁10は主流路12に切換わ
って設定温度を保つ。このような切換操作はジャケット
ごとに行うことができ、射出加熱筒1の各部の温度をそ
れなりに制御する。
【0026】
【発明の効果】この発明は上述のように、ジャケットご
との各往路にポンプからのオイルのバイパス流路と微量
のオイルの流通を常時許容する主流路とを備えた電磁切
換弁を配設し、それら電磁切換弁を主流路側とバイパス
流路側とに切換える温度センサーを各ジャケットに設
け、オイルタンクに熱交換回路を内設し、その熱交換回
路の流入側にポンプ吐出側の温度センサーと接続した油
温設定器により作動する電磁開閉弁を設けてなることか
ら、下記のごとき効果を奏する。
【0027】 バンドヒーターにより加熱されている
ジャケットに、常時微量のオイルを流し続けて射出加熱
筒の温度制御が行えるので、加熱筒温度の上下動が極め
て小さく長時間にわたり温度をコンスタントに保つこと
ができる。
【0028】 主流路をバイパス流路に切換えて多量
のオイルを流入させることができるので、加熱筒温度が
設定温度以上に急変しても、それに対応してオイルの流
量を増し、加熱筒温度を設定温度まで短時間で下げるこ
とができる。
【0029】 ジャケット内にて加熱されたオイルを
冷却して循環使用するので、水を媒体とし場合に生ずる
水垢による障害はなく、また加熱による劣化も極めて少
ないので、一定量の微量のオイルの供給を長く継続で
き、長期にわたり使用しても殆ど媒体の交換を要しな
い。
【0030】 オイルの温度、圧力、流量等を一定に
維持し易いので、温度精度の向上を図ることができ、射
出加熱筒内の摩擦熱やせん断発熱による加熱筒温度の上
昇を抑制できるので、安定した射出成形を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る射出加熱筒の温度制御装置の説
明図である。
【符号の説明】 1 射出加熱筒 2 ジャケット 3 バンドヒーター 4 温度調整装置 5 熱交換回路 6 オイルタンク 7 循環回路 8 ポンプ 9 流量調節バルブ 10 電磁切換弁 11 バイパス流路 12 主流路 14 温度センサー 15 温度計 16 電磁開閉弁 17 温度センサー 18 油温設定器
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出加熱筒の所要箇所にジャケットを設
    けてその上にヒーターバンドを取付け、ヒーターバンド
    による加熱をジャケット内のオイルを介して射出加熱筒
    に伝熱するとともに加熱筒温度を制御し、そのジャケッ
    トと温度調整装置内のオイルタンクとにわたり循環回路
    を接続した射出加熱筒の温度制御装置において、 上記循環回路の往路にポンプを設ける一方、ジャケット
    ごとの各往路に上記ポンプからのオイルのバイパス流路
    と微量のオイルの流通を常時許容する主流路とを備えた
    電磁切換弁を配設し、それら電磁切換弁を主流路側とバ
    イパス流路側とに切換える温度センサーを各ジャケット
    に設け、上記オイルタンクに熱交換回路を内設し、その
    熱交換回路の流入側にポンプ吐出側の温度センサーと接
    続した油温設定器により作動する電磁開閉弁を設けてな
    ることを特徴とする射出加熱筒の温度制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009071003A1 (fr) * 2007-12-07 2009-06-11 Lu, Hsaio-Ting Procédé de chauffage pour cylindre de machine de traitement de plastique et son dispositif
JP2015054508A (ja) * 2013-09-13 2015-03-23 ファナック株式会社 成形材料温度調節ジャケットを有する成形機
JP2015166135A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 三友工業株式会社 ゴム射出成形機

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