JPH0678983U - 掲示用壁 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 掲示物を取り外した後も壁面に傷や汚れが残
らない掲示用壁の提供。 【構成】 壁紙と下地材との間に薄い鉄板を介在させ、
磁石の吸引力を利用して物品を保持できるようにした掲
示用壁

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は掲示板の機能を兼ね備えた壁に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

磁石と鉄板との吸引力を利用して書類などを掲示する掲示板は周知である。こ の掲示板は独立の物品として製造販売されている。一方、建築物の壁面に書類な どを掲示するには、掲示板を釘やネジで壁に取りつけ、その掲示板に掲示する方 法および建築物の壁面に直接画鋲で止めたり、接着したりする方法が行われてい る。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の方法は、掲示板を壁に取りつける場合は勿論のこと、掲示物を壁面に直 接取りつける場合であっても壁面を傷つけたり汚したりすることは避けられなか った。そのため、掲示板や掲示物を取り外した後の壁面には醜い傷や汚れが残る ことになる。本考案は、掲示物を取り外した後も壁面に傷や汚れが残らない掲示 用壁を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、壁紙と下地材との間に薄い鉄板を介在させ、磁石の吸引力を利用し て物品を保持できるようにした掲示用壁である。

【０００５】 本考案は鉄板と磁石の吸引力を利用して掲示物を直接に保持し掲示するものな ので、掲示の際は場合は勿論のこと、掲示物を取り外した後も壁面に傷や汚れは 残らない。また、壁面全面の希望の場所に自由に掲示できるのみでなく、壁紙の 模様や図柄と掲示物を調和させて壁面の美観を向上させることができる。

【０００６】

【実施例】 以下、図面を参照して、本考案を説明する。

【０００７】 図１は本考案の掲示用壁の縦断面図で（ａ）は壁躯体が軽量鉄骨の場合、（ｂ ）は壁躯体が鉄筋コンクリートの場合である。壁躯体４の表面に下地材３、薄鉄 板２、壁紙１の順に設けられ壁面が構成されている。（図１では壁の一方の面の 構成のみを図示した。）図示していないもう一方の面も掲示用壁とするのであれ ば、図１と全く同様に構成されるが、もう一方の面を掲示用壁としないのであれ ば図１の構成から薄鉄板２が省かれる。

【０００８】 本考案の壁躯体４としては、通常の壁と同様に軽量鉄骨、鉄筋コンクリート、 木材などが使用される。下地材３も同様に石膏ボード、合板などが使用される。

【０００９】 壁紙１についても同様であり、紙系のもの、布系のもの、フィルム系のものが使 用される。ただし、壁紙１については、厚手のものを使用すると磁石と薄鉄板２ との距離が大きくなり磁石と薄鉄板２との吸引力が小さくなるので、あまり厚い ものは好ましくない。

【００１０】 本考案の掲示用壁に掲示物を掲示する一例を図２に示す。（ａ）立面図、（ｂ ）、（ｃ）は縦断面図である。書類６は薄いので磁石５と壁紙１に挟む形で掲示 され、額縁７は厚いので磁石５と壁紙１に挟む形で掲示するのは無理で、磁石５ に紐８をかける形で掲示される。図２には磁石５として円筒状のものを示したが 掲示物に応じて、薄板状のものや棒状のものなどもしようされる。

【００１１】

【考案の効果】

掲示物を掲示する場合は勿論のこと、掲示物を取り外した後も壁面に傷や汚れ は残らない。また、壁面全面の希望の場所に自由に掲示できるのみでなく、壁紙 の模様や図柄と掲示物を調和させて壁面の美観を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の掲示用壁の縦断面図で（ａ）は壁躯体
が軽量鉄骨の場合、（ｂ）は壁躯体が鉄筋コンクリート
の場合である。

【図２】本考案の掲示用壁に掲示物を掲示した状態を示
し、（ａ）立面図、（ｂ）、（ｃ）は縦断面図である。

【符号の説明】

１・・壁紙、２・・薄鉄板、３・・下地材、４・・壁躯
体、５・・磁石、６・・書類、７・・額縁、８・・紐

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁紙と下地材との間に薄い鉄板を介在さ
   せ、磁石の吸引力を利用して物品を保持できるようにし
   た掲示用壁