JPH0676390U - 拭き布の製造装置 - Google Patents

拭き布の製造装置

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JPH0676390U JP2217393U JP2217393U JPH0676390U JP H0676390 U JPH0676390 U JP H0676390U JP 2217393 U JP2217393 U JP 2217393U JP 2217393 U JP2217393 U JP 2217393U JP H0676390 U JPH0676390 U JP H0676390U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 均一な地合の拭き布を提供する。 【構成】 疎水性且つ熱可塑性長繊維が集積されてなる
長繊維ウェブの片面に、多数のパルプ繊維よりなる紙シ
ートを積層してなる長尺シート状積層物を移送するコン
ベアと、この積層物の紙シート側から長繊維ウェブ側に
貫通するように高圧水柱流を施す装置とを具えた拭き布
の製造装置において、高圧水柱流を施す装置の真上に、
長尺シート状積層物の幅方向に列をなして配置されたフ
ラットスプレーノズルからなる水スプレー装置が設けら
れている。 【効果】 高圧水柱流によって、紙シートを構成するパ
ルプ繊維が空中に飛散するが、その繊維が高圧水柱流処
理装置に付着することが防止され、ひいては、白斑点の
ない均一な地合いの拭き布が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、使い捨て手拭き、ウェットティシュ、ワイパー、使い捨て雑巾等と して有用な拭き布の外観を良くするための製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、使い捨て手拭き等の拭き布として、パルプ繊維を嵩高に集積してな る乾式パルプシートに水や薬剤等をしみこませたものが使用されている。しかし ながら、乾式パルプシートは、水や薬剤等をしみこませた後の濡れ強度が低く、 使用中に破れやすいという欠点があった。
【0003】 一方、親水性繊維であるレーヨン繊維を集積した後、レーヨン繊維相互間をゴ ム系結合剤で結合した不織布に、水等をしみこませたものも使用されている。こ の拭き布は、レーヨン繊維間が結合されているので高い濡れ強度を示すものの、 ゴム系結合剤を含有しているため異臭がしたり、さらにゴム系結合剤のざらざら した手触りのため、拭き布の使用感が悪いという欠点があった。このため、ゴム 系結合剤を使用せずに、レーヨン繊維相互間を結合された不織布を使用するとい う試みも行なわれている。レーヨン繊維相互間の絡合には、レーヨン繊維が集積 されたウェブに高圧水柱流を施すことが考えられる。しかしながら、レーヨン繊 維は親水性に優れているため、拭き布として使用した場合には、水を良く吸収し て膨潤し、その剛性が極端に低下するという致命的な欠点があった。
【0004】 このため、本出願人は、上記欠点を克服すべく研究を行った結果、疎水性長繊 維よりなる長繊維ウェブとパルプ繊維よりなる紙シートとを積層した後、該積層 体の紙シート側から長繊維ウェブ側に向けて高圧水柱流を施すことにより、長繊 維とパルプ繊維が絡合されて得られる拭き布は、上記の欠点がないことを見出し 、さきに、特許出願を行った。(特願平4−89650号、特願平4−1947 60号)。 しかしながら、上記の拭き布においても、なお、解決すべき難点が見出された 。すなわち、長繊維不織布の表面に紙シートを積層し、該積層物の紙シート側か ら長繊維不織布側に貫通するように積層物に高圧水柱流を施したときに、紙シー トが著しく破壊され、紙シートを構成するパルプ繊維が空中に飛散し、高圧水柱 流装置の側面や底面にパルプ繊維が付着するということがあった。この高圧水柱 流装置に付着したパルプ繊維が蓄積されて積層物上に落下し白斑点となるため、 不均一な地合の拭き布しか得られないという問題点が発生した。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
以上のような状況に鑑みて、本考案の目的は、紙シートと長繊維ウェブとを積 層して高圧水柱流を施しても、紙シートを構成するパルプ繊維が飛散して、高圧 水柱流装置の側面や底面に付着することがなく、白斑点のない均一な地合の拭き 布を得ることができる改良装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、本考案の拭き布の製造装置、すなわち、疎水性且つ熱可塑性長 繊維が集積されてなる長繊維ウェブの片面に、多数のパルプ繊維よりなる紙シー トを積層してなる長尺シート状積層物を移送するコンベアと、該コンベアにて移 送しつつある長尺シート状積層物の紙シート側に高圧水柱流を施す装置とを具え た拭き布の製造装置において、高圧水柱流処理装置の真上に、長尺シート状積層 物の幅方向に列をなして配置された複数のフラットスプレーノズルからなる水ス プレー装置が設けられていることを特徴とする拭き布の製造装置によって達成さ れる。
【0007】 本考案の実施においては、疎水性で且つ熱可塑性の長繊維が積層されてなる長 繊維ウェブが用いられる。例えば、このような長繊維ウェブは、疎水性で且つ熱 可塑性の樹脂を溶融紡糸して長繊維を得、この長繊維を捕集コンベア上に堆積す ることによって得ることができる。ここで、長繊維としては、例えばポリオレフ ィン系長繊維、ポリエステル系長繊維、ポリアミド系長繊維、ポリアクリル酸エ ステル系長繊維等を使用することができる。
【0008】 長繊維の繊度は、1〜4デニールが好ましい。長繊維の繊度が4デニールを超 えると、長繊維ウェブの柔軟性が低下し、拭き布として使用した場合の使用感が 低下する傾向が生じる。逆に、長繊維の繊度が1デニール未満になると、長繊維 の製造に厳密な条件が必要になって、長繊維ひいては長繊維ウェブを高速度で効 率よく製造することが困難になる。
【0009】 長繊維ウェブの坪量は、5〜30g/m2 が好ましい。特に、5〜20g/m 2 が最も好ましい。長繊維ウェブの坪量が30g/m2 を超えると、長繊維ウェ ブの片面に紙シートを積層して、紙シート側から長繊維ウェブ側に向けて高圧水 柱流を施しても、紙シートを構成するパルプ繊維が、長繊維ウェブの裏面(紙シ ートと非積層面)に殆ど移動しにくくなり、厚み方向における吸水性に差が出易 い。逆に、長繊維ウェブの坪量が5g/m2 未満になると、長繊維ウェブの形態 安定性が低下し、得られる拭き布の湿潤強度が低下する傾向がみられる。更に、 長繊維相互間の間隙が大きくなって、高圧水柱流を施したときに、その間隙から パルプ繊維が流出してしまい、使用後の高圧水柱流を回収した場合、その中のパ ルプ繊維が大量に混入する恐れが生じる。
【0010】 本考案の実施において使用される長繊維ウェブは、長繊維相互間が自己融着し た、いわゆる長繊維不織布であってもよいし、また長繊維相互間に結合していな いフリース状の長繊維フリースであってもよい。特に、前者の長繊維不織布のう ちでも、長繊維相互間が自己融着した点融着部が、散点状に多数分布したものを 使用することが好ましい。この理由は、長繊維相互間が自己融着している点融着 部を持つため、形態安定性に優れると共に、点融着部以外の部分においては長繊 維相互間が自己融着されておらず、自由な状態で集積されているため、柔軟性に 優れ、且つパルプ繊維と良好に絡合しやすいからである。
【0011】 以上のようにして準備した長繊維ウェブの片面に、紙シートを積層する。この 紙シートは多数のパルプ繊維よりなるものである。紙シートとしては、従来公知 の任意のものを使用することができる。紙シートの坪量も、任意であって格別限 定されるものではないが、特にJIS P 8124に示された方法で測定した 坪量が10〜80g/m2 である紙シートが好ましい。紙シートの坪量が10g /m2 未満であると、パルプ繊維の絶対量が少なく、得られる拭き布に十分な吸 収性や保水性を与え難くなるという傾向が生じる。逆に、紙シートの坪量が80 g/m2 を超えると、得られる拭き布の全体の坪量が大きくなりすぎて、拭き布 の柔軟性が低下する傾向がみられる。
【0012】 紙シートを構成するパルプ繊維としては、針葉樹及び広葉樹木材をクラフト法 、サルファイト法、ソーダ法、ポリサルファイド法等で蒸解した未晒パルプ繊維 若しくは晒パルプ繊維、またはグランドパルプ繊維、ケミメカニカルパルプ繊維 、サーモメカニカルパルプ繊維等の機械パルプ繊維を、単独でまたは混合して使 用することができる。混合して使用する場合において、針葉樹パルプ繊維と広葉 樹パルプ繊維の重量配合比は、好ましくは、針葉樹パルプ樹脂/広葉樹パルプ樹 脂=100〜20/0〜80、より好ましくは、100〜40/0〜60の範囲 である。広葉樹パルプが80%を超えると、高圧水柱流によるパルプの消失量が 増加するばかりでなく、絡合後のシートの柔軟性が低下しがちである。
【0013】 本考案の実施において使用される紙シートの密度(JIS P 8118に示 された方法で測定)は、0.6g/cm3 以下が好ましい。紙シートの密度が0 .6g/cm3 を超えると、紙シートの上から高圧水柱流を施した場合に、パル プ繊維の運動が抑制され、長繊維とパルプ繊維との絡合が不十分になる傾向が生 じ、絡合後のシートの柔軟性が低下する傾向が生じる。
【0014】 この紙シートは、予め準備した長繊維ウェブの片面に積層される。この際、長 繊維ウェブの坪量と紙シートの坪量(JIS P 8124に示された方法で測 定される)の比が、長繊維ウェブ:紙シート=1:1〜1:19となるようにす るのが、好ましい。長繊維ウェブ:紙シート=1:1未満になると、長繊維の量 に対して、相対的にパルプ繊維の量が少なくなり、得られる拭き布の吸収性や保 水性が低下する傾向がある。また、長繊維に対して、廉価なパルプ繊維の量が少 ないため、得られる拭き布自体が高価になる。逆に、長繊維ウェブ:紙シート= 1:19を超えて、紙シートの坪量が重くなると、紙シートを構成するパルプ繊 維の全てが強固に長繊維と絡合しにくくなり、得られる拭き布を湿らせて使用し た場合に、パルプ繊維が脱落しやすくなる傾向が生じる。
【0015】 長繊維ウェブの片面に紙シートを積層した後、得られる長尺状積層物は、図1 に示すように、金網のような透水性材料でできた移送用コンベア4上に載置され て移送され、長尺状積層物の紙シート側から長繊維ウェブ側に向けて高圧水柱流 を施す。即ち、積層物の紙シート側から長繊維ウェブ側へ高圧水柱流が貫通する ようにして、高圧水柱流を施す。この高圧水柱流は、図1に示すような高圧水柱 流処理装置の微細な直径のノズル孔を通して、高圧で水を噴出させて得られる。 例えば、孔径0.01〜0.3mm程度のノズル孔を通して、20〜150kg /cm2 程度の圧力で水を噴出されて得られる。
【0016】 この高圧水柱流を積層物に施すと、高圧水柱流は紙シートに衝突する。そして 、紙シートはまず長繊維ウェブ上に密着し、次いでこの密着した状態で、紙シー トの破壊が生じ、紙シートを構成するパルブ繊維を単離させ、パルプ繊維に曲げ やねじれ等の変形を起こさせると共に、パルプ繊維に運動エネルギーを十分に与 え、このパルプ繊維にランダムな運動を生じさせる。その結果、これらの複合作 用によって、パルプ繊維と長繊維ウェブ中の長繊維とが絡み合い、更に、このパ ルプ繊維によって長繊維同士も絡合する。
【0017】 本考案においては、高圧水柱流処理装置の真上から、該装置を覆う幅方向に伸 びる細長い領域に水を噴射する。積層物に高圧水柱流を適用すると紙シートが破 壊され、紙シートを構成するパルプ繊維の一部が空中に飛散し、高圧水柱流処理 装置の側面や底面に付着しがちであるが、上記のように高圧水柱流処理装置の真 上から水を噴射することによって該装置への繊維の付着が防止され、また一旦付 着した繊維は洗い落される。
【0018】 水を噴射する装置は、パルプ繊維の付着を防止し、また付着したパルプ繊維を 洗い落すことが可能であれば特に限定されるものではない。例えば図2に示すよ うに、長尺状積層物の幅方向に列をなして配置された複数のフラットスプレータ イプのノズルを具えたスプレー装置が好ましい。このように配置されたフラット スプレーノズルは水を幅方向に均一に噴霧ないしスプレーすることができ、ひい ては最少の水量で繊維の付着防止および洗い落しを行うことができる。また、フ ラットスプレーノズルの他に、受け皿から水をカーテン状にオーバーフローさせ る装置が考えられるが、この場合、均一な流水にするために多量の水が必要であ る。そのため積層物シート上に水溜りができ、高圧水柱流がこの水溜りに作用す るために、エネルギーロスが生じ、パルプ繊維と長繊維が十分に絡合した拭き布 が得られない。
【0019】 換言すれば、高圧水柱流処理装置を覆う幅方向に伸びる領域に水を噴霧ないし スプレーすることが必須であるが、そのスプレー領域はできるだけ狭いことが望 ましい。最少の水量で飛散繊維の付着防止が達成されるばかりでなく、高圧水柱 流による繊維の絡合効果を阻害しないからである。上記のような、長尺状積層物 の幅方向に列をなして配置された複数のフラットスプレーノズルからなり、且つ 個々のスプレーノズルの細長い噴射領域が幅方向と一致するように配置されたス プレー装置を用いれば、最少の水量で均一なスプレー効果が得られる。
【0020】 本考案に使用されるフラットスプレーノズルの場合には、水が噴射される角度 (スプレー角度)が50〜130度のものが好ましい。特に80〜110度のも のが最も好ましい。スプレー角度が50度未満になると、1列の高圧水柱流装置 に対して多数のスプレーノズルを設置しなければならないという問題点が生じる 。逆に、スプレー角度が130度を超えると均一に水を噴射することが困難とな る。また、水をスプレーする流量はノズル1個あたり0.3〜4リットル/mi nが好ましい。流量が0.3リットル/min未満になると、流量が少なすぎて 均一に水を噴射することができなくなり、高圧水柱流処理装置に噴射されない部 分が生じ、高圧水柱流を施して飛散したパルプ繊維が付着するという問題点が生 じる。逆に、流量が4リットル/minを超えると、余分な水が積層シート上に 落ち、高圧水柱流を施すときに高圧水柱流のエネルギーの一部が、この水をはじ き飛ばすことに使用されるため、パルプ繊維に運動エネルギーを十分に与えられ なくなり、その結果、パルプ繊維と長繊維とが絡合し難くなる。また、設置する 高さとスプレーノズルの個数は図1に示すように、高圧水柱流装置の真上におい て均一に水が噴射するように高さとノズルの個数を調節することが重要である。
【0021】 以上のようにして得られる拭き布は、パルプ繊維と長繊維が均一に絡合されて 一体化したもので、且つ白斑点のない均一な地合を有する。そして、この拭き布 には、所望に応じて、水やプロピレングリコール等の潤滑剤、アルコール類や安 息香酸エステル等の抗菌剤、防黴剤、香料等の薬剤等を付与することができ、使 い捨て手拭き、ウェットテッシュ、ワイパー、使い捨て雑巾等として使用される 。
【0022】
【実施例】
実施例1 ポリプロピレン長繊維が集積されてなり、且つこのポリプロピレン長繊維が自 己融着された点融着部を多数持つ長繊維不織布を準備した。この長繊維不織布を 構成する長繊維の繊度は2.5デニールであり、長繊維不織布の坪量は15g/ m2 であった。この長繊維不織布の片面に、針葉樹晒クラフトパルプを用い湿式 抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙シートは、JIS P 8124 に示された方法で測定した坪量が40g/m2 であった。次いで、紙シートが上 に位置し、長繊維不織布が下に位置するようにして、金網で形成された移送コン ベア上に載置した。次いで、この長尺シート状積層物を25m/minの速度で 移送しながら、孔径0.15mmのノズル孔が1mm間隔で直線上に並んでいる 高圧水柱流処理装置を用いて、50kg/cm2 の水圧で高圧水柱流を噴出させ 、紙シートの表面に高圧水柱流を施した。
【0023】 さらに、高圧水柱流処理装置の真上に、幅方向で個々の噴射領域が重なること なく、均一に水が噴射するように噴射角度90度のフラットスプレーノズルを複 数個一列に配置してなるスプレー装置を設けた。スプレーノズルの位置は高圧水 柱流処理装置の上面より10cm高い位置とした。このようなスプレー装置から フラットスプレーノズル1個あたり1リットル/minの水量で噴霧した。以上 のようにして、紙シートを構成しているパルプ繊維と長繊維不織布を構成してい る長繊維とが絡合して、両者が一体化された複合シートを得た。
【0024】 実施例2 噴射角度90度のフラットスプレーノズルの替わりに噴射角度60度のフラッ トスプレーノズルを使用した他は、実施例1と同様にして複合シートを得た。
【0025】 実施例3 隣接するスプレーノズルから噴射される水の噴射領域が幅方向に1/2だけ重 なるようにスプレーノズルを設置した他は、実施例1と同様にして複合シートを 得た。
【0026】 比較例1 水噴射スプレーノズルの替わりに空気噴射ノズルを使用した他は、実施例1と 同様にして複合シートを得た。
【0027】 比較例2 水噴射スプレーノズルの替わりに受け皿から水をカーテン上にオーバーフロー させる装置を使用した他は、実施例1と同様にして複合シートを得た。このとき 、受け皿からオーバーフローされた水量は60リットル/minであった。
【0028】 実施例1〜3及び比較例1及び2に係る拭き布の品質を評価した。この結果を 表1に示す。
【表1】
【0029】 なお、表1中の外観、風合い、接着強度等の評価方法は、以下のとおりである 。 (1)外観(地合):モニター20人による目視評価で行なった、試料の外観 (地合)を表2に示す5段階で評価し、平均値を求めた。 (2)風合い:モニター20人による触感テストで柔らかさを判定した。テス トの方法は、試料を手指で把握した触感をたしかめ、表2に示す5段階で評価し 、平均値を求めた。 (3)接着強度:モニター20人による官能テストで接着強度を判定した。テ ストは、試料を紙シート側からピンセットで摘み、それぞれ表2に示す5段階で 評価し、平均値を求めた。
【0030】
【表2】
【0031】 以上の結果から明らかなように、実施例1〜3で得られた拭き布は、比較例1 及び2で得られた拭き布に比べて、外観、風合、接着強度が優れたものである。 比較例1においては、高圧水柱流を施すことにより、パルプ繊維が高圧水柱流装 置の側面や底面に付着し、そのパルプ繊維の塊が落下するために、白斑点となり 地合が劣るものであった。また、比較例2においては、水量が多すぎて拭き布の 製造中に積層シート上に水溜りができ、高圧水柱流がこの水溜りに作用するため に、エネルギー損失が生じ、パルプ繊維と長繊維が十分に絡合した拭き布が得ら れなかった。
【0032】
【作用及び考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、長繊維ウェブの表面に、パルプ繊維よ りなる紙シートを積層して、該積層物上に高圧水柱流を施す際に、高圧水柱流の 圧力によって紙シートを構成するパルプ繊維が飛散して高圧水柱流処理装置の側 面や底面に付着するのを防止または付着した繊維を洗い流すことができる。これ により、高圧水柱流処理装置に付着し、蓄積させたパルプ繊維塊が積層シートに 落下して白斑点となり、得られた拭き布の地合を低下させることを防止すること ができる。更に、水噴射ノズルから最少量の水を噴射するだけでよく、シート状 積層物上に水が溜らないことから高圧水柱流のエネルギー損失が少ない。よって 、紙シートを構成するパルプ繊維が十分に単離して、長繊維と均一に絡合すると ともに、白斑点のない均一な地合及び接着性に優れた拭き布を得ることができる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る拭き布の製造装置の一例を模式的
に示す斜視図。
【図2】フラットスプレーノズルにより噴射された流体
の噴射領域を模式的に示す図。
【符号の説明】
1 フラットスプレーノズル 2 高圧水柱流処理装置 3 シート状積層物 4 シート状積層物移送用多孔コンベア 5 フラットスプレーノズルによる流体の噴射領域
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/10 B 7199−3B D21H 27/30

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 疎水性且つ熱可塑性長織が集積されてな
    る長繊維ウェブの片面に、多数のパルプ繊維よりなる紙
    シートを積層してなる長尺シート状積層物を移送するコ
    ンベアと、該コンベアにて移送しつつある長尺シート状
    積層物の紙シート側に高圧水柱流を施す装置とを具えた
    拭き布の製造装置において、高圧水柱流処理装置の真上
    に、長尺シート状積層物の幅方向に列をなして配置され
    た複数のフラットスプレーノズルからなる水スプレー装
    置が設けられていることを特徴とする拭き布の製造装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019206770A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 日本製紙クレシア株式会社 不織布製造装置

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JP2019206770A (ja) * 2018-05-29 2019-12-05 日本製紙クレシア株式会社 不織布製造装置

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