JPH0675584A - 能動振動騒音制御装置 - Google Patents

能動振動騒音制御装置

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JPH0675584A
JPH0675584A JP4248673A JP24867392A JPH0675584A JP H0675584 A JPH0675584 A JP H0675584A JP 4248673 A JP4248673 A JP 4248673A JP 24867392 A JP24867392 A JP 24867392A JP H0675584 A JPH0675584 A JP H0675584A
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秀司 沢田
Hisashi Sano
久 佐野
Masaichi Akiyasu
政一 秋保
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動騒音源からの入力信号が振幅情報を有さ
ない場合であっても系への追随性を維持して所望の適応
制御を容易に行ない得るようにした。 【構成】 振幅情報検索手段12によりECU3からの
エンジン回転に同期して発生するパルス信号に基づき振
動騒音波形の振幅情報が検索され、かかる振幅情報が基
準信号Xと共にレベル調整手段11に入力され、レベル
調整された修正基準信号X′がDSP4に入力されて適
応制御回路14に入力される。そして、適応制御回路1
4では、修正基準信号X′に基づいて生成された参照信
号Rと誤差信号εとADF17の現在のフィルタ係数と
に基づいてフィルタ係数更新を行い、相殺信号Yを生成
して所定の適応制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動振動騒音制御装置
に関し、より詳しくはエンジンの回転等に起因して発生
する周期性振動騒音を能動的に制御して低減させる能動
振動騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、適応デジタルフィルタ(Adaptive
Digital Filter:以下、「ADF」という)を使用し
て振動騒音源から発生する周期性を有する振動騒音を減
衰させ、該振動騒音の低減化を図る能動振動騒音制御装
置の開発が各方面で盛んに行われている。
【0003】図4は、車輌に適用されたこの種の能動振
動騒音制御装置の概略を示す全体構成図である。
【0004】該能動振動騒音制御装置においては、ま
ず、内燃エンジンの回転に同期するパルス信号が電子コ
ントロールユニット(以下、「ECU」という)101
によって検出され、次いで前記パルス信号は基準信号生
成回路102に入力され、所定の波形整形がなされて基
準信号Xが生成される。そして、基準信号生成回路10
2から出力された基準信号Xは適応制御回路103に入
力され、次いで該適応制御回路103では振動騒音の伝
達特性に対して逆位相の伝達特性を有する相殺信号Y
(デジタル信号)が生成されて出力される。さらに、相
殺信号YはD/Aコンバータ104でアナログ信号に変
換された後、増幅器105で増幅され、スピーカ106
から相殺音を発する。
【0005】一方、スピーカ106からの相殺音と振動
騒音の合成音はマイクロホン107で検出され、A/D
コンバータ108によりデジタルデータの誤差信号εと
して取り出され、前記適応制御回路103にフィードバ
ックされる。すなわち、誤差信号εは、振動騒音源から
の振動騒音と相殺音との相殺誤差を示すものであり、上
記能動振動制御装置においては前記誤差信号が最小値と
なるように相殺信号に対して逆位相の伝達特性を変更す
ることにより騒音の低減が図られている。
【0006】また、前記適応制御回路103はFIR
(Finite Impulse Response)形のADFと最適相殺信
号を生成する適応アルゴリズム(計算法)処理部が内蔵
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
能動振動騒音制御装置においては、ECU101から発
生するパルス信号を波形整形して基準信号X(入力信
号)を生成しているため、該基準信号Xは位相情報と周
期情報のみしか有しておらず、前記基準信号Xは振幅情
報を有していないのが実状である。一方、適応制御回路
103では振動騒音を相殺するような伝達特性、すなわ
ち振動騒音と振幅が同じで位相が逆転した相殺信号を発
生して振動騒音低減化を図る必要がある。
【0008】しかし、上記能動振動騒音制御装置におい
ては、基準信号Xが上述の如く振幅情報を有していない
ため、適応制御回路103に内蔵されたADFは、マイ
クロホン107から出力される誤差信号εのみに基づい
て振幅に対する適応制御を実行しており、適応速度に限
界があり、急激な振幅の変動に追随するのが困難である
という問題点があった。
【0009】すなわち、適応精度を向上させるためには
ADFのタップ長を長くすれば或る程度可能であるが、
前記タップ長を長くすると演算時間が比較的長くかかる
ため、急激な振幅等の変動に追随するのが困難となる。
そして、かかる急激な振幅等の変動への追随性を良好に
保つためにはADFのタップ長をできるだけ短くする必
要があるが、ADFのタップ長を短くすると適応制御回
路103で相殺信号を生成する際に時間的変化の情報量
が少なくなり、充分な消音量が得られにくいという問題
点があった。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、適応制御回路への入力信号が振幅情報を
有さない場合であっても急激な振幅等の変動への追随性
を良好に維持して所望の適応制御を容易に行い得る能動
振動騒音制御装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、周期性振動騒音を発する振動騒音源の駆動
周期に同期して発生するパルス信号に基づき基準信号を
生成する基準信号生成手段と、該基準信号に基づき振動
騒音を相殺する相殺信号の生成を行う制御手段と、該制
御手段により生成された相殺信号に基づいて相殺音を発
する相殺音発生手段とを備えた能動振動騒音制御装置に
おいて、前記振動騒音源から発生する振動騒音波形の振
幅情報を検出する振幅情報検出手段と、前記基準信号生
成手段により生成された基準信号の振幅レベルを前記振
幅情報検出手段の検出結果に基づき調整するレベル調整
手段とを備え、該レベル調整手段により調整された基準
信号を前記制御信号に入力し相殺信号を生成することを
特徴としている。
【0012】また、前記振幅情報検出手段が、エンジン
の回転数を検出する回転数検出手段と、車速を検出する
車速検出手段と、変速機の変速状態を検出する変速状態
検出手段と、エンジンの負荷状態を検出する負荷状態検
出手段のうちのいずれかの検出手段又はこれら複数の検
出手段の組合せ情報に基づいて検出される。
【0013】
【作用】上記構成によれば、振幅情報検出手段(回転数
検出手段、車速検出手段、変速状態検出手段、負荷状態
検出手段の検出結果等に基づいて検出される)の検出結
果に基づき振動騒音波形の振幅レベルが調整され、斯く
調整された振動騒音波形に基づき相殺信号が生成され
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0015】図1は本発明に係る能動振動騒音制御装置
の一実施例を示すブロック構成図である。
【0016】図中、1は振動騒音源としての内燃エンジ
ン(以下、単に「エンジン」という)であって、該エン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲には
エンジン回転数(NE)センサ2が取り付けられてい
る。
【0017】NEセンサ2はエンジン1のクランク軸の
180度回転毎に所定のクランク角度位置で信号パルス
(以下「TDC信号パルス」という)を出力し、該TD
C信号パルスはECU3に供給される。
【0018】そして、ECU3からはTDC信号パルス
Tが出力されて高速演算可能なDSP(Digital Signal
Processor)4に入力され、さらに該DSP4からは所
定の相殺信号Y(デジタル信号)が出力され、該相殺信
号YはD/Aコンバータ5でアナログ信号に変換され、
増幅器6で増幅された後、スピーカ7から相殺音として
出力される。
【0019】一方、スピーカ7から出力された相殺音は
マイクロホン8により受信され、該マイクロホン8は誤
差信号εを出力する。そして、該誤差信号εは増幅器9
で増幅された後、A/Dコンバータ10でデジタル信号
に変換され、DSP4にフィードバックされる。
【0020】しかして、DSP4は、ECU3から入力
されるTDC信号パルスTに所定の波形整形を施して基
準信号Xを生成するPLL(位相同期ループ)等からな
る基準信号生成回路11と、エンジン回転数NEに応じ
た振動騒音波形の振幅情報を検出する振幅情報検出手段
12と、該振幅情報検出手段12の検出結果と基準信号
Xとに基づいて基準信号Xの振幅レベルを調整するレベ
ル調整回路13と、該レベル調整回路13から出力され
た修正基準信号X′が入力される適応制御回路14とが
内蔵されている。
【0021】また、前記振幅情報検出手段12は、予め
その記憶手段に記憶されているDマップを検索して振幅
情報Dを算出する。
【0022】具体的には、Dマップは、図2の実線に示
すように、エンジン回転数NEの関数として与えられて
おり、前記振幅情報Dは該Dマップを検索して算出され
る。この図2から明らかなように、エンジン回転数NE
が上昇するに伴い、振幅情報Dは大きな数値に設定さ
れ、数式(1)に示すように、該振幅情報Dにより基準
信号Xがゲイン補正されて修正基準信号X′が生成され
る。
【0023】
【数1】 X´(n)=X(n)×D(n) …(1) ここで、D(n)はn時点での振幅情報である。
【0024】尚、Dマップの曲線は、基準信号が最適な
振幅レベルとなるように予め実車デスト等で値を求めて
おくものであり、曲線の略中央部の傾きが極大値から極
小値に移行する中間点は、車室内のこもり音が大きく発
生するエンジン回転数の振幅レベル値にほぼ等しい。
【0025】しかして、エンジン回転数NEと振幅情報
Dとが直線で近似可能な場合は、図2の破線で示すよう
な線型マップを作成し、該線型マップを検索して振幅情
報Dを算出し、適応制御回路14で適宜適応させるよう
にしてもよい。
【0026】また、適応制御回路14は、スピーカ7か
らマイクロホン8への伝達特性を補填するためのフィル
タ15(以下、Cフィルタという)と、修正基準信号
X′とマイクロホン8からの誤差信号εとに基づきエン
ジン1からの振動騒音伝達特性に対して振幅及び位相が
逆の伝達特性(逆伝達特性)になるようにADFの係数
更新演算をする適応アルゴリズム(ALL)処理部16
と、該ALL処理部16の演算結果に応じた逆伝達特性
の相殺信号Yを出力するFIR形のADF17とを有し
ている。
【0027】また、上記ALL処理部16においては、
その計算法として最小二乗平均法(LMS法:Least Me
an Square Method)が使用される。
【0028】このように構成された能動振動騒音制御装
置においては、基準信号生成回路11から出力された基
準信号Xは振幅情報検出手段12からの振幅情報に基づ
き振動騒音波形の振幅レベルが調整されて修正基準信号
X′がADF17及びCフィルタ15に入力される。
【0029】そして、Cフィルタ15においては数式
(2)に基づき遅延伝達特性を作成し、参照信号Rが前
記Cフィルタ15から出力される。
【0030】
【数2】 ここで、jはCフィルタ15のタップ数(j=0,…,
J−1)、iはADF17のタップ数(i=0,…,I
−1)である。
【0031】また、ALL処理部16では、参照信号R
と誤差信号εと現在のADF17のフィルタ係数Wとに
基づいて数式(3)によりフィルタ係数の更新演算が実
行される。
【0032】
【数3】 ここでμはステップサイズパラメータ(毎回の繰り返し
における補正量の大きさを制御するパラメータ)であ
る。
【0033】さらに、ADF17から出力される相殺信
号Yは数式(4)に基づき算出される。
【0034】
【数4】 このように上記実施例では、基準信号Xに振幅情報Dを
考慮して生成された修正基準信号X′が適応制御回路1
4に入力され、該修正基準信号X′に対応した相殺信号
Yが生成されて振動騒音が制御されるので、エンジン1
から発生する振動騒音源の振動騒音に対応した適応制御
がなされ、所望の振動騒音低減化を図ることができる。
【0035】図3は他の実施例の全体構成図であって、
複数のスピーカ181〜184と該スピーカ181〜184
に対応して複数のマイクロホン191〜194とが設けら
れた所謂マルチチャネルシステムの能動振動騒音制御装
置を示している。
【0036】この実施例では、クランク角パルス信号
(θCRK信号)及び/又は点火パルス信号(IG信
号)に基づいて基準信号Xが生成されると共に、MPU
21を設け、該MPU21によりECU3から発生する
IG信号、スロットル弁開度の弁開度信号(θTH信
号)、変速機のシフト位置を示すシフト位置信号(SP
信号)及び車速信号(VSP信号)とが総合的に判断さ
れて振幅情報Dを算出し、該振幅情報Dが振幅情報検出
手段12に供給される。
【0037】すなわち、上記能動振動騒音制御装置にお
いては、まず、θCRK信号及び/又はIG信号がDS
P4の基準信号生成回路11に入力されると共に、IG
信号、θTH信号、SP信号及びVSP信号がMPU2
1に入力される。そして、DSP4の振幅情報検出手段
12にはIG信号、θTH信号、SP信号及びVSP信
号を総合的に判断して生成される所定の振幅情報信号が
MPU21から入力され、図1の実施例と同様、レベル
調整手段13によりレベル調整がなされた修正基準信号
X′が適応制御回路14に入力され、該適応制御回路1
4で相殺信号Yが生成され、該相殺信号YがD/Aコン
バータ221,222を経てローパスフィルタ231〜2
4に入力され、所定の高域周波数が除去され、増幅器
241〜244により増幅された後、相殺音としてスピー
カ181〜184から出力される。
【0038】一方、スピーカ181〜184から発せられ
た相殺音と振動騒音の合成音はマイクロホン191〜1
4に受信されて該マイクロホン191〜194は誤差信
号εを出力する。そして誤差信号εは増幅器251〜2
4で増幅され、ローパスフィルタ261〜264により
所定の高域周波数が除去された後、マルチプレクサ27
に入力されて波形整形され、A/Dコンバータ28によ
りデジタル信号に変換されてDSP4の適応制御回路1
4に入力され、図1の実施例と同様、所望の適応制御が
なされる。
【0039】尚、本発明は上記実施例に限定されること
はなく要旨を逸脱しない範囲での変更が可能なことはい
うまでもない。例えば、上記他の実施例(図3)におい
ては、IG信号、θTH信号等の検出結果を総合的に判
断して振幅情報Dを得ているが、個々のこれら検出結果
(例えばθTH信号のみ)に基づいて振幅情報を得るよ
うにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、周期性振
動騒音を発する振動騒音源の駆動周期に同期して発生す
るパルス信号に基づき基準信号を生成する基準信号検出
手段と、該基準信号に基づき振動騒音を相殺する相殺信
号の生成を行う制御手段と、該制御手段により生成され
た相殺信号に基づいて相殺音を発する相殺音発生手段と
を備えた能動振動騒音制御装置において、前記振動騒音
源から発生する振動騒音波形の振幅情報を検出する振幅
情報検出手段と、前記基準信号生成手段により生成され
た基準信号の振幅レベルを前記振幅情報検出手段の検出
結果に基づき調整するレベル調整手段とを備え、該レベ
ル調整手段により調整された基準信号を前記制御信号に
入力し相殺信号を生成するので、振動騒音源から発生す
る振動騒音波形の急激な振幅変化に対して適応の追随性
が向上し、所望の振動騒音低減化を図ることができる。
【0041】また、前記振幅情報検出手段は、具体的に
は、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、車
速を検出する車速検出手段と、変速機の変速状態を検出
する変速状態検出手段と、エンジンの負荷状態を検出す
る負荷状態検出手段のうちのいずれかの検出手段又はこ
れら複数の検出手段の組合せ情報に基づいて検出される
ことにより、種々の状況に応じた振幅レベルの変動に対
処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る能動振動騒音制御装置の一実施例
を示すブロック構成図である。
【図2】Dマップ図である。
【図3】本発明の他の実施例のブロック構成図である。
【図4】従来例のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 エンジン(振動騒音源) 11 基準信号生成回路(基準信号検出手段) 7,181〜184 スピーカ(相殺音発生手段) 12 振幅情報検出手段 13 レベル調整手段 14 適応制御回路(制御手段)
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 能動振動騒音制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動振動騒音制御装置
に関し、より詳しくはエンジンの回転等に起因して発生
する周期性振動騒音を能動的に制御して低減させる能動
振動騒音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、適応デジタルフィルタ(Adaptive
Digital Filter:以下、「ADF」という)を使用し
て振動騒音源から発生する周期性を有する振動騒音を減
衰させ、該振動騒音の低減化を図る能動振動騒音制御装
置の開発が各方面で盛んに行われている。
【0003】図4は、車輌に適用されたこの種の能動振
動騒音制御装置の概略を示す全体構成図である。
【0004】該能動振動騒音制御装置においては、ま
ず、内燃エンジンの回転に同期するパルス信号が電子コ
ントロールユニット(以下、「ECU」という)101
によって検出され、次いで前記パルス信号は基準信号生
成回路102に入力され、所定の波形整形がなされて基
準信号Xが生成される。そして、基準信号生成回路10
2から出力された基準信号Xは適応制御回路103に入
力され、次いで該適応制御回路103では振動騒音の伝
達特性に対して制御点において逆位相の伝達特性を有す
る相殺信号Y(デジタル信号)が生成されて出力され
る。さらに、相殺信号YはD/Aコンバータ104でア
ナログ信号に変換された後、増幅器105で増幅され、
スピーカ106から相殺音を発する。
【0005】一方、スピーカ106からの相殺音と振動
騒音の合成音はマイクロホン107で検出され、A/D
コンバータ108によりデジタルデータの誤差信号εと
して取り出され、前記適応制御回路103に入力され
る。すなわち、誤差信号εは、振動騒音源からの振動騒
音と相殺音との相殺誤差を示すものであり、上記能動振
動制御装置においては前記誤差信号が最小値となるよう
に相殺信号を発生する適応制御回路内の後述するADF
の伝達特性を変更することにより騒音の低減が図られて
いる。
【0006】また、前記適応制御回路103は基準信号
Xを入力として相殺信号を生成するFIR(Finite Imp
ulse Response)形のADFとADFの特性を適応的に
更新する適応アルゴリズム(計算法)処理部が内蔵され
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
能動振動騒音制御装置においては、ECU101から発
生するパルス信号を波形整形して基準信号X(入力信
号)を生成しているため、該基準信号Xは位相情報と周
期情報のみしか有しておらず、前記基準信号Xは振幅情
報を有していないのが実状である。一方、適応制御回路
103では振動騒音を相殺するような伝達特性、すなわ
ち振動騒音と振幅が同じで位相が逆転した相殺信号を発
生して振動騒音低減化を図る必要がある。
【0008】しかし、上記能動振動騒音制御装置におい
ては、基準信号Xが上述の如く振幅情報を有していない
ため、適応制御回路103に内蔵されたADFは、マイ
クロホン107から出力される誤差信号εのみに基づい
て適応制御を実行しており、適応速度に限界がある為
に、急激な振幅の変動に追随するのが困難であるという
問題点があった。
【0009】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、適応制御回路への入力信号が振幅情報を
有さない場合であっても急激な振幅等の変動への追随性
を良好に維持して所望の適応制御を容易に行い得る能動
振動騒音制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、周期性振動騒音を発する振動騒音源の駆動
周期に同期して発生するパルス信号に基づき基準信号を
生成する基準信号生成手段と、該基準信号に基づき振動
騒音を相殺する相殺信号の生成を行う制御手段と、該制
御手段により生成された相殺信号に基づいて相殺音及び
振動を発する相殺音、振動発生手段とを備えた能動振動
騒音制御装置において、前記基準信号に付加する振幅情
報を検索する振幅情報検索手段と、前記基準信号生成手
段により生成された基準信号の振幅レベルを前記振幅情
報検索手段の検索結果に基づき調整する振幅レベル調整
手段とを備え、該振幅レベル調整手段により調整された
基準信号を前記制御手段に入力し相殺信号を生成するこ
とを特徴としている。
【0011】また、前記振幅情報検出手段が、エンジン
の回転数を検出する回転数検出手段と、車速を検出する
車速検出手段と、変速機の変速状態を検出する変速状態
検出手段と、エンジンの負荷状態を検出する負荷状態検
出手段のうちのいずれかの検出手段又はこれら複数の検
出手段の組合せ情報に基づいて検索される。
【0012】
【作用】上記構成によれば、振幅情報検索手段(回転数
検出手段、車速検出手段、変速状態検出手段、負荷状態
検出手段の検出結果等に基づいて検索される)の検索結
果に基づき基準信号の振幅レベルが調整され、斯く調整
された基準信号に基づき相殺信号が生成される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0014】図1は本発明に係る能動振動騒音制御装置
の一実施例を示すブロック構成図である。
【0015】図中、1は振動騒音源としての内燃エンジ
ン(以下、単に「エンジン」という)であって、該エン
ジン1の図示しないカム軸周囲又はクランク軸周囲には
エンジン回転数(NE)センサ2が取り付けられてい
る。
【0016】NEセンサ2はエンジン1のクランク軸の
180度回転毎に所定のクランク角度位置で信号パルス
(以下「TDC信号パルス」という)を出力し、該TD
C信号パルスはECU3に供給される。
【0017】そして、ECU3からはTDC信号パルス
Tが出力されて高速演算可能なDSP(Digital Signal
Processor)4に入力され、さらに該DSP4からは所
定の相殺信号Y(デジタル信号)が出力され、該相殺信
号YはD/Aコンバータ5でアナログ信号に変換され、
増幅器6で増幅された後、スピーカ7から相殺音として
出力される。
【0018】一方、スピーカ7から出力された相殺音は
マイクロホン8により受信され、該マイクロホン8は誤
差信号εを出力する。そして、該誤差信号εは増幅器9
で増幅された後、A/Dコンバータ10でデジタル信号
に変換され、DSP4に入力される。
【0019】しかして、DSP4は、ECU3から入力
されるTDC信号パルスTに所定の波形整形を施して基
準信号Xを生成するPLL(位相同期ループ)等からな
る基準信号生成回路11と、エンジン回転数NEに応じ
た振動騒音波形の振幅情報を検索する振幅情報検索手段
12と、該振幅情報検索手段12の検索結果と基準信号
Xとに基づいて基準信号Xの振幅レベルを調整するレベ
ル調整回路13と、該レベル調整回路13から出力され
た修正基準信号X′と、誤差信号εが入力される適応制
御回路14とが内蔵されている。
【0020】また、前記振幅情報検索手段12は、予め
その記憶手段に記憶されているDマップを検索して振幅
情報Dを算出する。
【0021】例えば一例として、Dマップが図2の実線
に示すように、エンジン回転数NEの関数として与えら
れた場合、前記振幅情報Dは該Dマップを検索して算出
される。そして、数式(1)に示すように、該振幅情報
Dにより基準信号Xがゲイン補正されて修正基準信号
X′が生成される。
【0022】
【数1】 X´(n)=X(n)×D(n) …(1) ここで、D(n)はn時点での振幅情報である。
【0023】尚、Dマップの曲線は、基準信号が最適な
振幅レベルとなるように予め実車テスト等で値を求めて
おくものである。
【0024】しかして、エンジン回転数NEと振幅情報
Dとが直線で近似可能な場合は、図2の破線で示すよう
な線型マップを作成し、該線型マップを検索して振幅情
報Dを算出し、適応制御回路14で適宜適応させるよう
にしてもよい。
【0025】また、適応制御回路14は、スピーカ7か
らマイクロホン8への伝達特性を再現するためのフィル
タ15(以下、Cフィルタという)と、修正基準信号
X′とマイクロホン8からの誤差信号εとに基づきエン
ジン1からの振動騒音伝達特性に対して振幅が等しく位
相が逆の伝達特性(逆伝達特性)になるようにADFの
係数更新演算をする適応アルゴリズム(ALL)処理部
16と、該ALL処理部16の演算結果に応じた相殺信
号Yを出力するFIR形のADF17とを有している。
【0026】また、上記ALL処理部16においては、
その計算法としてLMS法(LeastMean Square Metho
d)が使用される。
【0027】このように構成された能動振動騒音制御装
置においては、基準信号生成回路11から出力された基
準信号Xは振幅情報検索手段12からの振幅情報に基づ
き基準信号の振幅レベルが調整されて修正基準信号X′
がADF17及びCフィルタ15に入力される。
【0028】そして、Cフィルタ15においては数式
(2)に基づき伝達特性を作成し、参照信号Rが前記C
フィルタ15から出力される。
【0029】
【数2】 ここで、JはCフィルタ15のタップ数(j=0,…,
J−1)、iはADF17のi番目のタップ(i=0,
…,I−1)である。
【0030】また、ALL処理部16では、参照信号R
と誤差信号εと現在のADF17のフィルタ係数Wとに
基づいて数式(3)によりフィルタ係数の更新演算が実
行される。
【0031】
【数3】 Wi(n+1)=Wi(n)−2με(n)R(n−i) …(3) ここでμはステップサイズパラメータ(毎回の繰り返し
における補正量の大きさを制御するパラメータ)であ
る。
【0032】さらに、ADF17から出力される相殺信
号Yは数式(4)に基づき算出される。
【0033】
【数4】 このように上記実施例では、基準信号Xに振幅情報Dを
考慮して生成された修正基準信号X′が適応制御回路1
4に入力され、該修正基準信号X′に対応した相殺信号
Yが生成されて振動騒音が制御されるので、エンジン1
から発生する振動騒音源の振動騒音に対応した適応制御
がなされ、所望の振動騒音低減化を図ることができる。
【0034】図3は他の実施例の全体構成図であって、
複数のスピーカ181〜184と該スピーカ181〜184
に対応して複数のマイクロホン191〜194とが設けら
れた所謂マルチチャネルシステムの能動振動騒音制御装
置を示している。
【0035】この実施例では、クランク角パルス信号
(θCRK信号)及び/又は点火パルス信号(IG信
号)に基づいて基準信号Xが生成されると共に、振幅情
報検索手段であるMPU21を設け、該MPU21によ
りECU3から発生するIG信号、スロットル弁開度の
弁開度信号(θTH信号)、変速機のシフト位置を示す
シフト位置信号(SP信号)及び車速信号(VSP信
号)とが総合的に判断されて振幅情報Dを算出し、該振
幅情報Dが振幅レベル調整手段13に供給される。
【0036】すなわち、上記能動振動騒音制御装置にお
いては、まず、θCRK信号及び/又はIG信号がDS
P4の基準信号生成回路11に入力されると共に、IG
信号、θTH信号、SP信号及びVSP信号がMPU2
1に入力される。そして、DSP4の振幅レベル調整手
段13にはIG信号、θTH信号、SP信号及びVSP
信号を総合的に判断して生成される所定の振幅情報信号
DがMPU21から入力され、図1の実施例と同様、振
幅のレベル調整がなされた修正基準信号X′が適応制御
回路14に入力され、該適応制御回路14で相殺信号Y
が生成され、該相殺信号YがD/Aコンバータ221
222を経てローパスフィルタ231〜234に入力さ
れ、所定の高域周波数が除去され、増幅器241〜244
により増幅された後、相殺音としてスピーカ181〜1
4から出力される。
【0037】一方、スピーカ181〜184から発せられ
た相殺音と振動騒音の合成音はマイクロホン191〜1
4に受信されて該マイクロホン191〜194は誤差信
号εを出力する。そして誤差信号εは増幅器251〜2
4で増幅され、ローパスフィルタ261〜264により
所定の高域周波数が除去された後、マルチプレクサ27
に入力されて波形整形され、A/Dコンバータ28によ
りデジタル信号に変換されてDSP4の適応制御回路1
4に入力され、図1の実施例と同様、所望の適応制御が
なされる。
【0038】尚、本発明は上記実施例に限定されること
はなく要旨を逸脱しない範囲での変更が可能なことはい
うまでもない。例えば、上記他の実施例(図3)におい
ては、IG信号、θTH信号等の検出結果を総合的に判
断して振幅情報Dを得ているが、個々のこれら検出結果
(例えばθTH信号のみ)に基づいて振幅情報を得るよ
うにしてもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、周期性振
動騒音を発する振動騒音源の駆動周期に同期して発生す
るパルス信号に基づき基準信号を生成する基準信号検出
手段と、該基準信号に基づき振動騒音を相殺する相殺信
号の生成を行う制御手段と、該制御手段により生成され
た相殺信号に基づいて相殺音及び振動を発する相殺音、
振動発生手段とを備えた能動振動騒音制御装置におい
て、前記基準信号に付加する振幅情報を検索する振幅情
報検索手段と、前記基準信号生成手段により生成された
基準信号の振幅レベルを前記振幅情報検索手段の検索結
果に基づき調整する振幅レベル調整手段とを備え、該振
幅レベル調整手段により調整された基準信号を前記制御
回路に入力し相殺信号を生成するので、振動騒音源から
発生する振動騒音波形の急激な振幅変化に対して適応の
追随性が向上し、所望の振動騒音低減化を図ることがで
きる。
【0040】また、前記振幅情報検索手段は、具体的に
は、エンジンの回転数を検出する回転数検出手段と、車
速を検出する車速検出手段と、変速機の変速状態を検出
する変速状態検出手段と、エンジンの負荷状態を検出す
る負荷状態検出手段のうちのいずれかの検出手段又はこ
れら複数の検出手段の組合せ情報に基づいて検出される
ことにより、種々の状況に応じた振幅レベルの変動に対
処することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る能動振動騒音制御装置の一実施例
を示すブロック構成図である。
【図2】Dマップ図である。
【図3】本発明の他の実施例のブロック構成図である。
【図4】従来例のブロック構成図である。
【符号の説明】 1 エンジン(振動騒音源) 11 基準信号生成回路(基準信号検出手段) 7,181〜184 スピーカ(相殺音発生手段) 12 振幅情報検索手段 13 振幅レベル調整手段 14 適応制御回路(制御手段)
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋保 政一 東京都品川区西五反田1丁目1番8号 ア ルパイン株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周期性振動騒音を発する振動騒音源の駆
    動周期に同期して発生するパルス信号に基づき基準信号
    を生成する基準信号生成手段と、該基準信号に基づき振
    動騒音を相殺する相殺信号の生成を行う制御手段と、該
    制御手段により生成された相殺信号に基づいて相殺音を
    発する相殺音発生手段とを備えた能動振動騒音制御装置
    において、 前記振動騒音源から発生する振動騒音波形の振幅情報を
    検出する振幅情報検出手段と、前記基準信号生成手段に
    より生成された基準信号の振幅レベルを前記振幅情報検
    出手段の検出結果に基づき調整するレベル調整手段とを
    備え、 該レベル調整手段により調整された基準信号を前記制御
    信号に入力し相殺信号を生成することを特徴とする能動
    振動騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記振幅情報検出手段が、エンジンの回
    転数を検出する回転数検出手段と、車速を検出する車速
    検出手段と、変速機の変速状態を検出する変速状態検出
    手段と、エンジンの負荷状態を検出する負荷状態検出手
    段のうちのいずれかの検出手段又はこれら複数の検出手
    段の組合せ情報に基づいて検出されることを特徴とする
    請求項1記載の能動振動騒音制御装置。
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