JP3457340B2 - 電磁コイル - Google Patents
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Description
磁コイルが用いられる電磁接触器等の電気機器に係わ
り、特にその電磁コイルに取り付けられるサージ吸収器
の構造、並びにそのサージ吸収器の取付構造に関するも
のである。
電磁コイルが収納された電気機器(ここでは電磁接触
器)を示す正面断面図であり、図において、1は取付
台、2はケース、3は電磁コイルを示す。4は固定鉄心
で、可動鉄心5と所定の間隙をもって対向位置に配設さ
れている。6は上記可動鉄心5に連結された絶縁材料か
らなるクロスバーで、その上部の窓6aには可動接触子
8を摺動自在に保持している。またクロスバー6は図2
1において、上下動可能なように上記ケース2により摺
動案内されている(図示せず)。7は可動接触子8に接
触圧力を付与するために設けられた接触ばねで、圧縮コ
イルばねとなっている。8a、8bは可動接触子8の両
端に取り付けられた可動接点で、固定接点9a、10a
と所定の接点間隙をもって対向配置されている。9、1
0は端子板で、各々一端に固定接点9a、10aを接合
し他端には端子ねじ11を螺着している。12はカバー
で、接点間に発生したアークの外部への吹き出しを阻止
する。また、13は引外しばねで、クロスバー6と可動
鉄心5の結合体を図21において上方に付勢するよう配
設されている。
おり、樹脂製のコイルスプール14及び上記コイルスプ
ール14に巻装された巻線15、そして上記コイルスプ
ール14に取り付けられた巻始めコイル端子16ならび
に巻終りコイル端子17で構成されている。上記巻線1
5の巻始め及び巻終りの端末は、各々上記巻始めコイル
端子16の突出片16bならびに巻終りコイル端子17
の突出片17bに電気的に接続されている。また、巻始
めコイル端子16の他端ならびに巻終りコイル端子17
の他端は、電磁接触器(機器)の外部に露出されると共
に雌ねじ孔16c、17cが各々形成され、端子ねじ1
1が螺着されている。なお、30は巻線15を保護なら
びに絶縁する表装テープである。
図23の斜視図に示すとおり、ケース19に収納される
サージ吸収器本体20並びにこのサージ吸収器20の両
端に電気的に接続されると共に、ケース19から突出す
る吸収器端子21、22で構成されている。23は注型
樹脂で、サージ吸収器20及び吸収器端子21、22を
ケース19に固定すると共に、相互に電気的に絶縁する
機能を果たしている。なお、サージ吸収器本体20に
は、例えばバリスタ等の電圧依存形抵抗素子あるいはコ
ンデンサと抵抗の直列回路等が用いられる。このように
構成されたサージ吸収器18は、ケース19に設けた係
合突起19aを取付台1の係合凹部1aに係合すること
により、機械的に電磁接触器に固定され、また吸収器端
子21、22を巻始めコイル端子16の雌ねじ孔16c
ならびに巻終りコイル端子17の雌ねじ孔17cに端子
ねじ11で螺着することにより、電磁コイル巻線15に
並列に電気接続される。
に電圧が印加されると、その発生磁束により固定鉄心4
と可動鉄心5の間に吸引力が生じる。この吸引力により
可動鉄心5とクロスバー6の結合体は、引外しばね13
の付勢力に抗して、図21の下方へ移動する。この移動
により、可動接点8a、8bと固定接点9a、10aが
当接する。ここで図21の開状態における鉄心間隙は接
点間隙より大きく構成されているので、上記接点当接位
置よりも更にクロスバー6は下方に移動して接点ワイプ
が得られるとともに、接触ばね7は圧縮されその力が可
動接触子8に付勢され接触圧力となる。このようにし
て、接点の閉成動作を完了する。次に電磁コイル3の電
圧を取り除くと、可動鉄心5と固定鉄心4の間の吸引力
は消滅し、引外しばね13の付勢力により可動鉄心5と
クロスバー6の結合体は上方に移動させられ、接点は開
離する。このとき接点間に発生するアークは引き延ばさ
れ冷却されて消弧され、接点の開離動作を完了する。
いて、電磁コイル3の電圧を取り除く操作を行う時に
は、非常に高い電圧値のサージが発生するが、これらは
上記したとおり、電磁コイル巻線15に並列にサージ吸
収器20が接続されているためサージ吸収器に吸収され
るので、この電磁コイルに並列に接続されるその他の機
器(図示せず)の電子回路等(図示せず)のサージ電圧
に起因する誤動作の誘発を防止することが出来る。
て、特開平2−40823号公報に開示のものがある。
この特開平2−40823号公報に開示のものは、サー
ジ吸収素子を樹脂でモールドしたサージ吸収器を制御機
器容器の外部に設け、このサージ吸収器をコイル端子に
電気的接続する際、前述した従来例のようにネジ締めに
より行うことなく、サージ吸収器全体をコイル端子側に
弾性押圧することにより、そのサージ吸収器の吸収器端
子をコイル端子に接触させて両者を電気的接続させたも
のである。
して、実開昭64−20650号公報に開示のものがあ
る。この実開昭64−20650号公報に開示のもの
は、コイルの端末とリード線を介して電気的接続された
サージ吸収素子を包み込んで把持するクリップを、コイ
ルスプールの上面に設けられたリブに係合させることに
より、サージ吸収素子をコイルスプールの上面に保持さ
せたものである。
のものは、サージ吸収器ケースに設けた係合突起を取付
台の係合凹部に係合させることにより、サージ吸収器を
電磁接触器(機器)の外部に取り付けるとともに、吸収
器端子をコイル端子にねじで締め付けることにより、吸
収器端子とコイル端子とを電気的接続する構造のため、
電磁接触器(電気機器)の電磁コイル電圧定格を変更す
る、即ち電磁コイルを異なる電圧定格のものと交換する
際には、端子ねじを緩めるか或は取り外した後サージ吸
収器も取り外して付け直す必要があり面倒であるばかり
か、バリスタの様な電圧依存形抵抗素子をサージ吸収器
として使用するときは、電磁コイル電圧定格に応じた素
子定数(抵抗変曲点電圧値等)のものを組み合わせない
と、素子の破壊が発生するという危険があり、極めて注
意を要すると言う不便があった。
ジ吸収素子を樹脂でモールドしたサージ吸収器を制御機
器容器の外部に設け、このサージ吸収器をコイル端子に
電気的接続する際、サージ吸収器全体をコイル端子側に
弾性押圧することにより、そのサージ吸収器の吸収器端
子をコイル端子に接触させて両者を電気的接続させたも
のであるので、電磁コイルを異なる電圧定格のものと交
換する際、端子ねじを緩めるか或は取り外す必要がない
ものの、上記した第1の従来例と同様に、バリスタの様
な電圧依存形抵抗素子をサージ吸収器として使用すると
きは、電磁コイル電圧定格に応じた素子定数(抵抗変曲
点電圧値等)のものを組み合わせないと、素子の破壊が
発生するという危険があり、極めて注意を要すると言う
不便があった。
を制御機器容器に取り付け、そのサージ吸収器の吸収器
端子をコイル端子側に弾性押圧させることにより、吸収
器端子とコイル端子とを電気的接触させるものであるの
で、可動鉄心5が固定鉄心4に対し接離するときに生じ
る振動により吸収器端子とコイル端子との電気的接触が
離れる懸念があり、信頼性に劣るものであった。
器を電磁コイルに一体化させる構造であるため、第1,
第2の従来例の上記問題点を解消できるが、サージ吸収
器を電磁コイルに一体化させる構造のものであれば、サ
ージ吸収器を電磁コイルに組み込む際、組み込みを自動
化したいとの要望が生じる。ところがこの第3の従来例
のものは、コイルスプールの上面に設けられたリブに、
コイルの端末とリード線により電気的接続されたサージ
吸収素子を包み込んで把持するクリップを係合させるこ
とにより、サージ吸収素子をコイルスプールの上面に保
持させるものであるので、サージ吸収器の電磁コイルへ
の自動組み込みができない、或は自動組み込みが非常に
困難であった。
構成であるので、サージ吸収素子が破損した場合には、
電磁コイル全体を取り替えるか、またはサージ吸収素子
のみを取り替える場合には、まずサージ吸収素子を半田
付け等を取り除いてリード線より取り外す必要があると
ともに、サージ吸収素子を取り替えた後は再度リード線
を接続する必要があり、経済性または取り替え作業性が
非常に悪いという不都合があった。
れたサージ吸収器の定格等が機器の外部から確認出来な
いという問題点があった。
なされたもので、サージ吸収器と電磁コイルの電圧定格
のミスマッチによる爆発破壊事故を防止することのでき
るよう、サージ吸収器を電磁コイルに一体化させたもの
において、容易にサージ吸収器のみの取り替えが可能と
なり、またサージ吸収器の電磁コイルへの自動組み込み
が容易な電磁コイルを提供することを目的とする。
イル本体とを一体化したタイプの電磁コイルにおいて、
内蔵されたサージ吸収器の定格等が機器の外部から確認
できる電磁コイルを提供することを目的とする。
ルは、コイルスプールと、このコイルスプールに巻装さ
れる巻線と、上記コイルスプールに取り付けられ、上記
巻線の巻始めと巻終りとにそれぞれ電気的接続される2
本のコイル端子と、このコイル端子に電気的接続される
サージ吸収器とを有する電磁コイルにおいて、上記サー
ジ吸収器の吸収器端子を弾性及び係合部を有するものと
するとともに、上記コイル端子に上記吸収器端子が挿入
される貫通孔部を設け、上記サージ吸収器を、上記巻線
に沿い且つ平行に延在する上記2本のコイル端子間の幅
及び上記コイル端子の延在する長さの範囲内で構成され
る空間部に位置するよう、上記吸収器端子を上記コイル
端子の貫通孔部に係合させることにより、上記コイル端
子に一方向から着脱自在に機械的結合するとともに、電
気的接続したものである。
の板ばねで形成し、上記板ばねをコイル端子に電気的接
触させるとともに、上記板ばねを低融点金属材より構成
したものである。また、サージ吸収器に表示片を設ける
とともに、コイルスプールに上記表示片の有無を確認す
るための表示窓を設けたものである。
イルスプールに巻装される巻線と、上記コイルスプール
に、このコイルスプールの巻き軸線と交叉する方向に延
在するよう取り付けられ、上記巻線の巻始めと電気的接
続される巻始めコイル端子と、上記コイルスプールに、
巻始めコイル端子の延在方向と同方向に且つ平行に延在
するよう取り付けられ、上記巻線の巻終りと電気的接続
される巻終りコイル端子と、これらの各コイル端子に各
々電気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイル
において、上記コイルスプールを、巻線が巻回されるコ
イルスプール本体と、上記各コイル端子が挿入される溝
部及びこの溝部に連通する孔を有するコイル端子支持部
とを備えるものとし、一方上記各コイル端子に、これら
の各コイル端子を上記コイル端子支持部の溝部に各々挿
入したとき上記孔に係合して各コイル端子の抜け止めを
なす係合部を設け、且つ上記サージ吸収器を、上記コイ
ルスプールに、上記巻線に沿い且つ平行に延在する上記
2本のコイル端子間の幅及び上記コイル端子の延在する
長さの範囲内で構成される空間部に位置するよう、上記
サージ吸収器またはコイルスプールに設けた弾性係合片
により、着脱自在に機械的結合するとともに、上記サー
ジ吸収器から突出させた吸収器端子を、上記孔に挿入し
て上記各コイル端子に電気的接触させたものである。
端子に導電性のコイルばねを装着、あるいはサージ吸収
器の吸収器端子を導電性の板ばねで形成し、上記コイル
ばねまたは板ばねをコイル端子に電気的接触させるとと
もに、上記コイルばねまたは板ばねを低融点金属材より
構成したものである。
もに、コイルスプールに上記表示片の有無を確認するた
めの表示窓を設けたものである。
もに、この表示片は上記サージ吸収器の弾性係合片を共
用しているものである。
吸収器端子を接合したものの外被を絶縁塗装してサージ
吸収器本体を形成するとともに、このサージ吸収器本体
に、弾性係合片を樹脂成形した部材を嵌合させて形成し
たものである。
吸収器端子を接合したサージ吸収器本体と、このサージ
吸収器本体に設けられる弾性係合片とを樹脂成形により
各々別体形成し、両者を着脱自在に機械的結合させたも
のである。
格に応じた位置にマッチング凸部またはマッチング凹部
を設けるとともに、コイルスプールに、サージ吸収器が
機械的結合されるときに上記サージ吸収器のマッチング
凸部またはマッチング凹部が符合するマッチング凹部ま
たはマッチング凸部を設けたものである。
たはマッチング凹部は、移動可能に設けられているもの
である。
は、複数種の電磁コイルの定格に応じて複数個設けられ
ているものである。
とが着脱自在に機械的及び電気的に結合されるので、サ
ージ吸収器と電磁コイルの電圧定格のミスマッチによる
爆発破壊事故を防止することのできるばかりでなく、サ
ージ吸収器の破損時等において容易にサージ吸収器のみ
の取り替えが可能となり、またサージ吸収器の電磁コイ
ルへの自動組み込みが容易となる。また、サージ吸収器
の寸法精度をさほど高めなくても、コイル端子と吸収器
端子との電気的接続が極めて良好なものとなる。
るサージ吸収素子の爆発破壊を防止できる。また、電気
機器の外部からサージ吸収器の有無、サージ吸収器の定
格等を確かめることが出来る。
るための専用の孔をコイルスプールに設ける必要がなく
なる。
るサージ吸収素子の爆発破壊を防止できる。
有無、サージ吸収器の定格等を確かめることが出来る。
別個に設ける必要がなくなる。
できる。
きるとともに、サージ吸収器本体と上記部材とを、その
要求される性能に応じて各々別の合成樹脂を使用するこ
とができるようになる。
サージ吸収器の組み込みを阻止できる。
たはマッチング凹部を持った複数種類のコイルスプール
を用意する必要がなくなる。
明する。図1は電磁コイルとサージ吸収器の斜視図、図
2は図1の紙面裏側より見た同電磁コイルとサージ吸収
器の斜視図、図3はコイル端子をコイルスプールに組み
込む途中を示す斜視図、図4はこの電磁コイル及びサー
ジ吸収器が内蔵される電気機器(この実施例では電磁接
触器)の上面図、図5は図4のA−A断面図、つまり正
面断面図、図6はサージ吸収器の構成図を示す。図4及
び図5において、1は取付台、2はケース、3は電磁コ
イルを示す。4は固定鉄心で、可動鉄心5と所定の間隙
をもって、対向位置に配設されている。6は上記可動鉄
心5に連結された絶縁材料からなるクロスバーで、その
上部の窓6aには可動接触子8を摺動自在に保持してい
る。またクロスバー6は、図5において上下動可能なよ
うに上記ケース2により摺動案内されている(図示せ
ず)。7は可動接触子8に接触圧力を付与するために設
けられた接触ばねで、圧縮コイルばねとなっている。8
a、8bは可動接触子8の両端に取り付けられた可動接
点で、固定接点9a、10aと所定の接点間隙をもって
対向配置されている。9、10は端子板で、各々一端に
固定接点9a、10aを接合し他端には端子ねじ11を
螺着している。12はカバーで、接点間に発生したアー
クの外部への吹き出しを阻止する。また、13は引外し
ばねで、クロスバー6と可動鉄心5の結合体を図5にお
いて上方に付勢するよう配設されている。
すとおり、コイルスプール本体14a及びコイル端子支
持部14bを有する樹脂製のコイルスプール14と、上
記コイルスプール本体14aに巻装された巻線15と、
このコイルスプール本体14aの巻き軸線と直交する方
向に延在するようコイルスプール14に取り付けられ、
巻線15の巻始めと電気的接続される巻始めコイル端子
16と、巻始めコイル端子16の延在方向と略同方向に
且つ略平行に延在するようコイルスプール14に取り付
けられ、巻線15の巻終りと電気的接続される巻終りコ
イル端子17とで構成されている。
持部14bは、巻始めコイル端子16を挿入する溝14
c及びこの溝14cに連通する係合孔14dを有し、コ
イルスプール本体14aにこのコイルスプール本体14
aの巻き軸線と直交する方向に延在するよう一体成形さ
れた第1の柱状部14eと、巻終りコイル端子17を挿
入する溝14f及びこの溝14fに連通する係合孔14
gを有し、コイルスプール本体14aに、第1の柱状部
14eと同方向に且つ略平行に延在するよう一体成形さ
れた第2の柱状部14hと、溝14c,14fに連通し
各コイル端子16、17を挿入する溝及びこの溝に連通
する係合孔14i,14jを有し、上記第1、第2の柱
状部14e,14hの先端を連結するよう一体成形され
た連結部14kと、この連結部14kに一体成形された
バリア部14lとを備えており、可動鉄心5が嵌まり込
める空間部Cを形成するとともに、バリア部14lによ
り各コイル端子16、17の先端部間の絶縁の役目もな
すように構成されている。
4kには、後述するサージ吸収器18の表示部を兼ねる
係合片18iを挿入できる表示窓14mと、この表示窓
14mの側壁に形成された一個の係合突起14nと、こ
の係合突起14nと壁を介して対向する側壁(連結部の
巻線側側壁)に形成された2個の係合突起14o,14
pと、巻線15のコイル定格に応じた位置に形成された
切り欠き部(マッチング凹部)14qとを有している。
すように、互いに反対方向に突出するように形成された
2個の突起17aと、巻線15の巻終りの端末が電気的
接続される突出片17bと、先端に形成され、端子ねじ
11が螺合する雌ねじ孔17cとを備えている。また巻
始めコイル端子16も、巻終りコイル端子17と同様構
成となっており、互いに反対方向に突出するように形成
された2個の突起と、巻線15の巻始めの端末が電気的
接続される突出片16bと、先端に形成され、端子ねじ
11が螺合する雌ねじ孔16cとを備えている。
子支持部14bの溝14fに挿入したとき、その突起1
7aがコイル端子支持部14bの係合孔14g,14j
に係合して抜け止め保持され、またこのとき雌ねじ孔1
7cがコイル端子支持部14bの第2の柱状部14hよ
り露出する。また巻始めコイル端子16も、巻終りコイ
ル端子17と同様に、コイル端子支持部14bの溝14
cに挿入したとき、互いに反対方向に突出するように形
成された2個の突起が、コイル端子支持部14bの係合
孔14d,14iに係合して抜け止め保持され、またこ
のとき雌ねじ孔16cがコイル端子支持部14bの第1
の柱状部14eより露出する。そしてコイル端子16,
17の先端部間がコイル端子支持部14bのバリア部1
4lにて絶縁され、且つ上記巻線15の巻始め及び巻終
りの端末が各々突出片16b,17bに電気的に接続さ
れる。なお、30は巻線15を保護ならびに絶縁する表
装テープである。
に示すとおり、例えばバリスタ等の電圧依存形抵抗素子
あるいはコンデンサと抵抗の直列回路等からなるサージ
吸収素子18aに、吸収器端子18b,18cが電気的
に接合されてサージ吸収器本体が構成されており、且つ
このサージ吸収器本体は、機械的強度が高く且つ耐熱性
が良好なフェノール、ポリブチレンテレフタレート等の
成形樹脂18dにより、吸収器端子18b,18cの先
端18e,18fが成形樹脂18dより突出するようそ
の外被が形成されているとともに、吸収器端子18b,
18cの位置が固定され相互の絶縁が確保されている。
合片18g,18h,18iと、弾性係合片18iと一
体化された表示片18jと、上記コイル端子支持部14
bの切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌合する箇
所に位置する突起(マッチング凸部)18kとを形作っ
ている。なお、弾性係合片18g,18h,18i内に
形成された係合窓18l,18m,18nは、コイル端
子支持部14bの係合突起14n,14o、14pに係
合し、サージ吸収器18をコイルスプール14に機械的
に結合するよう作用する。また表示片18jには、サー
ジ吸収器20の電圧定格の仕様が文字あるいは色表示で
示されている。
ル3を取付台1に収納する前に電磁コイル3に組み込ま
れる。この組み込みは、図示しないが一般的に自動組立
機械を用いて、サージ吸収器18を、その弾性係合片1
8g,18h,18iの弾性力に抗して一方向から、即
ち矢印B方向から押し込み、弾性係合片18g,18
h,18i内に形成された係合窓18l,18m,18
nをコイルスプール14の係合突起14n,14o、1
4pに各々係合させとともに、突起(マッチング凸部)
18kをコイル端子支持部14bの切り欠き部(マッチ
ング凹部)14qに嵌合させることにより行なわれる。
またこのとき、吸収器端子18b,18cの先端18
e,18fが、コイルスプール14の係合孔14i,1
4gを通じて各コイル端子16,17に接触し、吸収器
端子18b,18cと各コイル端子16,17とが電気
的接続される。
は、コイル端子支持部14bの切り欠き部(マッチング
凹部)14qに嵌合する箇所に位置する突起(マッチン
グ凸部)18kが形成されているので、電磁コイル3の
電圧定格に合致しないサージ吸収器18を組み込もうと
しても、その突起(マッチング凸部)18kがコイル端
子支持部14bの切り欠き部(マッチング凹部)14q
に嵌合せず、弾性係合片18g,18h,18i内に形
成された係合窓18l,18m,18nがコイルスプー
ル14の係合突起14n,14o、14pに係合するこ
とができないので、電磁コイル3の電圧定格に合致しな
いサージ吸収器18の組み込みが阻止される。
化された電磁コイル3は、図5に示すように取付台1内
に収納されるが、この収納時、コイルスプール14の連
結部14kが取付台1外に露出し、サージ吸収器18
が、取付台1内に形成されたリブ1cと取付台1壁面と
で構成された凹部1bに位置するよう収納される。
部14kが取付台1外に露出されるので、コイルスプー
ル14の表示窓14mに挿入された表示片18jが、電
磁接触器(電気機器)の外部からコイルスプールの表示
窓14mを通して見える、即ち電磁接触器(電気機器)
の外部から表示片18jの有無によりサージ吸収器18
の有無を確かめることが出来る。また、表示片18jの
上面にはサージ吸収器18の電圧定格の仕様が文字ある
いは色表示で示されているので、電気機器の外部からサ
ージ吸収器18の定格を確かめられる。
形成されたリブ1cと取付台1壁面とで構成された凹部
1bに位置するよう収納されるので、リブ1cによりサ
ージ吸収器18が可動鉄心5側に移動するのをリブ1c
により阻止される。なおまた、コイルスプール14の表
示窓14mに挿入された表示片18jが、電磁接触器
(電気機器)の外部から見えるよう、コイルスプールに
表示窓14mを形成しているので、その表示窓14mか
ら異物が入る懸念があるが、仮に異物が表示窓14mに
入っても、大きい異物は表示片18jにてそれより内部
へ入るのを阻止され、また小さい異物はリブ1cにてそ
れより内部へ入るのを阻止される。
の組み込みが自動化できるよう、吸収器端子18b,1
8cとコイル端子16,17とを接触させて両者を電気
的接続しているが、サージ吸収器18を、その弾性係合
片18g,18h,18iと係合突起14n,14o、
14pとを用いてコイルスプール14に機械的結合して
いるので、可動鉄心5が固定鉄心4に対し接離するとき
に生じる振動により吸収器端子18b,18cとコイル
端子16,17との電気的接触が離れる懸念はない。
た場合にあっても、サージ吸収器18を、その弾性係合
片18g,18h,18iを用いてコイルスプール14
に機械的結合しているので、その弾性係合片18g,1
8h,18iを変形させてコイルスプール14の係合突
起14n,14o、14pとの係合を外すだけでサージ
吸収器18の取り替えができ、サージ吸収器18の取り
替え作業性がよい。
端子16,17に接触させるため、コイル端子16,1
7をコイルスプール14に固定するための係合孔14
i,14jを用いているので、即ちこの係合孔14i,
14jに、吸収器端子18b,18cを挿入してコイル
端子16,17に接触させているので、吸収器端子18
b,18cをコイル端子16,17に接触させるための
専用の孔をコイルスプール14に設ける必要がない。こ
のことは、ひいてはコイルスプール14の成形型の簡素
化等に繋がる。
設ける位置として、デッドスペースとなる位置、即ち各
コイル端子16,17と巻線15側部とで構成される空
間部を用いているので、電磁コイル3にサージ吸収器1
8を設けることによって、これらが収納される電気機器
が大型化することはない。
jを、サージ吸収器18を電磁コイル3に着脱自在に機
械的結合するための弾性係合片18iに設けているの
で、表示専用の表示片を弾性係合片18iとは別個に設
ける必要がない。このことは、ひいてはサージ吸収器1
8の成形型の簡素化等に繋がる。
図7はコイル端子が3個ある場合、即ち、電磁接触器の
電源側(矢印P)から巻線15に接続する線が2本配線
される場合と、電源側と負荷側(矢印Q)とから各々1
本配線がきている場合の両方に対応できるようコイル端
子を配置した例を示す。巻終りコイル端子17には、矢
印P側に第1の電線接続部17dと、その反対側(矢印
Q側)に、第1の電線接続部17dと連続した第2の電
線接続部17eの計2箇所の電線接続部を持ち、その各
々先端に端子ねじ11が螺合する雌ねじ孔17cが設け
られているとともに、中間位置に巻線15の巻終り端末
が電気的接続される突出片17bが設けられている。ま
たこの巻終りコイル端子17の第2の電線接続部17e
は、コイルスプール本体14aに形成された溝に挿入さ
れて保持されている。なお、その他の構成は第1の実施
例と実質的に同様であるので、説明を省略する。この第
2の実施例も、第1の実施例と同様の効果を奏する。
図8はコイル端子を対角上の2点に配置した例を示す。
巻終りコイル端子17は、巻始めコイル端子16に対し
対角上に配置されており、第1の実施例の巻終りコイル
端子17と同様に、互いに反対方向に突出するように形
成された2個の突起(図示せず)と、巻線15の巻終り
の端末が電気的接続される突出片17bと、先端に形成
され、端子ねじ11が螺合する雌ねじ孔17cとを備え
ている。そしてこの巻終りコイル端子17は、コイルス
プール本体14aに形成された溝14rに挿入したと
き、上記一方の突起がコイルスプール14に形成された
係合孔14sに係合するとともに、他方の突起がコイル
スプール14に形成された係合孔に係合して抜け止め保
持される。またこのとき雌ねじ孔17cがコイルスプー
ル14より露出するとともに、上記巻線15の巻終りの
端末が突出片17bに電気的に接続される。
端子18bが、第1の実施例の吸収器端子18bの位置
とは異なった位置、即ちコイルスプール14に形成され
た係合孔14sに挿入でき巻終りコイル端子17に電気
的接触できる位置に設けられている。なお、その他の構
成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明を省
略する。この第3の実施例も、第1の実施例と同様の効
果を奏する。
図9はサージ吸収器18を、コイル端子支持部14bの
上部に配置する例を示す。コイル端子支持部14bの第
1、第2の柱状部14e,14hには、各コイル端子1
6,17に連通する溝14tが各々設けられているとと
もに、内壁部の互いに対向する位置に、係合突起14o
が各々設けられている。また、コイル端子支持部14b
の連結部14kの上面には、巻線15のコイル定格に応
じた位置に形成された切り欠き部(マッチング凹部)1
4qが形成されている。
支持部14bの係合突起14oに弾性係合する、窓部1
8o,18pを有する弾性係合片18q,18rと、コ
イル端子支持部14bの溝14tに挿入され、各コイル
端子16,17にその先端が接触して電気的接続される
吸収器端子18b,18cと、コイル端子支持部14b
の切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌合する突起
(マッチング凸部)(図示せず)とが設けられている。
そしてこのサージ吸収器18は、その弾性係合片18
q,18rをコイル端子支持部14bの係合突起14o
に弾性係合させることにより、コイル端子支持部14b
に機械的結合されるとともに、吸収器端子18b,18
cがコイル端子支持部14bの溝14tに挿入され、そ
の先端が各コイル端子16,17に接触して電気的接続
され、且つ上記突起(マッチング凸部)がコイル端子支
持部14bの切り欠き部(マッチング凹部)14qに嵌
合する。なお、その他の構成は第1の実施例と実質的に
同様であるので、説明を省略する。この第4の実施例
も、第1の実施例と比べ電磁コイル3のデッドスペース
の有効活用の点で劣るものの、第1の実施例と同様の効
果を奏する。
る。図に示すように、吸収器端子18b,18cの成形
樹脂18dより突出する部分の根本部に、導電性コイル
ばね18s,18tが嵌合する凹部18u,18vが形
成されている。またこの吸収器端子18b,18cの凹
部18u,18vにコイルばね18s,18tが吸収器
端子18b,18cより外れないよう嵌合されて、この
コイルばね18s,18tが吸収器端子18b,18c
に半田付け無しに電気的に接続される。
ル14に結合される際、図10(b)に示すように、こ
のコイルばね18s,18tは上記コイルスプールの係
合孔14i、14jを通じて巻始めコイル端子16なら
びに巻終りコイル端子17に接触し、電磁コイル巻線1
5に並列に電気接続される。なお、このときコイルばね
18s,18tは図10(a)の矢印Cの方向に弾性変
形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子16ならびに巻
終りコイル端子17との接触圧力となる。また、その他
の構成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明
を省略する。このように構成すると、サージ吸収器1
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。なお、コ
イルばね18s,18tの替りに板ばねを吸収器端子1
8b,18cに溶接等にて固定しても同様の効果を奏す
る。
る。即ち図に示すように、吸収器端子18b,18c
が、導電性の板状ばね材により略コ字状に形成されてい
る。そして、サージ吸収器18がコイルスプール14に
結合される際、図11(b)に示すように、この吸収器
端子18b,18cは上記コイルスプールの係合孔14
i、14jを通じて巻始めコイル端子16ならびに巻終
りコイル端子17に接触し、電磁コイル巻線15に並列
に電気接続される。なお、このとき吸収器端子18b,
18cは弾性変形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子
16ならびに巻終りコイル端子17との接触圧力とな
る。また、その他の構成は第1の実施例と実質的に同様
であるので、説明を省略する。
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。なお、導
電性のばね材により略コ字状に形成さた吸収器端子18
b,18cを、図11(c)に示すように、双極子とな
るよう分割すれば、一方の吸収器端子片が仮に各コイル
端子16,17に接触しなくても、他方の吸収器端子片
が接触する可能性が高まるので、各コイル端子16,1
7と吸収器端子18b,18cとの電気的接続信頼性が
更に高まる。なおまた、吸収器端子18b,18cその
ものを、コイルばねで構成しても同様の効果を奏する。
る。即ち図に示すように、吸収器端子18b,18c
が、導電性の板状ばね材により略逆U字状に形成されて
いるとともに、各コイル端子16,17に、この略逆U
字状吸収器端子18b,18cが挿入される貫通孔16
f,17fが形成されている。そして、サージ吸収器1
8がコイルスプール14に結合される際、図12(b)
に示すように、この吸収器端子18b,18cは上記コ
イルスプールの係合孔14i、14jを通じて巻始めコ
イル端子16ならびに巻終りコイル端子17の貫通孔1
6f,17fに挿入されて、この貫通孔16f,17f
の内壁に接触し、電磁コイル巻線15に並列に電気接続
される。なお、このとき吸収器端子18b,18cは弾
性変形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子16ならび
に巻終りコイル端子17との接触圧力となる。また、そ
の他の構成は第1の実施例と実質的に同様であるので、
説明を省略する。
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなり、更に吸収
器端子18b,18cを各コイル端子16、17の貫通
孔16f,17fに挿入する際、吸収器端子18b,1
8cが貫通孔16f,17fの内壁を摺動するため、貫
通孔16f,17fの内壁に形成された酸化膜が除去さ
れ、その接触信頼性が更に向上する。
形成さた吸収器端子18b,18cを、図12(c)に
示すように、双極子となるよう分割すれば、一方の吸収
器端子片が仮に各コイル端子16,17に接触しなくて
も、他方の吸収器端子片が接触する可能性が高まるの
で、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続信頼性が更に高まる。
る。即ち図に示すように、コイルスプール14のつば部
に、係合溝14u及び係合孔14wを有する第1の係合
片(第1のマッチング凹部)14yと、係合溝14v及
び係合孔14xを有する第2の係合片(第2のマッチン
グ凹部)14zとを、Y方向にスライド自在に設けてい
る。なお、第1、第2の係合片14y,14zは、コイ
ルスプール14に巻線されたとき、巻線された巻線15
のコイル定格に応じた位置に、スライドできないよう接
着剤等で固定される。
に、第1、第2の係合片14y,14zの係合溝14
u,14v及び係合孔14w,14xに各々係合する第
1、第2の略U字状弾性係合片(第1、第2のマッチン
グ凸部)18w,18xを、一体成形している。
ル14に結合される際、吸収器端子18b,18cが、
上記コイルスプール14の係合孔14i、14jに挿入
されるとともに、第1、第2の略U字状弾性係合片18
w,18xが、第1、第2の係合片14y,14zの係
合溝14u,14vに、また係合爪18y,18zが係
合孔14w,14xに各々係合し、この第1、第2の略
U字状弾性係合片18w,18xの弾性力により、サー
ジ吸収器18全体が各コイル端子16,17側に押圧さ
れて、吸収器端子18b,18cが、各コイル端子1
6,17に電気的接触して電磁コイル巻線15に並列に
電気接続される。なお、その他の構成は第1の実施例と
実質的に同様であるので、説明を省略する。
8、コイルスプール14の寸法精度をさほど高めなくて
も、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続が極めて良好なものとなる。また、第
1、第2の係合片14y,14zが、コイルスプール1
4に巻線されたとき、巻線された巻線15のコイル定格
に応じた位置に、スライドできないよう接着剤等で固定
されるので、サージ吸収器18のコイルスプール14へ
の組み込み時、電磁コイル3の電圧定格に合致しないサ
ージ吸収器18を組み込もうとしても、その第1、第2
の略U字状弾性係合片18w,18xが、第1、第2の
係合片14y,14zに嵌合せず、よって電磁コイル3
の電圧定格に合致しないサージ吸収器18の組み込みが
阻止される。更にまた、マッチング凸部またはマッチン
グ凹部として機能する第1、第2の係合片14y,14
zが予めスライド可能に設けられているので、各コイル
定格毎に、第1、第2の係合片14y,14zを持った
複数種類のコイルスプール14を用意する必要がなくな
る。
る。即ち図に示すように、吸収器端子18b,18c
が、導電性の板状ばね材により、中央部に係合凹部11
8aを有する略逆U字状に形成されているとともに、各
コイル端子16,17に、この略逆U字状吸収器端子1
8b,18cが挿入される貫通孔16f,17fが形成
されている。
ル14に結合される際、図14(b)に示すように、こ
の吸収器端子18b,18cは上記巻始めコイル端子1
6ならびに巻終りコイル端子17の貫通孔16f,17
fに挿入されてこの貫通孔16f,17fの内壁に接触
して電磁コイル巻線15に並列に電気接続されるととも
に、係合凹部118aが貫通孔16f,17fの内壁に
係合して、この吸収器端子18b,18c自身が第1の
実施例における弾性係合片18g,18h,18iの役
目をしてサージ吸収器18を各コイル端子16,17に
機械的結合する。なお、このとき吸収器端子18b,1
8cは弾性変形し、そのばね圧力が巻始めコイル端子1
6ならびに巻終りコイル端子17との接触圧力及び各コ
イル端子16,17とサージ吸収器18との機械的結合
力となる。なお、その他の構成は第1の実施例と実質的
に同様であるので、説明を省略する。
の寸法精度をさほど高めなくても、各コイル端子16,
17と吸収器端子18b,18cとの電気的接続が極め
て良好なものとなり、更に吸収器端子18b,18cを
各コイル端子16、17の貫通孔16f,17fに挿入
する際、吸収器端子18b,18cが貫通孔16f,1
7fの内壁を摺動するため、貫通孔16f,17fの内
壁に形成された酸化膜が除去され、その接触信頼性が更
に向上する。また、サージ吸収器18に、第1の実施例
に示すような弾性係合片18g,18h,18iを設け
る必要がなくなる。このことは、ひいてはサージ吸収器
18の成形型の簡素化等に繋がる。
形成さた吸収器端子18b,18cを、図14(c)に
示すように、双極子となるよう分割すれば、一方の吸収
器端子片が仮に各コイル端子16,17に接触しなくて
も、他方の吸収器端子片が接触する可能性が高まるの
で、各コイル端子16,17と吸収器端子18b,18
cとの電気的接続信頼性が更に高まる。
る。即ち図に示すように、コイルスプール14の連結部
14kに、コイルスプール14に巻線される複数のコイ
ル定格に応じた位置に複数のマッチング凸部114a,
114b,114cを予め設けている。この複数のマッ
チング凸部114a,114b,114cは、コイルス
プール14に巻線されたとき、その巻線されたコイル定
格に応じたマッチング凸部のみを残し、その他のマッチ
ング凸部が削除される。例えば、マッチング凸部114
bが、その巻線されたコイル定格に応じたマッチング凸
部である場合、マッチング凸部114bのみを残し、そ
の他のマッチング凸部114a,114cが削除され
る。
のコイルスプール14への組み込み時、電磁コイル3の
電圧定格に合致しないサージ吸収器18を組み込もうと
しても、そのサージ吸収器18のマッチング凹部118
bが、コイルスプール14のマッチング凸部に嵌合せ
ず、弾性係合片18g,18h,18i内に形成された
係合窓18l,18m,18nがコイルスプール14の
係合突起14n,14o、14pに係合することができ
ないので、電磁コイル3の電圧定格に合致しないサージ
吸収器18の組み込みが阻止されるとともに、各コイル
定格毎にマッチング凸部を持った複数種類のコイルスプ
ール14を用意する必要がなくなる。なお、コイルスプ
ール14の複数のマッチング凸部114a,114b,
114cを複数のマッチング凹部とするとともに、サー
ジ吸収器18のマッチング凹部118bをマッチング凸
部とし、コイルスプール14における巻線されたコイル
定格に応じたマッチング凹部のみを残し、その他のマッ
チング凹部を埋設するように構成しても、同様の効果を
奏する。
る。図16(a)はこの発明の第11の実施例に係る電
磁コイルのサージ吸収器の分解斜視図、図16(b),
(c)はサージ吸収器本体の構造図を示す。図におい
て、118cはサージ吸収器本体で、サージ吸収素子1
8aに組合わせ孔118dを有する吸収器端子18b,
18cが電気的に接合されると共に、この接合体に粉体
による絶縁塗装(エポキシ樹脂等が用いられる)118
eでその外被が形成され、且つ吸収器端子18b,18
cの位置が固定され相互の絶縁が確保されている。
合片18g,18h,18iを有しており、弾性係合片
18g,18h,18i内に形成された係合窓18l,
18m,18nで、コイルスプールの係合突起14n,
14o,14pに係合し結合するよう構成されている。
またカバー118fの下部には組み合わせ用突起対11
8gが形成されており、吸収器端子18b,18cに設
けられた組合わせ孔118dと嵌合するとともに、吸収
器端子18b,18cをカバー118fにて挟み込むこ
とにより、カバー118fと粉体塗装されたサージ吸収
器本体118cとを一体化している。なお、その他の構
成は第1の実施例と実質的に同様であるので、説明を省
略する。このように構成することにより、サージ吸収器
18の薄型化を図ることができるようになる。
る。図17はこの発明の第12の実施例に係る電磁コイ
ルのサージ吸収器の分解斜視図を示し、図中、118h
はサージ吸収器本体で、サージ吸収素子に吸収器端子1
8b,18cを電気的に接合すると共に、この接合体に
機械的強度が高く且つ耐熱性が良好なフェノール、ポリ
ブチレンテレフタレート等の成形樹脂18dでその外被
が形成されるとともに、吸収器端子18b,18cの位
置が固定され相互の絶縁が確保されている。また、この
サージ吸収器本体118hには、吸収器端子18b,1
8c間の絶縁距離を増加させる役目をも兼用する組合わ
せ用凹部118iが成形時に同時形成されている。
合成樹脂で成形されたカバーで、弾性係合片18g,1
8h,18iと、サージ吸収器本体118hの組合わせ
用凹部118iに係合する組み合わせ用突起条118k
とを有している。そしてこのカバー118jは、その組
み合わせ用突起条118kがサージ吸収器本体118h
の組合わせ用凹部118iに係合することにより、サー
ジ吸収器18を構成する。なお、その他の構成は第1の
実施例と実質的に同様であるので、説明を省略する。
収器本体118hとカバー118jとを個別に形成して
構成することにより、サージ吸収器本体118hとカバ
ー118jとを、その要求される性能に応じて各々別の
合成樹脂を使用することができるようになり、即ち、サ
ージ吸収器本体118hの成形用合成樹脂として、機械
的強度が高く且つ耐熱性が良好なフェノール、ポリブチ
レンテレフタレート等の合成樹脂を、またカバー118
jの成形用合成樹脂として、弾性が良好で且つ色が豊富
なナイロン等の合成樹脂を使用することができるように
なる。このこの結果、電気的及び機械的に良好なサージ
吸収器18を得ることができるようになる。
ナイロン等の合成樹脂を使用することができるようにな
るので、カバー118jをコイル定格に応じて色分けで
きるようになる。また、成形型が簡素化されるので成形
が容易となり、また組合わせ用凹部118iが吸収器端
子18b,18c間の絶縁距離を増加させる役目をも兼
用するので、サージ吸収器18自体を小形化することも
可能である。
る。図18はこの発明の第13の実施例に係る電磁コイ
ルのサージ吸収器の構造図を示し、図に示すように、吸
収器端子18b,18cの成形樹脂18dより突出する
部分の根本部に、第5の実施例で示したように各コイル
端子16,17に弾性的に電気的接触するコイルばね1
8s,18tが嵌合する凹部18u,18vを形成する
とともに、この吸収器端子18b,18cの凹部18
u,18vに、溶融点の低い金属で構成されたコイルば
ね18s,18tを吸収器端子18b,18cより外れ
ないよう嵌合させることにより、この溶融点の低い金属
で構成されたコイルばね18s,18tが非常に大きな
外雷サージ或は電圧定格の間違い等に起因するサージ吸
収素子18aの爆発破壊を防止するためのヒューズの役
割を果たすように構成されている。
格の間違い等に起因するサージ吸収素子18aの爆発破
壊を防止するためには、図18に示すように、吸収器端
子18b,18cに狭小部分118l,118mを設け
るとともに、吸収器端子18b,18cを溶融点の低い
金属で構成し、もってこの吸収器端子18b,18cが
ヒューズの役割を果たすように構成してもよい。
子18aの爆発破壊を防止するためには、図19に示す
ように、吸収器端子18b,18cに、所定の放電ギャ
ップを介して対向する突起118n,118oを設け、
非常に大きな外雷サージを、突起118n,118o間
で放電させるように構成してもよい。
て説明する。即ち、この実施例は、図より明らかなよう
に、サージ吸収器18がコイル端子16,17またはコ
イルスプール14に機械的結合される方向の取付け台1
壁面に、サージ吸収器18が挿通できる孔1dを設けた
ものである。このように構成することにより、電磁コイ
ル3を電気機器容器に収納した後に、サージ吸収器18
をコイル端子16,17またはコイルスプール14に機
械的及び電気的結合することができるようになる。ま
た、電気機器の使用時にサージ吸収器18が破損した場
合にあっても、電磁コイル3を取付け台1より取り外さ
なくても、その取り替えが可能となる。
ることも可能である。
コイルスプールと、このコイルスプールに巻装される巻
線と、上記コイルスプールに取り付けられ、上記巻線の
巻始めと巻終りとにそれぞれ電気的接続される2本のコ
イル端子と、このコイル端子に電気的接続されるサージ
吸収器とを有する電磁コイルにおいて、上記サージ吸収
器の吸収器端子を弾性及び係合部を有するものとすると
ともに、上記コイル端子に上記吸収器端子が挿入される
貫通孔部を設け、上記サージ吸収器を、上記巻線に沿い
且つ平行に延在する上記2本のコイル端子間の幅及び上
記コイル端子の延在する長さの範囲内で構成される空間
部に位置するよう、上記吸収器端子を上記コイル端子の
貫通孔部に係合させることにより、上記コイル端子に一
方向から着脱自在に機械的結合するとともに、電気的接
続したので、サージ吸収器と電磁コイルの電圧定格のミ
スマッチによる爆発破壊事故を防止することのできるば
かりでなく、サージ吸収器の破損時等において容易にサ
ージ吸収器のみの取り替えが可能となり、またサージ吸
収器の電磁コイルへの自動組み込みが容易な電磁コイル
を得ることができる。また、サージ吸収器の寸法精度を
さほど高めなくても、コイル端子と吸収器端子との電気
的接続が極めて良好なものとなるとともに、サージ吸収
器に係合片を設ける必要がなくなるという効果を奏す
る。
の板ばねで形成し、上記板ばねをコイル端子に電気的接
触させるとともに、上記板ばねを低融点金属材より構成
したので、簡単な構成で外雷サージ等に起因するサージ
吸収素子の破壊を防止できるという効果を奏する。ま
た、サージ吸収器に表示片を設けるとともに、コイルス
プールに上記表示片の有無を確認するための表示窓を設
けたので、上記効果に加え、電気機器の外部からサージ
吸収器の有無、サージ吸収器の定格等を確かめることが
出来るという効果を奏する。
イルスプールに巻装される巻線と、上記コイルスプール
に、このコイルスプールの巻き軸線と交叉する方向に延
在するよう取り付けられ、上記巻線の巻始めと電気的接
続される巻始めコイル端子と、上記コイルスプールに、
巻始めコイル端子の延在方向と同方向に且つ平行に延在
するよう取り付けられ、上記巻線の巻終りと電気的接続
される巻終りコイル端子と、これらの各コイル端子に各
々電気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイル
において、上記コイルスプールを、巻線が巻回されるコ
イルスプール本体と、上記各コイル端子が挿入される溝
部及びこの溝部に連通する孔を有するコイル端子支持部
とを備えるものとし、一方上記各コイル端子に、これら
の各コイル端子を上記コイル端子支持部の溝部に各々挿
入したとき、上記孔に係合して各コイル端子の抜け止め
をなす係合部を設け、且つ上記サージ吸収器を、上記コ
イルスプールに、上記巻線に沿い且つ平行に延在する上
記2本のコイル端子間の幅及び上記コイル端子の延在す
る長さの範囲内で構成される空間部に位置するよう、上
記サージ吸収器またはコイルスプールに設けた弾性係合
片により、着脱自在に機械的結合するとともに、上記サ
ージ吸収器から突出させた吸収器端子を、上記孔に挿入
して上記各コイル端子に電気的接触させたので、吸収器
端子をコイル端子に接触させるための専用の孔をコイル
スプールに設ける必要がなくなり、ひいてはコイルスプ
ールの成形型の簡素化等を行うことができるという効果
を奏する。
端子に導電性のコイルばねを装着、あるいはサージ吸収
器の吸収器端子を導電性の板ばねで形成し、上記コイル
ばねまたは板ばねをコイル端子に電気的接触させるとと
もに、上記コイルばねまたは板ばねを低融点金属材より
構成したので、簡単な構成で外雷サージ等に起因するサ
ージ吸収素子の破壊を防止できるという効果を奏する。
もに、コイルスプールに上記表示片の有無を確認するた
めの表示窓を設けたので、上記効果に加え、電気機器の
外部からサージ吸収器の有無、サージ吸収器の定格等を
確かめることが出来るという効果を奏する。
と共用させたので、上記効果に加え、表示専用の表示片
を弾性係合片とは別個に設ける必要がなくなり、ひいて
はサージ吸収器の成形型の簡素化等を行うことができる
という効果を奏する。
吸収器端子を接合したものの外被を絶縁塗装してサージ
吸収器本体を形成するとともに、このサージ吸収器本体
に、係合片を樹脂成形した部材を嵌合させて形成したの
で、上記効果に加え、サージ吸収器の薄型化を図ること
ができるという効果を奏する。
吸収器端子を接合したサージ吸収器本体と、このサージ
吸収器本体に設けられる係合片の部材とを樹脂成形によ
り各々別体形成し、両者を着脱自在に機械的結合させて
構成したので、上記効果に加え、サージ吸収器本体と上
記部材とを、その要求される性能に応じて各々別の合成
樹脂を使用することができるようになり、電気的及び機
械的に良好なサージ吸収器を得ることができるようにな
るという効果を奏する。
格に応じた位置にマッチング凸部またはマッチング凹部
を設けるとともに、コイルスプールに、サージ吸収器が
機械的結合されるときに上記サージ吸収器のマッチング
凸部またはマッチング凹部が符合するマッチング凹部ま
たはマッチング凸部を設けたので、上記効果に加え、電
磁コイルの電圧定格に合致しないサージ吸収器の組み込
みを阻止できるという効果を奏する。
たはマッチング凹部を、移動可能に設けているので、上
記効果に加え、各コイル定格毎にマッチング凸部または
マッチング凹部を持った複数種類のコイルスプールを用
意する必要がなくなるという効果を奏する。
部は、複数種の電磁コイルの定格に応じて複数個設けら
れているので、上記効果に加え、各コイル定格毎にマッ
チング凸部またはマッチング凹部を持った複数種類のコ
イルスプールを用意する必要がなくなるという効果を奏
する。
ージ吸収器の斜視図である。
ージ吸収器の斜視図で、図1の紙面裏側より見た斜視図
である。
端子をコイルスプールに組み込む途中を示す斜視図であ
る。
サージ吸収器が内蔵される電磁接触器の上面図である。
構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)
は側面図、(d)は背面図である。
ージ吸収器の斜視図である。
ージ吸収器の斜視図である。
ージ吸収器の斜視図である。
ージ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイ
ル端子に取り付けた状態を示す断面図である。
ージ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイ
ル端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サ
ージ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
ージ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイ
ル端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サ
ージ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
サージ吸収器の斜視図である。
ージ吸収器の斜視図、(b)はこのサージ吸収器をコイ
ル端子に取り付けた状態を示す断面図、(c)は上記サ
ージ吸収器の吸収器端子の変形例を示す斜視図である。
とサージ吸収器の斜視図である。
製作途上のサージ吸収器を示す斜視図、(b)は上記サ
ージ吸収器のサージ吸収器本体の正面図、(c)は上記
サージ吸収器のサージ吸収器本体の側面図である。
サージ吸収器を示す斜視図である。
器の構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図、(d)は背面図である。
器の構成を示し、(a)は正面図、(b)は平面図、
(c)は側面図、(d)は背面図、(e)はこのサージ
吸収器の巻線に対する電気的接続回路図である。
の正面断面図である。
の正面断面図である。
視図である。
イル、 14 コイルスプール、 14a コイルスプ
ール本体、 14b コイル端子支持部、 14c
溝、 14f 溝、 14i 孔、 14j 孔、 1
4n 係合突起、14o 係合突起、 14p 係合突
起、 14q 切り欠き部(マッチング凹部)、 14
r 溝、 14s 孔、 14t 溝、 14u 係合
溝、 14v 係合溝、 14w 係合孔、 14x
係合孔、 14y 係合片(第1のマッチング凹部)、
14z 係合片(第2のマッチング凹部)、 15
巻線、 16 巻始めコイル端子、 17 巻終りコイ
ル端子、 18 サージ吸収器、 18a サージ吸収
素子、 18b 吸収器端子、 18c 吸収器端子、
18d 成形樹脂、 18g 弾性係合片、 18h
弾性係合片、 18i 弾性係合片、 18j 表示
片、 18k 突起(マッチング凸部)、18l 係合
窓、 18m 係合窓、 18n 係合窓、 18o
係合窓、18p 係合窓、 18q 弾性係合片、 1
8r 弾性係合片、 18s コイルばね、 18t
コイルばね、 18w 弾性係合片(第1のマッチング
凸部)、 18x 弾性係合片(第2のマッチング凸
部)、 18y 係合爪、18z 係合爪、 114a
マッチング凸部、 114b マッチング凸部、11
4c マッチング凸部、 118a 係合凹部、 11
8b マッチング凹部、 118c サージ吸収器本
体、 118e 絶縁塗装、 118f カバー、 1
18h サージ吸収器本体、 118j カバー、 1
18n 突起118o 突起。
Claims (12)
- 【請求項1】 コイルスプールと、このコイルスプール
に巻装される巻線と、上記コイルスプールに取り付けら
れ、上記巻線の巻始めと巻終りとにそれぞれ電気的接続
される2本のコイル端子と、このコイル端子に電気的接
続されるサージ吸収器とを有する電磁コイルにおいて、
上記サージ吸収器の吸収器端子を弾性及び係合部を有す
るものとするとともに、上記コイル端子に上記吸収器端
子が挿入される貫通孔部を設け、上記サージ吸収器を、
上記巻線に沿い且つ平行に延在する上記2本のコイル端
子間の幅及び上記コイル端子の延在する長さの範囲内で
構成される空間部に位置するよう、上記吸収器端子を上
記コイル端子の貫通孔部に係合させることにより、上記
コイル端子に一方向から着脱自在に機械的結合するとと
もに、電気的接続したことを特徴とする電磁コイル。 - 【請求項2】 サージ吸収器の吸収器端子を導電性の板
ばねで形成し、上記板ばねをコイル端子に電気的接触さ
せるとともに、上記板ばねを低融点金属材より構成した
ことを特徴とする請求項1に記載の電磁コイル。 - 【請求項3】 サージ吸収器に表示片を設けるととも
に、コイルスプールに上記表示片の有無を確認するため
の表示窓を設けたことを特徴とする請求項1または請求
項2の何れか1項に記載の電磁コイル。 - 【請求項4】 樹脂製のコイルスプールと、上記コイル
スプールに巻装される巻線と、上記コイルスプールに、
このコイルスプールの巻き軸線と交叉する方向に延在す
るよう取り付けられ、上記巻線の巻始めと電気的接続さ
れる巻始めコイル端子と、上記コイルスプールに、巻始
めコイル端子の延在方向と同方向に且つ平行に延在する
よう取り付けられ、上記巻線の巻終りと電気的接続され
る巻終りコイル端子と、これらの各コイル端子に各々電
気的接続されるサージ吸収器とを有する電磁コイルにお
いて、上記コイルスプールを、巻線が巻回されるコイル
スプール本体と、上記各コイル端子が挿入される溝部及
びこの溝部に連通する孔を有するコイル端子支持部とを
備えるものとし、一方上記各コイル端子に、これらの各
コイル端子を上記コイル端子支持部の溝部に各々挿入し
たとき上記孔に係合して各コイル端子の抜け止めをなす
係合部を設け、且つ上記サージ吸収器を、上記コイルス
プールに、上記巻線に沿い且つ平行に延在する上記2本
のコイル端子間の幅及び上記コイル端子の延在する長さ
の範囲内で構成される空間部に位置するよう、上記サー
ジ吸収器またはコイルスプールに設けた弾性係合片によ
り、着脱自在に機械的結合するとともに、上記サージ吸
収器から突出させた吸収器端子を、上記孔に挿入して上
記各コイル端子に電気的接触させたことを特徴とする電
磁コイル。 - 【請求項5】 サージ吸収器から突出させた吸収器端子
に導電性のコイルばねを装着、あるいはサージ吸収器の
吸収器端子を導電性の板ばねで形成し、上記コイルばね
または板ばねをコイル端子に電気的接触させるととも
に、上記コイルばねまたは板ばねを低融点金属材より構
成したことを特徴とする請求項4に記載の電磁コイル。 - 【請求項6】 サージ吸収器に表示片を設けるととも
に、コイルスプールに上記表示片の有無を確認するため
の表示窓を設けたことを特徴とする請求項4または請求
項5の何れかに記載の電磁コイル。 - 【請求項7】 サージ吸収器に表示片を設けるととも
に、この表示片は上記サージ吸収器の弾性係合片を共用
していることを特徴とする請求項4に記載の電磁コイ
ル。 - 【請求項8】 サージ吸収器は、サージ吸収素子に吸収
器端子を接合したものの外被を絶縁塗装してサージ吸収
器本体を形成するとともに、このサージ吸収器本体に、
弾性係合片を樹脂成形した部材を嵌合させて形成したも
のであることを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れ
か1項に記載の電磁コイル。 - 【請求項9】 サージ吸収器は、サージ吸収素子に吸収
器端子を接合したサージ吸収器本体と、このサージ吸収
器本体に設けられる弾性係合片とを樹脂成形により各々
別体形成し、両者を着脱自在に機械的結合させたもので
あることを特徴とする請求項4乃至請求項7の何れか1
項に記載の電磁コイル。 - 【請求項10】 サージ吸収器に、適応するコイル定格
に応じた位置にマッチング凸部またはマッチング凹部を
設けるとともに、コイルスプールに、サージ吸収器が機
械的結合されるときに上記サージ吸収器のマッチング凸
部またはマッチング凹部が符合するマッチング凹部また
はマッチング凸部を設けたことを特徴とする請求項1乃
至請求項9の何れか1項に記載の電磁コイル。 - 【請求項11】 コイルスプールのマッチング凸部また
はマッチング凹部は、移動可能に設けられていることを
特徴とする請求項10に記載の電磁コイル。 - 【請求項12】 コイルスプールのマッチング凹部は、
複数種の電磁コイルの定格に応じて複数個設けられてい
ることを特徴とする請求項10に記載の電磁コイル。
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