JPH0675808B2 - ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装置

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JPH0675808B2
JPH0675808B2 JP62285768A JP28576887A JPH0675808B2 JP H0675808 B2 JPH0675808 B2 JP H0675808B2 JP 62285768 A JP62285768 A JP 62285768A JP 28576887 A JP28576887 A JP 28576887A JP H0675808 B2 JPH0675808 B2 JP H0675808B2
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健史 岩崎
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ワイヤ放電加工装置に係り、特に細線のワ
イヤ電極の自動送給を行う装置の改善に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
ワイヤ放電加工装置は、被加工物に対し、ワイヤ電極を
微少間隙を介して対向させ、被加工物と連続的に自動送
給されるワイヤ電極との間にパルス性の放電を繰り返し
発生させ、放電エネルギーにより被加工物を切断加工す
るものである。このワイヤ放電加工におけるワイヤ電極
としては、通常、直径0.03〜0.1mm程度のごく細い金属
線が用いられている。第3図は、例えば特開昭60−8052
8号公報に示された従来のワイヤ放電加工装置のワイヤ
電極供給装置の構成図であり、図において、(10)は被加
工物で、水平面内で移動自在なXYクロステーブル(図示
せず)上に載置されている。(12a)及び(12b)は被加
工物(10)の表面に予め穿設されている切断加工開始孔で
ある。(14)はワイヤ電極供給装置を支持しているガイド
で、ワイヤカット放電加工装置の本体(図示せず)にZ
軸方向、すなわち垂直方向に移動可能な軸に固着されて
いる。(16)は移動機構(17)の一部を構成するスライダー
で、上記ガイド(14)に沿って上下に自在に摺動できるよ
うに設けられている。スライダー(16)には駆動ネジ(18)
が螺挿され、また駆動ネジ(18)の上端部は、ガイド(14)
上部に固着された駆動モーター(20)に連結され、駆動ネ
ジ(18)および駆動モーター(20)によりスライダー(16)が
ガイド(14)に沿って自動的に摺動する。スライダー(16)
上にはローラー機構(22)が設けられている。ローラー機
構(22)は一対のワイヤ電極送給プーリー(24)およびクラ
ンププーリー(26)から成り、ワイヤ供給プーリー(24)の
回転軸は、スライダー(16)に固着されたワイヤ電極送給
モーター(28)に連結され、また、ワイヤ電極送給プーリ
ー(24)には逆転防止機構(29)が付設されている。更に、
クランププーリー(26)は、ピン(30)を介してスライダー
(16)に回動自在に固設されたリンク(32)先端部に回転自
在軸承され、リンク(32)後端はコイルバネ(34)を介しス
ライダー(16)に結合されており、上記コイルバネ(34)の
弾発力により、リンク(32)先端のクランププーリー(26)
はワイヤ電極送給プーリー(24)の周縁部に常に圧接され
ている。(36)はワイヤ電極(38)をその内部に挿通し、支
持することができるパイプガイド(例えば外径2〜3mm
のパイプ)で、その上端部が取付具(40)を介して移動機
構(17)を構成するスライダー(16)に固着されている。パ
イプガイド(36)の下端部内にはワイヤ電極(38)を摺動自
在に支持する電源ガイドが嵌着されている。また、パイ
プガイド(36)と被加工物(10)の間には所定の電圧(90)が
印加されていて、パイプガイド(36)と被加工物(10)が接
触した場合、検出器(91)より信号が出力され、この信号
により駆動モーター(20)が停止すると共に、ワイヤ電極
送給モーター(28)が駆動し、ワイヤ電極(38)がパイプガ
イド(36)よりくり出される。ガイド(14)下端部には、パ
イプガイド(36)を所定位置に支持固定することができる
クランプ機構(42)が設けられている。クランプ機構(42)
は、ガイド(14)下部に固設したV溝が刻切されたクラン
プ板(44a),およびガイド(14)に固設したソレノイド
(46)に連結されたクランプ板(44b)とから成り、ソレ
ノイド(46)を作動させると一方のクランプ板(44b)が
他方のクランプ板(44a)から離れてクランプ状態が解
放され、またソレノイド(46)を復帰させるとソレノイド
(46)とクランプ板(44b)との間に挾持されたコイルス
プリング(48)の弾発力により一方のクランプ板(44b)
が他方のクランプ板(44a)に接近してクランプ状態を
保持する。
(50)はワイヤ電極(38)を所定位置で切断し、ワイヤ電極
(38)の切断残部を排除する切断機構であり、(52)はその
本体のアームで、アーム(52)は、ガイド(14)側壁面に固
設された駆動モーター(54)によって、水平面内で回動で
きるように駆動モーター(54)の回転軸に固着されてい
る。アーム(52)内側には、アーム(52)に沿って摺動自在
なロッド(56)が設けられ、同じくアーム(52)に固設され
たソレノイド(58)およびピン(60)を介して回動自在に固
設されたリンク(62)によりソレノイド(58)を作動させる
と、リンク(62)を介してロッド(56)がアーム(52)の先端
方向へと移動する。また、ロッド(56)後端部とアーム(5
2)側壁面との間にはコイルスプリング(64)が張設され、
ソレノイド(58)を開放するとコイルスプリング(64)の復
元力によりロッド(56)がアーム(52)後方へと摺動復帰す
る。ロッド(56)先端面には刃物(66)およびクランプピン
(68)が固設され、ロッド(56)をアーム(52)先端方向に移
動させて、ロッド(56)先端面とアーム(52)内側壁面との
間に挿通したワイヤ電極(38)を、クランプピン(68)で固
定すると共に、刃物(66)で切断できる。なお、クランプ
ピン(68)とロッド(56)先端面との間にはコイルスプリン
グ(70)が挾持され、クランプピン(68)に所定の弾発力を
与えている。(72)は被加工物(10)を介在させて上述パイ
プガイド(36)中の電極ガイドと対向させた位置に設けら
れた下部電極ガイドで、その内部にワイヤ電極(38)を摺
動自在に挿通し、ワイヤ電極(38)を定位置に支持する。
下部電極ガイド(72)の下方には、被加工物(10)を貫通さ
せるようにして供給したワイヤ電極(38)の先端部を巻き
取ると共に、断線したワイヤ電極(38)の残部をも巻き取
り被加工物(10)中より排除する巻取り機構(74)が設けら
れている。この巻き取り機構(74)の入り口と下部電極ガ
イド(72)との間にはワイヤ電極(38)に給電するための給
電子(100)が設けられ被加工物(10)と給電子(100)は加工
電源(101)に接続されている。巻取り機構(74)の一部
は3個のローラー(76a),(76b)および(76c)から
成り、(76a)および(76c)間にはベルト(76d)が取
りつけられ、ベルト(76d)を介して3個のローラーは
互いにその周縁部を圧接させるようにして設けられてい
ると共に、一方のローラー(76b)の回転軸は巻取りモ
ーター(78)にローラー(79a),(79b)およびベルト
(79c)を介して結合され、かつ別の巻き取りローラー
(79d)と連結され、(79d)にはローラー(79e)が圧
接されるように設けられ、各々の巻取部間に案内パイプ
(79f)が設けられている。また、ローラー(79e)とパ
イプガイド(36)上のワイヤ電極(38)との間に電圧(93)が
印加され、導通すれば検出器(92)から信号が出力され
る。またガイド(14)上方には、ワイヤ電極(38)のたるみ
を防止し、常に加工に必要な所定の張力をワイヤ電極(3
8)に与えるためのテンション機構(80)が設けられてい
る。テンション機構(80)はワイヤ電極(38)を巻き付けた
ボビン(82)と、ワイヤ電極(38)がボビン(82)よりはずれ
ないようワイヤ電極(38)の送給方向と逆方向に回転する
トルクモーター(84)とから成り、トルクモーター(84)に
よりボビン(82)に常にワイヤ電極(38)の送給方向に対し
て一定の反発力を与えている。
第4図は上述のワイヤ電極供給装置を用いてワイヤ電極
をパイプガイドと共に、被加工物中を貫通させるように
して供給する場合の拡大断面図であり、第3図と同一部
材には同一符号を付して説明を省略する。図において、
(94)はパイプガイド(36)内先端部に嵌着された電極ガイ
ドで、ダイヤモンドで成形されたダイス状ガイド(95)が
焼結金属体(96)を介してパイプガイド(36)中に嵌着され
た構造となっている。また、同じく被加工物(10)下方に
ある電極ガイド(72)も、ダイヤモンド製のダイス状ガイ
ド(97)が焼結金属体(98)に固定支持され、ダイス状ガイ
ド(97)にいたるテーパー状のワイヤ導入部(99)の入口
は、パイプガイド(36)の外径より大きな径にされた構造
を成している。また、下部電極ガイド(72)中心と巻き取
り機構の入口、即ちローラー(76b)とベルト(76d)の
接合面はほぼ同軸上に位置し、給電子(100)の内面でワ
イヤ電極(38)に接する面(100a)は前記軸芯よりずれる
よう(例えば0.5〜3mm程度)固定し、且つ下部電極ガイ
ド(72)の出口の径より大きい径のテーパー状導入部(10
0b)を有す構造を成している。
以上のような構成により、被加工物(10)表面上の切断加
工開始孔(12a)および(12b)にワイヤ電極(38)を自動
供給しようとする場合には、切断加工開始孔の一つ、例
えば(12a)と同軸上にパイプガイド(36)を被加工物(1
0)に対して相対的に移動させ、ソレノイド(46)を作動さ
せてクランプ機構(42)を開放してパイプガイド(36)を解
放状態にし、駆動モーター(20)を作動させてスライダー
(16)をガイド(14)上方に移動させてパイプガイド(36)を
ガイド最上部まで移動させた後、スライダー(16)のロー
ラー機構(22)を作動させてワイヤ電極(38)の先端がパイ
プガイド(36)下端部から適当量延出するまでワイヤ電極
(38)をパイプガイド(36)中に送給する。次に、切断機構
(50)の駆動モーター(54)を作動させてアーム(52)をワイ
ヤ電極(38)方向に180゜回転させた後、ソレノイド(58)
を作動させてロッド(56)先端の刃物(66)にてワイヤ電極
(38)をパイプガイド(36)下端部より所定量(例えば3〜
10mm程度)の長さを残して切断し、切断残部のワイヤ電
極(38)をロッド(56)先端のクランプピン(68)によりクラ
ンプしたままの状態で、駆動モーター(54)を作動させて
再びアーム(52)を元の位置まで戻した後、クランプピン
(68)のクランプ状態を開放してワイヤ電極(38)の残存部
を排除する。次に、ガイド(14)上部の駆動モーター(20)
を作動させて、スライダー(16)をガイド(14)に沿って降
下し、スライダー(16)に固設したパイプガイド(36)を被
加工物(10)の切断加工開始孔(12a)がパイプガイド(3
6)の外径より大きい場合は、貫通させて被加工物(10)下
方の電極ガイド(72)の手前まで降下させる。また、切断
加工開始孔(12a)がパイプガイド(36)の外径より小さ
い場合は、被加工物(10)に接触して検出器(91)が動作す
るまで降下させる。以上のような動作を行なった後の状
態は、第4図に示されている。この様な状態とした後、
スライダー(16)上のローラー機構(22)を動作させて再び
ワイヤ電極(38)をパイプガイド(36)内に送給し、電極ガ
イド(95)および下部電極ガイド(72)内を貫通し、給電子
(100)のテーパ状導入部(100b)に案内されつつワイヤ
電極(38)の先端部は巻取り機構(74)に至り、この巻取り
機構(74)により巻取られる。ワイヤ電極(38)がローラー
(79d),(79e)に到達した後、検出器(92)が動作し、
ローラー機構(22)の作動を停止し、巻取り機構(74)をも
停止すると共に、駆動モーター(20)を動作させてスライ
ダー(16)をガイド(14)に沿って上昇させ、パイプガイド
(36)を被加工物(10)中を貫通している場合は抜き取り、
被加工物(10)に接触している場合は接触が解除される。
しかる後、所定位置でソレノイド(46)を復帰させて、パ
イプガイド(36)の下端部をガイド(14)下部のクランプ機
構(42)によりガイド(14)に固定する。この様にして、被
加工物(10)中の切断加工開始孔(12a)にワイヤ電極(3
8)を被加工物(10)中を貫通させるようにして、自動供給
することでワイヤ電極(38)に確実に給電できる状態が可
能となるのである。
次に、放電切断加工中に異常事態が発生してワイヤ電極
が断線した場合に、ワイヤ電極を再度自動供給する場合
について説明する。ワイヤ電極(38)が断線すると、スラ
イダー(16)上のローラー機構(22)は逆転防止機構(29)を
備えているためガイド(14)上方のテンション機構(80)に
よりワイヤ電極(38)がパイプガイド(36)中より抜け出
ず、ローラー機構(22)によりクランプされたままの状態
を保持する。それ故、ワイヤ電極(38)はボビン(82)から
パイプガイド(36)間は停止状態となり、回転検出器(86)
の回転が停止し、ワイヤ電極(38)が加工中に断線したこ
とを判定する。この時、ガイド(14)下端部のクランプ機
構(42)を開放してパイプガイド(36)を開放状態とし、駆
動モーター(20)を回転させてパイプガイド(36)をガイド
(14)最上部まで上昇すると共に、断線したワイヤ電極(3
8)の残存部を巻取り機構(74)を作動させて、比加工物(1
0)より巻取り排除する。次に、被加工物(10)に対してパ
イプガイド(36)を相対的に移動させて、被加工物(10)の
切断加工開始孔(12a)と同軸上に来るようにし、以後
前述した切断加工開始孔(12a)にワイヤ電極(38)を供
給する方法に従ってワイヤ電極供給装置を動作させて、
ワイヤ電極(38)を被加工物(10)中を貫通させるようにし
て自動供給する。その後、ワイヤ電極(38)が断線した位
置まで被加工物(10)に対してワイヤ電極(38)を既切断加
工工程に倣って放電させずに移動し、断線個所まで達し
た後、再び放電切断加工を開始する。なお、被加工物(1
0)に対するワイヤ電極(38)の上記相対移動は、全てワイ
ヤカット放電加工装置に設けたCNC装置(図示せず)を
用いて自動的に行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のワイヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装置は以上
のように構成されているので、即ち案内パイプ(79f)
は基本的にワイヤ電極のみが通る構成であったので、ワ
イヤ断線を起こしワイヤ電極残存部を排除すると共に新
たなワイヤ電極を自動供給する際、ワイヤ電極(38)が
細線ワイヤ電極の様に剛性でないものである場合、案内
パイプ(79f)内部の負荷によってワイヤ電極(38)の
搬送が不能となってワイヤ電極(38)の確実な排除が行
われない問題点があった。
このためワイヤ断線を起こしワイヤ電極残存部排除する
と共に新たなワイヤ電極を自動供給する際、案内パイプ
(79f)内部に流体を流して上記問題点を解消しようと
するものが、例えば特開昭59−14428号公報に開示され
ている。
しかしながら、案内パイプ(79f)内部に流体を流すだ
けでは、案内パイプ(79f)出口側に位置する一対のロ
ーラー(79d),(79e)がその流体の負荷抵抗となっ
て、ワイヤ電極(38)を今なお良好に供給することがで
きなかった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、ワイヤ電極が細線ワイヤ電極の様に剛性でな
いものであっても確実に自動供給することができるワイ
ヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装置を得ることを目的
とする。
[問題点を解決するための手段] この発明に係るワイヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装
置は、被加工物を貫通して送給されるワイヤ電極を支持
する下部ワイヤガイド部の下方に位置し、送給されたワ
イヤ電極と供給された流体を方向変換する方向変換手段
と、この方向変換手段のワイヤ電極と流体の出口に一端
が位置し、ワイヤ電極とこのワイヤ電極を搬送する流体
とが内部を通る案内パイプと、一対の回収ローラーを有
し、この回収ローラー間に案内パイプを出たワイヤ電極
を挟んで巻取り回収する巻取り機構と、この巻取り機構
の回収ローラー間を開閉する開閉手段とを備える構成と
したものである。
またこの発明は、上記ワイヤ放電加工装置のワイヤ電極
供給装置において、案内パイプを単一のものとし、且つ
案内パイプを出たワイヤ電極と流体と回収し、且つこの
回収したワイヤ電極と流体とを分離するとともに、この
分離した流体を、この流体を溜めたタンク外へ排出する
回収手段を設けたものである。
[作用] この発明における開閉手段は、例えば加工中にワイヤ電
極が切断し新たなワイヤ電極を供給する際、案内パイプ
内を流体が流れ易いように回収ローラー間を開放する。
また回収手段は、案内パイプを出たワイヤ電極と流体と
回収し、且つこの回収したワイヤ電極と流体とを分離す
るとともに、この分離した流体を、加工液タンク等へ戻
す。
〔発明の実施例〕
以下、この発明の一実施例を図にもとづいて説明する。
第1図はこの発明によるワイヤ電極供給装置の構成図で
あり、従来のものと同一部分は同一符号で示し説明を省
略する。また、第2図はワイヤ電極の巻き取り部分を示
す構成図である。
第1図および第2図において、(175)は方向変換手段
を構成するローラユニット、(175a)は給電体(100)か
ら送給されたワイヤ電極(38)の導入部であるアキュムレ
ータ、(175b),(175c)は流体の供給および排出口、
(176)はローラユニット(175)内部に回転可能に取り
付けられた回転体であるプーリー、(180)は図示され
ないポンプによりローラユニット(175)の供給口(175
b)から内部に供給される流体である搬走水、(179)は
ローラユニット(175)から、ワイヤ電極(38)の巻き取
り機構(79)を構成する回収ローラー(79d),(79e)の
間に設けられた、一本のパイプ部材から成る案内パイプ
であり、先端部には搬走水(180)を勢いよく排出する
ためにノズル(179a)が設けられている。(177)はロ
ーラー(79d)が固定されたてこ部材、(178)はてこ部
材(177)を押し上げてローラの開閉を行うエアシリン
ダ、(181)はワイヤ電極(38)および搬走水(180)を回
収する回収ボックス、(182)はワイヤ電極(38)と搬走
水(180)を分離する水きり板、(183)は回収ボックス
(181)内に回収された搬走水(180)の水位を検出する
フロートスイッチ、(184)はフロートスイッチ(183)
によりON・OFFされるポンプである。なお、この実施例
にあっては、回収ボックス(181)、水切り板(182)、
フロートスイッチ(183)及びポンプ(184)により回収
手段が構成されている。
次に、動作について説明する。
前述したように、加工開始前あるいは加工中に異常事態
が発生してワイヤ電極(38)が断線した場合、自動的にワ
イヤ電極(38)残存部を被加工物(10)より排除し、新たに
ワイヤ電極(38)が被加工物(10)に供給されるが、このと
き、ローラユニット(175)内部に図示されないポンプ
により加工液タンクから搬走水(180)が供給される。
搬走水(180)は第2図に示した矢印の様に、ローラユ
ニット(175)内部から案内パイプ(179)を経由して回
収ローラー部(79d),(79e)より排出される。そし
て、搬走水(180)は案内パイプ(179)内部のワイヤ電
極(38)に搬走力を与えると同時に、ローラーユニット
(175)内部に設けられたプーリー(176)を図中矢印の
方向に回転させる。プーリー(176)は、回転によりロ
ーラユニット(175)内部のワイヤ電極(38)の方向転換
時の負荷を低減せしめると同時に、ワイヤ電極(38)を駆
動する。つぎに、案内パイプ(179)を通過した搬走水
(180)は、ローラー(79d),(79e)部にて排出され
てワイヤ電極(38)とともに回収箱(181)に回収される
が、搬走水(180)は水きり板(182)によりワイヤ電極
(38)と分離され、回収箱(181)の底部に貯えられる。
そして、回収箱(181)に貯えられた搬走水(180)が所定
の水位に達したとき、フロースイッチ(183)が動作し
てポンプ(182)を駆動し、回収箱(181)内部の水をく
み上げ、図示されない加工液タンクへ戻す。また、ロー
ラー(79d),(79e)部から搬走水(180)を排出する
際、ローラー部(79d),(79e)を開いておくことによ
り搬走水(180)の流れが良好となり、案内パイプ(17
9)出口部における圧力損失を低減して、より搬走水(1
80)の水量を確保することができる。すなわち、ローラ
ー(79d)はワイヤ電極(38)の排除動作中は、エアシリ
ンダ(178)によりてこ部材(177)を介して上方に押し
上げられ、ローラー(79d),(79e)間を開放する。一
方、ワイヤ電極(38)の排除動作終了後は、ローラ(79
d)は再び閉じられるので、ワイヤ電極(38)は各ローラ
(79d),(79c)間にはさまれて送給されることにな
る。
以上によってワイヤ電極(38)の残存部が排除された後、
従来と同様にしてワイヤ電極(38)が被加工物(10)中を貫
通すべく自動供給され、再び放電切断加工が開始される
ことになる。
なお、上記実施例においては搬走用流体として水を用い
たが、エアー,油など他の流体を用いても、上記実施例
と同様の効果を奏する。
[発明の効果] 以上のようにこの発明によれば、被加工物を貫通して送
給されるワイヤ電極を支持する下部ワイヤガイド部の下
方に位置し、送給されたワイヤ電極と供給された流体を
方向変換する方向変換手段と、この方向変換手段のワイ
ヤ電極と流体の出口に一端が位置し、ワイヤ電極とこの
ワイヤ電極を搬送する流体とが内部を通る案内パイプ
と、一対の回収ローラーを有し、この回収ローラー間に
案内パイプを出たワイヤ電極を挟んで巻取り回収する巻
取り機構と、この巻取り機構の回収ローラー間を開閉す
る開閉手段とを備える構成としたので、例えば加工中に
ワイヤ電極が切断し新たなワイヤ電極を供給する際、開
閉手段にて流体が流れ易いように回収ローラー間を開放
することにより、案内パイプ出口部における圧力損失を
低減して、案内パイプ内を流れる流体の量を多くするこ
とができ、ひいてはそのワイヤ電極の残存部を良好に排
除でき、また新たに供給されるワイヤ電極の先端を良好
に巻取り機構まで供給できるようになる。
またこの発明によれば、案内パイプを出たワイヤ電極と
流体と回収し、且つこの回収したワイヤ電極と流体とを
分離するとともに、この分離した流体を、この流体を溜
めたタンク外へ排出する回収手段を設けたので、案内パ
イプにワイヤ電極と流体とを分離するための手段を設け
る必要がなく、即ち案内パイプとしては単一のパイプ部
材を使用でき、しかも流体を一旦回収するタンクとして
小容量のものであっても、確実なワイヤ送給を行うた
め、流体を多量に流すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例によるワイヤ放電加工装置
のワイヤ電極供給装置を示す構成図、第2図はこの発明
による装置の部分詳細図、第3図は従来の装置を示す構
成図、第4図は従来の装置の部分詳細図である。 図において、(10)は被加工物、(17)は移動機構、(22)は
ローラー機構、(36)はパイプガイド、(38)はワイヤ電
極、(42)はクランプ機構、(50)は切断機構、(72)は下部
電極ガイド、(79)は巻き取り機構、(100)は給電子、(1
75)はローラユニット、(176)はプーリー、(179)は
案内パイプである。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 政博 愛知県名古屋市東区矢田南5丁目1番14号 三菱電機エンジニアリング株式会社名古 屋事業所内 (56)参考文献 特開 昭60−80528(JP,A) 特公 昭62−19343(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を貫通して送給されるワイヤ電極
    を支持する下部ワイヤガイド部の下方に位置し、送給さ
    れたワイヤ電極と供給された流体を方向変換する方向変
    換手段と、この方向変換手段のワイヤ電極と流体の出口
    に一端が位置し、ワイヤ電極とこのワイヤ電極を搬送す
    る流体とが内部を通る案内パイプと、一対の回収ローラ
    ーを有し、この回収ローラー間に案内パイプを出たワイ
    ヤ電極を挟んで巻取り回収する巻取り機構と、この巻取
    り機構の回収ローラー間を開閉する開閉手段とを備えて
    なるワイヤ放電加工装置のワイヤ電極供給装置。
  2. 【請求項2】被加工物を貫通して送給されるワイヤ電極
    を支持する下部ワイヤガイド部の下方に位置し、送給さ
    れたワイヤ電極と供給された流体を方向変換する方向変
    換手段と、この方向変換手段のワイヤ電極と流体の出口
    に一端が位置し、ワイヤ電極とこのワイヤ電極を搬送す
    る流体とが内部を通る単一の案内パイプと、一対の回収
    ローラーを有し、この回収ローラー間に案内パイプを出
    たワイヤ電極を挟んで巻取り回収する巻取り機構と、こ
    の巻取り機構の回収ローラー間を開閉する開閉手段と、
    案内パイプを出たワイヤ電極と流体と回収し、且つこの
    回収したワイヤ電極と流体とを分離するとともに、この
    分離した流体を、この流体を溜めたタンク外へ排出する
    回収手段とを備えてなるワイヤ放電加工装置のワイヤ電
    極供給装置。
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JPS6219343A (ja) * 1985-07-16 1987-01-28 Yoshida Kogyo Kk <Ykk> 枠体の位置決め搬送方法及び装置

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