JPH0679181B2 - 静電転写型カラ−記録装置 - Google Patents

静電転写型カラ−記録装置

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JPH0679181B2
JPH0679181B2 JP60195452A JP19545285A JPH0679181B2 JP H0679181 B2 JPH0679181 B2 JP H0679181B2 JP 60195452 A JP60195452 A JP 60195452A JP 19545285 A JP19545285 A JP 19545285A JP H0679181 B2 JPH0679181 B2 JP H0679181B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、静電転写型カラー記録装置に関し、特に画像
品質の改良に関する。
[従来の技術] 静電転写型記録装置、例えば静電複写機においては、帯
電,露光,現像,定着等々の一連のプロセスを行なっ
て、所定の記録紙上に原稿像のコピーを記録する。この
種の記録装置においては、できる限り原稿像に忠実な像
を再現するのが好ましい。従って、階調性に関しては、
原稿画像の濃度(又は密度)と記録画像の濃度とが比例
関係にあればよい。
しかしながら、通常の複写機においては、第6a図,第6b
図及び第6c図に示すように、原稿濃度とコピー濃度との
関係が線形でない。特に、原稿濃度が高い領域で、コピ
ー濃度が飽和する。コピー濃度が飽和した領域では階調
性が再現されない。また、カラー複写機においては、濃
度が飽和するとカラーバランスが崩れて原稿像の色と記
録像の色に差が生ずる。原稿濃度とコピー濃度との関係
は、第6a図(現像バイアス電圧を調整した特性),第6b
図(露光量を調整した特性)及び第6c図(感光体の帯電
電圧を調整した特性)に示すように、記録プロセスに関
する各種パラメータを調整することによって、様々な形
に変更できる。しかし、これらの図面から分かるよう
に、どのような調整を行なっても、広い濃度範囲に渡っ
て、原稿濃度コピー濃度との関係を線形にすることはで
きない。
このため、従来より複写機においては、多数のパラメー
タ調整手段を設けて、原稿像の種類に応じて最も好まし
い画像が得られるように各種パラメータを調整している
のが現状である。従って、好ましいコピーを得るために
は、多数のテストコピーを取らざるを得ないし、厳密に
調整を行なったとしても、写真などの階調変化範囲の広
い原稿に対しては十分な画像品質が得られない。
[発明の目的] 本発明は、記録画像の品質を改善することを目的とす
る。
[発明の構成] 例えば露光量を調整すると、第6b図に示すように、原稿
濃度−コピー濃度の特性を、原稿濃度の値に対してシフ
トすることができる。従って、第6d図の特性A及びBを
それぞれ実現することができる。特性Aと特性Bを合成
すると(A+Bの特性)、広い濃度範囲に渡って理想特
性に近い特性が得られる。
これを実現するためには、パラメータを調整して特性A
の状態に複写機を設定し、第1回の像形成及び転写を行
ない、パラメータを再調整して特性Bの状態に設定し、
第2図の像形成及び転写を行なえばよい。これにより、
記録シート上にはA+Bの特性に従って、高品質の画像
が記録される。カラー記録を行なう場合には、Y(イエ
ロー),C(シアン),M(マゼンタ)の各々の現像色に対
して、第1回及び第2回の像形成と転写を行なえばよ
い。このような記録を行なうと、記録画像品質の著しい
向上がみられる。
しかしながら、上記のように各色に対して2回の像形成
及び転写を行なう場合、フルカラー記録の場合には、6
回のプロセスを実行する必要があり、記録所要時間が従
来の2倍になる。例えば、像形成及び転写プロセスの1
回あたりの所要時間を4秒と仮定すれば、それを6回繰
り返すので、最低でも、1枚のコピーをとるのに24秒も
要する。ところで、イエロー,マゼンタ及びシアンの3
色の中で、イエローに関しては、その階調性が人間の視
覚に大きな影響を与えない。即ち、人間の視覚はイエロ
ーの階調性に関して鈍感である。
そこで、本発明においては、同一色に対して複数回(例
えば2回)の記録プロセスを実行するが、イエローのよ
うに階調性に大きな影響の現われない色については、1
回の記録プロセスのみで済ませる。例えば、第1のプロ
セスをY,C及びMの各色について順次実行した後、第2
のプロセスをC及びMについて実行する。このようにす
れば、Y,C及びMの各色について2回の記録プロセスを
実行する場合よりも、1回分の記録プロセスの時間が短
縮でき、速度低下を小さく抑えることができる。
ところで、複数回の像形成及び転写を行なって1つの記
録画像を再現する場合、第1回目の像と第2回目の像と
の位置を正確に一致させる必要がある。そこで、本発明
の好ましい態様においては、転写ドラムを感光体ドラム
等の電荷担持体に近接配置し、該転写ドラムに、記録シ
ートを保持する保持手段を備える。これによれば、記録
シートを転写ドラム上に固定できるので、転写ドラムの
回転に同期して画像の転写を行なえば、第1回目の画像
と第2回目の画像とを正確に位置合せできる。位置ずれ
が生じないので、カラー画像を得るために現像剤の色を
順次変えて、像形成及び転写のプロセスを繰り返し行な
うことができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第2図に、本発明を実施する一形式のカラー複写機の機
構部を示す。第2図を参照して説明する。40が、原稿を
載置するコンタクトガラスである。コンタクトガラス40
の下方に、光学走査系が備わっている。光学走査系に
は、露光ランプ3,第1ミラー4,第2ミラー5,第3ミラー
6,レンズ7,第4ミラー8,色分解フィルタ9等々が備わっ
ている。露光ランプ3から出た光が、コンタクトガラス
40上の原稿(図示せず)に当たり、その反射光が、第1
ミラー4,第2ミラー5,第3ミラー6,レンズ7,第4ミラー
8及び色分解フィルタ9を通って、感光体ドラム1の表
面に入射する。
色分解フィルタ9には、互いに120度の角度で配置した
R(レッド),G(グリーン)及びB(ブルー)の3枚の
フィルタ板が備わっており、いずれか1つのフィルタ板
が、選択的に光学走査系の光路中に挿入される。後述す
るフィルタモータM5を駆動することにより、色分解フィ
ルタ9が回動し、フィルタ板の選択が変わる。R,G,Bの
各フィルタ板を光路中に順次挿入して原稿読取走査を行
なうことにより、R,G,Bの各基本色(光の3原色)に分
解された原稿像が得られる。この例では、B,R,Gの順に
フィルタ板が選択される。フィルタ板の位置を知るため
に、ブルーのフィルタ板が光路中に挿入されているかど
うかを検出するホーム位置センサ(後述するSE5)が備
わっている。
感光体ドラム1の周面近傍には、帯電チャージャ(メイ
ンチャージャ)10,イレーサ11,マゼンタ(M)現像ロー
ラ12,シアン(C)現像ローラ13,イエロー(Y)現像ロ
ーラ14,転写ドラム2,転写チャージャ18,クリーニング前
除電チャージャ19,クリーニングユニット20,除電チャー
ジャ21等々が備わっている。
第2図において、感光体ドラム1は反時計方向に回動
し、転写ドラム2は時計方向に回動する。転写チャージ
ャ18は、転写ドラム2の内部の、感光体ドラム1と近接
した位置に配置されている。転写ドラム2の記録シート
を保持する円筒状の部分は、誘電体フィルムで構成され
ており、記録動作を行なう時には、記録シートを介して
感光体ドラム1の表面に接触する。転写ドラム2の転写
チャージャ18よりも下流側の位置に、転写ドラム2の周
壁を挟むように、2つの分離チャージャ22及び23が配置
されている。
給紙系には2つの給紙カセット26,27が備わっており、
いずれか一方が選択される。下段の給紙部には、呼び出
しコロ28,給紙コロ29及び逆転コロ30が備わっており、
これらの駆動によって、給紙カセット26から1枚ずつ記
録シートが給紙される。上段の給紙部も同様である。
上段又は下段の給紙カセットから給紙された記録シート
41は、レジストローラ31の位置で一担停止し、転写ドラ
ム2の回転タイミングに同期して、第3b図に示すように
転写ドラム2に送り込まれる。
転写ドラム2の外周面に、その回動軸と平行に1つのク
ランプ板2aが備わっている。このクランプ板2aは、通常
は閉じているが、後述するモータM7を駆動することによ
り、カム機構2bによって開閉される。つまり、記録シー
ト41を送り込む時にクランプ板2aを開き、記録シート41
がクランプ板2aと転写ドラム2の間に入ったら、クラン
プ板2aを閉じて記録シート41の先端をクランプ(保持)
する。なお、転写電流を流すことにより転写ドラム2が
帯電するので、静電吸引力が作用し、それによって記録
シート41の先端以外の部分も転写ドラム上に保持され
る。
全ての画像転写が終了したら、分離チャージャ22及び23
に所定の交流電圧を印加することにより除電を行ない、
またそれと同時にクランプ板2aを開いて、記録シート41
を転写ドラム2から分離させる。
第3a図に示すように、感光体ドラム1と転写ドラム2
は、歯車45及び46によって互いに結合されており、歯車
45は、伝達機構42を介してメインモータM1に連結されて
いる。この伝達機構42には、ホーム位置センサHP1が備
わっている。
再び第2図を参照する。記録シートは、転写チャージャ
22及び23の間を通って転写ドラム2から分離され、その
下流にある定着部の定着ローラ32と加圧ローラ33の間を
通って熱定着された後に排紙される。
第2図に示すカラー複写機の操作ボードOP1を第4a図に
示す。第4a図を参照すると、この操作ボードには表示器
DP1,テンキーKT,倍率キーK1,用紙キーK2,クリア・スト
ップキーK3,割込キーK4,プリントキーK5,濃度調整ノブA
J,モード選択キーKMA,KMB,KMC,KMD及びモード表示器DP2
が備わっている。
この例では、モード選択キーKMA,KMB,KMC及びKMDを操作
することにより、5種類の予め設定した濃度特性で複写
プロセスを実行できる。装置の電源オン直後はノーマル
モード(又は第1のモード)が選択され、各モード選択
キーKMA,KMB,KMC及びKMDを押すことにより、Aモード
(第2のモード),Bモード(第3のモード),Cモード
(第4のモード)及びDモード(第5のモード)が選択
される。
各モードの特性を設定するために、このカラー複写機に
は第4b図に示すカラーバランス設定ボードOP2が備わっ
ている。この設定ボードOP2は、操作ボードOP1の近傍に
位置するが、通常は図示しないカバーに覆われている。
第4b図を参照すると、このカラーバランス設定ボードOP
2には、多数のキーと表示部DP3が備わっている。6つの
キーKG1は現像バイアス電圧を、Y,C,Mの各々について調
整(UP,DOWN)するためのものであり、6つのキーKG2は
メインチャージャ10の印加電圧を、Y,C,Mの各々につい
て調整するためのものであり、6つのキーKG3は露光ラ
ンプ3の光量レベルを、Y,C,Mの各々について調整する
ためのものである。但し、各キーKG1,KG2及びKG3は、他
の用途にも利用される。キーK6は、キーKG1,KG2及びKG3
によって更新した値を指定モードのメモリに格納するた
めのメモリーインキーである。キーK7は、入力モード変
更キーである。
表示部DP3には9個の7セグメント数字表示器が備わっ
ており、9個のパラメータ、即ち現像バイアスのY,C,M,
メインチャージャ電圧のY,C,M,露光レベルのY,C及びM
の各々に1つの表示桁が割り当てられている。各表示桁
には0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E及びFが表示でき
るので、9個の各パラメータについて16段階の表示がで
きる。つまり、このカラーバランス設定ボードOP2で
は、各パラメータについて16段階のレベル調整ができ
る。
第5a図,第5b図,第5c図,第5d図及び第5e図に、第2図
のカラー複写機の電気回路構成の概略を示す。各図を参
照する。メイン制御板100が、装置全体を制御する。メ
イン制御板100には各種ユニットを介して、センサ,モ
ータ,ソレノイド等々が接続されている。
まず第5a図を参照すると、給紙ユニット110がメイン制
御板100に接続されている。給紙ユニット110には、レジ
スト検知センサ111,ペーパエンドセンサ113,118,リミッ
ト位置センサ114,119,用紙サイズセンサ115,120等々を
含むセンサ群、給紙コロ停止ソレノイドSOL3,呼び出し
コロ制御ソレノイドSOL4,SOL5,レジストモータM2,給紙
モータM3及び給紙台モータ(加圧用)M4が接続されてい
る。
第5b図を参照すると、メイン制御板100に、現像制御板1
20が接続されている。現像制御板120には、Y,C,Mの各現
像ユニット122,123及び124と各種クラッチが接続されて
いる。現像制御板120は、内部にマイクロコンピュータ1
21を備えており、各現像ユニット内のトナー濃度調整を
自動的に行なう。各現像ユニットの現像ローラ及び汲み
上げローラには、第5c図に示す高圧電源ユニット130か
らの電源出力ラインB−S及びB−Dが接続されてい
る。
第5c図を参照すると、メイン制御板100に、高圧電源ユ
ニット130,140,150及びイレーサ11が接続されている。
高圧電源ユニット130は、メイン制御板100からの6ビッ
トの帯電制御信号,4ビットの転写制御信号,及び5ビッ
トの現像バイアス制御信号に基づいて、帯電電圧出力ラ
インC,転写電流出力ラインT,及び現像バイアス電圧出力
ラインB−D,B−Sに、それぞれ所定の電力を供給す
る。高圧電源ユニット130の帯電電圧出力ラインCはメ
インチャージャ10に接続され、転写電流出力ラインTは
転写チャージャ18に接続されている。
高圧電源ユニット140は、メイン制御板100からの除電チ
ャージャオン信号がオンすると、除電チャージャ19及び
21に所定の除電電圧を印加する。高圧電源ユニット150
は、メイン制御板100からの分離チャージャオン信号が
オンすると、分離チャージャ22及び23の間に所定の分離
電圧を印加する。この例では分離チャージャオン信号が
2ビットになっており、分離電圧は交流5.5KVと交流4KV
の切換えが可能になっている。4KVの電圧を印加する場
合には、十分に除電を行なわないので記録シートは転写
ドラムから剥離しない。
第5d図を参照すると、メイン制御板100に交流電源ユニ
ット160が接続されている。交流電源ユニット160は、電
圧の変換,交流電力のスイッチング等々を行なう。交流
電源ユニット160には、ランプレギュレータ,現像モー
タ,メインモータM1,定着ヒータ,定着ファン,定着駆
動モータ,電源トランス等々が接続されている。交流電
源ユニット160の内部には、フィルタ,リレー及び多数
のソリッドステートリレーが備わっている。
第5e図を参照すると、メイン制御板100には操作ボードO
P1,カラーバランス設定ボードOP2,メモリユニット170,
定着ユニット180,ランプレギュレータ190及びモータ制
御ユニット200が接続されている。この例では、ランプ
レギュレータ190の調光レベルを、メイン制御板100から
の5ビットの制御信号で設定する構成になっている。
モータ制御ユニット200には、フィルタモータM5,レンズ
モータM6,クランプモータM7,リターンモータM8及びクリ
ーニングモータM9、ならびに各モータで駆動される機構
のホーム位置等を検出するセンサSE5,SE6,SE7,SE8及びS
E9が接続されている。フィルタモータM5は色分解フィル
タ9を駆動し、レンズモータM6はレンズ7を駆動して複
写倍率を制御し、クランプモータM7はクランプ板2aを開
閉駆動し、リターンモータM8は光学走査系(スキャナ)
のリターン駆動を行ない、クリーニングモータM9はクリ
ーニングユニット20の駆動を行なう。メイン制御板100
の内部には、マイクロプロセッサ,ROM(読み出し専用メ
モリ),RAM(読み書きメモリ),I/O,A/Dコンバータ等々
が備わっている。メモリユニット170は、バッテリーバ
ックアップ回路を備えたメモリであり、装置の電源が遮
断された時にもデータの保持が必要なデータ、例えばカ
ラーバランス設定ボードOP2によって設定される各種パ
ラメータの値を記憶するために備わっている。
次に第2図に示すカラー複写機の動作を説明するが、ま
ず、特徴のある部分について簡単に説明する。この例で
は、ノーマルモード,モードA,モードB及びモードCに
おいてはY,C,Mの各色について像形成及び転写のプロセ
スを1回ずつ行なうが、モードキーKMDの押下によって
モードDが選択された場合には、モードBの特性(設定
されたパラメータ)に従ってY,C,Mの像形成及び転写の
各プロセスを1回ずつ行なった後、モードCの特性に従
って再びC及び,Mの像形成及び転写の各プロセスを1回
ずつ行なう。つまり、モードDにおいては、5回の像形
成及び転写を行なう(フルカラーモード時)。
従って、第6d図に示す特性AをモードBに設定し、特性
BをモードCに設定すれば、モードDを選択することに
より、第6d図のA+Bの特性で記録を行なうことができ
る。
第8図に、第2図の複写機の動作の概略を示す。第8図
を参照して説明する。電源がオンすると、まず初期設定
を行なう。具体的には、出力ポートを初期状態に設定
し、内部メモリをクリアした後、スキャナ,変倍機構,
色分解フィルタ等々可動部の位置を初期状態(ホーム位
置)に設定し、各プロセス制御ユニットを、動作可能な
状態にセットする。動作モードは、ノーマルモードが選
択される。ノーマルモードでは、操作ボードOP1上の表
示器DP2が全て消灯する。
初期設定の後、各部(定着温度等々)の状態チェックを
繰り返し行ない、動作可能になるのを待つ。もし異常が
あれば、異常処理に進む。準備OKなら、操作ボードOP1
の表示部DP1に「コピー可」を表示し、プリントキーK5
が押されるまで、各部の状態チェック,キー入力処理,
表示処理等々を繰り返し実行する。
「キー入力処理」サブルーチンを、第9a図,第9b図,第
9c図及び第9d図に示す。各図を参照して「キー入力処
理」を説明する。このサブルーチンでは、キー入力の有
無をチェックし、キー入力があると、それに応じた処理
を行なう。
テンキーKTがオンすると、そのキーに割り当てられた数
値に応じて、コピー枚数のセットを行なう。用紙キーK2
がオンすると、コピー動作時に選択する給紙系を上段か
ら下段に又は下段から上段に切換える。倍率キーK1がオ
ンすると、変倍制御を行なって、倍率を切換える。プリ
ントキーK5がオンすると、プリントスタートフラグをセ
ットする。入力モード変更キーK7がオンすると、フラグ
FKの状態を反転する。即ち、FKが「0」なら「1」をセ
ットし、「1」なら「0」をセットする。フラグFKは、
初期状態では「0」にセットされる。
次に、濃度パラメータに関係するキーの処理を説明する
が、その前に各パラメータを格納するメモリ(メモリユ
ニット170の一部)の構成を説明する。第11図に、その
部分のメモリマップを示す。第11図を参照すると、この
メモリブロックには、Y,C,Mの各々の色に対して、メモ
リMI1,MI2,MI3,MN1,MN2,MN3,MA1,MA2,MA3,MB1,MB2,MB3,
MC1,MC2,MC3,MD1,MD2及びMD3が備わっている。メモリMI
n(n=1〜3)には、入力中のデータが格納され、MN
n,MAn,MBn,MCn及びMDnには、それぞれノーマルモード,
モードA,モードB,モードC及びモードDのデータが格納
される。メモリMIn,MNn,MAn,MBn,MCn及びMDnの、n=1,
n=2及びn=3の各領域に格納されるデータが、それ
ぞれ、現像バイアス電圧,メインチャージャの印加電圧
及び露光量に対応する。
第9a図,第9b図及び第9c図を再び参照する。
まず、通常の入力モード、即ちフラグFKが「0」の場合
を説明する。
キーKG1(6つのキーのいずれか)がオンすると、まず
アップ(U)側かダウン側(D)かを判定する。アンプ
側なら、メモリMI1(Y,C及びMのうちオンしたキーに対
応するもののみ)の内容をインクリメント(+1)す
る。但し、更新前の内容が15なら、その値を保持する。
ダウン側なら、メモリMI1(Y,C,Mのうちオンしたキーに
対応するもののみ)の内容をデクリメント(−1)す
る。但し、更新前の内容が0なら、その値を保持する。
キーKG2(6つのキーのいずれか)がオンすると、まず
アップ(U)側かダウン側(D)かを判定する。アップ
側なら、メモリMI2(Y,C及びMのうちオンしたキーに対
応するもののみ)の内容をインクリメント(+1)す
る。但し、更新前の内容が15なら、その値を保持する。
ダウン側なら、メモリMI2(Y,C,Mのうちオンしたキーに
対応するもののみ)の内容をデクリメント(−1)す
る。但し、更新前の内容が0なら、その値を保持する。
キーKG3(6つのキーのいずれか)がオンすると、まず
アップ(U)側かダウン側Dかを判定する。アップ側な
ら、メモリMI3(Y,C及びMのうちオンしたキーに対応す
るもののみ)の内容をインクリメント(+1)する。但
し、更新前の内容が15なら、その値を保持する。ダウン
側なら、メモリMI3(Y,C,Mのうちオンしたキーに対応す
るもののみ)の内容をデクリメント(−1)する。但
し、更新前の内容が0なら、その値を保持する。
KG1,KG2及びKG3のキーが押された場合、メモリの内容を
インクリメント又はデクリメントする毎に所定の時間待
ちを行なう。従って、KG1,KG2及びKG3のキーが押されて
いると、所定時間に1の割合いで、メモリMInの値が繰
り返し更新される。変化の範囲は0〜15の間である。
入力モード変更キーK7によってフラグFKが「1」にセッ
トされると、第9d図の処理に進み、各キーKG1,KG2及びK
G3の操作により、それぞれ、メモリMKA,MKB及びMKC(図
示せず)の内容が上記と同様に更新される。メモリMK1,
MK2及びMK3の内容に応じて、それぞれ後述する係数Ka,K
b及びKcがセットされる。
メモリーインキーK6がオンすると、レジスタR6の内容を
参照し、その値に応じた処理を行なう。レジスタR6に
は、その時に選択されている動作モードに応じた値が格
納され、0,1,2,3及び4が、それぞれノーマルモード,
モードA,モードB,モードC及びモードDに対応する。ノ
ーマルモードなら、メモリMI1,MI2及びMI3の内容をそれ
ぞれメモリMN1,MN2及びMN3に格納し、モードAなら、メ
モリMI1,MI2及びMI3の内容をそれぞれメモリMA1,MA2及
びMA3に格納し、モードCなら、メモリMI1,MI2及びMI3
の内容をそれぞれメモリMC1,MC2及びMC3に格納し、モー
ドDなら、メモリMI1,MI2及びMI3の内容をそれぞれメモ
リMD1,MD2及びMD3に格納する。
また、モードBなら、メモリMI1,MI2及びMI3の内容をそ
れぞれメモリMB1,MB2及びMB3に格納した後、それらのデ
ータ、即ちモードBにおけるパラメータに応じて、次の
ようにメモリMC1,MC2及びMC3の内容を更新する。
MC1=Ka・MI12+Kb・MI1+Kc ……(1) MC2=Ka・MI22+Kb・MI2+Kc ……(2) MC3=Ka・MI32+Kb・MI3+Kc ……(3) ここで、上記各関数の係数Ka,Kb及びKcは、それぞれ、
メモリMKA,KMB及びMKCの内容(各々0〜15の範囲の値)
を所定の関数にあてはめて演算された結果である。従っ
て、上記関数(1),(2)及び(3)の実質的な内容
は、フラグFKが「1」の時に、キーKG1,KG2及びKG3の操
作によって更新することができる。
このように、この実施例では、モードBを選択してモー
ドBのパラメータを設定した時に、その結果に応じてモ
ードCのパラメータが自動設定される。この時、モード
Cに設定される値は、モードBの特性に従った第1のプ
ロセスとモードCの特性に従った第2のプロセスを実行
した場合に、第6d図にA+Bとして示すような理想特性
に近い特性が得られるような値に設定される。
モードキーがオンすると、押されたモードキーに応じて
次のように処理する。モードキーKMAなら、モードレジ
スタR1に1をセットし、メモリMA1,MA2及びMA3の内容を
それぞれメモリMI1,MI2及びMI3に格納する。モードキー
KMBなら、モードレジスタR1に2をセットし、メモリMB
1,MB2及びMB3の内容をそれぞれメモリMI1,MI2及びMI3に
格納する。モードキーKMCなら、モードレジスタR1に3
をセットし、メモリMC1,MC2及びMC3の内容をそれぞれメ
モリMI1,MI2及びMI3に格納する。モードキーKMDなら、
モードレジスタR1に4をセットし、メモリMD1,MD2及びM
D3の内容をそれぞれメモリMI1,MI2及びMI3に格納する。
すなわち、モードキーKMA,KMB,KMC又はKMDでモードを選
択すると選択されたモードのパラメータがメモリMInに
転送され、そのメモリMInの内容はキーKG1,KG2及びKG3
の操作によって更新され、メモリーインキーK6が押され
ると更新されたメモリMInの内容が、その時に動作モー
ドに応じたメモリMNn,MAn,MBn,MCn又はMDnに転送され、
セットされる。なお、一度ノーマルモード以外のモード
を選択すると、電源を遮断しない限り再びノーマルモー
ドを選択することはできない。
前述のようにモードDを選択した時には、モードBのパ
ラメータで第1回のプロセス(Y,C及びM)が実行さ
れ、続いでモードCのパラメータで第2回のプロセス
(C及びM)が実行されるので、モードBのパラメータ
とモードCのパラメータを更新することにより、モード
Dのプロセスの特性を調整することができる。
モードDの第2回のプロセスで、Y,M,Cの3色全てにつ
いてプロセスを実行してもよいが、プロセスの回数が多
くなり、記録所要時間が長くなる。人間の感覚では、階
調性に関してイエロー(Y)の影響が小さい。そこでこ
の例では第2回のプロセスはシアン(C)とマゼンタ
(M)のみに限定している。これにより、モードDにお
いてもプロセスの回数が5回で済み、比較的短時間で記
録が完了する。
なお、メモリMBn及びMCn(n=1〜3)には、第6d図に
示す合成特性(A+B)が理想特性に最も近くなるよう
な値が、それぞれ初期設定時に自動的にセットされる。
この時、メモリMBnの内容は第6d図に特性Aで示すよう
に、記録領域が低濃度領域又は全領域に渡る特性にセッ
トされ、メモリMCnの内容は第6d図に特性Bで示すよう
に、記録領域が高濃度領域に限定される特性にセットさ
れる。この時セットするデータは、メイン制御板100の
読み出し専用メモリ(ROM)内に予め格納されている。
従って、電源オン後に濃度パラメータの調整を行なわな
くとも、モードDを選択すれば、自動的に理論上最も好
ましい特性がセットされる。なお、メモリMDnには、全
て、初期設定時に8がセットされる。
なお、表示器DP3には、フラグFKが「0」の時には各濃
度パラメータ(MI1,MI2及びMI3の内容)が表示され、FK
が「1」の時にはメモリMKA,KMB及びMKCの内容が表示さ
れる。
再び第8図を参照する。プリントキーK5が押されると、
即ち前記「キー入力処理」によって、プリントスタート
フラグがセットされると、コピープロセスを開始する。
コピープロセスを開始すると、「スキャナ制御」,「露
光ランプ制御」,「帯電制御」,「転写制御」,「分離
制御」,「現像バイアス制御」,「フィルタ制御」及び
「クランパ制御」の各サブルーチン、ならびにその他の
制御をコピーが完了するまで、短い周期で繰り返し実行
する。
第10a図を参照して、「スキャナ制御」サブルーチンを
説明する。まず、モードDが選択されているがどうか判
定する。即ち、レジスタR1にその時のモードの状態が保
持されているので、レジスタR1を参照して、それが4
(モードD)かどうかを判定する。モードDの場合に
は、カウンタCN1の内容が5未満の時に、モードD以外
ならCN1の内容が3未満の時に、それぞれ以下の処理を
行なう。なお、カウンタCN1の内容は、コピープロセス
を開始する時に、0にクリアされる。
スキャナのスタートタイミングになったら、スキャナの
往走査駆動を開始する。この例では、スキャナは往走査
時には、メインモータM1によって駆動される。また、走
査終了タイミングになったら、スキャナの往走査を停止
し、スキャナリターン駆動を開始する。この例では、ス
キャナはリターン駆動時には、専用のリターンモータM8
によって駆動される。メインモータM1の駆動系とリター
ンモータM8の駆動系は、図示しないクラッチによってい
ずれか一方が選択的にスキャナと接続される。
スキャナのホーム位置センサSE8がホーム位置を検出す
ると、リターン駆動を停止し、カウンタCN1をインクリ
メント(+1)する。つまり、モードDなら、5回の走
査を繰り返し行ない、それ以外のモードなら3回の走査
を繰り返し行なう。各種タイミングは、メインモータの
駆動に同期したパルスを出力するタイミング発生器(図
示せず)のパルス数をコピー開始時から計数することに
より把握する。
第10b図を参照して「露光ランプ制御」サブルーチンを
説明する。まず、レジスタR1の内容を参照してその値に
応じた処理を行なう。R1の内容が0,1,2及び3なら、そ
れぞれ、レジスタR2にメモリMN3,MA3,MB3及びMC3の内容
をロードする。R1の内容が4、すなわちモードDなら、
カウンタCN2の内容に応じた値をR2にロードする。カウ
ンタCN2の内容は、コピー開始時からの露光ランプの点
灯回数を示している。従ってカウンタCN2の内容は、コ
ピー開始時に0にクリアされる。カウンタCN2の内容が
3未満なら、MB3+(MD3−8)の演算結果がR2にロード
され、CN2の内容が3以上なら、MC3+(MD3−8)の演
算結果がR2にロードされる。
次に、モードDかどうかを判定し、モードDなら以下の
処理をCN2が5未満の時に実行し、モードD以外なら以
下の処理をCN2が3未満の時に実行する。即ち、露光開
始タイミングになったら、レジスタR2の内容に応じて露
光ランプ3の調光レベルを設定し、露光ランプをオンに
セットする。また、露光終了タイミングになったら、露
光ランプをオフにセットし、カウンタCN2をインクリメ
ントする。従って、モードDなら5回の露光を繰り返
し、モードD以外なら3回の露光を繰り返す。
前述のように、モードDにおいて設定される濃度パラメ
ータ、即ち調光レベルは、第1回のプロセス(CN2=0
〜2)ではMB3+(MD3−8)、第2回のプロセス(CN2
=3〜5)においてはMC3+(MD3−8)である。従っ
て、モードDにおいてパラメータの設定を調整すると、
モードB及びモードCのパラメータを調整しなくても、
第1回のプロセスと第2回のプロセスの両方のパラメー
タが補正される。補正量は、モードDのパラメータの標
準値(8)に対する偏差として与えている。
つまり、予めモードB及びモードCのパラメータを、合
成特性(モードD)が理想特性に近くなる状態に設定し
てあれば、モードDのパラメータ(MD3)を調整するだ
けで、合成特性の全体、即ち低濃度領域と高濃度領域の
両者の特性を調整できる。これにより、調整が楽になり
テストコピーの回数も減らせる。
第10c図を参照して「帯電制御」サブルーチンを説明す
る。まず、レジスタR1の内容を参照してその値に応じた
処理を行なう。R1の内容が0,1,2及び3なら、それぞ
れ、レジスタR3にメモリMN2,MA2,MB2及びMC2の内容をロ
ードする。R1の内容が4、すなわちモードDなら、カウ
ンタCN3の内容に応じた値をR3にロードする。カウンタC
N3の内容は、コピー開始時からの帯電チャージャ付勢回
数を示している。従ってカウンタCN3の内容は、コピー
開始時に0にクリアされる。カウンタCN3の内容が3未
満なら、MB2+(MD2−8)の演算結果がR3にロードさ
れ、CN3の内容が3以上なら、MC2+(MD2−8)の演算
結果がR3にロードされる。
次に、モードDかどうかを判定し、モードDなら以下の
処理をCN3が5未満の時に実行し、モードD以外なら以
下の処理をCN3が3未満の時に実行する。即ち、帯電チ
ャージャ付勢開始タイミングになったら、レジスタR3の
内容に応じて帯電チャージャ10の印加電圧を設定し、電
圧を印加する。また、帯電完了タイミングになったら、
印加電圧を0にセットし、カウンタCN3をインクリメン
トする。従って、モードDなら5回の帯電チャージャ付
勢を繰り返し、モードD以外なら3回の帯電チャージャ
付勢を繰り返す。
前述のように、モードDにおいて設定される濃度パラメ
ータ、即ち帯電チャージャ印加電圧は、第1回のプロセ
ス(CN3=0〜2)ではMB2+(MD2−8)、第2回のプ
ロセス(CN3=3〜5)ではMC2+(MD2−8)である。
従って、モードDにおいてパラメータの設定を調整する
と、モードB及びモードCのパラメータを調整しなくと
も、第1回のプロセスと第2回のプロセスの両方のパラ
メータが補正される。補正量は、モードDのパラメータ
の標準値(8)に対する偏差として与えている。
つまり、予めモードB及びモードCのパラメータを、合
成特性(モードD)が理想特性に近くなる状態に設定し
てあれば、モードDのパラメータ(MD2)を調整するだ
けで、合成特性の全体、即ち低濃度領域と高濃度領域の
両者の特性を調整できる。これにより、調整が楽になり
テストコピーの枚数も減らせる。
第10d図を参照して、「転写制御」サブルーチンを説明
する。まず、モードDかどうかを判定する。モードDな
ら、カウンタCN5の値が5未満の時に、モードD以外な
らCN5の値が3未満の時に、CN5の値に応じたデータをレ
ジスタR5にロードし電流切換タイミングになる毎に、レ
ジスタR5の値に応じて、転写チャージャの電流値を切換
える。電流値を切換える時に、カウンタCN5はインクリ
メントされる。またカウンタCN5はコピー開始時に0に
クリアされる。従って、CN5の内容は転写プロセスにお
けるプロセス実行回数を意味する。モードDにおいては
5回の転写プロセスを終了すると、モードD以外では3
回の転写プロセスを終了すると、それぞれ転写チャージ
ャをオフ(電流値を0)にセットする。この例では、転
写チャージャの付勢電流を、次のように設定している。
モードD以外: プロセス1回目(Y)・・・150μA 2回目(C)・・・250μA 3回目(M)・・・400μA モードD: プロセス1回目(Y)・・・150μA 2回目(C)・・・250μA 3回目(M)・・・400μA 4回目(C)・・・250μA 5回目(M)・・・400μA 上記のようにプロセスが変わる毎に電流値を更新するの
は、転写プロセスを実行すると、それによって転写ドラ
ムが帯電し、それ以後の転写効率が低下するためであ
る。全く除電を行なわなければ、モードDにおいては電
流値を5段階に順次増大させる必要があるが、この例で
は後述するように第3回目のプロセスの後で中間除電を
行なうため、第4回目の転写電流を第3回目よりも小さ
い値に設定してある。
第10e図を参照して、「分離制御」サブルーチンを説明
する。このサブルーチンでは、分離タイミングになる
と、分離チャージャ22及び23の間に5.5KVの交流電圧を
印加し、電圧解除タイミングになると、電圧を0に設定
する。また、中間除電タイミングになると、分離チャー
ジャ22及び23の間に4KVの交流電圧を印加する。転写プ
ロセスを実行すると、転写ドラム2の表面は次のような
電位に帯電する。
第1回目・・・約500V 第2回目・・・1000〜1500V 第3回目・・・2000〜3000V そこで、この例では第3回目の転写プロセスが終了した
時に、分離チャージャに4KVの交流電圧を印加し、転写
ドラム2を除電する。この中間除電を行なうと、転写ド
ラムの表面電位は500〜1000Vに低下する。従って、それ
以後の転写電流は、中間除電をしない場合よりも小さく
て済む。中間除電を行なった後、転写ドラム2は完全に
は除電されていないので、中間除電を行なうことによ
り、転写ドラム2から記録シートが剥離することはな
い。分離チャージャに5.5KVの交流電圧を印加する時に
は、転写ドラム2の表面電位は略0Vまで落ち、記録シー
トは転写ドラム2から剥離する。
第10f図を参照して、「現像バイアス制御」サブルーチ
ンを説明する。まず、レジスタR1の内容を参照してその
値に応じた処理を行なう。R1の内容が0,1,2及び3な
ら、それぞれ、レジスタR4にメモリMN1,MA1,MB1及びMC1
の内容をロードする。R1の内容が4、すなわちモードD
なら、カウンタCN4の内容に応じた値をR4にロードす
る。カウンタCN4の内容は、現像プロセスにおけるコピ
ー開始時からのプロセス実行回数を示している。従って
カウンタCN4の内容は、コピー開始時に0にクリアされ
る。カウンタCN4の内容が3未満なら、MB1+(MD1−
8)の演算結果がレジスタR4にロードされ、CN4の内容
が3以上なら、MC1+(MD1−8)の演算結果がR4にロー
ドされる。
次に、モードDかどうかを判定し、モードDなら以下の
処理をCN4が5未満の時に実行し、モードD以外なら以
下の処理をCN4が3未満の時に実行する。即ち、現像バ
イアス電圧印加タイミングになったら、レジスタR4の内
容に応じて印加電圧を設定し、その電圧を現像電極に印
加する。また、電圧解除タイミングになったら、印加電
圧を0にセットし、カウンタCN4をインクリメントす
る。従って、モードDなら5回の電圧印加を繰り返し、
モードD以外なら3回の電圧印加を繰り返す。
前述のように、モードDにおいて設定される濃度パラメ
ータ、即ち現像バイアス電圧は第1回のプロセス(CN4
=0〜2)ではMB1+(MD1−8)、第2回のプロセス
(CN4=3〜5)においてはMC1+(MD1−8)である。
従って、モードDにおいてパラメータの設定を調整する
と、モードB及びモードCのパラメータを調整しなくて
も、第1回のプロセスと第2回のプロセスの両方のパラ
メータが補正される。補正量は、モードDのパラメータ
の標準値(8)に対する偏差として与えている。
つまり、予めモードB及びモードCのパラメータを、合
成特性(モードD)が理想特性に近くなる状態に設定し
てあれば、モードDのパラメータ(MD1)を調整するだ
けで、合成特性の全体、即ち低濃度領域と高濃度領域の
両者の特性を調整できる。これにより、調整が楽になり
テストコピーの回数も減らせる。
第10g図を参照して、「フィルタ制御」サブルーチンを
説明する。このサブルーチンでは、スキャナ走査回数を
保持するカウンタCN1の内容を参照し、この結果に従っ
て、色分解フィルタ9の色を選択する。即ち、カウンタ
CN1が0又は3なら、色分解フィルタの位置がホーム位
置かどうかをチェックし、ホーム位置になければ、ホー
ム位置を検出するまで、フィルタモータM5を駆動する。
ホーム位置になったら、フィルタモータM5を停止し、カ
ウンタCN6を0にクリアする。またCN1が3の場合には、
更に、カウンタCN6が1かどうかをチェックし、1でな
ければ、フィルタモータM5を駆動して色分解フィルタ9
を120度回転し、CN6をインクリメントして、再びCN6を
チェックする。
カウンタCN1が1なら、カウンタCN6の内容をチェックす
る。CN6が1でなければ、フィルタモータM5を駆動し
て、色分解フィルタ9を120度回転し、カウンタCN6の内
容をインクリメントする。
カウンタCN1が2又は4なら、カウンタCN6の内容をチェ
ックする。CN6が2でなければ、フィルタモータM5を駆
動して、色分解フィルタ9を120度回転し、カウンタCN6
の内容をインクリメントする。
これにより、カウンタCN1が0の時には、ブルー(B)
のフィルタ板が光路中に挿入され、カウンタCN1が1又
は3の時にはレッド(R)のフィルタ板が光路中に挿入
され、カウンタCN1が2又は4の時にはグリーン(G)
のフィルタ板が光路中に挿入される。
なお、第2図に示すカラー複写機では、Y,C,Mのいずれ
か一色の単色コピー動作も可能であるが、図面に示した
フローチャートでは、その単色モードを省略してある。
単色モードでは、1回のコピーに対して1回の像形成及
び転写のプロセスを行なうが、フルカラーモードの場合
と同様に、単色コピーでも2回のプロセスを繰り返し行
なうことができる。
第1図及び第7図に、それぞれ、モードD及びそれ以外
のモードでの動作タイミングを示す。第1図を参照する
と、モードDにおいては、1回のコピーサイクルで、ス
キャナ走査,露光プロセス,帯電プロセス,現像プロセ
ス,転写プロセス等々を5回繰り返し行なっているのが
分かる。それに対して、第7図に示す動作モードでは、
1回のコピーサイクルで、スキャナ走査,露光プロセ
ス,帯電プロセス,現像プロセス,転写プロセス等々を
3回繰り返し行なっているのが分かる。モードDを選択
することにより、非常に画質の良いコピーが得られる
が、像形成及び転写のプロセスを5回繰り返すために、
コピー速度は比較的遅い。そこで、コピー速度が特に重
要な場合には、モードD以外の動作モードを選択するこ
とにより、モードDよりも短時間でコピーができる。
ところで、従来より、記録画像上に、複写機の走査方向
(感光体ドラムの回転方向)に沿って稲穂で掃いたよう
な濃度むらが現われることがあったが、実施例の複写機
では、5回転モード(像形成及び転写プロセスを5回行
なうモード)を選択した場合に、その現象が見られなか
った。つまり、同一色に対して複数回の記録プロセスを
実行することにより、濃度むらの発生もなくなる。
なお、各図面に示した特別な記号の意味は次のとおりで
ある。
HP・・・ホームポジション(ホーム位置) PP・・・パワーパック(電源) SOL・・・ソレノイド MC・・・電磁クラッチ なお、上記実施例では画像読取に関するパラメータとし
て露光ランプの発光レベルを利用しているが、光学走査
系の光路中に光量のしぼり手段を設けて、そのしぼり量
をパラメータとして利用してもよい。
なお、上記実施例では、アナログ式のカラー複写機の場
合を示したが、同様な静電転写型記録プロセスを行なう
他の各種記録装置にも同様に本発明は実施できる。
更に、実施例ではモードBの濃度パラメータとモードC
の濃度パラメータとの関数の各係数Ka,Kb及びKcを、露
光レベル,帯電電圧及び現像バイアスで同一のものを共
用しているが、各々に独立した係数を割り当ててもよ
い。
[効果] 以上のとおり本発明によれば、像形成及び転写のプロセ
スを、同一色について複数回繰り返し行なうので、記録
画像品質が向上する。しかも、イエローのように画像全
体の階調性に与える影響が小さい色に関しては、プロセ
スを1回のみで終了するので、全ての色について複数回
のプロセスを実行する場合に比べて、実質的な画像品質
を落とすことなく記録所要時間が短縮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例のカラー複写機のモードDにおける動
作例を示すタイミングチャートである。 第2図は、実施例の装置の機構部の構成を示す正面図で
ある。 第3a図及び第3b図は、第2図に示す装置の一部を抜き出
して示す斜視図である。 第4a図及び第4b図は、第2図に示す装置の操作ボードOP
1及びカラーバランス設定ボードOP2の外観を示す平面図
である。 第5a図,第5b図,第5c図,第5d図及び第5e図は、第2図
の装置の電気回路構成を示すブロック図である。 第6a図,第6b図及び第6c図は、それぞれ現像バイアス電
圧,露光量及び帯電電圧を変えた時の、原稿濃度−コピ
ー濃度特性の変化を示すグラフである。 第6d図は、原稿濃度−コピー濃度特性を理想特性に近づ
けるための方法を示すグラフである。 第7図は、第2図の装置の通常モードにおける動作例を
示すタイミングチャートである。 第8図,第9a図,第9b図,第9c図,第9d図,第10a図,
第10b図,第10c図,第10d図,第10e図,第10f図及び第1
0g図は、第2図に示す装置の電気回路の動作を示すフロ
ーチャートである。 第11図は、メモリユニット170の各メモリの割当ての一
部を示すメモリマップである。 1:感光体ドラム(電荷担持体) 2:転写ドラム、2a:クランプ板 2b:カム機構、3:露光ランプ 4:第1ミラー、5:第2ミラー 6:第3ミラー、8:第4ミラー 7:レンズ、9:色分解フィルタ 10:帯電チャージャ、11:イレーサ 12,13,14:現像ローラ(現像手段) 18:転写チャージャ(転写手段) 20:クリーニングユニット 21:除電チャージャ 22,23:分離チャージャ 26,27:給紙カセット 28:呼び出しコロ、29:給紙コロ 30:逆転コロ、31:レジストローラ 32:定着ローラ、41:記録シート 42:伝達機構、45,46:歯車 OP1:操作ボード OP2:カラーバランス設定ボード K5:プリントキー K6:メモリーインキー KMA,KMB,KMC,KMD:モード選択キー(記録モード切換スイ
ッチ手段) KG1,KG2,KG3:キー(パラメータ設定手段) DP1,DP2,DP3:表示部 100:メイン制御板(電子制御手段) 170:メモリユニット 190:ランプレギュレータ M1:メインモータ、M2:レジストモータ M3:給紙モータ、M4:給紙台モータ M5:フィルタモータ、M6:レンズモータ M7:クランプモータ、M8:リターンモータ M9:クリーニングモータ SE5,SE6,SE7,SE8:ホーム位置センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電荷担持体; 前記電荷担持体上に静電潜像を形成する、静電潜像形成
    手段; 静電潜像を可視化する少なくとも、イエロー,マゼン
    タ,シアンの現像剤を備え、前記電荷担持体に近接配置
    された、現像手段; 転写バイアスを供給する高圧電源; 前記高圧電源から供給される転写バイアスによって、現
    像された像を記録媒体に転写する、転写手段;および 前記電荷担持体上に静電潜像を形成して該潜像を前記現
    像手段で可視化しその可視像を前記転写手段により単一
    の記録媒体に転写するプロセスを、イエロー現像剤につ
    いては単一回実行し、マゼンタ及びシアン現像剤につい
    ては、それぞれの現像剤に対して、前記静電潜像形成手
    段、又は前記現像手段の像形成パラメータを変更して、
    少なくとも2回実行するとともに、同一の現像剤色それ
    ぞれに対する像形成パラメータを、第2回目のプロセス
    での画像形成領域が、第1回目のプロセスよりも高濃度
    部に限定される状態に設定する、電子制御手段; を備える、静電転写形カラー記録装置。
  2. 【請求項2】電子制御手段は、イエロー,マゼンタ,シ
    アンの3色について第1のプロセスを順次実行した後で
    第2のプロセスを実行する、前記特許請求の範囲第
    (1)項記載の静電転写形カラー記録装置。
  3. 【請求項3】前記像形成パラメータは、原稿像読取レベ
    ル,電荷担持体の帯電電圧,及び現像バイアス電圧の少
    なくとも1つを含む、前記特許請求の範囲第(1)項記
    載の静電転写形カラー記録装置。
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