JPH0677004A - 正特性サーミスタ装置 - Google Patents

正特性サーミスタ装置

Info

Publication number
JPH0677004A
JPH0677004A JP22753092A JP22753092A JPH0677004A JP H0677004 A JPH0677004 A JP H0677004A JP 22753092 A JP22753092 A JP 22753092A JP 22753092 A JP22753092 A JP 22753092A JP H0677004 A JPH0677004 A JP H0677004A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass frit
temperature coefficient
positive temperature
electrode
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22753092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Oya
康裕 大矢
Hidetaka Hayashi
秀隆 林
Yoshinori Akiyama
喜則 秋山
Akio Nara
昭夫 奈良
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP22753092A priority Critical patent/JPH0677004A/ja
Publication of JPH0677004A publication Critical patent/JPH0677004A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermistors And Varistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、PTCセラミック素子に対してオ
ーミック接触されると共に、耐湿性が向上された電極を
備えた正特性サーミスタ装置を提供することを目的とす
る。 【構成】PTCサーミスタ素子11の表面に、耐湿性を有
するアルミニウムペースト電極121 、122 を形成するこ
とによって正特性サーミスタ装置が構成される。この電
極121 、122 を構成するアルミニウムペーストの中に
は、アルミニウム粉末、ガラスフリット、溶剤およびバ
インダが含まれているもので、特にガラスフリットはホ
ウケイ酸鉛を主成分として構成され、固形分のうち7.
5〜40wt%の範囲内で添加されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばインテークヒ
ータ、ハンドドライヤ、コルゲートヒータ等を構成する
PTCヒータに係るものであり、特に電極部の耐湿性が
改善されるようにした正特性サーミスタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】PTCサーミスタ素子に対しては、電源
を接続するために電極が接続設定されるもので、アルミ
ニウム材料を用いた電極を使用することが知られてい
る。このアルミニウム電極は、一般的に使用されるNi
−Ag 電極(Ni メッキ上にAgペーストを印刷して構
成される)に比べて、一層のみの構成によって使用でき
るものであるためコスト上の効果が大きく、従来から広
く検討されている。
【0003】この様なアルミニウム電極は、PTCサー
ミスタ素子の表面にアルミニウム材料を溶射あるいはペ
ースト印刷等を施すことによって形成する方法が主に知
られているものであり、その他の手段は設備が大掛かり
になる等の問題を有する。
【0004】この様な電極形成方法の中で、溶射におい
てはセラミック材料に対する付着強度が弱く、また溶射
に伴うアルミニウムの粉塵の危険性を有する。これに対
してペースト印刷は、アルミニウム材料のみではPTC
セラミック材料とのオーミック接触を得ることが困難で
あり、このため例えば特開昭60−702号に開示され
るようにアルミニウムにZn またはAg を添加すること
によってオーミック接触が得られるようにすることが考
えられている。
【0005】しかし、溶射あるいはペースト印刷によっ
て形成された電極にあっては、いずれにおいても耐湿性
が悪いものであり、この様な電極を備えたサーミスタ素
子を高湿度の環境下に放置すると、電極表面に水酸化ア
ルミニウム等の生成物を生じて、端子部との電気的な導
通状態が阻害されるようになり、また電極とセラミック
素子の界面のオーミック接触が破壊されて素子抵抗が増
大するようになって、特に露出状態のままで高湿度雰囲
気中で使用することが困難であった。
【0006】この様な問題点を有するものであるため、
アルミニウム電極を使用する場合には、例えば特開昭5
8−7803号公報で示されるようにアルミニウム電極
の本体部の表面を第2層電極でカバーすることが考えら
れている。あるいは、シール材等によってアルミニウム
電極を密封する構造とすることが必要となる。したがっ
て、この様な構造としたのでは製造工程が繁雑化するの
みならず、生産効率が悪いものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な点に鑑みなされたもので、生産性が効果的に向上され
て製造コストの軽減化が図れると共に、PTCセラミッ
ク素子との間のオーミック接触が効果的に得られるよう
にした電極を備えた正特性サーミスタ装置を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る正特性サ
ーミスタ装置は、ホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフ
リットを添加したアルミニウムペーストによってオーミ
ック電極を形成するようにしたものであり、例えばガラ
スフリットは固形分のうち7.5〜40wt%添加され
るようにしたものである。
【0009】
【作用】ホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフリット
は、他のガラスフリットに比較してアルミニウム粒子お
よびPTCセラミックとの密着性が良好であり、またア
ルミニウムの粒子同志およびアルミニウムとPTCセラ
ミック素子との結合状態を向上させる効果を有する。こ
のため、この様に構成されたアルミニウム電極表面の抵
抗が低くなり、またオーミック性も良好となる。また、
このホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフリットの添加
量をある程度増加させることにより、このガラスフリッ
トが水分に対する保護層を形成するようになって、耐湿
性が効果的に向上される。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例を説明する。図1
で示すようにPTCサーミスタ素子11の表面に、耐湿性
を有するアルミニウムペースト電極121 、122 を形成す
ることによって正特性サーミスタ装置が構成される。
【0011】ここで、この電極121 、122 を構成するア
ルミニウムペーストの中には、アルミニウム粉末、ガラ
スフリット、溶剤およびバインダが含まれているもの
で、特にガラスフリットはホウケイ酸鉛を主成分として
構成され、固形分のうち7.5〜40wt%の範囲内で
添加されている。
【0012】図2の(A)および(B)は、それぞれガ
ラスフリット添加量に対する電極の表面抵抗の状態、お
よび湿中に放置した場合の素子抵抗の変化率の状態を示
している。
【0013】ホウケイ酸鉛系のガラスフリットは、他の
ガラスフリットに比較してアルミニウム粒子とPTCセ
ラミックとの密着性が良好であり、またアルミニウムの
粒子同志およびアルミニウムとPTCセラミック材料と
の結合させる効果を有するものであるため、電極表面抵
抗が低くなると共にオーミック性も良好となる。耐湿性
について考えてみると、通常のこの種電極におけるガラ
スフリットの添加量が5wt%程度であるのに対して、
ホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフリットが7.5w
t%以上とされるように添加量が増加されているもので
あり、したがってガラスフリットが水分に対する保護層
の役目を果たすようになる。このため、耐湿性が大幅に
向上される。
【0014】なお、ホウケイ酸鉛を主成分とするガラス
フリット以外の他のガラスフリットの添加量を増加させ
るようにしても、耐湿性は改善されない。その理由はア
ルミニウム粒子およびPTCセラミックとの密着性が弱
いためと思われる。
【0015】またホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフ
リットも過剰に添加するようにすると、このガラスフリ
ット自体は絶縁体であるため、電極表面抵抗が必然的に
増大し、通電によって素子割れや電極損傷が発生するよ
うになり、その添加量は40wt%以下にすることが望
ましい。
【0016】[実施例1]アルミニウム(Al )粉末7
5gに対して、ホウケイ酸鉛をガラスフリットとして2
5g(固形分の25wt%)添加し、これに対してバイ
ンダ(エチルセルロース、PVA等)と、溶剤(n−ブ
チルカルビトールアセテート等)を加えて混合し、これ
をよく練ってペースト状にする。そしてこのペーストを
横25mm、縦25mm、厚さ3mmのPTCセラミック素子
11の両面に図1で示したように印刷し、150℃で乾燥
後、700〜900℃にて約20分間保持して焼き付
け、電極121 、122 とした。このようにして作成された
PTCサーミスタ装置のオーミック性、表面抵抗、耐湿
性は全て良好であった。
【0017】ここで表面抵抗は、幅20mmで2端子法で
測定した。また実験上、表面抵抗が0.1Ωを越える
と、通電による素子割れや電極損傷が発生することが確
認されている。さらに耐湿性は、80℃95%RH中で
1000時間放置後の素子抵抗変化率で評価した(規格
は±20%以下)。
【0018】表1は他の実施例と共に比較例の評価結果
を示すもので、 実施例2〜6 ホウケイ酸鉛7.5〜40wt% 実施例14、15 ホウケイ酸鉛ガラスフリット 14+Zn 15+Bi 比較例1〜5 他のガラスフリット 比較例6、7 ホウケイ酸鉛ガラスフリットの添加
量が実施例2〜6の範囲を外れた場合。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る正特性セラ
ミック装置によれば、PTCセラミック素子の表面に形
成されるアルミニウムペースト電極において、セラミッ
ク素子と効果的にオーミック接触するように構成される
と共に、耐湿性が大幅に向上されるものであり、したが
って高湿度の雰囲気において使用される機器に対して充
分な信頼性をもって適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る正特性サーミスタを
説明する断面図。
【図2】(A)および(B)はそれぞれガラスフリット
添加量に対する表面抵抗および湿中の素子抵抗変化率の
状態を示す図。
【符号の説明】
11…PTCセラミック素子、121 、122 …アルミニウム
ペースト電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奈良 昭夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホウケイ酸鉛を主成分とするガラスフリ
    ットを添加したアルミニウムペーストによってオーミッ
    ク電極を形成するようにしたことを特徴とする正特性サ
    ーミスタ装置。
  2. 【請求項2】 前記ホウケイ酸鉛を主成分とするガラス
    フリットは、固形分のうち7.5〜40wt%添加され
    るようにした請求項1の正特性サーミスタ装置。
JP22753092A 1992-08-26 1992-08-26 正特性サーミスタ装置 Pending JPH0677004A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22753092A JPH0677004A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 正特性サーミスタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22753092A JPH0677004A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 正特性サーミスタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0677004A true JPH0677004A (ja) 1994-03-18

Family

ID=16862353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22753092A Pending JPH0677004A (ja) 1992-08-26 1992-08-26 正特性サーミスタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0677004A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8329066B2 (en) 2008-07-07 2012-12-11 Samsung Sdi Co., Ltd. Paste containing aluminum for preparing PDP electrode, method of preparing the PDP electrode using the paste and PDP electrode prepared using the method
US8436537B2 (en) 2008-07-07 2013-05-07 Samsung Sdi Co., Ltd. Substrate structure for plasma display panel, method of manufacturing the substrate structure, and plasma display panel including the substrate structure
KR20210016637A (ko) 2018-08-21 2021-02-16 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 전자 부품 및 전자 부품의 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8329066B2 (en) 2008-07-07 2012-12-11 Samsung Sdi Co., Ltd. Paste containing aluminum for preparing PDP electrode, method of preparing the PDP electrode using the paste and PDP electrode prepared using the method
US8436537B2 (en) 2008-07-07 2013-05-07 Samsung Sdi Co., Ltd. Substrate structure for plasma display panel, method of manufacturing the substrate structure, and plasma display panel including the substrate structure
KR20210016637A (ko) 2018-08-21 2021-02-16 미쓰비시 마테리알 가부시키가이샤 전자 부품 및 전자 부품의 제조 방법
US11396164B2 (en) 2018-08-21 2022-07-26 Mitsubishi Materials Corporation Electronic component and method of manufacturing electronic component

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0475460B2 (ja)
EP0235749B1 (en) Positive ceramic semiconductor device
JP4244466B2 (ja) 導電性ペーストおよびそれを用いた半導体セラミック電子部品
JPH01257303A (ja) 有機正特性サーミスタ
US3577355A (en) Resistor composition
JPH0677004A (ja) 正特性サーミスタ装置
JPH0429204B2 (ja)
JP3661159B2 (ja) 高温用ガラス封止型サーミスタ
JPH0896623A (ja) 導電ペースト
JP3286855B2 (ja) チップ型ptcサーミスタの製造方法
JP2800894B2 (ja) サーミスタ
JP3630144B2 (ja) 抵抗器
JPH0822714A (ja) 導電ペーストおよびそれを用いた半導体セラミック部品
JP2014154830A (ja) サーミスタ素子及びその製造方法
JP2897486B2 (ja) 正特性サーミスタ素子
JPH1022104A (ja) 正特性サーミスタ
JPH0115125Y2 (ja)
JPS5885502A (ja) 厚膜バリスタの製造法
JPH05109504A (ja) 正特性サーミスタ素子
JP2560872B2 (ja) 正特性サーミスタの製造方法
JPH0223003B2 (ja)
JP3413929B2 (ja) 正特性サーミスタの製造方法
JPH02306606A (ja) 半導体磁器電子部品および導電性組成物
JPH0349365Y2 (ja)
JPS6348083Y2 (ja)