JPH067851U

JPH067851U - 再生砂の回収装置

Info

Publication number: JPH067851U
Application number: JP10683191U
Authority: JP
Inventors: 勝守中尾; 忠輝秋田
Original assignee: 株式会社中尾組; 株式会社秋田機械工業所
Priority date: 1991-12-25
Filing date: 1991-12-25
Publication date: 1994-02-01

Abstract

(57)【要約】【目的】建設廃材から乾式により例えば再生路盤材、
再生砂、セメント増量材の微粉末を回収する。【構成】第１クラッシャ１により建設廃材を破砕し
て、第１篩機４により再生路盤材を回収し、オーバーサ
イズの破砕材を第２クラッシャ５により破砕して、第２
篩機６により篩分けした大粒子は、上記第２クラッシャ
に戻し、中粒子と小粒子を別々に回収すると共に、微粉
末の混入小粒子の破砕物を空気分離機１１に送って、微
粉末の混入しない破砕物を回収し、また分離した微粉末
を集塵機１３に送って回収する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、建設廃材のコンクリートやアスファルトから再生砂を回収する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建設廃材のコンクリートやアスファルトからサンド杭や建築骨材などに使用する再生砂を回収するには、まず、ホッパからクラッシャに建設廃材を供給して破砕したのち、この破砕物を水と共にサンダに供給して衝撃摩砕による粉砕によって粒子化し、然るのちサンダから振動ふるい機に濁水と共に粒状物を供給して、濁水を排水すると共に、再生砂を回収する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような方法を採用すると、水路に濁水を排出すると公害問題が発生するので、濁水の処理設備が必要になると共に、回収した微粉末の廃棄などにより再生砂のコストが著しく高くなる問題があった。

【０００４】そこで、この考案の課題は、空気によって再生砂と微粉末とに分級するようにした再生砂の回収装置を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案はコンクリートやアスファルトの廃材を破砕する第１クラッシャと、この第１クラッシャの破砕物を供給して篩分けるよう設けた第１篩機と、この第１篩機のオーバーサイズの破砕物を供給して破砕するよう設けた第２クラッシャと、この第２クラッシャの破砕物を供給して大粒子、中粒子、小粒子に篩分けるよう設けた第２篩機と、上記の篩分けられた大粒子の破砕物を第２クラッシャに移送する第１搬送路と、上記篩分けられた中粒子の破砕物を移送する第２搬送路と、上記篩分けられた小粒子の破砕物を供給して微粉末と、微粉末の混入しない破砕物とに空気を用いて分離するよう設けた分離機と、この分離機から排出される微粉末の混入空気を処理するよう設けた集塵機とから成る再生砂の回収装置を採用したものである。

【０００６】

【作用】

第１クラッシャに塊状のコンクリートやアスファルト廃材を供給して破砕する。

【０００７】上記破砕した破砕物は、第１篩機によって篩分けられ、オーバーサイズの破砕物は、第２クラッシャに供給して破砕する。

【０００８】前記第１篩機によって回収した破砕物は、例えば再生路盤材として使用する。

【０００９】上記第２クラッシャにより破砕した破砕物は、第２篩機によって大粒子、中粒子、小粒子の三種類に篩分けられ、大粒子の破砕物は、第１搬送路により第２クラッシャに移送して再度破砕する。

【００１０】中粒子の破砕物は、第２搬送路により搬送され、前記のように例えば再生路盤として使用する。

【００１１】小粒子の破砕物は、分離機に供給され、空気により微粉末の混入しない破砕物と微粉末とに分離され、回収した微粉末の混入しない破砕物は、例えば再生砂として使用する。

【００１２】上記分離された微粉末は、空気と共に集塵機に送り、集塵機によって回収された微粉末は、例えばセメントの増量材として使用する。

【００１３】

【実施例】

以下、この考案に係る実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１４】図１に示すように、１は塊状のコンクリートやアスファルト廃材を破砕する第１クラッシャである。

【００１５】上記第１クラッシャ１への廃材の供給は、図示の場合適宜の方法でホッパ２に投入したのち、ホッパ２からプレートフィーダー３を介し供給するようにしたが、上記以外の方法で供給することもある。

【００１６】上記第１クラッシャ１により破砕された破砕物は、第１篩機４に供給して篩分け、オーバーサイズの破砕物は、ベルトコンベヤ或はダクト輸送などにより第２クラッシャ５に移送され、そして供給する。

【００１７】上記第１篩機４を通過した破砕物Ａは、例えば再生路盤材として使用する。

【００１８】上記第２クラッシャ５により破砕された破砕物は、ベルトコンベヤ或はダクト輸送などにより第２篩機６に向け移送すると共に、供給して第１スクリーン７により回収したオーバーサイズ大粒子は、ベルトコンベヤ或はダクト輸送などの第１搬送路９により第２クラッシャに向け戻して再度破砕し、第２スクリーン８により回収した中粒子のオーバーサイズの破砕物は、ベルトコンベヤ或はダクト輸送などの第２搬送炉１０により再生路盤材として使用する破砕物Ａの集積物に移送する。

【００１９】上記第２スクリーン８を通過した小粒子の破砕物は、ベルトコンベヤ或はダクト輸送などにより空気分離機１１に移送し、微粉末と、微粉末の混入しない破砕物とに分離し、微粉末の混入しない破砕物Ａ′は、例えばサンド杭などの再生砂として使用する。

【００２０】上記分離回収した微粉末は、排出される空気と共にダクト１２を介し集塵機１３に移送され、回収した微粉末Ａ′′は、セメントの増量材として使用する。

【００２１】なお、第２クラッシャ５による破砕にともない発生する微粉末は、ダクト１４により集塵機１３に移送して回収する。

【００２２】また、空気分離機１１は、特開昭６３−５４９８０号に示す構造のものが使用され、図２に示すように空気噴出孔２１を有する仕切板２２の下位室２３に送風機２４から空気を送り込み、噴出孔２１から上方に噴出する空気により破砕物と共に微粉末を上方に飛散させて各噴出孔２１の直上の倒立Ｖ字板２５に衝突させると共に、前方に破砕物を落下させ、仕切板２２の上位室２６内に浮遊する微粉末を整流板２７により上方のパイプ２８群に案内し、区割室２９からダクト１２をへて集塵機１３に吸引する。

【００２３】上記前方に落下した破砕物は、上位室２６の出口３０から排出される。

【００２４】なお、第２篩機６から空気分離機１１に向う微粉末の混入破砕物をベルトコンベヤ１５により取り出すこともある。

【００２５】

【効果】

以上のように、この考案に係る回収装置を使用することにより乾式により建設廃材から例えば再生路盤材、再生砂、セメント増量用の微粉末を低コストで回収することができる。

【００２６】また、湿式のような濁水による公害問題の発生や設備が大型になるなどの問題をなくすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施例の回路図

【図２】空気分離機の縦断正面図

【符号の説明】

１第１クラッシャ２ホッパ３フィーダー４第１篩機５第２クラッシャ６第２篩機７第１スクリーン８第２スクリーン９第１搬送路１０第２搬送路１１空気分離機１２ダクト１３集塵機

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】コンクリートやアスファルトの廃材を破
砕する第１クラッシャと、この第１クラッシャの破砕物
を供給して篩分けるよう設けた第１篩機と、この第１篩
機のオーバーサイズの破砕物を供給して破砕するよう設
けた第２クラッシャと、この第２クラッシャの破砕物を
供給して大粒子、中粒子、小粒子に篩分けるよう設けた
第２篩機と、上記の篩分けられた大粒子の破砕物を第２
クラッシャに移送する第１搬送路と、上記篩分けられた
中粒子の破砕物を移送する第２搬送路と、上記篩分けら
れた小粒子の破砕物を供給して微粉末と、微粉末の混入
しない破砕物とに空気を用いて分離するよう設けた分離
機と、この分離機から排出される微粉末の混入空気を処
理するよう設けた集塵機とから成る再生砂の回収装置。