JPH067955Y2 - 自動車等の給油口キャップ - Google Patents
自動車等の給油口キャップInfo
- Publication number
- JPH067955Y2 JPH067955Y2 JP1987131809U JP13180987U JPH067955Y2 JP H067955 Y2 JPH067955 Y2 JP H067955Y2 JP 1987131809 U JP1987131809 U JP 1987131809U JP 13180987 U JP13180987 U JP 13180987U JP H067955 Y2 JPH067955 Y2 JP H067955Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cap
- seal ring
- filler
- groove
- large diameter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案はフィラーパイプ端部の給油口に装着されるキャ
ップの改良に関するもので、給油口キャップを開ける時
のトルク(脱トルク)を低減させ、かつ、シール性を良
好にすることを目的としたものである。
ップの改良に関するもので、給油口キャップを開ける時
のトルク(脱トルク)を低減させ、かつ、シール性を良
好にすることを目的としたものである。
〈従来の技術〉 自動車等の給油口キャップは、これまで主にO−リング
とも称されるシールリングと給油口キャップとの間の気
密性について検討がなされてきた。すなわち、円形断面
のままでは受圧面積が少ないのでシールリングとキャッ
プ本体フランジ押え面との受圧面積を大にする試みが種
々なされてきた。例えば、シールリングにV字溝を設け
る(特公昭57-40028号)とか、リップや円弧状突起を設
ける(実公昭59-37479号)等である。
とも称されるシールリングと給油口キャップとの間の気
密性について検討がなされてきた。すなわち、円形断面
のままでは受圧面積が少ないのでシールリングとキャッ
プ本体フランジ押え面との受圧面積を大にする試みが種
々なされてきた。例えば、シールリングにV字溝を設け
る(特公昭57-40028号)とか、リップや円弧状突起を設
ける(実公昭59-37479号)等である。
更に、キャップ着脱時の操作力を軽減しようとして、矩
形断面のリング状樹脂プレートシール部材のキャップ裏
面と対向する面を凹凸状に形成する試みもなされている
(実公昭60-34597号)。
形断面のリング状樹脂プレートシール部材のキャップ裏
面と対向する面を凹凸状に形成する試みもなされている
(実公昭60-34597号)。
〈考案が解決しようとする問題点〉 円形断面のシールリングはガソリンにより膨潤し、ま
た、締付けた状態で放置しておくと給油口キャップと固
着するなど、高脱トルクに(開けるときにきつく)な
る。また、高脱トルクの改良とシール性の改良は一般に
は相反するものとしてとらえられており、これらを同時
に解決することは困難であるとされていた。前記従来例
のうち本考案が対象とする円形断面かそれに近いシール
リングについて、これらの点が解決すべき課題となって
いた。
た、締付けた状態で放置しておくと給油口キャップと固
着するなど、高脱トルクに(開けるときにきつく)な
る。また、高脱トルクの改良とシール性の改良は一般に
は相反するものとしてとらえられており、これらを同時
に解決することは困難であるとされていた。前記従来例
のうち本考案が対象とする円形断面かそれに近いシール
リングについて、これらの点が解決すべき課題となって
いた。
〈問題点を解決するための手段〉 そこで、本考案者らは、フィラーパイプ(1)の開口端部
とキャップ(3)との間をシールリング(2)によりシールす
る構造の給油口キャップにおいて、前記シールリング
(2)の内周側を小径にすると共に内周側の上下両方向か
ら内部に向けて溝(4)(4)を形成した上下対称形状とし、
該溝(4)(4)により形成されたシールリング内周に向けて
伸びる大径部ひれ先(7)が大径側にあり、キャップ締付
時に大径部ひれ先(7)が小径部内周側の嵌合凹部(6)又は
リップ(8)に気密接触して溝(4)(4)を密封空間に形成す
る構造の給油口キャップを開発したのである。
とキャップ(3)との間をシールリング(2)によりシールす
る構造の給油口キャップにおいて、前記シールリング
(2)の内周側を小径にすると共に内周側の上下両方向か
ら内部に向けて溝(4)(4)を形成した上下対称形状とし、
該溝(4)(4)により形成されたシールリング内周に向けて
伸びる大径部ひれ先(7)が大径側にあり、キャップ締付
時に大径部ひれ先(7)が小径部内周側の嵌合凹部(6)又は
リップ(8)に気密接触して溝(4)(4)を密封空間に形成す
る構造の給油口キャップを開発したのである。
〈作用〉 内周側に小径部をこのように設けたことにより、キャッ
プが締められ燃料油によって膨潤しても、気密性には何
ら支障なく内周側に形成された小径部によりキャップ本
体フランジ押え面との接触面積を小さくすることがで
き、脱トルクを減少させる。
プが締められ燃料油によって膨潤しても、気密性には何
ら支障なく内周側に形成された小径部によりキャップ本
体フランジ押え面との接触面積を小さくすることがで
き、脱トルクを減少させる。
また、このようにシールリング(2)の大径部ひれ先(7)が
小径部内周側の嵌合凹部(6)又はリップ(8)に気密接触す
るようにしたので、キャップが給油口に締付られると、
溝外方が閉鎖されてシールリング(2)内へ密封空間が形
成される。この空気閉じ込みにより適度な圧迫がキャッ
プ本体フランジ押え面とフィラーパイプ開口端部とに与
えられて空気バネ効果により気密性を高める。更に、溝
外方の閉鎖部はリップやひれ先で密封されているので、
閉じ込められた空気が高圧となった場合にはリップやひ
れ先が弁の役目をして調圧する等の作用が得られる。し
たがってシール性が良い。
小径部内周側の嵌合凹部(6)又はリップ(8)に気密接触す
るようにしたので、キャップが給油口に締付られると、
溝外方が閉鎖されてシールリング(2)内へ密封空間が形
成される。この空気閉じ込みにより適度な圧迫がキャッ
プ本体フランジ押え面とフィラーパイプ開口端部とに与
えられて空気バネ効果により気密性を高める。更に、溝
外方の閉鎖部はリップやひれ先で密封されているので、
閉じ込められた空気が高圧となった場合にはリップやひ
れ先が弁の役目をして調圧する等の作用が得られる。し
たがってシール性が良い。
〈実施例〉 以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。
第1図は本考案第1実施例の自動車用給油口キャップの
要部破断正面図であり、第2図はこれに用いられている
シールリングの平面図である。第3図は第2図中A-A断
面拡大図である。
要部破断正面図であり、第2図はこれに用いられている
シールリングの平面図である。第3図は第2図中A-A断
面拡大図である。
ここに例示した給油口キャップはキャップ本体がフィラ
ーパイプ(1)に対して螺合するインナーキャップ(3a)
と、操作側のアウターキャップ(3b)とからなる。インナ
ーキャップ(3a)にはフランジがあってそのフィラーパイ
プに面した側が押え面(5)となっている。フィラーパイ
プ(1)の端部にはカーリングがなされて強度と気密性を
良くしている。
ーパイプ(1)に対して螺合するインナーキャップ(3a)
と、操作側のアウターキャップ(3b)とからなる。インナ
ーキャップ(3a)にはフランジがあってそのフィラーパイ
プに面した側が押え面(5)となっている。フィラーパイ
プ(1)の端部にはカーリングがなされて強度と気密性を
良くしている。
このようなキャップ本体の押え面(5)とフィラーパイプ
(1)との間に、本考案で最も特徴とするシールリング(2)
が用いられている。第3図にみられる第1実施例のシー
ルリング(2)は、内周側を小径にすると共に、上下両方
向から内部に比べて外方が狭い溝(4)を形成している。
この切欠かれて形成されている小径部分が膨潤吸収空間
となり、小径部分との境目付近の大径部分がキャップ本
体フランジ押え面(5)との接触点となっている。
(1)との間に、本考案で最も特徴とするシールリング(2)
が用いられている。第3図にみられる第1実施例のシー
ルリング(2)は、内周側を小径にすると共に、上下両方
向から内部に比べて外方が狭い溝(4)を形成している。
この切欠かれて形成されている小径部分が膨潤吸収空間
となり、小径部分との境目付近の大径部分がキャップ本
体フランジ押え面(5)との接触点となっている。
更にキャップが給油口に締付られると、第1図にみられ
るように、溝外方が閉鎖されてシールリング(2)内へ密
封空間が形成される。この空気封じ込めにより、前述し
たように適度な圧迫がキャップ本体フランジ押え面(5)
とフィラーパイプ(1)の開口端部とに与えられて、空気
バネ効果により気密性を高めるのである。完全な気密性
を得るために第3図にみられるように溝外方で内周側の
小径部に嵌合凹部(6)(6)を設けて、大径部ひれ先(7)(7)
がこの部分に密着する構造としている。この密着部分は
内部が高圧になるとひれ先(7)が弁作用をして調圧をす
るのである。
るように、溝外方が閉鎖されてシールリング(2)内へ密
封空間が形成される。この空気封じ込めにより、前述し
たように適度な圧迫がキャップ本体フランジ押え面(5)
とフィラーパイプ(1)の開口端部とに与えられて、空気
バネ効果により気密性を高めるのである。完全な気密性
を得るために第3図にみられるように溝外方で内周側の
小径部に嵌合凹部(6)(6)を設けて、大径部ひれ先(7)(7)
がこの部分に密着する構造としている。この密着部分は
内部が高圧になるとひれ先(7)が弁作用をして調圧をす
るのである。
第4図は第2実施例の拡大断面図である。
本実施例においても、溝(4)(4)がシールリング(2)の内
周側に上方からと下方から一定の深さで内部を広く切欠
かれて形成されている。この例でも同様に脱トルクを減
少させ、シール性を高めることができる。小径部分の溝
(4)(4)入口にはリップ(8)(8)が形成されており、キャッ
プが給油口に締付られてた時、溝外方が閉鎖されてシー
ルリング(2)内へ密封空間が形成され、それが高圧の場
合にはこのリップ(8)が弁作用をして圧接力が極度に高
くなるのを防ぐことができる。このことからも脱トルク
を低減することができるものとなっている。
周側に上方からと下方から一定の深さで内部を広く切欠
かれて形成されている。この例でも同様に脱トルクを減
少させ、シール性を高めることができる。小径部分の溝
(4)(4)入口にはリップ(8)(8)が形成されており、キャッ
プが給油口に締付られてた時、溝外方が閉鎖されてシー
ルリング(2)内へ密封空間が形成され、それが高圧の場
合にはこのリップ(8)が弁作用をして圧接力が極度に高
くなるのを防ぐことができる。このことからも脱トルク
を低減することができるものとなっている。
以上示したいずれのものも、上下対称構造であるから、
キャップ本体への誤組付けが無い長所を有している。
キャップ本体への誤組付けが無い長所を有している。
〈考案の効果〉 本考案の自動車等の給油口キャップは以上のような構造
であるから、シールリングがガソリンにより膨潤するよ
うなことがたとえあっても、開ける時のトルク(脱トル
ク)が低減されているので、容易に給油口キャップを開
けることができる。
であるから、シールリングがガソリンにより膨潤するよ
うなことがたとえあっても、開ける時のトルク(脱トル
ク)が低減されているので、容易に給油口キャップを開
けることができる。
また、締付けによりシールリング(2)内へ密封空間が形
成されるので、この空気閉じ込みにより適度な圧迫がキ
ャップ本体フランジ押え面とフィラーパイプ開口端部と
に与えられて空気バネ効果により気密性を高めることが
できた。
成されるので、この空気閉じ込みにより適度な圧迫がキ
ャップ本体フランジ押え面とフィラーパイプ開口端部と
に与えられて空気バネ効果により気密性を高めることが
できた。
更に、誤組付けがないので、生産性の向上効果も得られ
た。
た。
第1図は本考案の第1実施例の自動車用給油口キャップ
の要部破断正面図であり、第2図はこれに用いられてい
るシールリングの平面図である。第3図は第2図中A-A
断面拡大図である。第4図は第2実施例の拡大断面図で
ある。 (1)……フィラーパイプ、(2)……シールリング (3a)……インナーキャップ、(3b)……アウターキャップ (4)……溝、(5)……フランジ押え面 (6)……嵌合凹部、(7)……大径部ひれ先 (8)……リップ
の要部破断正面図であり、第2図はこれに用いられてい
るシールリングの平面図である。第3図は第2図中A-A
断面拡大図である。第4図は第2実施例の拡大断面図で
ある。 (1)……フィラーパイプ、(2)……シールリング (3a)……インナーキャップ、(3b)……アウターキャップ (4)……溝、(5)……フランジ押え面 (6)……嵌合凹部、(7)……大径部ひれ先 (8)……リップ
Claims (1)
- 【請求項1】フィラーパイプ(1)の開口端部とキャップ
(3)との間をシールリング(2)によりシールする給油口キ
ャップにおいて、前記シールリング(2)の内周側を小径
にすると共に内周側の上下両方向から内部に向けて溝
(4)(4)を形成した上下対称形状とし、該溝(4)(4)により
形成されたシールリング内周に向けて伸びる大径部ひれ
先(7)が大径側にあり、キャップ締付時に大径部ひれ先
(7)が小径部内周側の嵌合凹部(6)又はリップ(8)に気密
接触して溝(4)(4)を密封空間に形成することを特徴とす
る自動車等の給油口キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131809U JPH067955Y2 (ja) | 1987-08-29 | 1987-08-29 | 自動車等の給油口キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987131809U JPH067955Y2 (ja) | 1987-08-29 | 1987-08-29 | 自動車等の給油口キャップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6436221U JPS6436221U (ja) | 1989-03-06 |
JPH067955Y2 true JPH067955Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31388216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987131809U Expired - Lifetime JPH067955Y2 (ja) | 1987-08-29 | 1987-08-29 | 自動車等の給油口キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067955Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014139451A (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-31 | Nok Corp | 密封装置 |
-
1987
- 1987-08-29 JP JP1987131809U patent/JPH067955Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014139451A (ja) * | 2013-01-21 | 2014-07-31 | Nok Corp | 密封装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6436221U (ja) | 1989-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS594576B2 (ja) | 作動シリンダのピストンロツド貫通部密閉用ベロ− | |
JPS60148462A (ja) | 蓋付きの容器 | |
JPH067955Y2 (ja) | 自動車等の給油口キャップ | |
CN101672363B (zh) | 密封垫、盖子及燃料供给装置 | |
JPH0723420Y2 (ja) | 自動車等の給油口キャップ | |
JPH0219434Y2 (ja) | ||
JPH0434275Y2 (ja) | ||
JPS6324286Y2 (ja) | ||
JPH0464661U (ja) | ||
JPH0533723Y2 (ja) | ||
JPS6014909Y2 (ja) | メタルガスケツトのシ−ル構造 | |
JPH024284Y2 (ja) | ||
JPS5828987Y2 (ja) | 容器蓋のシ−ル材 | |
JPS628458Y2 (ja) | ||
JPH0430128Y2 (ja) | ||
JPH0718085Y2 (ja) | 車両用灯具 | |
JP2518377Y2 (ja) | 管継手のバルブ | |
JPH0332862Y2 (ja) | ||
JPS5833088Y2 (ja) | シ−ルゴムを介在する密閉容器の密閉構造 | |
JPH0315884Y2 (ja) | ||
JPS621096Y2 (ja) | ||
JPH11218178A (ja) | 油圧緩衝器のロッドシール構造 | |
JPS6220779Y2 (ja) | ||
JPS635807Y2 (ja) | ||
JPH0349391Y2 (ja) |