JP2885046B2 - 不織布複合シートの製造方法 - Google Patents

不織布複合シートの製造方法

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JP2885046B2
JP2885046B2 JP34203993A JP34203993A JP2885046B2 JP 2885046 B2 JP2885046 B2 JP 2885046B2 JP 34203993 A JP34203993 A JP 34203993A JP 34203993 A JP34203993 A JP 34203993A JP 2885046 B2 JP2885046 B2 JP 2885046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、使い捨て手拭き、ウエ
ットティシュ、ワイパー、使い捨て雑巾等の拭き布ある
いは、テーブルカバー、ディナー用マット等の雑貨用シ
ート、包装材料等に利用可能な、鮮明な千鳥状の開孔模
様を有する不織布複合シートの製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、使い捨て手拭き等の拭き布と
して、パルプ繊維を嵩高に集積してなる乾式パルプシー
トに、水や薬剤等をしみ込ませたものが使用されてい
る。しかし、乾式パルプシートは、引張強度や引裂強度
が弱く、特に水や薬剤等をしみ込ませた後の湿潤強度が
低く、使用中に破れ易いという欠点があった。
【0003】一方、親水性繊維であるレーヨン繊維を集
積した後、レーヨン繊維相互間をゴム系結合剤で結合し
た不織布に、水等をしみ込ませたものも使用されてお
り、このシートは、レーヨン繊維相互間が結合されてい
るので、高い濡れ強度を示す。しかし、ゴム系結合剤が
含有されているため、 異臭がするという欠点があった。
またゴム系結合剤のざらざらとした手触り感のため、使
用感が悪いという欠点もあった。
【0004】このため、ゴム系結合剤を使用せずに、レ
ーヨン繊維相互間を絡合させた不織布を使用するという
試みも行なわれている。レーヨン繊維相互間の絡合に
は、レーヨン繊維が集積されたシートに高圧水柱流を施
すことが考えられる。しかしながら、レーヨン繊維より
なる不織布を拭き布として使用する場合、以下に示すよ
うな致命的な欠点があった。即ち、レーヨン繊維は親水
性繊維であるために、水を吸収して膨潤し、その剛性が
極端に低下するということがあった。そして、剛性の低
下によって、手指で把持したときの反発力が低下し、拭
き布として使用する際に、使用しにくいということがあ
った。
【0005】このため、本発明者らは、上記欠点を解決
しようとして種々研究を行った。その結果、熱可塑性樹
脂からなる長繊維シートとパルプ繊維よりなる紙シート
を積層した積層体に、一定の条件で高圧水柱流を施し、
長繊維とパルプ繊維とを緊密に絡合させることにより、
上記欠点を解決しうることを見出し、特願平4-89650号
及び特願平4-113048号に係わる発明を提案した。この発
明によって、接着剤を使用することなく吸水性が良好で
且つ吸水後の剛性の低下が少ない拭き布として良好な性
能を有する不織布複合シートの製造が可能となった。
【0006】このような不織布複合シートを製造する場
合、プラスチックやステンレスの支持網上に長繊維シー
トと紙シートを順次積層した後、該紙シート表面から高
圧の水柱流を施して該長繊維シートを構成する長繊維と
該紙シートを構成するパルプ繊維を絡合一体化するが、
この場合支持体として網を使用することにより、作製し
た不織布複合シートに開孔模様が得られる。網状支持体
上に短繊維、長繊維、短繊維および長繊維等からなるシ
ート状物を載せ、高圧水柱流を施して開孔模様を有する
不織布を得る方法は、特公昭47ー18069号公報、特開平 3
ー268936 号公報等に記載されている。
【0007】しかしながら、このようにして得られた不
織布の開孔模様は、通常図1に示したような格子状の開
孔模様と、図2に示したような千鳥状の開孔模様との中
間的な模様を有することが多く、開孔自体も不鮮明であ
る。また、繊維の集積物を、針状の突起が規則的に配列
された円筒状の開孔模様付与装置上に載せ、高圧水柱流
を施すことにより千鳥状の開孔模様を得ることができる
が、この場合には生産速度が劣り、突起部分に繊維がか
らまり易いためにトラブルが発生し易いという問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
現状に鑑み、前記欠点を解決しようとして種々研究を行
った。その結果、支持網上に、熱可塑性樹脂を溶融紡糸
して得られた多数の長繊維が集積されてなる長繊維シー
トを載せ、該長繊維シートの表面に、パルプ繊維よりな
る紙シートを積層後、該紙シートの表面から長繊維シー
ト側に向けて高圧水柱流を施すことにより、 該紙シート
を構成するパルプ繊維と該長繊維とを絡合させて不織布
複合シートを製造する方法において、該支持網の種類を
変更することにより、開孔模様が、格子状が主体の模様
から千鳥状が主体の模様の間で変化することを見出だ
し、しかもこの変化が、該支持網を構成する縦糸と横糸
の重なり部分(ナックル)の高さの変化によるものであ
ることに思い至り、この高さを制御することにより、千
鳥状の鮮明な開孔模様を有する不織布複合シートが得ら
れることを見出だして、本発明を完成させた。
【0009】従って、本発明の目的は、引張り強度、引
裂き強度が強く、使い捨て手拭き、ウエットティシュ、
各種ワイパー、使い捨て雑巾等の拭き布、油、水等の吸
収用シート、あるいは包装材料等に利用可能な、鮮明な
千鳥状の開孔模様と布状の風合を有する不織布複合シー
トを、容易に作製することが可能な製造方法を提供する
ことである。
【0010】
【問題を解決するための手段】即ち、本発明は、縦糸と
横糸を編んで作製された支持網上に、熱可塑性樹脂を溶
融紡糸して得られた多数の長繊維が集積されてなる長繊
維不織布を載せ、該長繊維シートの表面に、パルプ繊維
よりなる紙シートを積層後、該紙シートの表面から長繊
維シート側に向けて高圧水柱流を施すことにより、 該紙
シートを構成するパルプ繊維と該長繊維とを絡合させて
不織布複合シートを製造する方法において、該支持網を
水平な台の上に乗せて測定した、縦糸の下に横糸が位置
することによって生じる突起部分の最大高さAと、横糸
の下に縦糸が位置することによって生じる突起部分の最
大高さBとの差A−Bの絶対値が、 200〜400 μm で構
成される前記支持網を用いることを特徴とする、不織布
複合シートの製造方法に関するものである。
【0011】本発明においては、熱可塑性樹脂の長繊維
が集積されてなる長繊維シートを準備する。ここで、長
繊維としては、従来公知の長繊維を使用することがで
き、例えばレーヨン長繊維、ポリオレフィン系長繊維、
ポリエステル系長繊維、ポリアミド系長繊維、ポリアク
リル酸エステル系長繊維等を挙げることができる。本発
明において長繊維を使用する理由は、長繊維よりなる長
繊維シートは、繊維間が絡合あるいは接着されている場
合、引張り強度や引裂き強度等の物理的な強さおよび形
態安定性に優れているからである。更に、長繊維シート
をパルプ繊維からなる紙シートの下に置き、紙シートの
上から高圧水柱流を施した場合、長繊維シートのフィル
ター効果により、紙シートを構成しているパルプ繊維の
流失を抑えることができるからである。
【0012】長繊維の繊度は、1 〜8デニール、好まし
くは1〜4デニールである。長繊維の繊度が8デニール
を越えると、長繊維シートの柔軟性が低下し、更に単位
体積当りの繊維数が減少するために、複合化後のシート
の地合いを悪化させるので適さない。逆に、長繊維の繊
度が1デニール未満になると、長繊維の製造条件等が厳
密になって、長繊維、ひいては長繊維シートを高速で製
造しにくくなるので適さない。
【0013】長繊維シートの坪量は、5〜30g/m2であ
る。長繊維シートの坪量が30g/m2を越えると、長繊維シ
ートと紙シートとの積層体に高圧水柱流を施した場合、
高圧水柱流が該長繊維シートを通過しづらくなり、長繊
維とパルプ繊維の絡合が疎外されるばかりでなく、紙シ
ートを構成するパルプ繊維が、長繊維シートの裏面(紙
シートと当接していない面)に移動しにくくなり、得ら
れた複合シートを拭き布として使用する場合には、パル
プ繊維の少ない面における吸水性が低下する傾向が生じ
る。また、支持網の下に位置するサクションノズルか
ら、長繊維シートを通して、長繊維シートと紙シートと
の積層体表面の水を吸引除去する能力が低下するため
に、高圧水柱流を施した積層体表面に水溜まりが発生
し、高圧水柱流のエネルギーが表面の水をはね飛ばすた
めに使用されるため、エネルギーのロスが発生するばか
りでなく、シートの地合いも低下する傾向が生じる。
【0014】逆に、長繊維シートの坪量が5g/m2未満に
なると、長繊維シートの強度が低下し、そのために複合
化後のシート強度が低下するために適さない。更に、長
繊維の堆積量が少ないために、長繊維相互間の間隙が大
きくなっており、高圧水柱流を施したときに、その間隙
からパルプ繊維が流失してしまい適さない。なお、本発
明に使用する長繊維シートは、長繊維相互間が部分的に
結合した、いわゆる長繊維不織布であってもよいし、ま
た長繊維相互間が結合していないフリース状の長繊維フ
リースであってもよい。
【0015】特に、前者の長繊維不織布のうちでも、長
繊維相互間が自己融着した点融着区域が、散点状に多数
配置された、いわゆるスパンボンド不織布を使用するの
が好ましい。この理由は、長繊維相互間が自己融着して
いる点融着区域を持つために、物理的な強度、形態安定
性に優れると共に、点融着区域以外の区域においては長
繊維相互間が自己融着されておらず、自由な状態で集積
されているため、柔軟性に優れ、且つパルプ繊維と良好
に絡合しやすいからである。
【0016】以上のようにして準備した長繊維シートの
片面に、紙シートを積層する。この紙シートは木材パル
プを湿式抄紙して得られるものであり、パルプは、従来
公知の種々の任意のものを使用することができる。紙シ
ートの坪量も、任意に決定しうる事項であるが、特にJI
S P 8124に示された方法で測定した坪量が10〜120g/m2
の範囲の紙シートを使用するのが好ましい。紙シートの
坪量が10g/m2未満では、パルプ繊維の絶対量が少なく、
得られる複合シートに十分な吸水性や保水性を与え難く
なる。
【0017】逆に、紙シートの坪量が120g/m2 を越える
と、パルプ繊維の絶対量が多過ぎて、紙シートに高圧水
柱流を施しても、1 本1本のパルプ繊維に長繊維と絡合
しうる程度の運動量を与え難くなるので適さない。更に
パルプの絶対量が多過ぎると、得られる複合シートの柔
軟性が低下するばかりでなく、多数のパルプ繊維の吸脱
湿により、放置された環境の湿度変化によって、シート
にカールが発生する恐れが生じ好ましくない。
【0018】紙シートを構成するパルプ繊維としては、
針葉樹および広葉樹木材をクラフト法、サルファイト
法、ソーダ法、ポリサルファイド法等で蒸解した化学パ
ルプ繊維、又はグランドパルプ繊維、サーモメカニカル
パルプ繊維等の機械パルプ繊維を、晒あるいは未晒の状
態で、単独であるいは混合して使用することができる。
針葉樹パルプ繊維と広葉樹パルプ繊維の重量配合比は、
好ましくは、針葉樹パルプ繊維/広葉樹パルプ繊維= 1
00〜20/0〜80、最も好ましくは 100〜40/0 〜60の範
囲である。広葉樹パルプ繊維が80%を越えると、高圧水
柱流によるパルプの消失量が増加するばかりでなく、絡
合後のシートの柔軟性が低下する。
【0019】本発明に使用される紙シートのJIS P 8118
に示された方法で測定される密度は、0.65g/cm3 以下、
好ましくは 0.2〜0.65g/cm3 である。紙シートの密度が
0.65g/cm3 を越えると、高圧水柱流を施した場合に、パ
ルプの運動が抑制され、長繊維とパルプとの絡合が十分
でなくなるばかりでなく、絡合後のシートの柔軟性が低
下するので適さない。紙シートの抄紙にあたって、例え
ば、ポリアミド・エピクロルヒドリン樹脂、その変成
物、ポリアミン・エピクロルヒドリン樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂等の湿潤紙力増強剤を、必要に応じて適宜
添加してもよい。
【0020】紙シートは、予め準備した長繊維ウエブ表
面に積層される。この際、長繊維ウエブの坪量と紙シー
トの坪量の比は、以下のようにするのが好ましい。即
ち、長繊維シートの坪量と、JIS P 8124に示された方法
で測定した紙シートの坪量の比が、長繊維シート/紙シ
ート=1 /1 〜19となるようにするのが、好ましい。長
繊維シート/紙シート=1 /1 未満となると、長繊維の
量に対して、相対的にパルプ繊維の量が少なくなり、得
られる複合シートの吸水性、保水性が低下する傾向が生
じる。また、長繊維に対して、廉価なパルプ繊維の量が
少なくなることによって、得られるシート自体が高価に
なるという傾向が生じる。逆に、長繊維シート/紙シー
ト=1 /19を越えて、紙シートの坪量が重くなると、紙
シートを構成するパルプ繊維の全てが長繊維と強固に絡
合することが難しくなり、得られる複合シートを湿潤さ
せて使用した場合に、パルプ繊維が脱落しやすくなる傾
向が生じる。
【0021】長繊維シートと紙シートは、順次支持網上
に積層される、本発明の特徴は、この支持網として特別
に選定したものを使用することにある。即ち、図3に示
すように、本発明のために用いられる支持網は縦糸1と
横糸2からなる平織の網であり、該支持網を水平な台の
上に乗せて測定した、支持網を構成する縦糸の下に横糸
が位置することによって生じる縦糸の突起部分(ナック
ル:◎印)の最大高さAと、横糸の下に縦糸が位置する
ことによって生じる横糸の突起部分(ナックル:×印)
の最大高さBとの差A−Bの絶対値が、 200μm 〜400
μm の範囲である。
【0022】図5にこの関係を示した。A−Bの絶対値
が 200μm より小さくても、 400μm より大きくても、
高圧水柱流処理によって生ずる開孔の千鳥模様が不鮮明
になり、適さない。即ち、長繊維シートと紙シートを支
持網上に積層し、高圧水柱流を施した場合、図3に示す
支持網の◎印及び×印のナックル部分上に存在するパル
プ繊維は、高圧水柱流によって押し広げられ、ナックル
部分に対応する位置に開孔模様を生じるが、この場合、
縦糸のナックルの最大高さ(A)と、横糸のナックルの
最大高さ(B)の絶対値の差が 200μm より小さく、 4
00μm より大きいと相対的に低い×印のナックル部分で
も開孔が生じ、従って鮮明な千鳥状の開孔模様は得られ
なくなるのである。
【0023】ナックルの最大高さの測定は、以下の方法
で実施した。即ち、使用する支持網と同じ網を10mm×10
mmの大きさに切り、金蒸着処理を行なった後スライドガ
ラス上に乗せ、レーザー顕微鏡(レーザーテック社製1L
M11 、コントローラー1ZC1)を用いて縦糸のナックルの
最大高さAと横糸のナックルの最大高さBをμm 単位で
測定した。測定は10mm×10mmの1サンプルにつき縦、横
各3点づつ3サンプル実施し平均をとった。
【0024】本発明の方法に用いられる支持網を構成す
る縦糸と横糸の線径は、異なっていることが好ましく、
線径の太い方の糸の線径/線径の細い方の糸の線径=1.
1〜2の範囲、好ましくは1.2〜2の範囲である。線径
の比が1.1より小さい場合には縦糸と横糸のナックルの
最大高さの差の絶対値を 200μm 以上にすることが難し
く、適さない。また線径の比が2を越える場合には、支
持網が使用中に変形しやすく適さない。
【0025】前記支持網を構成する縦糸と横糸の直径
は、0.1〜2mmの範囲であることが好ましい。線径が0.
1mm以下の場合、支持網のナックルが小さいため、得ら
れる開孔模様が不鮮明になり好ましくない。逆に、線径
が2mmを越える場合には、得られる開孔が大きくなり過
ぎ、拭き布や吸油、吸水シート、包装材等の用途には適
さない。
【0026】支持網の縦糸と横糸の、ナックルの最大高
さの差の絶対値を所望の範囲にするするためには、縦糸
と横糸の線径、および線径の比を規定の範囲にした上
で、織り機により平織状に織り、更に必要に応じて、加
圧、加熱、延伸等の処理が施される。
【0027】前記支持網を構成する糸の本数は縦、横と
もに1インチ当り6〜50本の範囲であり、好ましくは8
〜40本の範囲である。1インチ当りの本数が50本を越え
ると、開孔が小さ過ぎ、開孔シートとしては適さない。
逆に、本数が6本未満では、開孔数が少な過ぎ適さな
い。支持網を構成する縦糸と横糸としては、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリビニリデンクロライド、アラミド
等の合成繊維、ステンレス綱、ブロンズ、ブラス等の金
属繊維を使用することができる。
【0028】支持網上に長繊維シート、ついで紙シート
を積層した後、紙シートの表面から長繊維シートの側に
向けて高圧水柱流を施す。即ち、積層物の表面側から長
繊維シート側へ高圧水柱流が貫通するようにして、高圧
水柱流を施す。この高圧水柱流は、微細な直径のノズル
孔を通して、高圧で水を噴出させて得られるものであ
る。例えば、孔径0.01〜3mmの範囲のノズル孔を通し
て、20〜150kg/cm2 程度の範囲の圧力で水を噴出させて
得られる。
【0029】この水柱流を積層物に施すと、高圧水柱流
は紙シートを破壊し、紙シートを構成するパルプ繊維を
単離させるとともに、パルプ繊維や長繊維シートを構成
する長繊維に、曲げやねじれ等の変形を起こさせ、更
に、パルプ繊維に運動エネルギーを十分に与え、パルプ
繊維にランダムな運動を生じさせる。その結果、これら
の複合作用によって、パルプ繊維と長繊維とが絡み合
い、更に、このパルプ繊維によって長繊維同士も絡合す
ることになる。
【0030】以上のようにして得られた、不織布複合シ
ートは、パルプ繊維と長繊維が絡合一体化しており、鮮
明な格子状の開孔模様を有し、布状の風合を有するもの
であり、拭き布として使用する場合は、所望に応じて、
水やプロピレングリコールのような湿潤剤、アルコール
類、パラ安息香酸エステル等の坑菌剤、防かび剤、香料
等の薬剤等が付与され、使い捨て手拭き、ウエットティ
シュ、使い捨て雑巾、ワイパー等として使用される。ま
た短繊維の脱落を防止する必要がある場合には、ポリア
クリル酸エステル樹脂、ポリエステル樹脂、スチレンブ
タジエン共重合樹脂、ポリウレタン樹脂、エチレン酢酸
ビニル共重合樹脂等の接着剤で処理してもよい。
【0031】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 ポリプロピレン長繊維が集積されてなり、かつこのポリ
プロピレン長繊維相互間が自己融着された点融着区域を
多数持つ長繊維シートを準備した。この長繊維シートを
構成する長繊維の繊度は、2.5デニールであり、坪量
は、12g/m2であった。この長繊維シートの上に、カナダ
標準フリーネスが660ml の針葉樹晒クラフトパルプを湿
式抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙シート
の坪量は50g/m2であり、密度は0.52g/cm3 であった。こ
の積層体を、紙シートが上に位置し長繊維シートが下に
位置するようにして、プラスチック糸で形成された移送
用支持網上に載置した。この支持網を構成する縦糸のナ
ックルの最大高さと横糸のナックルの最大高さの差は 2
20μm であり、縦糸と横糸の直径はそれぞれ0.7mmおよ
び0.8mmであり、縦糸と横糸の1インチ当りの本数は、
それぞれ19本と16本であった。
【0032】次いで、積層体を載せたこの搬送用支持網
を、20m/分の速度で移送させながら、孔径0.15mmのノズ
ル孔が1mmの間隔で並んでいる高圧水柱流噴出装置を用
いて、紙シート表面に50kg/cm2の水圧で高圧水柱流を施
した。以上のようにして、紙シートを構成しているパル
プ繊維と長繊維不織布を構成している長繊維とを絡合さ
せ、両者が一体化された不織布複合シートを得た。得ら
れたシートは鮮明な千鳥状の開孔模様を有し、布状の風
合であった。
【0033】実施例2 ポリエチレンテレタレート長繊維が集積されてなり、か
つこのポリエチレンテレフタレート長繊維相互間が自己
融着された点融着区域を多数持つ長繊維シートを準備し
た。この長繊維シートを構成する長繊維の繊度は、2.4
デニールであり、坪量は15g/m2であった。この長繊維シ
ートの表面に、カナダフリーネスが640ml の針葉樹晒ク
ラフトパルプ繊維90重量%と、カナダフリーネスが620m
l の広葉樹晒クラフトパルプ繊維10重量%のパルプ繊維
混合物に、乾燥重量でO.1%のポリアミド・エピクロル
ヒドリン樹脂を添加して、湿式抄紙して得られた紙シー
トを積層した。この紙シートの坪量は40g/m2であり、密
度は0.53g/cm3 であり、JIS P 8135に示された方法で測
定した湿潤引張強度は0.3kgf/25mmであった。この積層
体を、紙シートが上に位置し、長繊維シートが下に位置
するようにして、ステンレス糸で形成された移送用支持
網上に載置した。この支持網を構成する縦糸のナックル
の最大高さと横糸のナックルの最大高さの差は 280μm
であり、縦糸と横糸の直径はそれぞれ0.6mm および0.75
mmであり、縦糸と横糸の1インチ当りの本数は、それぞ
れ26本および17本であった。
【0034】次いで、積層体を載せたこの搬送用支持網
を、速度30m/分で移動させながら、孔径0.12mmのノズル
孔が0.64mmの間隔で千鳥状に並んでいる高圧水柱流噴出
装置を用いて、60kg/cm2の水圧で高圧水柱流を噴出さ
せ、紙シートの表面に高圧水柱流を施した。以上のよう
にして、紙シートを構成しているパルプ繊維と長繊維不
織布を構成している長繊維とを絡合させ、両者が一体化
された複合シートを得た。得られたシートは鮮明な千鳥
状の開孔模様を有し、布状の風合であった。
【0035】実施例3 ポリプロピレン長繊維が集積されてなり、かつこのポリ
プロピレン長繊維相互間が自己融着された点融着区域を
多数持つ長繊維不織布を準備した。この長繊維不織布を
構成する長繊維の繊度は、2.3 デニールであり、坪量は
20g/m2であった。この長繊維不織布の表面に、カナダ標
準フリーネスが620ml の針葉樹晒クラフトパルプを湿式
抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙シート
の、坪量は60g/m2であり、密度は0.50g/cm3 であった。
次いでこの積層体を、紙シートが上に位置し、長繊維不
織布が下に位置するようにして、プラスチック糸で形成
された移送用支持網上に載置した。この支持網を構成す
る縦糸のナックルの最大高さと横糸のナックルの最大高
さの差は 360μm であり、縦糸と横糸の直径はそれぞれ
0.7mm および1.1mm であり、縦糸と横糸の1インチ当り
の本数は、いずれも10本であった。
【0036】次いで、積層体を載せたこの搬送用支持網
を、20m/分の速度で移送させながら、孔径0.15mmのノズ
ル孔が1mmの間隔で並んでいる高圧水柱流噴出装置を用
いて、紙シート表面に70kg/cm2の水圧で高圧水柱流を施
した。以上のようにして、紙シートを構成しているパル
プ繊維と長繊維不織布を構成している長繊維とを絡合さ
せ、両者が一体化された不織布複合シートを得た。得ら
れたシートは鮮明な千鳥状の開孔模様を有し、布状の風
合であった。
【0037】実施例4 ポリプロピレン長繊維が集積されてなり、かつこのポリ
プロピレン長繊維相互間が自己融着された点融着区域を
多数持つ長繊維不織布を準備した。この長繊維不織布を
構成する長繊維の繊度は、2.3デニールであり、坪量は
15g/m2であった。この長繊維不織布の表面に、カナダ標
準フリーネスが660ml の針葉樹晒クラフトパルプを湿式
抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙シート
の、坪量は80g/m2であり、密度は0.60g/cm3 であった。
次いでこの積層体を、紙シートが上に位置し、長繊維不
織布が下に位置するようにして、プラスチック糸で形成
された移送用支持網上に載置した。この支持網を構成す
る横糸のナックルの最大高さと縦糸のナックルの最大高
さの差は 320μm であり、縦糸の直径は0.6mm 、横糸の
直径は0.9mm であり、縦糸と横糸の1インチ当りの本数
は、それぞれ19本と16本であった。
【0038】次いで、積層体を載せたこの搬送用支持網
を、金網で形成された移送コンベア上に載置した。次い
で、この積層物を30m/分の速度で移送させながら、孔径
0.15mmのノズル孔が1mmの間隔で並んでいる高圧水柱流
噴出装置を用いて、紙シート表面に80kg/cm2の水圧で高
圧水柱流を施した。以上のようにして、紙シートを構成
しているパルプ繊維と長繊維不織布を構成している長繊
維とを絡合させ、両者が一体化された不織布複合シート
を得た。得られたシートは鮮明な千鳥状の開孔模様を有
し、布状の風合であった。
【0039】実施例5 ポリプロピレン長繊維が集積されてなり、かつこのポリ
プロピレン長繊維相互間が自己融着された点融着区域を
多数持つ長繊維不織布を準備した。この長繊維不織布を
構成する長繊維の繊度は、2.3 デニールであり、坪量は
12g/m2であった。この長繊維不織布の表面に、カナダ標
準フリーネスが660ml の針葉樹晒クラフトパルプを湿式
抄紙して得られた紙シートを積層した。この紙シート
の、坪量は40g/m2であり、密度は0.45であった。次いで
この積層体を、紙シートが上に位置し、長繊維不織布が
下に位置するようにして、プラスチック糸で形成された
移送用支持網上に載置した。この支持網を構成する縦糸
のナックルの最大高さと横糸のナックルの最大高さの差
は 240μm であり、縦糸の直径は0.4mm 、横糸の直径は
0.7mm であり、縦糸と横糸の本数は、それぞれ26本およ
び17本であった。
【0040】次いで、積層体を載せたこの搬送用支持網
を、30m/分の速度で移送させながら、孔径0.15mmのノズ
ル孔が1mmの間隔で並んでいる高圧水柱流噴出装置を用
いて、紙シート表面に50kg/cm2の水圧で高圧水柱流を施
した。以上のようにして、紙シートを構成しているパル
プ繊維と長繊維不織布を構成している長繊維とを絡合さ
せ、両者が一体化された不織布複合シートを得た。得ら
れたシートは鮮明な千鳥状の開孔模様を有し、布状の風
合であった。
【0041】比較例1 搬送用支持網として、縦糸のナックルの最大高さと横糸
のナックルの最大高さの差が 190μm であり、縦糸の直
径が0.7mm 、横糸の直径が0.75mmであり、縦糸と横糸の
1インチ当りの本数はいずれも16本であるプラスチック
の平織の支持網を使った以外は、実施例1の操作を繰り
返し、不織布複合シートを得た。得られたシートの開孔
模様は格子パターンと千鳥パターンの入り交じった不鮮
明なものであった。
【0042】比較例2 搬送用支持網として、縦糸のナックルの最大高さと横糸
のナックルの最大高さの差が 165μm であり、縦糸と横
糸の直径が、いずれも0.9mm であり、縦糸と横糸の1イ
ンチ当りの本数は、いずれも15本であるプラスチックの
平織の支持網を使った以外は、実施例2の操作を繰り返
し、不織布複合シートを得た。得られたシートの開孔模
様は格子パターンと千鳥パターンの入り交じった不鮮明
なものであった。
【0043】比較例3 搬送用支持網として、縦糸のナックルの最大高さと横糸
のナックルの最大高さの差が140 μm であり、縦糸の直
径が0.4mm 、横糸の直径が0.65mmであり、縦糸と横糸の
1インチ当りの本数は、それぞれ26本と28本であるプラ
スチックの平織の支持網を使った以外は、実施例3の操
作を繰り返し、不織布複合シートを得た。得られたシー
トの開孔模様は格子パターンと千鳥パターンの入り交じ
った不鮮明なものであった。
【0044】実施例1〜5、比較例1〜3で得られたシ
ートを下記の試験方法で試験し、その品質を評価した。
結果は表1に示すとおりである。試験方法 (1)縦糸と横糸のナックルの最大高さの差の絶対値:
レーザー顕微鏡を用いて縦糸のナックルの最大高さAと
横糸のナックルの最大高さBをμm 単位で測定し、その
差の絶対値を計算により求めた。
【0045】(2)千鳥状開孔模様の鮮明さ:作製した
シートの千鳥状開孔模様の鮮明さを官能で評価した。官
能評価は次の5段階で行った。 5・・・ 極めて鮮明な千鳥状の開孔模様を有している。 4・・・ 鮮明な千鳥状の開孔模様を有している。 3・・・ 千鳥状の開孔模様がやや不鮮明である。 2・・・ 千鳥状の開孔模様が不鮮明である。 1・・・ 千鳥状の開孔模様を呈さない。
【0046】(3)長繊維シートとパルプ繊維の交絡の
程度:25mm巾のシートの両面にメンディングテープ(ス
コッチ社製)を貼り、2kgの重りで表面をこすって貼合
せた後、テンシロンで、引張り速度100mm/分でテープを
引きはがすときの強度を測定した。長繊維とパルプが十
分に絡合している場合には、一般に150g/25mm以上の引
張り強度を示すが、絡合が不十分の場合には、引張り強
度はそれより小さな値となる。
【0047】
【表1】
【0048】実施例1〜5で得られた複合シートと、比
較例1〜3で得られた複合シートを比較すると、実施例
1〜5で得られるシートは鮮明で美しい千鳥状の開孔模
様を有するのに対し、比較例1〜3で得られたシートと
は、支持網として縦糸と横糸のナックルの最大高さの差
の絶対値が 200μm より小さいものを用いたため、鮮明
で美しい千鳥状の開孔模様を有するシートを得ることが
できなかった。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる不
織布複合シートの製造方法は、長繊維とパルプ繊維とが
絡合し、しかも強度の優れた長繊維シートを使用してい
るために複合化後のシート強度が強く、水に濡れても強
度低下が小さく、柔軟であり、パルプ繊維を多数含むた
めに、吸水性、保水性および吸油性、保油性に優れてお
り、しかも鮮明な美しい千鳥状の開孔模様を有してお
り、使い捨て手拭き、ウエットティシュ、ワイパー、使
い捨て雑巾等の拭き布、油、水の吸収シート、包装資材
等に最適な不織布複合シートを容易に得る方法を提供す
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】格子状開孔模様模式図
【図2】千鳥状開孔模様模式図
【図3】支持網ナックル部分模式図
【図4】図3の支持網の部分拡大図
【図5】図3の支持網のX−X′線断面図
【符号の説明】
1:支持網の縦糸 2:支持網の横糸 3:支持網の縦糸のナックル部分(◎印) 4:支持網の横糸のナックル部分(×印) 5:支持網の縦糸のナックル部分の最大高さ(A) 6:支持網の横糸のナックル部分の最大高さ(B) Δh:(A)−(B)の差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D04H 5/02 B32B 5/02 D04H 3/10 D21H 27/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持網上に、熱可塑性樹脂を溶融紡糸し
    て得られた多数の長繊維が集積されてなる長繊維シート
    を載せ、該長繊維シートの表面に、パルプ繊維よりなる
    紙シートを積層後、該紙シートの表面から長繊維シート
    側に向けて高圧水柱流を施すことにより、 該紙シートを
    構成するパルプ繊維と該長繊維とを絡合させて不織布複
    合シートを製造する方法において、該支持網を水平な台
    の上に乗せて測定した、縦糸の下に横糸が位置すること
    によって生じる突起部分の最大高さAと、横糸の下に縦
    糸が位置することによって生じる突起部分の最大高さB
    との差A−Bの絶対値が、 200〜400 μm で構成される
    前記支持網を用いることを特徴とする、明瞭な千鳥状開
    孔模様を有する不織布複合シートの製造方法。
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