JPH0676710A - 電磁コイル及びこの電磁コイルを用いた電気機器 - Google Patents

電磁コイル及びこの電磁コイルを用いた電気機器

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JPH0676710A
JPH0676710A JP4228547A JP22854792A JPH0676710A JP H0676710 A JPH0676710 A JP H0676710A JP 4228547 A JP4228547 A JP 4228547A JP 22854792 A JP22854792 A JP 22854792A JP H0676710 A JPH0676710 A JP H0676710A
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terminal
surge absorber
absorber
spool
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祐嗣 佐古
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電磁接触器などにおいて、サージ吸収器と電
磁コイルの電圧定格のミスマッチによる事故の防止、サ
ージ吸収器のみの取り替えの容易化、サージ吸収器の電
磁コイルへの自動組み込みの容易化等を図る。 【構成】 電磁コイル3の巻始め及び巻終りコイル端子
16、17の一部をコイルスプール14から露出させ、
上記露出部分にサージ吸収器18から突出させた吸収器
端子18b、18cを接触接続するとともに、弾性係合
片18g〜18iによりサージ吸収器18を上記コイル
スプール14に結合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁コイル及びこの電
磁コイルが用いられる電磁接触器等の電気機器に係わ
り、特にその電磁コイルに取り付けられるサージ吸収器
の構造、並びにそのサージ吸収器の取付構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図21は従来例(第1の従来例)に係る
電磁コイルが収納された電気機器(ここでは電磁接触
器)を示す正面断面図であり、図において1は取付台、
2はケース、3は電磁コイルを示す。4は固定鉄心で、
可動鉄心5と所定の間隙をもって対向位置に配設されて
いる。6は上記可動鉄心5に連結された絶縁材料からな
るクロスバーで、その上部の窓6aには可動接触子8を
摺動自在に保持している。またクロスバー6は図21に
おいて、上下動可能なように上記ケース2により摺動案
内されている(図示せず)。7は可動接触子8に接触圧
力を付与するために設けられた接触ばねで、圧縮コイル
ばねとなっている。8a、8bは可動接触子8の両端に
取り付けられた可動接点で、固定接点9a、10aと所
定の接点間隙をもって対向配置されている。9、10は
端子板で、各々一端に固定接点9a、10aを接合し他
端には端子ねじ11を螺着している。12はカバーで、
接点間に発生したアークの外部への吹き出しを阻止す
る。また、13は引外しばねで、クロスバー6と可動鉄
心5の結合体を図21において上方に付勢するよう配設
されている。
【0003】電磁コイル3は、図22の斜視図に示すと
おり、樹脂製のコイルスプール14及び上記コイルスプ
ール14に巻装された巻線15、そして上記コイルスプ
ール14に取り付けられた巻始めコイル端子16ならび
に巻終りコイル端子17で構成されている。上記巻線1
5の巻始め及び巻終りの端末は、各々上記巻始めコイル
端子16の突出片16bならびに巻終りコイル端子17
の突出片17bに電気的に接続されている。また、巻始
めコイル端子16の他端ならびに巻終りコイル端子17
の他端は、電磁接触器(機器)の外部に露出されると共
に雌ねじ孔16c、17cが各々形成され、端子ねじ1
1が螺着されている。なお、30は巻線15を保護なら
びに絶縁する表装テープである。
【0004】図21において、18はサージ吸収器で、
図23の斜視図に示すとおり、ケース19に収納される
サージ吸収器本体20並びにこのサージ吸収器20の両
端に電気的に接続されると共に、ケース19から突出す
る吸収器端子21、22で構成されている。23は注型
樹脂で、サージ吸収器20及び吸収器端子21、22を
ケース19に固定すると共に、相互に電気的に絶縁する
機能を果たしている。なお、サージ吸収器本体20に
は、例えばバリスタ等の電圧依存形抵抗素子あるいはコ
ンデンサと抵抗の直列回路等が用いられる。このように
構成されたサージ吸収器18は、ケース19に設けた係
合突起19aを取付台1の係合凹部1aに係合すること
により、機械的に電磁接触器に固定され、また吸収器端
子21、22を巻始めコイル端子16の雌ねじ孔16c
ならびに巻終りコイル端子17の雌ねじ孔17cに端子
ねじ11で螺着することにより、電磁コイル巻線15に
並列に電気接続される。
【0005】次に動作について説明する。電磁コイル3
に電圧が印加されるとその発生磁束により固定鉄心4と
可動鉄心5の間に吸引力が生じる。この吸引力により可
動鉄心5とクロスバー6の結合体は、引外しばね13の
付勢力に抗して、図21の下方へ移動する。この移動に
より、可動接点8a、8bと固定接点9a、10aが当
接する。ここで図21の開状態における鉄心間隙は接点
間隙より大きく構成されているので、上記接点当接位置
よりも更にクロスバー6は下方に移動して接点ワイプが
得られるとともに、接触ばね7は圧縮されその力が可動
接触子8に付勢され接触圧力となる。このようにして、
接点の閉成動作を完了する。次に電磁コイル3の電圧を
取り除くと、可動鉄心5と固定鉄心4の間の吸引力は消
滅し、引外しばね13の付勢力により可動鉄心5とクロ
スバー6の結合体は上方に移動させられ、接点は開離す
る。このとき接点間に発生するアークは引き延ばされ冷
却されて消弧され、接点の開離動作を完了する。
【0006】さて、上記のような電磁接触器の動作にお
いて、電磁コイル3の電圧を取り除く操作を行う時に
は、非常に高い電圧値のサージが発生するが、これらは
上記したとおり、電磁コイル巻線15に並列にサージ吸
収器20が接続されているためサージ吸収器に吸収され
るので、この電磁コイルに並列に接続されるその他の機
器(図示せず)の電子回路等(図示せず)のサージ電圧
に起因する誤動作の誘発を防止することが出来る。
【0007】また、他の従来例(第2の従来例)とし
て、特開平2−40823号公報に開示のものがある。
この特開平2−40823号公報に開示のものは、サー
ジ吸収素子を樹脂でモールドしたサージ吸収器を制御機
器容器の外部に設け、このサージ吸収器をコイル端子に
電気的接続する際、前述した従来例のようにネジ締めに
より行うことなく、サージ吸収器全体をコイル端子側に
弾性押圧することにより、そのサージ吸収器の吸収器端
子をコイル端子に接触させて両者を電気的接続させたも
のである。
【0008】更にまた、他の従来例(第3の従来例)と
して、実開昭64−20650号公報に開示のものがあ
る。この実開昭64−20650号公報に開示のもの
は、コイルの端末とリード線を介して電気的接続された
サージ吸収素子を包み込んで把持するクリップを、コイ
ルスプールの上面に設けられたリブに係合させることに
より、サージ吸収素子をコイルスプールの上面に保持さ
せたものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した第1の従来例
のものは、サージ吸収器ケースに設けた係合突起を取付
台の係合凹部に係合させることにより、サージ吸収器を
電磁接触器(機器)の外部に取り付けるとともに、吸収
器端子をコイル端子にねじで締め付けることにより、吸
収器端子とコイル端子とを電気的接続する構造のため、
電磁接触器(電気機器)の電磁コイル電圧定格を変更す
る、即ち電磁コイルを異なる電圧定格のものと交換する
際には、端子ねじを緩めるか或は取り外した後サージ吸
収器も取り外して付け直す必要があり面倒であるばかり
か、バリスタの様な電圧依存形抵抗素子をサージ吸収器
として使用するときは、電磁コイル電圧定格に応じた素
子定数(抵抗変曲点電圧値等)のものを組み合わせない
と、素子の破壊が発生するという危険があり、極めて注
意を要すると言う不便があった。
【0010】また上記した第2の従来例のものは、サー
ジ吸収素子を樹脂でモールドしたサージ吸収器を制御機
器容器の外部に設け、このサージ吸収器をコイル端子に
電気的接続する際、サージ吸収器全体をコイル端子側に
弾性押圧することにより、そのサージ吸収器の吸収器端
子をコイル端子に接触させて両者を電気的接続させたも
のであるので、電磁コイルを異なる電圧定格のものと交
換する際、端子ねじを緩めるか或は取り外す必要がない
ものの、上記した第1の従来例と同様に、バリスタの様
な電圧依存形抵抗素子をサージ吸収器として使用すると
きは、電磁コイル電圧定格に応じた素子定数(抵抗変曲
点電圧値等)のものを組み合わせないと、素子の破壊が
発生するという危険があり、極めて注意を要すると言う
不便があった。
【0011】また第2の従来例のものは、サージ吸収器
を制御機器容器に取り付け、そのサージ吸収器の吸収器
端子をコイル端子側に弾性押圧させることにより、吸収
器端子とコイル端子とを電気的接触させるものであるの
で、可動鉄心5が固定鉄心4に対し接離するときに生じ
る振動により吸収器端子とコイル端子との電気的接触が
離れる懸念があり、信頼性に劣るものであった。
【0012】また、第3の従来例のものは、サージ吸収
器を電磁コイルに一体化させる構造であるため、第1,
第2の従来例の上記問題点を解消できるが、サージ吸収
器を電磁コイルに一体化させる構造のものであれば、サ
ージ吸収器を電磁コイルに組み込む際、組み込みを自動
化したいとの要望が生じる。ところがこの第3の従来例
のものは、コイルスプールの上面に設けられたリブに、
コイルの端末とリード線により電気的接続されたサージ
吸収素子を包み込んで把持するクリップを係合させるこ
とにより、サージ吸収素子をコイルスプールの上面に保
持させるものであるので、サージ吸収器の電磁コイルへ
の自動組み込みができない、或は自動組み込みが非常に
困難であった。
【0013】また、第3の従来例のものは上述のような
構成であるので、サージ吸収素子が破損した場合には、
電磁コイル全体を取り替えるか、またはサージ吸収素子
のみを取り替える場合には、まずサージ吸収素子を半田
付け等を取り除いてリード線より取り外す必要があると
ともに、サージ吸収素子を取り替えた後は再度リード線
を接続する必要があり、経済性または取り替え作業性が
非常に悪いという不都合があった。
【0014】更にまた、第3の従来例のものは、内蔵さ
れたサージ吸収器の定格等が機器の外部から確認出来な
いという問題点があった。
【0015】この発明は、上記問題点を解消するために
なされたもので、サージ吸収器と電磁コイルの電圧定格
のミスマッチによる爆発破壊事故を防止することのでき
るよう、サージ吸収器を電磁コイルに一体化させたもの
において、容易にサージ吸収器のみの取り替えが可能と
なり、またサージ吸収器の電磁コイルへの自動組み込み
が容易な電磁コイルを提供することを目的とする。
【0016】また、この発明は、サージ吸収器と電磁コ
イル本体とを一体化したタイプの電磁コイルにおいて、
内蔵されたサージ吸収器の定格等が機器の外部から確認
できる電磁コイルを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る電磁コ
イルは、サージ吸収器を、コイルスプールまたはコイル
端子に、サージ吸収器またはコイスプールに設けた弾性
係合片により着脱自在に機械的結合するとともに、この
機械的結合位置とは別位置で、コイル端子にサージ吸収
器の吸収器端子を接触させてコイル端子と吸収器端子と
を電気的接続したものである。
【0018】また第2の発明に係る電磁コイルは、サー
ジ吸収器の吸収器端子を弾性及び係合部を有するものと
し、このサージ吸収器を、その吸収器端子をコイル端子
に係合させることにより、コイル端子に一方向から着脱
自在に機械的結合するとともに、電気的接続したもので
ある。
【0019】また第3の発明に係る電磁コイルは、コイ
ルスプールを、巻線が巻回されるコイルスプール本体
と、各コイル端子が挿入される溝部及びこの溝部に連通
する孔を有するコイル端子支持部とを備えるものとし、
一方各コイル端子にこれらの各コイル端子をコイル端子
支持部の溝部に各々挿入したとき、上記孔に係合して各
コイル端子の抜け止めをなす係合部を設け、且つ上記サ
ージ吸収器を、コイルスプールに、上記サージ吸収器ま
たはコイルスプールに設けた弾性係合片により、着脱自
在に機械的結合するとともに、上記サージ吸収器から突
出させた吸収器端子を、上記孔に挿入して上記各コイル
端子に電気的接触させたものである。
【0020】また第4の発明に係る電磁コイルは、サー
ジ吸収器を、コイルスプールまたはコイル端子に、各コ
イル端子と巻線側部とで形成される空間部に位置するよ
う着脱自在に機械的結合するとともに、コイル端子に上
記サージ吸収器の吸収器端子を接触させてコイル端子と
吸収器端子とを電気的接続したものである。
【0021】また第5の発明に係る電磁コイルは、上記
電磁コイルにおいて、サージ吸収器から突出させた吸収
器端子に導電性のコイルばねまたは板ばねを装着、ある
いはサージ吸収器の吸収器端子を導電性のコイルばねま
たは板ばねで形成し、上記コイルばねまたは板ばねをコ
イル端子に電気的接触させたものである。
【0022】また第6の発明に係る電磁コイルは、上記
第5の発明に係る電磁コイルにおいて、コイルばねまた
は板ばねを低融点金属材より構成したものである。
【0023】また第7の発明に係る電磁コイルは、上記
第5の発明に係る電磁コイルにおいて、板ばねを、双極
状に分割したものである。
【0024】また第8の発明に係る電磁コイルは、上記
電磁コイルにおいて、サージ吸収器に、該電磁コイルが
電気機器容器に収納されたときこの容器の外部に露出す
る表示片を、設けたものである。
【0025】また第9の発明に係る電磁コイルは、上記
第8の発明に係る電磁コイルにおいて、表示片をサージ
吸収器の係合片と共用させたものである。
【0026】また第10の発明に係る電磁コイルは、上
記電磁コイルにおいて、サージ吸収器を、サージ吸収素
子に吸収器端子を接合したものの外被を絶縁塗装してサ
ージ吸収器本体を形成するとともに、このサージ吸収器
本体に、係合片などを樹脂成形した部材を嵌合させて構
成したものである。
【0027】また第11の発明に係る電磁コイルは、上
記電磁コイルにおいて、サージ吸収器を、サージ吸収素
子に吸収器端子を接合したサージ吸収器本体と、このサ
ージ吸収器本体に設けられる係合片等の部材とを樹脂成
形により各々別体形成し、両者を着脱自在に機械的結合
させて構成したものである。
【0028】また第12の発明に係る電磁コイルは、上
記電磁コイルにおいて、サージ吸収素子に接合された吸
収器端子に、放電ギャップを介して互いに対向する突起
を設けたものである。
【0029】また第13の発明に係る電磁コイルは、上
記電磁コイルにおいて、サージ吸収器に、適応するコイ
ル定格に応じた位置にマッチング凸部またはマッチング
凹部を設けるとともに、コイルスプールに、サージ吸収
器が機械的結合されるときに上記サージ吸収器のマッチ
ング凸部またはマッチング凹部が符合するマッチング凹
部またはマッチング凸部を設けたものである。
【0030】また第14の発明に係る電磁コイルは、上
記第13の発明に係る電磁コイルにおいて、コイルスプ
ールのマッチング凸部またはマッチング凹部を、移動可
能に設けたものである。
【0031】また第15の発明に係る電磁コイルは、上
記第13の発明に係る電磁コイルにおいて、コイルスプ
ールに、複数の電磁コイルの定格に応じたマッチング凹
部またはマッチング凸部を、予め複数個設けておき、こ
の複数個のマッチング凹部またはマッチング凸部を、そ
のコイルスプールに巻装されるコイルの定格に応じたも
の以外のものを埋没または削除するように構成したもの
である。
【0032】また第16の発明に係る電気機器は、上記
電磁コイルを容器に収納して使用する電気機器におい
て、サージ吸収器の巻線側への移動を阻止するリブを上
記容器に設けものである。
【0033】また第17の発明に係る電気機器は、上記
電磁コイルを容器に収納して使用する電気機器におい
て、サージ吸収器がコイル端子またはコイルスプールに
機械的結合される方向の容器壁面に、サージ吸収器が挿
通できる孔を設けたものである。
【0034】
【作用】第1の発明によれば、サージ吸収器と電磁コイ
ルとが着脱自在に機械的及び電気的に結合されるので、
サージ吸収器と電磁コイルの電圧定格のミスマッチによ
る爆発破壊事故を防止することのできるばかりでなく、
サージ吸収器の破損時等において容易にサージ吸収器の
みの取り替えが可能となり、またサージ吸収器の電磁コ
イルへの自動組み込みが容易となる。
【0035】また第2の発明によれば、サージ吸収器の
寸法精度をさほど高めなくても、コイル端子と吸収器端
子との電気的接続が極めて良好なものとなる。
【0036】また第3の発明によれば、吸収器端子をコ
イル端子に接触させるための専用の孔をコイルスプール
に設ける必要がなくなる。
【0037】また第4の発明によれば、電磁コイルにサ
ージ吸収器を設けることによって、これらが収納される
電気機器が大型化することがなく、また巻線時にサージ
吸収器が邪魔になるようなこともない。
【0038】また第5の発明によれば、サージ吸収器及
びコイルスプールの寸法精度をさほど高めなくても、コ
イル端子と吸収器端子との電気的接続が極めて良好なも
のとなる。
【0039】また第6の発明によれば、非常に大きな外
雷サージ等に起因するサージ吸収素子の爆発破壊を防止
できる。
【0040】また第7の発明によれば、サージ吸収器及
びコイルスプールの寸法精度をさほど高めなくても、コ
イル端子と吸収器端子との電気的接続が更に良好なもの
となる。
【0041】また第8の発明によれば、電気機器の外部
からサージ吸収器の有無、サージ吸収器の定格等を確か
めることが出来る。
【0042】また第9の発明によれば、表示専用の表示
片を弾性係合片とは別個に設ける必要がなくなる。
【0043】また第10の発明によれば、サージ吸収器
の薄型化を図ることができる。
【0044】また第11の発明によれば、サージ吸収の
薄型化を図ることができるとともに、サージ吸収器本体
と上記部材とを、その要求される性能に応じて各々別の
合成樹脂を使用することができるようになる。
【0045】また第12の発明によれば、非常に大きな
外雷サージ等に起因するサージ吸収素子の爆発破壊を防
止できる。
【0046】また第13の発明によれば、電磁コイルの
電圧定格に合致しないサージ吸収器の組み込みを阻止で
きる。
【0047】また第14、第15の発明によれば、各コ
イル定格毎にマッチング凸部またはマッチング凹部を持
った複数種類のコイルスプールを用意する必要がなくな
る。
【0048】また第16の発明によれば、サージ吸収器
が電気機器内部に移動するのを阻止できる。
【0049】更にまた第17の発明によれば、電磁コイ
ルを電気機器容器に収納した後に、サージ吸収器をコイ
ル端子またはコイルスプールに機械的及び電気的結合す
ることができるようになるとともに、電気機器の使用時
にサージ吸収器が破損した場合にあっても、電磁コイル
を容器より取り外さなくても、その取り替えが可能とな
る。
【0050】
【実施例】
実施例1.以下この発明の第1の実施例を図1〜図6に
基づいて説明する。図1は電磁コイルとサージ吸収器の
斜視図、図2は図1の紙面裏側より見た同電磁コイルと
サージ吸収器の斜視図、図3はコイル端子をコイルスプ
ールに組み込む途中を示す斜視図、図4はこの電磁コイ
ル及びサージ吸収器が内蔵される電気機器(この実施例
では電磁接触器)の上面図、図5は図4のA−A断面
図、つまり正面断面図、図6はサージ吸収器の構成図を
示す。図4及び図5において、1は取付台、2はケー
ス、3は電磁コイルを示す。4は固定鉄心で、可動鉄心
5と所定の間隙をもって、対向位置に配設されている。
6は上記可動鉄心5に連結された絶縁材料からなるクロ
スバーで、その上部の窓6aには可動接触子8を摺動自
在に保持している。またクロスバー6は、図5において
上下動可能なように上記ケース2により摺動案内されて
いる(図示せず)。7は可動接触子8に接触圧力を付与
するために設けられた接触ばねで、圧縮コイルばねとな
っている。8a、8bは可動接触子8の両端に取り付け
られた可動接点で、固定接点9a、10aと所定の接点
間隙をもって対向配置されている。9、10は端子板
で、各々一端に固定接点9a、10aを接合し他端には
端子ねじ11を螺着している。12はカバーで、接点間
に発生したアークの外部への吹き出しを阻止する。ま
た、13は引外しばねで、クロスバー6と可動鉄心5の
結合体を図5において上方に付勢するよう配設されてい
る。
【0051】電磁コイル3は、図1〜図3の斜視図に示
すとおり、コイルスプール本体14a及びコイル端子支
持部14bを有する樹脂製のコイルスプール14と、上
記コイルスプール本体14aに巻装された巻線15と、
このコイルスプール本体14aの巻き軸線と直交する方
向に延在するようコイルスプール14に取り付けられ、
巻線15の巻始めと電気的接続される巻始めコイル端子
16と、巻始めコイル端子16の延在方向と略同方向に
且つ略平行に延在するようコイルスプール14に取り付
けられ、巻線15の巻終りと電気的接続される巻終りコ
イル端子17とで構成されている。
【0052】また、コイルスプール14のコイル端子支
持部14bは、巻始めコイル端子16を挿入する溝14
c及びこの溝14cに連通する係合孔14dを有し、コ
イルスプール本体14aにこのコイルスプール本体14
aの巻き軸線と直交する方向に延在するよう一体成形さ
れた第1の柱状部14eと、巻終りコイル端子17を挿
入する溝14f及びこの溝14fに連通する係合孔14
gを有し、コイルスプール本体14aに、第1の柱状部
14eと同方向に且つ略平行に延在するよう一体成形さ
れた第2の柱状部14hと、溝14c,14fに連通し
各コイル端子16、17を挿入する溝及びこの溝に連通
する係合孔14i,14jを有し、上記第1、第2の柱
状部14e,14hの先端を連結するよう一体成形され
た連結部14kと、この連結部14kに一体成形された
バリア部14lとを備えており、可動鉄心5が嵌まり込
める空間部Cを形成するとともに、バリア部14lによ
り各コイル端子16、17の先端部間の絶縁の役目もな
すように構成されている。
【0053】また、コイル端子支持部14bの連結部1
4kには、後述するサージ吸収器18の表示部を兼ねる
係合片18iを挿入できる表示窓14mと、この表示窓
14mの側壁に形成された一個の係合突起14nと、こ
の係合突起14nと壁を介して対向する側壁(連結部の
巻線側側壁)に形成された2個の係合突起14o,14
pと、巻線15のコイル定格に応じた位置に形成された
切り欠き部(マッチング凹部)14qとを有している。
【0054】また、巻終りコイル端子17は、図3に示
すように、互いに反対方向に突出するように形成された
2個の突起17aと、巻線15の巻終りの端末が電気的
接続される突出片17bと、先端に形成され、端子ねじ
11が螺合する雌ねじ孔17cとを備えている。また巻
始めコイル端子16も、巻終りコイル端子17と同様構
成となっており、互いに反対方向に突出するように形成
された2個の突起と、巻線15の巻始めの端末が電気的
接続される突出片16bと、先端に形成され、端子ねじ
11が螺合する雌ねじ孔16cとを備えている。
【0055】そして巻終りコイル端子17は、コイル端
子支持部14bの溝14fに挿入したとき、その突起1
7aがコイル端子支持部14bの係合孔14g,14j
に係合して抜け止め保持され、またこのとき雌ねじ孔1
7cがコイル端子支持部14bの第2の柱状部14hよ
り露出する。また巻始めコイル端子16も、巻終りコイ
ル端子17と同様に、コイル端子支持部14bの溝14
cに挿入したとき、互いに反対方向に突出するように形
成された2個の突起が、コイル端子支持部14bの係合
孔14d,14iに係合して抜け止め保持され、またこ
のとき雌ねじ孔16cがコイル端子支持部14bの第1
の柱状部14eより露出する。そしてコイル端子16,
17の先端部間がコイル端子支持部14bのバリア部1
4lにて絶縁され、且つ上記巻線15の巻始め及び巻終
りの端末が各々突出片16b,17bに電気的に接続さ
れる。なお、30は巻線15を保護ならびに絶縁する表
装テープである。
【0056】また、18はサージ吸収器で、図6に詳細
に示すとおり、例えばバリスタ等の電圧依存形抵抗素子
あるいはコンデンサと抵抗の直列回路等からなるサージ
吸収素子18aに、吸収器端子18b,18cが電気的
に接合されてサージ吸収器本体が構成されており、且つ
このサージ吸収器本体は、機械的強度が高く且つ耐熱性
が良好なフェノール、ポリブチレンテレフタレート等の
成形樹脂18dにより、吸収器端子18b,18cの先
端18e,18fが成形樹脂18dより突出するようそ
の外被が形成されているとともに、吸収器端子18b,
18cの位置が固定され相互の絶縁が確保されている。
【0057】成形樹脂18dはまた、同時成形で弾性係
合片18g,18h,18iと、弾性係合片18iと一
体化された表示片18jと、上記コイル端子支持部14
bの切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌合する箇
所に位置する突起(マッチング凸部)18kとを形作っ
ている。なお、弾性係合片18g,18h,18i内に
形成された係合窓18l,18m,18nは、コイル端
子支持部14bの係合突起14n,14o、14pに係
合し、サージ吸収器18をコイルスプール14に機械的
に結合するよう作用する。また表示片18jには、サー
ジ吸収器20の電圧定格の仕様が文字あるいは色表示で
示されている。
【0058】また、このサージ吸収器18は、電磁コイ
ル3を取付台1に収納する前に電磁コイル3に組み込ま
れる。この組み込みは、図示しないが一般的に自動組立
機械を用いて、サージ吸収器18を、その弾性係合片1
8g,18h,18iの弾性力に抗して一方向から、即
ち矢印B方向から押し込み、弾性係合片18g,18
h,18i内に形成された係合窓18l,18m,18
nをコイルスプール14の係合突起14n,14o、1
4pに各々係合させとともに、突起(マッチング凸部)
18kをコイル端子支持部14bの切り欠き部(マッチ
ング凹部)14qに嵌合させることにより行なわれる。
またこのとき、吸収器端子18b,18cの先端18
e,18fが、コイルスプール14の係合孔14i,1
4gを通じて各コイル端子16,17に接触し、吸収器
端子18b,18cと各コイル端子16,17とが電気
的接続される。
【0059】なおこの組み込み時、サージ吸収器18に
は、コイル端子支持部14bの切り欠き部(マッチング
凹部)14qに嵌合する箇所に位置する突起(マッチン
グ凸部)18kが形成されているので、電磁コイル3の
電圧定格に合致しないサージ吸収器18を組み込もうと
しても、その突起(マッチング凸部)18kがコイル端
子支持部14bの切り欠き部(マッチング凹部)14q
に嵌合せず、弾性係合片18g,18h,18i内に形
成された係合窓18l,18m,18nがコイルスプー
ル14の係合突起14n,14o、14pに係合するこ
とができないので、電磁コイル3の電圧定格に合致しな
いサージ吸収器18の組み込みが阻止される。
【0060】そしてこのようにサージ吸収器18と一体
化された電磁コイル3は、図5に示すように取付台1内
に収納されるが、この収納時、コイルスプール14の連
結部14kが取付台1外に露出し、サージ吸収器18
が、取付台1内に形成されたリブ1cと取付台1壁面と
で構成された凹部1bに位置するよう収納される。
【0061】またこのとき、コイルスプール14の連結
部14kが取付台1外に露出されるので、コイルスプー
ル14の表示窓14mに挿入された表示片18jが、電
磁接触器(電気機器)の外部からコイルスプールの表示
窓14mを通して見える、即ち電磁接触器(電気機器)
の外部から表示片18jの有無によりサージ吸収器18
の有無を確かめることが出来る。また、表示片18jの
上面にはサージ吸収器18の電圧定格の仕様が文字ある
いは色表示で示されているので、電気機器の外部からサ
ージ吸収器18の定格を確かめられる。
【0062】また、サージ吸収器18が、取付台1内に
形成されたリブ1cと取付台1壁面とで構成された凹部
1bに位置するよう収納されるので、リブ1cによりサ
ージ吸収器18が可動鉄心5側に移動するのをリブ1c
により阻止される。なおまた、コイルスプール14の表
示窓14mに挿入された表示片18jが、電磁接触器
(電気機器)の外部から見えるよう、コイルスプールに
表示窓14mを形成しているので、その表示窓14mか
ら異物が入る懸念があるが、仮に異物が表示窓14mに
入っても、大きい異物は表示片18jにてそれより内部
へ入るのを阻止され、また小さい異物はリブ1cにてそ
れより内部へ入るのを阻止される。
【0063】また、サージ吸収器18の電磁コイル3へ
の組み込みが自動化できるよう、吸収器端子18b,1
8cとコイル端子16,17とを接触させて両者を電気
的接続しているが、サージ吸収器18を、その弾性係合
片18g,18h,18iと係合突起14n,14o、
14pとを用いてコイルスプール14に機械的結合して
いるので、可動鉄心5が固定鉄心4に対し接離するとき
に生じる振動により吸収器端子18b,18cとコイル
端子16,17との電気的接触が離れる懸念はない。
【0064】また、サージ吸収器18が使用中に破損し
た場合にあっても、サージ吸収器18を、その弾性係合
片18g,18h,18iを用いてコイルスプール14
に機械的結合しているので、その弾性係合片18g,1
8h,18iを変形させてコイルスプール14の係合突
起14n,14o、14pとの係合を外すだけでサージ
吸収器18の取り替えができ、サージ吸収器18の取り
替え作業性がよい。
【0065】また、吸収器端子18b,18cをコイル
端子16,17に接触させるため、コイル端子16,1
7をコイルスプール14に固定するための係合孔14
i,14jを用いているので、即ちこの係合孔14i,
14jに、吸収器端子18b,18cを挿入してコイル
端子16,17に接触させているので、吸収器端子18
b,18cをコイル端子16,17に接触させるための
専用の孔をコイルスプール14に設ける必要がない。こ
のことは、ひいてはコイルスプール14の成形型の簡素
化等に繋がる。
【0066】また、電磁コイル3にサージ吸収器18を
設ける位置として、デッドスペースとなる位置、即ち各
コイル端子16,17と巻線15側部とで構成される空
間部を用いているので、電磁コイル3にサージ吸収器1
8を設けることによって、これらが収納される電気機器
が大型化することはない。
【0067】更にまた、サージ吸収器18の表示片18
jを、サージ吸収器18を電磁コイル3に着脱自在に機
械的結合するための弾性係合片18iに設けているの
で、表示専用の表示片を弾性係合片18iとは別個に設
ける必要がない。このことは、ひいてはサージ吸収器1
8の成形型の簡素化等に繋がる。
【0068】実施例2.次にこの発明の第2の実施例を
図7を用いて説明する。図7はコイル端子が3個ある場
合、即ち、電磁接触器の電源側(矢印P)から巻線15
に接続する線が2本配線される場合と、電源側と負荷側
(矢印Q)とから各々1本配線がきている場合の両方に
対応できるようコイル端子を配置した例を示す。巻終り
コイル端子17には、矢印P側に第1の電線接続部17
dと、その反対側(矢印Q側)に、第1の電線接続部1
7dと連続した第2の電線接続部17eの計2箇所の電
線接続部を持ち、その各々先端に端子ねじ11が螺合す
る雌ねじ孔17cが設けられているとともに、中間位置
に巻線15の巻終り端末が電気的接続される突出片17
bが設けられている。またこの巻終りコイル端子17の
第2の電線接続部17eは、コイルスプール本体14a
に形成された溝に挿入されて保持されている。なお、そ
の他の構成は第1の実施例と実質的に同様であるので、
説明を省略する。この第2の実施例も、第1の実施例と
同様の効果を奏する。
【0069】実施例3.次にこの発明の第3の実施例を
図8を用いて説明する。図8はコイル端子を対角上の2
点に配置した例を示す。巻終りコイル端子17は、巻始
めコイル端子16に対し対角上に配置されており、第1
の実施例の巻終りコイル端子17と同様に、互いに反対
方向に突出するように形成された2個の突起(図示せ
ず)と、巻線15の巻終りの端末が電気的接続される突
出片17bと、先端に形成され、端子ねじ11が螺合す
る雌ねじ孔17cとを備えている。そしてこの巻終りコ
イル端子17は、コイルスプール本体14aに形成され
た溝14rに挿入したとき、上記一方の突起がコイルス
プール14に形成された係合孔14sに係合するととも
に、他方の突起がコイルスプール14に形成された係合
孔に係合して抜け止め保持される。またこのとき雌ねじ
孔17cがコイルスプール14より露出するとともに、
上記巻線15の巻終りの端末が突出片17bに電気的に
接続される。
【0070】一方、サージ吸収器18には、その吸収器
端子18bが、第1の実施例の吸収器端子18bの位置
とは異なった位置、即ちコイルスプール14に形成され
た係合孔14sに挿入でき巻終りコイル端子17に電気
的接触できる位置に設けられている。なお、その他の構
成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明を省
略する。この第3の実施例も、第1の実施例と同様の効
果を奏する。
【0071】実施例4.次にこの発明の第4の実施例を
図9を用いて説明する。図9はサージ吸収器18を、コ
イル端子支持部14bの上部に配置する例を示す。コイ
ル端子支持部14bの第1、第2の柱状部14e,14
hには、各コイル端子16,17に連通する溝14tが
各々設けられているとともに、内壁部の互いに対向する
位置に、係合突起14oが各々設けられている。また、
コイル端子支持部14bの連結部14kの上面には、巻
線15のコイル定格に応じた位置に形成された切り欠き
部(マッチング凹部)14qが形成されている。
【0072】一方、サージ吸収器18には、コイル端子
支持部14bの係合突起14oに弾性係合する、窓部1
8o,18pを有する弾性係合片18q,18rと、コ
イル端子支持部14bの溝14tに挿入され、各コイル
端子16,17にその先端が接触して電気的接続される
吸収器端子18b,18cと、コイル端子支持部14b
の切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌合する突起
(マッチング凸部)(図示せず)とが設けられている。
そしてこのサージ吸収器18は、その弾性係合片18
q,18rをコイル端子支持部14bの係合突起14o
に弾性係合させることにより、コイル端子支持部14b
に機械的結合されるとともに、吸収器端子18b,18
cがコイル端子支持部14bの溝14tに挿入され、そ
の先端が各コイル端子16,17に接触して電気的接続
され、且つ上記突起(マッチング凸部)がコイル端子支
持部14bの切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌
合する。なお、その他の構成は第1の実施例と実質的に
同様であるので、説明を省略する。この第4の実施例
も、第1の実施例と比べ電磁コイル3のデッドスペース
の有効活用の点で劣るものの、第1の実施例と同様の効
果を奏する。
【0073】実施例5.次にこの発明の第5の実施例を
図10を用いて説明する。図に示すように、吸収器端子
18b,18cの成形樹脂18dより突出する部分の根
本部に、導電性コイルばね18s,18tが嵌合する凹
部18u,18vが形成されている。またこの吸収器端
子18b,18cの凹部18u,18vにコイルばね1
8s,18tが吸収器端子18b,18cより外れない
よう嵌合されて、このコイルばね18s,18tが吸収
器端子18b,18cに半田付け無しに電気的に接続さ
れる。
【0074】そして、サージ吸収器18がコイルスプー
ル14に結合される際、図10(b)に示すように、こ
のコイルばね18s,18tは上記コイルスプールの係
合孔14i、14jを通じて巻始めコイル端子16なら
びに巻終りコイル端子17に接触し、電磁コイル巻線1
5に並列に電気接続される。なお、このときコイルばね
18s,18tは図10(a)の矢印Cの方向に弾性変
形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子16ならびに巻
終りコイル端子17との接触圧力となる。また、その他
の構成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明
を省略する。このように構成すると、サージ吸収器1
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。なお、コ
イルばね18s,18tの替りに板ばねを吸収器端子1
8b,18cに溶接等にて固定しても同様の効果を奏す
る。
【0075】実施例6.次にこの発明の第6の実施例を
図11を用いて説明する。即ち図に示すように、吸収器
端子18b,18cが、導電性の板状ばね材により略コ
字状に形成されている。そして、サージ吸収器18がコ
イルスプール14に結合される際、図11(b)に示す
ように、この吸収器端子18b,18cは上記コイルス
プールの係合孔14i、14jを通じて巻始めコイル端
子16ならびに巻終りコイル端子17に接触し、電磁コ
イル巻線15に並列に電気接続される。なお、このとき
吸収器端子18b,18cは弾性変形し、そのばね圧力
が巻始めコイル端子16ならびに巻終りコイル端子17
との接触圧力となる。また、その他の構成は第1の実施
例と実質的に同様であるので、説明を省略する。
【0076】このように構成すると、サージ吸収器1
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。なお、導
電性のばね材により略コ字状に形成さた吸収器端子18
b,18cを、図11(c)に示すように、双極子とな
るよう分割すれば、一方の吸収器端子片が仮に各コイル
端子16,17に接触しなくても、他方の吸収器端子片
が接触する可能性が高まるので、各コイル端子16,1
7と吸収器端子18b,18cとの電気的接続信頼性が
更に高まる。なおまた、吸収器端子18b,18cその
ものを、コイルばねで構成しても同様の効果を奏する。
【0077】実施例7.次にこの発明の第7の実施例を
図12を用いて説明する。即ち図に示すように、吸収器
端子18b,18cが、導電性の板状ばね材により略逆
U字状に形成されているとともに、各コイル端子16,
17に、この略逆U字状吸収器端子18b,18cが挿
入される貫通孔16f,17fが形成されている。そし
て、サージ吸収器18がコイルスプール14に結合され
る際、図12(b)に示すように、この吸収器端子18
b,18cは上記コイルスプールの係合孔14i、14
jを通じて巻始めコイル端子16ならびに巻終りコイル
端子17の貫通孔16f,17fに挿入されてこの貫通
孔16f,17fの内壁に接触し、電磁コイル巻線15
に並列に電気接続される。なお、このとき吸収器端子1
8b,18cは弾性変形し、そのばね圧力が巻始めコイ
ル端子16ならびに巻終りコイル端子17との接触圧力
となる。また、その他の構成は第1の実施例と実質的に
同様であるので、説明を省略する。
【0078】このように構成すると、サージ吸収器1
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなり、更に吸収
器端子18b,18cを各コイル端子16、17の貫通
孔16f,17fに挿入する際、吸収器端子18b,1
8cが貫通孔16f,17fの内壁を摺動するため、貫
通孔16f,17fの内壁に形成された酸化膜が除去さ
れ、その接触信頼性が更に向上する。
【0079】なお、導電性のばね材により略逆U字状に
形成さた吸収器端子18b,18cを、図12(c)に
示すように、双極子となるよう分割すれば、一方の吸収
器端子片が仮に各コイル端子16,17に接触しなくて
も、他方の吸収器端子片が接触する可能性が高まるの
で、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続信頼性が更に高まる。
【0080】実施例8.次にこの発明の第8の実施例を
図13を用いて説明する。即ち図に示すように、コイル
スプール14のつば部に、係合溝14u及び係合孔14
wを有する第1の係合片(第1のマッチング凹部)14
yと、係合溝14v及び係合孔14xを有する第2の係
合片(第2のマッチング凹部)14zとを、Y方向にス
ライド自在に設けている。なお、第1、第2の係合片1
4y,14zは、コイルスプール14に巻線されたと
き、巻線された巻線15のコイル定格に応じた位置に、
スライドできないよう接着剤等で固定される。
【0081】一方、サージ吸収器18には、その底部
に、第1、第2の係合片14y,14zの係合溝14
u,14v及び係合孔14w,14xに各々係合する第
1、第2の略U字状弾性係合片(第1、第2のマッチン
グ凸部)18w,18xを、一体成形している。
【0082】そして、サージ吸収器18がコイルスプー
ル14に結合される際、吸収器端子18b,18cが、
上記コイルスプール14の係合孔14i、14jに挿入
されるとともに、第1、第2の略U字状弾性係合片18
w,18xが、第1、第2の係合片14y,14zの係
合溝14u,14vに、また係合爪18y,18zが係
合孔14w,14xに各々係合し、この第1、第2の略
U字状弾性係合片18w,18xの弾性力により、サー
ジ吸収器18全体が各コイル端子16,17側に押圧さ
れて、吸収器端子18b,18cが、各コイル端子1
6,17に電気的接触して電磁コイル巻線15に並列に
電気接続される。なお、その他の構成は第1の実施例と
実質的に同様であるので、説明を省略する。
【0083】このように構成すると、サージ吸収器1
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。また、第
1、第2の係合片14y,14zが、コイルスプール1
4に巻線されたとき、巻線された巻線15のコイル定格
に応じた位置に、スライドできないよう接着剤等で固定
されるので、サージ吸収器18のコイルスプール14へ
の組み込み時、電磁コイル3の電圧定格に合致しないサ
ージ吸収器18を組み込もうとしても、その第1、第2
の略U字状弾性係合片18w,18xが、第1、第2の
係合片14y,14zに嵌合せず、よって電磁コイル3
の電圧定格に合致しないサージ吸収器18の組み込みが
阻止される。更にまた、マッチング凸部またはマッチン
グ凹部として機能する第1、第2の係合片14y,14
zが予めスライド可能に設けられているので、各コイル
定格毎に、第1、第2の係合片14y,14zを持った
複数種類のコイルスプール14を用意する必要がなくな
る。
【0084】実施例9.次にこの発明の第9の実施例を
図14を用いて説明する。即ち図に示すように、吸収器
端子18b,18cが、導電性の板状ばね材により、中
央部に係合凹部118aを有する略逆U字状に形成され
ているとともに、各コイル端子16,17に、この略逆
U字状吸収器端子18b,18cが挿入される貫通孔1
6f,17fが形成されている。
【0085】そして、サージ吸収器18がコイルスプー
ル14に結合される際、図14(b)に示すように、こ
の吸収器端子18b,18cは上記巻始めコイル端子1
6ならびに巻終りコイル端子17の貫通孔16f,17
fに挿入されてこの貫通孔16f,17fの内壁に接触
して電磁コイル巻線15に並列に電気接続されるととも
に、係合凹部118aが貫通孔16f,17fの内壁に
係合して、この吸収器端子18b,18c自身が第1の
実施例における弾性係合片18g,18h,18iの役
目をしてサージ吸収器18を各コイル端子16,17に
機械的結合する。なお、このとき吸収器端子18b,1
8cは弾性変形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子1
6ならびに巻終りコイル端子17との接触圧力及び各コ
イル端子16,17とサージ吸収器18との機械的結合
力となる。なお、その他の構成は第1の実施例と実質的
に同様であるので、説明を省略する。
【0086】このように構成すると、サージ吸収器18
の寸法精度をさほど高めなくても、各コイル端子16,
17と吸収器端子18b,18cとの電気的接続が極め
て良好なものとなり、更に吸収器端子18b,18cを
各コイル端子16、17の貫通孔16f,17fに挿入
する際、吸収器端子18b,18cが貫通孔16f,1
7fの内壁を摺動するため、貫通孔16f,17fの内
壁に形成された酸化膜が除去され、その接触信頼性が更
に向上する。また、サージ吸収器18に、第1の実施例
に示すような弾性係合片18g,18h,18iを設け
る必要がなくなる。このことは、ひいてはサージ吸収器
18の成形型の簡素化等に繋がる。
【0087】なお、導電性のばね材により略逆U字状に
形成さた吸収器端子18b,18cを、図14(c)に
示すように、双極子となるよう分割すれば、一方の吸収
器端子片が仮に各コイル端子16,17に接触しなくて
も、他方の吸収器端子片が接触する可能性が高まるの
で、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続信頼性が更に高まる。
【0088】実施例10.次にこの発明の第10の実施
例を図15を用いて説明する。即ち図に示すように、コ
イルスプール14の連結部14kに、コイルスプール1
4に巻線される複数のコイル定格に応じた位置に複数の
マッチング凸部114a,114b,114cを予め設
けている。この複数のマッチング凸部114a,114
b,114cは、コイルスプール14に巻線されたと
き、その巻線されたコイル定格に応じたマッチング凸部
のみを残し、その他のマッチング凸部が削除される。例
えば、マッチング凸部114bが、その巻線されたコイ
ル定格に応じたマッチング凸部である場合、マッチング
凸部114bのみを残し、その他のマッチング凸部11
4a,114cが削除される。
【0089】このように構成すると、サージ吸収器18
のコイルスプール14への組み込み時、電磁コイル3の
電圧定格に合致しないサージ吸収器18を組み込もうと
しても、そのサージ吸収器18のマッチング凹部118
bが、コイルスプール14のマッチング凸部に嵌合せ
ず、弾性係合片18g,18h,18i内に形成された
係合窓18l,18m,18nがコイルスプール14の
係合突起14n,14o、14pに係合することができ
ないので、電磁コイル3の電圧定格に合致しないサージ
吸収器18の組み込みが阻止されるとともに、各コイル
定格毎にマッチング凸部を持った複数種類のコイルスプ
ール14を用意する必要がなくなる。なお、コイルスプ
ール14の複数のマッチング凸部114a,114b,
114cを複数のマッチング凹部とするとともに、サー
ジ吸収器18のマッチング凹部118bをマッチング凸
部とし、コイルスプール14における巻線されたコイル
定格に応じたマッチング凹部のみを残し、その他のマッ
チング凹部を埋設するように構成しても、同様の効果を
奏する。
【0090】実施例11.次にこの発明の第11の実施
例を図16を用いて説明する。図16(a)はこの発明
の第11の実施例に係る電磁コイルのサージ吸収器の分
解斜視図、図16(b),(c)はサージ吸収器本体の
構造図を示す。図において、118cはサージ吸収器本
体で、サージ吸収素子18aに組合わせ孔118dを有
する吸収器端子18b,18cが電気的に接合されると
共に、この接合体に粉体による絶縁塗装(エポキシ樹脂
等が用いられる)118eでその外被が形成され、且つ
吸収器端子18b,18cの位置が固定され相互の絶縁
が確保されている。
【0091】118fはヒンジ構成のカバーで、弾性係
合片18g,18h,18iを有しており、弾性係合片
18g,18h,18i内に形成された係合窓18l,
18m,18nで、コイルスプールの係合突起14n,
14o,14pに係合し結合するよう構成されている。
またカバー118fの下部には組み合わせ用突起対11
8gが形成されており、吸収器端子18b,18cに設
けられた組合わせ孔118dと嵌合するとともに、吸収
器端子18b,18cをカバー118fにて挟み込むこ
とにより、カバー118fと粉体塗装されたサージ吸収
器本体118cとを一体化している。なお、その他の構
成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明を省
略する。このように構成することにより、サージ吸収器
18の薄型化を図ることができるようになる。
【0092】実施例12.次にこの発明の第12の実施
例を図17を用いて説明する。図17はこの発明の第1
2の実施例に係る電磁コイルのサージ吸収器の分解斜視
図を示し、図中、118hはサージ吸収器本体で、サー
ジ吸収素子に吸収器端子18b,18cを電気的に接合
すると共に、この接合体に機械的強度が高く且つ耐熱性
が良好なフェノール、ポリブチレンテレフタレート等の
成形樹脂18dでその外被が形成されるとともに、吸収
器端子18b,18cの位置が固定され相互の絶縁が確
保されている。また、このサージ吸収器本体118hに
は、吸収器端子18b,18c間の絶縁距離を増加させ
る役目をも兼用する組合わせ用凹部118iが成形時に
同時形成されている。
【0093】また118jは弾性が良好なナイロン等の
合成樹脂で成形されたカバーで、弾性係合片18g,1
8h,18iと、サージ吸収器本体118hの組合わせ
用凹部118iに係合する組み合わせ用突起条118k
とを有している。そしてこのカバー118jは、その組
み合わせ用突起条118kがサージ吸収器本体118h
の組合わせ用凹部118iに係合することにより、サー
ジ吸収器18を構成する。なお、その他の構成は第1の
実施例と実質的に同様であるので、説明を省略する。
【0094】このようにサージ吸収器18を、サージ吸
収器本体118hとカバー118jとを個別に形成して
構成することにより、サージ吸収器本体118hとカバ
ー118jとを、その要求される性能に応じて各々別の
合成樹脂を使用することができるようになり、即ち、サ
ージ吸収器本体118hの成形用合成樹脂として、機械
的強度が高く且つ耐熱性が良好なフェノール、ポリブチ
レンテレフタレート等の合成樹脂を、またカバー118
jの成形用合成樹脂として、弾性が良好で且つ色が豊富
なナイロン等の合成樹脂を使用することができるように
なる。このこの結果、電気的及び機械的に良好なサージ
吸収器18を得ることができるようになる。
【0095】また、カバー118jとして、色が豊富な
ナイロン等の合成樹脂を使用することができるようにな
るので、カバー118jをコイル定格に応じて色分けで
きるようになる。また、成形型が簡素化されるので成形
が容易となり、また組合わせ用凹部118iが吸収器端
子18b,18c間の絶縁距離を増加させる役目をも兼
用するので、サージ吸収器18自体を小形化することも
可能である。
【0096】実施例13.次にこの発明の第13の実施
例を図18を用いて説明する。図18はこの発明の第1
3の実施例に係る電磁コイルのサージ吸収器の構造図を
示し、図に示すように、吸収器端子18b,18cの成
形樹脂18dより突出する部分の根本部に、第5の実施
例で示したように各コイル端子16,17に弾性的に電
気的接触するコイルばね18s,18tが嵌合する凹部
18u,18vを形成するとともに、この吸収器端子1
8b,18cの凹部18u,18vに、溶融点の低い金
属で構成されたコイルばね18s,18tを吸収器端子
18b,18cより外れないよう嵌合させることによ
り、この溶融点の低い金属で構成されたコイルばね18
s,18tが非常に大きな外雷サージ或は電圧定格の間
違い等に起因するサージ吸収素子18aの爆発破壊を防
止するためのヒューズの役割を果たすように構成されて
いる。
【0097】なお、非常に大きな外雷サージ或は電圧定
格の間違い等に起因するサージ吸収素子18aの爆発破
壊を防止するためには、図18に示すように、吸収器端
子18b,18cに狭小部分118l,118mを設け
るとともに、吸収器端子18b,18cを溶融点の低い
金属で構成し、もってこの吸収器端子18b,18cが
ヒューズの役割を果たすように構成してもよい。
【0098】実施例14.また、非常に大きな外雷サー
ジに起因するサージ吸収素子18aの爆発破壊を防止す
るためには、図19に示すように、吸収器端子18b,
18cに、所定の放電ギャップを介して対向する突起1
18n,118oを設け、非常に大きな外雷サージを、
突起118n,118o間で放電させるように構成して
もよい。
【0099】実施例15.最後にこの発明の第15の実
施例について図20を用いて説明する。即ち、この実施
例は、図より明らかなように、サージ吸収器18がコイ
ル端子16,17またはコイルスプール14に機械的結
合される方向の取付け台1壁面に、サージ吸収器18が
挿通できる孔1dを設けたものである。このように構成
することにより、電磁コイル3を電気機器容器に収納し
た後に、サージ吸収器18をコイル端子16,17また
はコイルスプール14に機械的及び電気的結合すること
ができるようになる。また、電気機器の使用時にサージ
吸収器18が破損した場合にあっても、電磁コイル3を
取付け台1より取り外さなくても、その取り替えが可能
となる。
【0100】実施例16.またこの発明は、上記説明し
た各実施例を適宜組み合せることも可能である。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明によれ
ば、コイルスプールと、このコイルスプールに巻装され
る巻線と、上記コイルスプールに取り付けられ、上記巻
線と電気的接続されるコイル端子と、このコイル端子に
電気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイルに
おいて、上記サージ吸収器を、上記コイルスプールまた
はコイル端子に着脱自在に機械的結合するとともに、上
記コイル端子に上記サージ吸収器の吸収器端子を接触さ
せてコイル端子と吸収器端子とを電気的接続したので、
サージ吸収器と電磁コイルの電圧定格のミスマッチによ
る爆発破壊事故を防止することのできるばかりでなく、
サージ吸収器の破損時等において容易にサージ吸収器の
みの取り替えが可能となり、またサージ吸収器の電磁コ
イルへの自動組み込みが容易な電磁コイルを得ることが
できる。
【0102】また第2の発明によれば、サージ吸収器の
吸収器端子を弾性及び係合部を有するものとし、このサ
ージ吸収器を、その吸収器端子をコイル端子に係合させ
ることにより、コイル端子に一方向から着脱自在に機械
的結合するとともに、電気的接続したので、上記第1の
発明の効果に加え、サージ吸収器の寸法精度をさほど高
めなくても、コイル端子と吸収器端子との電気的接続が
極めて良好なものとなるとともに、サージ吸収器に係合
片を設ける必要がなくなるという効果を奏する。
【0103】また第3の発明によれば、コイルスプール
を、巻線が巻回されるコイルスプール本体と、コイル端
子が挿入される溝部及びこの溝部に連通する孔を有する
コイル端子支持部とを備えるものとし、一方、コイル端
子に、このコイル端子をコイル端子支持部の溝部に挿入
したとき、上記孔に係合してコイル端子の抜け止めをな
す係合部を設け、且つサージ吸収器を、上記コイルスプ
ールに、上記サージ吸収器またはコイルスプールに設け
た弾性係合片により、着脱自在に機械的結合するととも
に、上記サージ吸収器から突出させた吸収器端子を、上
記孔に挿入して上記コイル端子に電気的接触させたの
で、上記第1の発明の効果に加え、吸収器端子をコイル
端子に接触させるための専用の孔をコイルスプールに設
ける必要がなくなり、ひいてはコイルスプール14の成
形型の簡素化等を行うことができるという効果を奏す
る。
【0104】また第4の発明によれば、サージ吸収器
を、コイルスプールまたはコイル端子に、コイル端子と
巻線側部とで形成される空間部、即ちデッドスペースに
位置するよう着脱自在に機械的結合したので、上記第1
の発明の効果に加え、電磁コイルにサージ吸収器を設け
ることによって、これらが収納される電気機器が大型化
することはなく、また巻線時にサージ吸収器が邪魔にな
らないという効果を奏する。
【0105】また第5の発明によれば、サージ吸収器か
ら突出させた吸収器端子に導電性のコイルばねまたは板
ばねを装着、あるいはサージ吸収器の吸収器端子を導電
性のコイルばねまたは板ばねで形成し、上記コイルばね
または板ばねをコイル端子に電気的接触させたので、上
記効果に加え、サージ吸収器及びコイルスプールの寸法
精度をさほど高めなくても、コイル端子と吸収器端子と
の電気的接続が極めて良好なものとなるという効果を奏
する。
【0106】また第6の発明によれば、コイルばねまた
は板ばねを低融点金属材より構成したので、第5の発明
の効果に加え、簡単な構成で外雷サージ等に起因するサ
ージ吸収素子の破壊を防止できるという効果を奏する。
【0107】また第7の発明によれば、板ばねを双極状
に分割したので、上記効果に加え、サージ吸収器及びコ
イルスプールの寸法精度をさほど高めなくても、コイル
端子と吸収器端子との電気的接続信頼性が更に良好なも
のとなるという効果を奏する。
【0108】また第8の発明によれば、電磁コイルが電
気機器容器に収納されたときこの容器の外部に露出する
表示片を、サージ吸収器に設けたので、上記効果に加
え、電気機器の外部からサージ吸収器の有無、サージ吸
収器の定格等を確かめることが出来るという効果を奏す
る。
【0109】また第9の発明によれば、表示片をサージ
吸収器の係合片と共用させたので、上記効果に加え、表
示専用の表示片を弾性係合片とは別個に設ける必要がな
くなり、ひいてはサージ吸収器の成形型の簡素化等を行
うことができるという効果を奏する。
【0110】また第10の発明によれば、サージ吸収器
を、サージ吸収素子に吸収器端子を接合したものの外被
を絶縁塗装してサージ吸収器本体を形成するとともに、
このサージ吸収器本体に、係合片などを樹脂成形した部
材を嵌合させて形成したので、上記効果に加え、サージ
吸収器の薄型化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0111】また第11の発明によれば、サージ吸収器
を、サージ吸収素子に吸収器端子を接合したサージ吸収
器本体と、このサージ吸収器本体に設けられる係合片等
の部材とを樹脂成形により各々別体形成し、両者を着脱
自在に機械的結合させて構成したので、上記効果に加
え、サージ吸収器本体と上記部材とを、その要求される
性能に応じて各々別の合成樹脂を使用することができる
ようになり、電気的及び機械的に良好なサージ吸収器を
得ることができるようになるという効果を奏する。
【0112】また第12の発明によれば、サージ吸収素
子に接合された吸収器端子に、放電ギャップを介して互
いに対向する突起を設けので、簡単な構成で外雷サージ
に起因するサージ吸収素子の破壊を防止できるという効
果を奏する。
【0113】また第13の発明によれば、サージ吸収器
に、適応するコイル定格に応じた位置にマッチング凸部
またはマッチング凹部を設けるとともに、コイルスプー
ルに、サージ吸収器が機械的結合されるときに上記サー
ジ吸収器のマッチング凸部またはマッチング凹部が符合
するマッチング凹部またはマッチング凸部を設けたの
で、上記効果に加え、電磁コイルの電圧定格に合致しな
いサージ吸収器の組み込みを阻止できるという効果を奏
する。
【0114】また第14の発明によれば、コイルスプー
ルのマッチング凸部またはマッチング凹部を、移動可能
に設けているので、上記効果に加え、各コイル定格毎に
マッチング凸部またはマッチング凹部を持った複数種類
のコイルスプールを用意する必要がなくなるという効果
を奏する。
【0115】また第15の発明によれば、コイルスプー
ルには、複数の電磁コイルの定格に応じたマッチング凹
部またはマッチング凸部が、予め複数個設けられてお
り、この複数個のマッチング凹部またはマッチング凸部
は、そのコイルスプールに巻装されるコイルの定格に応
じたもの以外のものが埋没または削除されるので、上記
効果に加え、各コイル定格毎にマッチング凸部またはマ
ッチング凹部を持った複数種類のコイルスプールを用意
する必要がなくなるという効果を奏する。
【0116】また第16の発明によれば、電磁コイルを
容器に収納して使用する電気機器において、サージ吸収
器の巻線側への移動を阻止するリブを上記容器に設けた
ので、上記効果に加え、サージ吸収器が内部に移動する
のを阻止でき、サージ吸収器の内部への移動による電気
機器の故障を防止できるという効果を奏する。
【0117】また第17の発明によれば、サージ吸収器
がコイル端子またはコイルスプールに機械的結合される
方向の容器壁面に、サージ吸収器が挿通できる孔を設け
たので、上記効果に加え、電磁コイルを電気機器容器に
収納した後に、サージ吸収器をコイル端子またはコイル
スプールに機械的及び電気的結合することができるよう
になるとともに、電気機器の使用時にサージ吸収器が破
損した場合にあっても、電磁コイルを容器より取り外さ
なくても、その取り替えが可能となるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電磁コイルとサー
ジ吸収器の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る電磁コイルとサー
ジ吸収器の斜視図で、図1の紙面裏側より見た斜視図で
ある。
【図3】本発明の第1の実施例に係り、巻終りコイル端
子をコイルスプールに組み込む途中を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例に係る電磁コイル及びサ
ージ吸収器が内蔵される電磁接触器の上面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るサージ吸収器の構
成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は
側面図、(d)は背面図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る電磁コイルとサー
ジ吸収器の斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例に係る電磁コイルとサー
ジ吸収器の斜視図である。
【図9】本発明の第4の実施例に係る電磁コイルとサー
ジ吸収器の斜視図である。
【図10】本発明の第5の実施例に係り、(a)はサー
ジ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイル
端子に取り付けた状態を示す断面図である。
【図11】本発明の第6の実施例に係り、(a)はサー
ジ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイル
端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サー
ジ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
【図12】本発明の第7の実施例に係り、(a)はサー
ジ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイル
端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サー
ジ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
【図13】本発明の第8の実施例に係る電磁コイルとサ
ージ吸収器の斜視図である。
【図14】本発明の第9の実施例に係り、(a)はサー
ジ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイル
端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サー
ジ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
【図15】本発明の第10の実施例に係る電磁コイルと
サージ吸収器の斜視図である。
【図16】本発明の第11の実施例に係り、(a)は製
作途上のサージ吸収器を示す斜視図、(b)は上記サー
ジ吸収器のサージ吸収器本体の正面図、(c)は上記サ
ージ吸収器のサージ吸収器本体の側面図である。
【図17】本発明の第12の実施例に係る製作途上のサ
ージ吸収器を示す斜視図である。
【図18】本発明の第13の実施例に係るサージ吸収器
の構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図、(d)は背面図である。
【図19】本発明の第14の実施例に係るサージ吸収器
の構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図、(d)は背面図、(e)はこのサージ
吸収器の巻線に対する電気的接続回路図である。
【図20】本発明の第15の実施例に係る電磁接触器の
正面断面図である。
【図21】従来の電磁コイルが収納された電磁接触器の
正面断面図である。
【図22】従来の電磁コイルの斜視図である。
【図23】従来の電磁コイルのサージ吸収器の分解斜視
図である。
【符号の説明】
1 取付台 1c リブ 1d 孔 3 電磁コイル 14 コイルスプール 14a コイルスプール本体 14b コイル端子支持部 14c 溝 14f 溝 14i 孔 14j 孔 14n 係合突起 14o 係合突起 14p 係合突起 14q 切り欠き部(マッチング凹部) 14r 溝 14s 孔 14t 溝 14u 係合溝 14v 係合溝 14w 係合孔 14x 係合孔 14y 係合片(第1のマッチング凹部) 14z 係合片(第2のマッチング凹部) 15 巻線 16 巻始めコイル端子 17 巻終りコイル端子 18 サージ吸収器 18a サージ吸収素子 18b 吸収器端子 18c 吸収器端子 18d 成形樹脂 18g 弾性係合片 18h 弾性係合片 18i 弾性係合片 18j 表示片 18k 突起(マッチング凸部) 18l 係合窓 18m 係合窓 18n 係合窓 18o 係合窓 18p 係合窓 18q 弾性係合片 18r 弾性係合片 18s コイルばね 18t コイルばね 18w 弾性係合片(第1のマッチング凸部) 18x 弾性係合片(第2のマッチング凸部) 18y 係合爪 18z 係合爪 114a マッチング凸部 114b マッチング凸部 114c マッチング凸部 118a 係合凹部 118b マッチング凹部 118c サージ吸収器本体 118e 絶縁塗装 118f カバー 118h サージ吸収器本体 118j カバー 118n 突起 118o 突起

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルスプールと、このコイルスプール
    に巻装される巻線と、上記コイルスプールに取り付けら
    れ、上記巻線と電気的接続されるコイル端子と、このコ
    イル端子に電気的接続されるサージ吸収器とを有する電
    磁コイルにおいて、上記サージ吸収器を、上記コイルス
    プールまたはコイル端子に、上記サージ吸収器またはコ
    イスプールに設けた弾性係合片により着脱自在に機械的
    結合するとともに、この機械的結合位置とは別の位置
    で、上記コイル端子に上記サージ吸収器の吸収器端子を
    接触させてコイル端子と吸収器端子とを電気的接続した
    ことを特徴とする電磁コイル。
  2. 【請求項2】 コイルスプールと、このコイルスプール
    に巻装される巻線と、上記コイルスプールに取り付けら
    れ、上記巻線と電気的接続されるコイル端子と、このコ
    イル端子に電気的接続されるサージ吸収器とを有する電
    磁コイルにおいて、上記サージ吸収器の吸収器端子を弾
    性及び係合部を有するものとし、このサージ吸収器を、
    その吸収器端子を上記コイル端子に係合させることによ
    り、コイル端子に一方向から着脱自在に機械的結合する
    とともに、電気的接続したことを特徴とする電磁コイ
    ル。
  3. 【請求項3】 樹脂製のコイルスプールと、上記コイル
    スプールに巻装される巻線と、上記コイルスプールに、
    このコイルスプールの巻き軸線と交叉する方向に延在す
    るよう取り付けられ、上記巻線の巻始めと電気的接続さ
    れる巻始めコイル端子と、上記コイルスプールに、巻始
    めコイル端子の延在方向と略同方向に且つ略平行に延在
    するよう取り付けられ、上記巻線の巻終りと電気的接続
    される巻終りコイル端子と、これらの各コイル端子に各
    々電気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイル
    において、上記コイルスプールを、巻線が巻回されるコ
    イルスプール本体と、上記各コイル端子が挿入される溝
    部及びこの溝部に連通する孔を有するコイル端子支持部
    とを備えるものとし、一方上記各コイル端子にこれらの
    各コイル端子を上記コイル端子支持部の溝部に各々挿入
    したとき、上記孔に係合して各コイル端子の抜け止めを
    なす係合部を設け、且つ上記サージ吸収器を、上記コイ
    ルスプールに、上記サージ吸収器またはコイルスプール
    に設けた弾性係合片により、着脱自在に機械的結合する
    とともに、上記サージ吸収器から突出させた吸収器端子
    を、上記孔に挿入して上記各コイル端子に電気的接触さ
    せたことを特徴とする電磁コイル。
  4. 【請求項4】 樹脂製のコイルスプールと、上記コイル
    スプールに巻装される巻線と、上記コイルスプールに、
    このコイルスプールの巻き軸線と交叉する方向に延在す
    るよう取り付けられ、上記巻線の巻始めと電気的接続さ
    れる巻始めコイル端子と、上記コイルスプールに、巻始
    めコイル端子の延在方向と略同方向に且つ略平行に延在
    するよう取り付けられ、上記巻線の巻終りと電気的接続
    される巻終りコイル端子と、これらの各コイル端子に各
    々電気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイル
    において、上記サージ吸収器を、上記コイルスプールま
    たはコイル端子に、上記各コイル端子と巻線側部とで形
    成される空間部に位置するよう着脱自在に機械的結合す
    るとともに、上記コイル端子に上記サージ吸収器の吸収
    器端子を接触させてコイル端子と吸収器端子とを電気的
    接続したことを特徴とする電磁コイル。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4の何れかに記載の電
    磁コイルにおいて、サージ吸収器から突出させた吸収器
    端子に導電性のコイルばねまたは板ばねを装着、あるい
    はサージ吸収器の吸収器端子を導電性のコイルばねまた
    は板ばねで形成し、上記コイルばねまたは板ばねをコイ
    ル端子に電気的接触させたことを特徴とする電磁コイ
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の電磁コイルにおいて、
    コイルばねまたは板ばねを低融点金属材より構成したこ
    とを特徴とする電磁コイル。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の電磁コイルにおいて、
    板ばねは、双極状に分割されていることを特徴とする電
    磁コイル。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7の何れかに記載の電
    磁コイルにおいて、サージ吸収器に、該電磁コイルが電
    気機器容器に収納されたときこの容器の外部に露出する
    表示片を、設けたことを特徴とする電磁コイル。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の電磁コイルにおいて、
    表示片はサージ吸収器の係合片を共用していることを特
    徴とする電磁コイル。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9の何れかに記載の
    電磁コイルにおいて、サージ吸収器は、サージ吸収素子
    に吸収器端子を接合したものの外被を絶縁塗装してサー
    ジ吸収器本体を形成するとともに、このサージ吸収器本
    体に、係合片などを樹脂成形した部材を嵌合させて形成
    したものであることを特徴とする電磁コイル。
  11. 【請求項11】 請求項1〜請求項9の何れかに記載の
    電磁コイルにおいて、サージ吸収器は、サージ吸収素子
    に吸収器端子を接合したサージ吸収器本体と、このサー
    ジ吸収器本体に設けられる係合片等の部材とを樹脂成形
    により各々別体形成し、両者を着脱自在に機械的結合さ
    せたものであることを特徴とする電磁コイル。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項9の何れかに記載の
    電磁コイルにおいて、サージ吸収器は、サージ吸収素子
    に接合された吸収器端子に、放電ギャップを介して互い
    に対向する突起を設けたものであることを特徴とする電
    磁コイル。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12の何れかに記載
    の電磁コイルにおいて、サージ吸収器に、適応するコイ
    ル定格に応じた位置にマッチング凸部またはマッチング
    凹部を設けるとともに、コイルスプールに、サージ吸収
    器が機械的結合されるときに上記サージ吸収器のマッチ
    ング凸部またはマッチング凹部が符合するマッチング凹
    部またはマッチング凸部を設けたことを特徴とする電磁
    コイル。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の電磁コイルにおい
    て、コイルスプールのマッチング凸部またはマッチング
    凹部は、移動可能に設けられていることを特徴とする電
    磁コイル。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の電磁コイルにおい
    て、コイルスプールには、複数の電磁コイルの定格に応
    じたマッチング凹部またはマッチング凸部が、予め複数
    個設けられており、この複数個のマッチング凹部または
    マッチング凸部は、そのコイルスプールに巻装されるコ
    イルの定格に応じたもの以外のものが埋没または削除さ
    れることを特徴とする電磁コイル。
  16. 【請求項16】 請求項1〜請求項15の何れかに記載
    の電磁コイルを容器に収納して使用する電気機器におい
    て、サージ吸収器の巻線側への移動を阻止するリブを上
    記容器に設けたことを特徴とする電気機器。
  17. 【請求項17】 請求項1〜請求項15の何れかに記載
    の電磁コイルを容器に収納して使用する電気機器におい
    て、サージ吸収器がコイル端子またはコイルスプールに
    機械的結合される方向の容器壁面に、サージ吸収器が挿
    通できる孔を設けたことを特徴とする電気機器。
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