JP7305285B2 - コンパクト容器 - Google Patents

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Description

本開示は、コンパクト容器に関するものである。
コンパクト容器は化粧料容器に用いられることが一般的である。そして、コンパクト容器内には、化粧料と共にアイシャドウチップ等の化粧具が容器の収納部に収容されることが多い(例えば、特許文献1参照)。
特開2008-228984号公報
従来のコンパクト容器では、容器本体に形成された凹部形状の収容部等に化粧具が収容されるが、化粧具が容器本体内で保持されていないので、コンパクト容器を持ち運ぶ際に容器内で化粧具が動いて音を発生させたり、コンパクト容器の保持姿勢によっては蓋体を開放する際に化粧具が容器内から外部に落下してしまうことがあり、改善の余地があった。
本開示の目的とするところは、コンパクト容器内で道具を保持しつつ、道具の取り出し易さを損ねることがないコンパクト容器を提供することにある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、本開示のコンパクト容器は、
内容物を収容する受皿部と道具を収容する凹所とを有する容器本体と、
前記受皿部及び前記凹所を上方から覆う蓋体と
を備えたコンパクト容器であって、
前記凹所には、少なくとも前記蓋体の閉塞時において前記道具を保持する保持部材が配置され、前記蓋体及び前記保持部材は後部に設けられた枢着部において前記容器本体に枢着され、前記蓋体を開放するときの該蓋体の上方への回転移動に伴って前記保持部材は上方に回転移動し、
前記保持部材は、前記道具の少なくとも一部を収容する収容部と、該収容部の下部に設けられた下部開口とを備え、該下部開口には、前記収容部の左右方向幅よりも前記下部開口の左右方向幅が狭くなるように開口制限する爪部が設けられていることを特徴とする。
また、本開示のコンパクト容器は、上記構成において、前記枢着部において回転軸線に直交し互いに対向する前記蓋体及び前記保持部材の各側面には、前記蓋体と前記保持部材との相対回転を規制する係合部が設けられていることが好ましい。
また、本開示のコンパクト容器は、上記構成において、前記係合部は、前記各側面における回転軸線周りの周方向1箇所にそれぞれ設けられた突起であることが好ましい。
また、本開示のコンパクト容器は、上記構成において、前記凹所の底面における左右両側には、前記道具を前記凹所の左右方向中央位置へと導く傾斜部が形成されていることが好ましい。
本開示によれば、コンパクト容器内で道具を保持しつつ、道具の取り出し易さを損ねることがないコンパクト容器を提供することができる。
本開示の第1実施形態であるコンパクト容器の平面図である。 図1における、容器本体及び保持部材部分の拡大図である。 図2におけるA-A断面図である。 図2におけるB-B断面図である。 本開示の第1実施形態であるコンパクト容器に用いられる蓋体の側面図である。 図5における枢着部の拡大図である。 図2におけるC-C断面図である。 蓋体閉塞時における枢着部の断面図である。 蓋体の開放を開始した直後における枢着部の断面図である。 蓋体の開放に伴って保持部材が上昇した状態を示す図である。 蓋体の枢着部の突起が保持部材の突起を乗り越えると共に、保持部材が上昇位置に保持されている状態を示す図である。 本開示の第2実施形態であるコンパクト容器の容器本体及び保持部材部分の平面図である。 図9におけるD-D断面図である。 本開示の第2実施形態であるコンパクト容器に用いられる蓋体の側面図である。 本開示の第2実施形態であるコンパクト容器の側面図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態である、コンパクト容器100を詳細に説明する。
図1及び図2は、本開示の第1実施形態である、コンパクト容器100である。本実施形態に係るコンパクト容器100は、特に化粧料等を収容する化粧用コンパクト容器に好適である。本実施形態のコンパクト容器100は、化粧料等の内容物を収容する受皿部11及び化粧具等の道具Tを収容する凹所13を有する容器本体10と、受皿部11及び凹所13を上方から覆う蓋体20と、を備えている。また、容器本体10は、内側に押圧することで蓋体20のフック28との係合を解除して蓋体20を開放可能なフックピース18を備えている。なお、本実施形態において、コンパクト容器100の上下方向は、図1における紙面に垂直方向である。また、コンパクト容器100の左右方向は、図1における左右方向である。そして、コンパクト容器100の前後方向は、図1における上下方向である(コンパクト容器100の前方向が、図1の下方向)。なお、図1から図7は、コンパクト容器100の保管時の状態を示しており、蓋体20は本来閉塞されているはずであるが、容器内部を分かり易く図示するために、図1及び図2の蓋体20のみ、容器本体10に対して約180度の角度をなして開放された位置に描かれている。
容器本体10の凹所13には、道具Tを保持する保持部材30が配置されている。保持部材30は、道具Tの少なくとも一部を収容する収容部Sを形成する側壁31及び天壁34(図4参照)と、保持部材30の後部を容器本体10に対して枢着する取付片35とを備えている。なお、図1及び図2の例では、道具Tとして化粧具である長尺状のアイシャドウチップを収容している。
上述のように、本実施形態では、長尺状の道具Tを収容することを想定し、凹所13及び保持部材30は、コンパクト容器100の前後方向が長手方向となるように設けられている。なお、この態様には限定されず、凹所13及び保持部材30の形状は必ずしもコンパクト容器100の前後方向に延びる形状でなくてもよい。
凹所13の底面13B(図4参照)における左右方向両端には、凹所13に置かれた道具Tを凹所13の左右方向中央位置へと導くための傾斜部13sが形成されている。傾斜部13sは、図4に示すように、凹所13内において左右対称に設けられており、凹所13に置かれた道具Tを左右方向中央位置へと導くことができる。
図2及び図4に示すように、保持部材30の天壁34には、道具Tの長手方向に沿って上部開口34aが形成されている。また、側壁31の下部には、収容部S側に略水平方向に突出する爪部33が設けられている。保持部材30の収容部Sの下部に設けられた下部開口33aは、爪部33によって、その左右方向幅が収容部Sの左右方向幅よりも狭くなるように開口制限されている。そして、後述するように、凹所13の底面13Bに道具Tを載置した状態で蓋体20を押し下げて閉塞すると、保持部材30が蓋体20に伴って下方に変位し、凹所13に載置された道具Tは爪部33を乗り越え、下部開口33aを通って収容部S内に引き込まれる。収容部S内に引き込まれた道具Tは、爪部33により下方への変位を規制されるため、下方に脱落することがない。特に本実施形態では、凹所13に載置された道具Tが傾斜部13sにより左右方向中央位置に位置決めされるため、蓋体20を閉塞したときに、道具Tを保持部材30の下部開口33aから確実に収容部Sに入り込ませることができる。
保持部材30の側壁31には、上述の傾斜部13sが設けられる位置に切り欠き部31a(図7参照)が設けられている。このように切り欠き部31aを形成することによって、蓋体20を閉塞して保持部材30を下方に移動させる場合に、保持部材30の側壁31が傾斜部13sと干渉することがないので、保持部材30を可動範囲の下端位置まで移動させることができる。
容器本体10には、化粧料等の内容物を収容する受皿部11が設けられている。図1及び図2の例では、受皿部11は4か所に設けられており、各受皿部11は、仕切り壁11aにより他の受皿部11及び凹所13と区画されている。なお、受皿部11は、本実施形態のように容器本体10と一体に形成されていてもよいし、容器本体10とは別部材である受皿が容器本体10に装着されていてもよい。
容器本体10は、蓋体20及び保持部材30を枢着するための支持腕15を有している。支持腕15は、容器本体10の後部における左右両端部2箇所に設けられており、軸部材AXを通す軸穴15aが支持腕15を左右方向に貫いている。軸部材AXを介して蓋体20の蝶番片25及び保持部材30の取付片35と枢着されることによって、蓋体20及び保持部材30は、軸穴15aの中心軸線O(すなわち回転軸線)周りに回転移動可能とされている。
蓋体20は、受皿部11及び凹所13を覆う上壁21と、上壁21の辺縁部から垂下し上壁21を外側から囲む側壁23と、容器本体10及び保持部材30を枢着するための蝶番片25とを備えている。また、上壁21の下面における前部には、蓋体20の閉塞時に容器本体10側のフックピース18に係合して蓋体20が利用者の意図に反して開放されるのを防ぐフック28が設けられている。
蝶番片25は、蓋体20の後部における左右方向略中央位置に設けられており、軸部材AXを通す軸穴25a(図5参照)が蝶番片25を左右方向に貫いている。軸部材AXを介して容器本体10の支持腕15及び保持部材30の取付片35と枢着されることによって、蓋体20は、容器本体10及び保持部材30に対して軸穴15aの中心軸線O(すなわち回転軸線)周りに回転移動可能とされている。
以上のように、容器本体10の支持腕15、蓋体20の蝶番片25、及び保持部材30の取付片35は、本実施形態に係るコンパクト容器100の枢着部40を構成している。
次に、枢着部40の構成について詳説する。図7の左側部分は、枢着部40をC-C断面による断面図として示している。枢着部40を構成する保持部材30の取付片35は、保持部材30の後部から後方に突出する部位(図2参照)である。取付片35は、図2及び図7に示すように、左側面から蓋体20の蝶番片25に向かって突出する突部35bを備えている。突部35bは、図7に示すように、取付片35と同様の円筒状部材であり、取付片35より外径が小さく構成されている。そして、突部35bの周方向1箇所には、突部35bの外周面から径方向外側に突出する突起35cが形成されている。取付片35及び突部35bは、左右方向に軸穴35aが貫いており、軸穴35aに軸部材AXを通すことによって、保持部材30は、容器本体10及び蓋体20に対して軸穴15aの中心軸線O周りに回転移動可能に枢着されている。
取付片35の外周面には、径方向外側に突出する規制部35dが設けられている。後述するように、蓋体20を開放し、蓋体20の回転移動に伴って保持部材30が上方に回転移動すると、上述の規制部35dが容器本体10の後端面に当接して保持部材30の更なる回転移動を規制する(図8C参照)。この構成によって、保持部材30の上方への回転移動を最大で約45度程度に抑えている。
図7に示す枢着部40において、突部35bの径方向外側には、蓋体20の蝶番片25における右側面から保持部材30の取付片35に向かって突出する突部25b及び突部25bの内周面における周方向1箇所から径方向内側に突出する突起25cである(図5及び図6参照)。蓋体20が閉じられた初期状態(図7及び図8A参照)において、蓋体20の蝶番片25に設けられている突起25cと、保持部材30の取付片35に設けられている突起35cは、周方向に離間している。但し、突起25cが設けられた蝶番片25の突部25bと、突起35cが設けられた取付片35の突部35bは、図2に示すように、左右方向にオーバーラップして配置されている。従って、図8Bから図8Dに示すように、蓋体20を容器本体10に対して中心軸線O周りに回転移動させると、保持部材30の突起35cに対する蓋体20の突起25cの周方向の相対位置が変化して、突起25c,35cが互いに当接する。保持部材30は、突起25c,35cが互いに当接することにより、蓋体20の回転移動に伴って回転移動するようになる。すなわち、蓋体20の突起25cと保持部材30の突起35cは一対の係合部を構成している。以下に、蓋体20の回転移動に伴う保持部材30の回転移動について詳説する。
図8Aから図8Dは、図7においてC-C断面により示す枢着部40について、蓋体20を閉塞した状態(図8A)から、蓋体20が容器本体10に対して約90度の角度をなすように開放した状態(図8D)に至るまでの間の部材相互の位置の変化を示したものである。
図8Aは、蓋体20が容器本体10と略平行の状態にある閉塞状態を示しており、蓋体20の突起25cと保持部材30の突起35cとが周方向に離間した状態である。図8Aの状態から蓋体20(図8Aから図8Dには、蓋体20の突部25b及び突起25cのみが示されている。)を開放する方向(図8Aにおいて中心軸線O周りの反時計回りの方向)に回転移動させると、図8Bに示すように、蓋体20の突起25cが保持部材30の突起35cに当接する。
図8Bの状態から蓋体20を更に図の反時計回りに回転移動させると、図8Bの突部25b及び突起25cが中心軸線O周りに更に反時計回りに回転するため、保持部材30の突起35cは、蓋体20の突起25cにより反時計回りに回転するように押圧される。これによって、保持部材30の突起35cが中心軸線O周りに反時計回りに回転し、図8Cに示すように、保持部材30が上方に回転移動する。
本実施形態では、図8Cに示すように、保持部材30が中心軸線O周りに約45度回転した状態で、取付片35の外周面に設けられた規制部35dが容器本体10の後端面に当接する。この規制部35dによって保持部材30の上方への回転移動が制限される。
図8Cに示す状態から、利用者が更に蓋体20を図の反時計回りに回転させると、保持部材30は規制部35dが容器本体10に当接することにより更なる回転が妨げられるので、蓋体20の突起25cは、図8Dに示すように、保持部材30の突起35cを乗り越えて反時計回りに回転移動する。図8Dの状態において、保持部材30の突起35cはもはや蓋体20の突起25cによって支持されないが、規制部35dと容器本体10の後端面との静止摩擦力によって保持部材30の姿勢が保持される。図8Dは、蓋体20が容器本体10に対して約90度の角度をなすように開放した状態である。
このように、本実施形態に係るコンパクト容器100では、蓋体20を使用状態にまで開放させることによって、道具Tを保持した保持部材30が中心軸線O周りに回転移動して道具Tの手前側が持ち上がるように上方に移動するので、利用者は、比較的容易に保持部材30から道具Tを手前側に引き抜いて利用することができる。
利用者は、コンパクト容器100の使用を終了すると、上方に移動した状態にある保持部材30の下方の凹所13に道具Tを戻す。凹所13に載置された道具Tは、傾斜部13sによって、凹所13の左右方向の略中央位置に位置決めされる。
道具Tを凹所13に戻した状態で、蓋体20を閉塞させるために図8Dの時計回りに回転させると、保持部材30の突起35cが今度は蓋体20の突起25cにより時計回りの方向に押圧される。蓋体20の突起25cにより押圧された保持部材30の突起35cは、図8Dの時計回りに回転するため、保持部材30は、容器本体10と略平行となる初期位置まで戻る。更に蓋体20を閉塞位置まで回転移動させると、蓋体20の突起25cが再び保持部材30の突起35cを乗り越えて図8Aに示す位置まで移動する。
保持部材30が初期位置まで戻る過程において、凹所13の底面13B上に載置された道具Tは、保持部材30の下部開口33aの爪部33を左右に押し開きながら収容部S内に進入する。そして、道具Tが保持部材30の収容部S内に完全に収容されると、爪部33が初期位置まで戻るため、道具Tは、爪部33により下方から保持される。
このように、道具Tを凹所13の底面13B上に戻した状態で蓋体20を閉塞するだけで道具Tを自動的に保持部材30内に収容することができるので、次回コンパクト容器100を使用する際に、蓋体20を持ち上げて開放する操作のみによって、再度持ち上がった保持部材30から道具Tを容易に取り出すことができる。
以上述べたように、本実施形態は、内容物を収容する受皿部11と道具Tを収容する凹所13とを有する容器本体10と、受皿部11及び凹所13を上方から覆う蓋体20とを備えたコンパクト容器100であって、凹所13には、少なくとも蓋体20の閉塞時において道具Tを保持する保持部材30が配置され、蓋体20及び保持部材30は後部に設けられた枢着部40において容器本体10に枢着され、蓋体20を開放するときの蓋体20の上方への回転移動に伴って保持部材30は上方に回転移動するように構成した。このような構成の採用によって、保持部材30によって化粧具等の道具Tを保持して容器内で道具Tが動かないようにすると共に蓋体20の上方への回転移動に伴って道具Tを保持した保持部材30を引き上げて道具Tを取り出し易くすることができる。
また、本実施形態では、枢着部40において中心軸線Oに直交し互いに対向する蓋体20及び保持部材30の各側面には、蓋体20と保持部材30との相対回転を規制する係合部(突起25c,35c)が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、互いに対向する蝶番片25と取付片35の側面同士が係合することで、新たな部材等を設けることなく、蓋体20の開放操作に伴って道具Tを保持した保持部材30の持ち上げを行うことができる。
また、本実施形態では、係合部は、各側面における中心軸線O周りの周方向1箇所にそれぞれ設けられた突起25c,35cであるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体20の開放操作に伴って突起25cが保持部材30の突起35cを周方向に駆動することにより保持部材30の持ち上げを行うことができる。また、蓋体20の突起25cが保持部材30の突起35cを乗り越えることによって、保持部材30を所定の上昇位置に維持すると共に、蓋体20を更に大きく開放させることができる。
また、本実施形態では、保持部材30は、道具Tの少なくとも一部を収容する収容部Sと、収容部Sの下部に設けられた下部開口33aとを備え、下部開口33aには、収容部Sの左右方向幅よりも下部開口33aの左右方向幅が狭くなるように開口制限する爪部33が設けられるようにした。このような構成の採用によって、容器本体10の凹所13に道具Tを置いた状態で蓋体20を閉塞することによって道具Tを保持部材30の収容部S内に導いて、次回の使用に備えることができる。
また、本実施形態では、凹所13の底面13Bにおける左右両側には、道具Tを凹所13の左右方向中央位置へと導く傾斜部13sが形成されるように構成した。このような構成の採用によって、容器本体10の凹所13に道具Tを置いたとき、道具Tを凹所13の左右方向略中央位置へと位置決めすることができるので、蓋体20を閉塞することによって道具Tを保持部材30の収容部S内により確実に導くことができる。
次に、本開示の第2実施形態である、コンパクト容器200について説明する。
図9は、本開示の第2実施形態に係るコンパクト容器200の容器本体110部分の平面図である。なお、本実施形態のコンパクト容器200は、第1実施形態と比較して、容器本体110の凹所13、蓋体120の側壁23に設けた切欠被覆部126、及び保持部材130の構成が異なる他は、第1実施形態と近似している。従って、ここでは第1実施形態との差異点を中心に説明する。なお、本実施形態の詳細な説明及び図面において、第1実施形態と同一の機能を有する部材については同一の符号を付して説明する。
本実施形態において、容器本体110の凹所13には、道具Tを保持する保持部材130が配置されている。凹所13は、容器本体110における右側端部に設けられている。保持部材130は、凹所13と共に道具Tを収容する収容部Sを形成する天壁134(図10参照)と、保持部材130の後部を容器本体110に対して枢着する取付片35とを備えている。なお、凹所13は、容器本体110の左側端部に設けられていてもよい。
天壁134の下面には、図10に示すように、蓋体120の閉塞時に道具Tを容器本体110との間で保持するための突部134aが設けられている。本実施形態において、突部134aは、凹所13の前後方向3箇所に設けられ、左右方向に延びている。
また、凹所13の底面13B(図10参照)には、上述の突部134aに対応する前後方向位置に突部113cが設けられている。図10に示すように、蓋体120の閉塞時において、道具Tは、保持部材130の突部134aと容器本体110の突部113cとの間で挟持され、保持されている。
利用者が蓋体120を中心軸線O周りに回転移動させて開放すると、第1実施形態と同様に、保持部材130が蓋体120に伴って回転移動して上昇する。これによって、突部134aと突部113cとの間で挟持されていた道具Tの保持が解除される。図9に示すように、凹所13に隣接する容器本体110の右側の側壁には、道具Tを取り出す切り欠き部113dが設けられている。利用者は、蓋体120の開放に伴って保持部材130の天壁134が上方に持ち上がることで道具Tの保持が解除された後、容器本体110の側壁の切り欠き部113dから道具Tを容易に取り出すことができる。
上述の切り欠き部113dに隣接する蓋体120の右側の側壁23には、切り欠き部113dを側方から覆う切欠被覆部126が設けられている(図11及び図12参照)。このように蓋体120に切り欠き部113dを覆う切欠被覆部126を設けることによって、蓋体120の閉塞時において道具Tが外部に露出しないため、コンパクト容器200の外観を損ねることがない。
以上のように、本実施形態では、保持部材130の天壁134の下面及び凹所13の底面13Bには、蓋体120の閉塞時において道具Tを保持する突部134a,113cが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、様々な形状の道具Tに対して、適切な保持力を与えることができる。
また、本実施形態では、凹所13は、容器本体110における左右方向端部に設けられており、凹所13に隣接する容器本体110の側壁には、道具Tを取り出す切り欠き部113dが設けられるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体120の開放により保持部材130を上昇させた後、切り欠き部113dを通じて比較的容易に道具Tを取り出すことができる。
なお、上記の切り欠き部113dの下端部の一部からリブを起立させて、容器本体110を凹所13側が下になるように傾けても、道具Tが切り欠き部113dから簡単に滑り落ちない構成としてもよい。
また、本実施形態では、切り欠き部113dに隣接する蓋体120の側壁23に、切り欠き部113dを覆う切欠被覆部126が設けられるように構成した。このような構成の採用によって、蓋体120の閉塞時において道具Tが外部に露出しないため、コンパクト容器200の外観を損ねることがない。
本開示を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部に含まれる機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。
例えば、第1及び第2実施形態では、容器本体10,110の平面形状を略矩形形状としてが、この態様には限定されず、円形など、受皿部11の平面形状等に応じて適宜変更することができる。
また、第1及び第2実施形態では、受皿部11に化粧料を収容するように構成したが、この態様には限定されず、化粧料以外の固体物を収容してもよい。
本開示は、内容物を収容する受皿部11と道具Tを収容する凹所13とを有する容器本体10,110と、受皿部11及び凹所13を上方から覆う蓋体20,120とを備えたコンパクト容器100,200であれば、様々なものに適用することができる。
10 容器本体
11 受皿部
11a 仕切り壁
13 凹所
13B 底面
13s 傾斜部
15 支持腕
15a 軸穴
18 フックピース
20 蓋体
21 上壁
23 側壁
25 蝶番片
25a 軸穴
25b 突部
25c 突起(係合部)
28 フック
30 保持部材
31 側壁
31a 切り欠き部
33 爪部
33a 下部開口
34 天壁
34a 上部開口
35 取付片
35a 軸穴
35b 突部
35c 突起(係合部)
35d 規制部
40 枢着部
100 コンパクト容器
110 容器本体
113c 突部
113d 切り欠き部
120 蓋体
126 切欠被覆部
130 保持部材
134 天壁
134a 突部
200 コンパクト容器
AX 軸部材
O 中心軸線
S 収容部
T 道具

Claims (4)

  1. 内容物を収容する受皿部と道具を収容する凹所とを有する容器本体と、
    前記受皿部及び前記凹所を上方から覆う蓋体と
    を備えたコンパクト容器であって、
    前記凹所には、少なくとも前記蓋体の閉塞時において前記道具を保持する保持部材が配置され、前記蓋体及び前記保持部材は後部に設けられた枢着部において前記容器本体に枢着され、前記蓋体を開放するときの該蓋体の上方への回転移動に伴って前記保持部材は上方に回転移動し、
    前記保持部材は、前記道具の少なくとも一部を収容する収容部と、該収容部の下部に設けられた下部開口とを備え、該下部開口には、前記収容部の左右方向幅よりも前記下部開口の左右方向幅が狭くなるように開口制限する爪部が設けられていることを特徴とするコンパクト容器。
  2. 前記枢着部において回転軸線に直交し互いに対向する前記蓋体及び前記保持部材の各側面には、前記蓋体と前記保持部材との相対回転を規制する係合部が設けられている、請求項1に記載のコンパクト容器。
  3. 前記係合部は、前記各側面における回転軸線周りの周方向1箇所にそれぞれ設けられた突起である、請求項2に記載のコンパクト容器。
  4. 前記凹所の底面における左右両側には、前記道具を前記凹所の左右方向中央位置へと導く傾斜部が形成されている、請求項1からのいずれか一項に記載のコンパクト容器。
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