JPH067720Y2 - 中空糸型血液浄化装置 - Google Patents
中空糸型血液浄化装置Info
- Publication number
- JPH067720Y2 JPH067720Y2 JP1989132605U JP13260589U JPH067720Y2 JP H067720 Y2 JPH067720 Y2 JP H067720Y2 JP 1989132605 U JP1989132605 U JP 1989132605U JP 13260589 U JP13260589 U JP 13260589U JP H067720 Y2 JPH067720 Y2 JP H067720Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blood
- hollow fiber
- blood inlet
- outlet member
- casing
- Prior art date
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- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は中空糸型血液浄化装置に関し、さらに詳しく言
うと、接着剤等で固着しなくても緩まず、機械的な強度
も高く、しかも簡単に製造することができる血液導出入
部材を備えた中空糸型血液浄化装置に関する。
うと、接着剤等で固着しなくても緩まず、機械的な強度
も高く、しかも簡単に製造することができる血液導出入
部材を備えた中空糸型血液浄化装置に関する。
[従来の技術と発明が解決しようとする課題] 中空糸型血液浄化装置は、両端が開口していて、その両
端開口部で、内部に収納した複数の中空糸束の端部を固
定してなる中空糸型血液浄化用ケーシング(以下、単に
ケーシングと称することがある。)と血液導出入部材と
からなる。
端開口部で、内部に収納した複数の中空糸束の端部を固
定してなる中空糸型血液浄化用ケーシング(以下、単に
ケーシングと称することがある。)と血液導出入部材と
からなる。
前記中空糸束の両端部付近は、各中空糸の隙間に充填さ
れたシーラントによって一体化されるとともに、前記ケ
ーシング本体の両端開口部で各々一体に固着されてい
る。
れたシーラントによって一体化されるとともに、前記ケ
ーシング本体の両端開口部で各々一体に固着されてい
る。
この固着された中空糸束の両端部において、各中空糸の
両端部は各々開口している。
両端部は各々開口している。
前記ケーシング本体の両端部の外周面には螺子部が形成
されている。
されている。
第7図は従来の中空糸型血液浄化装置に使用されている
血液導出入部材の断面図である。
血液導出入部材の断面図である。
同図に示すように、血液導出入部材30の内周面には前
記ケーシング本体の螺子部に螺合する螺子部31が形成
されている。
記ケーシング本体の螺子部に螺合する螺子部31が形成
されている。
また、血液導出入部材30の、前記中空糸束の端部と対
向する面には、O−リングを嵌合させるためのリング状
の溝35が形成されている。
向する面には、O−リングを嵌合させるためのリング状
の溝35が形成されている。
この血液導出入部材30はケーシング本体の端部に完全
に螺合した状態で、接着剤によってケーシング本体に固
着されている。
に螺合した状態で、接着剤によってケーシング本体に固
着されている。
次に、この血液導出入部材を製造する方法について説明
する。
する。
この血液導出入部材は、第8図に示すように、筒状部4
0と血液導出入部材42とを先ず別々に製造し、次いで
この血液導出入部材42と筒状部40とを一体に接合す
ることにより完成する。
0と血液導出入部材42とを先ず別々に製造し、次いで
この血液導出入部材42と筒状部40とを一体に接合す
ることにより完成する。
すなわち、筒状部40は、有底円筒状体であり、その筒
状部40の内周面にはケーシング本体の端部外周に設け
られた雄螺子と螺合することのできる雌螺子44が形成
され、底部には円形開口部46が設けられてなる。前記
血液導出入部分42は、Oリング装着溝48を有する円
形鍔状部50とそこから軸線方向に沿って延在する漏斗
状部52と漏斗状部52の先端に形成された血液導出入
管54とで形成されている。
状部40の内周面にはケーシング本体の端部外周に設け
られた雄螺子と螺合することのできる雌螺子44が形成
され、底部には円形開口部46が設けられてなる。前記
血液導出入部分42は、Oリング装着溝48を有する円
形鍔状部50とそこから軸線方向に沿って延在する漏斗
状部52と漏斗状部52の先端に形成された血液導出入
管54とで形成されている。
この血液導出入部42および筒状部40とはともに射出
成形により別個に成形される。次いで、得られる筒状部
40の円形開口部46に前記血液導出入部40の円形鍔
状部42を装着することにより、血液導出入部材を形成
している。
成形により別個に成形される。次いで、得られる筒状部
40の円形開口部46に前記血液導出入部40の円形鍔
状部42を装着することにより、血液導出入部材を形成
している。
しかしながら、このような血液導出入部材は部品点数が
多く、組み立てが煩雑であると言う問題点がある。
多く、組み立てが煩雑であると言う問題点がある。
そこで、前記欠点を解消するために、血液導出入部材を
一体のものとして一度に成形する方法がある。
一体のものとして一度に成形する方法がある。
この成形方法は、外部金型に、第9図に示すような内部
金型56を組み合わせ、外部金型と内部金型56との隙
間に溶融樹脂を注入して、これを固化し、次いで、前記
内部金型56を回転させることにより、成形品から内部
金型56を取外して、一体の血液導出入部材が形成され
る。このように内部金型56を回転させるのは、成形品
である血液導出入部材58の筒状部分の内周面には雌螺
子60が形成してあるので、内部金型56を引き抜くこ
とができないからである。なお第9図において、62で
示すのはOリング装着溝である。
金型56を組み合わせ、外部金型と内部金型56との隙
間に溶融樹脂を注入して、これを固化し、次いで、前記
内部金型56を回転させることにより、成形品から内部
金型56を取外して、一体の血液導出入部材が形成され
る。このように内部金型56を回転させるのは、成形品
である血液導出入部材58の筒状部分の内周面には雌螺
子60が形成してあるので、内部金型56を引き抜くこ
とができないからである。なお第9図において、62で
示すのはOリング装着溝である。
この前記二方法により製造される血液導出入部材のいず
れにおいても、血液導出入部材をケーシング本体の端部
に螺合装着してから、螺子の緩みを防止するために、血
液導出入部材とケーシング本体との螺合部分に接着剤を
注入し、これを固化している。したがって、前記二方法
においては、粘性のある接着剤のはみ出し部分が生じた
りして外観が悪くなると言う欠点の外、接着剤が完全に
硬化するまでかなりの時間を要する、したがって、製造
に時間がかかると言う問題がある。
れにおいても、血液導出入部材をケーシング本体の端部
に螺合装着してから、螺子の緩みを防止するために、血
液導出入部材とケーシング本体との螺合部分に接着剤を
注入し、これを固化している。したがって、前記二方法
においては、粘性のある接着剤のはみ出し部分が生じた
りして外観が悪くなると言う欠点の外、接着剤が完全に
硬化するまでかなりの時間を要する、したがって、製造
に時間がかかると言う問題がある。
尚、第8図に示す血液導出入部分42を先に成形してお
き、コラプシブルコアーを内蔵する金型内に前記血液導
出入部分42を装填し、その後溶融樹脂を金型内に流し
てこれを固化し、コラプシブルコアーを取り外すことに
より、血液導出入部分42と第8図に示す筒状部40と
を一体化してなる血液導出入部を製造する方法もある。
き、コラプシブルコアーを内蔵する金型内に前記血液導
出入部分42を装填し、その後溶融樹脂を金型内に流し
てこれを固化し、コラプシブルコアーを取り外すことに
より、血液導出入部分42と第8図に示す筒状部40と
を一体化してなる血液導出入部を製造する方法もある。
しかしながら、かかる方法においても、血液導出入部分
を先に成形しておかなければならないと言う点において
は、前述の、血液導出入部分と筒状部とを先に成形して
おいてこれらを一体化する製造方法と本質的に相違がな
く、部品点数が多く、製造が煩雑であると言う問題点は
依然として解消されてはいない。
を先に成形しておかなければならないと言う点において
は、前述の、血液導出入部分と筒状部とを先に成形して
おいてこれらを一体化する製造方法と本質的に相違がな
く、部品点数が多く、製造が煩雑であると言う問題点は
依然として解消されてはいない。
本考案は前記事情に鑑みて完成された。
すなわち、本願考案の目的は、一体成形により製造する
ことができる血液導出入部材を使用するとともに、しか
もこの血液導出入部材をケーシング本体に装着したとき
に接着剤を利用しなくても螺子の緩みが生じない中空糸
型血液浄化装置を提供することを目的とする。
ことができる血液導出入部材を使用するとともに、しか
もこの血液導出入部材をケーシング本体に装着したとき
に接着剤を利用しなくても螺子の緩みが生じない中空糸
型血液浄化装置を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するための本考案は、開口した両端部
で、束ねられた中空糸束を固定してこれを固着する筒状
のケーシング本体と、このケーシング本体の両端部に螺
合により各々取り付けられた一対の血液導出入部材とを
備えてなる中空糸型血液浄化装置において、 ケーシング本体の螺合部を除く端部外面と血液導出入部
材の端面もしくは外面とのいずれか一方に係合手段を設
け、他方には、血液導出入部材をケーシング本体の各端
部に螺合装着したときにこの係合手段に係合する被係合
手段を設けてなることを特徴とする中空糸型血液浄化装
置である。
で、束ねられた中空糸束を固定してこれを固着する筒状
のケーシング本体と、このケーシング本体の両端部に螺
合により各々取り付けられた一対の血液導出入部材とを
備えてなる中空糸型血液浄化装置において、 ケーシング本体の螺合部を除く端部外面と血液導出入部
材の端面もしくは外面とのいずれか一方に係合手段を設
け、他方には、血液導出入部材をケーシング本体の各端
部に螺合装着したときにこの係合手段に係合する被係合
手段を設けてなることを特徴とする中空糸型血液浄化装
置である。
[作用] 本考案では、ケーシング本体の端部に血液導出入部材を
螺合させて行くと、血液導出入部材が完全に締まるとき
に係合手段が被係合手段に係合する。その後、血液導出
入部材を螺合により緩めようとしても、前記係合手段お
よび被係合手段により螺合状態が緩まない。そして、血
液導出入部材は完全に締った状態で保持される。また、
血液導出入部材においては、その螺合部を除く部分すな
わち、血液導出入部材の端面または螺合部を除く外周面
に係合部または被係合部が設けられているので、インサ
ート成形によらずに一体成形により製造される。
螺合させて行くと、血液導出入部材が完全に締まるとき
に係合手段が被係合手段に係合する。その後、血液導出
入部材を螺合により緩めようとしても、前記係合手段お
よび被係合手段により螺合状態が緩まない。そして、血
液導出入部材は完全に締った状態で保持される。また、
血液導出入部材においては、その螺合部を除く部分すな
わち、血液導出入部材の端面または螺合部を除く外周面
に係合部または被係合部が設けられているので、インサ
ート成形によらずに一体成形により製造される。
[実施例] 次に本考案の一実施例を添付図面を参照しながら説明す
る。
る。
まず、中空糸型血液浄化装置は、複数の中空糸を束ねた
中空糸束と、この中空糸束を収納するケーシングとから
なっている。
中空糸束と、この中空糸束を収納するケーシングとから
なっている。
第1図は本考案の一実施例に係る中空糸型血液浄化装置
用ケーシングの一部を示す部分斜視図である。
用ケーシングの一部を示す部分斜視図である。
この図に示すように、ケーシング10は、両端部が開口
した筒状のケーシング本体20と、このケーシング本体
20の両端部に各々取り付けられた一対の血液導出入部
材30とからなっている。
した筒状のケーシング本体20と、このケーシング本体
20の両端部に各々取り付けられた一対の血液導出入部
材30とからなっている。
このケーシング10を構成するための材質としては、こ
のケーシング10が加圧または減圧下におかれることか
ら、耐圧強度を考慮して適宜に決定される。そのような
材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、アクリロニトリルとスチレンとの共重合体、ポリメ
チルメタクリレート、ABS樹脂、AB樹脂が好適であ
る。更に使用の目的に応じて、他の通常の高分子材料、
金属材料を適宜に採用することも可能である。
のケーシング10が加圧または減圧下におかれることか
ら、耐圧強度を考慮して適宜に決定される。そのような
材質としては、例えば、ポリカーボネート、ポリスチレ
ン、アクリロニトリルとスチレンとの共重合体、ポリメ
チルメタクリレート、ABS樹脂、AB樹脂が好適であ
る。更に使用の目的に応じて、他の通常の高分子材料、
金属材料を適宜に採用することも可能である。
中空糸としては、その素材および形状などの特性によっ
て限定されることはないが、たとえば、セルロース、セ
ルロースジアセテート、セルロースポリアセテート、セ
ルロースエーテル類等のセルロース誘導体、ポリアミド
系誘導体、ポリエステル系誘導体、ポリメチルメタクリ
レート等のメタクリル系もしくはアクリル系重合体、ポ
リ塩化ビニル等のポリビニル系重合体、ポリウレタン、
ならびにポリオレフイン、ポリプロピレンのようなポリ
オレフイン等の中空糸が挙げられる。中空糸の外径は通
常、10〜600μm程度である。
て限定されることはないが、たとえば、セルロース、セ
ルロースジアセテート、セルロースポリアセテート、セ
ルロースエーテル類等のセルロース誘導体、ポリアミド
系誘導体、ポリエステル系誘導体、ポリメチルメタクリ
レート等のメタクリル系もしくはアクリル系重合体、ポ
リ塩化ビニル等のポリビニル系重合体、ポリウレタン、
ならびにポリオレフイン、ポリプロピレンのようなポリ
オレフイン等の中空糸が挙げられる。中空糸の外径は通
常、10〜600μm程度である。
前記中空糸束の両端部付近は、各中空糸の隙間に充填さ
れたシーラントによって一体化されるとともに、前記ケ
ーシング本体20の両端部に内側から各々一体に固着さ
れている。
れたシーラントによって一体化されるとともに、前記ケ
ーシング本体20の両端部に内側から各々一体に固着さ
れている。
前記シーラントとしては、例えば、ポリウレタン樹脂、
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂用硬化性重合体組成物を
使用することができる。
シリコーン樹脂、エポキシ樹脂用硬化性重合体組成物を
使用することができる。
この固着された中空糸束の両端部において、各中空糸の
両端部は各々開口している。
両端部は各々開口している。
ケーシング本体20の両端部の外周面には螺子部21が
形成されている。
形成されている。
血液導出入部材30の内周面には前記ケーシング本体の
螺子部に螺合する螺子部材31が形成されている。な
お、血液導出入部材30の、中空糸束の端部と対向して
いる面には、O−リングを嵌合させるためのリング状の
溝は形成されなくても、また形成していても良い。
螺子部に螺合する螺子部材31が形成されている。な
お、血液導出入部材30の、中空糸束の端部と対向して
いる面には、O−リングを嵌合させるためのリング状の
溝は形成されなくても、また形成していても良い。
第2図は第1図のA部拡大図である。この図に示すよう
に、ケーシング本体20の端部には凸部22が設けられ
ている。また、血液導出入部材30の縁部には、この凸
部22に係合する凸部32が設けられている。
に、ケーシング本体20の端部には凸部22が設けられ
ている。また、血液導出入部材30の縁部には、この凸
部22に係合する凸部32が設けられている。
ケーシング本体20の端部に設けられた凸部22と、血
液導出入部材30の縁部に設けられた凸部32のいずれ
か一方が係合手段となり、他方が被係合手段となる。
液導出入部材30の縁部に設けられた凸部32のいずれ
か一方が係合手段となり、他方が被係合手段となる。
次に、この血液導出入部材30をケーシング本体20の
端部に取り付ける場合について説明する。
端部に取り付ける場合について説明する。
まず、中空糸束を装着したケーシング本体20を、中空
糸が垂直方向に流れるように立て、中空糸束の端部にO
−リングを同軸に載せ、その上からケーシング本体20
の端部に血液導出入部材30を螺合させる。
糸が垂直方向に流れるように立て、中空糸束の端部にO
−リングを同軸に載せ、その上からケーシング本体20
の端部に血液導出入部材30を螺合させる。
血液導出入部材30を締まる方向に回転させていくと、
血液導出入部材30が完全に締まる直前で、ケーシング
本体20の凸部22に血液導出入部材30の凸部32が
相互に乗り越え、血液導出入部材30が完全に締まった
ときには完全に係合し、血液導出入部材30は手を離し
ても完全に螺合された状態で保持される。
血液導出入部材30が完全に締まる直前で、ケーシング
本体20の凸部22に血液導出入部材30の凸部32が
相互に乗り越え、血液導出入部材30が完全に締まった
ときには完全に係合し、血液導出入部材30は手を離し
ても完全に螺合された状態で保持される。
この実施例における血液導出入部材は、その内周面では
なくてその端面に凸部32を形成しているので、第9図
に示すような内部金型を使用することにより一体成形法
により製造される。
なくてその端面に凸部32を形成しているので、第9図
に示すような内部金型を使用することにより一体成形法
により製造される。
なお、係合手段と被係合手段の形状は上記したものに限
定されるものではなく、第3図に示すように、ケーシン
グ本体20の端部に、一対の凸部22a,22bに囲ま
れた凹部23を設け、血液導出入部材30の縁部に凸部
32を設けてもよい。
定されるものではなく、第3図に示すように、ケーシン
グ本体20の端部に、一対の凸部22a,22bに囲ま
れた凹部23を設け、血液導出入部材30の縁部に凸部
32を設けてもよい。
また、第4図に示すように、ケーシング本体20の端部
に係合部となる凸部22を設け、被係合部となる凹部を
形成し、血液導出入部材30の端部に被係合部となる凹
部を形成してもよいし、また、逆に、第5図に示すよう
に、ケーシング本体20に凹部23を設け、血液導出入
部材30の端部に凸部32を設けてもよい。
に係合部となる凸部22を設け、被係合部となる凹部を
形成し、血液導出入部材30の端部に被係合部となる凹
部を形成してもよいし、また、逆に、第5図に示すよう
に、ケーシング本体20に凹部23を設け、血液導出入
部材30の端部に凸部32を設けてもよい。
また、第6図に示すように、ケーシング本体20と血液
導出入部材30に階段状の凸部24,34に相互に噛み
合うように設けてもよい。
導出入部材30に階段状の凸部24,34に相互に噛み
合うように設けてもよい。
[考案の効果] 本考案によると、ケーシング本体の端部に血液導出入部
材を完全に螺合させると、被係合部に係合部が係合し、
血液導出入部材は完全に固着されるので、従来のように
接着剤や超音波によって血液導出入部材をケーシング本
体の端部に固着させなくてもすみ、製造工程が簡略化さ
れ、製造コストを低下させることができる。
材を完全に螺合させると、被係合部に係合部が係合し、
血液導出入部材は完全に固着されるので、従来のように
接着剤や超音波によって血液導出入部材をケーシング本
体の端部に固着させなくてもすみ、製造工程が簡略化さ
れ、製造コストを低下させることができる。
また、従来のように、ケーシング本体に血液導出入部材
を接着剤等で固着させると、後で血液導出入部材を外す
ことができず、中空糸束の端部に血液の凝固物等の異物
が形成された場合であっても、これを除去することはで
きなかったが、本考案では、血液導出入部材を外すこと
ができるので、これらの異物を洗浄して除去することが
できる。
を接着剤等で固着させると、後で血液導出入部材を外す
ことができず、中空糸束の端部に血液の凝固物等の異物
が形成された場合であっても、これを除去することはで
きなかったが、本考案では、血液導出入部材を外すこと
ができるので、これらの異物を洗浄して除去することが
できる。
また、本考案では、血液導出入部材がその端面または外
周面に係合部または被係合部を形成しているので、一体
成形によって製造することができ、従来のように手作業
を含むインサート成形の工程が不要になり、製造工程が
簡略化され、生産性が向上し、製造コストを低下させる
ことができる。
周面に係合部または被係合部を形成しているので、一体
成形によって製造することができ、従来のように手作業
を含むインサート成形の工程が不要になり、製造工程が
簡略化され、生産性が向上し、製造コストを低下させる
ことができる。
また、従来、行なわれていたインサート成形において使
用される金型の部品点数は多く、この金型のために血液
導出入部材のコストが高くなっていたが、本考案はイン
サート成形という面倒な方法によらずに血液導出入部材
を製造することができるので、このような多数の金型が
不要になり、製造コストを低下させることができる。
用される金型の部品点数は多く、この金型のために血液
導出入部材のコストが高くなっていたが、本考案はイン
サート成形という面倒な方法によらずに血液導出入部材
を製造することができるので、このような多数の金型が
不要になり、製造コストを低下させることができる。
また、本考案では、血液導出入部材を一体成形により製
造することができるので、従来のように2部品に分けて
製造しなくてもすみ、得られた血液導出入部材内に2部
品の合着による接続部分が形成されず、血液導出入部材
の機械的強度が高まり、血液導出入部材の機械的強度に
対する信頼性が向上する。
造することができるので、従来のように2部品に分けて
製造しなくてもすみ、得られた血液導出入部材内に2部
品の合着による接続部分が形成されず、血液導出入部材
の機械的強度が高まり、血液導出入部材の機械的強度に
対する信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例に係る中空糸型血液浄化装置
用ケーシングの一部を示す部分斜視図、第2図は第1図
のA部拡大図、第3図〜第6図はA部の他の例を示す拡
大図、第7図は従来の中空糸型血液浄化装置に使用され
ている血液導出入部材の断面図、第8図は従来の血液導
出入部材の製造法を示す説明図、第9図は従来の血液導
出入部材を製造する他の方法を示す説明図である。 10……中空糸型血液浄化装置用ケーシング、20……
ケーシング本体、21……螺子部、22……凸部、23
……凹部、24……凸部、30……血液導出入部材、3
1……螺子部、32……凸部、33……凹部、34……
凸部。
用ケーシングの一部を示す部分斜視図、第2図は第1図
のA部拡大図、第3図〜第6図はA部の他の例を示す拡
大図、第7図は従来の中空糸型血液浄化装置に使用され
ている血液導出入部材の断面図、第8図は従来の血液導
出入部材の製造法を示す説明図、第9図は従来の血液導
出入部材を製造する他の方法を示す説明図である。 10……中空糸型血液浄化装置用ケーシング、20……
ケーシング本体、21……螺子部、22……凸部、23
……凹部、24……凸部、30……血液導出入部材、3
1……螺子部、32……凸部、33……凹部、34……
凸部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 坂本 和也 東京都渋谷区恵比寿3丁目43番2号 日機 装株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−189157(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】開口した両端部で、束ねられた中空糸束を
固定してこれを固着する筒状のケーシング本体と、この
ケーシング本体の両端部に螺合により各々取り付けられ
た一対の血液導出入部材とを備えてなる中空糸型血液浄
化装置において、 ケーシング本体の螺合部を除く端部外面と血液導出入部
材の端面もしくは外面とのいずれか一方に係合手段を設
け、他方には、血液導出入部材をケーシング本体の各端
部に螺合装着したときにこの係合手段に係合する被係合
手段を設けてなることを特徴とする中空糸型血液浄化装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132605U JPH067720Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 中空糸型血液浄化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989132605U JPH067720Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 中空糸型血液浄化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0370144U JPH0370144U (ja) | 1991-07-12 |
JPH067720Y2 true JPH067720Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31680056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989132605U Expired - Lifetime JPH067720Y2 (ja) | 1989-11-15 | 1989-11-15 | 中空糸型血液浄化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067720Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0614967B2 (ja) * | 1989-01-18 | 1994-03-02 | テルモ株式会社 | 組立体及びその製造方法 |
-
1989
- 1989-11-15 JP JP1989132605U patent/JPH067720Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0370144U (ja) | 1991-07-12 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |