JPH0676544B2 - 人造大理石の製造法 - Google Patents

人造大理石の製造法

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JPH0676544B2
JPH0676544B2 JP61265309A JP26530986A JPH0676544B2 JP H0676544 B2 JPH0676544 B2 JP H0676544B2 JP 61265309 A JP61265309 A JP 61265309A JP 26530986 A JP26530986 A JP 26530986A JP H0676544 B2 JPH0676544 B2 JP H0676544B2
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JP
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artificial marble
polyester resin
unsaturated polyester
marble
acid
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JP61265309A
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JPS63118361A (ja
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茂次 佐藤
行志 荒川
武男 工藤
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は人造大理石の製造法に関し,特に不飽和ポリエ
ステル樹脂による人造大理石の製造法に関するものであ
る。
(従来の技術) 天然大理石は模様の美しさ,半透明さ,重量感,冷厳
さ,豪華さ等の雰囲気をもつており,キツチンカウンタ
ー,店舗のカウンター,テーブル,おき物,かざり,時
計,バスタブなどに用いられてきた。しかし,大理石の
用途が拡大するに従い,形状の複数なものが要求される
ようになり,さらに大型化に伴い,大理石のほり出し,
輸送,加工に多大の時間を要するようになつてきた。こ
の対案として,人造大理石が作られるようになり,無
機,有機の素材を駆使した大理石が作られるようになつ
た。ことに有機物を原料とした人造大理石は複雑な形状
を比較的短時間で得られることから,最近いろいろな用
途に応用されてきている。その代表的な製法は(1)ア
クリル樹脂をベースとした方法と,(2)不飽和ポリエ
ステル樹脂をベースとした方法に分けられる。特に
(2)の方法は複雑な形状への対応性に優れること,不
飽和ポリエステル樹脂の組成面での対応により耐熱性の
グレードを高めることができること,現地生産が可能な
こと,容易に難燃グレードにもつていくことが可能なこ
となどから,需要の伸びが著しい。
不飽和ポリエステル樹脂を用いた人造大理石の製造方法
は,(1)常温常圧注形法,(2)加熱成形法および
(3)BMC(バルクモールデイングコンパウンド)によ
る加圧加熱成形法がある。常温常圧注形法の利点は,表
面にゲルコート層を作るので、肉持ち感のある構成を選
択できる。また耐熱性のグレードも自由に選択できるこ
とである。しかし表面が透明なため,重量感に欠け,ま
たこの方法では量産性に欠ける難点がある。
一方,加熱成形法および加圧加熱成形法は量産性にすぐ
れるが、加熱による急激な不飽和ポリエステル樹脂の硬
化反応によるクラツクを防止するために、充てん剤を大
量に入れたり、さらに形状の複雑化に伴うクラツクを防
止するために液状の収縮防止剤(主に熱可塑性樹脂)を
入れるに至つては,いよいよ半透明性が損なわれ,大理
石のもつ半透明性さが消失してしまつた。
また従来の加圧加熱成形法のBMCやSMC(ミートモールデ
イングコンパウンド)の材料はガラス繊維を含むため,
成形品の目やせや,表面の汚れをとるためサンドペーパ
ーで表面を研磨すると研磨しなかつた所との境界面は明
確になりすぎ,たいへん見苦しいものになり,また表面
にガラス繊維が露出するため毛管現象でさらに汚れが拡
大するという欠点を有していた。
また、型にあたつた面に段差が生じる現象がみられる
が、これは収縮の差が場所により生じたためである。以
上の述べたとおり常温常圧注型法,加熱成形法,加圧加
熱成形法いずれを用いても,現在の技術レベルでは天然
大理石とはほど遠いものであつた。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、加熱成形が可能で,半透明性を有する
とともに、クラツクが入らず大量生産が可能な人造大理
石の製造法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明は,不飽和ポリエステル樹脂,水酸化アルミニウ
ム,平均粒径2〜100μmのスチレンポリマ,および硬
化剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂成形材料を加熱
成形法により所望の形状に成形する人造大理石の製造法
に関する。
本発明でいう不飽和ポリエステル樹脂とは、α,β−不
飽和酸,必要によりさらに芳香族ジカルボン酸または飽
和脂肪族ジカルボン酸と多価アルコールとを180℃〜250
℃で縮合反応させ,これに架橋剤を混合して得られる粘
稠な液体である。
α,β−不飽和酸としては,マレイン酸,無水マレイン
酸,フラル酸,イタコン酸などが,多価アルコールとし
ては,エチレングリコール,ジエチレングリコール,ト
リエチレングリコール,ポリエチレングリコール,プロ
ピレングリコール,ジプロピレングリコール,トリメチ
レングリコール,テトラメチレングリコール,ヘキサメ
チレングリコール,ネオペンチルグリコール,ジブロム
ネオペンチルグリコール,水素添加ビスフェノールAな
ど,必要により用いられる芳香族ジカルボン酸として
は,無水フタル酸,フタル酸,イソフタル酸,テレフタ
ル酸などが,必要により用いられる飽和脂肪族ジカルボ
ン酸としては,コハク酸,アジピン酸,セバチン酸など
が用いられる。
不飽和ポリエステル樹脂は1種に制限するものではな
く,2種以上の併用も可能である。
架橋剤としては,例えばスチレン,ビニルトルエン,α
−メチルスチレン,ジビニルベンゼン,ジアリルフタレ
ート,ジアリルフタレートプレポリマー,クロロスチレ
ン,ジクロルスチレン,ブロムスチレン,ジブロムスチ
レン,ジアリルベンゼンホスホネート,ジアリルアリー
ルホスフイン酸エステル,アクリル酸エステル,メタア
クリル酸エステルトリアリルシアヌレート,トリブロモ
フエノールアリルエーテルなどが用いられる。
本発明において,架橋剤は1種に限定するものではな
く,2種以上の併用も可能である。
本発明に用いられる平均粒径2〜100μmのスチレンポ
リマは,乳化重合,けん濁重合,塊重合等によつて得ら
れるスチレンポリマを粉砕し,分級して得られる。平均
粒径が2μm未満では,不飽和ポリエステル樹脂に溶解
し,硬化後表面に浮いてべとつく欠点がある。また,平
均粒径が100μmを越えるとスチレンポリマが粒状にな
り,低収縮効果が失われる。スチレンポリマの分子量に
は特に制限はないが数平均分子量10,000〜20,000の範囲
が好ましい。
本発明に用いられる水酸化アルミニウムは例えば市販品
としては昭和軽金属(株)製ハイジライトH310,H320が
あり、その粒径は特に制限するものではないが,1μm〜
20μmが好ましい。また,炭酸カルシウム,クレー,シ
リカ,硫酸バリウム,大理石粉,酸化アルミニウム,な
どの他の充填剤,着色剤等を併用してもよい。
本発明によつて得られた人造大理石の後ろからガラス繊
維,カーボン酸,有機繊維(例えばビニロン繊維,ポリ
エステル繊維,アラミド繊維など),金属繊維などを裏
打ちして人造大理石を補強してもよい。
不飽和ポリエステル樹脂,平均粒径2〜100μmのスチ
レンポリマ,水酸化アルミニウム,および硬化剤の配合
比は制限されるものではないが,混和後の粘度,外観上
から不飽和ポリエステル樹脂100重量部に対して,平均
粒径2〜100μmのスチレンポリマ6〜50重量部,水酸
化アルミニウム50〜250重量部,硬化剤1〜3重量部の
範囲が好ましい。水酸化アルミニウムの割合が少なすぎ
ると,成形時,クラツクが入り易く,また多すぎると,
半透明性が損なわれることがある。
不飽和ポリエステル樹脂の硬化を完了させる上で重要な
働きをする硬化剤としては,ベンゾイルパーオキシド,
パラクロロペンゾイルパーオキシド,2,4−ジクロロベン
ゾイルパーオキシド,ラウロイルパーオキシド,アセチ
ルパーオキシド,ジクミルパーオキシド,2,5−ジメチル
−2,5ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン,t−ブチル
パーベンゾエート,などの有機過酸化物があり,これら
の1種または2種以上を用いることができる。
本発明における加熱成形法は、予熱された型に,上記の
不飽和ポリエステル樹脂成形材料を導入して行なわれ
る。型に成形材料を導入後に加圧をする加圧加熱成形法
によつてもよく,本発明における加熱成形法は加圧加熱
成形法も含むものとする。加熱成形法は例えば次の条件
で行なわれる。成形圧力0〜200kg/cm2の範囲で,上,
下の型に上記の不飽和ポリエステル樹脂成形材料をサン
ドイツチして成形される。成形圧力の範囲は特に制限す
るものでないが,型の材質によつて変化する。例えば合
板製の型では低圧とされ,鉄製板の型では高圧成形が可
能となる。成形温度は60〜170℃の範囲が好ましい。温
度が低すぎると大理石表面にクラツクが入り易くなり,
また高すぎると大理石成形品が焼けて黄味を帯びること
がある。
(実施例) 実施例1,比較例1〜2 不飽和ポリエステル樹脂(日立化成工業(株)社製,商
品名:ポリセット4721-1,イソ系),水酸化アルミニウ
ム(昭和軽金属社製,商品名:ハイジライトH100)およ
び平均粒径の異なるスチレンポリマをデゾルバーで混練
して,成形材料を得た。
第1表に示す量で配合した人造大理石コンパンドをあら
かじめ60℃に加温した200×80×10mmの金型に注入し,70
℃で30分加熱成形し得られた人造大理石の表面のべとつ
きおよび線収縮率を測定した。
配合,成形条件および得られた人造大理石の評価結果を
第1表に示した。
第1表の結果から実施例1の人造大理石は,表面べとつ
き,線収縮率ともに良好であつたが,平均粒径1μmの
スチレンポリマを用いた場合は,表面べとつきがあり,
平均粒径150μmのスチレンポリマを用いた場合は,線
収縮率が大きく,そりを生じた。
実施例2 ポリセット4721-1,ハイジライトH100および低収縮剤と
して,平均粒径30μmのスチレンポリマを用い,これら
をデゾルバーで混練して成形材料を得た。これを用いて
実施例1と同様にして人造大理石を得,同様にその表面
のべとつきおよび線収縮率を測定した。
配合,成形条件および得られた人造大理石の評価結果を
第2表に示した。
第2表の結果より実施例2の人造大理石は表面べとつ
き,線収縮率ともに良好であつた。
(発明の効果) 本発明の製造法によつて得られる人造大理石は,大量生
産が可能で,表面べとつきがなく,線収縮率が小さいの
でそりがない利点を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 25:06)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】不飽和ポリエステル樹脂,水酸化アルミニ
    ウム,平均粒径2〜100μmのスチレンポリマおよび硬
    化剤を含有する不飽和ポリエステル樹脂成形材料を加熱
    成形法により所望の形状に成形することを特徴とする人
    造大理石の製造法。
JP61265309A 1986-11-07 1986-11-07 人造大理石の製造法 Expired - Lifetime JPH0676544B2 (ja)

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JPS63118361A JPS63118361A (ja) 1988-05-23
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JPS53136093A (en) * 1977-04-30 1978-11-28 Owens Corning Fiberglass Corp Less shrinking molding composite
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JPS6264858A (ja) * 1985-09-17 1987-03-23 Takeda Chem Ind Ltd 不飽和ポリエステル樹脂モ−ルデイングコンパウンド

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