JPH0678067U - 車両用カップスタンド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大小多様な飲料容器を良好にホールドして収
納できるカップスタンドの提供を目的とする。 【構成】 飲料容器Ａを挿入可能に上面側が開放された
箱状のカップスタンド１の一方の内壁面１ｂ側には、常
にはスプリングを介し対向する左内壁面１ｃ側に向かっ
てほぼ水平方向に突出する方向に付勢されているととも
に、収納容器Ａが挿入された時に飲料容器Ａに押圧され
て下方へ回動するガイド板２を設けて構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は車室内に設けられるカップスタンドの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、車室内には缶コーヒー等の飲料容器を収納させるためのカップスタンド が設けられているが、飲料容器には大小様々な大きさの物があり、全ての大きさ の飲料容器を良好に収納させることのできるカップスタンドは存在せず、小さい 飲料容器を入れた場合には、ホールド性が悪く、車両の走行中に飲料容器から中 身がこぼれる等して運転者の運転意識が損なわれる原因となっていた。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、大きさの異なる飲料 容器に対し良好なホールド性を有するカップスタンドの提供を目的とし、その要 旨は、上面側より飲料容器を挿入可能に上面側が開放された箱状に形成され車室 内に設置されるカップスタンドにおいて、該カップスタンドの一方の内壁面側に は、常にはスプリングを介し対向する他方側の内壁面側に向かってほぼ水平に突 出する方向に付勢されているとともに、前記飲料容器が挿入された時に該飲料容 器に押圧されて下方へ回動するガイド板が付設されていることである。

【０００４】

【作用】

カップスタンドの一方側の内壁面にはガイド板が回動可能に設けられており、 このガイド板は常にはスプリングにより水平方向に突出する方向に付勢され、カ ップスタンド内に小径の飲料容器を挿入する際には、挿入された飲料容器の側面 にガイド板が当接して、ガイド板により飲料容器はカップスタンドの他方側の内 壁面に押し付けられることとなり、小径の飲料容器が良好にカップスタンド内に 保持される。 また、大径の飲料容器を挿入した場合には、飲料容器によりガイド板は下方側 へ回動されて、内壁面に沿ってコンパクトに収納されることとなり、ガイド板の 付勢力により大径の飲料容器を他方側の内壁面に向かって押圧することができる 。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、カップスタンド内に大径カップＡを収納させた状態の側面断面構成図 であり、図２はその平面構成図である。 車室内に設けられたカップスタンド１は、底面１ａと、底面１ａから両側に立 ち上がる右内壁面１ｂと左内壁面１ｃを有し、上面側が開放された箱状に形成さ れており、図２に示すように右内壁面１ｂ側には段部１ｄが形成されて、この段 部１ｄにガイド板２の回動軸３が回動可能に挿着され、ガイド板２は図３の斜視 図で示すようなコの字状に形成され、両端部には左内壁面１ｃ側に突出する爪部 ２ａ，２ａが一体形成されており、回動軸３にはそれぞれスプリング４，４が巻 き付けられ、このスプリング４，４によりガイド板２は常には左内壁面１ｃ側へ 向かって水平に突出する方向に付勢されている。

【０００６】 このような構造において、図１のようにカップスタンド１の上方より大径カッ プＡを挿入させると、この大径カップＡの底面にガイド板２が当接し、大径カッ プＡを下方へ押圧することにより、ガイド板２は回動軸３を支点として下方側へ 回動されて、ガイド板２は右内壁面１ｂに近接した位置にコンパクトに収納され 、ガイド板２の爪部２ａ，２ａが大径カップＡの側面に当接して、スプリング４ の付勢力により大径カップＡを左内壁面１ｃ側に押圧して、大径カップＡを良好 にホールドすることができる。

【０００７】 次に、図４および図５には小径カップＢを収納させた状態を示す。 すなわち前記大径カップＡは、例えば３５０mlのコーヒー缶であるとすると、 この小径カップＢは２５０ml入りの物であり、この小径カップＢの収納状態では ガイド板２はほぼ水平方向に左内壁面１ｃ側に突出した状態となり、ガイド板２ の爪部２ａ，２ａが小径カップＢの側面に当接して、小径カップＢを左内壁面１ ｃ側に押圧し、小径カップＢを良好にホールドすることができ、カップスタンド １内で小径カップＢがふらついて倒れることがなく、中身がこぼれることを良好 に防ぐことができる。

【０００８】 次に、図６および図７では、例えばジュース類の紙パックＣの場合の収納状態 を示す。すなわち、紙パックＣは２５０〜３５０ml入りの物が一般的であり、こ のような紙パックＣにおいても、カップスタンド１内に収納した時には、ガイド 板２の爪部２ａ，２ａが紙パックＣの側面に当接し、紙パックＣを左内壁面１ｃ 側に押圧するため、良好に紙パックＣがホールドされてふらつくことがない。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、上面側より飲料容器を挿入可能に上面側が開放された箱状に形成さ れ車室内に設置されるカップスタンドにおいて、該カップスタンドの一方の内壁 面側には、常にはスプリングを介し対向する他方側の内壁面側に向かってほぼ水 平に突出する方向に付勢されているとともに、前記飲料容器が挿入された時に該 飲料容器に押圧されて下方へ回動するガイド板が付設されていることにより、小 径の飲料容器でも大径の飲料容器でも、ガイド板により良好にカップスタンドの 内壁面に押圧されて良好なホールド性を得ることができ、カップスタンド内で飲 料容器がふらついて中身がこぼれる等の事態をなくすることができて、運転者は 運転に集中できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】カップスタンド内に大径カップを収納した状態
の側面断面図である。

【図２】図１の平面構成図である。

【図３】ガイド板の斜視構成図である。

【図４】カップスタンド内に小径カップを収納した状態
の側面断面構成図である。

【図５】図４の平面構成図である。

【図６】紙パックを収納した状態の側面断面構成図であ
る。

【図７】図６の平面構成図である。

【符号の説明】

１ カップスタンド １ｂ 右内壁面 １ｃ 左内壁面 ２ ガイド板 ２ａ 爪部 ３ 回動軸 ４ スプリング Ａ 大径カップ Ｂ 小径カップ Ｃ 紙パック

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上面側より飲料容器を挿入可能に上面側
   が開放された箱状に形成され車室内に設置されるカップ
   スタンドにおいて、該カップスタンドの一方の内壁面側
   には、常にはスプリングを介し対向する他方側の内壁面
   側に向かってほぼ水平に突出する方向に付勢されている
   とともに、前記飲料容器が挿入された時に該飲料容器に
   押圧されて下方へ回動するガイド板が付設されているこ
   とを特徴とする車両用カップスタンド。