JPH0528112Y2 - - Google Patents

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JPH0528112Y2
JPH0528112Y2 JP1988039833U JP3983388U JPH0528112Y2 JP H0528112 Y2 JPH0528112 Y2 JP H0528112Y2 JP 1988039833 U JP1988039833 U JP 1988039833U JP 3983388 U JP3983388 U JP 3983388U JP H0528112 Y2 JPH0528112 Y2 JP H0528112Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本考案は、自動車内の適宜フラツト面に接地使
用し、飲料水のコツプやびん類などの容器を載置
保持する容器載具の改良に関する。
【従来技術】
従来、下面を接地面とし、かつ上面をコツプや
ビンなどの容器のせ面となしたトレイの一側に、
該トレイに対し略直角に開く蓋を軸支し、該蓋の
内面に、蓋の閉塞状態で蓋とトレイとの間に弾性
に抗して伏倒収容され、かつ上記蓋の閉塞解除に
よる復元弾性によつて蓋と直角に起立すると共に
この起立動作によるけりだしで蓋をも開かせる容
器倒れ防止用ホルダーを設けるようにした接地型
の自動車用容器載具が知られている。 [考案が解決しようとする課題] 上記接地型の容器載具は、吊下げ型とは逆の
型、つまり蓋側をホルダーの復元弾性力で上向き
に開かせる構造なるため、開かれた蓋が容易に倒
れないように何等かのロツク機構を設けるのが普
通であるが、従来のロツク機構は上記蓋が開かれ
るときの蓋の惰性で蓋に設けた突起がトレイの係
合部に単に引掛ると云う程度の、単純構造なるた
め、誤つてホルダーを下方に押動すると上記係合
が容易に解除され、蓋が閉塞方向に倒れ容器を転
倒させてしまうと云う課題がある。 そこで、この考案もまた開かれた蓋が容易に倒
れないようにロツク機構を備えた容器載具には相
違ないが、特に本考案では、ロツク機構に別途弾
性手段を付設し、そのバネ力で蓋とトレイとのロ
ツク状態を確実に保持させて蓋の倒れを防止さ
せ、更に上記バネ力を利用して、ホルダーによる
蓋開き力を助長させ、接地型ゆえに要求される強
力な蓋開き力を得さしめ、中途半端な蓋開きを防
止して完全な開き姿勢に自ずとセツトできるよう
にすることを目的とするものである。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成するための本考案は、下面を接
地面とし、かつ上面をコツプやビンなどの容器の
せ面となしたトレイの一側に、該トレイに対し略
直角に開く蓋を軸支し、該蓋の内面に、蓋の閉塞
状態で蓋とトレイとの間に弾性に抗して伏倒収容
され、かつ上記蓋の閉塞解除による復元弾性によ
つて蓋と直角に起立すると共に、この起立動作に
よるけりだしで蓋をも開かせる容器倒れ防止用ホ
ルダーを設けるようにした接地型の自動車用容器
載具において、上記蓋の支軸に、上記トレイに対
して蓋を常に開き方向に付勢し、かつ、トレイに
対し蓋を常に軸方向に押圧付勢する弾性部材を被
着させ、上記開き方向の付勢力で蓋の開き力を増
加させ、かつ上記軸方向の付勢力で主軸に設けた
突部をトレイに設けた蓋開き位置の係合部に係合
されるようにしたことを要旨とするものである。 〔実施例1〕(第1〜5図) 次に、第1〜4図について本考案第1実施例の
詳細を説明する。 1は合成樹脂材料よりなる平面形状が略正方形
状のトレイ、2は同上材料よりなるトレイ1と同
形の蓋であつて、該蓋2の内面には容器倒れ防止
用のホルダー15が起伏自在に設けられ、このホ
ルダー15は弾性手段により常に起立付勢されて
いる。蓋2は、水平姿勢のトレイ1に対して略直
角に開くよう開閉可能に軸支されている。上記ト
レイ1の前縁部には、上記蓋2の前面縁一側に設
けた係止爪3が係合する操作部4が可動的に一体
形成され、この操作部4の押圧移動操作により係
止爪3と操作部4の係合関係が解除され、この解
除によりホルダー15が蓋と直角に起立し、この
起立動作によるけりだしで蓋2をも開くようにな
つている。 上記トレイ1の後部には蓋2の軸支部5が形成
してあり、また、上記蓋2の後部には、トレイ1
の軸支部5間に介入する軸支部6が形成されてい
る。そして、トレイ1の軸支部5の間隔巾は、蓋
2の軸支部6の巾より若干大きく形成してある。
いわゆる、上記両軸支部5,6は小さなガタツキ
構造に構成されている。そして、上記蓋2に設け
た軸支部6の一方の外側面には比較的長尺の軸7
が一体に突設され、また、他方の外側面には短尺
の軸8が一体に突設形成してある。また、上記ト
レイ1に形成せる一方の軸支部5の内側面には、
第4図に示すように、上記長尺の軸7の一部が挿
入軸支される軸孔9を設け、他方の軸支部5の内
側面には上記短尺の軸8が挿入軸支される軸孔1
0が形成してある。そして、第1,4図から明ら
かなように、上記長尺の軸7には、一端がトレイ
1の一側底面に、他端が蓋2の一側内面に弾接さ
れ、かつ、一側がトレイ1の軸支部5の内側面
に、他側が蓋2の軸支部6の外側面に圧接する軸
方向に伸縮可能なねじりコイルバネ11が被嵌さ
れている。 一方、上記蓋2の他方の軸支部6の外側面に
は、第2図に示すように、蓋2の開口縁方向と平
行な突部12が一体に形成してあり、この突部1
2の一端は上記短尺の軸8に接している。そし
て、この突部12の蓋2の上面に対向する面に
は、テーパー面12aが形成されている。また、
上記蓋2に設けた短尺の軸8と突部12に対応す
る上記トレイ1の軸支部5には、第3図で示すよ
うに、上記短尺の軸8が挿入軸支される上記軸孔
10が設けられている。13は、トレイ1に対し
て蓋2が開成姿勢にあるとき、上記突部12が介
入される凹部であつて、この凹部13には、蓋2
が約45°開いたときに上記突部12のテーパー面
12aが当接し、蓋2の開成方向に突部12のテ
ーパー面12aに接して突部12をスムーズにガ
イドするテーパー面13aが形成してある。14
は、蓋2が直立開成姿勢となつたときに、上記突
部12が軸支部5の壁面を乗り越え嵌入する垂直
状の係合凹部である。 [作用の説明] 上記第1実施例の作用を説明すると、特に図示
してないが、トレイ1に対して蓋2が開成姿勢に
あるとき、ホルダー15は蓋2とトレイ1との間
に弾性に拡して伏倒収容されている。トレイ1に
設けた操作部4を指先にて前方に傾倒させると、
この操作部4と蓋2に設けた係止爪3との係合関
係が解かれる。蓋2には、ねじりコイルバネ11
とホルダー15の弾力が作用しており、蓋2には
常時開こうとする力が付勢されているため、上記
操作部4と係止爪3の係合関係の解除により蓋2
は、第1図に示すように、ワンタツチ操作で直立
姿勢に開成される。 この蓋2が一挙に直立姿勢に開成される過程に
おいて、第5図の実線で示す位置、つまり、トレ
イ1に対して蓋2が閉成姿勢にあつたときの突部
12が蓋2の開きに追随して矢印方向に回動す
る。この回動過程は、突部12に形成したテーパ
ー面12aが凹部13のテーパー面13aに接触
して円滑に誘導され、更に、突部12はトレイ1
の壁面を乗り越え係合凹部14に嵌入係合され
る。そして、突部12のテーパー面12aが凹部
13のテーパー面13aに当接してトレイ1の壁
面を乗り越えて係合凹部14に嵌入係合するまで
の間は、突部12の肉厚分だけ蓋2が第4図の矢
印で示すように、ガタツキ構造とトレイの塑性変
形用により、ねじりコイルバネ11を圧縮しなが
ら紙面左方向に移動し、突部12が係合凹部14
に嵌入した時点、つまり、蓋2が完全に直立開成
姿勢になつたときに、蓋2は上記ねじりコイルバ
ネ11の軸方向弾性作用によつて紙面右方向に戻
り、突部12の係合凹部14に対する係合関係を
確保する。これと同時に、ホルダー15が自動的
に起立する。 次に、トレイ1に対して蓋2を閉塞する場合に
は、起立状態にあるホルダー15を、例えば親指
にて蓋2の内面方向に押動し、他の指を蓋2の外
面にそえて蓋2を把持し、蓋2を閉塞方向に回動
させることにより、上記と逆の作用でトレイ1は
閉塞される。 〔実施例2〕(第6〜8図) 次に、第6〜8図について本考案の第2実施例
の構成について説明する。 この実施例は、トレイ1、および、蓋2の平面
形状を略円形としたもので、この形状を除いた以
外の構成は、上記第1〜5図で示した第1実施例
と略同一構造であるので、同様構造部分には第1
実施例で使用した記号を付すことにより詳細な構
造説明は省略する。 この第2実施例が、上記第1実施例と構造的に
異なる点は、第7図に示すように、トレイ1に形
成した一方の軸支部5、つまり、蓋2に設けた短
尺の軸8が挿入軸支される側の軸支部5の後端面
を若干削除し、他方の軸支部5の後端面より若干
内方に向けた段差aをもつ係合面5aを設けたこ
と、および、蓋2の軸支部6の側部に上記段差a
と略同厚の係合縁6aを形成し、蓋2の閉塞時に
は第7図に示すように、係合縁6aの外端面がト
レイ6の軸支部5の内側面に当接し、蓋2の直立
開成姿勢時には、第8図に示すように係合縁6a
の内面が上記係合面5aに当接係合するように構
成した点である。 [作用の説明] 次に、上記構成について第2実施例の作用を説
明すると、トレイ1に対する蓋2の開成作用は第
1実施例と同様である。ただ開成過程においてこ
の第2実施例は、蓋2が完全に開成されて蓋2に
形成した係合縁6aが、段差aをもつトレイ1の
軸支部5の後端面に形成した係合面5aに臨み、
係合縁6aの内面が係合面5aと略同一面上に配
置されると、ねじりコイルバネ11の弾性作用に
よつて蓋2が、第8図の紙面右方向に移動し、係
合面5aに対して係合縁6aの内面が係合し、蓋
2のトレイ1に対する直立開成姿勢が確保され
る。 トレイ1に蓋2を閉塞する場合は、上記第1実
施例と同様であるが、係合縁6aがトレイ1の軸
支部5の内側面に侵入しようとする作用によつ
て、ねじりコイルバネ11を圧縮しながら蓋2が
紙面左方向に移動し、上記と逆の作用でトレイ1
は閉塞される。 [考案の効果] 上述のように本考案の構成によれば、次のよう
な効果が得られる。 (a) 蓋の開き状態では蓋の支軸に設けた突部がト
レイに設けた蓋開き位置の係合部と係合し、蓋
の倒れを防止するいわゆるロツク機構を備えた
点では従来品と同様であるが、特に本考案では
上記主軸に弾性手段を付設して、そのバネ力に
よる蓋の軸方向押圧作用によつて上記突部を係
合部に係合保持させるので、ロツク状態を確実
に保持させ、蓋倒れを防止することができる。 (b) 更にまた、上記弾性手段のバネ力は蓋開き方
向にも作用しているので、ホルダーによる蓋開
き力を助長させ、接地型ゆえに要求される強い
蓋開き力を得さしめ、もつて中途半端な蓋開き
を防止させ完全な開き姿勢に自ずとセツトする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は蓋を直立開成姿勢とした本考案品第1
実施例の斜視図、第2図は蓋の一方の軸と突部の
関係を示す要部の斜視図、第3図は第2図におけ
る軸と突部に対応するトレイ側の軸孔と係合凹部
を示す要部の斜視図、第4図は蓋に設けた長尺の
軸とトレイの軸孔との関係を示す要部の一部切欠
平面図、第5図は蓋の軸、突部とトレイの軸孔、
係合凹部の関係を示す一部切欠正面図、第6図は
蓋を直立姿勢とした本考案品第2実施例の斜視
図、第7図は閉塞状態のトレイと蓋の軸支部の関
係を示す平面図、第8図は蓋の直立開成姿勢にお
ける両軸支部の関係を示す一部平面図、第9図は
ねじりコイルバネの斜視図である。 1……トレイ、2……蓋、3……係止爪、4…
…操作部、5……軸支部、5a……係合面、6…
…軸支部、6a……係合縁、7……長尺の軸、8
……短尺の軸、9……軸孔、10……軸孔、11
……ねじりコイルバネ、12……突部、12a…
…テーパー面、13……凹部、13a……テーパ
ー面、14……係合凹部、15……ホルダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 下面を接地面とし、かつ上面をコツプやビンな
    どの容器のせ面となしたトレイの一側に、該トレ
    イに対し略直角に開く蓋を軸支し、該蓋の内面
    に、蓋の閉塞状態で蓋とトレイとの間に弾性に抗
    して伏倒収容され、かつ上記蓋の閉塞解除による
    復元弾性によつて蓋と直角に起立すると共に、こ
    の起立動作によるけりだしで蓋をも開かせる容器
    倒れ防止用ホルダーを設けるようにした接地型の
    自動車用容器載具において、上記蓋の支軸に、上
    記トレイに対して蓋を常に開き方向に付勢し、か
    つ、トレイに対し蓋を常に軸方向に押圧付勢する
    弾性部材を被着させ、上記開き方向の付勢力で蓋
    の開き力を増加させ、かつ上記軸方向の付勢力で
    主軸に設けた突部をトレイに設けた蓋開き位置の
    係合部に係合されるようにしたことを特徴とする
    自動車用容器載具。
JP1988039833U 1988-03-25 1988-03-25 Expired - Lifetime JPH0528112Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19630054C2 (de) * 1995-07-28 1999-11-11 Illinois Tool Works Halter, insbesondere Getränkehalter oder -becher

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5516916B2 (ja) * 1974-09-24 1980-05-07
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JPH01142333U (ja) 1989-09-29

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