JPH0679643U - 三角表示器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯に不便とすることなく視認性をより向上
させる。 【構成】 後部トランク１１内における左右のトリム１
１ａ１，１１ａ２にはマジックテープ２５を貼付したフ
ック２４を支持してあり、ラッゲージドア１２の後面部
分１２ｂの裏面にはマジックテープ２８を貼付した金具
２７を支持させている。蛍光塗料を塗った三枚の蛍光帯
２１は端部にマジックテープ２２を固着してあり、互い
に端部を重ねて接続可能としている。ラッゲージドア１
２を大きく開き、三枚の蛍光帯２１を左右のフック２４
と金具２６との間に掛け渡すと、大きな三角表示器とな
る。また、各蛍光帯２１は後部トランク１１内に収容可
能である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、三角表示器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の三角表示器として、車両の後部ラッゲージドアにおける裏面の 天井に取り外し可能に配設したものが知られている。 非常時に三角表示器を使用する場合、後部ラッゲージドアをほぼ垂直になるま で開けると、裏面の天上部分が後方に面し、三角表示器が後方より視認できるよ うになる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の三角表示器においては、ラッゲージドアの天上面に据え付けら れる程度の大きさであり、一般的には満足のいくものであるものの、視認性をよ り向上させたいという願望があった。一方、大きくなればなるほど視認性は向上 するものの、今度は携帯性の問題が起きてくるので、容易に大きくすることもで きなかった。

【０００４】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、視認性をより向上させつつ 、携帯にも不便のない三角表示器の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１にかかる考案は、後部開口における下方の 両端部分で下辺の両端を支持させるとともに、上部頂点を当該開口部分で吊り下 げ可能な最高所部位にて支持させるように構成してある。 また、請求項２にかかる考案は、請求項１に記載の三角表示器において、各辺 を可撓性部材で構成してある。

【０００６】

【作用】

上記のように構成した請求項１にかかる考案においては、後部開口幅を一杯に 利用して下辺を形成し、また、上部頂点についても当該開口部分で吊り下げ可能 な最高所部位にて支持させて最大限の大きさとしている。

【０００７】 開口部分で吊り下げ可能な最高所部位としては、後部扉が上方に開口するもの については当該後部扉における内側面であって後部より部位とすれば、開口時に 最高所部位となる。また、ワンボックスタイプの車両については開口部分の上枠 部位とすれば車両幅一杯であって車高一杯の大きさとなる。 一方、各辺については開口枠内の大きさであるので、収納には邪魔にならない 。 特に、請求項２にかかる考案においては、各辺が可撓性部材であるので、撓め 、あるいは折り曲げるなどして収容でき、さらには、開口を介しての出し入れ時 には撓んで通路を確保できる。

【０００８】

【考案の効果】

以上説明したように本考案は、収納に邪魔にならない範囲で大きくしたので、 携帯性を損なうことなくできるかぎり視認性を向上させることが可能な三角表示 器を提供することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面にもとづいて本考案の実施例を説明する。 図１は、本考案の一実施例にかかる三角表示器の使用状態における斜視図であ る。本実施例においては、後部トランクを有するスリーボックスの車両に適用し ている。 同図において、車両１０は後部トランク１１を有し、当該後部トランク１１の 開口を覆うようにラッゲージドア１２を備えている。ラッゲージドア１２は後部 トランク１１の上方および後方の開口部分を覆うように上面部分１２ａと後面部 分１２ｂとから構成され、上面部分１２ａの前端側でヒンジ１３を介して後部ト ランク１１の内面と接続されている。

【００１０】 三角表示器２０は蛍光塗料を塗った三枚の蛍光帯２１から構成されている。各 蛍光帯２１における端部の表裏面にはいわゆるマジックテープ２２を固着してあ り、端部同士を重ね合わせて接続可能としている。なお、本実施例においては、 マジックテープ２２の雌雄を共通とし、蛍光帯２１の表裏面を一致させて重ね合 わせたときに接続できるようにしている。 また、図２に示すように、後部トランク１１内における左右のトリム１１ａ１ ，１１ａ２には、ヒンジ２３を介してＬ字形のフック２４を折り畳み可能に接続 してあり、当該フック２４の表面における後方側に対面する面にはマジックテー プ２５を固着してある。さらに、図３および図４に示すように、ラッゲージドア １２における後面部分１２ｂの裏面にもヒンジ２６を介して平板状の金具２７を 折り畳み可能に接続してあり、当該金具２７におけるラッゲージドア１２の開口 時に後方に対面する面にはマジックテープ２８を固着してある。なお、各マジッ クテープ２５，２８については蛍光帯２１の裏面に固着したマジックテープ２２ に接続するものを使用している。 次に、上記構成からなる本実施例の三角表示器の使用方法を説明する。 まず、ラッゲージドア１２を一杯に開き、フック２４と金具２７をヒンジ２３ ，２６の部分で引き起こす。次に、三枚の蛍光帯２１を取り出して伸ばし、それ ぞれの端部のマジックテープ２２部分でフック２４と金具２７のマジックテープ ２５，２８を重ね合わせて三角形の表示板を構成する。このとき、蛍光帯２１は 裏面をフック２４と金具２７の後面側に対して裏面で接続されるので、後方側か ら視認できる。

【００１１】 また、後部トランク１１内の荷物を収容する場合には蛍光帯２１を適当に撓ま せれば通路を確保でき、荷物の出し入れを阻害することはない。 収容時には、蛍光帯２１を取り外して折り畳むとともに、フック２４と金具２ ７をヒンジ２３，２６部分で折り畳む。このように、蛍光帯２１は撓ませた状態 で収納できるので、小さなスペースにも収納できる。一方、軟らかな素材であっ ても、使用時には両端を支持されているので延びた状態で保持され、従来のよう に折り曲げることができないプラスチックなどで形成する必要もなく、邪魔にな ることなく収容できる。

【００１２】 図５は、ワンボックスタイプの車両に適用した状態を示している。 本実施例においては、車室内における後部開口側の端部にそれぞれフック２４ と金具２７を備えており、使用時には後部扉１４を開放して同様に各蛍光帯２１ を張り渡す。 なお、上記実施例においては、マジックテープを使用して蛍光帯２１の端部を 支持しているが、弾性部材を介して適当な張力をかけて張架するようにしてもよ い。また、各蛍光帯については、樹脂の反射板を途中で折り曲げ可能にしたよう なものでもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例にかかる三角表示器の使用状
態における斜視図である。

【図２】後部トランク内部の正面図である。

【図３】ラッゲージドアの斜視図である。

【図４】金具の斜視図である。

【図５】ワンボックス車両に適用した状態を示す斜視図
である。

【符号の説明】

１０…車両 １１…後部トランク １２…ラッゲージドア ２０…三角表示器 ２１…蛍光帯 ２４…フック ２７…金具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 後部開口における下方の両端部分で下辺
   の両端を支持させるとともに、上部頂点を当該開口部分
   で吊り下げ可能な最高所部位にて支持させるように構成
   したことを特徴とする三角表示器。
2. 【請求項２】 上記請求項１に記載の三角表示器におい
   て、各辺を可撓性部材で構成したことを特徴とする三角
   表示器。