JPH0675959U - 全油圧パワーステアリング装置のハンドル角検出装置 - Google Patents

全油圧パワーステアリング装置のハンドル角検出装置

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JPH0675959U
JPH0675959U JP1793893U JP1793893U JPH0675959U JP H0675959 U JPH0675959 U JP H0675959U JP 1793893 U JP1793893 U JP 1793893U JP 1793893 U JP1793893 U JP 1793893U JP H0675959 U JPH0675959 U JP H0675959U
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JP1793893U
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Inventor
誠 長尾
保和 三嶋
Original Assignee
住友イートン機器株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単で小型であって設置のために大き
なスペースを必要とすることがなく、安価であるのに加
えてハンドルのストロークエンドを正確に規制すること
ができる全油圧パワーステアリング装置のハンドル角検
出装置を提供する。 【構成】 ハンドルによって操作される切替弁を有する
ステアリングユニットと、このステアリングユニットと
1対の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結し、か
つ操舵輪を操向させるステアリングシリンダと、ステア
リングユニットに油圧を供給する油圧源と、油圧源とス
テアリングユニットとを連結する第2油圧ラインと、ハ
ンドルの回転角を検出するハンドル角検出手段とを有
し、ハンドル角検出手段はハンドル軸9の回転によっ
て、ハンドル軸を包囲しているコラムチューブ29に誘
導されてハンドル軸の軸方向に移動する検知部材と、こ
の検知部材の移動によってハンドル角を検出する検出部
材107とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、車両の全油圧パワーステアリング装置におけるハンドル角検出装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両の全油圧パワーステアリング装置は、例えば特開平2-164673号公報 その他多くの公報にみられるように既に周知であり、これを図7,8を参照して 説明する。ハンドル1が取付けられているハンドル軸9の先端に連結されて、ハ ンドル1により操作される切換弁7を有するステアリングユニット2と、このス テアリングユニット2と1対の左右ライン3,4からなる第1油圧ラインで連結 し、かつ図示しない操舵輪を操向させるステアリングシリンダ5と、ステアリン グユニット2及び左右ライン3,4を介してステアリングシリンダ5に油圧を供 給するポンプからなる油圧源6と、油圧源6とステアリングユニット2とを連結 する第2油圧ライン8とを具えている。
【0003】 そしてこのステアリングユニット2のハウジング10には、図8に示すように、 入口ポート11、出口ポート12、右ポート13、左ポート14、パイロットポート15、 増幅部16、第1,2補助ポート38,39が形成され、中心孔36にはポート11,12, 13,14と連通する環状溝41,42,45,50が形成されている。中心孔36には切換弁 7が回転可能に配置され、この切換弁7は回転可能なスプール47及びこれと協働 するスリーブ48を具えており、スプール47の一端にはハンドル軸9が連結される 。49はスプール47及びスリーブ48の透孔に両端が嵌入したセンタリングばね、5
1 は両端がスプール47の透孔52を円周方向に移動可能に貫通した後スリーブ48の
透 孔で支持されたストッパピン、53は駆動軸をそれぞれ示す。駆動軸53の一端に設 けられた2又部をストッパピン51が貫通している。
【0004】 増幅部16は内歯部材55と、内歯部材55の内歯と噛合し、それより1枚少ない歯 をもち、内歯部材55内に偏心的に設けられて自転と公転とを行う外歯部材56とを 有し、外歯部材56の中心孔にはスプライン57が設けられて、このスプライン57に 駆動軸53の頭部54のスプラインが係合している。スリーブ48にはハウジング10の 環状溝41に連通する環状溝65、環状溝42,45,50にそれぞれ連通する透孔59,60 ,61、ポート38,39,15に連通する環状溝62,63,64が設けられている。さらに スリーブ48にはハウジング10の環状溝45,50に連通する透孔60,61、環状溝62, 63,65とそれぞれ連通する透孔68,69,58、環状溝64に連通する斜透孔67、環状 溝62,64間に配置された半径方向透孔71、同方向であって環状溝65より右方に配 置された透孔72がそれぞれ設けられている。スプール47には一部が透孔52に連通 する軸方向溝75、この溝75と互い違いに配置された軸方向溝76、この溝76を円周 方向に連通する環状溝77、この環状溝77から溝76と反対方向に延びる軸方向溝78 、この溝78の先端から同方向に延びる小幅溝79、軸方向溝78と互い違いに配置さ れた軸方向溝80、この溝80を円周方向に連通する環状溝81、この環状溝81から軸 方向溝80と反対方向に延びる軸方向溝82、この軸方向溝82の中間において端縁ま で延びる軸方向溝83が設けられている。再びハウジング10に関しては、スリーブ 48の透孔71と連通する軸方向孔86、その末端から増幅部16に向けて軸方向に延び る孔87が設けられ、この孔87はスペーサ板32に設けられた透孔88と連通し、この 透孔88は増幅部16の圧力室89と連通している。
【0005】 17は圧力、流量補償弁を示し、ケーシング内にばね18で一方向に付勢されてい る弁体19が設けられていて、この圧力、流量補償弁17に油圧源6から送入される 油は、一方で第2油圧ライン8を介して入口ポート11からステアリングユニット 2内に送入され、他方で他の管路31を介して作動機20に送入され、ステアリング シリンダ5からの戻り油は、出口ポート12から管路22を介して、作動機20からの 戻り油と同様にタンク21に戻る。パイロットポート15はパイロット油圧ライン23 を介して圧力、流量補償弁17の弁体の両側に連通し、このパイロット油圧ライン 23の途中にオリフイス24,25が設けられ、またこのパイロット油圧ライン23のば ね18側に管路22と連通する管路26が設けられ、この管路26にリリーフ弁27が設け られている。
【0006】 前記のものにおいて、図7にみられるようにコントローラ90があり、これにシ リンダ5のストロークセンサからなる第2検知部材92、第2油圧ライン8と第1 、第2補助ポート38,39とをそれぞれ連通する第3、第4油圧ライン93,94に設 けられた電磁弁からなる第1、第2補助開閉弁95,96、及びハンドル軸9に対向 して設けられたハンドル1の回転角センサ−からなる第1検知部材91がそれぞれ 接続されている。
【0007】 前記のものにつきそのステアリング時の作動を説明する。 (1) ステアリング時 ハンドル1をきると、ステアリングユニット2の内部のセンタリングばね49が 撓んで、スリーブ48、スプール47間に角変位が生じ、各オリフィスが開口する。 またハンドル中立時に開口していたスプール47の軸方向溝82,83とスリーブ48の 透孔72で構成される第1オリフィスは閉鎖される。 (i) 正常ステアリング時 圧力、流量補償弁17から第2油圧ライン8を経てハウジング10の入口ポート11 からステアリングユニット2内に流入した油は、ハウジング10の環状溝41、スリ ーブ48の環状溝65、スリーブ48の透孔58とスプール47の軸方向溝80とで形成され る第2オリフィス、スリーブ48の透孔71とスプール47の軸方向溝78とで形成され る第3オリフィスを通って、ハウジング10の孔86,87に流れ、スペーサ板32の透 孔88を通って増幅部16の外歯部材56を回転させて吐出油量を計量して後、再びハ ウジング10の孔86からスリーブ48の透孔71とスプール47の軸方向溝78とで形成さ れる第4オリフィス、スプール47の軸方向溝78、環状溝77、軸方向溝76を通って 、スリーブ48の透孔60とスプール47の軸方向溝76で形成される第5オリフィス、 ハウジング10の環状溝45を経て、右ポート13よりシリンダ5へ流れる。この場合 もハンドル中立時のように、第1補助開閉弁95が開口しており、ここを流れる油 は第3油圧ライン93を通ってステアリングユニット2の第1補助ポート38に流れ る。そしてこの油はスリーブ48の環状溝62に流れ、スリーブ48の透孔68とスプー ル47の軸方向溝79で形成される第7オリフィスを通り、前記の油と同様に第5オ リフィスからシリンダ5へ流れる。この状態におけるハンドル1の回転量と、シ リンダ5のストロークとの対応値を目標設定値として定め、これをコントローラ 90に入力しておく。そしてシリンダ5からの戻り油は、従来のものと同様にハウ ジング10の左ポート14から、ステアリングユニット2に流入し、ハウジング10の 環状溝50からスリーブ48の透孔61とスプール57の軸方向溝75で形成される第6オ リフィスに流れてスプール47の内部を通り、出口ポート12からタンク21に戻流す る。 (ii) ハンドル1の回転量に対して、シリンダ5のストロークが不足している場 合は、ハンドル1が右回転しているときについていえば、シリンダ5のストロー クの補正を要することとなり、コントローラ90により第2補助開閉弁96が開口し 、ここを流れる油は第4油圧ライン94を通ってステアリングユニット2の第2補 助ポート39に流れる。そしてスリーブ48の透孔69とスプール47の軸方向溝79で形 成される第8オリフィスが開口するため、通常より流量Qだけ余分な油がシリン ダ5へ流入して不足分を補正する。 (iii) 同じくハンドル1の右回転に対して、シリンダ5のストロークがオーバ ーしている場合も、シリンダ5のストロークの補正を要することとなり、コント ローラ90により両補助開閉弁95,96を閉鎖し、両補助ポート38,39への油の送入 は停止され、通常時のシリンダ5への油の流入量から所定量減量された流量の油 がシリンダ5に流入してオーバ分を補正する。
【0008】 前記のような第1検知部材91としては、通常図10,11に示すようなものが使用 され、これは一端にハンドル1と結合するスプライン部100を有するハンドル軸 9に取付けられたウォーム101と、ハンドル軸9を包囲して車体に取付けられた コラムチューブ29に取付けられてウォーム101と噛合するウォームホイール102と 、このウォームホイール102の軸に取付けられたポテンショメータ103とによって 構成されている。そしてハンドル1の回転がウォーム101、ウォームホイール102 を介してポテンショメータ103に伝えられ、回転角が検出されて電気的信号に変 換されてコントローラ90に入力するようになっている。しかしながらこのような ハンドル角検出装置は、ステアリングユニット以外に別な部品が必要であって、 構造が複雑となるのに加えて、大型となってそれを設置するために大きなスペー スを必要とし、全体として高価になり、さらにハンドルのストロークエンドを正 確に規制することができないという問題がある。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
そこでこの考案の目的は、前記のような従来の全油圧パワーステアリング装置 のハンドル角検出装置のもつ問題を解消し、構造が簡単で小型であって設置のた めに大きなスペースを必要とすることがなく、安価であるのに加えてハンドルの ストロークエンドを正確に規制することができる全油圧パワーステアリング装置 のハンドル角検出装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この考案は前記のような目的を達成するために、請求項1の考案は、ハンドル によって操作される切替弁を有するステアリングユニットと、このステアリング ユニットと1対の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結し、かつ操舵輪を操 向させるステアリングシリンダと、ステアリングユニットに油圧を供給する油圧 源と、油圧源とステアリングユニットとを連結する第2油圧ラインと、ハンドル の回転角を検出するハンドル角検出手段とを有する全油圧パワーステアリング装 置において、前記ハンドル角検出手段はハンドル軸の回転によって、ハンドル軸 を包囲しているコラムチューブに誘導されてハンドル軸の軸方向に移動する検知 部材と、この検知部材の移動によってハンドル角を検出する検出部材とを有する ことを特徴とするものである。請求項2の考案は、ハンドルによって操作される 切替弁を有するステアリングユニットと、このステアリングユニットと1対の左 右ラインからなる第1油圧ラインで連結し、かつ操舵輪を操向させるステアリン グシリンダと、ステアリングユニットに油圧を供給する油圧源と、油圧源とステ アリングユニットとを連結する第2油圧ラインと、この第2油圧ラインとステア リングユニットとを連通し、かつそれぞれ第1,2補助開閉弁を有する第3,4 油圧ラインとを有する全油圧パワーステアリング装置において、ハンドル角検出 手段を設け、このハンドル角検出手段はハンドル軸の回転によって、ハンドル軸 を包囲しているコラムチューブに誘導されてハンドル軸の軸方向に移動する検知 部材と、この検知部材の移動によってハンドル角を検出する検出部材とを有し、 検知部材はステアリングシリンダの操舵軸と連動するようになっており、検出部 材は検知部材の移動に対応して前記第1,2補助開閉弁を開閉するようになって いることを特徴とするものである。請求項3の考案は、請求項1又は2の考案に おいて、検知部材はハンドル軸のコラムチューブによって包囲されている部分に 設けられたおねじ部に螺合しているナットに取付けられたピンからなり、この検 知部材はコラムチューブに長手方向に穿設された長孔に摺嵌しているものである 。請求項4の考案は、請求項3の考案において、ハンドル軸のおねじ部に螺合し ているナットの前後とそれから前後方向にはなれた位置に、係止ワッシャをそれ ぞれ位置不動に取付け、各前後組の係止ワッシャ間にばねを介装したものである 。
【0011】
【作用】
前記のような請求項1の考案において、車両の方向変更に際してハンドルを回 転すると、おねじ部がその回転方向に回転し、これに螺合しているナットは、そ れに取付けた検知部材がコラムチューブに穿設された長孔に摺嵌していることか ら、前後いずれかの方向に直線的に移動し、この検知部材の移動を検出部材で検 知することによってハンドル角を検出する。請求項2の考案において、(1)ハ ンドルの左右回転に対してステアリングシリンダのストロークが同調して変化し た場合には、検知部材が第1,2スイッチのいずれをもオンとしないため、ステ アリングシリンダのストロークの補正は行われない。(2)ハンドルが右回転し ており、これに対してステアリングシリンダのストロークが遅れた場合には、検 知部材が移動して第2スイッチがオンして第2補助開閉弁が開口し、ここを流れ る圧油は第4油圧ラインを通ってステアリングユニットの第2補助ポートに流れ たうえ、ステアリングシリンダに補給してそのストロークの補正を行い、これと は逆にステアリングシリンダのストロークが進みすぎた場合には、検出部材が移 動して第1スイッチがオンして第1補助開閉弁が閉鎖し、ここを流れていた圧油 の流れが止まってステアリングシリンダのストロークの補正を行う。(3)ハン ドルが左回転しており、これに対してステアリングシリンダのストロークが遅れ た場合には、検知部材が移動して第1スイッチがオンして第2補助開閉弁が開口 し、ここを流れる圧油は第4油圧ラインを通ってステアリングユニットの第2補 助ポートに流れたうえ、ステアリングシリンダに補給してそのストロークの補正 を行い、これとは逆にステアリングシリンダのストロークが進みすぎた場合には 、検出部材が移動して第2スイッチがオンして第1補助開閉弁が閉鎖し、ここを 流れていた圧油の流れが止まってステアリングシリンダのストロークの補正を行 う。前記の際長孔の長さハンドルのストロークと対応した長さとすることによっ てハンドルのストロークエンドを正確に規制する。
【0012】
【実施例】
図面に示すこの考案の各実施例は、その構成の大部分が前記従来の全油圧パワ ーステアリング装置と同様となっているので、この部分には同一の符号を引用し て説明を省略し、主として異なるハンドル角検出装置について説明する。図1, 2に示すこの考案の第1実施例において、ハンドル軸9は他端にステアリングユ ニット2の作動軸と結合するスプライン部104を有し、このハンドル軸9はコラ ムチューブ29によって包囲されていて、その被包囲部分におねじ部105が設けら れてこのおねじ部105にナット106が螺合しており、このナット106の上部にピン からなる検知部材107が取付けられており、この検知部材107はコラムチューブ29 に長手方向に穿設された長孔108に摺嵌している。
【0013】 前記のようなものにおいて、車両の方向変更に際してハンドル1を回転すると 、おねじ部105がその回転方向に回転し、これに螺合しているナット106は、それ に取付けた検知部材107がコラムチューブ29に穿設された長孔108に摺嵌している ことから、前後いずれかの方向に直線的に移動し、この検知部材107の移動を市 販の直線ストロークセンサからなる検出部材109で検出してハンドル角を検出す る。この際長孔108の長さをハンドル1のストロークと対応した長さとすること によってハンドル1のストロークエンドを正確に規制することができる。
【0014】 図4,5に示す第2実施例において、従来例及び第1実施例と同様の部分につ いては説明を省略し、主として相違する点について説明する。コラムチューブ29 に設けた支持具122と、操舵軸28の一方との間にばね124を介してワイヤ123を懸 張し、ワイヤ123の検知部材107と対向する位置にスイッチ保持具125を設け、こ のスイッチ保持具125に設けた第1,2スイッチ126,127をそれぞれ第1,2補 助開閉弁95,96に接続している。そして検知部材107の自由に設定可能なストロ ークと、ワイヤ123のストロークとを同一になるように調整しておく。
【0015】 このような第2実施例において、ハンドル1を回転した際、(1)ハンドル1 の左右回転に対してステアリングシリンダ5のストロークが同調して変化した場 合には、検知部材107が第1,2スイッチ126,127のいずれをもオンとしないた め、ステアリングシリンダ5のストロークの補正は行われない。(2)ハンドル 1が右回転しており、これに対してステアリングシリンダ5のストロークが遅れ た場合には、スイッチ保持具125が図5において目標値より左方にあるため第2 スイッチ127がオンして第2補助開閉弁96が開口し、ここを流れる圧油は第4油 圧ライン94を通ってステアリングユニット2の第2補助ポート39に流れたうえ、 ステアリングシリンダ5に補給してそのストロークの補正を行い、これとは逆に ステアリングシリンダ5のストロークが進みすぎた場合には、スイッチ保持具 125が右方にあるため第1スイッチ126がオンして第1補助開閉弁95が閉鎖し、こ こを流れていた圧油の流れは止まってステアリングシリンダのストロークの補正 を行う。(3)ハンドル1が左回転しており、これに対してステアリングシリン ダ5のストロークが遅れた場合には、スイッチ保持具125が図5において右側に あるため第1スイッチ126がオンして第2補助開閉弁96が開口し、ここを流れる 圧油は第4油圧ライン94を通ってステアリングユニット2の第2補助ポート39に 流れたうえ、ステアリングシリンダ5に補給してそのストロークの補正を行い、 これとは逆にステアリングシリンダ5のストロークが進みすぎた場合には、スイ ッチ保持具125が左方にあるため第2スイッチ127がオンして第1補助開閉弁95が 閉鎖し、ここを流れていた圧油の流れは止まってステアリングシリンダのストロ ークの補正を行う。
【0016】 図6に示す第3実施例は、前記の各実施例のハンドル軸9においてナット106 の前後とそれから前後方向に離れた位置に、それぞれ係止ワッシャ111,112, 113,114を位置不動に取付け、各前後組の係止ワッシャ111,112;113,114間に ばね115,116を介装したものであって、ばね115,116によっておねじ部105のバ ックラッシュを吸収してより一層正確に、ハンドル角の検出を行うことができる 。
【0017】
【考案の効果】
この考案は前記のようであって、請求項1の考案は、ハンドルによって操作さ れる切替弁を有するステアリングユニットと、このステアリングユニットと1対 の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結し、かつ操舵輪を操向させるステア リングシリンダと、ステアリングユニットに油圧を供給する油圧源と、油圧源と ステアリングユニットとを連結する第2油圧ラインと、ハンドルの回転角を検出 するハンドル角検出手段とを有し、ハンドル角検出手段はハンドル軸の回転によ って、ハンドル軸を包囲しているコラムチューブに誘導されてハンドル軸の軸方 向に移動する検知部材と、この検知部材の移動によってハンドル角を検出する検 出部材とを有するので、構造が簡単で小型であって設置のために大きなスペース を必要とすることがなく、安価であるのに加えてハンドルのストロークエンドを 正確に規制することができるという効果がある。請求項2の考案は、ハンドルに よって操作される切替弁を有するステアリングユニットと、このステアリングユ ニットと1対の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結し、かつ操舵輪を操向 させるステアリングシリンダと、ステアリングユニットに油圧を供給する油圧源 と、油圧源とステアリングユニットとを連結する第2油圧ラインと、この第2油 ラインとステアリングユニットとを連通し、かつそれぞれ第1,2補助開閉弁を 有する第3,4油圧ラインとを有し、さらにハンドル角検出手段を設け、このハ ンドル角検出手段はハンドル軸の回転によって、ハンドル軸を包囲しているコラ ムチューブに誘導されてハンドル軸の軸方向に移動する検知部材と、この検知部 材の移動によってハンドル角を検出する検出部材とを有し、検知部材はステアリ ングシリンダの操舵軸と連動するようになっており、検出部材は検知部材の移動 に対応して前記第1,2補助開閉弁を開閉するようになっているので、請求項1 の考案と同様の効果を有するのに加えて、従来必要とされたコントローラや、ス テアリングシリンダの操舵軸の移動を検知する検知部材等を必要とすることなく 、一層コンパクトにすることができるという効果がある。請求項3の考案は、請 求項1又は2の考案において、検知部材はハンドル軸のコラムチューブによって 包囲されている部分に設けられたおねじ部に螺合しているナットに取付けられた ピンからなり、この検知部材はコラムチューブに長手方向に穿設された長孔に摺 嵌しているので、車両の方向変更に際してハンドルを回転すると、おねじ部がそ の回転方向に回転し、これに螺合しているナットは、それに取付けた検知部材が コラムチューブに穿設された長孔に摺嵌していることから、前後いずれかの方向 に直線的に移動し、この検知部材の移動を検出部材で検知することによってハン ドル角を検出し、この際長孔の長さハンドルのストロークと対応した長さとする ことによってハンドルのストロークエンドを正確に規制することができるという 効果がある。請求項4の考案は、請求項3の考案において、ハンドル軸のおねじ 部に螺合しているナットの前後とそれから前後方向に離れた位置に、係止ワッシ ャをそれぞれ位置不動に取付け、各前後組の係止ワッシャ間にばねを介装してい るので、ばねによっておねじ部のバックラッシュを吸収してより一層正確に、ハ ンドル角の検出を行うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施例の油圧回路及び制御線図
である。
【図2】同上のハンドル角検出部の縦断面図である。
【図3】同上の要部の平面図である。
【図4】この考案の第2実施例の油圧回路及び制御線図
である。
【図5】同上のハンドル角検出部の縦断面図である。
【図6】この考案の第3実施例のハンドル角検出部の縦
断面図である。
【図7】この考案と同種の従来のハンドル角検出装置の
図1と同様の図面である。
【図8】同上のステアリングユニットの典型例の縦断面
図である。
【図9】同上の線9に囲まれた部分の拡大断面図であ
る。
【図10】同上のハンドル角検出部の縦断面図である。
【図11】同上の線11−11による断面図である。
【符号の説明】
1 ハンドル 2 ステアリングユニット 3 左ライン 4 右ライング 5 ステアリングシリンダ 6 油圧源 7 切換弁 9 ハンドル軸 10 ハウジング 11 入口ポート 12 出口ポート 14 ハウジング 15 パイロットポート 28 操舵軸 29 コラムチューブ 38 第1補助ポート 39 第2補助ポート 90 コントローラ 93 第3油圧ライン 94 第4油圧ライン 95 第1補助開閉弁 96 第2補助開閉弁 105 おねじ部 106 ナット 107 検出部材 108 長孔 109 ストロークセンサ 111 ワッシャ 112 ワッシャ 113 ワッシャ 114 ワッシャ 115 ばね 116 ばね 122 支持具 123 ワイヤ 124 ばね 125 スイッチ保持具 126 第1スイッチ 127 第2スイッチ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルによって操作される切替弁を有
    するステアリングユニットと、このステアリングユニッ
    トと1対の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結
    し、かつ操舵輪を操向させるステアリングシリンダと、
    ステアリングユニットに油圧を供給する油圧源と、油圧
    源とステアリングユニットとを連結する第2油圧ライン
    と、ハンドルの回転角を検出するハンドル角検出手段と
    を有する全油圧パワーステアリング装置において、前記
    ハンドル角検出手段はハンドル軸の回転によって、ハン
    ドル軸を包囲しているコラムチューブに誘導されてハン
    ドル軸の軸方向に移動する検知部材と、この検知部材の
    移動によってハンドル角を検出する検出部材とを有する
    ことを特徴とする全油圧パワーステアリング装置のハン
    ドル角検出装置。
  2. 【請求項2】 ハンドルによって操作される切替弁を有
    するステアリングユニットと、このステアリングユニッ
    トと1対の左右ラインからなる第1油圧ラインで連結
    し、かつ操舵輪を操向させるステアリングシリンダと、
    ステアリングユニットに油圧を供給する油圧源と、油圧
    源とステアリングユニットとを連結する第2油圧ライン
    と、この第2油圧ラインとステアリングユニットとを連
    通し、かつそれぞれ第1,2補助開閉弁を有する第3,
    4油圧ラインとを有する全油圧パワーステアリング装置
    において、ハンドル角検出手段を設け、このハンドル角
    検出手段はハンドル軸の回転によって、ハンドル軸を包
    囲しているコラムチューブに誘導されてハンドル軸の軸
    方向に移動する検知部材と、この検知部材の移動によっ
    てハンドル角を検出する検出部材とを有し、検知部材は
    ステアリングシリンダの操舵軸と連動するようになって
    おり、検出部材は検知部材の移動に対応して前記第1,
    2補助開閉弁を開閉するようになっていることを特徴と
    する全油圧パワーステアリング装置のハンドル角検出装
    置。
  3. 【請求項3】 検知部材はハンドル軸のコラムチューブ
    によって包囲されている部分に設けられたおねじ部に螺
    合しているナットに取付けられたピンからなり、この検
    知部材はコラムチューブに長手方向に穿設された長孔に
    摺嵌している請求項1又は2の全油圧パワーステアリン
    グ装置のハンドル角検出装置。
  4. 【請求項4】 ハンドル軸のおねじ部に螺合しているナ
    ットの前後とそれから前後方向にはなれた位置に、係止
    ワッシャをそれぞれ位置不動に取付け、各前後組の係止
    ワッシャ間にばねを介装した請求項3の全油圧パワース
    テアリング装置のハンドル角検出装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59167372A (ja) * 1983-03-11 1984-09-20 Nippon Seiko Kk 全油圧式動力舵取装置
JPH01103573A (ja) * 1987-10-16 1989-04-20 Sumitomo Eaton Kiki Kk 全油圧式パワーステアリング装置
JPH02263113A (ja) * 1988-10-24 1990-10-25 Eaton Corp 多回転式軸位置センサー

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