JPH024284Y2 - - Google Patents

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JPH024284Y2
JPH024284Y2 JP1984071497U JP7149784U JPH024284Y2 JP H024284 Y2 JPH024284 Y2 JP H024284Y2 JP 1984071497 U JP1984071497 U JP 1984071497U JP 7149784 U JP7149784 U JP 7149784U JP H024284 Y2 JPH024284 Y2 JP H024284Y2
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JP
Japan
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sealing material
groove
lip
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small
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JP1984071497U
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JPS60182566U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、圧力を受けて弾性変形するリツプ
部分を有して、種々のシール構造部に用いられる
シール材に関する。
〔従来技術〕
この種のシール材が備え付けられるシール構造
部の一例としては、真空熱処理炉の本体と蓋との
間のシール構造部がある。このシール構造部に備
えられたシール材は、真空熱処理炉内が加圧ガス
によつて昇圧したときと、その炉内が真空とされ
たときの2状態においてシール作用を果す。
第2図に、このような真空熱処理炉のシール構
造部に備えられた従来のシール材を表わす。図中
1は真空熱処理炉の本体であり、図中左方に開く
円形の開口部の周縁に環状のフランジ2が設けら
れている。図では本体1の上側が炉内R、その下
側が炉外となる。そして、この本体1の開口部を
覆ぐように円形の蓋3が着脱自在に取付けられて
いる。本例においてその蓋3の取付け構造は、本
体1のフランジ2の外周にその周方向に沿つて所
定の間隔で設けられた複数の内フランジ部4と、
蓋3の周縁にその周方向に沿つて所定の間隔で設
けられた複数の爪部5との嵌め合い構造とされて
いて、隣り合う内フランジ部4の相互間の隙間の
部分に蓋3の爪部5を嵌め合わせるように、蓋3
を図中左方から本体1の開口部に合わせ、それか
ら蓋3を所定の角度回転させて、その爪部5を内
フランジ部4の内側(図中右側)に嵌め付けるよ
うになつている。
このような本体1のフランジ2と蓋3との互い
の環状の対向面に、リング状の弾性のシール材6
が介在されている。このシール材6は、本体1の
フランジ2側に設けられた環状の溝7内に嵌め付
けられており、この溝7内に嵌まり合う部分をシ
ール材本体6aとして、このシール材本体6aか
ら蓋3側に延出する環状のリツプ6bを有する。
このシール材6は、炉内Rが加圧ガスによつて
昇圧したとき、図示するようにリツプ6bが外に
拡がろうと変形して蓋2側に密着し、炉内Rの気
密を保つ。一方、炉内Rが真空とされたときは、
その負圧によつて蓋3が本体1側に引き寄せら
れ、これら両者の対向面間にてシール材6が強く
挾まれて炉内Rの気密を保つ。
ところが、このような従来のシール材6にあつ
ては、炉内Rが昇圧する前者のとき、外方に拡が
ろうとするリツプ6bによつてシール材本体6a
を溝7内から浮かす力が作用し、これがため炉内
Rの圧力がシール材本体6aと溝7の内壁との間
に回り込んで外部に漏れるということがあつた。
したがつて、この漏れを防止するためには、蓋3
を本体1に強く押し付けるようにして取付ける必
要がある。しかし、そのためには蓋3の取付け構
造を高精度で複雑なものとしなければならなかつ
た。
〔考案が解決しようとする問題点〕
この考案は、圧力を受けてシール材のリツプが
変形されたときに、シール材と、このシール材が
嵌め付けられる溝との間から圧力が漏れるという
問題、およびその漏れ防止のためにはシールすべ
き2部材(上記の例のものにおいては本体と蓋)
相互の取付け構造を複雑なものとしなければなら
ないといつた問題を解決するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案は、上記の問題点を解決するため、シ
ールすべき2部材の対向面間に介在すべく、それ
らの対向面の一方側に形成された溝内に嵌め付け
られる弾性のシール材において、前記溝と嵌合す
るシール材本体と、そのシール材本体の前面から
前記対向面の他方側に向つて延出するリツプと、
前記シール材本体の側面から前記溝の内壁側に向
つて延出して該溝の内壁に形成されている小溝と
凹凸嵌合する小リツプとを有してなり、前記小リ
ツプは、前記シール材本体の側面から直立してい
る直立壁面と、その直立壁面の頂部からシール材
本体の後部側に向かつて傾斜している傾斜壁面と
を有する断面三角形状とされ、かつ、前記直立壁
面の基部に連なつて凹部が形成されていることを
特徴とするものである。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を第1図に基づいて
説明する。なお、同図中にて第2図と同様の部分
には同一符号を付してその説明を省略する。
本例におけるシール材8は、前述した第1図の
従来例のものと同様に真空熱処理炉の本体1と蓋
3との間のシール構造部に備え付けられる。この
シール材8は従来例のものと同様に本体1側の環
状の溝7内に嵌め付けられる部分をシール材本体
8aとして、このシール材本体8aの前面から蓋
3側に延出する環状のリツプ8bを有する。更に
このシール材8は、そのシール材本体8aの内周
側の側面に、溝7の内壁に向つて延出する断面三
角形の環状の小リツプ8cを有する。この小リツ
プ8cは、シール材本体8aの側面から直立して
いる直立壁面8dと、その直立壁面8dの頂部か
らシール材本体8aの後部側に向かつて傾斜して
いる傾斜壁面8eとを有するものとなつており、
さらに、直立壁面8dの基部に連なつて凹部8f
が形成されたものとなつている。そして、この小
リツプ8cと対向する溝7の内壁には、その小リ
ツプ8cと嵌まり合う断面三角形の環状の小溝7
aが形成されている。したがつて、シール材8の
小リツプ8cは、溝7の内壁と凹凸嵌合してい
る。
しかして、このようなシール材8によれば、ま
ず炉内Rが加圧ガスによつて昇圧したとき、図示
するようにリツプ8bが外に拡がろうと変形して
蓋2側に密着する。このリツプ8bの変形に伴つ
て、シール材本体8aを溝7内から図中左方へ浮
かす力が作用する。この作用力によつて、小リツ
プ8cは小溝7a内に強く押し込まれ、特に小リ
ツプ8cの直立壁面8dが小溝7aの壁面に強く
押し付けられることになる。この結果、炉内Rか
らシール材本体8aと溝7の内壁との間に回り込
もうとする内圧は、小リツプ8cと小溝7aとの
間の圧着部分によつて封止される。したがつて、
シール材本体8aと溝7の内壁との間から外部へ
内圧が漏れるといつたことがなく、炉内Rの気密
は完全に保たれる。一方、炉内Rが真空とされた
ときは、その負圧によつて蓋3が本体1側に引き
寄せられ、これら両者の対向面間にてシール材8
が強く挾まれて炉内Rの気密を保つ。
ところで、小リツプ8cの断面形状を図示する
ような三角形状としていることは、シール材8の
受圧変形時に、その小リツプ8cが小溝7a内に
押し込められるようにして強く凹凸嵌合するた
め、炉内Rの内圧の漏れを阻止する上においてき
わめて有利であるばかりでなく、このシール材8
の溝7に対する嵌め付けを極めて容易に行うこと
ができ、しかも、嵌め付けたシール材8が溝7か
ら容易に抜けてしまうことがない、という利点が
ある。
すなわち、このシール材8を溝7に嵌め付ける
に際しては、シール材本体8aを溝7の底面に向
かつて押し込むのみで、小リツプ8cは自ずと凹
部8f側に倒れ込み、傾斜壁面8eが溝7の内面
を滑つていくことになる。そして、小リツプ8c
の頂部が小溝7aの位置に達すると、小リツプ8
cは自身の弾性力によつて自ずと起立し、これに
よつて小リツプ8cと小溝7aとは自ずと凹凸嵌
合することになる。
そして、そのように小リツプ8cと小溝7aと
が凹凸嵌合してしまうと、シール材8に対して溝
7から引き抜くような力が作用した場合には、直
立壁面8dおよび傾斜壁面8eがそれぞれ小溝7
aの内面に密着して小リツプ8cはシール材本体
8aの後部側には倒れ込むことがなく、このた
め、シール材8が溝7から容易に抜けてしまうよ
うなことがない。
なお、上記実施例では、シール材8の小リツプ
8cをリング状のシール材本体8aの内周面側に
設けているが、その小リツプ8cはシール材本体
8aの外周面側などに設けてもよく、またその断
面形状も、直立壁面とその頂部からシール材本体
の後部側に向かつて傾斜する傾斜壁面とを有する
断面三角形状であり、かつ、直立壁面の基部に連
なる凹部を有する限りにおいて、適宜設計変更が
可能である。
また、上記実施例ではシール材8をリング状と
したが、その他種々の形状とすることも可能であ
り、この場合、そのシール材8の長さ方向に沿つ
てリツプ8b、小リツプ8cが形成される。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案に係るシール材
は、シール材本体に、シールすべき2部材間に位
置するリツプとは別に、そのシール材本体が嵌め
付けられる溝の内壁に対して凹凸嵌合する小リツ
プを新たに設けた構成であるから、シール材本体
と、それが嵌め付けられる溝との間に回り込む圧
力を小リツプの凹凸嵌合部が封止することにな
り、それらの間からの圧力の漏れを阻止して完全
なシール作用を果すことができ、その結果、シー
ルすべき2部材の取付け構造を簡易なものとする
ことができる。
しかも、小リツプを、シール材本体の側面から
直立している直立壁面と、その直立壁面の頂部か
らシール材本体の後部側に向かつて傾斜している
傾斜壁面とを有する断面三角形状とし、かつ、直
立壁面の基部に連なる凹部を形成したから、シー
ル材を溝に嵌め付ける際には小リツプは自ずと凹
部内に倒れ込み、かつ、小溝内において自ずと起
立するので、このシール材の溝に対する嵌め付け
を極めて容易に行うことができるとともに、凹凸
嵌合した後は、シール材を引き抜くように作用す
る力に対しては小リツプは容易に倒れ込むことが
なく、このため、シール材が容易に抜けてしまう
ようなことが防止される。
また、この考案によるシール材は、ガス圧、液
圧等の種々のシール構造部に対して広範囲に適用
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のシール材を備えたシール構
造部の一例を表わす要部の断面図、第2図は従来
のシール材を備えた第1図同様の図である。 1……本体、3……蓋、7……溝、7a……小
溝、8……シール材、8a……シール材本体、8
b……リツプ、8c……小リツプ、8d……直立
壁面、8e……傾斜壁面、8f……凹部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シールすべき2部材の対向面間に介在すべく、
    それらの対向面の一方側に形成された溝内に嵌め
    付けられる弾性のシール材において、前記溝と嵌
    合するシール材本体と、そのシール材本体の前面
    から前記対向面の他方側に向つて延出するリツプ
    と、前記シール材本体の側面から前記溝の内壁側
    に向つて延出して該溝の内壁に形成されている小
    溝と凹凸嵌合する小リツプとを有してなり、前記
    小リツプは、前記シール材本体の側面から直立し
    ている直立壁面と、その直立壁面の頂部からシー
    ル材本体の後部側に向かつて傾斜している傾斜壁
    面とを有する断面三角形状とされ、かつ、前記直
    立壁面の基部に連なつて凹部が形成されているこ
    とを特徴とするシール材。
JP1984071497U 1984-05-16 1984-05-16 シ−ル材 Granted JPS60182566U (ja)

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JP1984071497U JPS60182566U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 シ−ル材

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JP1984071497U JPS60182566U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 シ−ル材

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JPS60182566U JPS60182566U (ja) 1985-12-04
JPH024284Y2 true JPH024284Y2 (ja) 1990-01-31

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JP2013256984A (ja) * 2012-06-12 2013-12-26 Mitsui Kagaku Sanshi Kk シール用の検圧ブラケット
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