JPH0679764A - 射出成形機の射出成形部用温度制御装置 - Google Patents
射出成形機の射出成形部用温度制御装置Info
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- JPH0679764A JPH0679764A JP28722291A JP28722291A JPH0679764A JP H0679764 A JPH0679764 A JP H0679764A JP 28722291 A JP28722291 A JP 28722291A JP 28722291 A JP28722291 A JP 28722291A JP H0679764 A JPH0679764 A JP H0679764A
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- Japan
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- injection molding
- temperature
- temp
- temperature control
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 シリンダカバー内の各仕切ゾーンに強制送風
して確実かつ迅速に射出成形部を冷却し、かつ、射出成
形部をその加熱特性及び冷却特性に応じて加熱・冷却を
行ない、射出成形部の温度を正確に設定温度に保つ。 【構成】 射出成形部用温度制御装置を、射出成形部を
囲み複数の仕切ゾーンを有するシリンダカバーと、各仕
切ゾーン内で射出成形部に埋設された温度センサと、各
仕切ゾーンにそれぞれの開閉弁を介して強制送風する空
気供給器と、射出成形部のノズルと各仕切ゾーン内で射
出成形部の外周に設けられたヒータと、該ヒータと前記
温度センサと前記開閉弁とに接続され、射出成形部の加
熱特性及び冷却特性に対応して射出成形部の温度制御を
行なう温度調節器とで構成する。
して確実かつ迅速に射出成形部を冷却し、かつ、射出成
形部をその加熱特性及び冷却特性に応じて加熱・冷却を
行ない、射出成形部の温度を正確に設定温度に保つ。 【構成】 射出成形部用温度制御装置を、射出成形部を
囲み複数の仕切ゾーンを有するシリンダカバーと、各仕
切ゾーン内で射出成形部に埋設された温度センサと、各
仕切ゾーンにそれぞれの開閉弁を介して強制送風する空
気供給器と、射出成形部のノズルと各仕切ゾーン内で射
出成形部の外周に設けられたヒータと、該ヒータと前記
温度センサと前記開閉弁とに接続され、射出成形部の加
熱特性及び冷却特性に対応して射出成形部の温度制御を
行なう温度調節器とで構成する。
Description
【0001】
【発明の利用分野】この発明は、射出成形機の射出成形
部用温度制御装置に関する。
部用温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形装置においては、射出成
形部は、その外周に、所定間隔を置いて複数個のヒータ
を設け、この射出成形部をシリンダカバーで囲むと共
に、射出成形部の温度制御部分に温度センサを設置した
構造のものを用い、温度調節器で温度センサが検知した
温度と射出成形部の各部分(温度制御部分)の温度設定
値とを比較する構造になったものがある。そして、実際
の温度が設定値よりも低い時は、射出成形部の対応温度
制御部分のヒータを作用させてこれらの部分の温度を高
め、他方、実際の温度が設定値よりも高い時は、ヒータ
を止めて当該対応温度制御部分の熱を周りの空気中に自
然放熱させて当該対応温度制御部分の温度を制御してい
る。
形部は、その外周に、所定間隔を置いて複数個のヒータ
を設け、この射出成形部をシリンダカバーで囲むと共
に、射出成形部の温度制御部分に温度センサを設置した
構造のものを用い、温度調節器で温度センサが検知した
温度と射出成形部の各部分(温度制御部分)の温度設定
値とを比較する構造になったものがある。そして、実際
の温度が設定値よりも低い時は、射出成形部の対応温度
制御部分のヒータを作用させてこれらの部分の温度を高
め、他方、実際の温度が設定値よりも高い時は、ヒータ
を止めて当該対応温度制御部分の熱を周りの空気中に自
然放熱させて当該対応温度制御部分の温度を制御してい
る。
【0003】所が、この公知技術によれば、温度制御部
分における温度をヒータによって高める場合、この温度
が設定温度になった時にヒータが切られるために、図4
に示すように、ヒータ内に残留する熱によって、設定温
度TsからTseまで上昇する。次いで、温度が自然冷
却により例えばTceまで下降した時に、ヒータが通電
されて再度上昇する。そして、温度が安定するまで大き
な振幅で減衰運動的な温度の上昇・下降が繰り返され
る。加えて、射出成形部の、隣接する各温度制御部分同
志が温度の影響を受けて、各温度制御部分の温度制御が
十分に行なえないという問題もあった。このため、射出
成形部の各部の温度が所望温度に達するのに時間を要す
るばかりでなく、設定温度に対する温度のバラツキが3
℃乃至10℃にも達していた。しかし、高精度を要求さ
れる射出成形品では射出成形精度が±2μmのオーダー
とされ、これには温度を±0.5℃の精度で制御しなけ
ればならず、公知技術では到底達成することが出来なか
った。
分における温度をヒータによって高める場合、この温度
が設定温度になった時にヒータが切られるために、図4
に示すように、ヒータ内に残留する熱によって、設定温
度TsからTseまで上昇する。次いで、温度が自然冷
却により例えばTceまで下降した時に、ヒータが通電
されて再度上昇する。そして、温度が安定するまで大き
な振幅で減衰運動的な温度の上昇・下降が繰り返され
る。加えて、射出成形部の、隣接する各温度制御部分同
志が温度の影響を受けて、各温度制御部分の温度制御が
十分に行なえないという問題もあった。このため、射出
成形部の各部の温度が所望温度に達するのに時間を要す
るばかりでなく、設定温度に対する温度のバラツキが3
℃乃至10℃にも達していた。しかし、高精度を要求さ
れる射出成形品では射出成形精度が±2μmのオーダー
とされ、これには温度を±0.5℃の精度で制御しなけ
ればならず、公知技術では到底達成することが出来なか
った。
【0004】加えて、従来の射出成形部用温度制御装置
では、射出成形部内でペレット(樹脂球)を粉砕・可塑
化する場合、射出成形部及びスクリューとペレットとの
間に摩擦熱が発生し、この熱量が空気による自然冷却さ
れる熱量よりも多くなることがある。この場合は、射出
成形部の当該温度制御部分の温度が設定温度まで下がら
ず、この点も問題であった。
では、射出成形部内でペレット(樹脂球)を粉砕・可塑
化する場合、射出成形部及びスクリューとペレットとの
間に摩擦熱が発生し、この熱量が空気による自然冷却さ
れる熱量よりも多くなることがある。この場合は、射出
成形部の当該温度制御部分の温度が設定温度まで下がら
ず、この点も問題であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、まず、シリンダカバーを仕切って射出成
形部の各温度制御部分同志が温度の影響を受けないよう
にすること、次に、射出成形部の各温度制御部分の温度
が、設定温度に達するまでの所定時間前にヒータを切り
または対応の仕切ゾーンへの強制送風を停止して、射出
成形部の対応温度制御部分の温度が自然にかつ迅速に設
定温度に到達するようにすること、更に、冷却時には、
風速及び風量が適度に制御された空気を対応の仕切ゾー
ンに強制的に供給して射出成形部の各部分の温度を確実
に設定温度まで下げること、また更には、設定温度に対
する射出成形部の各温度制御部分の制御温度のバラツキ
を極めて小さくすることが出来る射出成形機の射出成形
部用温度制御装置を提供することにある。
とする課題は、まず、シリンダカバーを仕切って射出成
形部の各温度制御部分同志が温度の影響を受けないよう
にすること、次に、射出成形部の各温度制御部分の温度
が、設定温度に達するまでの所定時間前にヒータを切り
または対応の仕切ゾーンへの強制送風を停止して、射出
成形部の対応温度制御部分の温度が自然にかつ迅速に設
定温度に到達するようにすること、更に、冷却時には、
風速及び風量が適度に制御された空気を対応の仕切ゾー
ンに強制的に供給して射出成形部の各部分の温度を確実
に設定温度まで下げること、また更には、設定温度に対
する射出成形部の各温度制御部分の制御温度のバラツキ
を極めて小さくすることが出来る射出成形機の射出成形
部用温度制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を達成するた
めに、この発明に基づく射出成形機の射出成形部用温度
制御装置は、(a)先端にノズルを有する射出成形部を
囲繞し、長手方向に複数の仕切ゾーンが形成されたシリ
ンダカバー、(b)前記ノズル及び各仕切ゾーン内の射
出成形部の温度制御部分に埋設された温度センサ、
(c)それぞれが開閉弁を介して各仕切ゾーンに空気を
流入させ、各仕切ゾーンの側面に設けた排気孔から外気
へ排気させる空気供給器、(d)ノズル及び射出成形部
の前記温度制御部分に設けられたヒータ、(e)前記ヒ
ータ用電源のスイッチ、前記温度センサ及び前記開閉弁
に接続され、前記温度センサからの温度信号及び射出成
形部の加熱特性及び冷却特性に応じて、前記スイッチ及
び前記開閉弁のオン・オフを制御するための温度調節器
により構成される。
めに、この発明に基づく射出成形機の射出成形部用温度
制御装置は、(a)先端にノズルを有する射出成形部を
囲繞し、長手方向に複数の仕切ゾーンが形成されたシリ
ンダカバー、(b)前記ノズル及び各仕切ゾーン内の射
出成形部の温度制御部分に埋設された温度センサ、
(c)それぞれが開閉弁を介して各仕切ゾーンに空気を
流入させ、各仕切ゾーンの側面に設けた排気孔から外気
へ排気させる空気供給器、(d)ノズル及び射出成形部
の前記温度制御部分に設けられたヒータ、(e)前記ヒ
ータ用電源のスイッチ、前記温度センサ及び前記開閉弁
に接続され、前記温度センサからの温度信号及び射出成
形部の加熱特性及び冷却特性に応じて、前記スイッチ及
び前記開閉弁のオン・オフを制御するための温度調節器
により構成される。
【0007】温度調節器は、射出成形部の加熱特性と冷
却特性とを学習・記憶する機能と、温度センサからの温
度信号に応答し、加熱時及び冷却時にこれらの特性に基
づいてヒータ用電源のスイッチ及び空気供給器の開閉弁
のオン・オフを制御する機能を有するように構成されて
いる。
却特性とを学習・記憶する機能と、温度センサからの温
度信号に応答し、加熱時及び冷却時にこれらの特性に基
づいてヒータ用電源のスイッチ及び空気供給器の開閉弁
のオン・オフを制御する機能を有するように構成されて
いる。
【0008】
【作用】射出成形機が作動を開始すると、先ず、温度調
節器が射出成形部の各温度制御部分の加熱特性と冷却特
性とを学習して記憶し、しかる後、次のように射出成形
部の各温度制御部分の温度制御を行なう。温度センサか
ら入力される射出成形部の該当温度制御部分の温度が設
定温度よりも低い場合には、対応の開閉弁がオフにされ
かつ対応のヒータ用電源のスイッチがオンにされる。こ
れで対応のヒータが加熱され、射出成形部の対応温度制
御部分が加熱される。次いで、射出成形部の当該温度制
御部分が設定温度になる少し前の前記加熱特性から定め
られた温度でスイッチがオフにされ、ヒータの余熱で当
該温度制御部分が設定温度まで加熱される。
節器が射出成形部の各温度制御部分の加熱特性と冷却特
性とを学習して記憶し、しかる後、次のように射出成形
部の各温度制御部分の温度制御を行なう。温度センサか
ら入力される射出成形部の該当温度制御部分の温度が設
定温度よりも低い場合には、対応の開閉弁がオフにされ
かつ対応のヒータ用電源のスイッチがオンにされる。こ
れで対応のヒータが加熱され、射出成形部の対応温度制
御部分が加熱される。次いで、射出成形部の当該温度制
御部分が設定温度になる少し前の前記加熱特性から定め
られた温度でスイッチがオフにされ、ヒータの余熱で当
該温度制御部分が設定温度まで加熱される。
【0009】他方、温度調節器が当該温度制御部分の温
度が設定温度より高くなった信号を温度センサから受け
ると、対応のヒータ用電源のスイッチをオフにした状態
で対応の開閉弁をオンにする。これで、空気供給器から
対応の開閉弁を通して対応の仕切ゾーンに空気が供給さ
れ、射出成形部の当該温度制御部分が強制冷却される。
次いで、射出成形部の当該温度制御部分が設定温度にな
る少し前の前記冷却特性から定められた温度で開閉弁が
オフにされ、自然に当該温度制御部分が設定温度まで冷
却される。以上の操作により、射出成形部の各温度制御
部分が所定温度に保たれることになる。
度が設定温度より高くなった信号を温度センサから受け
ると、対応のヒータ用電源のスイッチをオフにした状態
で対応の開閉弁をオンにする。これで、空気供給器から
対応の開閉弁を通して対応の仕切ゾーンに空気が供給さ
れ、射出成形部の当該温度制御部分が強制冷却される。
次いで、射出成形部の当該温度制御部分が設定温度にな
る少し前の前記冷却特性から定められた温度で開閉弁が
オフにされ、自然に当該温度制御部分が設定温度まで冷
却される。以上の操作により、射出成形部の各温度制御
部分が所定温度に保たれることになる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。
する。
【0011】図1において、1は、射出成形機本体の一
部である射出成形部を示している。図の右方のペレット
供給部2の上端に、例えばセラミック射出成形材のペレ
ットが収容されたホッパ3が設けられており、水平に延
びる筒状の射出成形部(またはバレルまたはシリンダ)
4の後端部がペレット供給部2内に挿入固定されてい
る。また、ペレットを粉砕・可塑化するためのスクリュ
ー5が射出成形部4に同軸に挿入されており、スクリュ
ー後端で結合された図示しない駆動装置によって回転及
び前後動されるようになっている。ホッパ3内のペレッ
トは、ペレット供給部2及びスクリュー5の後端部内に
形成された通路6及び7を通って、スクリュー5のねじ
溝8の後端部に供給される。射出成形部4の先端部のノ
ズル9の外周にはヒータ10が設けられ、また、射出成
形部4の本体の外周には複数(本実施例では4個)のヒ
ータ11、12、13及び14が射出成形部4の長手方
向に並設されている。
部である射出成形部を示している。図の右方のペレット
供給部2の上端に、例えばセラミック射出成形材のペレ
ットが収容されたホッパ3が設けられており、水平に延
びる筒状の射出成形部(またはバレルまたはシリンダ)
4の後端部がペレット供給部2内に挿入固定されてい
る。また、ペレットを粉砕・可塑化するためのスクリュ
ー5が射出成形部4に同軸に挿入されており、スクリュ
ー後端で結合された図示しない駆動装置によって回転及
び前後動されるようになっている。ホッパ3内のペレッ
トは、ペレット供給部2及びスクリュー5の後端部内に
形成された通路6及び7を通って、スクリュー5のねじ
溝8の後端部に供給される。射出成形部4の先端部のノ
ズル9の外周にはヒータ10が設けられ、また、射出成
形部4の本体の外周には複数(本実施例では4個)のヒ
ータ11、12、13及び14が射出成形部4の長手方
向に並設されている。
【0012】15はシリンダカバーで、射出成形部4を
同軸に囲繞するように、射出成形機1の図示しない台に
固定されている。このシリンダカバー15は長手直角方
向に仕切壁16及び17で仕切られ、内部に複数(本実
施例では3個)の仕切ゾーン18、19及び20が射出
成形部4の温度制御部分4a、4b及び4cを囲むよう
に形成されている。それぞれの仕切ゾーン18、19及
び20の上壁に、射出成形部4の長手方向に延びる排気
孔21、22及び23が形成されている。また、仕切壁
16の、仕切ゾーン18の下壁側の温度制御部分に、仕
切ゾーン18用空気口24が設けられ、仕切ゾーン19
及び20の下壁には、これらの仕切ゾーン19及び20
用の空気入口25及び26が形成されている。仕切ゾー
ン19及び20の場合は、それらの中に、空気入口25
及び26から離間すると共にこれらに覆い被さるように
邪魔板27及び28が設けられており、後述するよう
に、空気を仕切ゾーン19及び20に満たし、射出成形
部4の温度制御部分4b及び4cを均等に冷却するよう
になっている。また、射出成形部4の温度制御部分の
内、温度制御部分4aには前記ヒータ11が、温度制御
部分4bには前記ヒータ12及び13が、また、温度制
御部分4cには前記ヒータ14が設けられている。
同軸に囲繞するように、射出成形機1の図示しない台に
固定されている。このシリンダカバー15は長手直角方
向に仕切壁16及び17で仕切られ、内部に複数(本実
施例では3個)の仕切ゾーン18、19及び20が射出
成形部4の温度制御部分4a、4b及び4cを囲むよう
に形成されている。それぞれの仕切ゾーン18、19及
び20の上壁に、射出成形部4の長手方向に延びる排気
孔21、22及び23が形成されている。また、仕切壁
16の、仕切ゾーン18の下壁側の温度制御部分に、仕
切ゾーン18用空気口24が設けられ、仕切ゾーン19
及び20の下壁には、これらの仕切ゾーン19及び20
用の空気入口25及び26が形成されている。仕切ゾー
ン19及び20の場合は、それらの中に、空気入口25
及び26から離間すると共にこれらに覆い被さるように
邪魔板27及び28が設けられており、後述するよう
に、空気を仕切ゾーン19及び20に満たし、射出成形
部4の温度制御部分4b及び4cを均等に冷却するよう
になっている。また、射出成形部4の温度制御部分の
内、温度制御部分4aには前記ヒータ11が、温度制御
部分4bには前記ヒータ12及び13が、また、温度制
御部分4cには前記ヒータ14が設けられている。
【0013】29は空気供給器で、これによって所定圧
力に設定された空気を、開閉弁30、31及び32(図
では電磁開閉弁)と絞り・逆止弁(スピード・コントロ
ーラ)33、34及び35を介し、空気入口24、25
及び26から対応の仕切ゾーン18、19及び20内へ
導入する。絞り・逆止弁33乃至35は、射出成形部4
の温度制御部分4a乃至4cへの空気の流量を調節する
と共にその逆流を防止する。36、37、38及び39
は、ノズル9並びに仕切ゾーン18、19及び20内の
射出成形部4の温度制御部分4a、4b及び4cに埋設
された温度センサで、後述するように、ノズル9及び射
出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cの温度を、例
えば、設定温度±0.5℃に保つのに十分な、例えば、
0.1℃の感度を有するものを用いる。
力に設定された空気を、開閉弁30、31及び32(図
では電磁開閉弁)と絞り・逆止弁(スピード・コントロ
ーラ)33、34及び35を介し、空気入口24、25
及び26から対応の仕切ゾーン18、19及び20内へ
導入する。絞り・逆止弁33乃至35は、射出成形部4
の温度制御部分4a乃至4cへの空気の流量を調節する
と共にその逆流を防止する。36、37、38及び39
は、ノズル9並びに仕切ゾーン18、19及び20内の
射出成形部4の温度制御部分4a、4b及び4cに埋設
された温度センサで、後述するように、ノズル9及び射
出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cの温度を、例
えば、設定温度±0.5℃に保つのに十分な、例えば、
0.1℃の感度を有するものを用いる。
【0014】40、41、42及び43は温度調節器で
あり、それぞれが温度センサ36、37、38及び39
に接続されると共に、電源44に接続されたヒータ10
乃至14をオン・オフするためのヒータ用電源のスイッ
チ(以下、単に「スイッチ」という)45、46、47
及び48に接続されている。また、温度調節器41、4
2及び43はそれぞれ開閉弁30、31及び32に接続
されている。後に述べるように、温度調節器40は、温
度センサ36によりノズル9の温度が設定値よりも下が
った時に、スイッチ45をオンにし、ヒータ10を加熱
させてノズル9の温度を設定値まで高める。また、温度
調節器41、42及び43は温度センサ37、38及び
39から射出成形部4の対応温度制御部分4a、4b及
び4cが設定温度よりも低い温度になっている信号を受
けた場合、対応のヒータ11、12、13及び14を加
熱させて射出成形部4の当該対応温度制御部分4a乃至
4cの温度を設定値まで高める。他方、これらの温度調
節器41、42及び43は、射出成形部4の対応温度制
御部分4a乃至4cが温度センサ37、38及び39か
ら設定温度よりも高い温度になっている信号を受けた場
合、対応の開閉弁30、31及び32をオンにし、空気
を対応の仕切ゾーン18、19及び20内に導入して、
射出成形部4の各温度制御部分の温度を設定値まで下げ
る。
あり、それぞれが温度センサ36、37、38及び39
に接続されると共に、電源44に接続されたヒータ10
乃至14をオン・オフするためのヒータ用電源のスイッ
チ(以下、単に「スイッチ」という)45、46、47
及び48に接続されている。また、温度調節器41、4
2及び43はそれぞれ開閉弁30、31及び32に接続
されている。後に述べるように、温度調節器40は、温
度センサ36によりノズル9の温度が設定値よりも下が
った時に、スイッチ45をオンにし、ヒータ10を加熱
させてノズル9の温度を設定値まで高める。また、温度
調節器41、42及び43は温度センサ37、38及び
39から射出成形部4の対応温度制御部分4a、4b及
び4cが設定温度よりも低い温度になっている信号を受
けた場合、対応のヒータ11、12、13及び14を加
熱させて射出成形部4の当該対応温度制御部分4a乃至
4cの温度を設定値まで高める。他方、これらの温度調
節器41、42及び43は、射出成形部4の対応温度制
御部分4a乃至4cが温度センサ37、38及び39か
ら設定温度よりも高い温度になっている信号を受けた場
合、対応の開閉弁30、31及び32をオンにし、空気
を対応の仕切ゾーン18、19及び20内に導入して、
射出成形部4の各温度制御部分の温度を設定値まで下げ
る。
【0015】所で、ノズル9及び射出成形部4のそれぞ
れの温度制御部分4a乃至4cは、加熱中、対応のヒー
タ10乃至14がオフにされた後も、ヒータの余熱で温
度がある所まで上がる加熱特性を有する。同様に、射出
成形部4の各温度制御部分4a乃至4cは、冷却中、各
仕切ゾーン18乃至20への強制送風が停止された後
も、温度がある所まで下がる冷却特性を有する。これら
の特性が分れば、どの温度(以下、「自然冷却温度」と
いう)でヒータや開閉弁をオフにすれば、射出成形部4
全体を設定温度に落着かせるかが求められる。温度調節
器40、41、42及び43は、ノズル9及び射出成形
部4の対応部4a、4b及び4cの上記の加熱特性及び
冷却特性を学習して記憶し、各ヒータによる加熱及び強
制送風による冷却に当って、これらの特性から求めた自
然冷却温度でスイッチや開閉弁のオン・オフを制御する
ように構成されている。そして、このように、加熱・冷
却特性に応じて開閉弁とスイッチを制御することは市販
の温度調節器を用いて行なうことが出来る。
れの温度制御部分4a乃至4cは、加熱中、対応のヒー
タ10乃至14がオフにされた後も、ヒータの余熱で温
度がある所まで上がる加熱特性を有する。同様に、射出
成形部4の各温度制御部分4a乃至4cは、冷却中、各
仕切ゾーン18乃至20への強制送風が停止された後
も、温度がある所まで下がる冷却特性を有する。これら
の特性が分れば、どの温度(以下、「自然冷却温度」と
いう)でヒータや開閉弁をオフにすれば、射出成形部4
全体を設定温度に落着かせるかが求められる。温度調節
器40、41、42及び43は、ノズル9及び射出成形
部4の対応部4a、4b及び4cの上記の加熱特性及び
冷却特性を学習して記憶し、各ヒータによる加熱及び強
制送風による冷却に当って、これらの特性から求めた自
然冷却温度でスイッチや開閉弁のオン・オフを制御する
ように構成されている。そして、このように、加熱・冷
却特性に応じて開閉弁とスイッチを制御することは市販
の温度調節器を用いて行なうことが出来る。
【0016】以下、図1乃至図3を参照して、本実施例
の射出成形部用温度制御装置の作用を説明する。射出成
形用材料は、例えば、セラミックをアクリル系バインダ
に混合したものであり、射出成形精度は、例えば、±2
μmである。また、設定温度は、例えば、ノズル9で1
50℃乃至190℃、仕切ゾーン18及び19内で同じ
く150℃乃至190℃、仕切ゾーン20内で80℃乃
至160℃である。温度調節器40乃至43は、射出成
形部4の各温度制御部分4a乃至4c及びノズル9の温
度が設定温度から、例えば、0.5℃以上ずれた時に、
開閉弁30乃至32またはスイッチ45乃至48をオン
制御するように設定される。
の射出成形部用温度制御装置の作用を説明する。射出成
形用材料は、例えば、セラミックをアクリル系バインダ
に混合したものであり、射出成形精度は、例えば、±2
μmである。また、設定温度は、例えば、ノズル9で1
50℃乃至190℃、仕切ゾーン18及び19内で同じ
く150℃乃至190℃、仕切ゾーン20内で80℃乃
至160℃である。温度調節器40乃至43は、射出成
形部4の各温度制御部分4a乃至4c及びノズル9の温
度が設定温度から、例えば、0.5℃以上ずれた時に、
開閉弁30乃至32またはスイッチ45乃至48をオン
制御するように設定される。
【0017】図2に示すように、射出成形機1が作動を
開始し、射出成形品を射出成形し始めると、温度調節器
40乃至43は、温度センサ36乃至39からの温度信
号に基づいてノズル9及び射出成形部4の各温度制御部
分4a乃至4cの加熱及び冷却の状態を検出し、加熱特
性及び冷却特性を学習して記憶すると共に自然冷却温度
を設定する(ステップS1)。
開始し、射出成形品を射出成形し始めると、温度調節器
40乃至43は、温度センサ36乃至39からの温度信
号に基づいてノズル9及び射出成形部4の各温度制御部
分4a乃至4cの加熱及び冷却の状態を検出し、加熱特
性及び冷却特性を学習して記憶すると共に自然冷却温度
を設定する(ステップS1)。
【0018】次いで、本番の射出成形作業が始まる(ス
テップS2)。図3に爾後の温度変化が示されているよ
うに、ノズル9及び射出成形部4の各温度制御部分4a
乃至4cの温度が設定温度よりも誤差範囲(本実施例で
は0.5℃)を超えて低くなっているものとする。温度
センサ36乃至39からの温度信号により、温度調節器
40乃至43がステップS3でNOと判断し、開閉弁3
0乃至32がオフにされて仕切ゾーン18乃至20への
送風が停止されると共に、スイッチ45乃至48がオン
にされる。この結果、電源44に、対応のヒータ10乃
至14が接続されてノズル9及び射出成形部4の対応温
度制御部分が加熱される(ステップS4)。そして、ス
テップS5、S6及びS7を経てステップS2へ戻る。
テップS2)。図3に爾後の温度変化が示されているよ
うに、ノズル9及び射出成形部4の各温度制御部分4a
乃至4cの温度が設定温度よりも誤差範囲(本実施例で
は0.5℃)を超えて低くなっているものとする。温度
センサ36乃至39からの温度信号により、温度調節器
40乃至43がステップS3でNOと判断し、開閉弁3
0乃至32がオフにされて仕切ゾーン18乃至20への
送風が停止されると共に、スイッチ45乃至48がオン
にされる。この結果、電源44に、対応のヒータ10乃
至14が接続されてノズル9及び射出成形部4の対応温
度制御部分が加熱される(ステップS4)。そして、ス
テップS5、S6及びS7を経てステップS2へ戻る。
【0019】この過程は、図3の加熱曲線C1で示され
ている。即ち、初めは、ヒータ10乃至14の加熱によ
り、加熱曲線C1は急激に立上がるが、ノズル9及び射
出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cが自然冷却温
度Taに達すると、温度調節器40乃至43の作用によ
り、スイッチ45乃至48は、オン・オフ制御を頻繁に
行なう。このため、設定温度Tsに近づくに連れて、加
熱曲線C1の傾きが緩やかになる。しかる後、ノズル9
及び射出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cは設定
温度Tsに達し(ステップS6)、ステップS7を経て
ステップS2へ戻る。
ている。即ち、初めは、ヒータ10乃至14の加熱によ
り、加熱曲線C1は急激に立上がるが、ノズル9及び射
出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cが自然冷却温
度Taに達すると、温度調節器40乃至43の作用によ
り、スイッチ45乃至48は、オン・オフ制御を頻繁に
行なう。このため、設定温度Tsに近づくに連れて、加
熱曲線C1の傾きが緩やかになる。しかる後、ノズル9
及び射出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cは設定
温度Tsに達し(ステップS6)、ステップS7を経て
ステップS2へ戻る。
【0020】所で、射出成形部4の各温度制御部分4a
乃至4cは、他に熱源がなければ、ヒータ10乃至14
のオン・オフ制御によって設定温度に保たれるはずであ
る。しかし、ヒータ以外の熱、例えば、スクリュー5の
回転によってペレットを粉砕・可塑化しながら移動させ
る際に発生する摩擦熱による温度上昇のため、往々にし
て、図3中にAで示すように、設定温度を越える場合が
ある。
乃至4cは、他に熱源がなければ、ヒータ10乃至14
のオン・オフ制御によって設定温度に保たれるはずであ
る。しかし、ヒータ以外の熱、例えば、スクリュー5の
回転によってペレットを粉砕・可塑化しながら移動させ
る際に発生する摩擦熱による温度上昇のため、往々にし
て、図3中にAで示すように、設定温度を越える場合が
ある。
【0021】本発明によれば、この場合は、温度センサ
36乃至39からの温度信号に基づく温度調節器40乃
至43の指令により、開閉弁30乃至32がオンし、仕
切ゾーン18乃至20が直ちに強制空冷(強制送風)さ
れ、射出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cの温度
を設定温度Tsまで下げるようになっている。
36乃至39からの温度信号に基づく温度調節器40乃
至43の指令により、開閉弁30乃至32がオンし、仕
切ゾーン18乃至20が直ちに強制空冷(強制送風)さ
れ、射出成形部4の各温度制御部分4a乃至4cの温度
を設定温度Tsまで下げるようになっている。
【0022】一方、ペレットの種類をかえるなど、設定
温度Tsを大幅に変更し、これまで高温(190℃程
度)であったものを低温(80℃程度)に設定変更する
場合がある。この場合は、温度センサ37乃至39から
の温度信号により温度調節器41乃至43がステップS
3でYESと判断し、スイッチ46乃至48をオフにす
る。この結果、開閉弁30乃至32がオンにされて仕切
ゾーン18乃至20への強制送風が行なわれる(ステッ
プS8)。以下、ステップS5、S6及びS7を経てス
テップS2へ戻る。所で、この強制送風に当っては、空
気の圧力は空気供給器29で調整され、空気の供給量の
調整と空気の逆流防止は絞り・逆止弁33乃至35によ
って行なわれるので、供給空気は適切な圧力と流量で仕
切ゾーン18乃至20内を流れ、ノズル9及び射出成形
部4の温度制御部分4a乃至4cを所望の特性で冷却す
ることが出来る。
温度Tsを大幅に変更し、これまで高温(190℃程
度)であったものを低温(80℃程度)に設定変更する
場合がある。この場合は、温度センサ37乃至39から
の温度信号により温度調節器41乃至43がステップS
3でYESと判断し、スイッチ46乃至48をオフにす
る。この結果、開閉弁30乃至32がオンにされて仕切
ゾーン18乃至20への強制送風が行なわれる(ステッ
プS8)。以下、ステップS5、S6及びS7を経てス
テップS2へ戻る。所で、この強制送風に当っては、空
気の圧力は空気供給器29で調整され、空気の供給量の
調整と空気の逆流防止は絞り・逆止弁33乃至35によ
って行なわれるので、供給空気は適切な圧力と流量で仕
切ゾーン18乃至20内を流れ、ノズル9及び射出成形
部4の温度制御部分4a乃至4cを所望の特性で冷却す
ることが出来る。
【0023】この場合の過程も、加熱の場合と同様であ
る。即ち、図3の冷却曲線C2で示すように、射出成形
部4の各部の温度は、初めは、強制空冷により急激に下
げられるが、自然冷却温度Tcに達すると、温度調節器
40乃至43の作用により、開閉弁30乃至32が頻繁
にオン・オフ制御され、冷却曲線C2に示すように、緩
やかな傾きで設定温度Tsに近づけられる。
る。即ち、図3の冷却曲線C2で示すように、射出成形
部4の各部の温度は、初めは、強制空冷により急激に下
げられるが、自然冷却温度Tcに達すると、温度調節器
40乃至43の作用により、開閉弁30乃至32が頻繁
にオン・オフ制御され、冷却曲線C2に示すように、緩
やかな傾きで設定温度Tsに近づけられる。
【0024】本発明では、仕切ゾーンによって、射出成
形部を幾つかの領域に仕切っている。所が、各仕切ゾー
ンの設定温度が必ずしも同じでないために、仕切ゾーン
相互間の仕切壁16、17を通じて相手方の温度が伝達
することが時々あり得るが、本発明では、各仕切ゾーン
内の射出成形部の温度制御部分の温度が、それらに対応
するヒータによる加熱、または、対応の調節器および空
気供給器による強制空冷により、独立して制御されるの
で、極めて短時間で、各仕切ゾーンの温度を対応の設定
温度Tsにする事が出来る。
形部を幾つかの領域に仕切っている。所が、各仕切ゾー
ンの設定温度が必ずしも同じでないために、仕切ゾーン
相互間の仕切壁16、17を通じて相手方の温度が伝達
することが時々あり得るが、本発明では、各仕切ゾーン
内の射出成形部の温度制御部分の温度が、それらに対応
するヒータによる加熱、または、対応の調節器および空
気供給器による強制空冷により、独立して制御されるの
で、極めて短時間で、各仕切ゾーンの温度を対応の設定
温度Tsにする事が出来る。
【0025】最前端の仕切ゾーン18には、空気が、仕
切壁16に形成された空気入口24から斜めに導入され
て満たされ、射出成形部4の最前端の温度制御部分4a
を均等に冷却し、しかる後、排気孔21から外気へ排出
される。これに対して、他の仕切ゾーン19及び20に
おいては、それらの下壁に設けた空気入口25及び26
から導入された空気は、一旦、邪魔板27及び28に当
り、射出成形部4の長手方向前後に向って進み、次いで
上昇して射出成形部4の温度制御部分4b及び4cを均
等に冷却し、排気孔22及び23から外気へ排出され
る。しかし、ノズル9においては、これが金型に接して
冷やされるため、温度が設定温度よりも低くなるのが通
常であるため、強制送風による冷却は行なう必要がな
い。なお、便宜上、図3では、両曲線C1及びC2と
も、遷移時間を等しく取り、両曲線の一部が重なるよう
に表示されているが、一般的には別々の特性を示す。最
後に、それぞれの射出成形作業が終わると電源が切ら
れ、温度調節器40乃至43が停止し、射出成形部用温
度制御装置の操作が終わる。
切壁16に形成された空気入口24から斜めに導入され
て満たされ、射出成形部4の最前端の温度制御部分4a
を均等に冷却し、しかる後、排気孔21から外気へ排出
される。これに対して、他の仕切ゾーン19及び20に
おいては、それらの下壁に設けた空気入口25及び26
から導入された空気は、一旦、邪魔板27及び28に当
り、射出成形部4の長手方向前後に向って進み、次いで
上昇して射出成形部4の温度制御部分4b及び4cを均
等に冷却し、排気孔22及び23から外気へ排出され
る。しかし、ノズル9においては、これが金型に接して
冷やされるため、温度が設定温度よりも低くなるのが通
常であるため、強制送風による冷却は行なう必要がな
い。なお、便宜上、図3では、両曲線C1及びC2と
も、遷移時間を等しく取り、両曲線の一部が重なるよう
に表示されているが、一般的には別々の特性を示す。最
後に、それぞれの射出成形作業が終わると電源が切ら
れ、温度調節器40乃至43が停止し、射出成形部用温
度制御装置の操作が終わる。
【0026】
【発明の効果】この発明は、射出成形部を複数の仕切ゾ
ーンに区切って、各仕切ゾーン内部を別個に加熱または
強制送風を行なうことにしたので、各仕切ゾーン内の射
出成形部の温度制御部分を短時間で設定温度に近づける
ことが出来るという効果がある。また、仕切ゾーン毎に
ヒータ、温度センサ、空気供給器、温度調節器等を設け
てあるので、射出成形部の各温度制御部分の温度が、設
定温度から外れると直ちに設定温度になるようにヒータ
または空気供給器が作動され、常時設定温度に保たれる
ようになるという効果がある。さらに、射出成形部の加
熱及び冷却をその加熱特性及び冷却特性に対応させて行
なうため、射出成形部の温度が極めて効果的、迅速かつ
正確に制御されるという効果もある。
ーンに区切って、各仕切ゾーン内部を別個に加熱または
強制送風を行なうことにしたので、各仕切ゾーン内の射
出成形部の温度制御部分を短時間で設定温度に近づける
ことが出来るという効果がある。また、仕切ゾーン毎に
ヒータ、温度センサ、空気供給器、温度調節器等を設け
てあるので、射出成形部の各温度制御部分の温度が、設
定温度から外れると直ちに設定温度になるようにヒータ
または空気供給器が作動され、常時設定温度に保たれる
ようになるという効果がある。さらに、射出成形部の加
熱及び冷却をその加熱特性及び冷却特性に対応させて行
なうため、射出成形部の温度が極めて効果的、迅速かつ
正確に制御されるという効果もある。
【図1】この発明の射出成形部用温度制御装置の1実施
例を射出成形機に装備して示す縦断面図である。
例を射出成形機に装備して示す縦断面図である。
【図2】図1の実施例の作用を示すフローチャートであ
る。
る。
【図3】図1の実施例を用いた射出成形部の加熱・冷却
特性である。
特性である。
【図4】従来の射出成形装置の射出成形部の加熱・冷却
特性である。
特性である。
1 射出成形機本体 4 射出成形部(バレル、シリンダ) 4a、4b、4c (射出成形部の)温度制御部分 9 ノズル 10、11、12、13、14 ヒータ 15 シリンダカバー 16、17 仕切壁 18、19、20 仕切ゾーン 21、22、23 排気孔 24、25、26 空気入口 27、28 邪魔板 29 空気供給器 30、31、32 開閉弁 33、34、35 絞り・逆止弁 36、37、38、39 温度センサ 40、41、42、43 温度調節器 44 電源 45、46、47、48 スイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】(a)先端にノズルを有する射出成形部を
囲繞し、長手方向に複数の仕切ゾーンが形成されたシリ
ンダカバー、(b)前記ノズル及び各仕切ゾーン内の射
出成形部の温度制御部分に埋設された温度センサ、
(c)それぞれが開閉弁を介して各仕切ゾーンに空気を
流入させ、各仕切ゾーンの側面に設けた排気孔から外気
へ排気させる空気供給器、(d)ノズル及び射出成形部
の前記温度制御部分に設けられたヒータ、(e)前記ヒ
ータ用電源のスイッチ、前記温度センサ及び前記開閉弁
に接続され、前記温度センサからの温度信号及び射出成
形部の加熱特性及び冷却特性に応じて、前記スイッチ及
び前記開閉弁のオン・オフを制御するための温度調節器
を具備して成る射出成形機の射出成形部用温度制御装
置。 - 【請求項2】 前記空気供給器は、それぞれの仕切ゾー
ンの片側に設けられた空気入口を有し、該仕切ゾーンの
前記片側と反対の面に長手方向に延びるように前記排気
孔を設けて成る請求項1に記載の射出成形機の射出成形
部用温度制御装置。 - 【請求項3】 前記仕切ゾーンの内部に、当該空気入口
の領域をこれら空気入口から離間して覆う邪魔板を設け
て成る請求項2に記載の射出成形機の射出成形部用温度
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28722291A JPH0679764A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 射出成形機の射出成形部用温度制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28722291A JPH0679764A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 射出成形機の射出成形部用温度制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0679764A true JPH0679764A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=17714628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28722291A Pending JPH0679764A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 射出成形機の射出成形部用温度制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0679764A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100415147B1 (ko) * | 2000-11-27 | 2004-01-14 | 유도실업주식회사 | 온조기를 이용한 사출금형의 온도 조절방법 |
WO2005030414A1 (en) * | 2003-09-24 | 2005-04-07 | Ermenegildo Botta | A heater and heating method for parts of pressure die casting machines |
WO2009099261A1 (en) * | 2008-02-04 | 2009-08-13 | Jong-Soo Kim | Extruder |
JP2010247458A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Kizashi Matsunaga | 断熱カバー |
JP2011011368A (ja) * | 2009-06-30 | 2011-01-20 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 加熱シリンダカバー |
US8287264B2 (en) * | 2005-09-28 | 2012-10-16 | Konica Minolta Opto, Inc. | Injection molding machine |
WO2014027711A1 (ko) * | 2012-08-17 | 2014-02-20 | 진우통상(주) | 사출기 실린더 보온 및 온도 제어 장치 |
JP2016215505A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機 |
KR20200069519A (ko) * | 2018-12-07 | 2020-06-17 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출장치 |
KR20200069518A (ko) * | 2018-12-07 | 2020-06-17 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출성형기용 온도조절장치 |
KR20200108583A (ko) * | 2019-03-11 | 2020-09-21 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출성형기용 온도조절장치 |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP28722291A patent/JPH0679764A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100415147B1 (ko) * | 2000-11-27 | 2004-01-14 | 유도실업주식회사 | 온조기를 이용한 사출금형의 온도 조절방법 |
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WO2014027711A1 (ko) * | 2012-08-17 | 2014-02-20 | 진우통상(주) | 사출기 실린더 보온 및 온도 제어 장치 |
JP2016215505A (ja) * | 2015-05-21 | 2016-12-22 | 東洋機械金属株式会社 | 射出成形機 |
KR20200069519A (ko) * | 2018-12-07 | 2020-06-17 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출장치 |
KR20200069518A (ko) * | 2018-12-07 | 2020-06-17 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출성형기용 온도조절장치 |
KR20200108583A (ko) * | 2019-03-11 | 2020-09-21 | 엘에스엠트론 주식회사 | 사출성형기용 온도조절장치 |
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