JPH067685A - 劣化触媒の再生法 - Google Patents

劣化触媒の再生法

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JPH067685A
JPH067685A JP4167737A JP16773792A JPH067685A JP H067685 A JPH067685 A JP H067685A JP 4167737 A JP4167737 A JP 4167737A JP 16773792 A JP16773792 A JP 16773792A JP H067685 A JPH067685 A JP H067685A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リン、モリブデン、バナジウム系の劣化触媒
の簡単な再生方法を提供する。 【構成】 メタクロレインの気相酸化でメタクリル酸を
製造する際に用いるリン、モリブデン、バナジウム系の
劣化触媒を、酸素を少くとも0.1容量%含む酸化性ガ
スで300−410℃で熱処理する。劣化触媒は反応管
に充填されたまゝで処理される。 【効果】 極めて簡便で方法で相当レベルでの活性化が
再生される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメタクロレインを気相接
触酸化して、メタクリル酸を製造する際に使用する触媒
において、触媒活性の劣化した触媒を再生する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】メタクロレインを気相接触酸化して、メ
タクリル酸を製造する際に用いられる触媒に関しては、
数多くの提案がなされている。しかしながら、何れの触
媒も触媒の持つ宿命のためか、長期に亘って安定に触媒
活性を維持することは困難である。一方、経済的見地か
ら触媒活性の劣化した触媒を繰り返し再生し、使用する
方法が強く望まれている。このような観点から触媒の再
生についての提案が幾つかなされている。例えば、特開
昭60−232247号公報には、活性が低下した触媒
を反応管から抜出した後、含窒素ヘテロ環化合物で再生
処理する方法が、また、特開昭63−130144号公
報には、同様に反応管から抜出した後、アンモニア水及
び含窒素ヘテロ環化合物等で再生処理する方法が提案さ
れている。しかしながら、これらの化合物を用いる方法
は触媒を活性化するとき熱処理することが必要である
が、その際、含窒素ヘテロ環化合物の燃焼による触媒の
焼結や、含窒素ヘテロ環化合物による触媒の還元等を生
じ、取扱いが容易でない。一方、活性が低下した触媒を
反応管内で再生処理する方法も、幾つか提案されてい
る。例えば、特開昭56−91846号公報には、活性
が低下した触媒を、硝酸、亜硝酸のような窒素含有化合
物で活性化する方法が提案されている。反応管内で再生
するために、硝酸、亜硝酸等の化合物を用いるこの方法
は煩雑で、もっと簡易な方法が望まれる。このような方
法として、特開昭58−156351号公報には、水蒸
気10容量%以上含むガスで、70〜240℃の温度で
処理する方法が提案されている。この方法は簡易で好ま
しいが、70〜240℃という低い処理温度では、劣化
触媒を十分に活性化できない欠点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、メタクロレ
インを気相接触酸化して、メタクリル酸を製造する際に
用いられる、少なくともリン、モリブデン及びバナジウ
ムを含む活性の劣化した触媒を、再生使用するための劣
化触媒の再生を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタクロレイ
ンを分子状酸素を用いて、気相接触酸化し、メタクリル
酸を製造する際に用いられる、少なくともリン、モリブ
デン及びバナジウムを含む触媒において、触媒活性の劣
化した触媒を反応管内で再生するに際し、分子状酸素を
少なくとも0.1容量%含有する酸化性ガス流通下、も
しくは、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及び/又
は重炭酸アンモニウムを劣化した触媒に対し20重量%
以下の量を添加し、分子状酸素を少なくとも0.1容量
%含有する酸化性ガス流通下、300〜410℃の温度
で0.5〜50時間熱処理することを特徴とする劣化触
媒の再生法にある。
【0005】触媒は工業的見地、経済的見地から触媒活
性を長期に亘って安定に維持できることが望ましい。こ
のため、触媒調製方法や触媒組成・組成比等について改
良に改良を重ね、寿命の長い触媒の開発に力が注がれて
きている。しかしながら、メタクロレインの部分酸化用
触媒では触媒の持つ寿命には自ら限度がある。そこで、
本発明者らは触媒活性が劣化する原因について解析を試
み、触媒を長期に亘って使用できる方法について鋭意研
究を重ねてきた。その結果、劣化触媒を酸化性ガスで高
い処理温度で熱処理する、あるいは、アンモニア含有化
合物を添加した後、酸化性ガスで高い処理温度で熱処理
するだけという簡単な操作で活性が回復することを見出
し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は触
媒活性の劣化した触媒を反応管内で抜出すことなく再生
することを特徴とする劣化触媒の再生法である。
【0006】劣化触媒は分子状酸素が少なくとも0.1
容量%、好ましくは1〜30容量%を含有する酸化性ガ
ス流通下で熱処理される。この再生処理ガスの空間速度
は10ml/hr/ml-cat. 以上であれば良い。この場合、
分子状酸素の含有量が0.1容量%未満では、劣化触媒
を再生することができない。また、分子状酸素の含有量
が30容量%を超えるのは経済的に好ましくない。再生
処理する際の熱処理温度としては300〜410℃、好
ましくは330〜400℃を用いる。熱処理温度が30
0℃未満では、劣化触媒の再生が十分でなく、また、4
10℃を超えると触媒の分解を起し好ましくない。熱処
理時間は0.5〜50時間好ましくは1〜30時間であ
る。
【0007】また、硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウ
ム及び/又は重炭酸アンモニウムを添加する場合、劣化
した触媒に対し20重量%以下の量、好ましくは2.5
〜15重量%添加する。添加量が2.5重量%未満では
添加効果が小さい。また、20重量%を超すと再生効果
が現われなくなる。更に、該アンモニア含有化合物を添
加する方法としては、該アンモニア含有化合物が分解す
る方法であればいかなる方法でも良い。このような方法
の一つとして、反応ガス入口部の反応管内に添加し、酸
化性ガスを流通する方法を挙げることが出来る。
【0008】
【実施例及び比較例】以下、実施例、比較例を挙げて本
発明を説明する。先ず、実施例、比較例を記すに先立っ
て、相互比較を行なうために必要な参考例を示す。
【0009】参考例1 パラモリブデン酸アンモニウム100部、メタバナジン
酸アンモニウム2.8部及び硝酸カリウム4.8部を純
水300部に溶解した。これに85%リン酸8.2部を
純水10部に溶解したものを加え、更にテルル酸3.3
部を純水20部に溶解したもの及び三酸化アンチモン
3.4部を加え攪拌しながら95℃に昇温した。つぎ
に、硝酸銅3.4部及び硝酸第二鉄5.7部を純水30
部に溶解したものを加え、混合液を100℃に加熱攪拌
しながら蒸発乾固した。得られた固型物を130℃で1
6時間乾燥後加圧成型し、空気流通下に380℃で5時
間熱処理したものを触媒として用いた。得られた触媒の
酸素以外の元素の組成(以下同じ)は、P1.5 Mo12
0.5 Fe0.3 Cu0.3 Sb0.5 1 Te0.3 で、本触媒
を内径16.1mm、長さ600mmのステンレス製反応管
に充填し、メタクロレイン5%、酸素10%、水蒸気3
0%及び窒素55%(容量%)の混合ガスを反応温度2
90℃、接触時間3.6秒で通じた。生成物を捕集しガ
スクロマトグラフィーで分析したところ、メタクロレイ
ン反応率87.5%、メタクリル酸選択率87.3%で
あった。
【0010】参考例2 参考例1の触媒を長さ2500mmのステンレス製反応管
に充填し、1年間連続反応を行った。連続反応により劣
化した触媒を回収し、均一に混合したのち、参考例1と
同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン反
応率20.5%、メタクリル酸選択率90.2%であっ
た。
【0011】参考例3 三酸化モリブデン酸100部、五酸化バナジウム2.6
部及び85%リン酸6.7部を純水800部に加え、1
00℃で6時間加熱還流した。これに酢酸銅1.2部を
加え、更に100℃で3時間加熱還流した。還流後、混
合液温を40℃に冷却し、純水100部に溶解した重炭
酸セシウム11.2部を加え、更に混合液温を40℃で
純水100部に溶解した炭酸アンモニウム5.6部を加
えた後、混合液を加熱しながら蒸発乾固した。得られた
固形物を120℃で16時間乾燥した後、加圧成型し、
空気流通下に380℃で5時間熱処理したものを触媒と
して用いた。得られた触媒の組成は、P1 Mo120.5
Cu0.1 Cs1 であった。この触媒を用い、反応温度2
85℃で参考例1と同様な反応条件で反応を行った。そ
の結果、メタクロレイン反応率85.8%、メタクリル
酸選択率83.9%であった。
【0012】参考例4 参考例3の触媒を長さ2500mmのステンレス製反応管
に充填し、1年間連続反応を行った。連続反応により劣
化した触媒を回収し、均一に混合したのち、参考例3と
同様にして反応を行った。その結果、メタクロレイン反
応率18.9%、メタクリル酸選択率87.7%であっ
た。
【0013】実施例1 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で390℃にて15時間熱処理し再生した。
この再生触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率75.7%、メタ
クリル酸選択率90.8%で、新品触媒(参考例1)並
みに触媒性能が回復していないが、劣化触媒(参考例
2)より触媒性能は大幅に向上した。
【0014】実施例2 参考例2の劣化触媒を分子状酸素30容量%含む酸化性
ガス流通下で390℃にて15時間熱処理し再生した。
この再生触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率75.5%、メタ
クリル酸選択率90.8%であった。
【0015】実施例3 参考例2の劣化触媒を分子状酸素5容量%含む酸化性ガ
ス流通下で390℃にて15時間熱処理し再生した。こ
の再生触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率75.4%、メタ
クリル酸選択率90.9%であった。
【0016】実施例4 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で390℃にて3時間熱処理し再生した。こ
の再生触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率75.8%、メタ
クリル酸選択率90.7%であった。
【0017】実施例5 参考例2の劣化触媒に硝酸アンモニウムを劣化触媒重量
に対し10重量%、反応ガス入口部の反応管内に添加
し、分子状酸素を20容量%含む酸化性ガス流通下で3
90℃にて15時間熱処理し再生した。この再生触媒を
用い、参考例1と同様にして反応を行った。その結果、
メタクロレイン反応率77.6%、メタクリル酸選択率
90.7%であった。
【0018】実施例6 参考例2の劣化触媒に炭酸アンモニウムを劣化触媒重量
に対し8重量%添加した。本実施例では、反応ガス入口
前方に予熱ゾーンを作成し、この予熱ゾーン中に所定量
の炭酸アンモニウムを充填したのち200℃に加熱保持
し、分子状酸素を20容量%含む酸化性ガスで炭酸アン
モニウムを流通下分解しつつ、390℃にて15時間熱
処理し再生した。この再生触媒を用い、参考例1と同様
にして反応を行った。その結果、メタクロレイン反応率
77.4%、メタクリル酸選択率90.8%であった。
【0019】実施例7 参考例4の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で350℃にて3時間熱処理し再生した。こ
の再生触媒を用い、参考例3と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率74.3%、メタ
クリル酸選択率88.5%で、新品触媒(参考例3)並
みに触媒性能が回復していないが、劣化触媒(参考例
4)より触媒性能は大幅に向上した。
【0020】実施例8 参考例4の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で330℃にて3時間熱処理し再生した。こ
の再生触媒を用い、参考例3と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率74.1%、メタ
クリル酸選択率88.5%であった。
【0021】実施例9 参考例4の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で390℃にて3時間熱処理し再生した。こ
の再生触媒を用い、参考例3と同様にして反応を行っ
た。その結果、メタクロレイン反応率74.7%、メタ
クリル酸選択率88.4%であった。
【0022】実施例10 参考例4の劣化触媒に重炭酸アンモニウムを劣化触媒重
量に対し3重量%、反応ガス入口部の反応管内に添加
し、分子状酸素を20容量%含む酸化性ガス流通下で3
90℃にて3時間熱処理し再生した。この再生触媒を用
い、参考例3と同様にして反応を行った。その結果、メ
タクロレイン反応率76.5%、メタクリル酸選択率8
8.5%であった。
【0023】実施例11 参考例4の劣化触媒に炭酸アンモニウム及び重炭酸アン
モニウムを劣化触媒重量に対し、それぞれ5重量%、反
応ガス入口部の反応管内に添加し、分子状酸素を20容
量%含む酸化性ガス流通下で390℃にて3時間熱処理
し再生した。この再生触媒を用い、参考例3と同様にし
て反応を行った。その結果、メタクロレイン反応率7
6.6%、メタクリル酸選択率88.4%であった。
【0024】実施例12 参考例4の劣化触媒に硝酸アンモニウム及び炭酸アンモ
ニウムを劣化触媒重量に対し、それぞれ3重量%、反応
ガス入口部の反応管内に添加し、分子状酸素を20容量
%含む酸化性ガス流通下で390℃にて15時間熱処理
し再生した。この再生触媒を用い、参考例3と同様にし
て反応を行った。その結果、メタクロレイン反応率7
6.8%、メタクリル酸選択率88.2%であった。
【0025】比較例1 参考例2の劣化触媒を分子状酸素0.02容量%含むN
2 ガス流通下で390℃にて15時間熱処理した。この
触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。その
結果、メタクロレイン反応率45.7%、メタクリル酸
選択率90.0%で、実施例1〜4と較べて触媒性能の
回復割合が乏しかった。
【0026】比較例2 参考例2の劣化触媒を窒素ガス流通下で390℃にて1
5時間熱処理した。この触媒を用い、参考例1と同様に
して反応を行った。その結果、メタクロレイン反応率2
5.5%、メタクリル酸選択率87.1%であった。
【0027】比較例3 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で280℃にて15時間熱処理した。この触
媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率53.5%、メタクリル酸選
択率90.1%であった。
【0028】比較例4 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で200℃にて15時間熱処理した。この触
媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率30.5%、メタクリル酸選
択率90.3%であった。
【0029】比較例5 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で430℃にて15時間熱処理した。この触
媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率10.5%、メタクリル酸選
択率82.3%であった。
【0030】比較例6 参考例2の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で390℃にて0.1時間熱処理した。この
触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。その
結果、メタクロレイン反応率55.5%、メタクリル酸
選択率90.1%であった。
【0031】比較例7 参考例2の劣化触媒に炭酸アンモニウムを劣化触媒重量
に対し25重量%添加した。本比較例では、酸化性ガス
入口前方に予熱ゾーンを作成し、この予熱ゾーン中に炭
酸アンモニウムを充填したのち200℃に加熱保持し、
分子状酸素を20容量%含む酸化性ガスで炭酸アンモニ
ウムを流通下分解しつつ、劣化触媒を390℃にて15
時間熱処理した。この触媒を用い、参考例1と同様にし
て反応を行った。その結果、メタクロレイン反応率6
5.5%、メタクリル酸選択率88.5%であった。
【0032】比較例8 参考例4の劣化触媒を分子状酸素0.05容量%含む酸
化性ガス流通下で350℃にて3時間熱処理した。この
触媒を用い、参考例3と同様にして反応を行った。その
結果、メタクロレイン反応率43.6%、メタクリル酸
選択率88.3%で、実施例7〜9と較べて触媒性能の
回復割合が乏しかった。
【0033】比較例9 参考例4の劣化触媒を分子状酸素20容量%含む酸化性
ガス流通下で200℃にて3時間熱処理した。この触媒
を用い、参考例3と同様にして反応を行った。その結
果、メタクロレイン反応率30.3%、メタクリル酸選
択率88.3%であった。
【0034】
【発明の効果】本発明の再生法は極めて簡便であり、劣
化触媒の再生のレベルもかなり高く、工業的な応用に大
きな経済効果をもたらす。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】劣化触媒は分子状酸素が少なくとも0.1
容量%、好ましくは1〜30容量%を含有する酸化性ガ
ス流通下で熱処理される。この再生処理ガスの空間速度
100ml/hr/ml-cat. 以上であれば良い。この場
合、分子状酸素の含有量が0.1容量%未満では、劣化
触媒を再生することができない。また、分子状酸素の含
有量が30容量%を超えるのは経済的に好ましくない。
再生処理する際の熱処理温度としては300〜410
℃、好ましくは330〜400℃を用いる。熱処理温度
が300℃未満では、劣化触媒の再生が十分でなく、ま
た、410℃を超えると触媒の分解を起し好ましくな
い。熱処理時間は0.5〜50時間好ましくは1〜30
時間である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】比較例1 参考例2の劣化触媒を分子状酸素0.02容量%含む
化性ガス流通下で390℃にて15時間熱処理した。こ
の触媒を用い、参考例1と同様にして反応を行った。そ
の結果、メタクロレイン反応率45.7%、メタクリル
酸選択率90.0%で、実施例1〜4と較べて触媒性能
の回復割合が乏しかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 57/07 9356−4H

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクロレインを分子状酸素を用いて気
    相接触酸化し、メタクリル酸を製造する際に用いられ
    る、少なくともリン、モリブデン及びバナジウムを含む
    触媒において、触媒活性の劣化した触媒を反応管内で再
    生するに際し、分子状酸素を少なくとも0.1容量%含
    有する酸化性ガス流通下、300〜410℃の温度で
    0.5〜50時間熱処理することを特徴とする劣化触媒
    の再生法。
  2. 【請求項2】 硝酸アンモニウム、炭酸アンモニウム及
    び/又は重炭酸アンモニウムを劣化した触媒に対し20
    重量%以下の量を添加して熱処理することを特徴とする
    請求項1の劣化触媒の再生法。
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